JPH05318276A - 軸受機構冷却装置 - Google Patents

軸受機構冷却装置

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Publication number
JPH05318276A
JPH05318276A JP12732792A JP12732792A JPH05318276A JP H05318276 A JPH05318276 A JP H05318276A JP 12732792 A JP12732792 A JP 12732792A JP 12732792 A JP12732792 A JP 12732792A JP H05318276 A JPH05318276 A JP H05318276A
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JP
Japan
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pipe
heat dissipation
hollow chamber
ejection
jetting
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Application number
JP12732792A
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English (en)
Inventor
Kenji Kataoka
憲二 片岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放熱装置に付着する塵埃などを多大の時間と
労力を要することなく除去できる軸受機構冷却装置を得
る。 【構成】 軸受機構2内部に形成され且つ作動流体8が
封入され気相部7aと液体部7bを有する環状の中空室
7を設ける。一方側が蒸気管11により中空室7の気相
部7aと連通し、他方側が液管12により中空室7の液
体部7bと連通する放熱装置9を設ける。放熱装置9近
傍に配置され、その放熱装置9に付着する塵埃などを噴
出管体16に複数形成した噴出口から除去媒体を噴出さ
せて除去する噴出装置14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば工作機械におけ
る主軸系等の軸受部を冷却する軸受機構冷却装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の軸受機構冷却装置は、例えば特開
昭63−3174号公報に開示されたものがあり、これ
を改良したものを図13に示す。図13において、1は
例えば工作機械の回転軸、2は軸受機構であり、回転軸
1を回転自在に支承する軸受3と、この軸受3を支持す
る軸受台4とにより構成される。5は図示しない駆動用
電動機にVベルト(図示せず)を介して連結されるプー
リ、6は軸受機構2等を支持するベッド、7は軸受機構
2の例えば軸受台4に形成され且つアンモニア、水等の
作動流体8が封入される環状の中空室であり、気相部7
aと液体部7bとを有する。9は放熱装置であり、冷却
ファン10により冷却されている。11は環状の中空室
7の気相部7aと放熱装置9の一方側9aとを連通する
蒸気管、12は放熱装置9の他方側9bと環状の中空室
7の液体部7bとを連通する液管、13は放熱装置9に
取り付けられたエアフィルターである。なお、環状の中
空室7、放熱装置9、蒸気管11、液管12の内部を真
空減圧後、例えば水、アンモニア等の作動液体8が所定
量封入される。
【0003】次に動作について説明する。駆動用電動機
によりVベルトを介してプーリ5に伝達された回転力に
よって工作機械の主軸系における回転軸1が回転され
る。この回転に伴い軸受3は摩擦により発熱し温度上昇
する。この軸受3に発生した熱量は軸受台4に伝わる。
軸受台4で受熱した軸受3の熱量は中空室7内のアンモ
ニア、水等の作動流体8を加熱して気化させる際に蒸発
潜熱として奪われ、気化した作動流体8の蒸気は自身の
蒸気圧を利用して中空室7の気相部7aから蒸気管11
を経て放熱装置9へ移動し、冷却ファン10により周囲
空気により冷却される。このとき、作動流体8の蒸気は
凝縮液化して液体に戻るが、凝縮潜熱を周囲空気に放出
し、軸受3の熱量を周囲空気へ放熱する。凝縮液化した
作動流体8は液管12を経て例えば重力を利用して中空
室7の液体部7bへ還流する。このような自然的な動作
が繰り返し行われることにより、軸受3の発生熱量を放
熱装置9に熱輸送して効率的に冷却するようにしてい
る。
【0004】ところで、冷却ファン10により放熱装置
9に通気される周囲空気は、エアフィルター13を通過
してから放熱装置9に通気されるようになっており、周
囲空気に含まれている塵埃などが除去される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の軸受機構冷却装置では、周囲空気に含まれている
塵埃などが放熱装置9に付着し、放熱装置9の冷却能力
が低下するのを防止するためにエアフィルター13を取
り付けている。塵埃などが含まれた周囲空気はエアフィ
ルター13を通過するとき、塵埃などがエアフィルター
13に収集され、塵埃が除去された周囲空気が放熱装置
9を冷却して周囲空気中に放出される。そのため、エア
フィルター13が目詰まりすると、放熱装置9への周囲
空気の通気状態が悪化し放熱装置9の熱交換性能が低下
するので、定期的にメインテナンスしてエアフィルター
13を清浄する必要がある。したがって、エアフィルタ
ー13を化学薬品等で清浄する間、装置を運転停止して
おく必要があると共に、工作機械も運転停止しておく必
要があるなどの問題がある。また、エアフィルター13
の清浄そのものにも多大の時間と労力を要していた。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、放熱装置に付着する塵埃など
を多大の時間と労力を要することなく除去できる軸受機
構冷却装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る軸受機構
冷却装置は、軸受機構内部に形成され且つ作動流体が封
入され気相部と液体部を有する環状の中空室と、一方側
が蒸気管により中空室の気相部と連通し、他方側が液管
により中空室の液体部と連通する放熱装置と、放熱装置
の近傍に配置され、放熱装置に付着する塵埃などを除去
媒体を噴出口から噴出させて除去する噴出装置とを設け
たものである。
【0008】また、軸受機構内部に形成され且つ作動流
体が封入され気相部と液体部を有する環状の中空室と、
一方側が蒸気管により中空室の気相部と連通し、他方側
が液管により中空室の液体部と連通する放熱装置と、放
熱装置の近傍に配置され、放熱装置に付着する塵埃など
を除去媒体を噴出口から噴出させて除去する噴出装置と
を設け、この噴出装置の除去媒体供給ラインに制御弁を
設け、この制御弁を開閉するスイッチ機構を設けたもの
である。
【0009】また、軸受機構内部に形成され且つ作動流
体が封入され気相部と液体部を有する環状の中空室と、
一方側が蒸気管により中空室の気相部と連通し、他方側
が液管により中空室の液体部と連通する放熱装置と、こ
の放熱装置に付着する塵埃などを除去媒体を噴出口から
噴出させて除去する噴出装置とを設け、この噴出装置の
除去媒体供給ラインに制御弁を設け、この制御弁を開閉
制御する制御装置を設け、所定時間になると制御装置に
起動指令を出力するタイマ装置を設けたものである。
【0010】また、軸受機構内部に形成され且つ作動流
体が封入され気相部と液体部を有する環状の中空室と、
一方側が蒸気管により中空室の気相部と連通し、他方側
が液管により中空室の液体部と連通する放熱装置と、放
熱装置に付着する塵埃などを除去媒体を噴出口から噴出
させて除去する噴出装置とを設け、この噴出装置の噴出
管体を回動する回動装置を設けたものである。
【0011】また、軸受機構内部に形成され且つ作動流
体が封入され気相部と液体部を有する環状の中空室と、
一方側が蒸気管により中空室の気相部と連通し、他方側
が液管により中空室の液体部と連通する放熱装置と、放
熱装置に付着する塵埃などを除去媒体を噴出口から噴出
させて除去する噴出装置とを設け、この噴出装置の噴出
管体を回動可能に支持する支持機構を設け、この噴出管
体を除去媒体を駆動源として回動する回動機構を設けた
ものである。
【0012】また、軸受機構内部に形成され且つ作動流
体が封入され気相部と液体部を有する環状の中空室と、
一方側が蒸気管により中空室の気相部と連通し、他方側
が液管により中空室の液体部と連通する放熱装置と、放
熱装置に付着する塵埃などを除去媒体を噴出口から噴出
させて除去する噴出装置とを設け、この噴出装置の噴出
管体を回動可能に支持する支持機構を設け、噴出管体の
反支持機構側の先端に複数の除去媒体流通口を有するフ
ランジ設け、このフランジに噴出管体に供給する除去媒
体を駆動源として回動する羽根翼を取り付けたものであ
る。
【0013】また、軸受機構内部に形成され且つ作動流
体が封入される環状の中空室及び上記中空室と一対の配
管により連通される放熱装置とをそれぞれ有すると共に
同じ機械に装着される第1、第2の主軸装置と、第1の
主軸装置の配管と第2の主軸装置の配管とを連通する連
通管と、各主軸装置の各放熱装置の近傍にそれぞれ配置
され、各放熱装置に付着する塵埃などを除去媒体を噴出
させて除去する噴出装置を設けたものである。
【0014】また、軸受機構内部に形成され且つ作動流
体が封入される環状の中空室及び上記中空室と一対の配
管により連通される放熱装置とをそれぞれ有すると共に
同じ機械に装着される第1、第2の主軸装置と、第1の
主軸装置の配管と第2の主軸装置の配管とを連通する連
通管と、各主軸装置の各放熱装置の近傍にそれぞれ配置
され、各放熱装置に付着する塵埃などを除去媒体を噴出
させて除去する噴出装置を設け、この噴出装置の除去媒
体供給ラインに制御弁を設け、この制御弁を開閉制御す
る制御装置を設け、所定時間になると制御装置に起動指
令を出力するタイマ装置を設けたものである。
【0015】また、軸受機構内部に形成され且つ作動流
体が封入される環状の中空室及び蒸気管と液管からなる
一対の配管により中空室と連通される放熱装置とをそれ
ぞれ有すると共に同じ機械に装着される第1、第2の主
軸装置と、第1の主軸装置の液管と第2の主軸装置の中
空室とを連通する第1の連通管と、第2の主軸装置の液
管と上記第1の主軸装置の中空室とを連通する第2の連
通管と、各主軸装置の各放熱装置の近傍にそれぞれ配置
され、各放熱装置に付着する塵埃などを除去媒体を噴出
させて除去する噴出装置とを設けたものである。
【0016】また、軸受機構内部に形成され且つ作動流
体が封入される環状の中空室及び蒸気管と液管からなる
一対の配管により中空室と連通される放熱装置とをそれ
ぞれ有する第1、第2の主軸装置と、第1の主軸装置の
液管と第2の主軸装置の中空室とを連通する第1の連通
管と、第2の主軸装置の液管と第1の主軸装置の中空室
とを連通する第2の連通管と、各主軸装置の各放熱装置
の近傍にそれぞれ配置され、各放熱装置に付着する塵埃
などを除去媒体を噴出させて除去する噴出装置と、この
噴出装置への除去媒体供給ラインに配置された制御弁
と、この制御弁を開閉制御する制御装置と、所定時間に
なると制御装置に起動指令を出力するタイマ装置とを設
けたものである。
【0017】
【作用】この発明における軸受機構冷却装置は、軸受機
構に発生する熱は放熱装置に輸送され、放熱装置で冷却
される。そして、放熱装置の近傍に配置された噴出装置
の噴出口から除去媒体を噴出させ、放熱装置に付着する
塵埃などを除去する。
【0018】また、放熱装置の近傍に配置された噴出装
置の除去媒体供給ラインに制御弁を設け、制御弁をスイ
ッチ機構により開閉し、噴出装置の噴出口から除去媒体
を噴出させて、放熱装置に付着する塵埃などを除去す
る。
【0019】また、放熱装置近傍に配置された噴出装置
の除去媒体供給ラインに制御弁を設け、所定時間になる
とタイマ装置が作動して制御装置に起動指令を出力し、
その起動指令により制御装置は制御弁を開閉制御し、噴
出装置の噴出口から除去媒体を噴出させて、放熱装置に
付着する塵埃などを除去する。
【0020】また、放熱装置近傍に配置された噴出装置
の噴出管体を回動装置により回動させることにより、噴
出管体から噴出する除去媒体を広範囲に噴出させ、放熱
装置に付着する塵埃などを除去する。
【0021】また、放熱装置近傍に配置された噴出装置
の噴出管体を支持機構により回動可能に支持し、回動機
構に駆動源のエアまたは液体などの媒体を供給して噴出
管体を回動させ噴出管体から噴出する媒体を広範囲に噴
出させ、放熱装置に付着する塵埃などを除去する。
【0022】また、放熱装置近傍に配置された噴出装置
の噴出管体を支持機構により回動可能に支持し、駆動源
である除去媒体を供給して羽根翼を回動させて噴出管体
を回動し、フランジの複数の除去媒体流通口から噴出管
体内に除去媒体を導入し、噴出管体の噴出口から噴出す
る除去媒体を広範囲に噴出させ、放熱装置に付着する塵
埃などを除去する。
【0023】また、第1、第2の主軸装置のそれぞれの
軸受機構に発生する熱は各放熱装置に輸送され、各放熱
装置で冷却されると共にそれぞれの配管を連通する連通
管により第1、第2の主軸装置の均熱化が図られる。そ
して、各放熱装置近傍にそれぞれ配置された噴出装置か
ら除去媒体を噴出させ、各放熱装置に付着する塵埃など
を除去する。
【0024】また、第1、第2の主軸装置のそれぞれの
軸受機構に発生する熱は各放熱装置に輸送され、各放熱
装置で冷却されると共にそれぞれの配管を連通する連通
管により第1、第2の主軸装置の均熱化が図られる。そ
して、各放熱装置近傍にそれぞれ配置された噴出装置の
除去媒体供給ラインに制御弁を設け、所定時間になると
タイマ装置が作動して制御装置に起動指令を出力し、そ
の起動指令により制御装置は制御弁を開閉制御し、噴出
装置から除去媒体を噴出させ、各放熱装置に付着する塵
埃などを除去する。
【0025】また、第1、第2の主軸装置のそれぞれの
軸受機構に発生する熱は各放熱装置に輸送され、各放熱
装置で冷却されると共に、第1の主軸装置の放熱装置か
ら液管を通って第1の主軸装置の中空室内に還流する作
動流体の一部を第1の連通管を通して第2の主軸装置の
中空室内に流入させ、第2の主軸装置の放熱装置から液
管を通って第2の主軸装置の中空室内に還流する作動流
体の一部を第2の連通管を通して第1の主軸装置の中空
室内に流入させることにより、第1、第2の主軸装置の
均熱化が図られる。そして、各放熱装置近傍にそれぞれ
配置された噴出装置から除去媒体を噴出させ、各放熱装
置に付着する塵埃などを除去する。
【0026】また、第1、第2の主軸装置のそれぞれの
軸受機構に発生する熱は各放熱装置に輸送され、各放熱
装置で冷却されると共に、第1の主軸装置の放熱装置か
ら液管を通って第1の主軸装置の中空室内に還流する作
動流体の一部を第1の連通管を通して第2の主軸装置の
中空室内に流入させ、第2の主軸装置の放熱装置から液
管を通って第2の主軸装置の中空室内に還流する作動流
体の一部を第2の連通管を通して第1の主軸装置の中空
室内に流入させることにより、第1、第2の主軸装置の
均熱化が図られる。そして、各放熱装置近傍にそれぞれ
配置された噴出装置の除去媒体供給ラインに制御弁を設
け、所定時間になるとタイマ装置が作動して制御装置に
起動指令を出力し、その起動指令により制御装置は制御
弁を開閉制御し、噴出装置から除去媒体を噴出させ、各
放熱装置に付着する塵埃などを除去する。
【0027】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図1および図2
に基づいて説明する。これら各図において、1は例えば
工作機械の回転軸、2は軸受機構であり、軸受3とこの
軸受3を支持する軸受台4とにより構成される。5はプ
ーリ、6はベッド、7は軸受機構2の例えば軸受台4に
形成され且つアンモニア、水等の作動流体8が封入され
る環状の中空室であり、気相部7aと液体部7bとを有
する。9は放熱装置であり、冷却ファン10により冷却
されている。11は環状の中空室7の気相部7aと放熱
装置9の一方側9aとを連通する蒸気管、12は放熱装
置9の他方側9bと環状の中空室7の液体部7bとを連
通する液管、14は放熱装置9の近傍例えば反冷却ファ
ン10側に設けられ、放熱装置9に付着する塵埃などを
除去媒体例えば工場エアなどの圧縮されたエアを噴出口
から噴出させて除去する噴出装置である。この噴出装置
14は、圧縮されたエアを供給するための配管15と、
この配管15に接続されたエアの噴出管体16と、この
噴出管体16に複数形成され、例えば穴径がエアの出口
側の方が大きいラッパ状の噴出口17と、配管15と噴
出管体16とを接続するボス18より構成されている。
【0028】次に動作について説明する。駆動用電動機
によりVベルトを介してプーリ5に伝達された回転力に
よって工作機械の主軸系における回転軸1が回転され
る。この回転に伴い軸受3は摩擦により発熱し温度上昇
する。この軸受3に発生した熱量は軸受台4に伝わる。
軸受台4で受熱した軸受3の熱量は中空室7内のアンモ
ニア、水等の作動流体8を加熱して気化させる際に蒸発
潜熱として奪われ、気化した作動流体8の蒸気は自身の
蒸気圧を利用して中空室7の気相部7aから蒸気管11
を経て放熱装置9へ移動し、冷却ファン10により周囲
空気により冷却される。このとき、作動流体8の蒸気は
凝縮液化して液体に戻るが、凝縮潜熱を周囲空気に放出
し、軸受3の熱量を周囲空気へ放熱する。凝縮液化した
作動流体8は液管12を経て例えば重力を利用して中空
室7の液体部7bへ還流する。このような自然的な動作
が繰り返し行われることにより、軸受3の発生熱量を放
熱装置9に熱輸送して効率的に冷却するようにしてい
る。
【0029】ところで、冷却ファン10にはエアフィル
ターを付けていないので、冷却ファン10の駆動により
周囲空気に混在した塵埃などが放熱装置9に付着しよう
とするが、噴出装置14の噴出管体16に形成したラッ
パ状の噴出口17から工場エアなどの圧縮されたエアを
噴出させて、放熱装置9に付着する塵埃などを除去す
る。以上のように、フィルターレスなので、従来のよう
にエアフィルター13を化学薬品等で清浄するといった
メインテナンスが不要となり、多大の時間と労力を要す
ることがない。従って、装置を運転停止しなくてもよ
く、長時間安定した運転が実現できる。
【0030】実施例2.なお、上記実施例1では、噴出
装置14が放熱装置9の反冷却ファン10側に設けた場
合について述べたが、噴出装置14が放熱装置9の冷却
ファン10側に設けてもよく、上記実施例1と同様の効
果を奏する。
【0031】実施例3.また、この発明の実施例3を図
3に基づいて説明する。図3において、9は放熱装置、
9aは放熱装置9の一方側、9bは放熱装置9の他方
側、10は冷却ファン、11は蒸気管、12は液管、1
9は放熱装置9の近傍例えば反冷却ファン10側に設け
られ、放熱装置9に付着する塵埃などを除去媒体例えば
工場エアなどの圧縮されたエアを噴出口から噴出させて
除去する噴出装置である。この噴出装置19は、圧縮さ
れたエアを供給するための配管20と、この配管20に
接続されたエアの噴出管体21と、この噴出管体21に
複数形成され、例えば穴径がエアの出口側の方が大きい
ラッパ状の噴出口(図示せず)と、配管20と噴出管体
21とを接続するボス22より構成されている。23は
噴出装置19のエア供給ラインの配管20に配置された
制御弁、24は制御弁23を開閉するスイッチ機構であ
る。
【0032】次に動作について説明する。軸受3に発生
する熱量の放熱装置9への熱輸送動作については上述し
た各実施例と同様に効率的に行われる。ところで、冷却
ファン10にはエアフィルターを付けていないので、冷
却ファン10の駆動により周囲空気に混在した塵埃など
が放熱装置9に付着しようとする。塵埃などを除去した
い場合は、スイッチ機構24をON操作して制御弁23
を開き、噴出装置19の噴出管体21に形成したラッパ
状の噴出口から工場エアなどの圧縮されたエアを噴出さ
せて放熱装置9に付着する塵埃などを除去する。塵埃な
どの除去が終了すればスイッチ機構24をOFF操作し
て制御弁23を閉じる。以上のように、フィルターレス
なので、エアフィルター13を化学薬品等で清浄すると
いったメインテナンスが不要となり、多大の時間と労力
を要することがない。従って、装置を運転停止しなくて
もよく、長時間安定した運転が実現できる。また、塵埃
などを除去したいときに、スイッチ機構24のON・O
FF操作により制御弁23を開閉するだけで、極めて簡
易に塵埃などを除去できる。
【0033】実施例4.なお、上記実施例3では、噴出
装置19が放熱装置9の反冷却ファン10側に設けた場
合について述べたが、噴出装置19が放熱装置9の冷却
ファン10側に設けてもよく、上記実施例3と同様の効
果を奏する。
【0034】実施例5.また、この発明の実施例5を図
4に基づいて説明する。図4において、9は放熱装置、
9aは放熱装置9の一方側、9bは放熱装置9の他方
側、10は冷却ファン、11は蒸気管、12は液管、1
9は放熱装置9の近傍例えば反冷却ファン10側に設け
られ、放熱装置9に付着する塵埃などを除去媒体例えば
工場エアなどの圧縮されたエアを噴出口から噴出させて
除去する噴出装置である。この噴出装置19は、圧縮さ
れたエアを供給するための配管20と、この配管20に
接続されたエアの噴出管体21と、この噴出管体21に
複数形成され、例えば穴径がエアの出口側の方が大きい
ラッパ状の噴出口(図示せず)と、配管20と噴出管体
21とを接続するボス22より構成されている。23は
噴出装置19のエア供給ラインの配管20に配置された
制御弁、25は制御弁23を開閉制御する制御装置であ
り、例えば一定時間、制御弁23を開制御し、一定時間
終了後、制御弁23を閉制御する。26は所定時間にな
ると制御装置25に起動指令を出力するタイマ装置であ
り、例えば朝8時(工場就業開始時間あるいは装置起動
開始時間)になると制御装置25に起動指令を出力する
ように構成されている。
【0035】次に動作について説明する。軸受3に発生
する熱量の放熱装置9への熱輸送動作については上述し
た各実施例と同様に効率的に行われる。ところで、例え
ば朝8時(工場就業開始時間あるいは装置起動開始時
間)になると、タイマ装置26が起動し、制御装置25
に起動指令を出力する。制御装置25はタイマ装置26
から起動指令を入力すると、制御弁23を一定時間、例
えば1時間開制御する。これにより、制御弁23が開状
態となるので、噴出装置19の噴出管体21に形成した
ラッパ状の噴出口から工場エアなどの圧縮されたエアを
噴出されて、放熱装置9に付着する塵埃などが除去され
る。一定時間の1時間が経過すると、制御装置26は制
御弁23を閉制御し、制御弁23が閉状態となり塵埃な
どの除去が終了する。以上のようにフィルターレスなの
で、エアフィルター13を化学薬品等で清浄するといっ
たメインテナンスが不要となり、多大の時間と労力を要
することがない。従って、装置を運転停止しなくてもよ
く、長時間安定した運転が実現できる。また、塵埃など
の除去は、制御装置25、タイマ装置26により自動的
に行われ、実質的に人力の入らないノーメインテナンス
な極めて実用価値の高い軸受機構冷却装置を得ることが
できる。
【0036】実施例6.なお、上記実施例5において
は、タイマ装置26が、例えば朝8時になると制御装置
25に起動指令を出力するように構成し、1日1時間だ
け、放熱装置9に付着する塵埃などを除去する場合につ
いて述べたが、これに限定されるものではなく、タイマ
装置26は例えば4時間毎に制御装置25に起動指令を
出力するように構成し、制御弁23を例えば1時間、開
制御するようにしてもよく、上記実施例5に比べ、塵埃
などの除去効果のより一層高い軸受機構冷却装置を得る
ことができる。また、タイマ装置26が、例えば朝8時
になると制御装置25に起動指令を出力するように構成
し、制御装置25は例えば夜の8時まで動作し、放熱装
置9に付着する塵埃などを連続して自動的に除去するよ
うにしてもよいことは言うまでもない。要するに、タイ
マ装置26の起動指令出力時間、並びに制御装置25の
開制御時間は以上のような実施例に限定されるものでは
なく、塵埃などの付着状況に応じて任意に設定可能なこ
とは勿論のことである。
【0037】実施例7.また、この発明の実施例7を図
5に基づいて説明する。図5において、27は放熱装置
9の近傍例えば反冷却ファン10側に設けられ、放熱装
置9に付着する塵埃などを除去媒体例えば工場エアの圧
縮されたを噴出口から噴出させて除去する噴出装置であ
る。この噴出装置27は、工場エアなどの圧縮されたエ
アを供給するための配管28と、この配管28に接続さ
れたエアの噴出管体29と、この噴出管体29に複数形
成され例えば穴径がエアの出口側の方が大きいラッパ状
の噴出口30と、配管28と噴出管体29とを接続する
と共に噴出管体24を回動可能に支承するボス31より
構成されている。32は噴出管体29の反ボス31側に
連結され、噴出管体29を回動する例えばモータあるい
は歯車機構などから成る回動装置である。
【0038】次に実施例7の動作について説明する。噴
出装置27の配管28から工場エアなどの圧縮されたエ
アがボス31を経て噴出管体29に供給され、噴出管体
29に複数形成されたラッパ状の噴出口30から放熱装
置9周囲にエアを噴出して、放熱装置9に付着する塵埃
などを除去する。そしてモータあるいは歯車機構などか
ら成る回動装置32を回動させて噴出管体29を回動さ
せることにより、噴出管体29のラッパ状の噴出口30
から噴出させるエアを広範囲に噴出させることができ、
極めて効果的に効率よく塵埃などを除去できる軸受機構
冷却装置を得ることができる。
【0039】実施例8.また、上記実施例7における噴
出管体29の回動範囲を例えば180度の範囲となるよ
う回動装置32を回動制御し、噴出管体29を180度
の範囲で往復回動させるようにしてもよく、上記実施例
と同様の効果を奏する。また、噴出管体29の回動範囲
は180度に限定されものではないことは言うまでもな
い。
【0040】実施例9.また、この発明の実施例9を図
6に基づいて説明する。図6において、27は放熱装置
9の近傍例えば反冷却ファン10側に設けられ、放熱装
置9に付着する塵埃などを除去媒体例えば工場エアの圧
縮されたを噴出口から噴出させて除去する噴出装置であ
る。この噴出装置27は、工場エアなどの圧縮されたエ
アを供給するための配管28と、この配管28に接続さ
れたエアの噴出管体29と、この噴出管体29に複数形
成され例えば穴径がエアの出口側の方が大きいラッパ状
の噴出口30と、配管28と噴出管体29とを接続する
と共に噴出管体24を回動可能に支承するボス31より
構成されている。33は噴出管体29の反ボス31側に
配置され、その噴出管体29の一部と係合して噴出管体
29を回動可能に支承する支持機構、34は噴出管体2
9を例えばその噴出管体29に供給するエアを駆動源と
して回動する回動機構であり、図は一例として、ボス3
1側の噴出管体29の先端に設けられた複数のエア流通
口36を有するフランジ35と、このフランジ35に取
り付けられ、噴出管体29に供給するエアを駆動源とし
て回動する羽根翼37とにより構成されている。
【0041】次に実施例9の動作について説明する。噴
出装置27の配管28から工場エアなどの圧縮されたエ
アがボス31内に供給され、このエアにより羽根翼37
が回動し、この回動に連動して噴出管体29も回動す
る。そして、ボス31内に供給されたエアはフランジ3
5のエア流通口36から噴出管体29に供給され、さら
にエアは噴出管体29に複数形成されたラッパ状の噴出
口30から放熱装置9周囲にエアを噴出して、放熱装置
9に付着する塵埃などを除去する。このように、噴出管
体29を例えばその噴出管体24に供給するエアを駆動
源として回動する回動機構33により回動させるので、
噴出管体29のラッパ状の噴出口30から噴出させるエ
アを広範囲に噴出させることができ、極めて効果的に効
率よく塵埃などを除去できる油冷却装置を得ることがで
きる。また、噴出管体29に供給するエアを駆動源とし
て利用するので、上記実施例7のような別個のモータあ
るいは歯車機構を必要とせず、経済性に優れ、極めて実
用価値の高い軸受機構冷却装置を得ることができる。
【0042】実施例10.また、上記実施例9における
噴出管体29の回動範囲を例えば180度の範囲となる
よう回動機構33を構成し、噴出管体29を180度の
範囲で往復回動させるようにしてもよく、上記実施例9
と同様の効果を奏する。又、噴出管体29の回動範囲は
180度に限定されるものではないことは言うまでもな
い。
【0043】実施例11.また、上記実施例9,10に
おける回動機構33は、噴出管体29に供給するエアを
直接駆動源として利用する場合について述べたが、配管
28から分岐させて回動機構33の駆動力にのみ利用す
るようにしてもよく、上記実施例9,10と同様の効果
を奏する。
【0044】実施例12.また、上記実施例9〜11に
おける回動機構33は、噴出管体29に供給するエアを
駆動源として利用する場合について述べたが、噴出管体
29に供給するエアとは別個のエアを駆動源として回動
機構33を回動させるようにしてもよく、上記実施例9
〜11と同様の効果を奏する。
【0045】実施例13.また、上記各実施例では各噴
出装置の噴出管体に形成された噴出口が、穴径がエアの
出口側の方が大きいラッパ状の場合について述べたが、
これに限定されるものではなく、図7に示すように、噴
出装置38の噴出管体39に周方向に長い形状の噴出口
40としてもよく、ラッパ状の噴出口に比べ、周方向へ
のエアの拡散効果が高く、さらに効果的且つ効率的に塵
埃などを除去できる軸受機構冷却装置を得ることができ
る。また、回動手段は必ずしも設ける必要もなく、同程
度の効果を奏することができる。
【0046】実施例14.また、上記各実施例では各噴
出装置の噴出管体に形成された噴出口が、穴径がエアの
出口側の方が大きいラッパ状の場合について述べたが、
これに限定されるものではなく、図8に示すように、噴
出装置41の噴出管体42に長手方向に長い形状の噴出
口43としてもよく、ラッパ状の噴出口に比べ、長手方
向へのエアの拡散効果が高く、さらに効果的且つ効率的
に塵埃などを除去できる油冷却装置を得ることができ
る。また、回動手段は必ずしも設ける必要もないが、回
動手段と組合わせて使用すると上記各実施例よりさらに
効果の高い軸受機構冷却装置を得ることができる。
【0047】実施例15.また、この発明の実施例15
を図9に基づいて説明する。図9に於て、44,45は
軸受機構(図示せず)内部に形成され且つ作動流体が封
入される環状の中空室(図示せず)及びこの中空室と一
対の配管により連通される放熱装置46,47とをそれ
ぞれ有すると共に同じ機械に装着される第1、第2の主
軸装置、48,49は第1の主軸装置44の中空室と放
熱装置46を連通する一対の配管であり、それぞれ蒸気
管および液管の機能を果たしている。50,51は第2
の主軸装置45の中空室と放熱装置47を連通する一対
の配管であり、それぞれ蒸気管および液管の機能を果た
している。52,53は各放熱装置46,47をそれぞ
れ冷却する冷却ファン、54は蒸気管48と50を連通
する連通管であり、図は一例として、連通管54の中間
部に伸縮可能な例えばベローズなどから成るフレキシブ
ル部54aを有している。55は液管49と51を連通
する連通管であり、図は一例として、連通管55の中間
部に伸縮可能な例えばベローズなどから成るフレキシブ
ル部55aを有している。56,57は各放熱装置4
6,47の近傍例えば反冷却ファン52,53側にそれ
ぞれ配置され、各放熱装置46,47に付着する塵埃な
どを除去媒体を噴出させて除去する噴出装置である。こ
れら噴出装置56,57は工場エアなどの圧縮されたエ
アを供給するための配管56a,57aと、この配管5
6a,57aに接続されたエアの噴出管体56b,57
bと、この噴出管体56b,57bに複数形成され例え
ば穴径がエアの出口側の方が大きいラッパ状の噴出口
(図示せず)と、配管56a,57aと噴出管体56
b,57bとを接続するボス56c,57cとにより構
成されている。58は配管56a,57aに共通して連
通されたエア供給ラインである。
【0048】次に実施例15の動作について説明する。
第1の主軸装置44に発生する熱量の放熱装置46への
熱輸送動作、並びに第2の主軸装置45に発生する熱量
の放熱装置47への熱輸送動作についてはそれぞれ上述
した各実施例と同様に効率的に行われる。ところで、例
えば第1の主軸装置44が第2の主軸装置45に比べ温
度上昇(熱量)が大きくなると、第1の主軸装置44の
中空室内で蒸気化した作動流体の蒸気は蒸気管48を経
て放熱装置46に流通する共にその蒸気の一部は連通管
54、蒸気管50を経て第2の主軸装置45の放熱装置
47に流通し、両放熱装置46,47で冷却され、その
冷却能力がより一層高くなり、第1の主軸装置44の温
度上昇を抑制する。一方、放熱装置46,47で凝縮液
化した作動流体は液管49,51を経て各主軸装置4
4,45の中空室に還流する。しかるに、放熱装置47
で凝縮液化した作動流体は他方に比べより低い温度とな
っているが、液管49と51を連通する連通管55によ
り、放熱装置46で凝縮液化した作動流体と混合して温
度が平均化されて作動流体が各主軸装置44,45の中
空室に還流する。これにより、両者の発熱量、温度上昇
に差が生じると、温度上昇の高い方の放熱・冷却能力が
増大して温度上昇を抑制し、温度上昇差を小さく抑える
ことができる。その結果、軸受機構の熱変形・歪を最少
限に抑えることができ、工作機械の加工制度を向上でき
る。また、両主軸装置44,45の配管を連通する連通
管54,55のフレキシブル部54a,55aの伸縮範
囲内で両主軸装置44,45間の設置スパンを可変とす
ることができる。
【0049】ところで、エア供給ライン58を通して各
噴出装置56,57の配管56a,57aから工場エア
などの圧縮されたエアがボス56c,57c内に供給さ
れ、ボス56c,57c内に供給されたエアは噴出管体
56b,57bに供給され、さらにエアは噴出管体56
b,57bに複数形成されたラッパ状の噴出口から放熱
装置46,47周囲にエアを噴出して、放熱装置46,
47に付着する塵埃などを除去する。以上のように、フ
ィルターレスなので、フィルターを化学薬品等で清浄す
るといったメインテナンスが不要となり、多大の時間と
労力を要することがない。従って、装置を運転停止しな
くてもよく、長時間安定した運転が実現できると共に工
作機械の加工精度を向上できるという実用上極めて大き
な効果がある。
【0050】実施例16.また、この発明の実施例16
を図10に基づいて説明する。図10において、44,
45は軸受機構(図示せず)内部に形成され且つ作動流
体が封入される環状の中空室(図示せず)及びこの中空
室と一対の配管により連通される放熱装置46,47と
をそれぞれ有すると共に同じ機械に装着される第1、第
2の主軸装置、48,49は第1の主軸装置44の中空
室と放熱装置46を連通する一対の配管であり、それぞ
れ蒸気管および液管の機能を果たしている。50,51
は第2の主軸装置45の中空室と放熱装置47を連通す
る一対の配管であり、それぞれ蒸気管および液管の機能
を果たしている。52,53は各放熱装置46,47を
それぞれ冷却する冷却ファン、54は蒸気管48と50
を連通する連通管であり、図は一例として、連通管54
の中間部に伸縮可能な例えばベローズなどから成るフレ
キシブル部54aを有している。55は液管49と51
を連通する連通管であり、図は一例として、連通管55
の中間部に伸縮可能な例えばベローズなどから成るフレ
キシブル部55aを有している。56,57は各放熱装
置46,47の近傍例えば反冷却ファン52,53側に
それぞれ配置され、各放熱装置46,47に付着する塵
埃などを除去媒体を噴出させて除去する噴出装置であ
る。これら噴出装置56,57は工場エアなどの圧縮さ
れたエアを供給するための配管56a,57aと、この
配管56a,57aに接続されたエアの噴出管体56
b,57bと、この噴出管体56b,57bに複数形成
され例えば穴径がエアの出口側の方が大きいラッパ状の
噴出口(図示せず)と、配管56a,57aと噴出管体
56b,57bとを接続するボス56c,57cにより
構成されている。58は配管56a,57aに共通して
連通されたエア供給ラインである。59は例えばエア供
給ライン58に配置された制御弁、60は制御弁59を
開閉制御する制御装置であり、例えば一定時間、制御弁
59を開制御し、一定時間終了後、制御弁59を閉制御
する。61は所定時間になると制御装置60に起動指令
を出力するタイマ装置であり、例えば朝8時(工場就業
開始時間あるいは装置起動開始時間)になると制御装置
60に起動指令を出力するように構成されている。
【0051】次に動作について説明する。各主軸装置4
4,45に発生する熱量の各放熱装置46,47への熱
輸送動作については上述した実施例15と同様に効率的
に行われる。ところで、例えば朝8時(工場就業開始時
間あるいは装置起動開始時間)になると、タイマ装置6
1が起動し、制御装置60に起動指令を出力する。制御
装置60はタイマ装置61から起動指令を入力すると、
制御弁59を一定時間、例えば1時間開制御する。これ
により、制御弁59が開状態となるので、噴出装置5
6,57の噴出管体56b,57bに形成したラッパ状
の噴出口から工場エアなどの圧縮されたエアを噴出され
て、放熱装置46,47に付着する塵埃などが除去され
る。一定時間の1時間が経過すると、制御装置60は制
御弁59を閉制御し、制御弁59が閉状態となり塵埃な
どの除去が終了する。以上のようにフィルターレスなの
で、フィルターを化学薬品等で清浄するといったメイン
テナンスが不要となり、多大の時間と労力を要すること
がない。従って装置を運転停止しなくてもよく、長時間
安定した運転が実現できる。また、塵埃などの除去は、
制御装置60、タイマ装置61により自動的に行われ、
実質的に人力の入らないノーメインテナンスな極めて実
用価値の高い軸受機構冷却装置を得ることができる。ま
た、両噴出装置56,57を一つの制御群でエアの噴出
制御を行うことができ、経済性に優れた軸受機構冷却装
置を得ることができる。
【0052】実施例17.なお、上記実施例16におい
ては、タイマ装置61が、例えば朝8時になると制御装
置60に起動指令を出力するように構成し、1日1時間
だけ、放熱装置46,47に付着する塵埃などを除去す
る場合について述べたが、これに限定されるものではな
く、タイマ装置61は例えば4時間毎に制御装置60に
起動指令を出力するように構成し、制御弁59を例えば
1時間、開制御するようにしてもよく、上記実施例16
に比べ、塵埃などの除去効果のより一層高い軸受機構冷
却装置を得ることができる。また、タイマ装置61が、
例えば朝8時になると制御装置60に起動指令を出力す
るように構成し、制御装置60は例えば夜の8時まで動
作し、放熱装置46,47に付着する塵埃などを連続し
て自動的に除去するようにしてもよいことは言うまでも
ない。要するに、タイマ装置61の起動指令出力時間、
並びに制御装置60の開制御時間は、以上のような実施
例に限定されるものではなく、塵埃などの付着状況に応
じて任意に設定可能なことは勿論のことである。
【0053】実施例18.上記実施例15〜17では連
通管54,55に伸縮可能なフレキシブル部54a,5
5aを設けた場合について述べたが、伸縮可能なフレキ
シブル部54a,55aがない連通管54,55として
もよく、各放熱装置46,47に付着する塵埃などの除
去効果は同様に得られる。
【0054】実施例19.上記実施例15〜18では連
通管54により蒸気管48と蒸気管50とを連通し、連
通管55により液管49と液管51とを連通する場合に
ついて述べたが、何れか一方の連通管のみを設けたもの
でもよく、各放熱装置46,47に付着する塵埃などの
除去効果は同様に得られる。
【0055】実施例20.上記実施例15〜19ではエ
ア供給ライン58に制御弁59、制御装置60、タイマ
装置61を配置した場合について述べたが、各噴出装置
56,57の配管56a,57aにそれぞれ制御弁5
9、制御装置60、タイマ装置61を配置するようにし
てもよい。
【0056】実施例21.上記実施例15〜20では各
噴出装置56,57の配管56a,57aが一つのエア
供給ライン58に共通して連通された場合について述べ
たが、各噴出装置56,57の配管56a,57aをそ
れぞれ独立した別個のエア供給ライン58に連通するよ
うにしてもよい。
【0057】実施例22.また、この発明の実施例22
を図11に基づいて説明する。図11において、44,
45は軸受機構(図示せず)内部に形成され且つ作動流
体が封入される環状の中空室(図示せず)及び中空室と
蒸気管48,50と液管49,51からなる一対の配管
により連通される放熱装置46,47とをそれぞれ有す
ると共に同じ機械に装着される第1、第2の主軸装置、
52,53は各放熱装置46,47をそれぞれ冷却する
冷却ファン、62は第1の主軸装置44の液管49と第
2の主軸装置45の中空室とを連通する第1の連通管で
あり、図は一例として、第1の連通管62の中間部に伸
縮可能な例えばベローズなどから成るフレキシブル部6
2aを有している。63は第2の主軸装置45の液管5
1と第1の主軸装置44の中空室とを連通する第2の連
通管であり、図は一例として、第2の連通管63の中間
部に伸縮可能な例えばベローズなどから成るフレキシブ
ル部63aを有している。64,65は各放熱装置4
6,47の近傍例えば反冷却ファン52,53側にそれ
ぞれ配置され、各放熱装置46,47に付着する塵埃な
どを除去媒体を噴出させて除去する噴出装置である。こ
れら噴出装置64,65は工場エアなどの圧縮されたエ
アを供給する為の配管64a,65aと、この配管64
a,65aに接続されたエアの噴出管体64b,65b
と、この噴出管体64b,65bに複数形成され例えば
穴径がエアの出口側の方が大きいラッパ状の噴出口(図
示せず)と、配管64a,65aと噴出管体64b,6
5bとを接続するボス64c,65cとにより構成され
ている。66は配管64a,65aに共通して連通され
たエア供給ラインである。
【0058】次に実施例22の動作について説明する。
第1の主軸装置44に発生する熱量の放熱装置46への
熱輸送動作、並びに第2の主軸装置45に発生する熱量
の放熱装置47への熱輸送動作についてはそれぞれ上述
した各実施例と同様に効率的に行われる。ところで、例
えば第1の主軸装置44が第2の主軸装置45に比べ温
度上昇(熱量)が大きくなると、第1の主軸装置44の
中空室内で蒸気化した作動流体の蒸気量・圧力・温度が
他方に比べ大きくなる。従って、より大きな蒸発潜熱を
奪い、第1の主軸装置44をより大きく冷却し、第1の
主軸装置44の温度上昇を第2の主軸装置45より大き
くなるのを抑制するように働く。そして放熱装置46に
て凝縮液化した作動流体は放熱装置47にて凝縮液化し
た作動流体に比べ温度が高くなる。液管49を通る温度
の高い作動流体は、第1の主軸装置44の中空室内に還
流すると共にその一部が第1の連通管62を流通し、第
2の主軸装置45の中空室内に流入する。一方、液管5
1を通る温度の低い作動流体は、第2の主軸装置45の
中空室に還流すると共にその一部が第2の連通管63を
流通し、第1の主軸装置44の中空室内に流入する。そ
の結果、第1の主軸装置44においては、低い温度の作
動流体が流入することにより温度上昇が低減し、第2の
主軸装置45においては、高い温度の作動流体が流入す
ることにより暖められ、両主軸装置44,45の温度上
昇差を小さく抑えることができる。その結果、軸受機構
の熱変形・歪を最少限に抑えることができ、工作機械の
加工制度を向上できる。また、両主軸装置44,45の
配管を連通する第1,第2の連通管62,63のフレキ
シブル部62a,63aの伸縮範囲内で、両主軸装置4
4,45間の設置スパンを可変とすることができる。
【0059】ところで、エア供給ライン66を通して各
噴出装置64,65の配管64a,65aから工場エア
などの圧縮されたエアがボス64c,65c内に供給さ
れ、ボス64c,65c内に供給されたエアは噴出管体
64b,65bに供給され、さらにエアは噴出管体64
b,65bに複数形成されたラッパ状の噴出口から放熱
装置46,47周囲にエアを噴出して、放熱装置46,
47に付着する塵埃などを除去する。以上のように、フ
ィルターレスなので、フィルターを化学薬品等で清浄す
るといったメインテナンスが不要となり、多大の時間と
労力を要することがない。従って、装置を運転停止しな
くてもよく、長時間安定した運転が実現できると共に工
作機械の加工精度を向上できるという実用上極めて大き
な効果がある。
【0060】実施例23.また、この発明の実施例23
を図12に基づいて説明する。図12において、44,
45は軸受機構(図示せず)内部に形成され且つ作動流
体が封入される環状の中空室(図示せず)及び中空室と
蒸気管48,50と液管49,51からなる一対の配管
により連通される放熱装置46,47とをそれぞれ有す
ると共に同じ機械に装着される第1、第2の主軸装置、
52,53は各放熱装置46,47をそれぞれ冷却する
冷却ファン、62は第1の主軸装置44の液管49と第
2の主軸装置45の中空室とを連通する第1の連通管で
あり、図は一例として、第1の連通管62の中間部に伸
縮可能な例えばベローズなどから成るフレキシブル部6
2aを有している。63は第2の主軸装置45の液管5
1と第1の主軸装置44の中空室とを連通する第2の連
通管であり、図は一例として、第2の連通管63の中間
部に伸縮可能な例えばベローズなどから成るフレキシブ
ル部63aを有している。64,65は各放熱装置4
6,47の近傍例えば反冷却ファン52,53側にそれ
ぞれ配置され、各放熱装置46,47に付着する塵埃な
どを除去媒体を噴出させて除去する噴出装置である。こ
れら噴出装置64,65は工場エアなどの圧縮されたエ
アを供給する為の配管64a,65aと、この配管64
a,65aに接続されたエアの噴出管体64b,65b
と、この噴出管体64b,65bに複数形成され例えば
穴径がエアの出口側の方が大きいラッパ状の噴出口(図
示せず)と、配管64a,65aと噴出管体64b,6
5bとを接続するボス64c,65cとにより構成され
ている。66は配管64a,65aに共通して連通され
たエア供給ラインである。67は例えばエア供給ライン
66に配置された制御弁、68は制御弁67を開閉制御
する制御装置であり、例えば一定時間、制御弁67を開
制御すると共に、一定時間終了後、制御弁67を閉制御
する。69は所定時間になると制御装置68に起動指令
を出力するタイマ装置であり、例えば朝8時(工場就業
開始時間あるいは装置起動開始時間)になると制御装置
68に起動指令を出力するように構成されている。
【0061】次に動作について説明する。各主軸装置4
4,45に発生する熱量の各放熱装置46,47への熱
輸送動作については上述した実施例22と同様に効率的
に行われる。ところで、例えば朝8時(工場就業開始時
間あるいは装置起動開始時間)になると、タイマ装置6
9が起動し、制御装置68に起動指令を出力する。制御
装置68はタイマ装置69から起動指令を入力すると、
制御弁67を一定時間、例えば1時間開制御する。これ
により、制御弁67が開状態となるので、噴出装置6
4,65の噴出管体64b,65bに形成したラッパ状
の噴出口から工場エアなどの圧縮されたエアを噴出され
て、放熱装置46,47に付着する塵埃などが除去され
る。一定時間の1時間が経過すると、制御装置68は制
御弁67を閉制御し、制御弁67が閉状態となり塵埃な
どの除去が終了する。以上のようにフィルターレスなの
で、フィルターを化学薬品等で清浄するといったメイン
テナンスが不要となり、多大の時間と労力を要すること
がない。従って装置を運転停止しなくてもよく、長時間
安定した運転が実現できる。また、塵埃などの除去は、
制御装置68、タイマ装置69により自動的に行われ、
実質的に人力の入らないノーメインテナンスな極めて実
用価値の高い軸受機構冷却装置を得ることができる。ま
た、両噴出装置64,65を一つの制御群でエアの噴出
制御を行うことができ、経済性に優れた軸受機構冷却装
置を得ることができる。
【0062】実施例24.なお、上記実施例23におい
ては、タイマ装置69が、例えば朝8時になると制御装
置68に起動指令を出力するように構成し、1日1時間
だけ、放熱装置46,47に付着する塵埃などを除去す
る場合について述べたが、これに限定されるものではな
く、タイマ装置69は例えば4時間毎に制御装置60に
起動指令を出力するように構成し、制御弁67を例えば
1時間、開制御するようにしてもよく、上記実施例23
に比べ、塵埃などの除去効果のより一層高い軸受機構冷
却装置を得ることができる。また、タイマ装置69が、
例えば朝8時になると制御装置68に起動指令を出力す
るように構成し、制御装置68は例えば夜の8時まで動
作し、放熱装置46,47に付着する塵埃などを連続し
て自動的に除去するようにしてもよいことは言うまでも
ない。要するに、タイマ装置69の起動指令出力時間、
並びに制御装置68の開制御時間は、以上のような実施
例に限定されるものではなく、塵埃などの付着状況に応
じて任意に設定可能なことは勿論のことである。
【0063】実施例25.上記実施例22〜24では第
1,第2の連通管62,63に伸縮可能なフレキシブル
部62a,63aを設けた場合について述べたが、伸縮
可能なフレキシブル部62a,63aがない第1,第2
の連通管62,63としてもよく、各放熱装置46,4
7に付着する塵埃などの除去効果は同様に得られる。
【0064】実施例26.上記実施例22〜25ではエ
ア供給ライン66に制御弁67、制御装置68、タイマ
装置69を配置した場合について述べたが、各噴出装置
64,65の配管64a,65aにそれぞれ制御弁6
7、制御装置68、タイマ装置69を配置するようにし
てもよい。
【0065】実施例27.上記実施例22〜26では各
噴出装置64,65の配管64a,65aが一つのエア
供給ライン66に共通して連通された場合について述べ
たが、各噴出装置64,65の配管64a,65aをそ
れぞれ独立した別個のエア供給ライン66に連通するよ
うにしてもよい。
【0066】実施例28.また、上記実施例15から2
7のものは、主軸装置が2台の場合について述べたが、
3台以上の主軸装置を備えたものにも適用することがで
き、同様の効果を奏する。
【0067】実施例29.また、上記実施例15から2
8のものに図示して説明した上記実施例7,9,13,
14を適用することにより、上記実施例15から28に
比べ、塵埃などの除去効果のより一層高い軸受機構冷却
装置を得ることができる
【0068】実施例30.また、上述した各実施例で
は、除去媒体として圧縮された工場エアを使用した場合
について述べたが、工場エアの代替としてコンプレッサ
により圧縮されたエアを使用しても上記各実施例と同様
の効果を奏する。
【0069】実施例31.また、上述した各実施例で
は、除去媒体として圧縮されたエアを使用した場合につ
いて述べたが、除去媒体としては洗浄液が混入された水
としてもよく、さらに効果的且つ効率的に塵埃などを除
去できる軸受機構冷却装置を得ることができる。
【0070】実施例32.また、上述した各実施例で
は、塵埃などの除去方法について特に説明していない
が、両ファン運転中に行ってもよく、両ファンを停止さ
せて行ってもよい。
【0071】実施例33.また、上記各実施例では、除
去媒体の噴出装置がエアのみの噴出装置あるいは洗浄液
が混入された水のみの噴出装置の場合について述べた
が、こりに限定されるものではなく、例えば両噴出装置
を一対として設け、洗浄液が混入された水のみの噴出装
置により、確実に塵埃などを除去し、しかる後、エアの
みの噴出装置により、水分の乾燥を兼ねて、洗浄後の塵
埃などの付着を防止するように、組み合わせて使用する
ようにしてもよく、長期間安定して使用できる高信頼性
の軸受機構冷却装置を得ることができる。
【0072】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおり、放熱装
置近傍に配置された噴出装置の噴出口から除去媒体を噴
出させるようにしたので、放熱装置に付着する塵埃など
を除去することができる軸受機構冷却装置を得ることが
できる。
【0073】また、放熱装置近傍に配置された噴出装置
の除去媒体供給ラインに制御弁を設け、制御弁をスイッ
チ機構により開閉し、噴出装置の噴出口から除去媒体を
噴出させるようにしたので、放熱装置に付着する塵埃な
どを極めて簡易に除去することができる軸受機構冷却装
置を得ることができる。
【0074】また、放熱装置近傍に配置された噴出装置
の除去媒体供給ラインに制御弁を設け、所定時間になる
とタイマ装置が作動して制御装置に起動指令を出力し、
その起動指令により制御装置は制御弁を開閉制御し、噴
出装置の噴出口から除去媒体を噴出させるようにしたの
で、放熱装置に付着する塵埃などを自動的に除去するこ
とができ、実質的に人力の入らないノーメインテナンス
な極めて実用価値の高い軸受機構冷却装置を得ることが
できる。
【0075】また、放熱装置近傍に配置された噴出装置
の噴出管体を回動装置により回動させることにより、噴
出管体から噴出する除去媒体を広範囲に噴出させること
ができ、放熱装置に付着する塵埃などを極めて効果的に
効率よく除去することができる軸受機構冷却装置を得る
ことができる。
【0076】また、放熱装置近傍に配置された噴出装置
の噴出管体を支持機構により回動可能に支持し、回動機
構に駆動源のエアまたは液体などの媒体を供給して噴出
管体を回動させ噴出管体から噴出する媒体を広範囲に噴
出させることができ、経済性に優れ、極めて実用価値の
高い軸受機構冷却装置を得ることができる。
【0077】また、放熱装置近傍に配置された噴出装置
の噴出管体を支持機構により回動可能に支持し、駆動源
である除去媒体を供給して羽根翼を回動させて噴出管体
を回動し、フランジの複数の除去媒体流通口から噴出管
体内に除去媒体を導入し、噴出管体の噴出口から噴出す
る除去媒体を広範囲に噴出させることができるので、経
済性に優れ、極めて簡単な構成で実用価値の高い軸受機
構冷却装置を得ることができる。
【0078】また、第1、第2の主軸装置のそれぞれの
軸受機構に発生する熱は各放熱装置に輸送され、各放熱
装置で冷却されると共にそれぞれの配管を連通する連通
管により第1、第2の主軸装置の均熱化が図られる。そ
して各放熱装置近傍にそれぞれ配置された噴出装置から
除去媒体を噴出させるので、各放熱装置に付着する塵埃
などを簡易に除去することができる軸受機構冷却装置を
得ることができる。
【0079】また、第1、第2の主軸装置のそれぞれの
軸受機構に発生する熱は、各放熱装置に輸送され、各放
熱装置で冷却されると共にそれぞれの配管を連通する連
通管により第1、第2の主軸装置の均熱化が図られる。
そして、各放熱装置近傍にそれぞれ配置された噴出装置
の除去媒体供給ラインに制御弁を設け、所定時間になる
とタイマ装置が作動して制御装置に起動指令を出力し、
その起動指令により制御装置は制御弁を開閉制御し、各
噴出装置から除去媒体を噴出させるので、各放熱装置に
付着する塵埃などを自動的に除去することができ、実質
的に人力の入らないノーメインテナンスな極めて実用価
値の高い軸受機構冷却装置を得ることができる。
【0080】また、第1、第2の主軸装置のそれぞれの
軸受機構に発生する熱は各放熱装置に輸送され、各放熱
装置で冷却されると共に、第1の主軸装置の放熱装置か
ら液管を通って第1の主軸装置の中空室内に還流する作
動流体の一部を第1の連通管を通して第2の主軸装置の
中空室内に流入させ、第2の主軸装置の放熱装置から液
管を通って第2の主軸装置の中空室内に還流する作動流
体の一部を第2の連通管を通して第1の主軸装置の中空
室内に流入させることにより、第1、第2の主軸装置の
均熱化が図られる。そして、各放熱装置近傍にそれぞれ
配置された噴出装置から除去媒体を噴出させるので、各
放熱装置に付着する塵埃などを簡易に除去することがで
きる軸受機構冷却装置を得ることができる。
【0081】また、第1、第2の主軸装置のそれぞれの
軸受機構に発生する熱は、各放熱装置に輸送され、各放
熱装置で冷却されると共に、第1の主軸装置の放熱装置
から液管を通って第1の主軸装置の中空室内に還流する
作動流体の一部を第1の連通管を通して第2の主軸装置
の中空室内に流入させ、第2の主軸装置の放熱装置から
液管を通って第2の主軸装置の中空室内に還流する作動
流体の一部を第2の連通管を通して第1の主軸装置の中
空室内に流入させることにより、第1、第2の主軸装置
の均熱化が図られる。そして、各放熱装置近傍にそれぞ
れ配置された噴出装置の除去媒体供給ラインに制御弁を
設け、所定時間になるとタイマ装置が作動して制御装置
に起動指令を出力し、その起動指令により制御装置は制
御弁を開閉制御し、各噴出装置から除去媒体を噴出させ
るので、各放熱装置に付着する塵埃などを自動的に除去
することができ、実質的に人力の入らないノーメインテ
ナンスな極めて実用価値の高い軸受機構冷却装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す断面正面図である。
【図2】この発明の実施例1を示す要部断面図である。
【図3】この発明の実施例3を示す要部正面図である。
【図4】この発明の実施例5を示す要部正面図である。
【図5】この発明の実施例7を示す要部断面図である。
【図6】この発明の実施例9を示す要部断面図である。
【図7】この発明の実施例13を示す要部正面図であ
る。
【図8】この発明の実施例14を示す要部正面図であ
る。
【図9】この発明の実施例15を示す系統図である。
【図10】この発明の実施例16を示す系統図である。
【図11】この発明の実施例22を示す系統図である。
【図12】この発明の実施例23を示す系統図である。
【図13】従来の軸受機構冷却装置を示す断面正面図で
ある。
【符号の説明】
2 軸受機構 7 中空室 8 作動流体 9 放熱装置 11 蒸気管 12 液管 14 噴出装置 16 噴出管体 17 噴出口 19 噴出装置 21 噴出管体 23 制御弁 24 スイッチ機構 25 制御装置 26 タイマ装置 27 噴出装置 29 噴出管体 30 噴出口 32 回動装置 33 支持機構 34 回動機構 38 噴出装置 39 噴出管体 40 噴出口 41 噴出装置 42 噴出管体 43 噴出口 44 第1の主軸装置 45 第2の主軸装置 46 放熱装置 47 放熱装置 48 蒸気管 49 液管 50 蒸気管 51 液管 54 連通管 55 連通管 56 噴出装置 56b 噴出管体 57 噴出装置 57b 噴出管体 59 制御弁 60 制御装置 61 タイマ装置 62 第1の連通管 63 第2の連通管 64 噴出装置 64b 噴出管体 65 噴出装置 65b 噴出管体 67 制御弁 68 制御装置 69 タイマ装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受機構内部に形成され且つ作動流体が
    封入され気相部と液体部を有する環状の中空室と、一方
    側が蒸気管により上記中空室の気相部と連通し、他方側
    が液管により上記中空室の液体部と連通する放熱装置
    と、上記放熱装置の近傍に配置され、上記放熱装置に付
    着する塵埃などを除去媒体を噴出口から噴出させて除去
    する噴出装置とを備えたことを特徴とする軸受機構冷却
    装置。
  2. 【請求項2】 軸受機構内部に形成され且つ作動流体が
    封入され気相部と液体部を有する環状の中空室と、一方
    側が蒸気管により上記中空室の気相部と連通し、他方側
    が液管により上記中空室の液体部と連通する放熱装置
    と、上記放熱装置の近傍に配置され、上記放熱装置に付
    着する塵埃などを除去媒体を噴出口から噴出させて除去
    する噴出装置と、この噴出装置への除去媒体供給ライン
    に配置された制御弁と、この制御弁を開閉するスイッチ
    機構とを備えたことを特徴とする軸受機構冷却装置。
  3. 【請求項3】 軸受機構内部に形成され且つ作動流体が
    封入され気相部と液体部を有する環状の中空室と、一方
    側が蒸気管により上記中空室の気相部と連通し、他方側
    が液管により上記中空室の液体部と連通する放熱装置
    と、上記放熱装置の近傍に配置され、上記放熱装置に付
    着する塵埃などを除去媒体を噴出口から噴出させて除去
    する噴出装置と、この噴出装置への上記除去媒体供給ラ
    インに配置された制御弁と、この制御弁を開閉制御する
    制御装置と、所定時間になると上記制御装置に起動指令
    を出力するタイマ装置とを備えたことを特徴とする軸受
    機構冷却装置。
  4. 【請求項4】 軸受機構内部に形成され且つ作動流体が
    封入され気相部と液体部を有する環状の中空室と、一方
    側が蒸気管により上記中空室の気相部と連通し、他方側
    が液管により上記中空室の液体部と連通する放熱装置
    と、上記放熱装置の近傍に配置され、上記放熱装置に付
    着する塵埃などを除去媒体を噴出口から噴出させて除去
    する噴出装置と、この噴出装置の噴出管体を回動する回
    動装置とを備えたことを特徴とする軸受機構冷却装置。
  5. 【請求項5】 軸受機構内部に形成され且つ作動流体が
    封入され気相部と液体部を有する環状の中空室と、一方
    側が蒸気管により上記中空室の気相部と連通し、他方側
    が液管により上記中空室の液体部と連通する放熱装置
    と、上記放熱装置の近傍に配置され、上記放熱装置に付
    着する塵埃などを除去媒体を噴出口から噴出させて除去
    する噴出装置と、この噴出装置の噴出管体を回動可能に
    支持する支持機構と、上記噴出管体を上記除去媒体を駆
    動源として回動する回動機構とを備えたことを特徴とす
    る軸受機構冷却装置。
  6. 【請求項6】 軸受機構内部に形成され且つ作動流体が
    封入され気相部と液体部を有する環状の中空室と、一方
    側が蒸気管により上記中空室の気相部と連通し、他方側
    が液管により上記中空室の液体部と連通する放熱装置
    と、上記放熱装置の近傍に配置され、上記放熱装置に付
    着する塵埃などを除去媒体を噴出口から噴出させて除去
    する噴出装置と、この噴出装置の噴出管体を回動可能に
    支持する支持機構と、上記噴出管体の反支持機構側の先
    端に設けられ、上記除去媒体流通口を有するフランジ
    と、このフランジに取り付けられ、上記噴出管体に供給
    する上記除去媒体を駆動源として回動する羽根翼とを備
    えたことを特徴とする軸受機構冷却装置。
  7. 【請求項7】 軸受機構内部に形成され且つ作動流体が
    封入される環状の中空室及び上記中空室と一対の配管に
    より連通される放熱装置とをそれぞれ有すると共に同じ
    機械に装着される第1、第2の主軸装置と、上記第1の
    主軸装置の配管と上記第2の主軸装置の配管とを連通す
    る連通管と、上記各主軸装置の各放熱装置近傍にそれぞ
    れ配置され、上記各放熱装置に付着する塵埃などを除去
    媒体を噴出させて除去する噴出装置とを備えたことを特
    徴とする軸受機構冷却装置。
  8. 【請求項8】 軸受機構内部に形成され且つ作動流体が
    封入される環状の中空室及び上記中空室と一対の配管に
    より連通される放熱装置とをそれぞれ有する第1、第2
    の主軸装置と、上記第1の主軸装置の配管と上記第2の
    主軸装置の配管とを連通する連通管と、上記各主軸装置
    の各放熱装置の近傍にそれぞれ配置され、上記各放熱装
    置に付着する塵埃などを除去媒体を噴出させて除去する
    噴出装置と、この噴出装置への上記除去媒体供給ライン
    に配置された制御弁と、この制御弁を開閉制御する制御
    装置と、所定時間になると上記制御装置に起動指令を出
    力するタイマ装置とを備えたことを特徴とする軸受機構
    冷却装置。
  9. 【請求項9】 軸受機構内部に形成され且つ作動流体が
    封入される環状の中空室及び蒸気管と液管からなる一対
    の配管により上記中空室と連通される放熱装置とをそれ
    ぞれ有すると共に同じ機械に装着される第1、第2の主
    軸装置と、上記第1の主軸装置の液管と上記第2の主軸
    装置の中空室とを連通する第1の連通管と、上記第2の
    主軸装置の液管と上記第1の主軸装置の中空室とを連通
    する第2の連通管と、上記各主軸装置の各放熱装置の近
    傍にそれぞれ配置され、上記各放熱装置に付着する塵埃
    などを除去媒体を噴出させて除去する噴出装置とを備え
    たことを特徴とする軸受機構冷却装置。
  10. 【請求項10】 軸受機構内部に形成され且つ作動流体
    が封入される環状の中空室及び蒸気管と液管からなる一
    対の配管により上記中空室と連通される放熱装置とをそ
    れぞれ有する第1、第2の主軸装置と、上記第1の主軸
    装置の液管と上記第2の主軸装置の中空室とを連通する
    第1の連通管と、上記第2の主軸装置の液管と上記第1
    の主軸装置の中空室とを連通する第2の連通管と、上記
    各主軸装置の各放熱装置の近傍にそれぞれ配置され、上
    記各放熱装置に付着する塵埃などを除去媒体を噴出させ
    て除去する噴出装置と、この噴出装置への上記除去媒体
    供給ラインに配置された制御弁と、この制御弁を開閉制
    御する制御装置と、所定時間になると上記制御装置に起
    動指令を出力するタイマ装置とを備えたことを特徴とす
    る軸受機構冷却装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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