JPH05318153A - アルミニウム合金のパルスレーザ溶接方式 - Google Patents

アルミニウム合金のパルスレーザ溶接方式

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JPH05318153A
JPH05318153A JP4125115A JP12511592A JPH05318153A JP H05318153 A JPH05318153 A JP H05318153A JP 4125115 A JP4125115 A JP 4125115A JP 12511592 A JP12511592 A JP 12511592A JP H05318153 A JPH05318153 A JP H05318153A
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JP
Japan
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laser
welding
pulse
welded
laser beam
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JP4125115A
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English (en)
Inventor
Koichi Haruta
浩一 春田
Yuichiro Terashi
雄一郎 寺師
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】溶接割れを著しく低減し光学系に対する損傷を
少なくしてメンテナンスの負担を低減できるアルミニウ
ム合金のパルスレーザ溶接方式を提供する。 【構成】パルスレーザ装置、伝送路、レーザ出射ユニッ
ト、レーザ出射ユニット又は被溶接物を所定の方向また
は所定の位置に移動する移動装置を備え、パルスレーザ
を被溶接物に照射して重ねスポット溶接又は重ね連続溶
接を行なう場合に、被溶接物の溶接条件として、移動装
置によって被溶接物又はレーザ出射ユニットが移動する
ときの溶接速度は、6mm/秒から16mm/秒までの
範囲であり、パルスレーザ発振器によって発振したパル
ス繰り返し周波数は、6サイクル以上であるよう構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルスレーザを用いた
アルミニウム合金のパルスレーザ溶接方法に関し、特
に、アルミニウム合金の重ねスポット溶接又は重ね連続
(ラップシーム)溶接を行なう場合のパルスレーザ溶接
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金は、鉄鋼材に比べて比
重が軽く、耐食性が高く、外観が美麗であり、深絞りが
可能である等の優れた性質を有しており、JIS規格で
は、H4000〜H4180に規定されている。このア
ルミニウム合金は、一般に、機械部品、構造材料として
自動車、家電製品等の軽工業及び重工業界において広く
利用されている。
【0003】一般に、アルミニウム合金を溶接する方法
としては、例えばMIG、TIG等のアーク溶接やCW
(連続波)型CO2レーザによる溶接が行なわれてき
た。また最近では、パルスYAGレーザによるアルミニ
ウム合金溶接法が検討されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、MI
G,TIG等のアーク溶接、スポット溶接、CW型CO
2レーザ及びパルスYAGレーザでは、溶接施工におい
て溶接割れが発生し易いことが知られている。特に、パ
ルスYAGレーザでは、溶接割れ、とりわけ凝固割れの
発生が避けられず、このためにパルスYAGレーザは産
業界に普及されていない。一般に、レーザ溶接によって
発生するアルミニウム合金の凝固割れは、高入熱、高溶
接速度になるほど発生し易くなる。
【0005】さらに、アルミニウム合金等の溶融粘度が
低い合金の場合には、レーザ照射における溶融凝固時
に、激しいスパッタまたはスプラッシュ(溶融体)を伴
う。これらのスパッタ等によりレーザ光学系が、著しく
損なわれていた。また、スパッタを防止するために、高
価な光学部品の手前に安価な保護ガラス(捨てガラス)
を挿入していたが、保護ガラスへのスパッタの付着量が
大きい場合には、保護ガラスを交換するための手間とそ
のためのコストとが非常にかかっていた。
【0006】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的はアルミニウム合金のパルスレーザ溶
接において、比較的高溶接速度であって、高せん断荷重
を維持しつつ、溶接割れを低減でき、しかも保護ガラス
の交換頻度を低減して、レーザ溶接のコストを低減する
ことのできるアルミニウム合金のパルスレーザ溶接方式
を提供することにある。
【0007】
【課題を達成するための手段】本発明は前記課題を達成
するために次のような構成とした。本発明では、レーザ
媒質を外部から励起するための励起源を有するパルスレ
ーザ発振器を備えたパルスレーザ装置、このパルスレー
ザ装置から出射されたパルスレーザを伝送する伝送路、
この伝送路から導入されたパレスレーザを集光して出射
するレーザ出射ユニット、このレーザ出射ユニット又は
被溶接物を所定の方向または所定の位置に移動する移動
装置を備えている。
【0008】そして、前記レーザ出射ユニットから出射
されたパルスレーザを前記被溶接物に照射して重ねスポ
ット溶接又は重ね連続溶接を行なう。さらに、前記被溶
接物の溶接条件として、前記移動装置によって前記被溶
接物又は前記レーザ出射ユニットが移動するときの溶接
速度は、6mm/秒から16mm/秒までの範囲であ
り、前記パルスレーザ発振器によって発振したパルス繰
り返し周波数は、6サイクル以上であるよう構成され
る。
【0009】この溶接速度の範囲又はパルス繰り返し周
波数は、例えば、き裂長さと引張りせん断荷重によって
決定される。なお、レーザ媒質としては、固体レーザで
はネオンジウムをドープしたイットリウム・アルミニウ
ムガーネット(Nd:YAG),ルビー,ガラス等が用
いられる。
【0010】励起源としては、固体レーザであるNd:
YAGレーザ,ルビーレーザ,色素レーザ,ガラスレー
ザ等にはフラッシュランプが用いられる。また、気体レ
ーザでは、CO2,CO,Ar,エキシマ等が用いら
れ、ガスの放電等が用いられる。伝送路としては、例え
ば光ファイバーを用いた可動型または反射鏡を用いた固
定型などが用いられる。
【0011】移動装置としては、例えばレーザ出射ユニ
ットを被溶接物に対して移動すべく6軸多関節ロボット
を用いても良く、あるいは被溶接物をレーザ出射ユニッ
トに対して移動するようなXYZステージ等の搬送装置
を用いてもよい。
【0012】
【作用】本発明によれば、移動装置によって被溶接物又
はレーザ出射ユニットが移動する際に、被溶接物に対す
る溶接速度が、6mm/秒から16mm/秒までの範囲
に設定され、パルスレーザ発振器によって発振したパル
ス繰り返し周波数が、6サイクル以上に設定されて、パ
ルスレーザが被溶接物に照射されると、溶接速度につい
て、き裂長さが小さくなり、引張りせん断荷重がある程
度の値を維持し、パルス繰り返し周波数について、き裂
長さが減少し、引張りせん断荷重が増加する。従って、
溶接施工時に発生する溶接割れを著しく低減することが
できる。
【0013】また、アルミニウム合金又はレーザ出射ユ
ニットが移動するときの溶接速度を8mm/秒から16
mm/秒までの範囲に設定し、パルスレーザ発振器によ
って発振したパルス繰り返し周波数は、8サイクル以上
に設定すれば、さらに前記効果が大となる。
【0014】さらに、レーザ出射ユニットに導入された
レーザ光を集光してレーザ出射口から出射するレンズと
レーザ出射口とレンズとの間に設けられた保護ガラスと
を備え、移動装置によってレーザ出射ユニット又は被溶
接物が移動したとき、レンズにより集光されたレーザ光
の中心軸と被溶接物の表面に対する垂線とのなす角を、
10°から40°までの範囲に設定しても、前記同様な
効果が得られ、しかも保護ガラスの耐久性が増し、保護
ガラスの交換頻度を低減できる。
【0015】さらにまた、レンズにより集光されたレー
ザ光の中心軸と被溶接物の表面に対する垂線とのなす角
を、20°に設定することで、保護ガラスの交換頻度を
さらに低減できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を説明する。
図1は実施例1の構成図である。 <実施例1>図1に示すように、レーザ加工機は、次の
ようになっている。パルスレーザ装置11は、Nd−Y
AGロッド(以下、YAGロッドという。)12及びフ
ラッシュランプ13を有するレーザ装置本体11a、レ
ーザ装置本体11aに電源を供給するレーザ電源部1
4、レーザ電源部14を制御するレーザコントローラ1
1b、レーザ電源部14の電源を冷却する冷却装置15
から構成される。
【0017】YAGロッド12は、フラッシュランプ1
3の電力供給を受けてマルチモードであって、波長が
1.06μmでレーザ発振するようになっている。な
お、YAGロッド12で発振した繰り返し数は、8pp
sとなっており、パルス幅が10msecである。
【0018】光ファイバー21は、レーザ装置本体11
aに接続され、レーザ装置本体11aから出射されたレ
ーザ光をレーザ出射ユニット22に伝送する。レーザ出
射ユニット22は、6軸多関節ロボット17に取り付け
られており、この6軸多関節ロボット17によってX,
Y,Zの3方向に移動可能になっており、任意の座標位
置(X1,Y1,Z1)に設定されるようになっている。
【0019】6軸多関節ロボット17は、自己の座標位
置(X2,Y2,Z2)と、ロボットコントロール装置1
6から出力されるレーザ出射ユニット22を所定の位置
に設定するための制御位置情報(X1,Y1,Z1)とに
基づき、レーザ出射ユニット22を座標位置(X1
1,Z1)に移動するよう制御を行なう。
【0020】また、ロボットコントロール装置16は、
レーザ出射ユニット22が所定の位置または所定の方向
に移動するための制御位置情報を、6軸多関節ロボット
17に与えるようになっている。
【0021】図2は3枚重ねの重ね継手を示す図であ
る。ビード長は20mmとした。図2に示すように、継
手形状は全て、3枚重ねの重ね継手とした。図2に示す
ように、基板26の上に重ね部1aを載置し、重ね部1
aを挟んでクランプ治具25と基板26とで重ね部1a
を押さえることにより、重ね部1a(被溶接物1a)の
隙間が0となるようにした。
【0022】レーザ電源部14は、フラッシュランプ1
3の電圧制御によるピークパワーの制御、また例えば半
導体スイッチ等を用いた導通時間の制御を行なう。この
ような制御の下に、YAGロッド12で発振したパルス
レーザのパルス繰り返し周波数が8サイクル/秒になっ
ている。図3はパルスレーザのレーザ波形として矩形波
パルスを示す図である。図3に示すような矩形波パルス
は、例えばパルス繰り返し周波数が8サイクル/秒とな
っている。
【0023】次に、実施例1の構成を用いて、溶接条件
としてのピーク出力及び溶接速度の変化値を図4に示
す。すなわち、6軸多関節ロボット17によってレーザ
出射ユニット22がX方向に移動する際に、被溶接物1
aに対する溶接速度が、4.17mm/秒,8.33,
12.5,16.7mm/秒に設定され、レーザ装置本
体11aによって発振したパルス繰り返し周波数が、8
サイクルに設定されて、パルスレーザが被溶接物1aに
照射される。
【0024】このような重ね連続スポット溶接を行なっ
た後、被溶接物1aの溶接割れの評価を行なう。溶接割
れの評価方法としては、溶接速度に対する垂直断面にお
ける全き裂長さの総和と、溶接速度に対する引張せん断
荷重とをそれぞれ測定する。引張せん断荷重は、機械的
特性の評価として、測定を行なう。
【0025】図5はき裂長さの測定を示す図である。溶
接割れの評価として、垂直断面でのき裂長さの総和を以
下の式により、き裂長さLcとして定義して測定する。 Lc=ΣLi なお、図中で、Dpはとけ込み深さであり、Dnはナゲ
ット径であり、L1,L2は各き裂長さである。
【0026】図6に、引張りせん断荷重の溶接速度依存
特性図を示し、図7に、き裂長さの溶接速度依存特性図
を示す。き裂長さについては、図7からもわかるよう
に、溶接速度に対して下に放物線を描く。高溶接速度で
は、凝固速度の増大と共にき裂長さが増大すると考えら
れる。各ピーク出力ともに、溶接速度Vが約11.7m
m/sec.で最小値が得られた。
【0027】引張りせん断荷重については、図6からも
わかるように、各ピーク出力ともに溶接速度が増すにつ
れて、減少する傾向を示した。なお、ピークパワー4K
Wでは、2枚目までとけ込み深さが達しなかったため
に、引張りせん断荷重が全く得られなかった。また、こ
のような結果は、8PPS前後のパルス繰り返し周波数
でも、同じ傾向が得られた。
【0028】また、6軸多関節ロボット17によりレー
ザ出射ユニット22を傾斜させて、被溶接物1aに対す
る垂線とレーザ光の光軸とのなす角度θを0°から40
°まで変化されても、前記結果とほぼ同様の結果が得ら
れ、なおかつ被溶接物1aの表面のき裂が完全に解消さ
れた。
【0029】さらに、レーザ出射ユニット22の保護効
果も高く、角度θが20°である場合には、スパッタ防
止用の保護ガラスの耐久性の評価として、透過レーザ出
力が10%低下するまでの溶接ビード本数を測定する
と、溶接ビード本数が約250本から約1500本とな
り、約6倍の耐久性が得られた。
【0030】<実施例2>前記実施例1では、パルス繰
り返し周波数を一定とし、溶接速度を変化させたときの
き裂長さ,引張りせん断荷重の測定を説明した。実施例
2では、溶接速度を一定とし、パルス繰り返し数を変化
させたときのき裂長さ,引張りせん断荷重の測定を説明
する。
【0031】レーザ電源部14は、フラッシュランプ1
3の電圧制御によるピークパワーの制御、また例えば半
導体スイッチ等を用いた導通時間の制御を行なう。この
ような制御の下に、YAGロッド12で発振したパルス
レーザのパルス繰り返し周波数が変化するようになって
いる。図3では、パルス繰り返し周波数が8サイクル/
秒を示したが、このパルス繰り返し周波数が0〜12サ
イクル/秒に変化するようになっている。
【0032】溶接速度は、50cm/分(8.33mm
/秒)とし、レーザ波形のパルス幅は、10m秒とし、
ピーク出力は、6kWとした。なお、その他の構成及び
その溶接条件は、前述した実施例1の溶接条件として同
一とする。図8に、溶接条件としての繰り返し周波数及
び平均出力の変化値を示す。
【0033】次に、実施例2において、6軸多関節ロボ
ット17によってレーザ出射ユニット22がX方向に移
動する際に、被溶接物1aに対する溶接速度が、8.3
3mm/秒に設定され、レーザ装置本体11aによって
発振したパルス繰り返し周波数が、3,5,7,8,
9,10サイクルに設定されて、パルスレーザが被溶接
物1aに照射される。
【0034】このような重ね連続スポット溶接を行なっ
た後、被溶接物1aの溶接割れの評価を行なう。溶接割
れの評価方法としては、パルス繰り返し周波数に対する
全き裂長さと、パルス繰り返し周波数に対する引張せん
断荷重とを測定する。
【0035】図9に、引張りせん断荷重のパルス繰り返
し周波数依存特性図を示し、図10に、き裂長さのパル
ス繰り返し周波数依存特性図を示す。き裂長さについ
て、図10からもわかるようにパルス繰り返し周波数が
増すにつれ、き裂長さが減少することがわかる。この理
由としては、蓄熱効果による凝固速度の減少および溶融
凝固部のマグネシウム組成減量による凝固割れ感受性の
低下によるものと考えられる。
【0036】引張りせん断荷重について、図9からもわ
かるように、パルス繰り返し周波数が増すにつれ、引張
りせん断荷重が増大することが分かった。また、この結
果は8.33mm/秒前後の溶接速度でも同じ傾向が得
られた。
【0037】また、6軸多関節ロボット17によりレー
ザ出射ユニット22を傾斜させて、被溶接物1aに対す
る垂線とレーザ光の光軸とのなす角度θを0°から40
°まで変化されても、前記結果とほぼ同様の結果が得ら
れ、なおかつ被溶接物1aの表面のき裂が完全に解消さ
れた。
【0038】さらに、レーザ出射ユニット22の保護効
果も高く、角度θが20°である場合には、スパッタ防
止用の保護ガラス22eの耐久性の評価として、透過レ
ーザ出力が10%低下するまでの溶接ビード本数を測定
すると、溶接ビード本数が約250本から約1500本
となり、約6倍の耐久性が得られた。
【0039】このように本実施例によれば、被溶接物1
aに対する溶接速度が、所定の速度範囲に設定され、パ
ルス繰り返し周波数が、6サイクル以上に設定されて、
パルスレーザが被溶接物1aに照射されると、溶接速度
について、き裂長さが小さくなり、引張りせん断荷重が
ある程度の値を維持し、パルス繰り返し周波数につい
て、き裂長さが減少し、引張りせん断荷重が増加する。
従って、溶接施工時に発生する溶接割れを著しく低減す
ることができる。
【0040】また、レーザ光の中心軸と被溶接物の表面
に対する垂線とのなす角を、10°から40°までの範
囲に設定することで、保護ガラスの耐久性が増し、保護
ガラスの交換頻度を低減できる。さらに角度を20°に
設定することで、保護ガラスの交換頻度をさらに低減で
きる。
【0041】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではない。上述した実施例では、移動装置とし
て、6軸多関節ロボット17を用いたが、例えば被溶接
物1aを移動するためのXYZステージ等の移動機構を
用いて、前記レーザ出射ユニット22から出射されたレ
ーザ光の被溶接物1aに対する溶接速度を前述した範囲
にはいるように調節するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、被溶接物に対する溶接
速度が、所定の速度範囲に設定され、パルス繰り返し周
波数が、所定の周波数以上に設定されて、パルスレーザ
が被溶接物に照射されるので、溶接施工時に発生する溶
接割れを著しく低減することができる。
【0043】また、レーザ光の中心軸と被溶接物の表面
に対する垂線とのなす角を、所定の範囲に設定すること
で、保護ガラスの耐久性が増し、保護ガラスの交換頻度
を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成図である。
【図2】3枚重ねの重ね継手を示す図である。
【図3】矩形波パルスを示す図である。
【図4】溶接条件としてのピーク出力及び溶接速度の変
化値を示す図である。
【図5】き裂長さの測定を示す図である。
【図6】引張りせん断荷重の溶接速度依存特性図であ
る。
【図7】き裂長さの溶接速度依存特性図である。
【図8】溶接条件としての繰り返し周波数及び平均出力
の変化値を示す図である。
【図9】引張りせん断荷重のパルス繰り返し周波数依存
特性図である。
【図10】き裂長さのパルス繰り返し周波数依存特性図
である。
【符号の説明】
1a・・被溶接物 11・・パルスレーザ装置 11a・・パルスレーザ装置本体 11b・・レーザコントローラ 12・・レーザロッド 13・・フラッシュランプ 14・・レーザ電源部 15・・冷却装置 16・・ロボットコントロール装置 17・・6軸多関節ロボット 21・・光ファイバー 22・・レーザ出射ユニット 22a・・集光レンズ 25・・クランプ治具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ媒質を外部から励起するための励
    起源を有するパルスレーザ発振器を備えたパルスレーザ
    装置と、このパルスレーザ装置から出射されたパルスレ
    ーザを伝送する伝送路と、この伝送路から導入されたパ
    ルスレーザを集光して出射するレーザ出射ユニットと、
    このレーザ出射ユニット又は被溶接物を所定の方向また
    は所定の位置に移動する移動装置とを備え、前記レーザ
    出射ユニットから出射されたパルスレーザを前記被溶接
    物に照射して重ねスポット溶接又は重ね連続溶接を行な
    うアルミニウム合金のパルスレーザ溶接方式において、 前記被溶接物の溶接条件として、前記移動装置によって
    前記被溶接物又は前記レーザ出射ユニットが移動すると
    きの溶接速度は、6mm/秒から16mm/秒までの範
    囲であり、 前記パルスレーザ発振器によって発振したパルス繰り返
    し周波数は、6サイクル以上であることを特徴とするア
    ルミニウム合金のパルスレーザ溶接方式。
  2. 【請求項2】 前記被溶接物の溶接条件として、前記移
    動装置によって前記アルミニウム合金又は前記レーザ出
    射ユニットが移動するときの溶接速度は、8mm/秒か
    ら16mm/秒までの範囲であり、 前記パルスレーザ発振器によって発振したパルス繰り返
    し周波数は、8サイクル以上であることを特徴とする請
    求項1記載のアルミニウム合金のパルスレーザ溶接方
    式。
  3. 【請求項3】 前記レーザ出射ユニットは、前記導入さ
    れたレーザ光を集光してレーザ出射口から出射するレン
    ズと、前記レーザ出射口とレンズとの間に設けられた保
    護ガラスを備え、 前記移動装置によって前記レーザ出射ユニット又は前記
    被溶接物が移動したとき、前記レンズにより集光された
    レーザ光の中心軸と前記被溶接物の表面に対する垂線と
    のなす角が、10°から40°までの範囲に設定される
    ことを特徴とする請求項1記載のアルミニウム合金のパ
    ルスレーザ溶接方式。
  4. 【請求項4】 前記レンズにより集光されたレーザ光の
    中心軸と前記被溶接物の表面に対する垂線とのなす角
    が、20°に設定されることを特徴とする請求項3記載
    のアルミニウム合金のパルスレーザ溶接方式。
JP4125115A 1992-05-18 1992-05-18 アルミニウム合金のパルスレーザ溶接方式 Pending JPH05318153A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7591057B2 (en) 2005-04-12 2009-09-22 General Electric Company Method of repairing spline and seal teeth of a mated component
US7687151B2 (en) 2005-04-12 2010-03-30 General Electric Company Overlay for repairing spline and seal teeth of a mated component
CN105458503A (zh) * 2015-12-11 2016-04-06 中国电子科技集团公司第四十八研究所 一种复合铝合金外壳的激光密封焊接工艺

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US7591057B2 (en) 2005-04-12 2009-09-22 General Electric Company Method of repairing spline and seal teeth of a mated component
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