JPH05317426A - 注射・採血器の針出没装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】注射・採血器の針による感染事故を防止するこ
とができる。 【構成】係合解除手段にて被係合部と係合部の係合を解
除することにより、圧縮ばねのはね力にて針を注射・採
血器本体内に引っ込めるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、注射・採血器の針出没
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の注射・採血器は針を出没させる構
成にはなっておらず、したがって、針の着脱や洗浄時に
誤って指などに針が刺さって感染の原因となっていた。
また、使い捨て針であっても、使用後はキャップを被せ
なければならず、その際に指を傷つけるという問題があ
った。

【０００３】特に、最近ではエイズや肝炎の院内感染が
社会問題となっており、医療従事者保護の観点から、安
全な医療器具が求められている。

【０００４】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは注射・採血器の針に
よる感染事故を防止することができる注射・採血器の針
出没装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案された請求項１の注射・採血器の針出没装置は、
筒状の注射・採血器本体の先端部に針突出孔を設けると
共にこの注射・採血器本体の後端に注入・吸引棒の挿入
口を形成し、上記注射・採血器本体に針保持部材を摺動
自在に収納し、この針保持部材に貫通孔を設けると共
に、この貫通孔に針を挿着し、上記針保持部材の外周部
に設けられた被係合部と注射・採血器本体の内周壁面に
設けられた係合部とでロック機構部を形成すると共に、
上記係合部と被係合部との係合を解除する解除手段を設
け、上記注射・採血器本体の先端と上記針保持部材の間
に圧縮ばねを介挿し、上記挿入口から上記注射・採血器
本体内に注入・吸引棒を挿入し、上記注入・吸引棒の先
端部にて上記針保持部材を上記圧縮ばねのばね力に抗し
て押圧することにより、上記針を上記注射・採血器本体
の突出孔から突出すると共に、上記ロック機構部の被係
合部を係合部に係合し、上記係合解除手段にて上記被係
合部と係合部の係合を解除することにより、上記圧縮ば
ねのはね力にて上記針を注射・採血器本体内に引っ込め
るように構成したことを特徴とするものである。

【０００６】また、請求項２の注射・採血器の針出没装
置は、筒状の注射・採血器カバーの先端部に針突出孔を
設けると共にこの注射・採血器カバーの後端面に注射・
採血器の挿入口を設け、上記注射・採血器カバーに針保
持部材を摺動自在に収納し、この針保持部材に貫通孔を
設けると共に、この貫通孔に針を挿着し、上記針保持部
材の外周部に設けられた被係合部と注射・採血器本体の
内周壁面に設けられた係合部とでロック機構部を形成す
ると共に、上記係合部と被係合部との係合を解除する解
除手段を設け、上記注射・採血器カバーの先端と上記針
保持部材の間に圧縮ばねを介挿し、上記挿入口から上記
注射・採血器カバー内に挿入される注射・採血器の先端
部にて上記針保持部材を上記圧縮ばねのばね力に抗して
押圧することにより、上記針を上記注射・採血器本体の
突出孔から突出させると共に、上記ロック機構部の被係
合部を係合部に係合し、上記係合解除手段にて上記被係
合部と上記係合部の係合を解除することにより、上記圧
縮ばねのはね力にて上記針を上記注射・採血器カバー内
に引っ込めるように構成したことを特徴とするものであ
る。

【０００７】

【作用】請求項１の注射・採血器の針出没装置によれ
ば、上記注入・吸引棒の先端部にて上記針保持部材を上
記圧縮ばねのばね力に抗して押圧すると、上記針が上記
注射・採血器本体の突出孔から突出する。それと共に、
上記ロック機構部の被係合部を係合部に係合して上記針
の突出状態を保持することができる。そして、この状態
で上記針から上記注入・吸引棒を使って注射液を注射・
採血器本体内に入れて身体に注射をしたり、採血するこ
とができる。

【０００８】一方、上記係合解除手段にて上記被係合部
と係合部の係合を解除と、上記圧縮ばねのはね力にて上
記針保持部材が注射・採血器本体の奥方に移動して、上
記針を注射・採血器本体内に引っ込めることができる。
しかも、針の突出動作は注射・採血棒の押圧動作によっ
て行い、針の没入動作は解除手段によって行うことがで
きるので、針を出没させる際に針に触る必要が全くな
い。

【０００９】また、請求項２の注射・採血器の針出没装
置によれば、注射・採血器の先端部にて上記針保持部材
を上記圧縮ばねのばね力に抗して押圧すると、上記針が
上記注射・採血器カバーの突出孔から突出する。それと
共に、上記ロック機構部の被係合部を係合部に係合して
上記針の突出状態を保持することができる。そして、こ
の状態で上記針から注射・採血器の注入・吸引棒を使っ
て注射液を注射・採血器本体内に入れて身体に注射をし
たり、採血することができる。

【００１０】

【実施例】図１〜図５は本発明の注射・採血器の針出没
装置の第１実施例を示している。１は筒状の注射・採血
器本体であって、この注射・採血器本体１の先端部及び
後端には針突出孔１Ａと挿入口１Ｃが形成されている。
２は針保持部材であって、この針保持部材２には貫通孔
２Ａが設けられており、貫通孔２Ａには針４が挿着され
ている。

【００１１】そして、この針保持部材２は注射・採血器
本体１の軸方向に摺動自在に、かつ回転自在にして注射
・採血器本体１内に収納されている。２ａパッキンであ
って、針保持部材２とともに摺動するようになってい
る。

【００１２】３は圧縮ばねであって、注射・採血器本体
１の先端と針保持部材２の間に介挿させて、針保持部材
２を後方にはね付勢している。５は注入・吸引棒であっ
て、挿入口１Ｃから注射・採血器本体１内に挿入されて
いる。

【００１３】次に、針保持部材２のロック・解除手段に
ついて説明する。図５はロック・解除手段の展開図を示
している。針保持部材２には被係合部２Ｂが設けられる
一方、注射・採血器本体１の先端寄りの内周壁面には係
合部１Ｂが設けられており、さらに係合補助部材３が備
わっている。

【００１４】係合補助部材３は、注射・採血器本体１の
軸方向に摺動自在に、かつ回転自在にして注射・採血器
本体１内に収納されている。被係合部２Ｂは針保持部材
２の外周面に周方向に等間隔で複数個突設されており、
各被係合部２Ｂの後端には同方向に傾斜するカム面２０
Ｂが形成されている（図３）。

【００１５】係合部１Ｂは注射・採血器本体１の先端寄
りの内周壁面に周方向に等間隔で被係合部２Ｂと同数だ
け凹設されている。各係合部１Ｂは、図５に示すように
突出用係合部１０Ｂと没入用係合部１１Ｂとで構成され
ており、各突出用係合部１０Ｂの先端には傾斜カム面１
２Ｂが形成されており、更に、突出用係合部１０Ｂと没
入用係合部１１Ｂの間の先端にも傾斜カム面１３Ｂが形
成されている。

【００１６】係合補助部材３の先端には係合部１Ｂの傾
斜カム面１２Ｂ，１３Ｂと同数の傾斜カム面３Ｂが形成
されている（図４）。

【００１７】次に、ロック・解除手段の動作を図５に基
づいて説明する。図中、実線で示す針保持部材２の被係
合部２Ｂが注射・採血器本体１の係合部１Ｂの傾斜カム
面１２Ｂに係合した状態を示している。この状態では、
針 は図１に示すように注射・採血器本体１の突出孔１
Ａから突出している。注入・吸引棒５で係合補助部材３
を圧縮ばね３のばね力に抗して押圧して、係合補助部材
３を注射・採血器本体１の先端がわに移動させると、針
保持部材２が注射・採血器１の先端がわに移動して被係
合部２Ｂと係合部１Ｂとの係合が解除されると共に、被
係合部２Ｂは図５の矢印イに示すように係合補助部材３
の傾斜カム面３Ｂでガイドされて係合部１Ｂの傾斜カム
面１３Ｂの上方に位置する。

【００１８】この状態で注入・吸引棒５を引くと、係合
補助部材３は圧縮ばね３の復元力によって注射・採血器
本体１の後方に移動すると共に、被係合部２Ｂは矢印
ロ，ハ，ニに示すように係合部１Ｂの傾斜カム面１３Ｂ
でガイドされて係合部１Ｂの没入用係合部１１Ｂに落ち
込む。そして、図２に示すように針４は注射・採血器本
体１の突出孔１Ａから引っ込む。

【００１９】針４を突出させる場合には、矢印ホ，ヘに
示すように注入・吸引棒５を押して針保持部材２を係合
補助部材３の傾斜カム面３Ｂを沿って移動させる。その
後、注入・吸引棒５を引っ込めることにより、矢印ト，
チに示すように被係合部２Ｂを係合部１Ｂの傾斜カム面
１２Ｂにてガイドして突出用係合部１０Ｂに係合させ
る。

【００２０】このようにして、不要な時には針４を注射
・採血器本体１内に没入させることができる。なお、注
射する場合は、針４を突出させた状態で注入・吸引棒５
を摺動させて行う。

【００２１】図６〜図８は本発明の注射・採血器の針出
没装置の第２実施例を示している。この実施例のロック
・解除手段は 図７に示すように針保持部材２の外周面
に形成されたＬ字状のガイド溝２１Ｃと係合溝２２Ｃと
からなるＬ字溝の被係合部２Ｃと、注射・採血器本体１
の先端寄りの内周壁面に突設された係合部１Ｃとで構成
されている。Ｐはパッキンである。

【００２２】なお、他の構成は第１実施例と同じである
ので、同符号を付して説明を省略する。

【００２３】次に、ロック・解除手段の動作を説明す
る。まず、注入・吸引棒５で針保持部材２を先方に圧縮
ばね３のばね力に抗して押す。次に、注入・吸引棒５と
針保持部材２との摩擦係合力を利用して注入・吸引棒５
と共に針保持部材２を回転させて針保持部材２のガイド
溝２１Ｃと注射・採血器本体１の係合部１Ｃとを合致さ
せた後、針保持部材２を更に押して係合部１Ｂをガイド
溝２１Ｃの奥に移動させる。次に、注入・吸引棒５と共
に針保持部材２を回転させて係合部１Ｂを係合溝２２Ｃ
内に位置させて針保持部材２をロックする。この状態で
は図６に示すように針４は注射・採血器本体１の突出孔
１Ａから突出している。

【００２４】上記動作とは逆の動作をすれば、係合部１
Ｃと針保持部材２との係合状態が解除され、圧縮ばね３
のばね力にて針保持部材２を注射・採血器本体１の奥方
に移動し、針４を注射・採血器本体１の突出孔１Ａから
引っ込めることができる（図８）。

【００２５】図９および図１０は本発明の注射・採血器
の針出没装置の第３実施例を示している。この実施例の
ロック・解除手段は、針保持部材２の外周面に形成され
た被係合部２Ｄと注射・採血器本体１の先端寄りの壁部
に貫設された係合部１Ｄとで構成されている。被係合部
２Ｂは針保持部材２に設けられた凹所２１Ｄによっ弾性
的にたわむことができるように構成されており、被係合
部２Ｂは弾性変形して被係合部２Ｂの先端は注射・採血
器本体１の内周壁面に弾接している（図１０）。Ｐはパ
ッキンである。

【００２６】なお、他の構成は第１実施例と同じである
ので、図面に同符号を付して説明を省略する。

【００２７】次に、ロック・解除手段の動作を説明す
る。注入・吸引棒５で針保持部材２を先方に圧縮ばね３
のばね力に抗して押して針保持部材２の被係合部２Ｄの
先端を注射・採血器本体１の係合部１Ｄに係合させる
（図９）。この状態では図９に示すように針４は注射・
採血器本体１の突出孔１Ａから突出している。

【００２８】針保持部材２の被係合部２Ｄを外から押し
て弾性変形させると、針保持部材２と被係合部２Ｄの係
合状態が解除されて圧縮ばね３のばね力にて針保持部材
２は注射・採血器本体１の奥方に移動し、針４を注射・
採血器本体１の突出孔１Ａから引っ込めることができる
（図１０）。

【００２９】図１１は本発明の注射・採血器の針出没装
置の第４実施例を示している。カートリッジ式薬液用の
注射器にロック・解除手段を備えたものである。Ｅは薬
液カートリッジである。ロック・解除手段は第２実施例
のものと同じ構成を採用しているので、図面に同符号を
付して説明を省略する。

【００３０】なお、注射・採血器本体１は薬液カートリ
ッジ装填筒１１と補助筒１２とで構成されており、薬液
カートリッジ装填筒１１に形成された雄ねじ部１１ａと
補助筒１２に形成された雌ねじ部１２ａとを螺合して連
結している。

【００３１】図１２は本発明の注射・採血器の針出没装
置の第５実施例を示している。カートリッジ式薬液用の
注射器にロック・解除手段を備えたものである。ロック
・解除手段は第３実施例のものと同じ構成を採用してい
るので、図面に同符号を付して説明を省略する。なお、
注射・採血器本体１は薬液カートリッジ装填筒１１と補
助筒１２とで構成されており、薬液カートリッジ装填筒
１１に形成された雄ねじ部１１ａと補助筒１２に形成さ
れた雌ねじ部１２ａとを螺合して連結している。

【００３２】図１３および図１４は本発明の注射・採血
器の針出没装置の第６実施例を示しており、採血器は採
血用真空管Ｆを用いて採血するように構成されている。
ロック・解除手段は第２実施例のものと同じ構成を採用
しているので、図面に同符号を付して説明を省略する。
なお、図中１３Ｆは針保持部材２のストッパーである。

【００３３】図１５および図１６は本発明の注射・採血
器の針出没装置の第７実施例を示しており、採血器は採
血用真空管Ｆを用いて採血するように構成されている。
ロック・解除手段は第３実施例のものと同じ構成を採用
しているので、図面に同符号を付して説明を省略する。
なお、図中１５Ｆは針保持部材２のストッパーである。

【００３４】図１７および図１８は本発明の注射・採血
器の針出没装置の第８実施例を示している。筒状の注射
・採血器カバー１７Ａの先端部に針突出孔１７Ｂが設け
られると共に注射・採血器カバー１７Ａの後端面に注射
・採血器１８Ａ用の挿入口１７Ｃが設けられている。

【００３５】注射・採血器カバー１７Ａには針保持部材
１７Ｄが摺動自在に収納されている。針保持部材１７Ｄ
には貫通孔１７Ｅが設けられ、この貫通孔１７Ｅに針４
が挿着されている。１７Ｆは圧縮ばねであって、注射・
採血器カバー１７Ａの先端と針保持部材２の間に介挿さ
せて、針保持部材１７Ｄを後方にはね付勢している。１
７Ｇはストッパーである。

【００３６】ロック・解除手段は第２実施例のものと同
じ構成のものを注射・採血器カバー１７Ａに採用してい
るので、同符号を付して説明を省略する。。

【００３７】次に、ロック・解除手段の動作を説明す
る。まず、注射・採血器１８Ａの先端部を注射・採血器
カバー１７Ａの挿入口１７Ｃで挿入し、針保持部材１７
Ｄを先方に圧縮ばね１７Ｆのばね力に抗して押す。次
に、注射・採血器１８Ａの先端部と針保持部材１７Ｄと
の摩擦係合力を利用して注射・採血器１８Ａと共に針保
持部材１７Ｄを回転させて、針保持部材１７Ｄの被係合
部２Ｃのガイド溝２１Ｃと注射・採血器カバー１７Ａの
係合部１Ｃとを合致させた後、針保持部材２を更に押し
て係合部１Ｂをガイド溝２１Ｃの奥に移動させる。次
に、注射・採血器１８Ａと共に針保持部材２を回転させ
て、係合部１Ｂを針保持部材１７Ｆの被係合部２Ｃの係
合溝２２Ｃ内に位置させて針保持部材２をロックする。
この状態では図１７に示すように針４は注射・採血器カ
バー１７Ａの突出孔１７Ｂから突出している。

【００３８】上記動作とは逆の動作をすれば、係合部１
Ｃと針保持部材２の被係合部２１Ｃとの係合状態が解除
され、圧縮ばね３のばね力にて針保持部材２は注射・採
血器カバー１７Ａの奥方に移動し、針４を注射・採血器
カバー１７Ａの突出孔１７Ｂから引っ込めることができ
る（図１８）。

【００３９】図１９および図２０は本発明の注射・採血
器の針出没装置の第９実施例を示している。ロック・解
除手段以外は実施例８と同じ構成が採用され、またロッ
ク・解除手段は実施例３と同じ構成が採用されているの
で、それぞれ同符号を付して説明を省略する。

【００４０】上述のように、本発明の注射・採血器の実
施例として種々の構成を示したが、本発明の作用・効果
を奏するものであれば、その構成は特に限定はされない
のは勿論のことがある。

【００４１】

【発明の効果】上記説明からも明らかなように、本発明
の注射・採血器の針出没装置によれば、使用時にのみ針
を突出させ、不使用時には、針を引っ込めることがで
き、しかも、針の突出動作は注射・採血棒の押圧動作に
よって行い、針の没入動作は解除手段によって行うこと
ができるので、針を出没させる際に針に触る必要が全く
ないので、注射や採血の際に針による感染事故を防止す
ることができる。

【００４２】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の注射・採血器の針出没装置の第１実施
例の断面図

【図２】本発明の注射・採血器の針出没装置の動作を示
す第１実施例の断面図

【図３】本発明の注射・採血器の針出没装置の第１実施
例のロック・解除手段を示す斜視図

【図４】本発明の注射・採血器の針出没装置の第１実施
例のロック・解除手段を示す斜視図

【図５】本発明の注射・採血器の針出没装置の第１実施
例のロック・解除手段を示す展開図

【図６】本発明の注射・採血器の針出没装置の第２実施
例の断面図

【図７】本発明の注射・採血器の針出没装置の第２実施
例のロック・解除手段を示す斜視図

【図８】本発明の注射・採血器の針出没装置の動作を示
す第２実施例の断面図

【図９】本発明の注射・採血器の針出没装置の第３実施
例の断面図

【図１０】本発明の注射・採血器の針出没装置の動作を
示す第３実施例の断面図

【図１１】本発明の注射・採血器の針出没装置の第４実
施例の断面図

【図１２】本発明の注射・採血器の針出没装置の第５実
施例の断面図

【図１３】本発明の注射・採血器の針出没装置の第６実
施例の断面図

【図１４】本発明の注射・採血器の針出没装置の動作を
示す第６実施例の断面図

【図１５】本発明の注射・採血器の針出没装置の第７実
施例の断面図

【図１６】本発明の注射・採血器の針出没装置の動作を
示す第７実施例の断面図

【図１７】本発明の注射・採血器の針出没装置の第８実
施例の断面図

【図１８】本発明の注射・採血器の針出没装置の動作を
示す第８実施例の断面図

【図１９】本発明の注射・採血器の針出没装置の第９実
施例の断面図

【図２０】本発明の注射・採血器の針出没装置の動作を
示す第９実施例の断面図

【符号の説明】

１ 注射・採血器本体 １Ｂ 係合部 ２Ｂ 被係合部 １Ａ 針突出孔 １Ｃ 挿入口 ２ 針保持部材 ３ 圧縮ばね ４ 貫通孔 ５ 注入・吸引棒

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】筒状の注射・採血器本体の先端部に針突出
   孔を設けると共にこの注射・採血器の後端に注入・吸引
   棒の挿入口を形成し、上記注射・採血器本体に針保持部
   材を摺動自在に収納し、この針保持部材に貫通孔を設け
   ると共に、この貫通孔に針を挿着し、上記針保持部材の
   外周部に設けられた被係合部と注射・採血器本体の内周
   壁面に設けられた係合部とでロック機構部を形成すると
   共に、上記係合部と被係合部との係合を解除する解除手
   段を設け、上記注射・採血器本体の先端と上記針保持部
   材の間に圧縮ばねを介挿し、上記挿入口から上記注射・
   採血器本体内に注入・吸引棒を挿入し、 上記注入・吸引棒の先端部にて上記針保持部材を上記圧
   縮ばねのばね力に抗して押圧することにより、上記針を
   上記注射・採血器本体の突出孔から突出すると共に、上
   記ロック機構部の被係合部を係合部に係合し、 上記係合解除手段にて上記被係合部と係合部の係合を解
   除することにより、上記圧縮ばねのはね力にて上記針を
   注射・採血器本体内に引っ込めるように構成したことを
   特徴とする注射・採血器の針出没装置。
2. 【請求項２】筒状の注射・採血器カバーの先端部に針突
   出孔を設けると共にこの注射・採血器カバーの後端面に
   注射・採血器の挿入口を設け、上記注射・採血器カバー
   に針保持部材を摺動自在に収納し、この針保持部材に貫
   通孔を設けると共に、この貫通孔に針を挿着し、上記針
   保持部材の外周部に設けられた被係合部と注射・採血器
   本体の内周壁面に設けられた係合部とでロック機構部を
   形成すると共に、上記係合部と被係合部との係合を解除
   する解除手段を設け、上記注射・採血器カバーの先端と
   上記針保持部材の間に圧縮ばねを介挿し、 上記挿入口から上記注射・採血器カバー内に挿入される
   注射・採血器の先端部にて上記針保持部材を上記圧縮ば
   ねのばね力に抗して押圧することにより、上記針を上記
   注射・採血器本体の突出孔から突出させると共に、上記
   ロック機構部の被係合部を係合部に係合し、 上記係合解除手段にて上記被係合部と上記係合部の係合
   を解除することにより、上記圧縮ばねのはね力にて上記
   針を上記注射・採血器カバー内に引っ込めるように構成
   したことを特徴とする注射器の注射針出没装置。