JPH05314477A - 光学的記録再生装置 - Google Patents

光学的記録再生装置

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JPH05314477A
JPH05314477A JP11494492A JP11494492A JPH05314477A JP H05314477 A JPH05314477 A JP H05314477A JP 11494492 A JP11494492 A JP 11494492A JP 11494492 A JP11494492 A JP 11494492A JP H05314477 A JPH05314477 A JP H05314477A
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JP11494492A
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Yasuo Hayashi
泰郎 林
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体の表面に付着した指紋、ゴミ等の汚
れ具合いを検出してユーザーに清掃等を行うよう警告す
ることの出来る光学的記録再生装置を提供すること。 【構成】 複数のトラックが形成された光学的記録媒体
に、光学ヘッド内の対物レンズを経て光ビームを照射し
て情報コード及び誤り訂正コードを有するデータを光学
的に読み取り、その読み取ったデータをエラー訂正部2
5により訂正するコントローラ19を備え、前記エラー
訂正部25により訂正結果の符号長単位における誤りビ
ット数の分布状態が所定の値を越えた時、MPU21は
光学的記録媒体の汚れ具合い限界状態と判断して警告す
るよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報の記録及び/又は
再生を行う光学的記録媒体の汚れ具合の評価手段を備え
た光学的記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光カードは、クレジットカードと同じ大
きさ、形状で携帯が便利であり、光ディスクと同様に書
き換えは出来ないが、その記憶容量(1〜2.5Mバイ
ト)の大きさと一枚当りに対するコストの低さを特徴と
しており、次世代の情報記録媒体として期待され広い応
用範囲が考えられている。
【0003】従来、光カードの記録表面に付着した指
紋、ゴミ、油を除去する方法として光カードに記録或い
は再生を行う光カード装置内にクリーニング機構を設
け、光カードの挿入又は排出時にクリーニングするもの
が特開昭62−107486に開示されている。又、光
カードからの情報を再生する時、生の誤りビット数を計
数して、該計数値がある一定値を越えた場合にエラー訂
正の能力限界に近づいたものとしてその危険性をユーザ
ーに知らせるものがある。(特開平2−165473)
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、従来
の光カード装置では光カードからの情報を読み出す時、
エラー訂正結果の生の誤りビット数を計数して、該計数
値が所定の基準値を越えた時、エラー訂正能力の限界に
近づいたものとしてユーザーにその危険性を警告してい
たので、光カードの表面に付着した指紋、ゴミ、油等の
汚れ(清掃後に汚れ除去可能なもの)と傷、欠陥等(清
掃後に汚れ除去不可能なもの)とを区別することなく検
出していた。従って、従来の光カード装置で警告が発せ
られるとその光カードを清掃すれば再び十分に使用でき
るものでも、欠陥のある光カードと同様に使用すべきで
ないものと処理されてしまうという問題があった。
【0005】更に、装置内にクリーニング機構を設けた
場合、装置自体の大きさ、重量が増大するだけでなく価
格の上昇にもつながり、特に再生専用装置では廉価で携
帯性に優れたものが強く望まれておりクリーニング機構
を内蔵させることは難しい。本発明は上述した点に鑑み
てなされたもので、光カード等の記録媒体の表面に付着
した指紋、ゴミ等の汚れ具合いを検出してユーザーに清
掃等を行うよう警告することの出来る光学的記録再生装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決する手段および作用】複数のトラックが
形成された光学的記録媒体に、光学ヘッド内の対物レン
ズを経て光ビームを照射して情報コード及び誤り訂正コ
ードを有するデータを光学的に読み取り、その読み取っ
たデータを誤り訂正手段により訂正して情報を再生する
光学的記録再生装置において、前記誤り訂正手段により
訂正結果の符号長単位における誤りビット数の分布状態
が所定の値を越えた時、光学的記録媒体の汚れ具合い限
界状態と判断して警告するよう構成することにより、光
学的記録媒体の汚れをより確実に検出し、清掃を促すよ
うにしている。
【0007】又、トラック方向に延在するガイドパター
ンを具えた互いに平行なトラックが複数形成されると共
に各トラックの両端をID領域とし、該ID領域はトラ
ックと垂直方向にトラック番号パターン及び該トラック
を特定する認識パターンで構成される光カードに、光学
ヘッド内の対物レンズを経て光ビームを照射して情報コ
ード及び誤り訂正コードを有するデータを光学的に読み
取り、その読み取ったデータを誤り訂正手段により訂正
して情報を再生する光学的記録再生装置において、前記
ガイドパターンからの反射光量を検出する第1の検出手
段と、前記第1の検出手段の出力と第1の基準値とを比
較する第1の比較手段と、前記認識パターンからの反射
光量を検出する第2の検出手段と、前記第2の検出手段
の出力と第2の基準値とを比較する第2の比較手段とを
具え、前記第1の比較手段の出力及び/又は前記第2の
比較手段の出力が所定の距離だけ有効である時、光カー
ドの汚れ具合い限界状態と判断して警告するようにして
いる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1ないし図11は本発明の第1実施例に
係り、図1は光カード装置全体の概略構成を示すブロッ
ク図、図2はコントローラの詳細な構成を示すブロック
図、図3は光カードの全体構成図、図4はトラック・フ
ォーマットの詳細図、図5は光検出器の構成図、図6は
光カード上の照度分布図、図7はトラック全体に渡って
のインターリーブの具体例を示す説明図、図8(A)は
エラー訂正結果レジスタの内容を示す説明図、図8
(B)は各パケットの誤りビット数の分布図、図9
(A)は欠陥、傷等の影響があった場合の説明図、図9
(B)はその誤りビット数の分布状態図、図10(A)
は指紋、ほこり等の影響 があった場合の説明図、図1
0(B)はその誤りビット数の分布状態図、図11はカ
ード上に指紋を付けた場合の誤りビット数例を示す説明
図である。
【0009】図1に示すように本発明の光学的記録再生
装置の第1実施例である光カード装置では光学ヘッド2
内の光源3(例えば発行ダイオード:LED)から発し
た光は、コリメータレンズ4で略平行光にされ、ハーフ
プリズム5を透過した光は、対物レンズ6で集光され、
光学的記録媒体としての光カード1の記録面に投射され
る。又、記録面からの反射光は対物レンズ6で集光さ
れ、ハーフプリズム5で反射された光を結像レンズ7を
経て光検出器8で受光し、電気信号に変換した後、復調
回路14に加えられて再生信号をコントローラ19へ出
力する。
【0010】光検出器8の出力は、更に、フォーカス制
御回路15及びトラッキング制御回路16にも加えら
れ、フォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号に基
づいて駆動信号をフォーカスコイル9及びトラッキング
コイル10に出力し、対物レンズ6を光カード1の遠近
方向及びトラック幅方向(シーク方向)へ駆動させ、光
ビームを光カード1の記録面上に正確に合焦させる為の
オート・フォーカス制御及び光学ヘッド2の記録再生位
置とトラックのずれを補正する為のオート・トラッキン
グ制御を行う。
【0011】尚、LED3は駆動回路13を介してコン
トローラ19より制御されると共に、光カード1はカー
ド駆動回路17およびカードモータ11を介してカード
長手方向(トラック方向)に、光学ヘッド2は駆動回路
18及びヘッドモータ12を介してトラックと直交する
方向(シーク方向)にコントローラ19より駆動制御さ
れる。
【0012】図2はコントローラ19の具体例を示した
もので、各部の動作を制御するマイクロプロセッサ(M
PU)21、復調回路14からの再生信号を処理するデ
ータ処理部22、所定の規則に基づいて分散されている
データを整列処理するデ・インターリーブ部23、デ・
インターリーブ部23で整列処理されたデータを格納す
るバッファメモリ24、このバッファメモリ24に格納
されたデータを誤り訂正するエラー訂正部25、誤り訂
正したデータ及び誤り訂正結果を格納する表示様メモリ
26、それを表示する表示部27、外部とデータのアク
セスを制御するインターフェース(I/F)制御部2
8、動作モードを指定するキーボード部29とを備え
る。
【0013】図3は光カード1の全体構成を示す一例で
あり、情報は反射率の高低として記録され、光学的に再
生される。これ等の情報は、トラック53と称する単位
で記録及び/又は再生され、互いに平行な直線帯状のト
ラック53が複数配置されて、1枚の光カード1を構成
している。
【0014】トラック53の両端及び中央には光カード
1の前後を反転して光カード装置に挿入して情報の記録
/再生が可能なようにID領域52a,52b及び52
cと称するものが配置され、ここに各トラック番号と、
前記トラック番号を認識する為の各トラックに共通な特
定の認識パターンを予め記録(プリレコード)させてお
くことにより、目標トラックの検索を容易にしている。
又、データ領域51a及び51bには、予め記録されて
いるデータ及び追加記録したデータが格納されている。
【0015】図4は、図3の点線で囲まれた領域Aに於
けるトラック・フォーマットの詳細を示したものであ
る。各トラック53はトラック幅方向(シーク方向)へ
等間隔に分割された21本のラインに相当する幅で構成
され、その中央部のガイドライン領域54(5ライン
分)にはトラック方向に延在した白黒パターンからなる
ガイドパターン55がプリレコードされており、データ
領域51aではガイドライン領域54の両側にシーク方
向へ各8ビット計16ビット(ライン)のデータが記録
されている。
【0016】更に、データ領域51aはトラック方向に
情報のブロック単位を意味する各フレーム58に分割さ
れており、各フレーム58間及びID領域52a,52
cとフレーム58間にはそれぞれフレーム検出パターン
59がプリレコードされている。ここで、シーク時には
ID領域52a又は52cのトラック番号56−1〜5
6−8と、各トラック幅方向の位置を表す認識パターン
57−a〜57−hを検出し、記録及び/又は再生時に
はデータ領域51aにおける16ビットのデータを同時
に読み出して高速化を図っている。
【0017】図5は図4に示したトラック・フォーマッ
トの像を光検出器8上に結像させて検出信号を出力する
光検出器8の受光面を示したもので、トラック幅方向の
16ビットのデータ記録位置に対応して配置された16
個のデータ読み取り用受光領域8−A1〜8−A16
と、ガイドパターン55の像を受光するようにトラック
方向に離間して配置された5対のクロック生成用受光領
域8−B1〜8−B10と、ガイドパターン55のトラ
ック幅方向の両エッジ部の像を受光するようにトラック
幅方向に離間対向して配置された4対のサーボ信号検出
用受光領域8−C1〜8−C4及び8−D1〜8−D4
とをもって構成される。尚、符号3aは、光カード1で
反射されて光検出器8上に形成されたLED3の発光部
の像を示す。
【0018】ここで、光カード1の記録面が対物レンズ
6の合焦位置では、光検出器8に結像されるLED3の
照度分布が図6の実線で示され、光カード1が対物レン
ズ6の合焦位置よりも近づくと光検出器8上での照度分
布は図6の破線で示すようになり、逆に遠ざかると一点
鎖線で示すようになる。
【0019】即ち、データ読み取り用受光領域に入射す
る光量をAi(i=1〜16)、クロック生成用受光領
域に入射する光量をBj(j=1〜10)、外側のサー
ボ信号検出用受光領域に入射する光量をCm(m=1〜
4)、 内側のサーボ信号検出用受光領域に入射
する光量をDn(n=1〜4)とすると、光カード1が
対物レンズ6側に近づくとΣCm(m=1〜4)が増加
してΣDn(n=1〜4)が減少し、逆に光カード1が
対物レンズ6側から遠ざかるとΣCmが減少してΣDn
が増加することになる。
【0020】この様にして、フォーカス誤差(FE)信
号は、ΣCmとΣDnとの差に基づいて得られると共
に、トラッキング誤差(TE)信号は、D1+D3とD
2+D4との差に基づいて得られる。又、クロック信号
は、ΣBj(j=1,3,5,7,9)とΣBj(j=
2,4,6,8,10)との差に基づいて得られ、この
クロック信号に同期してAi(i=1〜16)の出力を
復調させ16ビットのデータを同時に読み取るようにし
ている。
【0021】次に、特定のトラック全体に亘って情報を
所定の規則に基づいて分散(インターリーブ)させる方
法を図7で説明する。尚、ここでは誤り訂正符号として
文字多重放送において知られている多数決差集合巡回符
号である(272,190)符号を用い、1符号長(パ
ケット)は190ビットの情報コードと82ビットの誤
り訂正コードから成る272ビット(34バイト)で構
成される。
【0022】1)特定のトラックへ記録する情報(ユー
ザーデータ)を23バイト(B)毎に208ブロック
(BL)以下に分割する。尚、論理”1”を記録ビーム
によるビット有り、論理”0”をピット無しに対応させ
る。図7(A)から1トラックへの記録情報は23B×
208BL=4784B以下となる。
【0023】2)各ブロックのユーザーデータ(190
ビット)にエラー訂正用コード(82ビット)を付加し
て1符号長データ(パケット)を図7(B)に示すよう
に272ビット=34バイト(B)とし、全体で208
パケットとすると共に、各パケットデータをバイト単位
(バイトNO.1B〜34B)で区切る。尚、実効ユー
ザーデータは23バイト=184ビットとし、残り6ビ
ットは論理”0”と見なす。
【0024】3)各パケットに対応したバイトNO.毎
のデータを集結させて図7(C)に示すようにディビジ
ョン(1D〜34D)を構成する。ここで1D=208
Bとなる。 4)各バイトNO.毎のデータを図7(D)に示すよう
に下位4ビット(XL )、上位4ビット(XH ):X=
1〜34に振り分ける。
【0025】5)各ディビジョンの下位4ビット/上位
4ビットのデータを分離して図7(E)に示すようにフ
レーム(F)を構成し、各パケットの4ビット単位でト
ラック全体に亘りフレーム毎にインターリーブする。こ
こで1F=104バイトとなる。
【0026】6)この様にインターリーブされた情報は
図4に示すようにフレーム58単位で光カード1上に記
録される。各フレーム58間及びID領域52a,52
cとフレーム58間にはフレーム検出パターン59が挿
入される。
【0027】従って、第1パケット〜第208パケット
のデータは1つのフレームに各パケットを構成する27
2ビットの内4ビットしか存在しない様にトラック全体
に亘って分散されるので、ピット間隔を10μmとする
と1フレームは520μmとなり傷、欠陥等の部分的な
損傷による誤りビット数が大幅に軽減される。
【0028】以上のようにして、シーク動作において
は、光学ヘッド2を目標トラックへフォーカス制御を行
ないながらヘッドモータ12を介して移動させ、目標ト
ラックがトラック番号56とトラック認識パターン57
との一致で検出された時、ヘッドモータ12を停止させ
ると同時にトラッキング制御を開始させる。
【0029】その目標トラックにおける情報の再生動作
においては、光カード1と光学ヘッド2とをトラック方
向にカードモータ11を介して相対的に移動させながら
クロック信号に同期させて復調回路14より情報が再生
され、データ処理部22を介してデ・インターリーブ部
23に供給する。デ・インターリーブ部23ではMPU
21を介在して以下のようにデータの再配列が行われ
る。
【0030】1)先ず特定したトラック53の再生デー
タをコントローラ19内のバッファメモリ24に格納す
る。以後、処理されたデータは逐次このバッファメモリ
24に退避される。
【0031】2)2つのフレーム58毎に分散されてい
る各パケットのデータを4ビット単位で集合させ、図7
(D)に示すようになる。 3)フレーム58毎に各パケットのデータを1バイト
(8ビット)単位に整列させ、ディビジョン毎に再構成
させ、図7(C)に示すようになる。
【0032】4)ディビジョン内の各パケットに分散し
ているバイト単位データをパケット毎に集合させ、19
0ビットの情報コードと82ビットのエラー訂正コード
で構成されるパケット単位(34バイト)に整列させ、
図7(B)に示すようになる。1トラック分(208パ
ケット)のデータはエラー訂正部25に逐次転送されて
エラー訂正を行い、図7(A)に示す訂正した情報コー
ドと訂正結果を表示用メモリ26に格納する。
【0033】ここで訂正の過程は、一時パケット単位で
図8(A)に示すような訂正結果が8ビットのレジスタ
31に格納される。該レジスタ31は最下位ビット(E
RO)を訂正可能/不可能の有無を表す誤り検出に割り
当て、3〜7ビット(ER1〜ER5)には訂正した誤
りビット数が格納される。
【0034】上記レジスタ31に格納された訂正結果は
表示用メモリ26に転送され、図8(B)に示すように
トラックNO.及びパケットNO.(1〜208)と共
に表示用メモリ26に各パケットの誤りビット数として
格納される。この各パケットに対応した誤りビット数は
キーボード部29で指定された動作モード下で表示部2
7に表示されるか又は、後述する様にカードの汚れ具合
い状態の判断基準となる。尚、図8(B)の数字は1パ
ケット内の誤りビット数を示し、・印は誤りビットなし
を表す。
【0035】この様にして表示様メモリ26に格納され
た各パケットの誤りビット数の分布情況をパケット単位
で調べることで光カード1の汚れ具合い状態の判断基準
になる。図9(A)に示すようにカード上の欠陥、傷の
大きさを通常言われている様に最大φ100μm程度と
すると、ビット間隔を10μmとして1フレーム間では
最大40パケット分に4ビット以下の誤りビットしか存
在しないことになる(図9(B)参照)。
【0036】しかるに指紋、ほこり等では図10(A)
に示すように1フレーム間の全てのビットに対して影響
を及ぼすことになるので、1トラックではほぼ全てのパ
ケット分に対して誤りビットが発生してしまう(図10
(B)参照)。従って、所定の誤りビット数が存在する
パケットが一定以上のパケットに渡って分布している場
合、MPU21は光カード1の汚れと判断してユーザー
に警告を発し、カードのクリーニング(拭き取り)を促
すようにする。
【0037】この汚れの判断を行う基準値は例えば図示
しないROM等に記憶されている。そして、MPU21
は基準値と比較して汚れの限界状態であるか否かを判断
する。 具体的には1パケット内に4ビット以上の誤り
ビット数が100パケット以上に渡って分布している場
合に指紋、ほこり等によるカードの汚れと判断し、例え
ば表示部27にカードの拭き取りを促す警告を表示させ
る様にする。尚、図示しないブザーとかスピーカ等で警
告を発するようにしても良い。
【0038】又、1回クリーニングして再度1パケット
内に4ビット以上の誤りビット数が検出された場合には
バックアップするように警告を発するようにしても良
い。クリーニングしてもこのような誤りが検出されるの
はカード上の欠陥、傷と判断されるためである。
【0039】図11は光カード1の記録面に指紋を故意
に付けた場合の誤りビット数を示したものである。指紋
により非常に汚れたカードではこの実施例の光カード装
置により、クリーニングを行うように警告が発せられ、
そして拭き取りを行うことにより誤りビット数が著しく
低減し、この場合には再び使用することが可能になる。
【0040】このように本実施例によれば、誤りビット
数の分布状態から指紋等クリーニングで除去できる誤り
による光カードの汚れであるか、クリーニングでは除去
できない欠陥等であるかを判断するようにしているの
で、クリーニングで除去できる汚れを的確に検出でき
る。従って、欠陥等の場合と汚れの場合とを区別するこ
となく、誤りビット数の総数から光カードが使用できる
限界状態であると判断してしまうような場合よりも光カ
ードの状態をより的確に判断でき、まだ有効に利用でき
る光カードを廃棄してしまうことなどを防止できる。つ
まり、光カードの状態に応じてより適切な処置を行うこ
とが可能になる。
【0041】次に本発明の第2実施例を説明する。本実
施例では光カード1表面の汚れ、特に記録面に指紋が付
着すると水滴のレンズ効果により記録面の反射光による
干渉で低反射率ビットの信号レベルが上昇し、高反射率
と低反射率ビットの振幅差が減少することに着目したも
のである。
【0042】図12に於いて、クロック生成様受光領域
に入射する奇数番号光量和ΣB2n-1(41−1)及び偶
数番号光量和ΣB2n(41−2)をI−V変換回路44
−1,44−2で電圧変換して各々差動増幅器47及び
加算増幅器48に入力し、各出力をコンパレータ49,
50,51に供給する。コンパレータ49は回路動作電
圧VR と比較されリードクロック信号(RCLK)54
を出力する。
【0043】ウインドコンパレータ50,51は高い閾
値電圧V1H、低い閾値電圧V1Lと比較され、ANDゲー
ト52を介してリード時の検出信号(Det1 )55を出
力する。尚、リード時と後述するシーク時の切換はSE
EK/READ信号56(シーク時=Hi−レベル、リ
ード時=Lo−レベル)で行い、インバータ53を介し
てANDゲート52及び60に入力される。
【0044】データ読み取り用受光領域に入射する光量
A1 (42−1)〜A16(42−16)はI−V変換回
路45−1〜45−16で電圧変換され、VA1及びVA2
は差動増幅器57に供給されてその出力はコンパレータ
58,59に入力される。ウインドコンパレータ58,
59は高い閾値電圧V2H、低い閾値電圧V2Lと比較され
ANDゲート60を介してDタイプF/F65のデータ
端子に入力される。
【0045】認識パターン57に対応したVA1,VA2,
VA5,VA8,VA9,VA12,VA15,VA16 は演算増幅器7
2を介してコンパレータ61に入力される。コンパレー
タ61は2値化基準電圧VTHと比較され、インバータ6
2,63を介して8入力ANDゲート64に入力され、
その出力はオントラック信号(ONTR)69としてD
−F/F65のリセット端子に入力される。
【0046】サーボ信号検出用受光量域に入射する奇数
番号光量和D1 +D3 及び偶数番号光量和D2 +D4 を
I−V変換回路46−1,46−2で電圧変換して差動
増幅器66に入力し、その出力であるトラッキング誤差
信号(TE)71をコンパレータ67に供給する。コン
パレータ67は回路動作電圧VR と比較されトラック・
クロック信号(TCLK)68を出力し、D−F/F6
5のクロック端子に入力される。D−F/F65の出力
Qはシーク時の検出信号(Det2 )70となる。
【0047】次に上記構成に於ける動作説明を図13の
タイミングチャートで説明する。先ず情報の再生時に於
いて、光カード1の記録面が汚れているとガイドパター
ン55上にもその影響が及び、アナログクロック信号
(47の出力)の振幅、及びガイドパターン55上の反
射光量和(48の出力に相当)が減少又は増大する。
【0048】従って、光量和が所定レベル(V1H,V1
L)を越えた場合に検出信号(Det1)55がHi−レベ
ルとなり、コントローラ19はこの期間中のリードクロ
ック信号(RCLK)54のクロック数を計数してカー
ドの汚れ具合を判断する。例えば、クロックを連続して
10発(距離にして200μmに相当)計数した時、汚
れの限界として、クリーニングを行うよう警告を発する
ようにしても良い。
【0049】シーク時に於いては、光カード1の記録
面、特にカードの周縁部が汚れているとID領域52上
にもその影響が及び、オントラック毎に固定した認識パ
ターン57−a,57−b上の反射光量差(57の出力
に相当)が減少又は増大する。従って、光量差が所定レ
ベル(V2H,V2L)を越えた場合にウインドコンパレー
タ58,59の出力がHi−レベルとなり(60の出
力)、この期間中のトラッククロック信号(TCLK)
68だけが有効となって検出信号(Det2 )70とな
る。
【0050】コントローラ19は検出信号(Det2 )7
0のクロック数を計数してカードの汚れ具合を判断す
る。例えば、トラック間隔が210μmなので、連続し
て、検出信号(Det2 )70を5発計数した時カード周
縁部の汚れ限界として、クリーニングを行うよう警告を
発するようにも良い。この様に記録媒体がカード状なの
でカード周縁部に指紋が付き易い為、有効な汚れ検出と
なる。
【0051】尚、本実施例のようにシーク時及びリード
時のカード各部に於ける反射光量の増減でカードの汚れ
具合を検出すると共に、第1実施例のように再生後のエ
ラー訂正結果に基づいてカードの汚れ具合を検出して、
コントローラ19が総合的に汚れ具合の判断を行って拭
き取りを促す警告を発しても良いことは言うまでもな
い。
【0052】尚、上述の実施例では光カードに記録及び
再生を行うカード記録再生装置について説明している
が、本発明はこれに限定されるものでなく、光学的な記
録媒体に記録或いは再生する光学的記録再生装置に広く
適用できるものである。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、誤り
訂正結果による誤りビット数の分布情況に基づいて又
は、光カードなどの記録媒体各部に於ける反射光量の増
減に基づいて記録媒体の汚れ具合いを検出しているの
で、光カード等の記録媒体の表面に付着した指紋、ゴミ
等の汚れと、傷、欠陥等の部分てきな損傷との区別をす
ることが出来ると共に、記録媒体の汚れ具合い限界状態
を検出してユーザーに警告することが簡単にしかも効率
良く行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光カード装置全体の概略
構成図。
【図2】コントローラの詳細なブロック図。
【図3】光カードの全体構成図。
【図4】トラック・フォーマットの詳細図。
【図5】光検出器の構成図。
【図6】光カード上の照度分布図。
【図7】トラック全体に渡ってのインターリーブ具体例
の説明図。
【図8】エラー訂正結果レジスタと各パケットの誤りビ
ット数を示す説明図。
【図9】欠陥、傷等の影響とその誤りビット数の分布状
態図。
【図10】指紋、ほこり等の影響とその誤りビット数の
分布状態図。
【図11】光カード上に指紋を付けた場合の誤りビット
数の例と清掃により誤りビット数が低下することの測定
結果を示す説明図。
【図12】本発明の第2実施例におけるシーク/リード
時のカード汚れ状態検出回路の構成図。
【図13】図12における各部のタイミングチャート説
明図。
【符号の説明】 1…光カード 2…光学ヘッド 3…光源 4…コリメータレンズ 5…ハーフプリズム 6…対物レンズ 7…結像レンズ 8…光検出器 9…フォーカスコイル 10…トラッキングコイル 11…カードモータ 12…ヘッドモータ 13…駆動回路 14…復調回路 15…フォーカス制御回路 16…トラッキング制御回路 17…カードモータ制御回路 18…ヘッドモータ制御回路 19…コントローラ 21…MCU 22…データ処理部 23…デ・インタリーブ部 24…バッファメモリ 25…エラー訂正部 26…表示用メモリ 27…表示部 28…I/F制御部 29…キーボード部 51a,51b…データ領域 52a,52b,52c…ID領域 53…トラック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトラックが形成された光学的記録
    媒体に、光学ヘッド内の対物レンズを経て光ビームを照
    射して情報コード及び誤り訂正コードを有するデータを
    光学的に読み取り、その読み取ったデータを誤り訂正手
    段により訂正して情報を再生する光学的記録再生装置に
    おいて、 前記誤り訂正手段により訂正結果の符号長単位における
    誤りビット数の分布状態が所定の値を越えた時、光学的
    記録媒体の汚れ具合い限界状態と判断して警告するよう
    構成したことを特徴とする光学的記録再生装置。
  2. 【請求項2】 トラック方向に延在するガイドパターン
    を具えた互いに平行なトラックが複数形成されると共に
    各トラックの両端をID領域とし、該ID領域はトラッ
    クと垂直方向にトラック番号パターン及び該トラックを
    特定する認識パターンで構成される光カードに、光学ヘ
    ッド内の対物レンズを経て光ビームを照射して情報コー
    ド及び誤り訂正コードを有するデータを光学的に読み取
    り、その読み取ったデータを誤り訂正手段により訂正し
    て情報を再生する光学的記録再生装置において、 前記ガイドパターンからの反射光量を検出する第1の検
    出手段と、前記第1の検出手段の出力と第1の基準値と
    を比較する第1の比較手段と、前記認識パターンからの
    反射光量を検出する第2の検出手段と、前記第2の検出
    手段の出力と第2の基準値とを比較する第2の比較手段
    とを具え、 前記第1の比較手段の出力及び/又は前記第2の比較手
    段の出力が所定の距離だけ有効である時、光カードの汚
    れ具合い限界状態と判断して警告するよう構成したこと
    を特徴とする光学的記録再生装置。
JP11494492A 1992-05-07 1992-05-07 光学的記録再生装置 Withdrawn JPH05314477A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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