JPH05314461A - 磁気記録シート - Google Patents

磁気記録シート

Info

Publication number
JPH05314461A
JPH05314461A JP20711391A JP20711391A JPH05314461A JP H05314461 A JPH05314461 A JP H05314461A JP 20711391 A JP20711391 A JP 20711391A JP 20711391 A JP20711391 A JP 20711391A JP H05314461 A JPH05314461 A JP H05314461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine powder
polyester
magnetic recording
ferromagnetic fine
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20711391A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Sakakibara
義夫 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP20711391A priority Critical patent/JPH05314461A/ja
Priority to US07/822,980 priority patent/US5215874A/en
Publication of JPH05314461A publication Critical patent/JPH05314461A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気出力が著しく向上した積層型磁気記録シー
トを提供する。 【構成】強磁性微粉末を含有するポリエステルフイルム
層(A)と、強磁性微粉末を含有しないポリエステルフ
イルム層(B)とを積層した構造からなる磁気記録シー
トにおいて、該ポリエステルフイルム層(A)が、スル
ホン酸基、硫酸基、および燐酸基およびそれらの塩のう
ち少なくとも1つを含有するポリエステルからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁気信号を記録しうる
磁気記録シートに関し、さらに詳しくは磁性体の分散性
のよいポリエステルを用いることにより磁気記録性能が
向上した、製造工程の合理化された磁気記録シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録シートを作成するのに、
磁性体の分散が悪いと磁気記録の際、出力ノイズが非常
に高くなり、S/N比が著しく低下するということがお
こり、十分な磁気記録性能が発揮できないという問題が
あり、磁性体の分散性のよいバインダーの開発が望まれ
ていた。また、磁気記録シートを作成するとき、例えば
ポリエチレンテレフタレートのような熱可塑性ポリマー
を製膜延伸してフイルムを作成する工程と、このフイル
ム上に磁性体を含有するポリマー溶液をコーティングす
る工程が必要となり、一貫工程で製造できないという問
題があった。一方、特開平2−29920に開示されて
いるようなポリエステルフイルムの共押し出しを行うと
一貫工程で磁気記録シートを作成でき、製造工程が合理
化されるというメリットがあるが、やはりポリエステル
ポリマーでの磁性体の分散が不十分なため、磁気記録の
際、出力ノイズが非常に高くなり、S/N比が著しく低
下するということがおこり、十分な磁気記録性能が発揮
できないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、磁性
体の分散性のよいポリエステルを用いることにより磁気
記録性能が向上した磁気記録シートを提供することにあ
る。さらに本発明の目的は、製造工程の合理化された、
磁気記録性能の向上した磁気記録シートを提供すること
にある。さらに本発明の目的は、磁気記録性能の向上し
た、ハロゲン化銀写真乳剤層を有する磁気記録シートを
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、強磁性
微粉末を含有するポリエステルフイルム層(A)と、強
磁性微粉末を含有しないポリエステルフイルム層(B)
とを積層した構造からなる磁気記録シートにおいて、該
ポリエステルフイルム層(A)が、スルホン酸基、置
換、および無置換ホスホン酸基、およびそれらの塩のう
ち少なくとも1つを含有するポリエステルからなること
を特徴とする磁気記録シートによって達成された。この
ポリエステルを用いて下記強磁性微粉末を分散すると
き、通常のポリエステルに比べて強磁性微粉末の分散性
がよく、磁気記録の際、出力ノイズが非常に低減され、
S/N比が著しく向上する。特にハロゲン化銀写真乳剤
層をを有する磁気記録シートの場合、強磁性微粉末添加
量が少なく、分散性が悪いと出力ノイズが大きくなりや
すくS/N比の低下をひきおこしやすいため本発明の改
良効果は大きい。
【0005】本発明に用いられるポリエステルは、芳香
族ジカルボン酸を主たる酸性分とし、脂肪族グリコール
を主たるグリコール成分とするポリエステルであって、
フイルム形成性、特に溶融成形によるフイルム形成性を
有するものである。芳香族ジカルボン酸としては、例え
ばテレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、イソフタル
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルカル
ボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニル
スルホンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン
酸、アンスラセンジカルボン酸などを挙げることができ
る。さらにアジピン酸やセバチン酸などの脂肪族ジカル
ボン酸を含んでも良い。脂肪族グリコールとしては、例
えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ベンタメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコー
ルのような炭素数2〜10のポリメチレングリコールあ
るいはシクロヘキサンジメタノールのような脂環族ジオ
ールなどを挙げることができる。本発明におけるポリエ
ステルとしては、アルキレンテレフタレートやアルキレ
ンナフタレートを主な構成成分とするものが好ましい。
さらに本発明において、スルホン酸基、置換、および無
置換ホスホン酸基、及びそれらの塩のうち少なくとも1
つを有するポリエステルとは、上記ポリエステル中の共
重合成分として、スルホン酸基、置換、および無置換ホ
スホン酸基、及びそれらの塩のうち少なくとも1つを有
するモノマー成分を含有したポリエステルのことであ
る。上記スルホン酸基、置換、および無置換ホスホン酸
基、及びそれらの塩は構成成分である芳香族ジカルボン
酸、あるいはグリコールのいずれに導入してもよい。芳
香族ジカルボン酸に導入したものとして好ましいもの
は、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、2−ナトリウ
ムスルホテレフタル酸、4−ナトリウムスルホフタル
酸、4−ナトリウムスルホフタル酸、4−ナトリウムス
ルホ−2、6−ナフタレンジカルボン酸、
【0006】
【化1】
【0007】などをあげることができる。これらのジカ
ルボン酸において、ナトリウム塩を有する化合物は、水
素原子や、他の金属原子、たとえばリチウムやカリウム
で置換されたものであってもよい。また、これらのジカ
ルボン酸におけるカルボキシル基は、製造上の必要など
に応じてエステル(アルキルまたはアリールエステル)
化されていてもよいし、酸クロリドの形にして用いても
よい。一方、前述の基をグリコールに導入したものとし
ては、例えば、
【0008】
【化2】
【0009】をあげることができる。前述の基を有する
ジカルボン酸やグリコールの量は、ポリエステルの全量
に対し、1〜50重量%、特に好ましくは2〜40重量
%である。また、これまでにあげられたジカルボン酸や
グリコール以外の共重合可能な構成成分も含まれて良
く、その量はポリエステル全重量の0〜50重量%、好
ましくは0〜40重量%である。
【0010】本発明のポリエステルの合成は従来公知の
ポリエステルの製造法に従って行うことができる。例え
ば酸性分をグリコール成分と直接エステル化するか、ま
たは酸性分をジアルキルエステルとして用いる場合はグ
リコール成分とのエステル交換反応を用いることができ
る。あるいは酸性分を酸ハライドトシテオキ、グリコー
ル塗反応させても良い。この際、必要に応じてエステル
交換反応触媒あるいは重合反応触媒を用いたり耐熱安定
剤を添加しても良い。以上述べた、ポリエステル構成成
分および合成法については、例えば高分子実験学第5巻
「重縮合と重付加」(共立出版、1980年)第103
ページ〜第136ページ、「合成高分子V」(朝倉書
店、1971年)第187ページ〜第286ページの記
載を参考に行うことができる。本発明で用いるポリエス
テルの好ましい平均分子量の範囲は約3、000〜約1
00、000である。次に、本発明に用いるポリエステ
ルの好ましい具体的化合物例を示すが、本発明はこれに
限定されるものではない。ポリエステル化合物例
()内の数字は各成分のモル比を表す。
【0011】P−1 TPA/AA/SSIA/EG
(88/5.3/6.7/100) P−2 TPA/AA/SSIA/EG (90/
7.2/2.8/100) P−3 TPA/AA/SSIA/EG(100/1
0/10/70) P−4 TPA/SSIA/EG/DEG(95/5
/85/15) P−5 TPA/SSIA/EG/DEG(93/7
/80/20) P−6 TPA/AA/SPIA/EG (90/4
/6/100) P−7 TPA/SSIA/SA/TEEG/EG
(95/3/2/5/95 )P−8 TPA/SCPP/AA/EG (90/
5/5/100) P−9 TPA/AA/SSIA/EG/DEG(8
8/5/7/90/10 )P−10 TPA/EG/DMPS (100
/95/5) P−11 TPA/SSIA/SA/EG/BHPP
(90/2/8/95/5 )P−12 TPA/AA/SPIA/EG (100
/10/10/70)一方、強磁性微粉末を含まないポ
リエステルフイルム層にはこれらのポリエステルを用い
てもよいし、その他ポリエチレンテレフタレートなどの
公知のポリエステルは何でも使用することができ、積層
ポリエステルのポリエステル種の組み合わせは任意であ
る。略称説明
【0012】
【化3】
【0013】本発明に用いられる強磁性微粉末は、磁性
酸化鉄、Co含有磁性酸化鉄、強磁性金属微粉末、2酸
化クロムなどの針状強磁性微粉末で平均粒径が0.04
μ〜3μでありかつ、粒径比(長径/短径)が2〜15
のであるものや、平均粒径0.04〜3μの板状バリウ
ムフェライトが好ましい。バリウムフェライトの厚みは
粒径の1/2〜1/20である。磁性酸化鉄としてはγ
Fe,FeγFeOx(x=1.33〜
1.50)などが用いられる。これらの強磁性微粉末は
単独で用いてもよいし、混合して用いてもよい。
【0014】強磁性金属粉末の例としては、金属分が7
5wt %以上であり、金属分の80wt%以上が少な
くとも一種類の強磁性金属あるいは合金(Fe,Co,
Ni,Fe−Co,Fe−Ni,Co−Ni,Co−F
e−Niなど)であり、該金属分の20wt%以下で他
の成分(Al,Si,S,Sc,Ti,V,Cr,M
n,Cu,Zn,Y,Mo,Rh,Pd,Ag,Sn,
Sb,B,Ba,Ta,W,Re,Au,IIg,P
b、P,La,Ce,Pr,Nd,Te,Biなど)を
含むものをあげることができる。また、上記強磁性金属
分が少量の水、水酸化物、または酸化物を含むものであ
ってもよい。これらの強磁性粉末の製法は既知であり、
本発明で用いられる強磁性粉末についても公知の方法に
したがって製造することができる。強磁性粉末のpI
I、表面処理はとくに制限はなく用いる事ができる(チ
タン、珪素、アルミニウム等の元素を含む物質で表面処
理されていてもよいし、カルボン酸、スルホン酸、硫酸
エステル、ホスホン酸、燐酸エステル、ベンゾトリアゾ
ール等の含チッ素複素環をもつ吸着性化合物の様な有機
化合物で処理されていてもよい。好ましいpIIの範囲
は5〜10である。
【0015】強磁性微粉末の添加量としてはフイルム1
あたり、0.05〜20gが好ましい。特にハロゲ
ン化銀写真感光材料を塗設するときは、0.05〜1g
が好ましい。強磁性微粉末をポリエステルに添加すると
きに、各種添加剤、すなわち、分散剤、潤滑剤、帯電防
止剤などを加えることができる。分散剤としては、カプ
リル酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、リノール酸、ステアロール酸
などの炭素数が12〜18程度の脂肪酸、これら脂肪酸
のアルカリ金属またはアルカリ土類金属からなる金属石
けん、また、高級アルコールや高級エステルも用いられ
る。
【0016】潤滑剤の例としては、ポリシロキサン等の
シリコーンオイル、カーボンブラック、グラファイト、
二硫化モリブデン等の無機微粒末、ポリエチレン、ポリ
テトラフルオロエチレン等ののプラスチック微粉末、高
級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、フルオロカーボン類が
挙げられる。これらは、単独あるいは混合して用いるこ
とができる。これらの添加量は、結合剤100重量部に
対し、0.2〜20重量部の範囲で用いることが好まし
い。研磨剤の例としては、モース硬度が5以上、好まし
くは6以上の非磁性無機粉末が挙げられ、具体的には酸
化物アルミニウム(α−アルミナ、r−アルミナ、溶融
アルミナ、コランダム等)、酸化クロム(Cr
)、酸化鉄(α−Fe)、二酸化珪素、二
酸化チタン等の酸化物、炭化珪素、炭化チタン等の炭化
物、ダイヤモンド等の微粉末を挙げることができる。こ
れらの平均粒径は、0.05〜1.0μmが好ましく、
強磁性粉末100に対し0.5〜20重量部の範囲で添
加することができる。帯電防止剤としてはカーボンブラ
ック(特に、平均粒径が10〜300nmのものが好ま
しい)、グラファイト、カーボンブラックグラファイト
ポリマーなどの導電性粉末、ノニオン系界面活性剤、ア
ニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤等が使用さ
れる。
【0017】強磁性微粉末や他の添加剤を含むポリエス
テルは、有機溶剤もしくは水などの溶液としてコーティ
ングしてもよい。この際、全面に均一に塗布してもよい
し、ストライプ状に塗布してもよい。また、好ましくは
強磁性微粉末を含むポリエステル と強磁性微粉末を含
まないポリエステル をそれぞれ溶融し、共押し出しダ
イを用いて積層シートを作成する。このとき、各ポリエ
ステルは、各ポリエステルの融点の少なくとも10℃高
温で溶融加熱の後、溶融押し出し機、2軸又は1軸混練
機などにより均一に分散させた後、リングダイまたはフ
ラットダイからシート状に押し出される。強磁性微粉末
を含むポリエステルフイルム層(A)の厚みは0.5〜
50μ、好ましくは1〜10μである。一方、強磁性微
粉末を含まないポリエステルフイルム層(B)の厚みは
10〜300μ、好ましくは50〜200μである。ダ
イから押し出されたシートは固化する前に、シートに磁
力線の方向が横切るようにシートを通す。磁界は500
〜3500ガウスの範囲で電磁石や空心ソレノイドコイ
ルなどをシートに近接させて与える。その他目的に応じ
て磁力線の方向を設定することができる。磁界を経た重
合体シートは冷却ドラム、冷水浴などに導かれて冷却固
化される。冷却固化された後は必要に応じて機械方向
(長手方向)一軸延伸するか又は機械方向及び幅方向に
同時または逐次で二軸延伸することができる。機械方向
に延伸する場合は2〜10倍程度とし、重合体のガラス
転移点〜融点の範囲の温度とする。
【0018】ここで得られた磁気記録シートにハロゲン
化銀乳剤層を設置してもよい。この場合、強磁性微粉末
を含むポリエステルフイルム層(A)中に含まれる強磁
性微粉末の量や添加剤の量、および、ポリエステル自体
の色濃度を考慮してフイルム自体の光透過性を高めてお
くことが好ましい。すなわち、グレイ透過濃度で1以下
好ましくは0.5以下、さらに好ましくは0.2以下で
ある。ハロゲン化銀乳剤層は強磁性微粉末を含まないポ
リエステルフイルム層(B)上に設置することが好まし
く、ポリエステルフイルム上に表面活性化処理を施した
りしてもよいし、表面処理後、もしくは表面処理なしで
下塗り層を設けて、ハロゲン化銀乳剤層が設置される。
表面処理としては、薬品処理、機械処理、コロナ放電処
理、火炎処理、紫外線処理、高周波処理、グロー放電処
理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸処理オゾン
酸化処理、などが用いられる。
【0019】本発明のポリエステル支持体は、その上に
塗設される感光性層等の写真層との接着力を増す為に下
びき層を有することが好ましい。下びき層としては、ス
チレン−ブタジエン系共重合体又は塩化ビニリデン系共
重合体からなるポリマーラテックスを用いる下びき層、
ゼラチンの如き親水性バインダーを用いる下びき層があ
る。 本発明に好ましく用いられる下びき層は親水性バ
インダーを用いる下びき層である。本発明に使用する親
水性バインダーとしては水溶性ポリマー、セルロースエ
ステル、ラテックスポリマー、水溶性ポリエステルなど
が例示される。水溶性ポリマーとしては、ゼラチン、ゼ
ラチン誘導体、ガゼイン、寒天、アルギン酸ソーダ、で
んぷん、ポリビニールアルコール、ポリアクリル酸共重
合体、無水マレイン酸共重合体などであり、セルロース
エステルとしてはカルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロースなどである。ラテックスポリマー
としては塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニリデン含有
共重合体、アクリル酸エステル含有共重合体、酢酸ビニ
ル含有共重合体、ブタジエン含有共重合体などである。
この中でも最も好ましのはゼラチンである。
【0020】本発明に使用される支持体を膨潤させる化
合物として、レゾルシン、クロルレゾルシン、メチルレ
ゾルシン、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレ
ゾール、フェノール、o−クロルフェノール、p−クロ
ルフェノール、ジクロルフェノール、トリクロルフェノ
ール、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリフルオロ酢
酸、抱水クロラールなどがあげられる。この中で好まし
いのは、レゾルシンとp−クロルフェノールである。本
発明の下びき層には種々のゼラチン硬化剤を用いること
ができる。ゼラチン硬化剤としてはクロム塩(クロム明
ばんなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド,グルタ
ールアルデヒドなど)、イソシアネート類、活性ハロゲ
ン化合物(2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−ト
リアジンなど)、エピクロルビドリン樹脂などを挙げる
ことができる。本発明の下びき層にはSiO、TiO
、の如き無機物微粒子又はポリメチルメタクリレート
共重合体微粒子(1〜10μm)をマット剤として含有
することができる。本発明に係る下びき層は一般によく
知られた塗布方法、例えばデップコート法、エアーナイ
フコート法、カーテンコート法、ワイヤーバーコート
法、グラビアコート法、エクストルージョンコート法等
により塗布することが可能である。
【0021】ハロゲン化銀乳剤層としては黒白用、カラ
ー用何れでもよい。ここではカラーハロゲン化銀写真感
光材料について説明する。本発明の感光材料は、支持体
上に青感色性層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化
銀乳剤層の少なくとも1層が設けられていればよく、ハ
ロゲン化銀乳剤層および非感光性層の層数および層順に
特に制限はない。典型的な例としては、支持体上に、実
質的に感色性は同じであるが感光度の異なる複数のハロ
ゲン化銀乳剤層から成る感光性層を少なくとも1つ有す
るハロゲン化銀写真感光材料であり、該感光性層は青色
光、緑色光、および赤色光の何れかに感色性を有する単
位感光性層であり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材
料においては、一般に単位感光性層の配列が、支持体側
から順に赤感色性層、緑感色性層、青感色性の順に設置
される。しかし、目的に応じて上記設置順が逆であって
も、また同一感色性層中に異なる感光性層が挟まれたよ
うな設置順をもとりえる。上記、ハロゲン化銀感光性層
の間および最上層、最下層には各層の中間層等の非感光
性層を設けてもよい。該中間層には、特開昭61−43
748号、同59−113438号、同59−1134
40号、同61−20037号、同61−20038号
明細書に記載されているようなカプラー、DIR化合物
等が含まれていてもよく、通常用いられるように混色防
止剤を含んでいてもよい。各単位感光性層を構成する複
数のハロゲン化銀乳剤層は、西独特許第1,121,4
70号あるいは英国特許第923,045号、特開昭5
7−112751号、同62−200350号、同62
−206541号、同62−206543号、同56−
25738号、同62−63936号、同59−202
464号、特公昭55−34932号、同49−154
95号明細書に記載されている。ハロゲン化銀粒子は、
立方体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を有す
るもの、球状、板状のような変則的な結晶形を有するも
の、双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれ
らの複合形でもよい。
【0022】ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミクロン
以下の微粒子でも投影面積直径が約10ミクロンに至る
までの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳
剤でもよい。本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)N
o.17643(1978年12月)、22〜23頁、
“I.乳剤製造(Emulsion preparat
ion and types)”、および同No.18
716(1979年11月)、648頁、グラフキデ著
「写真の物理と化学」、ポールモンテル社刊(P.Gl
afkides,Chemie et Phisiqu
e Photographique,PaulMont
el,1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォ
ーカルプレス社刊(G.F.Duffin,Photo
graphic Emulsion Chemistr
y (Focal Press,1966)、ゼリクマ
ンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社
刊(V.L.Zelikmanet al.,Maki
ng and Coating Photograph
ic Emulsion,Focal Press,1
964)などに記載された方法を用いて調製することが
できる。米国特許第3,574,628号、同3,65
5,394号および英国特許1,413,748号など
に記載された単分散乳剤も好ましい。また、アスペクト
比が約5以上であるような平板状粒子も本発明に使用で
きる。平板状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィック・
サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutof
f,Photographic Science an
d Engineering)、第14巻、248〜2
57頁(1970年);米国特許第4,434,226
号、同4,414,310号、同4,433,048
号、同4,439,520号および英国特許第2,11
2,157号などに記載の方法により簡単に調製するこ
とができる。結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造
をなしていてもよい。また、エピタキシャル接合によっ
て組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、
また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の
化合物と接合されていてもよい。また種々の結晶形の粒
子の混合物を用いてもよい。
【0023】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。本発明
の効率は、金化合物と含イオウ化合物で増感した乳剤を
使用したときに特に顕著に認められる。このような工程
で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロージャーN
o.17643および同No.18716に記載されて
おり、その該当箇所を後掲の表にまとめた。本発明に使
用できる公知の写真用添加剤も上記の2つのリサーチ・
ディスクロージャーに記載されており、下記の表に関連
する記載箇所を示した。
【0024】 また、ホルムアルデヒドガスによる写真性能の劣化を防
止するために、米国特許4,411,987号や同第
4,435,503号に記載されたホルムアルデヒドと
反応して、固定化できる化合物を感光材料に添加するこ
とが好ましい。
【0025】本発明には種々のカラーカプラーを使用す
ることができ、その具体例は前出のリサーチ・ディスク
ロージャー(RD)No.17643、VII−C〜G
に記載された特許に記載されている。イエローカプラー
としては、例えば米国特許第3,933,501号、同
第4,022,620号、同第4,326,024号、
同第4,401,752号、同第4,248,961
号、特公昭58−10739号、英国特許第1,42
5,020号、同第1,476,760号、米国特許第
3,973,968号、同第4,314,023号、同
第4,511,649号、欧州特許第249,473A
号、等に記載のものが好ましい。マゼンタカプラーとし
ては5−ピラゾロン系及びピラゾロアゾール系の化合物
が好ましく、米国特許第4,310,619号、同第
4,351,897号、欧州特許第73,636号、米
国特許第3,061,432号、同第3,725,06
7号、リサーチ・ディスクロージャーNo.24220
(1984年6月)、特開昭60−33552号、リサ
ーチ・ディスクロージャーNo.24230(1984
年6月)、特開昭60−43659号、同61−722
38号、同60−35730号、同55−118034
号、同60−185951号、米国特許第4,500,
630号、同第4,540,654号、同第4,55
6,630号、WO(PCT)88/04795号等に
記載のものが特に好ましい。
【0026】シアンカプラーとしては、フェノール系及
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,0
52,212号、同第4,146,396号、同第4,
228,233号、同第4,296,200号、同第
2,369,929号、同第2,801,171号、同
第2,772,162号、同第2,895,826号、
同第3,772,002号、同第3,758,308
号、同第4,334,011号、同第4,327,17
3号、西独特許公開第3,329,729号、欧州特許
第121,365A号、同第249,453A号、米国
特許第3,446,622号、同第4,333,999
号、同第4,753,871号、同第4,451,55
9号、同第4,427,767号、同第4,690,8
89号、同第4,254,212号、同第4,296,
199号、特開昭61−42658号等に記載のものが
好ましい。発色色素の不要吸収を補正するためのカラー
ド・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.
17643のVII−G項、米国特許第4,163,6
70号、特公昭57−39413号、米国特許第4,0
04,929号、同第4,138,258号、英国特許
第1,146,368号に記載のものが好ましい。発色
色素が過度な拡散性を有するカプラーとしては、米国特
許第4,366,237号、英国特許第2,125,5
70号、欧州特許第96,570号、西独特許(公開)
第3,234,533号に記載のものが好ましい。ポリ
マー化された色素形成カプラーの典型例は、米国特許第
3,451,820号、同第4,080,211号、同
第4,367,282号、同第4,409,320号、
同第4,576,910号、英国特許2,102,13
7号等に記載されている。
【0027】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出するカプラーもまた本発明で好ましく使用でき
る。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のR
D17643、VII〜F項に記載された特許、特開昭
57−151944号、同57−154234号、同6
0−184248号、同63−37346号、米国特許
4,248,962号に記載されたものが好ましい。現
像時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカ
プラーとしては、英国特許第2,097,140号、同
第2,131,188号、特開昭59−157638
号、同59−170840号に記載のものが好ましい。
その他、本発明の感光材料に用いることのできるカプラ
ーとしては、米国特許第4,130,427号等に記載
の競争カプラー、米国特許第4,283,472号、同
第4,338,393号、同第4,310,618号等
に記載の多当量カプラー、特開昭60−185950
号、特開昭62−24252号等に記載のDIRレドッ
クス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出カプラ
ー、DIRカプラー放出レドックス化合物もしくはDI
Rレドックス放出レドックス化合物、欧州特許第17
3,302A号に記載の離脱後復色する色素を放出する
カプラー、R.D.No.11449、同24241、
特開昭61−201247号等に記載の漂白促進剤放出
カプラー、米国特許第4,553,477号等に記載の
リガンド放出するカプラー、特開昭63−75747号
に記載のロイコ色素を放出するカプラー等が挙げられ
る。本発明に使用するカプラーは、種々の公知分散方法
により感光材料に導入できる。
【0028】水中油滴分散法に用いられる高沸点溶媒の
例は米国特許第2,322,027号などに記載されて
いる。水中油滴分散法に用いられる常圧での沸点が17
5℃以上の高沸点有機溶剤の具体例としては、フタル酸
エステル類、リン酸またはホスホン酸のエステル類、安
息香酸エステル類、アミド類、アルコール類またはフェ
ノール類、脂肪族カルボン酸エステル、アニリン誘導
体、炭化水素類などが挙げられる。また補助溶剤として
は、沸点が約30℃以上、好ましくは50℃以上約16
0℃以下の有機溶剤などが使用でき、典型例としては酢
酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン、2−エトキシエチルア
セテート、ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。ラ
テックス分散法の工程、効果および含浸用のラテックス
の具体例は、米国特許第4,199,363号、西独特
許出願(OLS)第2,541,274号および同第
2,541,230号などに記載されている。本発明の
感光材料は乳剤層を有する側の全親水性コロイド層の膜
厚の総和が28μm以下であり、かつ、膜膨潤速度T
が30秒以下が好ましい。膜厚は、25℃相対湿度
55%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味し、膜膨潤
速度Tは、当該技術分野において公知の手法に従
って測定することができる。例えばエー・グリーン
(A.Green)らによりフォトグラフィック・サイ
エンス・アンド・エンジニアリング(Photogr.
Sci.Eng.)、19巻、2号、124〜129頁
に記載の型のスエロメーター(膨潤計)を使用すること
により測定でき、Tは発色現像液で30℃、3分
15秒処理した時に到達する最大膨潤膜厚の90%を飽
和膜厚とし、このTの膜厚に到達するまでの時間
と定義する。膜膨潤速度Tは、バインダーとして
のゼラチンに硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経
時条件を変えることによって調整することができる。ま
た、膨潤率は150〜400%が好ましい。膨潤率と
は、さきに述べた条件下での最大膨潤膜厚から、式:
(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚に従って計算できる。
【0029】本発明に従ったカラー写真感光材料は、前
述のRD.No.17643の28〜29頁、および同
No.18716の615左欄〜右欄に記載された通常
の方法によって現像処理することができる。本発明のハ
ロゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化及び迅速化
の目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内蔵するため
には、発色現像主薬の各種プレカーサーを用いるのが好
ましい。例えば米国特許第3,342,597号のイン
ドアニリン系化合物、同第3,342,599号、リサ
ーチ・ディスクロージャー14,850号および同1
5,159号記載のシッフ塩基型化合物、同第13,9
24号に記載されている。
【0030】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 [ポリエチレンテレフタレートフイルムの作成]テレフ
タール酸ジメチル100重量部、エチレングリコール7
0重量部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル
10重量部、アジピン酸ジメチル10重量部に、酢酸カ
ルシウム0.1重量部及び、3酸化アンチモン0.03
重量部を添加し、定法によりエステル交換を行った。得
られた生成物に燐酸トリメチルエステル0.05重量部
を添加し、徐々に昇温、減圧にし、最終的に280℃、
1mmHg以下で重合を行い、ポリエチレンテレフタレ
ート[A]を得た。一方、5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸ジメチルを加えない以外は同様にして重合し、ポ
リエチレンテレフタレート[B]を得た。
【0031】強磁性微粉末として平均粒径0.3μ、粒
径比8の針状Coドープγ酸化第2鉄(Hc=700
Oe)を30重量部、炭酸カルシウム0.2重量部、ス
テアリン酸カルシウム0.5重量部、カーボンブラック
0.8重量部、及び、上記ポリエチレンテレフタレート
[A]70重量部を2軸スクリュー型混練機で均一に混
練し、290℃で溶融押し出しする。別に、ポリエチレ
ンテレフタレート[B]を290℃で溶融押し出しす
る。これらの押し出しをそれぞれリップ間隔を調節して
共押し出しダイから押し出し、積層シートを得た。該積
層シートを機械方向に90℃にて3.3倍に延伸し、つ
いで105℃にて幅方向に3.0倍に延伸し、さらに2
10℃にて約5秒間熱固定して、上記強磁性微粉末を含
む層が10μ、強磁性微粉末を含まない層が120μの
積層シートサンプル(本発明サンプル)を得た。一方、
上記強磁性微粉末を含む層のバインダーをポリエチレン
テレフタレート[B]にした以外は本発明サンプルと同
様にして比較用サンプルを得た。得られた各積層シート
を幅35mmにスリットし、ヘッドギャップ5μ、ター
ン数1000の入出力可能なヘッドを用いて30mm/
Secの送り速度で1KHzの信号を記録再生した。比
較用サンプルを用いたときの出力S/N比に対して、本
発明サンプルを用いたときの出力S/N比は3.1dB
高く、強磁性微粉末を含む層にポリエチレンテレフタレ
ート[A]を用いた方がS/N比が高くなることがわか
る。
【0032】実施例2 強磁性微粉末に平均粒径0.6μのバリウムフェライト
(Hc=650 Oe)を用いた以外は実施例1と同様
にして本発明サンプル、および比較用サンプルを作成
し、評価したところ、比較用サンプルを用いたときの出
力S/N比に対して、本発明サンプルを用いたときの出
力S/N比は3.0dB高かった。
【0033】実施例3 強磁性微粉末に平均粒径0.2μ、粒径比7のCo含有
マグネタイト(Hc=800 Oe)を用いた以外は実
施例1と同様にしてサンプルを作成、評価したところ、
比較用サンプルを用いたときの出力S/N比に対して、
本発明サンプルを用いたときの出力S/N比は2.8d
B高かった。
【0034】実施例4 強磁性微粉末を含まない層のバインダーをポリエチレン
テレフタレート[B]からポリエチレンテレフタレート
[A]に変えた以外は実施例1〜3と同様にサンプルを
作成し、評価したところ、実施例1〜3と同様の結果を
得た。
【0035】実施例5 実施例1で5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル
のかわりに、3、5−ジ(メチルオキシカルボニル)フ
ェニルホスホン酸ジナトリウムを用いた以外は実施例1
と同様にサンプルを作成し、評価したところ、実施例1
と同様の結果を得た。
【0036】実施例6 実施例1において、強磁性微粉末を1重量部にした以外
は実施例1と同様にして本発明サンプルと比較用サンプ
ルを作成した。それぞれについて、強磁性微粉末を含ま
ないポリエステル層側に0.02KVA・分/mのコ
ロナ放電処理した後、下記組成の下塗り層を設けた。 ゼラチン 3g 蒸溜水 250cc ソジウムα−スルホジ−2−エチルヘキシルサクシネート 0.05g ホルムアルデヒド 0.02g さらに、この下塗り層の上に、特開平2−90151、
実施例2、資料201記載のカラーネガ感光材料用の乳
剤層を塗設し同特許実施例2に記載の方法で現像処理し
たところ、いずれも良好な写真性を示した。また、写真
乳剤層を塗設した後の本発明サンプルと比較用サンプル
を実施例1と同様に磁気出力評価したところ、本発明サ
ンプルは比較用サンプルに対してS/N比で3.6dB
高い出力を示すことがわかりこの場合も同様に、強磁性
微粉末を含む層にポリエチレンテレフタレート[A]を
用いた方がS/N比が高くなることがわかる。
【0037】
【発明の効果】本発明のポリエステルを、強磁性微粉末
を含む層に用いることにより、磁気出力が著しく向上し
た積層型磁気記録シートが得られることができる。
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 磁気記録シート
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁気信号を記録しうる
磁気記録シートに関し、さらに詳しくは磁性体の分散性
のよいポリエステルを用いることにより磁気記録性能が
向上した、製造工程の合理化された磁気記録シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録シートを作成するのに、
磁性体の分散が悪いと磁気記録の際、出力ノイズが非常
に高くなり、S/N比が著しく低下するということがお
こり、十分な磁気記録性能が発揮できないという問題が
あり、磁性体の分散性のよいバインダーの開発が望まれ
ていた。また、磁気記録シートを作成するとき、例えば
ポリエチレンテレフタレートのような熱可塑性ポリマー
を製膜延伸してフィルムを作成する工程と、このフィル
ム上に磁性体を含有するポリマー溶液をコーティングす
る工程が必要となり、一貫工程で製造できないという問
題があった。一方、特開平2−29920に開示されて
いるようなポリエステルフィルムの共押し出しを行うと
一貫工程で磁気記録シートを作成でき、製造工程が合理
化されるというメリットがあるが、やはりポリエステル
ポリマーでの磁性体の分散が不十分なため、磁気記録の
際、出力ノイズが非常に高くなり、S/N比が著しく低
下するということがおこり、十分な磁気記録性能が発揮
できないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、磁性
体の分散性のよいポリエステルを用いることにより磁気
記録性能が向上した磁気記録シートを提供することにあ
る。さらに本発明の目的は、製造工程の合理化された、
磁気記録性能の向上した磁気記録シートを提供すること
にある。さらに本発明の目的は、磁気記録性能の向上し
た、ハロゲン化銀写真乳剤層を有する磁気記録シートを
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、強磁性
微粉末を含有するポリエステルフィルム層(A)と、強
磁性微粉末を含有しないポリエステルフィルム層(B)
とを積層した構造からなる磁気記録シートにおいて、該
ポリエステルフィルム層(A)が、スルホン酸基、置
換、および無置換ホスホン酸基、およびそれらの塩のう
ち少なくとも1つを含有するポリエステルからなること
を特徴とする磁気記録シートによって達成された。この
ポリエステルを用いて下記強磁性微粉末を分散すると
き、通常のポリエステルに比べて強磁性微粉末の分散性
がよく、磁気記録の際、出力ノイズが非常に低減され、
S/N比が著しく向上する。特にハロゲン化銀写真乳剤
層を有する磁気記録シートの場合、強磁性微粉末添加量
が少なく、分散性が悪いと出力ノイズが大きくなりやす
くS/N比の低下をひきおこしやすいため本発明の改良
効果は大きい。
【0005】本発明に用いられるポリエステルは、芳香
族ジカルボン酸を主たる酸性分とし、脂肪族グリコール
を主たるグリコール成分とするポリエステルであって、
フィルム形成性、特に溶融成形によるフィルム形成性を
有するものである。芳香族ジカルボン酸としては、例え
ばテレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、イソフタル
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルカル
ボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニル
スルホンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン
酸、アンスラセンジカルボン酸などを挙げることができ
る。さらにアジピン酸やセバチン酸などの脂肪族ジカル
ボン酸を含んでも良い。脂肪族グリコールとしては、例
えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコー
ルのような炭素数2〜10のポリメチレングリコールあ
るいはシクロヘキサンジメタノールのような脂環族ジオ
ールなどを挙げることができる。本発明におけるポリエ
ステルとしては、アルキレンテレフタレートやアルキレ
ンナフタレートを主な構成成分とするものが好ましい。
さらに本発明において、スルホン酸基、置換、および無
置換ホスホン酸基、及びそれらの塩のうち少なくとも1
つを有するポリエステルとは、上記ポリエステル中の共
重合成分として、スルホン酸基、置換、および無置換ホ
スホン酸基、及びそれらの塩のうち少なくとも1つを有
するモノマー成分を含有したポリエステルのことであ
る。上記スルホン酸基、置換、および無置換ホスホン酸
基、及びそれらの塩は構成成分である芳香族ジカルボン
酸、あるいはグリコールのいずれに導入してもよい。芳
香族ジカルボン酸に導入したものとして好ましいもの
は、5−ナトリウムスルホンイソフタル酸、2−ナトリ
ウムテレフタル酸、4−ナトリウムスルホフタル酸、4
−ナトリウムスルホンフタル酸、4−ナトリウムスルホ
−2,6−ナフタレンジカルボン酸、
【0006】
【化1】
【0007】などをあげることができる。これらのジカ
ルボン酸において、ナトリウム塩を有する化合物は、水
素原子や、他の金属原子、たとえばリチウムやカリウム
で置換されたものであってもよい。また、こられのジカ
ルボン酸におけるカルボキシル基は、製造上の必要など
に応じてエステル(アルキルまたはアリールエステル)
化されていてもよいし、酸クロリドの形にして用いても
よい。一方、前述の基をグリコールに導入したものとし
ては、例えば、
【0008】
【化2】
【0009】をあげることができる。前述の基を有する
ジカルボン酸やグリコールの量は、ポリエステルの全量
に対し、1〜50重量%、特に好ましくは2〜40重量
%である。また、これまでにあげられたジカルボン酸や
グリコール以外の共重合可能な構成成分も含まれて良
く、その量はポリエステル全重量の0〜50重量%、好
ましくは0〜40重量%である。
【0010】本発明のポリエステルの合成は従来公知の
ポリエステルの製造法に従って行うことができる。例え
ば酸性分をグリコール成分と直接エステル化するか、ま
たは酸性分をジアルキルエステルとして用いる場合はグ
リコール成分とのエステル交換反応を用いることができ
る。あるいは酸性分を酸ハライドトシテオキ、グリコー
ル塗反応させても良い。この際、必要に応じてエステル
交換反応触媒あるいは重合反応触媒を用いたり耐熱安定
剤を添加しても良い。以上述べた、ポリエステル構成成
分および合成法については、例えば高分子実験学第5巻
「重縮合と重付加」(共立出版、1980年)第103
ページ〜第136ページ、「合成高分子V」(朝倉書
店、1971年)第187ページ〜第286ページの記
載を参考に行うことができる。本発明で用いるポリエス
テルの好ましい平均分子量の範囲は約3、000〜約1
00、000である。次に、本発明に用いるポリエステ
ルの好ましい具体的化合物例を示すが、本発明はこれに
限定されるものではない。 ポリエステル化合物例 ( )内の数字は各成分のモ
ル比を表す。
【0011】P−1 TPA/AA/SSIA/EG
(88/5.3/6.7/100) P−2 TPA/AA/SSIA/EG (90/
7.2/2.8/100) P−3 TPA/AA/SSIA/EG (100/
10/10/70) P−4 TPA/SSIA/EG/DEG (95/
5/85/15) P−5 TPA/SSIA/EG/DEG (93/
7/80/20) P−6 TPA/AA/SPIA/EG (90/4
/6/100) P−7 TPA/SSIA/SA/TEEG/EG
(95/3/2/5/95) P−8 TPA/SCPP/AA/EG (90/5
/5/100) P−9 TPA/AA/SSIA/EG/DEG(8
8/5/7/90/10) P−10 TPA/EG/DMPS (100/95/
5) P−11 TPA/SSIA/SA/EG/BHPP
(90/2/8/95/5) P−12 TPA/AA/SPIA/EG (100/
10/10/70)一方、強磁性微粉末を含まないポリ
エステルフィルム層にはこれらのポリエステルを用いて
もよいし、その他ポリエチレンテレフタレートなどの公
知のポリエステルは何でも使用することができ、積層ポ
リエステルのポリエステル種の組み合わせは任意であ
る。略称説明
【0012】
【化3】
【0013】本発明に用いられる強磁性微粉末は、磁性
酸化鉄、Co含有磁性酸化鉄、強磁性金属微粉末、2酸
化クロムなどの針状強磁性微粉末で平均粒径が0.04
μ〜3μでありかつ、粒径比(長径/短径)が2〜15
のであるものや、平均粒径0.04〜3μの板状バリウ
ムフェライトが好ましい。バリウムフェライトの厚みは
粒径の1/2〜1/20である。磁性酸化鉄としてはγ
Fe2 3 ,Fe3 4 γFeOx(x=1.33〜
1.50)などが用いられる。これらの強磁性微粉末は
単独で用いてもよいし、混合して用いてもよい。
【0014】強磁性金属粉末の例としては、金属分が7
5wt%以上であり、金属分の80wt%以上が少なく
とも一種類の強磁性金属あるいは合金(Fe,Co,N
i,Fe−Co,Fe−Ni,Co−Ni,Co−Fe
−Niなど)であり、該金属分の20wt%以下で他の
成分(Al,Si,S,Sc,Ti,V,Cr,Mn,
Cu,Zn,Y,Mo,Ph,Pd,Ag,Sn,S
b,B,Ba,Ta,W,Re,Au,Hg,Pb,
P,La,Ce,Pr,Nd,Te,Biなど)を含む
ものをあげることができる。また、上記強磁性金属分が
少量の水、水酸化物、または酸化物を含むものであって
もよい。これらの強磁性粉末の製法は既知であり、本発
明で用いられる強磁性粉末についても公知の方法にした
がって製造することができる。強磁性粉末のpH、表面
処理はとくに制限はなく用いる事ができる(チタン、珪
素、アルミニウム等の元素を含む物質で表面処理されて
いてもよいし、カルボン酸、スルホン酸、硫酸エステ
ル、ホスホン酸、燐酸エステル、ベンゾトリアゾール等
の含チッ素複素環をもつ吸着性化合物の様な有機化合物
で処理されていてもよい。好ましいpHの範囲は5〜1
0である。
【0015】強磁性微粉末の添加量としてはフィルム1
m2あたり、0.05〜20gが好ましい。特にハロゲン
化銀写真感光材料を塗設するときは、0.05〜1gが
好ましい。強磁性微粉末をポリエステルに添加するとき
に、各種添加剤、すなわち、分散剤、潤滑剤、帯電防止
剤などを加えることができる。分散剤としては、カプリ
ル酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸、リノール酸、ステアロール酸な
どの炭素数が12〜18程度の脂肪酸、これら脂肪酸の
アルカリ金属またはアルカリ土類金属からなる金属石け
ん、また、高級アルコールや高級エステルも用いられ
る。
【0016】潤滑剤の例としては、ポリシロキサン等の
シリコーンオイル、カーボンブラック、グラファイト、
二硫化モリブデン等の無機微粒末、ポリエチレン、ポリ
テトラフルオロエチレン等のプラスチック微粉末、高級
脂肪酸、高級脂肪酸エステル、フルオロカーボン類が挙
げられる。これらは、単独あるいは混合して用いること
ができる。これらの添加量は、結合剤100重量部に対
し、0.2〜20重量部の範囲で用いることが好まし
い。研磨剤の例としては、モース硬度が5以上、好まし
くは6以上の非磁性無機粉末が挙げられ、具体的には酸
化物アルミニウム(α−アルミナ、γ−アルミナ、溶融
アルミナ、コランダム等)、酸化クロム(Cr2O3)、酸化
鉄(α-Fe2O3)、二酸化珪素、二酸化チタン等の酸化
物、炭化珪素、炭化チタン等の炭化物、ダイヤモンド等
の微粉末を挙げることができる。これらの平均粒径は、
0.05〜1.0μmが好ましく、強磁性粉末100に
対し0.5〜20重量部の範囲で添加することができ
る。帯電防止剤としてはカーボンブラック(特に、平均
粒径が10〜300nmのものが好ましい)、グラファ
イト、カーボンブラックグラファイトポリマーなどの導
電性粉末、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性
剤、カチオン系界面活性剤等が使用される。
【0017】強磁性微粉末や他の添加剤を含むポリエス
テルは、有機溶剤もしくは水などの溶液としてコーティ
ングしてもよい。この際、全面に均一に塗布してもよい
し、ストライプ状に塗布してもよい。また、好ましくは
強磁性微粉末を含むポリエステルと強磁性微粉末を含ま
ないポリエステルをそれぞれ溶融し、共押し出しダイを
用いて積層シートを作成する。このとき、各ポリエステ
ルは、各ポリエステルの融点の少なくとも10℃高温で
溶融加熱の後、溶融押し出し機、2軸又は1軸混練機な
どにより均一に分散させた後、リングダイまたはフラッ
トダイからシート状に押し出される。強磁性微粉末を含
むポリエステルフィルム層(A)の厚みは0.5〜50
μ、好ましくは1〜10μである。一方、強磁性微粉末
を含まないポリエステルフィルム層(B)の厚みは10
〜300μ、好ましくは50〜200μである。ダイか
ら押し出されたシートは固化する前に、シートに磁力線
の方向が横切るようにシートを通す。磁界は500〜3
500ガウスの範囲で電磁石や空心ソレノイドコイルな
どをシートに近接させて与える。その他目的に応じて磁
力線の方向を設定することができる。磁界を経た重合体
シートは冷却ドラム、冷水浴などに導かれて冷却固化さ
れる。冷却固化された後は必要に応じて機械方向(長手
方向)一軸延伸するか又は機械方向及び幅方向に同時ま
たは逐次で二軸延伸することができる。機械方向に延伸
する場合は2〜10倍程度とし、重合体のガラス転移点
〜融点の範囲の温度とする。
【0018】ここで得られた磁気記録シートにハロゲン
化銀乳剤層を設置してもよい。この場合、強磁性微粉末
を含むポリエステルフィルム層(A)中に含まれる強磁
性微粉末の量や添加剤の量、および、ポリエステル自体
の色濃度を考慮してフィルム自体の光透過性を高めてお
くことが好ましい。すなわち、グレイ透過濃度で1以下
好ましくは0.5以下、さらに好ましくは0.2以下で
ある。ハロゲン化銀乳剤層は強磁性微粉末を含まないポ
リエステルフィルム層(B)上に設置することが好まし
く、ポリエステルフィルム上に表面活性化処理を施した
りしてもよいし、表面処理後、もしくは表面処理なしで
下塗り層を設けて、ハロゲン化銀乳剤層が設置される。
表面処理としては、薬品処理、機械処理、コロナ放電処
理、火炎処理、紫外線処理、高周波処理、グロー放電処
理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸処理、オゾ
ン酸化処理、などが用いられる。
【0019】本発明のポリエステル支持体は、その上に
塗設される感光性層等の写真層との接着力を増す為に下
びき層を有することが好ましい。下びき層としては、ス
チレン−ブタジエン系共重合体又は塩化ビニリデン系共
重合体からなるポリマーラテックスを用いる下びき層、
ゼラチンの如き親水性バインダーを用いる下びき層があ
る。本発明に好ましく用いられる下びき層は親水性バイ
ンダーを用いる下びき層である。本発明に使用する親水
性バインダーとしては水溶性ポリマー、セルロースエス
テル、ラテックスポリマー、水溶性ポリエステルなどが
例示される。水溶性ポリマーとしては、ゼラチン、ゼラ
チン誘導体、ガゼイン、寒天、アルギン酸ソーダ、でん
ぷん、ポリビニールアルコール、ポリアクリル酸共重合
体、無水マレイン酸共重合体などであり、セルロースエ
ステルとしてはカルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロースなどである。ラテックスポリマーと
しては塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニリデン含有共
重合体、アクリル酸エステル含有共重合体、酢酸ビニル
含有共重合体、ブタジエン含有共重合体などである。こ
の中でも最も好ましいのはゼラチンである。
【0020】本発明に使用される支持体を膨潤させる化
合物として、レゾルシン、クロルレゾルシン、メチルレ
ゾルシン、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレ
ゾール、フェノール、o−クロルフェノール、p−クロ
ルフェノール、ジクロルフェノール、トリクロルフェノ
ール、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリフロオロ酢
酸、抱水クロラールなどがあげられる。この中で好まし
いのは、レゾルシンとp−クロルフェノールである。本
発明の下びき層には種々のゼラチン硬化剤を用いること
ができる。ゼラチン硬化剤としてはクロム塩(クロム明
ばんなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グルタ
ールアルデヒドなど)、イソシアネート類、活性ハロゲ
ン化合物(2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−ト
リアジンなど)、エピクロルヒドリジン樹脂などを挙げ
ることができる。本発明の下びき層にはSiO2 、Ti
2 、の如き無機物微粒子又はポリメチルメタクリレー
ト共重合体微粒子(1〜10μm)をマット剤として含
有することができる。本発明に係る下びき層は一般によ
く知られた塗布方法、例えばデップコート法、エアーナ
イフコート法、カーテンコート法、ワイヤーバーコート
法、グラビアコート法、エクストルージョンコート法等
により塗布することが可能である。
【0021】ハロゲン化銀乳剤層としては黒白用、カラ
ー用何れでもよい。ここではカラーハロゲン化銀写真感
光材料について説明する。本発明の感光材料は、支持体
上に青感色性層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化
銀乳剤層の少なくとも1層が設けられていればよく、ハ
ロゲン化銀乳剤層および非感光性層の層数および層順に
特に制限はない。典型的な例としては、支持体上に、実
質的に感色性は同じであるが感光度の異なる複数のハロ
ゲン化銀乳剤層から成る感光性層を少なくとも1つ有す
るハロゲン化銀写真感光材料であり、該感光性層は青色
光、緑色光、および赤色光の何れかに感色性を有する単
位感光層であり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料
においては、一般に単位感光性層の配列が、支持体側か
ら順に赤感色性層、緑感色性層、青感色性の順に設置さ
れる。しかし、目的に応じて上記設置順が逆であって
も、また同一感色性層中に異なる感光性層が挟まれたよ
うな設置順をもとりえる。上記、ハロゲン化銀感光性層
の間および最上層、最下層には各層の中間層等の非感光
性層を設けてもよい。該中間層には、特開昭61−43
748号、同59−113438号、同59−1134
40号、同61−20037号、同61−20038号
明細書に記載されているようなカプラー、DIR化合物
等が含まれていてもよく、通常用いられるように混色防
止剤を含んでいてもよい。各単位感光性層を構成する複
数のハロゲン化銀乳剤層は、西独特許第1,121,4
70号あるいは英国特許第923,045号、特開昭5
7−112751号、同62−200350号、同62
−206541号、同62−206543号、同56−
25738号、同62−63936号、同59−202
464号、特公昭55−34932号、同49−154
95号明細書に記載されている。ハロゲン化銀粒子は、
立方体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を有す
るもの、球状、板状のような変則的な結晶形を有するも
の、双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれ
らの複合形でもよい。
【0022】ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミクロン
以下の微粒子でも投影面積直径が約10ミクロンに至る
までの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳
剤でもよい。本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)No.
17643(1978年12月)、22〜23頁、
“I.乳剤製造(Emulsion preparation and types)"、
および同No. 18716(1979年11月)、648
頁、グラフキデ著「写真の物理と化学」、ポールモンテ
ル社刊(P.Glafkides,Chemie et Phisique Photographi
que,Paul Montel,1967)、ダフィン著「写真乳剤化
学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffin,Photographi
c Emulsion Chemistry (Focal Press,1966)、ゼリ
クマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレ
ス社刊(V.L.Zelikman et al., Making andCoating Pho
tographic Emulsion, Focal Press, 1964)などに
記載された方法を用いて調製することができる。米国特
許第3,574,628号、同3,655,394号お
よび英国特許第1,413,748号などに記載された
単分散乳剤も好ましい。また、アスペクト比が約5以上
であるような平板状粒子も本発明に使用できる。平板状
粒子は、ガトフ著、フォトグラフィック・サイエンス・
アンド・エンジニアリング(Gutoff,Photographic Scie
nce and Engineering)、第14巻、248〜257頁
(1970年);米国特許第4,434,226号、同
4,414,310号、同4,433,048号、同
4,439,520号および英国特許第2,112,1
57号などに記載の方法により簡単に調製することがで
きる。結晶構造は一様なものでも、内部と外部とが異質
なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造をなし
ていてもよい。また、エピタキシャル接合によって組成
の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、また例
えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化合物
と接合されていてもよい。また種々の結晶形の粒子の混
合物を用いてもよい。
【0023】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。本発明
の効率は、金化合物と含イオウ化合物で増感した乳剤を
使用したときに特に顕著に認められる。このような工程
で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロージャーN
o. 17643および同No. 18716に記載されてお
り、その該当箇所を後掲の表にまとめた。本発明に使用
できる公知の写真用添加剤も上記の2つのリサーチ・デ
ィスクロージャーに記載されており、下記の表に関連す
る記載箇所を示した。
【0024】 (添加剤種類) (RD17643) (RD18716) 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 2 感度上昇剤 同上 3 分光増感剤、強色増感剤 23〜24頁 648頁右欄〜 649頁右欄 4 増 白 剤 24頁 5 かぶり防止剤および安定剤 24〜25頁 649頁右欄〜 6 光吸収剤、フィルター染料、 紫外線吸収剤 25〜26頁 649頁右欄〜 650頁左欄 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左〜右欄 8 色素画像安定剤 25頁 9 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 10 バインダー 26頁 同 上 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 12 塗布助剤、表面活性剤 26〜27頁 650頁右欄 また、ホルムアルデヒドガスによる写真性能の劣化を防
止するために、米国特許4,411,987号や同第
4,435,503号に記載されたホルムアルデヒドと
反応して、固定化できる化合物を感光材料に添加するこ
とが好ましい。
【0025】本発明には種々のカラーカプラーを使用す
ることができ、その具体例は前出のリサーチ・ディスク
ロージャー(RD)No. 17643、VII −C〜Gに記
載された特許に記載されている。イエローカプラーとし
ては、例えば米国特許第3,933,501号、同第
4,022,620号、同第4,326,024号、同
第4,401,752号、同第4,248,961号、
特公昭58−10739号、英国特許第1,425,0
20号、同第1,476,760号、米国特許第3,9
73,968号、同第4,314,023号、同第4,
511,649号、欧州特許第249,473A号、等
に記載のものが好ましい。マゼンタカプラーとしては5
−ピラゾロン系及びピラゾロアゾール系の化合物が好ま
しく、米国特許第4,310,619号、同第4,35
1,897号、欧州特許第73,636号、米国特許第
3,061,432号、同第3,725,067号、リ
サーチ・ディスクロージャーNo. 24220(1984
年6月)、特開昭60−33552号、リサーチ・ディ
スクロージャーNo. 24230(1984年6月)、特
開昭60−43659号、同61−72238号、同6
0−35730号、同55−118034号、同60−
185951号、米国特許第4,500,630号、同
第4,540,654号、同第4,556,630号、
WO(PCT)88/04795号等に記載のものが特
に好ましい。
【0026】シアンカプラーとしては、フェノール系及
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,0
52,212号、同第4,146,396号、同第4,
228,233号、同第4,296,200号、同第
2,369,929号、同第2,801,171号、同
第2,772,162号、同第2,895,826号、
同第3,772,002号、同第3,758,308
号、同第4,334,011号、同第4,327,17
3号、西独特許公開第3,329,729号、欧州特許
第121,365A号、同第249,453A号、米国
特許第3,446,622号、同第4,333,999
号、同第4,753,871号、同第4,451,55
9号、同第4,427,767号、同第4,690,8
89号、同第4,254,212号、同第4,296,
199号、特開昭61−42658号等に記載のものが
好ましい。発色色素の不要吸収を補正するためのカラー
ド・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo. 1
7643のVII −G項、米国特許第4,163,670
号、特公昭57−39413号、米国特許第4,00
4,929号、同第4,138,258号、英国特許第
1,146,368号に記載のものが好ましい。発色色
素が過度な拡散性を有するカプラーとしては、米国特許
第4,366,237号、英国特許第2,125,57
0号、欧州特許第96,570号、西独特許(公開)第
3,234,533号に記載のものが好ましい。ポリマ
ー化された色素形成カプラーの典型例は、米国特許第
3,451,820号、同第4,080,211号、同
第4,367,282号、同第4,409,320号、
同第4,576,910号、英国特許2,102,13
7号等に記載されている。
【0027】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出するカプラーもまた本発明で好ましく使用でき
る。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のR
D17643、VII 〜F項に記載された特許、特開昭5
7−151944号、同57−154234号、同60
−184248号、同63−37346号、米国特許
4,248,962号に記載されたものが好ましい。現
像時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカ
プラーとしては、英国特許第2,097,140号、同
第2,131,188号、特開昭59−157638
号、同59−170840号に記載のものが好ましい。
その他、本発明の感光材料に用いることのできるカプラ
ーとしては、米国特許第4,130,427号等に記載
の競争カプラー、米国特許第4,283,472号、同
第4,338,393号、同第4,310,618号等
に記載の多当量カプラー、特開昭60−185950
号、特開昭62−24252号等に記載のDIRレドッ
クス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出カプラ
ー、DIRカプラー放出レドックス化合物もしくはDI
Rレドックス放出レドックス化合物、欧州特許第17
3,302A号に記載の離脱後復色する色素を放出する
カプラー、R.D.No. 11449、同24241、特開昭
61−201247号等に記載の漂白促進剤放出カプラ
ー、米国特許第4,553,477号等に記載のリガン
ド放出するカプラー、特開昭63−75747号に記載
のロイコ色素を放出するカプラー等が挙げられる。本発
明に使用するカプラーは、種々の公知分散方法により感
光材料に導入できる。
【0028】水中油滴分散法に用いられる高沸点溶媒の
例は米国特許第2,322,027号などに記載されて
いる。水中油滴分散法に用いられる常圧での沸点が17
5℃以上の高沸点有機溶剤の具体例としては、フタル酸
エステル類、リン酸またはホスホン酸のエステル類、安
息香酸エステル類、アミド類、アルコール類またはフェ
ノール類、脂肪族カルボン酸エステル、アニリン誘導
体、炭化水素類などが挙げられる。また補助溶剤として
は、沸点が約30℃以上、好ましくは50℃以上約16
0℃以下の有機溶剤などが使用でき、典型例としては酢
酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン、2−エトキシエチルア
セテート、ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。ラ
テックス分散法の工程、効果および含浸用のラテックス
の具体例は、米国特許第4,199,363号、西独特
許出願(OLS)第2,541,274号および同第
2,541,230号などに記載されている。本発明の
感光材料は乳剤層を有する側の全親水性コロイド層の膜
厚の総和が28μm以下であり、かつ、膜膨潤速度T1/
2 が30秒以下が好ましい。膜厚は、25℃相対湿度5
5%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味し、膜膨潤速
度T1/ 2 は、当該技術分野において公知の手法に従って
測定することができる。例えばエー・グリーン(A.Gree
n)らによりフォトグラフィック・サイエンス・アンド・
エンジニアリング(Photogr.Sci.Eng.) 、19巻、2
号、124〜129頁に記載の型のスエロメーター(膨
潤計)を使用することにより測定でき、T1/2 は発色現
像液で30℃、3分15秒処理した時に到達する最大膨
潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、このT1/2 の膜厚に到
達するまでの時間と定義する。膜膨潤速度T1/2 は、バ
インダーとしてのゼラチンに硬膜剤を加えること、ある
いは塗布後の経時条件を変えることによって調整するこ
とができる。また、膨潤率は150〜400%が好まし
い。膨潤率とは、さきに述べた条件下での最大膨潤膜厚
から、式:(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚に従って計算
できる。
【0029】本発明に従ったカラー写真感光材料は、前
述のRD.No. 17643の28〜29頁、および同N
o. 18716の615左欄〜右欄に記載された通常の
方法によって現像処理することができる。本発明のハロ
ゲン化銀カラー感光材料には処理の簡略化及び迅速化の
目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内蔵するために
は、発色現像主薬の各種プレカーサーを用いるのが好ま
しい。例えば米国特許第3,342,597号のインド
アニリン系化合物、同第3,342,599号、リサー
チ・ディスクロージャー14,850号および同15,
159号記載のシッフ塩基型化合物、同第13,924
号に記載されている。
【0030】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 〔ポリエチレンテレフタレートフィルムの作成〕テレフ
タール酸ジメチル100重量部、エチレングリコール7
0重量部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル
10重量部、アジピン酸ジメチル10重量部に、酢酸カ
ルシウム0.1重量部及び、3酸化アンチモン0.03
重量部を添加し、定法によりエステル交換を行った。得
られた生成物に燐酸トリメチルエステル0.05重量部
を添加し、徐々に昇温、減圧にし、最終的に280℃、
1mmHg以下で重合を行い、ポリエチレンテレフタレー
ト〔A〕を得た。一方、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸ジメチルを加えない以外は同様にして重合し、ポリ
エチレンテレフタレート〔B〕を得た。
【0031】強磁性微粉末として平均粒径0.3μ、粒
径比8の針状Coドープγ酸化第2鉄(Hc=700
Oe)を30重量部、炭酸カルシウム0.2重量部、ス
テアリン酸カルシウム0.5重量部、カーボンブラック
0.8重量部、及び、上記ポリエチレンテレフタレート
〔A〕70重量部を2軸スクリュー型混練機で均一に混
練し、290℃で溶融押し出しする。別に、ポリエチレ
ンテレフタレート〔B〕を290℃で溶融押し出しす
る。これらの押し出しをそれぞれリップ間隔を調節して
共押し出しダイから押し出し、積層シートを得た。該積
層シートを機械方向に90℃にて3.3倍に延伸し、つ
いで105℃にて幅方向に3.0倍に延伸し、さらに2
10℃にて約5秒間熱固定して、上記強磁性微粉末を含
む層が10μ、強磁性微粉末を含まない層が120μの
積層シートサンプル(本発明サンプル)を得た。一方、
上記強磁性微粉末を含む層のバインダーをポリエチレン
テレフタレート〔B〕にした以外は本発明サンプルと同
様にして比較用サンプルを得た。得られた各積層シート
を幅35mmにスリットし、ヘッドギャップ5μ、ターン
数1000の入出力可能なヘッドを用いて30mm/se
cの送り速度で1KHzの信号を記録再生した。比較用
サンプルを用いたときの出力S/N比に対して、本発明
サンプルを用いたときの出力S/N比は3.1dB高
く、強磁性微粉末を含む層にポリエチレンテレフタレー
ト〔A〕を用いた方がS/N比が高くなることがわか
る。
【0032】実施例2 強磁性微粉末に平均粒径0.6μのバリウムフェライト
(Hc=650 Oe)を用いた以外は実施例1と同様
にして本発明サンプル、および比較用サンプルを作成
し、評価したところ、比較用サンプルを用いたときの出
力S/N比に対して、本発明サンプルを用いたときの出
力S/N比は3.0dB高かった。
【0033】実施例3 強磁性微粉末に平均粒径0.2μ、粒径比7のCo含有
マグネタイト(Hc=800 Oe)を用いた以外は実
施例1と同様にしてサンプルを作成、評価したところ、
比較用サンプルを用いたときの出力S/N比に対して、
本発明サンプルを用いたときの出力S/N比は2.8d
B高かった。
【0034】実施例4 強磁性微粉末を含まない層のバインダーをポリエチレン
テレフタレート〔B〕からポリエチレンテレフタレート
〔A〕に変えた以外は実施例1〜3と同様にサンプルを
作成し、評価したところ、実施例1〜3と同様の結果を
得た。
【0035】実施例5 実施例1で5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル
のかわりに、3,5−ジ(メチルオキシカルボニル)フ
ェニルホスホン酸ジナトリウムを用いた以外は実施例1
と同様にサンプルを作成し、評価したところ、実施例1
と同様の結果を得た。
【0036】実施例6 実施例1において、強磁性微粉末を1重量部にした以外
は実施例1と同様にして本発明サンプルと比較用サンプ
ルを作成した。それぞれについて、強磁性微粉末を含ま
ないポリエステル層側に0.02KVA・分/m2のコロ
ナ放電処理した後、下記組成の下塗り層を設けた。 ゼラチン 3g 蒸溜水 250cc ソジウムα−スルホジ−2−エチルヘキシルサクシネート 0.05g ホルムアルデヒド 0.02g さらに、この下塗り層の上に、特開平2−90151、
実施例2、資料201記載のカラーネガ感光材料用の乳
剤層を塗設し同特許実施例2に記載の方法で現像処理し
たところ、いずれも良好な写真性を示した。また、写真
乳剤層を塗設した後の本発明サンプルと比較用サンプル
を実施例1と同様に磁気出力評価したところ、本発明サ
ンプルは比較用サンプルに対してS/N比で3.6dB
高い出力を示すことがわかりこの場合も同様に、強磁性
微粉末を含む層にポリエチレンテレフタレート〔A〕を
用いた方がS/N比が高くなることがわかる。
【0037】
【発明の効果】本発明のポリエステルを、強磁性微粉末
を含む層に用いることにより、磁気出力が著しく向上し
た積層型磁気記録シートが得られることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性微粉末を含有するポリエステルフ
    イルム層(A)と、強磁性微粉末を含有しないポリエス
    テルフイルム層(B)とを積層した構造からなる磁気記
    録シートにおいて、該ポリエステルフイルム層(A)
    が、スルホン酸基、置換、および無置換ホスホン酸基、
    およびそれらの塩のうち少なくとも1つを含有するポリ
    エステルからなることを特徴とする磁気記録シート。
  2. 【請求項2】 該ポリエステルフイルム層(A)と、ポ
    リエステルフイルム層(B)との積層を共押出しによっ
    て行うことを特徴とする請求項1の磁気記録シート。
  3. 【請求項3】 該ポリエステルフイルム層(B)のバイ
    ンダーが、スルホン酸基、置換、および無置換ホスホン
    酸基、およびそれらの塩のうち少なくとも1つを含有す
    るポリエステルからなることを特徴とする請求項1およ
    び2の磁気記録シート。
  4. 【請求項4】 該強磁性微粉末が、磁性酸化鉄、Co含
    有磁性酸化鉄、強磁性金属微粉末、2酸化クロムの中か
    ら選ばれる、平均粒径が0.04μ〜3μでありかつ、
    粒径比(長径/短径)が2〜15の針状強磁性微粉末で
    あることを特徴とする請求項1〜3の磁気記録シート。
  5. 【請求項5】 該強磁性微粉末が、平均粒径0.04〜
    3μの板状バリウムフライトであることを特徴とする請
    求項1〜3の磁気記録シート。
  6. 【請求項6】 該積層磁気記録シートの強磁性微粉末を
    含まないポリエステルフイルム層側に少なくとも1層の
    ハロゲン化銀写真乳剤層を有する請求項1〜5の磁気記
    録シート。
JP20711391A 1991-01-21 1991-01-21 磁気記録シート Pending JPH05314461A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20711391A JPH05314461A (ja) 1991-01-21 1991-01-21 磁気記録シート
US07/822,980 US5215874A (en) 1991-01-21 1992-01-21 Silver halide photographic material having magnetic recording member

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20711391A JPH05314461A (ja) 1991-01-21 1991-01-21 磁気記録シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05314461A true JPH05314461A (ja) 1993-11-26

Family

ID=16534414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20711391A Pending JPH05314461A (ja) 1991-01-21 1991-01-21 磁気記録シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05314461A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111890655A (zh) * 2020-07-22 2020-11-06 宿迁市金田塑业有限公司 双向拉伸聚乙烯抗菌防雾薄膜的多层共挤生产工艺

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5835729A (ja) * 1981-08-25 1983-03-02 Diafoil Co Ltd 磁気記録体
JPS595424A (ja) * 1982-07-01 1984-01-12 Sony Corp 磁気記録媒体
JPS6116021A (ja) * 1984-06-29 1986-01-24 Toyobo Co Ltd 磁気記録用フイルム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5835729A (ja) * 1981-08-25 1983-03-02 Diafoil Co Ltd 磁気記録体
JPS595424A (ja) * 1982-07-01 1984-01-12 Sony Corp 磁気記録媒体
JPS6116021A (ja) * 1984-06-29 1986-01-24 Toyobo Co Ltd 磁気記録用フイルム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111890655A (zh) * 2020-07-22 2020-11-06 宿迁市金田塑业有限公司 双向拉伸聚乙烯抗菌防雾薄膜的多层共挤生产工艺
CN111890655B (zh) * 2020-07-22 2021-11-23 宿迁市金田塑业有限公司 双向拉伸聚乙烯抗菌防雾薄膜的多层共挤生产工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0466130B1 (en) Silver halide color photographic material containing magnetic recording element
US5326689A (en) Silver halide photographic material
US5215874A (en) Silver halide photographic material having magnetic recording member
EP0496346A1 (en) Silver halide photographic material
US5496687A (en) Photographic film-incorporated camera
US5620839A (en) Silver halide photographic material
US5593818A (en) Silver halide photographic material
US5250404A (en) Silver halide photographic material having magnetic recording element
JPH0462543A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH05314461A (ja) 磁気記録シート
EP0583787B1 (en) Silver halide photographic material
JP2655200B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH06161033A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
US5565311A (en) Silver halide photographic material
EP0631177A1 (en) A silver halide photographic material
JPH0772584A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP3112761B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH05323484A (ja) 磁気記録要素を有するハロゲン化銀写真感光材料
JPH0473737A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH11202446A (ja) 写真用支持体及び写真材料
JPH06332110A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH06273888A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH04124630A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0713292A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH06175281A (ja) 磁気記録層を有するハロゲン化銀写真感光材料