JPH0531442Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は、コンロ本体の頂面となるトツププレ
ートの孔からバーナートツプを臨ませるとともに
トツププレートの周部にごとくの周枠を載設した
ガスコンロへの調理容器の載設部の構造に関し、
詳しくはデザイン感覚を高めながら二次空気の取
入れを充分に行おうとする技術に関する。

［背景技術］ 従来、コンロ本体の頂面となるトツププレート
の孔からバーナートツプを臨ませるとともにトツ
ププレートの周部にごとくの周枠を載設したガス
コンロへの調理容器の載設部の構造においては、
鍋のような調理容器を載設させるごとくはトツプ
プレートから高く立ちあげて、ごとくとトツププ
レート間から二次空気を充分に取入れるようにし
てあるが、ごとくを高くする場合にはこのごとく
が目立ち、デザイン面が低下し、又、機能面にお
いてもトツププレートから高く立ち上がつたごと
くに調理容器の底を衝突させる等して使い難く、
最近のシステムキツチンにおいて下向きとなるも
のであつた。そこでごとくの高さを低くする場合
には、二次空気の取入れが充分でなくなり、又、
調理容器の底がトツププレートに近付き、この箇
所の温度が高くなり、バーナートツプ近傍に熱電
対のような炎検出機器等を配設するのに問題を生
じることがあつた。

［考案の目的］ 本考案はこのような問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ごとくの高さ
を低くしてデザイン面を高め、かつ機能面をも高
めながら、二次空気を充分に取入れ、しかもバー
ナートツプ近くのトツププレート部分の異常な温
度上昇を抑制することができるガスコンロへの調
理容器の載設部の構造を提供することにある。

［考案の開示］ 本考案のガスコンロへの調理容器の載設部の構
造は、コンロ本体１の頂面となるトツププレート
２の孔３からバーナートツプ４を臨ませるととも
にトツププレート２の周部にごとく５の周枠６を
載設したガスコンロへの調理容器の載設部の構造
であつて、トツププレート２の外周部における堤
片１４の内縁より縦片１５を垂下し、縦片１５の
下端より横片１６を内方に延出して、縦片１５と
横片１６とで受段部１７を形成し、この受段部１
７にごとくの周枠６を載設し、上記受段部１７に
おいて周方向に間隔を隔てて受段部１７をなく
し、受段部１７のない箇所に内方程下り傾斜する
傾斜面２２を周枠６の最下端よりも下位において
形成して空気導入孔７を形成して成ることを特徴
とするものであり、このように構成することによ
つて、上記目的を達成したものである。つまり、
ごとく５の周枠６とトツププレート２との間に周
方向に間隔を隔てて空気導入孔７を形成すること
によつて、ごとく５とトツププレート２間におい
て形成された空気導入孔７から充分に二次空気を
導入させることができ、このように二次空気を導
入させることができるから、ごとく５の高さを低
くしてごとく５をトツププレート２に近付けてご
とく５がトツププレート２から大きく立ち上がる
のを回避して、システムキツチンにおけるデザイ
ン面の低下を無くし、ごとく５を低くすることに
よりデザイン面を高めることができ、更に、ごと
く５を低くすることができるから、鍋のような調
理容器の底をごとく５に衝突させたりするのを回
避でき、又、ごとく５に調理容器を掛けそこなつ
たときにその調理容器の傾きを抑制でき、その使
い易さを増し、加えてこのようにデザイン性及び
機能面を高めながら二次空気を充分に取入れ、こ
の取入れた二次空気によりトツププレート２部分
の温度上昇を抑制でき、トツププレート２部分の
異常な温度上昇に伴う問題を回避し、しかも、ト
ツププレート２の外周部における堤片１４の内縁
より縦片１５を垂下し、縦片１５の下端より横片
１６を内方に延出して、縦片１５と横片１６とで
受段部１７を形成し、この受段部１７にごとく５
の周枠６を載設し、上記受段部１７の周方向にお
いて周方向に間隔を隔てて受段部１７をなくし、
受段部１７のない箇所に内方程下り傾斜する傾斜
面２２を周枠６の最下端よりも下位において形成
して空気導入孔７を形成することで、縦片１５及
び横片１６から構成された受段部１７にごとく５
の周枠６を挿合して、ごとく５の位置決めを確実
におこなえ、かかる位置決め構成において受段部
１７をなくして下り傾斜する傾斜面２２を形成す
るだけで、空気導入孔７が形成でき、二次空気の
取り入れを容易におこなえながら、特に下り傾斜
する傾斜面２２にて二次空気を下り傾斜方向にガ
イドし、バーナートツプ４における高温の燃焼ガ
スとの混合を回避し、二次空気を良好にバーナー
トツプ４に導きやすくしたものである。

以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。

ガスコンロＡは第１図に示すように、上部に大
中小のガスバーナ８ａ，８ｂ，８ｃと、中間部に
単独グリル９と、そして下部に大型オーブン１０
を備えていて、第２図に示すように、コンロ本体
１の頂面となるトツププレート２の孔３から上記
ガスバーナ８ａ，８ｂ，８ｃの夫々のバーナート
ツプ４を臨ませるとともにトツププレート２の周
部にごとく５の周枠６を載設し、ごとく５上に鍋
のような調理容器（図示せず）を載せてコンロ調
理を行うことができるようにしてある。

トツププレート２に載設させるごとく５は例え
ば鉄板製で、バーナートツプ４に四方から近接す
る載設片１１……を周枠６にて一体化し、この周
枠６を載設片１１よりも低くし、周枠６をトツプ
プレート２の周部に載設してある。トツププレー
ト２はその周部が枠体１２に溶接されて立上げら
れ、この立上げ片１３の上端より内方に堤片１４
を延出し、堤片１４の内縁より縦片１５を垂下
し、縦片１５の下端より横片１６を内方に延出し
て、縦片１５と横片１６とで受段部１７を形成し
てある。しかして縦片１５と横片１６とで形成し
た受段部１７にごとく５の周枠６を挿合して、ご
とく５の位置決めを行つてごとく５をトツププレ
ート２上に載設してある。トツププレート２の横
片１６の内縁からバーナートツプ４を臨ませてい
る孔３の縁にかけてやや凹入した中央片１８を延
出してある。バーナートツプ４の外縁部分に受段
２０を形成して、この受段２０に環状の覆い２１
を取外し自在に載設してある。この覆い体２１は
外側程下位となるように又上方にやや凸となるよ
うに傾斜していて、バーナートツプ４上にこぼれ
た煮汁をトツププレート２の中央片１８上に流下
ガイドして、煮汁がガスバーナ８ａ，８ｂ，８ｃ
を伝つて内部に侵入し、例えば内部に配設した機
器や各種配管等を損傷することがないようにして
ある。

そして、第４図に示すように、トツププレート
２の受段部１７のうち大中のバーナートツプ８
ａ，８ｂの正面及び側面部分の受段部１７をなく
して、この箇所に内方程下り傾斜する傾斜面２２
を形成してある。このように、受段部１７のない
箇所において内方程下り傾斜して形成される傾斜
面２２は周枠６の最下端よりも下位に形成される
ものである。このように、ごとく５の周枠６とト
ツププレート２との間に周方向に間隔を隔てて空
気導入孔７を形成することで、ごとく５とトツプ
プレート２間において形成された空気導入孔７か
ら充分に二次空気を導入させ、このように二次空
気を導入させることで、ごとく５の高さを低く
し、ごとく５を低くすることによりデザイン面を
高め、しかもごとく５を低くすることで、鍋のよ
うな調理容器の底をごとく５に衝突させたりする
のを回避し、又、ごとく５に調理容器を掛けそこ
なつたときにその調理容器の傾きを抑制し、その
使い易さを増し、取入れた二次空気によりトツプ
プレート２の中央片１８の温度上昇を抑制するの
である。

尚、空気導入孔７の形状及び形態は種々設計変
更可能である。

［考案の効果］ 以上要するに本考案は、ごとくの周枠とトツプ
プレートとの間に周方向に間隔を隔てて空気導入
孔を形成してあるから、ごとくとトツププレート
間において形成された空気導入孔から充分に二次
空気を導入させることができ、このように二次空
気を導入させることができるから、ごとくの高さ
を低くしてごとくをトツププレートに近付けてご
とくがトツププレートから大きく立ち上がるのを
回避して、システムキツチンにおけるデザイン面
の低下を無くし、ごとくを低くすることによりデ
ザイン面を高めることができ、更に、ごとくを低
くすることができるから、鍋のような調理容器の
底をごとくに衝突させたりするのを回避でき、
又、ごとくに調理容器を掛けそこなつたときにそ
の調理容器の傾きを抑制でき、その使い易さを増
し、加えてこのようにデザイン性及び機能面を高
めながら二次空気を充分に取入れ、この取入れた
二次空気によりトツププレート部分の温度上昇を
抑制でき、トツププレート部分の異常な温度上昇
に伴う問題を回避でき、しかも、トツププレート
の外周面における堤片の内縁より縦片を垂下し、
縦片の下端より横片を内方に延出して、縦片と横
片とで受段部を形成し、この受段部にごとくの周
枠を載設し、上記受段部の周方向において周方向
に間隔を隔てて受段部をなくし、受段部のない箇
所に内方程下り傾斜する傾斜面を周枠の最下端よ
りも下位において形成して空気導入孔を形成して
あるから、縦片及び横片から構成された受段部に
ごとくの周枠を挿合して、ごとくの位置決めを確
実におこなえ、かかる位置決め構成において受段
部をなくして下り傾斜する傾斜面を形成するだけ
で、空気導入孔を形成でき、二次空気の取り入れ
を容易におこなえながら、特に下り傾斜する傾斜
面にて二次空気を下り傾斜方向にガイドし、バー
ナートツプにおける高温の燃焼ガスとの混合を回
避し、二次空気を良好にバーナートツプに導きや
すくできるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の全体斜視図、第２
図は同上に断面図、第３図は同上の平面図、第４
図は同上のごとくを外したトツププレートの平面
図であり、 １はコンロ本体、２はトツププレート、３は
孔、４はバーナートツプ、５はごとく、６は周
枠、７は空気導入孔、１４は堤片、１５は縦片、
１６は横片、１７は受段部、１９は脚片、２２は
傾斜面である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンロ本体の頂面となるトツププレートの孔か
   らバーナートツプを臨ませるとともにトツププレ
   ートの周部にごとくの周枠を載設したガスコンロ
   への調理容器の載設部の構造であつて、トツププ
   レートの外周部における堤片の内縁より縦片を垂
   下し、縦片の下端より横片を内方に延出して、縦
   片と横片とで受段部を形成し、この受段部にごと
   くの周枠を載設し、上記受段部において周方向に
   間隔を隔てて受段部をなくし、受段部のない箇所
   に内方程下り傾斜する傾斜面を周枠の最下端より
   も下位において形成して空気導入孔を形成して成
   るガスコンロへの調理容器の載設部の構造。