JPH05314358A

JPH05314358A - 照明付自動販売機

Info

Publication number: JPH05314358A
Application number: JP14347392A
Authority: JP
Inventors: Hideji Nishiguchi; 秀嗣西口; Toshiaki Nishiguchi; 利明西口
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-05-08
Filing date: 1992-05-08
Publication date: 1993-11-26

Abstract

(57)【要約】【目的】自動販売機の照明手段に改良を加えることに
より、従来よりも遥かに照度の大きな光を外部に向かっ
て発することを可能ならしめ、夜間時のみならず昼間時
においてもひときわ目立つ照明効果を確保すると共に、
一種独特の雰囲気及び装飾的効果を得るようにし、需要
者に強い商品イメージを与えることを目的とする。【構成】文字、図形若しくは記号又はこれらの結合に
対応した形状を有する照明管６を、ケース１ａの前面部
及び／又は側面部に装着する。そして好ましくは、前記
照明管６をネオン管で構成し、また、ネオン管６の電極
６ｘ，６ｘに対して送出する電気信号を所定の特性に変
換する電気特性変換手段７をケース１ａの内部に組み込
む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機の改良技術
に係り、特に、店頭やロビーなどに載置される自動販売
機の照明機能の改良技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】周知のように、ビールや酒等のアルコー
ル類、コーヒーやジュース等の嗜好飲料類、更にはタバ
コ等の嗜好物類を、コインや紙幣の投入により自動的に
需要者に提供する自動販売機には、商品の宣伝的効果を
確保するため等の目的をもって各種の文字や図形等が付
されているのが通例である。そして、この文字や図形等
は、自動販売機のケースの前面や側面に塗料等を用いて
カラフルな色彩で描写したり、或いは、照明手段を用い
て夜間でも需要者が容易に視認できるように配慮がなさ
れている。この照明手段として一般的に使用されている
ものは、ケースの前面上部に、文字や図形等が付された
光過性板材を貼り付けると共に、この光過性板材の裏面
側に直線状の蛍光灯等でなる照明源を装着し、この照明
源から発せられた光が前記光過性板材を透過することよ
り文字や図形等を浮かび上がらせるものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来における自動販売機の照明手段は、光過性板材を透過
した光のみが需要者の目に照射されるものであって、こ
の光過性板材の地色は白色等の薄い色に着色されている
のが通例であり且つ文字や図形等は青色や赤色等に着色
されているのが通例であるため、その裏側の照明源から
発せられた光は前記光過性板材の着色部分を透過せねば
ならず、このため、光の照射率が弱まるばかりでなく光
が四方に分散されてしまい、需要者に強力な商品イメー
ジを与えることができないという問題がある。

【０００４】また、上記従来の照明手段にあっては、夜
間時においてのみ需要者が発光状態を視認できるに留ま
り、昼間時においては、いかに照度の大きな光を内部か
ら発しても、光過性板材の着色部分を透過する際に光が
弱められ且つ分散されてしまうため、文字や図形等に対
する充分な照明効果が得られないという問題がある。

【０００５】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、自動販売機の照明手段に改良を加えることによ
り、文字や図形等を浮かび上がらせるための照度の大き
な光を何の妨げもなく外部に発することを可能ならし
め、夜間時はもとより昼間時においてもひときわ目立つ
照明手段を提供すると共に、一種独特の雰囲気及び装飾
的効果をも醸し出させ、もって充分な照明効果を確保し
て需要者に与える商品イメージを強力なものとし、購買
意欲を喚起させることを技術的課題としてなされたもの
である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
べくなされた本発明に係る照明付自動販売機は、以下に
示すような特徴を有するものである。すなわち、文字、
図形若しくは記号又はこれらの結合に対応した形状を有
する照明管を、ケースの前面部及び／又は側面部に装着
したものである。そして好ましくは、前記照明管をネオ
ン管で構成し、また、ネオン管の電極に対して送出する
電気信号を所定の特性に変換する電気特性変換手段を、
ケースの内部に組み込むものである。

【０００７】

【作用】上記手段によると、照明管自体が、商品に関す
る文字や図形等に対応する形状とされており、この照明
管がケースの前面部及び／又は側面部に装着されている
ので、照明管から発せられた光は何物にも遮られること
なく直接的に外部に向かって照射されることになり、極
めて照度の大きな光群で形成される文字や図形等が照明
管自体の形状として浮かび上がることとなる。これによ
り、照明部分の文字や図形等がひときわ目立った状態と
なる。この場合の照明管としては、管自体が折り曲げ成
形されたものであってもよく、また、複数本の管を所定
形状に配列したものであってもよい。

【０００８】そして特に、上記の照明管をネオン管で構
成することにより、更なる照度の大きな光群で形成され
る文字や図形等が浮かび上がるばかりでなく、ネオンサ
インの有する一種独特な装飾的効果をも奏することにな
り、需要者に与える商品イメージは一層強力なものとな
る。また、ネオン管の電極に対して送出する電気信号と
しては、常用の交流 100Ｖ（50ヘルツ又は60ヘルツ) を
管長１ｍ当たり約1000Ｖの高電圧特性に変換する必要が
あるが、近年における集積回路技術の進歩に伴って上記
の変換を行うための手段をコンパクトにすることが可能
となったことに着目して、この電気特性変換手段をケー
スの内部に収納することにより、電気特性変換手段をケ
ースから離反させて設置する必要がなくなり、設置スペ
ース上の問題や外観上の問題は何ら生じないこととな
る。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１に示すように、本発明に係る照明付自動販売
機１は、そのケース１ａの前面部における上下二箇所に
照明手段２，２が装備されており、この二つの照明手段
２，２の間に、缶入り飲料等の見本を収納する見本展示
部３が配設されている。前記照明手段２の詳細は、図２
に示すように、ケース１ａの前面部を覆うようにプラス
チック等でなる透明板材４が嵌め込まれていると共に、
この透明板材４の裏側空間において黒色の取付板５がケ
ース１ａに固定されており、この取付板５にネオン管６
が止具を用いて固定支持されているのである。そして、
このネオン管６は、商品に関する文字、図形、若しくは
記号、又はこれらの結合を形作るように折り曲げ成形さ
れたものである。

【００１０】一方、図３に示すように、ケース１ａの前
面部（開閉部１ｘ）の内面壁には、前記ネオン管６に対
して送出する電気信号を所定の特性に変換する電気特性
変換手段７が取り付けられており、この電気特性変換手
段７から前記照明手段２，２に所定の電気信号が送出さ
れることより、ネオン管６が赤、青、オレンジ等の所望
の色彩で発光するものである。

【００１１】前記ネオン管６の詳細については、図４に
示すように、一本の連続する管を折り曲げて不必要な部
分６ａに黒色等の濃色の塗装又はテープを巻着すること
により、必要部分のみで文字等を形成するようにしたも
のである。また、前記電気特性変換手段７は、交流 100
Ｖ（50Hz又は60Hz) の入力に対して、出力が2000Ｖ〜 1
0000Ｖとなる小型のネオントランスを有すると共に、こ
のネオントランスは高周波電子式のコイルを有し、この
コイルに対しては、ＩＣ等でなるパルス発振器から周波
数約２万Hzの信号が送出されるものである。従って、こ
のパルス発振器からの周波数信号により、ネオン管６の
両端に配設された電極６ｘ，６ｘ間に高電圧（2000Ｖ〜
1000Ｖ）が発生し、これによりネオン管６内で放電が行
われてネオンサインが発光するのである。

【００１２】更に、前記電気特性変換手段７には、保護
装置８が接続されており、仮りにネオン管６が割れる等
の損傷が生じた場合には、保護装置８が作動して電極６
ｘ，６ｘ間の自然放電を停止させ、安全性を確保できる
ように配慮がなされている。また、前記ネオン管６の管
部分の材質は、通常のものよりも鉛の含有量が多くされ
ており、これにより管部分の強度が向上して、ケース１
ａの開閉部１ｘを開け閉めする際における振動や衝撃に
対する耐久性の改善が図られている。

【００１３】尚、上記実施例は、一本のネオン管６によ
り文字や図形等を形成したものであるが、複数本のネオ
ン管を用いて同様の文字や図形等を形成するようにして
もよい。また、上記実施例は、照明手段２としてネオン
管６を用いたものであが、これ以外に、例えば図５に示
すように、所定形状を呈する蛍光灯９，９をソケット1
0,10 に嵌め込んで文字や図形等を形成するようにして
もよく、更には、図６に示すように、直線状の蛍光灯11
…11をソケット12…12に嵌め込んで文字や図形等を形成
するようにしてもよい。更に、上記実施例は、照明手段
２をケース１ａの前面部にのみ装着したものであるが、
これと共に或いはこれに代えて、ケース１ａの側面部に
同様の照明手段２を装着するようにしてもよい。

【００１４】

【発明の効果】以上のように本発明に係る照明付自動販
売機によれば、商品に関する文字、図形、若しくは記
号、又はこれらの結合に対応する表示部分を、照明管自
体の形状として構成し、この照明管をケースの前面部及
び／又は側面部に装着するようにしたから、照明管から
発せられた光によって直接的に文字や図形等が描かれる
ことになり、大きな照度による充分な照明効果及び宣伝
効果が得られ、需要者の購買意欲を喚起せしめることと
なる。更に、前記照明管をネオン管で構成することによ
り、ひときわ目立つ照明効果が得られるばかりでなく、
一種独特の装飾的効果をも得られることになり、需要者
に強力な商品イメージを与えることが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る照明付自動販売機の外観を示す斜
視図である。

【図２】上記照明付自動販売機の要部を示す拡大斜視図
である。

【図３】上記照明付自動販売機の内部構造を示す斜視図
である。

【図４】上記照明付自動販売機に用いられる照明管の構
造及びその電気的接続状態を示す概略正面図である。

【図５】本発明に係る照明付自動販売機に用いられる照
明管の他の例を示す概略正面図である。

【図６】本発明に係る照明付自動販売機に用いられる照
明管の他の例を示す概略正面図である。

【符号の説明】

１照明付自動販売機１ａケース６照明管（ネオン管）６ｘ電極７電気特性変換手段９照明管（蛍光灯）１１照明管（蛍光灯）

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【手続補正書】

【提出日】平成４年６月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１１】前記ネオン管６の詳細については、図４に
示すように、一本の連続する管を折り曲げて不必要な部
分６ａに黒色等の濃色の塗装又はテープを巻着すること
により、必要部分のみで文字等を形成するようにしたも
のである。また、前記電気特性変換手段７は、交流１０
０Ｖ（５０Ｈｚ又は６０Ｈｚ）の入力に対して、出力が
２０００Ｖ〜１００００Ｖとなる小型のネオントランス
を有すると共に、このネオントランスは高周波電子式の
コイルを有し、このコイルに対しては、ＩＣ等でなるパ
ルス発振器から周波数約２万Ｈｚの信号が送出されるも
のである。従って、このパルス発振器からの周波数信号
により、ネオン管６の両端に配設された電極６ｘ，６ｘ
間に高電圧（２０００Ｖ〜１００００Ｖ）が発生し、こ
れによりネオン管６内で放電が行われてネオンサインが
発光するのである。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】文字、図形、若しくは記号、又はこれら
の結合に対応した形状を有する照明管を、ケースの前面
部及び／又は側面部に装着したことを特徴とする照明付
自動販売機。
【請求項２】照明管がネオン管でなることを特徴とす
る請求項１に記載の照明付自動販売機。
【請求項３】ネオン管の電極に対して送出する電気信
号を所定の特性に変換する電気特性変換手段を、ケース
の内部に組み込んだことを特徴とする請求項２に記載の
照明付自動販売機。