JPH05313236A - フィルムの使用状態表示システム - Google Patents

フィルムの使用状態表示システム

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JPH05313236A
JPH05313236A JP4116290A JP11629092A JPH05313236A JP H05313236 A JPH05313236 A JP H05313236A JP 4116290 A JP4116290 A JP 4116290A JP 11629092 A JP11629092 A JP 11629092A JP H05313236 A JPH05313236 A JP H05313236A
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JP
Japan
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film
data
spool
cartridge
disk
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Application number
JP4116290A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsuji
賢司 辻
Toshihito Kido
稔人 木戸
Satoshi Hamada
敏 濱田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプールとともに回転するデータィスクの停
止位置を変化させてフィルムの使用状態を表示する場合
の誤認を防止する。 【構成】 カメラに設けられるマイクロコンピュータに
より、データディスク3に対向するセンサが読み取った
データ信号を位置信号として用いてスプール2の停止位
置をフィルムの使用状態に応じて定めるとともに、カメ
ラの電源電圧を検出してその電圧に応じてパルス幅変調
を行うことにより、フィルム巻き戻し時のモータの回転
数をほぼ一定に保つように制御して、カートリッジケー
ス4に設けた表示マーク7a,7b,7cとデータディスク
3の合わせマーク5とがずれるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラに装填していな
い状態ではフィルムを先端までケース内に収納するタイ
プのカートリッジで、未露光、露光済みなどのフィルム
の使用状態を表示するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、このタイプのカートリッジの
一例として、スプールの端部に、フィルム感度や枚数な
どのデータをバーコードで表したデータディスクを、カ
ートリッジケースの端面に沿うように設けたカートリッ
ジが提案されている。このデータディスクを設けたカー
トリッジを使用する場合、カメラにはバーコード信号を
読み取るためにフォトリフレクタなどのセンサが設けら
れ、フィルムの給送時に回転するディスクからデータが
読み取られる。
【0003】ところで、このタイプのカートリッジに収
納したフィルムは、一般的に用いられているパトローネ
に収納したフィルムとは違い、カメラに装填していなけ
ればケース内に先端まで完全に収納されているので、未
露光であるか、それとも露光済みであるかをそのままで
は判断できない。そこで、データディスクの表面に該デ
ィスクの向きを示す矢印などの合わせマークを設けると
ともに、フィルムの露光が終わったときにカートリッジ
ケースに対するディスクの角度が未露光のときと異なる
ようにフィルムの給送機構を構成し、且つ、カートリッ
ジケースの外面に、フィルムの使用状態を表示する文字
や記号などの表示マークを各使用状態でのデータディス
クの合わせマークの位置と対応した位置に設ければ、そ
の使用状態を明示することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カメラに電源
として電池を入れてから撮影回数の少ないときと、撮影
回数が多くなったときとでは、電圧に変動が生じてスプ
ールの回転速度が変わるため、データディスクに合わせ
マークを設け、カートリッジケースにフィルムの使用状
態を表示する表示マークを設けるという上述した方法で
は、スプールが比較的高速で回転するときと、それより
も低速で回転するときとでその停止角度にずれが生じる
ことになる。そのため、データディスクが正確な位置で
停止せずに、使用者がカートリッジの使用状態を誤認す
る虞がある。
【0005】したがって、本発明の解決すべき技術的課
題は、カートリッジに設けたデータディスクの停止位置
を変化させてフィルムの使用状態を表示する場合の誤認
を防止するために、電源電圧が変動してもスプールをほ
ぼ一定の角度で停止させ、カートリッジケースの表示マ
ークとデータディスクの合わせマークの位置のずれを抑
えることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を解決
するため、本発明に係るフィルムの使用状態表示システ
ムは、カートリッジケースに対してスプールとともに回
転可能なデータディスクをケースの外面側に有するフィ
ルムカートリッジでフィルムの使用状態を表示するため
に、カートリッジとカメラとに構成されるシステムであ
って、以下のように構成されたことを特徴としている。
【0007】すなわち、カートリッジが、フィルムの使
用状態を表す複数の表示マークをカートリッジケースの
外面に有し、データディスクが、フィルムの使用状態に
応じてこの表示マークのいずれか一つを指し示すための
合わせマークを有している。そして、カメラが、データ
ディスクに対向して配置されてそのデータ信号を検出す
るセンサ手段と、スプールとかみ合う巻き戻しフォーク
と該フォークを駆動するモータとを有するフィルム給送
機構と、この給送機構によるフィルム巻き戻し時にセン
サ手段がデータディスクから読み取った所定のデータ信
号を位置信号として用いることによりスプールの停止位
置をフィルムの使用状態に応じて定めるスプール停止位
置設定手段と、カメラの電源電圧を検出するとともに、
その電圧に応じてフィルム巻き戻し時にデータディスク
あるいはスプールの回転数を制御する巻き戻し制御手段
とを備えている。
【0008】
【作用】上記構成においては、フィルムの巻き戻し時に
フィルム給送機構により駆動されて回転するスプールと
ともにデータディスクが回転し、このとき、データディ
スクに対向して配置されたセンサ手段によりデータディ
スクの信号が読み取られる。そして、スプール停止位置
設定手段により、このデータ信号が位置信号として用い
られ、スプールの停止位置が、フィルムが途中のコマま
で露光済みであるか全コマ露光済みであるかという使用
状態に応じて定められる。また、フィルムの巻き戻し時
には、巻き戻し制御手段により電源の電圧が検出される
とともに、その電圧に応じてデータディスクあるいはス
プールの回転数が制御される。
【0009】
【発明の効果】したがって、上記構成によれば、電圧が
低下しているか否かに拘わらず、フィルム巻き戻し時の
スプールの回転速度をほぼ一定に保つことができるの
で、モータの停止時のディスクの角度のずれを小さくで
きる。そのため、データディスクを正確な位置で止める
ことが可能となり、使用者がカートリッジの使用状態を
誤認するのを防止できる。
【0010】
【実施例】以下に、図1から図38に示した本発明の実
施例に係るフィルムの使用状態表示システムを適用した
カメラについて詳細に説明する。
【0011】まず、このカメラで使用するフィルムカー
トリッジについて図1に示した斜視図を用いて説明す
る。このカートリッジ1は、カメラに装填していない状
態ではフィルムを常に先端までケース4内に収納するタ
イプのカートリッジであり、カメラは、このカートリッ
ジ1を装填することによって、フィルムをケース4から
送り出し、さらにフィルムを巻き上げ用のスプールに自
動的に巻き付けるオートローディング機構を有してい
る。このカートリッジ1は、カメラの巻き戻しフォーク
とかみ合う非円形の駆動穴2aを有するスプール2の端
部に、フィルム感度や枚数などの情報をバーコードで表
したデータディスク3をカートリッジケース4の外側端
面4aにほぼ沿うように有している。
【0012】本実施例のカメラは、このカートリッジ1
をスプール2の軸心方向に沿って装填するように構成さ
れたカートリッジ室を有し、このカートリッジ室内に設
けられる巻き戻しフォークは、カートリッジ1の装填時
にスプール2により一旦押し下げられた後、回転してス
プール2の駆動穴2aと向きが一致したときにスプール
2内に入り込むようになっている。なお、このフォーク
の詳細な構成については後述する。
【0013】バーコード6については、本明細書では、
ハッチングで示した黒い部分6aをバー、白い部分6bを
スペースと言い、黒の幅が広い領域6cをブラックゾー
ン、白の幅が広い領域6dをクワイエットゾーンと言
う。このディスク3には、ブラックゾーン6c及びクワ
イエットゾーン6dを除いて、バー6a及びスペース6b
がそれぞれ2種類の幅(幅の広いものをワイドといい、
狭いものをナロウという)で11本ずつ設けられ、その
組み合わせにより、上述したフィルム感度や枚数などの
データが表されている。なお、ブラックゾーン6c及び
クワイエットゾーン6dの隣に位置しているバー6a及び
スペース6bは、それぞれナロウの幅で形成されてい
る。また、ワイドとナロウの幅の比率は、本実施例では
3:1になっている。
【0014】データディスク3の表面には、その向きを
示すため、合わせマークとして矢印5が描かれている。
また、カートリッジケース4の外周面には、フィルムの
使用状態を表示するために、未露光を表すFRESH、
途中のコマまで露光済みであることを表すMRI、全コ
マ露光済みであることを表すEXPOSEDという三種
類の表示マーク7a,7b,7cが設けられている。そし
て、図2(a)に示すようにクワイエットゾーン6dのバー
側のエッジが基準線に対して90゜回転して矢印5がF
RESHを指す位置でディスク3が停止していればフィ
ルムが未露光であることが示され、図2(b)に示すよう
に該エッジが基準線に対して145゜回転して矢印5が
MRIを指す位置でディスク3が停止していれば途中の
コマまで露光済みであることが示され、図2(c)に示す
ように該エッジが基準線に対して200゜回転して矢印
5がEXPOSEDを指す位置でディスク3が停止して
いれば全コマ露光済みであることが示されるようになっ
ている。したがって、新品のカートリッジでは矢印5は
FRESHを指し、カメラに一旦装填したカートリッジ
では、矢印5はMRIもしくはEXPOSEDを指す。
【0015】これに対して、フィルムの給送機構は、フ
ィルムが途中のコマまで露光済みのときと、全コマ露光
済みのときに、ディスク3をそれぞれ図2(b),(c)に対
応する位置で停止させるため、フィルムの巻き戻し時
に、そのときの露光済み枚数に応じた位置でディスク3
を停止させるように制御される。この制御については後
述する。なお、カートリッジ1をカメラから取り出した
ときにスプール2が勝手に回ってしまうとフィルムの使
用状態を誤認する虞があるので、カートリッジケース4
の内部には、カートリッジ1をカメラに装填していない
ときにだけスプール2の回転を止める不図示のロック機
構が設けられている。
【0016】図3(a),(b)にデータディスク3のバーコ
ード信号を読み取るセンサとしてのフォトリフレクタの
取付部の構造を示している。図3(a)は取付部の側面
図、図3(b)は底面図である。図において、10は投光
部10aと受光部10bとを有するフォトリフレクタであ
り、カートリッジ1を装填したときにデータディスク3
と対向するようにカメラ本体側に設けられている。この
フォトリフレクタ10は、分解能を高めて信号の読み取
り精度を高めるように、取付板11に形成したスリット
12により、検出光の通過範囲が狭い範囲に制限されて
いる。また、本実施例では、図示していないがフォトリ
フレクタ10がこの図に示す取付構造で二個並べて配置
されている。その間隔は、前述したディスク3のバーコ
ード6のナロウの幅以上であってその2倍よりも小さく
設定され、それにより、隣合うバー6a同士、あるいは
隣合うスペース6b同士には同時に検出光がかからない
ようになっている。
【0017】一方、図4に示すように、カートリッジ1
に収納されたフィルム8は、各コマFに対して、フィル
ム8の先端寄りに位置する第1パーフォレーション8a
と、フィルム8の後端寄りに位置する第2パーフォレー
ション8bとを、広狭のピッチの繰り返しで有してお
り、最初のコマの先端側には、この関係を保ってさらに
1個のパーフォレーション8cが形成されている。ま
た、最終のコマのパーフォレーション8bの後端側に
は、広い方のピッチをそれまでの部分よりも狭くして、
パーフォレーション8dとエンドパーフォレーション8e
が形成されている。このカメラでは、パーフォレーショ
ン8a〜8eの位置を検知してフィルムのコマ設定を行う
ためのセンサとして、上述したデータディスク3の読み
取り用フォトリフレクタとは別のフォトリフレクタがカ
メラ本体に設けられている。
【0018】図5は、このカメラの回路構成の概略を示
すブロック図である。図の中央に示すマイクロコンピュ
ータCOMには以下のような回路と装置が接続されてい
る。AFはオートフォーカス制御回路、ECは露出制御
回路、MLは測光回路、そしてDSはシャッタースピー
ドや絞りその他の撮影データを表示するためにカメラ本
体に設けられた表示装置である。
【0019】PR1及びPR2は、それぞれ、制御回路
と検出回路とを介してマイクロコンピュータCOMに接
続されたデータディスク検出用のフォトリフレクタであ
り(図3の符号10に相当する)、PR3は同じく制御回
路と検出回路とを介してマイクロコンピュータCOMに
接続されたフィルム検出用のフォトリフレクタである。
ディスク検出用のフォトリフレクタPR1,PR2はバ
ーを検出したときにローレベルの信号(L)を出力し、ス
ペースを検出したときにハイレベル(H)の信号を出力す
る。また、フィルム検出用フォトリフレクタPR3は前
面がフィルムで遮られたときにLレベルの信号を出力
し、前面をフィルムが遮っていない場合、あるいは前面
にパーフォレーションが位置している場合にHレベルの
信号を出力する。なお、ディスク検出用フォトリフレク
タは、PR1の方がPR2よりもフィルム送り時のディ
スク3の回転方向前方に配置されている。
【0020】Mはフィルムの巻き上げ・巻き戻し用のモ
ータであり、端子M1,M2,M3,M4から制御回路C
Cを介して送る電気信号のレベルをHとLとで適宜組み
合わせることにより、正転と逆転を制御できるようにな
っている。また、S1はシャッターレリーズボタンを押
し込むことによりオンとなるレリーズスイッチ、S2は
使用者の手動操作によりオンとなる巻き戻しスイッチ、
S3はカメラ本体に設けられたカートリッジ装填部の蓋
を閉めることによりオンとなる蓋スイッチ、S4はカー
トリッジ1のスプール2と巻き戻しフォークとのかみ合
いを検出する検出スイッチ、S5は、巻き戻しフォーク
が1回転する毎にオン・オフを1回ずつ繰り返すフォー
ク回転検出スイッチである。また、BCはDC−DCコ
ンバータを組み込んだ電源回路である。
【0021】また、本実施例のフィルムには磁性面が設
けられており、この磁性面に対して磁気データを読み書
きするために、本実施例のカメラは、磁気ヘッドMH
と、磁気回路MCを有している。そして、撮影済みのコ
マには、その旨の情報を撮影時に書き込み、途中のコマ
まで露光済みのフィルムを装填したときに、その情報の
有無から未露光のコマを判別できるようになっている。
【0022】次に、このカメラの動作について添付のフ
ローチャートに従って説明する。図6はこのカメラの動
作の基本的な流れを示すフローチャートである。まず、
ステップ#1でカートリッジ1の装填用の蓋が閉じられ
たことが蓋スイッチS3の状態変化から検出されると、
ステップ#2,3で、それぞれ、データディスク読み取
り用の2個のフォトリフレクタPR1,PR2と、フィ
ルム検出用フォトリフレクタPR3のLEDが発光す
る。そして、ステップ#4において、フィルムをオート
ローディングのためにカートリッジ1から送り出すよう
にモータMが正転を開始する。ついで、ステップ#5に
おいて割り込み設定が行なわれ、その設定後に、ステッ
プ#6で、カートリッジ1が装填されているかどうかが
検出される。そして、ステップ#7によりデータディス
ク3の回転が安定したと判断された後、ステップ#8で
ディスク3からデータの読み取りが行なわれる。データ
の読み取りが終わるとステップ#9でフィルムが1コマ
目の位置に設定され、撮影の準備が完了する。
【0023】その後は、撮影者の操作に応じてステップ
#10と11によりレリーズと巻き戻しが行なわれ、巻
き戻し時にはステップ#12により、撮影済みの枚数に
応じてディスク3が図2(b),(c)に示した位置で止まる
ようにスプール2の停止位置が設定される。
【0024】ステップ#5における割り込み設定は、図
7のフローチャートに従って行なわれる。まず、ステッ
プ#21において、フォーク回転検出スイッチS5の信
号変化から得られる、データディスク3の回転数を表す
変数Mと、フィルム検出用フォトリフレクタPR3の信
号変化の回数を表す値Nとが0に設定される。そして、
図9にフローチャートを示す割り込みプログラムINT
1と、図11にフローチャートを示す割り込みプログラ
ムINT2とを、ステップ#22,23,24で、それぞ
れ、フィルム検出用フォトリフレクタPR3とフォーク
回転検出スイッチS5の出力信号の立ち下がりで受け付
けるように設定し、図6のステップ#6に示したカート
リッジ有無検出の動作へ進む。
【0025】ここで、図9に示した割り込みプログラム
INT1に付いて説明する。この動作は、図7のステッ
プ22で示したようにフィルム検出用フォトリフレクタ
PR3の出力信号が立ち下がることにより実行され、言
い替えれば、最初はフォトリフレクタPR3の前を遮っ
ていなかったフィルムのリーダー部がこのフォトリフレ
クタPR3を遮ることにより、出力信号がHレベルから
Lレベルに変化したとき(PR3の信号変化を示す図8
においてN=1(フィルム送り時)で示している時点)に
実行されるのであるが、実際には後述するようにデータ
が読み取れたときにはその実行が禁止され、データが読
み取れずにフィルムがある一定以上に送られたときに、
フィルムを巻き戻すようにプログラムされている。
【0026】そのため、このフローチャートに入ると、
まず、ステップ#31でNに1が加えられ、ステップ#
32で、Nが8になっているかどうかが検出される。な
お、本実施例ではNが4のときにフィルムが1コマ目の
位置に設定されるようになっているので、このステップ
#32では、フィルムが3コマ目まで進んでいるかどう
かが検出されることになる。判別の結果、Nがまだ8に
達していなければ、以後はこの割り込みプログラムIN
T1をフォトリフレクタPR3の出力信号が立ち上がる
毎に実行するようにステップ#33で設定した後、割り
込み時に中断したステップ以降の動作へ戻る。逆にNが
8になっていれば、データを読めていないにも拘わらず
フィルムを送りすぎているので、ステップ#34で異常
であることの表示が行なわれ、さらにステップ#35,
36でフィルムのリーダー部を巻き取ったことを検出す
るまでモータMを逆転させ、ステップ#37でディスク
3がMRIを示す位置で停止するようにスプール2の停
止位置設定を行ってから機能を停止する。なお、ステッ
プ#32で判別するNの値を変えておけば、フィルムを
どれだけ送ったときに巻き戻すかを適宜調整できる。
【0027】割り込みプログラムINT2は、図11の
フローチャートに従って行われる。フォーク回転検出ス
イッチS5は、上述したようにフォークが1回転する毎
に1回オンとなるものであり、その出力信号は図10に
「1回転」の範囲で示したパターンの繰り返しであって、
オンのときにLレベル、オフのときにHレベルの信号が
出力される。このスイッチS5からの出力信号の立ち下
がりが検知されると、ステップ#41で変数Mが1つカ
ウントされ、ステップ#42でMが4であるかどうか、
つまりディスク3が4回転しているかどうかの判別が行
われる。もしMが4でなければ、ステップ#43でMが
6であるかどうかが判別され、6でなければステップ#
44で8であるかどうか、さらに8でなければステップ
#45で10であるかどうかが判別される。そして、1
0でもなければステップ#46でこの割り込みプログラ
ムINT2の実行を許可したまま、割り込み時に中断し
たステップ以降の動作へ戻る。
【0028】ステップ#42でMが4であると判断され
た場合は、ステップ#47において、カートリッジケー
ス4からフィルム8のリーダー部が出たかどうかをNの
値により判別する。Nが1以上であってリーダー部が出
たと判断できる(図8参照)ときは、ステップ#46へ進
み、逆にデータディスク3が4回転しているのにNが1
になっておらず、リーダー部が出ていないと判断できる
ときは、ステップ#48へ進む。ステップ#48では異
常であることの表示が行われ、さらにステップ#49,
50でフィルムのリーダー部を巻き取ったことを検出す
るまでモータMを逆転させ、ステップ#51でディスク
3がMRIの表示位置で停止するようにスプール2の停
止位置設定を行ってから機能を停止する。
【0029】一方、ステップ#43によりディスク3の
回転数Mが6であることを検出すると、ステップ#52
で、最初のパーフォレーション8cがフィルム検出用の
フォトリフレクタPR3を通過したかどうかの判別が行
われる。Nの値が2以上の場合はステップ#46へ進
み、2になっていない場合、つまりディスク3が6回転
しているのに最初のパーフォレーションが来ない場合は
ステップ#48以下へ進む。また、ステップ#44でデ
ィスク3が8回転していることを検出すると、ステップ
#53でフィルムの1コマ目が通過したかどうかが判別
され、Nが4以上であって1コマ目を通過したと判断で
きる場合はステップ#46へ戻る。逆にディスク3が8
回転しているのにNが4になっていなくて、まだ1枚目
が通過していないと判断されると、ステップ#48以下
へ進んでフィルムが巻き取られる。さらにステップ#4
5でディスク3が10回転していることを検出すると、
ステップ#54でデータディスク3の読み取りが完了し
たかどうかがマイコンCOMにより判別され、完了して
いる場合はステップ#46へ進み、逆にディスク3が1
0回転しているのに読み取りが終わっていない場合はス
テップ#48で警告表示を行った後にステップ#49以
下へ進んでフィルムが巻き取られる。なお、ステップ#
54の判別は、図15に示す後述のフローチャートの実
行結果から行なわれる。このように、ディスク3の回転
数に対して本来行なわれているべき動作が行なわれてい
ない場合は、このプログラムにより、異常の発生として
フィルムが巻き取られてカメラの機能が停止する。
【0030】図6のステップ#6に示すカートリッジ1
の有無の検出動作を図12のフローチャートに示してい
る。このフローでは、まずステップ#61においてタイ
マT1をスタートさせ、次にステップ#62でデータデ
ィスク用フォトリフレクタPR1の信号変化の有無が検
出される。信号の変化が検出されたときはカートリッジ
1が装填されているときであるから、次に図6に示すフ
ローチャートのステップ#7が実行される。逆に信号変
化のないままステップ#63でタイマT1により1秒経
過したことが検知されると、カートリッジ1が装填され
ていないと判断して、ステップ#64でモータMが停止
する。ステップ#63で検知している1秒は、巻き戻し
用フォークとカートリッジ1のスプール2がかみ合っ
て、ディスク3が回転を開始するのに十分な時間であ
る。なお、カートリッジ1の検出は、このプログラムに
従って行わなくても、カートリッジ1の装填を機械的に
検出するレバースイッチ等をカートリッジ室内に設けて
行うようにしてもよい。
【0031】図6のステップ#7に示したデータディス
クの回転安定待ちは、図13に示すフローチャートに従
って行うことができる。そのための構造を図14に示し
ている。すなわち、このカメラでは、カートリッジ1が
装填されるときにフォーク21が押し下げられるよう
に、フォーク21とカートリッジ1のスプール2の駆動
穴2aとを非円形の同一形状に形成し、フォーク21が
回転してスプール2と位相が一致したときに元の位置へ
戻ってかみ合うようにスプリング22を設けている。そ
して、前述した検出スイッチS4は、フォーク21が押
し下げられたときにオンとなり、フォーク21が元の位
置に戻ったときにオフとなるように構成されている。
【0032】フォーク21をこのように構成すれば、制
御は、図13のフローチャートのステップ#71に示す
ようにこのスイッチS4がオンからオフに切替わったか
どうかを検出し、オフに切替わってスプール2とフォー
ク21とがかみ合ったと判断できたときに図6のステッ
プ#8へ進むようにすればよい。このフローが実行され
るときはカートリッジ1の装填されているときであるか
ら、このようにスイッチのオフだけを検出すればスプー
ル2とフォーク21とがかみ合って、回転が安定したと
判断できる。
【0033】図6のステップ#8に示すデータディスク
読み取りの動作は、図15のフローチャートに従って行
われる。まずステップ#81でクワイエットゾーン6d
を探すのは、フォトリフレクタPR1の出力信号が一定
時間変化しないことで検出する。フォトリフレクタPR
1がバーコード6のスペース6bを検出したときの出力
信号は上述したようにHレベルであるから、この動作
は、図16のフローチャートに示すように、フォトリフ
レクタPR1の出力がHレベルとなったときに(ステッ
プ#91)タイマT2をスタートさせ(ステップ#9
2)、信号が60msの間Hレベルに保たれるかどうかを
調べることで行う(ステップ#93、94)。そして、ス
ペースが60ms以上続けば通過しているのがクワイエッ
トゾーン6dであると判断する。スペース6bでは、Hレ
ベルの信号が60ms間保たれることはない。
【0034】クワイエットゾーン6dを探し出せば、次
にデータの読み取りが行われる(図15、ステップ#8
2)。このデータの読み取りを図17のフローチャート
に示している。まず、ステップ#101においてメモリ
のB番地(ここにバーのデータがメモリされる)とS番地
(ここにスペースのデータがメモリされる)の内容がクリ
アされ、ステップ#102で0に設定されたループ数I
がステップ#114で10になったことが検知されるま
で、ステップ#103から#113の内容が繰り返され
る。
【0035】ステップ#103では、クワイエットゾー
ン後の最初のバーのエッジ通過によるフォトリフレクタ
PR1の出力信号のHからLへの立ち下がりを検出し、
そのときのフォトリフレクタPR1,PR2の検出信号
P1,P2をステップ#104で読み取る。前述のよう
に、PR1の方がPR2よりもフィルム送り時のディス
ク3の回転方向前方に配置されているので、このエッジ
はPR2を既に通過している。また、フォトリフレクタ
PR1とPR2がバーコードのナロウの幅以上でその2
倍よりも小さい間隔で配置されているので、検出信号P
1とP2の出力レベルが等しければそのバーがワイドで
あることを検出できる。
【0036】このことを図18(a),(b)に示している。
この図はフォトリフレクタPR1,PR2が位置をずら
して配置されていることによる出力信号のずれを示して
おり、例えば、図18(a)に示すようにPR1で検出し
ているスペースがワイドであれば、両フォトリフレクタ
PR1,PR2からHレベルの信号が出力される。逆に
図18(b)に示すようにPR1で検出しているスペース
がナロウであれば、PR2からはLレベルの信号が出力
される。そこで、図17のステップ#105でP1とP
2とが比較され、両方が等しくてバーがワイドであると
判断できれば、B番地のIビットが1に設定され、等し
くなくてバーがナロウであると判断できればB番地のI
ビットが0に設定される(ステップ#106,107)。
【0037】次にステップ#108でフォトリフレクタ
PR1の信号がLからHに変化したことが検知される
と、ステップ#109で再度フォトリフレクタPR1,
PR2の出力信号レベルが読まれる。そして、ステップ
#110でP1とP2が比較され、等しければステップ
#111においてS番地のIビットが1に設定され、等
しくなければステップ#112において0に設定され
る。そして、ループ数Iがステップ#113で1つカウ
ントされ、このループ数が10になるまで以上の動作が
繰り返されて、バー6a及びスペース6bの全データがB
番地及びS番地に格納される。
【0038】このようにしてデータの読み取りが終わる
と、図15のステップ#83に示すようにパリティチェ
ックが行われ、その結果がステップ#84での判別によ
りOKとなれば図6のステップ#9へ進む。逆にNGで
あれば、ステップ#81以降の動作が繰り返し実行され
る。このように2つのフォトリフレクタPR1,PR2
を所定の間隔で配置し、両出力を比較することによっ
て、例えばディスク3に回転むらが生じていたとして
も、信号を正確に読み取ることができる。
【0039】データの読み取りが完了すると、図6のス
テップ#9により、フィルムが1コマ目の位置に設定さ
れる。この動作の内容は図19のフローチャートに詳細
に示している。ここでは、まずステップ#121でNの
値が4以上であるかどうかの判別により、この時点でフ
ィルムが1コマ目を通過しているかどうかが判断され、
Nが4以上の場合はフィルムを送りすぎているのでフィ
ルムの巻き戻しを行う。
【0040】このフローが実行されている場合はデータ
の読み取りが完了しているので、図9で説明した割り込
みプログラムINT1を実行する必要がないため、この
割り込みプログラムINT1の実行をステップ#122
で禁止した後に、ステップ#123でモータMを逆転さ
せる。そして、ステップ#124でパーフォレーション
PR3の出力信号の立ち下がりを検知し、そのときのN
の値をステップ#125で1減らしてそれが3になった
ときにモータMを停止し、フィルムを1コマ目に設定す
る(ステップ#126,127)。このようにM=3で止
めているのは、図8に示すように、巻き上げ時にはN=
4となるパーフォレーションが巻き戻し時にはN=3と
なるからである。
【0041】一方、ステップ#121でNがまだ4にな
っていないと判断されると、ステップ#128で割り込
みを禁止し、ステップ#129,130,131によりN
が4となったときにモータMを停止させて、フィルムを
1コマ目に設定する。本実施例では、データを読めない
ままフィルムを必要以上に送りすぎている場合は割り込
みプログラムINT1が実行されるが、それ以外のとき
はフィルムが1コマ目を過ぎていてもデータの読み取り
を優先し、データを読み取ってからその段階でフィルム
の位置を判断して、必要であればフィルムを1コマ目の
位置まで巻き戻すようにしているので、フィルムを巻き
上げ方向に進めて1コマ目の位置になるまでの間にデー
タを読むようにする方法に比べ、データの読み取り機会
が増え、読み取りエラーの発生を少なくできる。
【0042】次に、図6のステップ#10に示したレリ
ーズ時の動作について図20に示したフローチャートを
用いて説明する。まず、ステップ#141において巻き
戻しスイッチS2がオンになっているかどうかの判別が
行われる。その結果、この巻き戻しスイッチS2がオフ
であると判断されると、ステップ#142においてレリ
ーズスイッチS1がオンになったと判断されてから、ス
テップ#143,144,145により、測光、オートフ
ォーカス、露光の動作がサブルーチンとして定められた
プログラム(本実施例では説明しない)に従って順に行わ
れる。そして、ステップ#146〜149において、フ
ィルム検出用フォトリフレクタPR3のLEDをオンに
した上でエラーフラグERRFLG(次のステップで割
り込みタイマT3を設定するときにこれを1にセットし
ておくことで、割り込み発生後にフィルムを巻き戻すた
めのフラグ)を1にセットし、さらに5秒の割り込みタ
イマT3をセットしてモータMを正転させる。
【0043】この割り込みタイマT3を設定してから5
秒経過したときの動作、つまり割り込みは図21に示す
通りである。すなわち、ステップ#171でモータMが
停止し、さらにステップ#172,173でフィルム検
出用のフォトリフレクタPR3とデータディスク3用の
フォトリフクレクタPR1,PR2がオフとなる。そし
て、ステップ#174で表示装置によりエラー表示が行
われ、ステップ#175でエラーフラグERRFLGが
1であることを確認したうえでフィルムが巻き戻されて
動作が終了する(ステップ#176)。もしエラーフラグ
ERRFLGが1でなければ、巻き戻しを行わずにその
まま機能を停止する。
【0044】一方、図20のステップ#148,149
で割り込みタイマT3をセットしてモータMを正転させ
ると、次のステップ#150でフィルム用のフォトリフ
レクタPR3の信号の立ち上がりを検出することで、フ
ィルム8の巻き上げ時に第1パーフォレーション8aが
通過したかどうかを判断する。そして第1パーフォレー
ション8aが通過したときに200msのタイマT4をス
タートさせ(ステップ#151)、このタイマT4が完了
するまでにもう一度フォトリフレクタPR3の信号が立
ち上がるかどうかをステップ#152,153で検出す
る。
【0045】ここで、各コマの間では第1パーフォレー
ション8aが通過してから第2パーフォレーション8bが
通過するまでに200msよりも長い時間がかかり、エン
ドパーフォレーション8eだけは200ms以内にフォト
リフレクタPR3を通過するようにフィルムの給送機構
が構成されている。したがって、200ms以内にパーフ
ォレーションの通過を検知するとフィルムの終端である
と判断されて、ステップ#154へ進む。このステップ
ではモータMを停止させ、さらに、ステップ#155で
割り込みタイマT3を解除し、さらにステップ#156
でフィルム検出用フォトリフレクタPR3のLEDをオ
フにして、図6のステップ#11に示す巻き戻しの動作
に移る。また、ステップ#141の判別の結果、巻き戻
しスイッチS2がオンの場合も、ステップ#154〜1
56を経た後に巻き戻しの動作に移る。
【0046】一方、第1パーフォレーション8aの通過
から200ms以内には第2パーフォレーション8bの通
過が検知されなければ、その後にステップ#157で第
2パーフォレーション8bの通過したことが検知された
ときに、フィルムを次のコマに設定するためにステップ
#158でモータMを停止させ、ステップ#159〜1
61で割り込みタイマT3を解除してフィルム検知用の
フォトリフレクタPR3をオフにした上でフィルムのカ
ウンタ表示を1つ増やした後に、再度ステップ#141
からの動作に戻る。
【0047】巻き戻し時には、図22のステップ#18
1に示すようにまずフィルム検出用フォトリフレクタP
R3のLEDを発光させ、次いでステップ#182で3
0秒の割り込みタイマT5を設定する。そして、ステッ
プ#183でモータMを逆転させ、ステップ#184で
100msのタイマT6をスタートさせる。そして、ステ
ップ#185,186,187により、フォトリフレクタ
PR3からの出力信号が100ms以上Hレベルに保たれ
たときにモータMを停止させる。これは、パーフォレー
ションであれば極めて短時間でフィルム検出用フォトリ
フレクタPR3の前を通過するため、Hレベルの信号が
100ms以上続けばフィルムの巻き戻しが完了してフィ
ルムを先端までカートリッジ1内に巻き取ったと判断で
きるためである。そして、フォトリフレクタPR3のL
EDをオフし、さらに割り込みタイマT5を解除してカ
ートリッジ1のスプール2の停止位置設定(図6のステ
ップ#12)のサブルーチンへ進む。なお、タイマT5
により割り込みがかかったときは、図21のフローチャ
ートで説明したのと同様の動作が行なわれる。
【0048】スプール2の停止位置設定動作を図23の
フローチャートに詳細に示している。この図は、全コマ
露光済みの場合の動作を示している。まず、ステップ#
191でデータディスク3用のフォトリフレクタPR1
のLEDをオンさせ、ステップ#192でそのときの電
源電圧を検出する。この電圧検出は、例えば、図24の
ステップ#211に示しているように、マイコンでA/
D変換し、そのパルス数から、次に示す表1に基づいて
行うことができる。
【0049】
【表1】
【0050】電圧を検出すると、その電圧に基づいてパ
ルス幅変調を行うことによりモータMの回転数を制御し
て(PWM制御)、電源電圧が低下している場合としてい
ない場合とで回転数をほぼ一定に保つために、モータM
の通電時間t1と非通電時間t2とをステップ#193,
194で定める。通電時間t1と非通電時間t2は以下に
示す表2に基づいて設定され、例えば検出された電圧が
5〜5.5ボルトの範囲内であったとすれば、通電時間t
1が500μs、非通電時間t2が200μsに設定され
る。
【0051】
【表2】
【0052】次にステップ#195で10秒の割り込み
タイマT7を設定し、ステップ#196で、データディ
スク検出用フォトリフレクタPR1の信号が一定時間H
レベルに保たれているかどうかをチェックするための5
0msのタイマT8をスタートさせ、ステップ#199で
フォトリフレクタPR1の信号がHレベルであることを
検出するまでステップ#197,198でモータMへの
通電(巻き戻し方向)・非通電が繰り返される。このと
き、電圧が低下していたとしても、モータMの回転数は
電圧の低下していないときとほぼ一定に保たれる。そし
て、ステップ#200によりHレベルの信号が50ms続
いたことを検出した後(クワイエットゾーン6dでのみH
レベルの信号が50ms以上続いて出力される)、ステッ
プ#201〜204により、クワイエットゾーン6dが
終わってPR1の信号が立ち下がったことを検出したと
きに、モータMを停止させる。そして、ステップ#20
5,206で、割り込みタイマT7を解除してフォトリ
フレクタPR1のLEDをオフし、動作を終了する。
【0053】なお、フィルムが途中のコマまで露光済み
の場合には、このフローにおけるステップ#196から
203のステップを一部変更して、フォトリフレクタP
R1の信号が70msの間Lレベルを保ったことを検出し
た後のPR1の信号の立ち上がりによりモータMを停止
するようにすれば、ディスク3の矢印5がカートリッジ
ケース4の表示7bを指す位置でスプール2を停止させ
ることができる。この構成によれば、電圧の低下が生じ
ていてもいなくても、モータMの回転数がほぼ一定する
ので、矢印5がFRESHやMRIの位置から大きくず
れるのを防止できる。なお、このようにモータMの回転
数を制御するのは、パルス幅変調だけでなく、モータM
の駆動電圧を変化させたり、ギヤ比の異なる複数の駆動
用ギヤ系を設けておき、このギヤ系を適宜切り替えたり
するなど、その他種々の方法で行うことが可能である。
【0054】このように、スプール2の停止位置の設定
は、クワイエットゾーンもしくはブラックゾーンのエッ
ジをフォトリフレクタPR1で検出したときにモータM
を停止することで行っているのであるが、本実施例で
は、より正確にフィルムの使用状態を表示できるよう
に、フォトリフレクタPR1,PR2の配置に特徴を有
している。このことを、図2を用いて説明する。
【0055】スプール2はモータMを停止させてからも
慣性により少し回転するので、この図2に破線で示すよ
うに、カートリッジケース4のEXPOSEDなどの表
示マーク7b,7cとデータディスク3の矢印5とが一致
した状態で、ブラックゾーン6cもしくはクワイエット
ゾーン6dのエッジに対応する位置にフォトリフレクタ
PR1を設けても、ディスク3が停止したときには表示
マーク7b,7cと矢印5とがずれる場合がある。そこで
本実施例では、フォトリフレクタPR1,PR2を、上
述のPWM制御によりほぼ一定の速度で回転するモータ
Mを止めてから慣性によりディスク3が回転する角度θ
分だけ回転方向手前側の位置に設け、ディスク3が停止
すべき位置となるよりも手前側でディスク3からの停止
信号(クワイエットゾーンもしくはブラックゾーンのエ
ッジ)を検出するようにしている。したがって、本実施
例では、PWM制御を行っていることと相まって、フィ
ルムを巻き戻したときの使用状態の表示を極めて正確に
行うことができる。なお、PWM制御によるデータディ
スクまたはスプールの回転速度制御、あるいはフォトリ
フレクタの配置を手前側にずらすだけでも、これらを行
わない場合よりもディスク3を正確な位置で停止させる
ことが可能である。
【0056】そこで、PWM制御を行わない場合のスプ
ール2の停止位置設定(全コマ露光済みの場合)につい
て、図25のフローチャートを用いて簡単に説明する。
この方法では、ステップ#221でデータディスク3用
のフォトリフレクタPR1のLEDを発光させ、ステッ
プ#222でモータMを逆転させる。ステップ#223
で10秒の割り込みタイマT7をスタートさせ、次のス
テップ#224でクワイエットゾーン検出用の50msの
タイマT8をスタートさせる。そして、ステップ#22
5,#226で、データディスク用フォトリフレクタP
R1の信号がHレベルであるかどうか、また、Hレベル
の信号が50ms続くかどうかを検出し、さらに、ステッ
プ#227,228によりクワイエットゾーンが終わっ
た時点でモータMを停止させる。その後、ステップ#2
29で割り込みタイマT7を解除してフォトリフレクタ
PR1のLEDを停止させ、この動作が終了する。
【0057】フォトリフレクタPR1,PR2をずらし
てこのように制御しても、フォトリフレクタをずらさな
い場合よりもフィルムの使用状態を正確に表示でき、誤
認の発生を防止できる。なお、カートリッジは一般に規
格品として使用されるので、カートリッジ1側で表示7
a,7b,7cの位置を変えるのは好ましくなく、フォトリ
フレクタの位置を変えた方がカートリッジの互換性を保
てるという利点がある。
【0058】次に、以上説明したカメラの変形例につい
て説明する。まず、図23に示したスプール2の停止位
置設定の際にステップ#192で行う電圧検出の別の方
法を、図26を用いて説明する。
【0059】この方法では、クワイエットゾーン6dが
フォトリフレクタPR1を通過する時間から電圧が検出
される。この場合、ステップ#231でデータディスク
3用のフォトリフレクタPR1のLEDを発光させ、ス
テップ#232でモータMを逆転させる。次にステップ
#233で5秒間の割り込みタイマT9をセットし、さ
らにステップ#234で増加型タイマT10(時間の経
過によりカウンタが増加するタイプのタイマ)に初期値
0をセットし、ステップ#235でこのタイマT10を
スタートさせる。ステップ#236,237で、フォト
リフレクタPR1からの信号がHレベルかどうか、そし
てHレベルの信号が50ms以上続くかどうかの判別が行
われる。上述したように、Hレベルの信号はクワイエッ
トゾーン6dが通過しているときだけしか50ms以上続
かないようになっているので、Hレベルの信号が50ms
以上続いたときの直後の信号の立ち下がりからクワイエ
ットゾーンの終端を検出し(ステップ#238)、ステッ
プ#239でタイマT10をストップさせてその時間を
読む。そして、ステップ#240においてタイマT10
の値から以下に示す表3に基づいてそのときの電圧を判
断し、ステップ#241,242で割り込みタイマT9
とフォトリフレクタPR1とをオフした後に、図23の
ステップ#193以降へ進めば、PWM制御によりモー
タMの回転数をほぼ一定に保ってスプール2の停止位置
設定を行うことができる。
【0060】
【表3】
【0061】また、このようにクワイエットゾーン6d
の通過時間から電圧を検出する以外にも、ブラックゾー
ン6cの通過時間を用いたり、あるいは、データディス
ク3が1回転する時間やフィルム8のコマ送り時間など
に基づいて電圧を検出することも可能である。
【0062】また、電圧の検出は、さらに別の方法で行
うこともできる。例えば、巻き戻しを図27のフローチ
ャートに従って行い、巻き戻しに要した時間から電圧を
検出してもよい。この場合、まずステップ#251でフ
ィルム検出用のフォトリフレクタPR3をオンし、ステ
ップ#252で30秒の割り込みタイマT11をセット
する。そしてステップ#253でモータMをフィルム8
の巻き戻し方向へ回転させ、ステップ#254で増加型
タイマT12に初期値0をセットして、ステップ#25
5でこのタイマT12をスタートさせる。次にステップ
#256で100msのタイマT13をスタートさせ、ス
テップ#257,258,259で、フィルム検知用のフ
ォトリフレクタPR3からHレベルの信号が100ms続
いて出力されたと判断したときにモータMを停止させ、
ステップ#260でタイマT12を停止させる。そし
て、このようにして巻き戻しを行ったときの、撮影済枚
数に対する標準的な巻き戻し時間Aをステップ#261
において下に示す表4から求め、さらにステップ#26
2において、タイマTの時間値とこの値Aとの関係から
以下に示す表5に基づいて電圧を求める。
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】その後、ステップ#263で割り込みタイ
マT11を解除し、ステップ#264でフィルム検出用
フォトリフレクタPR3のLEDをオフにして、巻き戻
しの動作を終了する。なお、このフローでは、巻き戻し
に30秒以上かかった場合には、割り込みタイマが働い
て、エラー表示を行った後に機能が停止するようになっ
ている。このようにしてフィルム8の巻き戻し時に電圧
を検出しておけば、スプール2の停止位置設定の動作中
には電圧検出を行わなくてもよい。
【0066】以上、データディスク検出用のフォトリフ
レクタを2個使用した場合の実施例及び変形例について
説明したが、フォトリフレクタを1個だけ使用しても図
6のステップ#8に示したデータディスク読み取りを行
うことができる。また、ステップ#5に示した割り込み
設定及びステップ#7に示したデータディスク3の回転
安定待ちのサブルーチンについても異なる動作で行うこ
とが可能であるので、これらの変形例についても以下に
合わせて説明する。
【0067】まず、割り込み設定は図28のフローチャ
ートに従って行うことができる。このフローチャートで
は、ステップ#271〜274において、それぞれ5
秒、8秒、10秒、15秒で割り込み動作を開始させる
割り込みタイマT14〜17をセットしてスタートさせ
る。そして、ステップ#275で、既に図8を用いて説
明したフォトリフレクタPR3の信号の変化の回数を示
す値Nを0にセットする。ついでステップ#276にお
いて、先に図8を用いて説明したのと同様に、最初にフ
ィルム用のフォトリフレクタPR3の出力信号の立ち下
がりが生じたときに、つまり、フィルム8の初期ローデ
ィング時にフィルム8のリーダー部の先端がフォトリフ
レクタPR3の前面を通過したことを検知したときに、
この割り込みプログラムINT1が実行できるように設
定する。割り込みプログラムINT1は、図9を用いて
説明したのと同一であり、データの読み取りが行えない
ままフィルム8を送りすぎたときに、フィルム8の巻き
戻し、スプール2の停止位置設定が行なわれる。
【0068】次にこのフローで設定した各タイマT14
〜T17による割り込み動作について述べる。タイマT
14による割り込みは、タイマ設定してから5秒を経過
してもフィルム8のリーダー部が出ていないときに行な
われる。すなわち、図29のステップ#281におい
て、タイマの設定から5秒でフィルム8のリーダー部が
出たかどうかの判別がNの値に基づいて行なわれ、リー
ダー部が出ていない(出力信号のレベル変化が生じてお
らずN=0のままである)と判断されるとステップ#2
82で警告表示が行なわれた後、ステップ#283でモ
ータMが逆転し、ステップ#284においてディスク3
がMRIを指す位置となるようにスプール2を止めた後
に動作終了する。逆にステップ#281でリーダー部が
出ていると判断されると、このプログラムの実行により
中断されたステップ以降の動作が実行される。
【0069】タイマT15による割り込みは、タイマ設
定してから8秒を経過してもフィルム検出用のフォトリ
フレクタPR3の前を最初のパーフォレーション8cが
通過していないときに行なわれる。すなわち、図30の
ステップ#291において、タイマ設定から8秒で最初
のパーフォレーションが通過したかどうかの判別が行な
われ、通過していない(N<2である)と判断されるとス
テップ#292で警告表示を行った後、ステップ#29
3でモータMが逆転し、さらにフィルム8がリーダー部
まで巻き取られたことをステップ#294で検知した後
に、ステップ#295においてディスク3がMRIを指
す位置でスプール2を止めて動作終了する。逆にステッ
プ#291で最初のパーフォレーションが通過している
と判断されると、このプログラムの実行により中断され
たステップ以降の動作が実行される。
【0070】タイマT16による割り込みは、タイマ設
定してから10秒を経過してもフィルム8が1コマ目の
位置を通過していないときに行なわれる。すなわち、図
31のステップ#301において、タイマ設定から10
秒で1コマ目が通過したかどうかの判別がNの値に基づ
いて行なわれ、まだ1コマ目が通過していない(N<4
である)と判断されるとステップ#302で警告表示が
行なわれた後、ステップ#303でモータMが逆転し、
さらにフィルム8のリーダー部が巻き取られたことをス
テップ#304で検知した後に、ステップ#305にお
いてディスク3がMRIを指す位置でスプール2を止め
て動作終了する。逆にステップ#301でフィルム8の
1コマ目の位置が通過したと判断されると、このプログ
ラムの実行により中断されたステップ以降の動作が実行
される。
【0071】タイマT17による割り込みは、タイマ設
定してから15秒を経過してもディスク3のデータを読
み取れなかったときに行なわれる。このときの動作を図
32に示している。このタイマT17による割り込み
は、後に説明するデータ読み取りのサブルーチンの実行
により、データを読み取れたときには禁止されるように
なっているので、このプログラムは、タイマ設定してか
ら15秒を経過してもデータを読み取れなかったときに
だけ実行される。したがって、このフローに入るとまず
ステップ#311で警告表示が行なわれ、次にステップ
#312でモータMを逆転させ、さらにフィルム8のリ
ーダー部が巻き取られたことをステップ#313で検知
した後に、ステップ#314においてスプール2を所定
の角度で止めて動作が終了する。
【0072】また、図13を用いて説明したデータディ
スクの回転安定待ちの動作は図33のフローチャートに
示す方法でも行うことができる。この場合、図5及び図
14に示した検出スイッチS4を設ける必要はない。こ
のフローチャートでは、ステップ#321でZ(ディス
ク検出用フォトリフレクタPR1からの出力信号のレベ
ルの変化回数を示す値)を0に設定した上で、ステップ
#322〜324により、信号が5回変化したと判断さ
れた場合にディスク3の回転が十分安定したものと判断
するようにプログラムされている。
【0073】次に、ディスク検出用のフォトリフレクタ
を1個だけ用いてバー6a及びスペース6bの幅がワイド
かナロウかを判断する方法について、図34から図38
を用いて説明する。この方法は、隣合ったバー6a同
士、もしくはスペース6b同士のデータの差を取って、
その差と予め定めたしきい値とを比較することにより、
バー6a及びスペース6bがワイドかナロウのいずれであ
るかを判断する方法である。この方法では、まず、図3
4に示すフローチャートのステップ#331において、
比較すべき前回のデータに仮の値として0を代入する。
次に、ステップ#332においてクワイエットゾーン6
dを探し出す。このステップ#332でクワイエットゾ
ーン6dを探し出す方法は、図16で説明したのと同様
に、フォトリフレクタPR1の出力がHレベルとなった
ときにタイマをスタートさせ、60msの間、信号がHレ
ベルに保たれるかどうかを検知することで行い、スペー
ス6bが60ms以上続けばクワイエットゾーンと判断す
る。
【0074】次に、ステップ#333のデータ読み取り
は、図35のフローチャートに従って行われる。まず、
ステップ#341で、クワイエットゾーン6d後の最初
のバー6aが通過するのを待つ。フォトリフレクタPR
1の信号の立ち下がりによりバー6aを検知すると、ス
テップ#342において、ステップ#343から346
の繰り返しループ回数を示すXの値が0にセットされ
る。ステップ#343では増加型のタイマT18をスタ
ートさせ、ステップ#344で出力信号の変化によりバ
ー6aとスペース6bのエッジが来たかどうかを検出す
る。そして、このときのタイマの時間値をメモリのAD
番地に格納する。ステップ#346,347により、X
が21になるまで、バー6aとスペース6bの時間値のデ
ータとしての格納が繰り返し行われる。すなわち、X=
1のときはスペース6bのデータがAD+1番地に、X
=2のときは次のバー6aのデータがAD+2番地に格
納され、このデータの格納がAD+21番地に最後のス
ペース6bのデータの格納が行なわれるまで繰り返され
る。
【0075】図34のステップ#334でのバー6aと
スペース6bのワイドとナロウの判別は図36、図37
のフローチャートに従って行われる。まず、ステップ#
351で、AD番地からAD+21番地までのデータか
ら、ワイドとナロウを判別するためのしきい値Tを算出
する。次にステップ#352で、バー6aのデータを格
納するためにメモリのB番地の内容をクリアする。そし
て、ステップ#353でステップ#356以降のループ
数Iを0に設定し、ステップ#354で、AD番地から
AD+21番地に格納したデータを順次比較するため、
まず、Xの値を0にセットする。そして、ステップ#3
55で、ナロウとワイドを区別するためのフラグF(ナ
ロウの場合は0、ワイドの場合は1)をまず0に設定す
る。これは、AD番地に時間値が格納されている最初の
バー6aが、前述のようにナロウ幅で形成されているた
めである。
【0076】以上のような設定を行った後、次にステッ
プ#356で、フラグFが1であるか0であるかの判別
が行われ、上述したように最初のバー6aはナロウに設
定されているので、最初はステップ#361へ進む。こ
のステップでは、AD+X番地(最初はAD番地)に格納
された時間値がAD+X+2番地に格納された次のバー
6aの時間値から減算されて、Aの値が求められる。そ
して、ステップ#362で、この隣合うデータの差Aと
しきい値Tとが比較され、差Aの方がしきい値Tよりも
大きければステップ#363においてB番地のI+1ビ
ットにフラグとしてデータ1が格納され、差Aの方が小
さければステップ#364において0が格納される。そ
して、ステップ#365,366で、Iの値に1が加え
られるとともにXの値に2が加えられ、ステップ#36
7で、Iが10になるまでステップ#356以下が繰り
返される。
【0077】このステップ#356に戻って、前のルー
プで格納したフラグFが1であってバー6aがワイドで
あると判断されると、ステップ#357へ進む。ここで
は、AD+X番地に格納されたデータからAD+X+2
番地に格納された次のバー6aのデータが減算されて、
Aの値が求められる。そして、ステップ#358におい
て、このAの値としきい値Tとが比較され、Aの方が大
きければステップ#359においてB番地のI+1ビッ
トに0が格納され、Aの方が小さければステップ#36
0において1が格納される。このように、Iが10にな
る前は、1つ先のバー6aの幅を検知して、それに応じ
たデータがフラグとしてI+1ビットに計10回順に格
納されていくので、最初のバー6aを除く10本のバー
6a全ての幅に応じたデータが、フラグとしてメモリの
B番地に格納されることになる。
【0078】バー6aのデータの格納が終わると、引き
続き図37のフローチャートで、各スペース6bがワイ
ドであるかナロウであるかの判別と、そのデータの格納
が行なわれる。まず、ステップ#368で、スペース6
bのデータを格納するためにメモリのS番地の内容をク
リアする。次に、ステップ#369でループ数Iを10
に設定し、ステップ#370で、AD番地からAD+2
1番地に格納したデータを順次比較するため、まず、X
の値を21にセットし、ステップ#371で、ナロウと
ワイドを区別するためのフラグFを0に設定する。これ
は、最後のスペース6bがナロウに設定されているため
である。また、このように最後のスペース6bの幅がわ
かっているので、スペース6bの場合はデータの比較は
後ろから行なわれる。
【0079】ステップ#372で、Fが1であるか0で
あるかの判別が行われる。上述したように最後のスペー
ス6bはナロウに設定されているので、最初はステップ
#377へ進む。ここでは、AD+X−2番地(最初は
AD+19番地)に格納されたデータからAD+X番地
に格納されたデータが減算されて、Aの値が求められ
る。そして、ステップ#378で、このAの値としきい
値Tとが比較され、差Aの方が大きければステップ#3
79においてB番地の9ビット目にワイドを示すフラグ
としてのデータ1が格納され、差Aの方が小さければス
テップ#380において0が格納される。ステップ#3
81,382で、Iの値から1が減算されるとともにX
の値から2が減算され、ステップ#384で、Iが1に
なるまでステップ#372以下が繰り返される。
【0080】ステップ#372に戻って前のループで立
てたフラグFが1であってスペース6bがワイドである
と判断されると、ステップ#373へ進む。ここでは、
AD+X番地に格納されたデータからAD+X−2番地
に格納されたデータが減算されて、差Aの値が求められ
る。そして、ステップ#374において、この差Aの値
としきい値Tとが比較され、Aの方が大きければステッ
プ#375においてS番地のI−1ビットに1が格納さ
れ、Aの方が小さければステップ#376において0が
格納される。このように、Iが0になる前は、1つ前の
スペース6bの幅を検出して、それに応じたデータがフ
ラグとしてI−1ビットに計10回順に格納されていく
ので、最後のスペース6bを除く10本のスペース6b全
ての幅に応じたデータが、フラグとしてメモリのS番地
に格納されることになる。
【0081】ステップ#357,361,373,377
で、隣合うデータの差を取ってその差を比較しているの
は、そうする方が各データを直接しきい値と比較するよ
りもバー6aとスペース6bがワイドかナロウかをより確
実に判断できるためである。すなわち、図38(a)に示
すようなバーコード信号が得られた場合にコンパレータ
のスレッショルドレベルに,のようなばらつきが生
じた場合、それぞれ、得られるパルス幅は図38(b),
(c)に示すようになる。ここで、隣合うデータをそのま
ま比較するとすれば、図38(b)と(c)とでは、その幅が
明らかに相違するために、例えば(b)ではナロウと判断
されたものが(c)ではワイドと判断される虞があり、そ
の逆の可能性もあるが、隣合うデータの差は(b)と(c)と
で一定する(w−nとw'−n'とが等しく、W−NとW'−
N'とが等しい)ので、その差から比較を行えば、ワイド
もしくはナロウの判別を安定して行える。
【0082】以上のような判別の後、図34のステップ
#335,336,337に示すようにパリティチェック
が行われて、その結果がOKとなり、しかも同じデータ
が2回続いて得られた場合に、ステップ#338でタイ
マT17の割り込み動作を禁止した上で図6のステップ
#9へ進む。ステップ#335でのパリティチェックの
結果がNGである場合、及びステップ#337でのチェ
ックで2回続いて同じデータが得られなかった場合は、
ステップ#332以降が繰り返される。なお、この繰り
返し中にフィルム8が一定以上送られた場合は、割り込
みプログラムINT1が実行されてフィルム8が巻き戻
され、スプール2の停止位置設定が行なわれる。このよ
うにしても、データディスク3の読み取りと、読み取り
エラー発生の場合の巻き戻し及びスプール2の停止位置
設定とを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るカメラで用いられるフ
ィルムカートリッジの斜視図である。
【図2】 (a)図はフィルムが未使用状態であるときの
データディスクの停止位置を示す図、(b)図はフィルム
が途中のコマまで撮影済みであるときのデータディスク
の停止位置を示す図、(c)図はフィルムが全コマ撮影済
みであるときのデータディスクの停止位置を示す図であ
る。
【図3】 (a)図はデータディスク読み取り用フォトリ
フレクタの取付部の構造を示す側面図、(b)図はその底
面図である。
【図4】 カートリッジからフィルムを引き出した状態
での斜視図である。
【図5】 このカメラの回路構成の概略を示すブロック
図である。
【図6】 このカメラの動作の基本的な流れを示すフロ
ーチャートである。
【図7】 割り込み設定を示すフローチャートである。
【図8】 フィルム給送時のフィルム検出用フォトリフ
レクタの信号変化を示す図である。
【図9】 割り込みプログラムINT1を示すフローチ
ャートである。
【図10】 フォーク回転検出スイッチの信号変化を示
す図である。
【図11】 割り込みプログラムINT2を示すフロー
チャートである。
【図12】 カートリッジの有無検出動作を示すフロー
チャートである。
【図13】 データディスクの回転安定待ち動作を示す
フローチャートである。
【図14】 巻き上げフォークの概略構造を示す斜視図
である。
【図15】 データディスクの読み取り動作を示すフロ
ーチャートである。
【図16】 クワイエットゾーンを探す動作を示すフロ
ーチャートである。
【図17】 データ読み取り動作を示すフローチャート
である。
【図18】 2個のディスク検出用フォトリフレクタか
らの出力信号を示す図である。
【図19】 フィルムを1コマ目の位置に設定する際の
動作を示すフローチャートである。
【図20】 レリーズ動作を示すフローチャートであ
る。
【図21】 タイマによる割り込み動作を示すフローチ
ャートである。
【図22】 フィルムの巻き戻し動作を示すフローチャ
ートである。
【図23】 スプールの停止位置設定動作を示すフロー
チャートである。
【図24】 電圧検出を示すフローチャートである。
【図25】 スプールの停止位置設定動作の変形例を示
すフローチャートである。
【図26】 電圧検出の変形例を示すフローチャートで
ある。
【図27】 巻き戻しの変形例を示すフローチャートで
ある。
【図28】 割り込み設定の変形例を示すフローチャー
トである。
【図29】 タイマによる割り込み動作を示すフローチ
ャートである。
【図30】 タイマによる割り込み動作を示すフローチ
ャートである。
【図31】 タイマによる割り込み動作を示すフローチ
ャートである。
【図32】 タイマによる割り込み動作を示すフローチ
ャートである。
【図33】 データディスクの回転安定待ち動作の変形
例を示すフローチャートである。
【図34】 データディスク読み取り動作の変形例を示
す図である。
【図35】 データ読み取りを示すフローチャートであ
る。
【図36】 バーコードのナロウとワイドの判別動作を
示すフローチャートである。
【図37】 バーコードのナロウとワイドの判別動作を
示すフローチャートである。
【図38】 バーコードのナロウとワイドの判別時に行
なわれる演算の説明図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ 2 スプール 3 データディスク 4 カートリッジ
ケース 5 矢印 6 バーコード 6a バー 6b スペース 6c ブラックゾーン 6d クワイエッ
トゾーン 7a,7b,7c 表示部 8 フィルム 8a〜8e パーフォレーション 10 ディスク用
フォトリフレクタ 11 取付板 12 スリット 21 巻き戻しフォーク 22 スプリング COM マイクロコンピュータ M モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジケース(4)に対してスプー
    ル(2)とともに回転可能なデータディスク(3)を該ケース
    (4)の外面側に有するフィルムカートリッジ(1)でフィル
    ム(8)の使用状態を表示するために、該カートリッジ(1)
    とカメラとに構成されるシステムであって、 上記カートリッジ(1)は、フィルム(8)の使用状態を表す
    複数の表示マーク(7a,7b,7c)をカートリッジケース(4)
    の外面に有し、 上記データディスク(3)は、フィルム(8)の使用状態に応
    じて上記表示マーク(7a,7b,7c)のいずれか一つを指し示
    すための合わせマーク(5)を有し、 上記カメラは、上記データディスク(3)に対向して配置
    されてそのデータ信号を検出するセンサ手段(PR1)と、
    上記スプール(2)とかみ合う巻き戻しフォーク(21)と該
    フォーク(21)を駆動するモータ(M)とを有するフィルム
    給送機構(21,M)と、該給送機構によるフィルム巻き戻し
    時に上記センサ手段(PR1)がデータディスク(3)から読み
    取った所定のデータ信号を位置信号として用いることに
    より上記スプール(2)の停止位置をフィルム(8)の使用状
    態に応じて定めるスプール停止位置設定手段(COM)と、
    カメラの電源電圧を検出するとともに該電圧に応じてフ
    ィルム巻き戻し時に上記データディスクあるいはスプー
    ルの回転数を制御する巻き戻し制御手段(COM)と、を備
    えたことを特徴とするフィルムの使用状態表示システ
    ム。
JP4116290A 1992-05-08 1992-05-08 フィルムの使用状態表示システム Pending JPH05313236A (ja)

Priority Applications (2)

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JP4116290A JPH05313236A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 フィルムの使用状態表示システム
US08/400,516 US5671456A (en) 1992-05-08 1995-03-07 System for providing an accurate indication whether film is exposed or unexposed, independent of battery voltage

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JP4116290A JPH05313236A (ja) 1992-05-08 1992-05-08 フィルムの使用状態表示システム

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