JPH05312294A - ドレンポンプ系統の冷水注入装置 - Google Patents

ドレンポンプ系統の冷水注入装置

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JPH05312294A
JPH05312294A JP4116579A JP11657992A JPH05312294A JP H05312294 A JPH05312294 A JP H05312294A JP 4116579 A JP4116579 A JP 4116579A JP 11657992 A JP11657992 A JP 11657992A JP H05312294 A JPH05312294 A JP H05312294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drain
cold water
pipe
drain pump
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP4116579A
Other languages
English (en)
Inventor
Keishin Watanabe
敬信 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4116579A priority Critical patent/JPH05312294A/ja
Publication of JPH05312294A publication Critical patent/JPH05312294A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、圧力減少に起因して発生す
る気泡が冷水によって崩壊するときにも配管に損傷を与
えずに運転を継続することができるようにしたドレンポ
ンプ系統の冷却注入装置を得ることにある。 【構成】 本発明のドレンポンプ系統の冷却注入装置
は、ドレンポンプ8に流入するドレンが負荷降下による
圧力急減時に気泡発生するのを軽減するようにドレンポ
ンプ8とドレンタンク6下の降水管の間に設けた、冷水
を注入する配管系統と降水管との合流部において、冷水
を分流する分流板23を取り付けることにより、気泡崩壊
時の衝撃を軽減するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力プラントにおい
て、原子炉給水系に注入する高圧給水加熱器からのヒー
タドレン系統に設置されたドレンポンプに流れるドレン
の冷却装置に係り、特にドレンポンプ系統の冷却水注入
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に原子力発電所においては、高圧給
水加熱器からの排出ドレン及び低圧給水加熱器からの排
出ドレンを復水器へ注入するように、給水加熱器ドレン
系統が構成されている。一方最近では、高圧給水加熱器
からの排出ドレンをドレンタンクへ回収、蓄積し、この
ドレンを昇圧ポンプ(ドレンポンプ)により昇圧した復
水系統(給水ポンプの吸い込み側あるいは復水器)へ注
入することにより、プラント効率を高めるように構成さ
れた給水加熱器ドレン系統が採用されつつある。
【0003】これらのドレンポンプは、流れるドレンが
飽和状態に近い高温水であり、ドレンは少しの圧力降下
で沸騰し、気泡を発生する恐れがある。気泡を発生した
ドレンをポンプに流すとドレンポンプ内部に衝撃を与
え、ドレンポンプを損傷する危険がある。従来の技術で
は、ドレンポンプ保護のために、原子炉給水ポンプ(R
FP)の上流側から、ドレンポンプの上流側にドレン冷
却用の注水系統を設け、一定量の冷水を混合して、ドレ
ンポンプ前のフラッシュを防いでいる。この系統を図7
により説明する。
【0004】沸騰水形原子炉1へ給水を案内する原子炉
給水系2に低圧給水加熱器15給水ポンプ3および高圧給
水加熱器4が備えられている。高圧給水加熱器には高圧
タービン5からの高圧タービン抽気が案内されるように
なっており、このタービン抽気は高圧給水加熱器4内で
給水ポンプ3からの給水を加熱してドレン化し、高圧ヒ
ータドレンとなって高圧給水加熱器ドレンタンク6に回
収されて貯溜される。
【0005】ドレンタンク6に回収された高圧ヒータド
レンはドレン配管7に備えられたドレンポンプ8により
ポンプアップされた後、ドレン調節弁9を経て原子炉給
水系1の給水ポンプ吸い込み側に注入され、この高圧ヒ
ータドレンを有効に利用することにより原子力発電プラ
ントのプラント効率を高めるようになっている。また、
ドレン配管系統7が減圧時沸騰して気泡を発生するのを
防ぐため、ドレン冷却系統11を設け、常時冷水を一定量
注入している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】高圧給水加熱器からの
排出ドレンをドレンポンプ8により昇圧して復水系統へ
注入する給水加熱器ドレン系統は、プラントの効率上昇
を目的としている。従って、ドレンポンプを有するドレ
ン配管7の流動もドレンポンプ8の保護の上から安定さ
せる必要があり、ドレン配管7にはドレンポンプ8の入
口で沸騰したり、気泡を発生する危険のない流体を流し
ておかねばならない。
【0007】しかるに、ドレン配管7を流れるドレンは
タービン抽気の凝縮した、飽和状態に近い水であるの
で、少しの圧力降下で沸騰(フラッシュ)し、気泡を発
生し、水と蒸気の二相状態となった流体がドレンポンプ
8に流入し、損傷する恐れがある。この現象を防ぐため
に、ドレン冷却配管11を設けて原子炉給水ポンプ3の吸
込側から、比較的温度の低い水をドレンポンプの吸込側
に一定量注入してドレンポンプに流れるドレンの温度を
下げる方法が考えられる。
【0008】この方法によると、気泡が発生している間
に冷水を注入して気泡を崩壊させるため、冷水の注入口
が一箇所に集中していると気泡崩壊時に大きな衝撃がお
こる可能性がある。
【0009】本発明は、圧力減少がおこって気泡が発生
し、その気泡が冷水によって崩壊する時にも配管に損傷
を与えずに運転を続けることができるようにしたドレン
ポンプ系統の冷却注入装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の冷水注入装置
は、原子炉で発生した蒸気にて駆動されるタービンの抽
気により給水を加熱する給水加熱器からの排出ドレンを
ドレンタンクに回収蓄積し、このドレンをドレンポンプ
によって昇圧してドレンタンクから復水系統に注入する
ように構成した給水加熱器ドレン系統において、ドレン
ポンプ吸込側のドレンの温度を飽和温度以下に下げ、自
己蒸発(フラッシュ)によるポンプの損傷を防ぐように
冷水を注入するために設けた冷却水系統配管の出口の流
れを分配することにより、気泡崩壊時に配管などに与え
る衝撃を軽減することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明においては、冷水注入部における衝撃を
軽減するために流れを分配する手段として、冷水注入管
の接続部を2方向に分配する分流板を設け、冷水の注入
口を4方向に分割して冷水と飽和水の接触点を4ケ所に
分散しているので、冷水と主流の混合を分散することが
でき、気泡崩壊のショックが軽減される。
【0012】すなわち、冷水と主流の混合を分散させる
ことにより、冷水と主流の混合距離を長くしたり、混合
時の温度変化を緩やかにすることにより、気泡崩壊のシ
ョックを軽減する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0014】図1および図2において、上流から流れて
くる飽和水を流す降水管7には冷水配管11が取り付けら
れている。この冷水配管には分流板25が取り付けられて
いて、降水管内の飽和水と冷水が全量一度に合流しない
ようになっている。そのため、気泡の崩壊個所が分散さ
れ、合流部の温度低下の時間に対する変化も分流板がな
い時に比べて緩やかになるため、気泡消滅時の衝撃が軽
減される。なお分流板には流れ方向に対して角度を与
え、冷水と飽和水の混合を潤滑にする。
【0015】また、図3、図4においては、上流から流
れてくる降水管7には冷水配管11がとりつけられてい
る。この冷水配管は、図示するように先端が4分割され
ており、冷水が4分配されて飽和水と合流する。そのた
め、気泡の崩壊個所が分散され、合流部の温度低下の時
間変化も分割されていない時に比べて緩やなになるた
め、気泡消減時の衝撃が軽減される。
【0016】また、図5,図6には、図3、図4と同様
に冷水配管を分割して飽和水と合流させる方法を示す。
図3、図4と異なり、冷水配管を降水管の長手方向に分
割したものを示す。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、圧力
降下により発生した降水管内の気泡が冷水により崩壊す
る時に発生する衝撃を、飽和水と冷水の混合部を分散さ
せることにより軽減し、合流部の配管が損傷する危険性
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例におけるドレン配管の横
断面図
【図2】本発明の第一の実施例におけるドレン配管の長
手方向断面図
【図3】本発明の第二の実施例におけるドレン配管の横
断面図
【図4】本発明の第二の実施例におけるドレン配管の長
手方向断面図
【図5】本発明の第三の実施例におけるドレン配管の横
断面図
【図6】本発明の第三の実施例におけるドレン配管の長
手方向断面図
【図7】ドレン系統の概略図
【符号の説明】
1…原子炉 2…原子炉給水系 3…給水ポンプ 4…高圧給水加熱器 5…高圧タービン 6…ドレンタンク 7…ドレン配管 8…ドレンポンプ 9…ドレン調節弁 10…温度検出器 11…ドレン冷却配管 12…低圧タービン 13…発電機 14…復水器 15…低圧給水加熱器 16…ベント管 17…主蒸気管 18…復水ポンプ 19…復水配管 20…給水配管 21…タービン抽気配管 22…ドレン回収配管 23…分流板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉で発生した蒸気にて駆動されるタ
    ービンの抽気により給水を加熱する給水加熱器からの排
    水ドレンをドレンタンクに回収蓄積し、このドレンをド
    レンポンプによって昇圧してドレンタンクから復水系統
    へ注入するように構成した給水加熱器ドレン系統におい
    て、前記ドレンポンプに流入するドレンが負荷降下によ
    る圧力急減時に気泡発生するのを軽減するように前記ド
    レンポンプとドレンタンク下の降水管の間に設けた、冷
    水を注入する配管系統と降水管との合流部において、冷
    水を分流する分流板を取り付けることにより、気泡崩壊
    時の衝撃を軽減するようにしたドレンポンプ系統の冷水
    注入装置。
  2. 【請求項2】 原子炉で発生した蒸気にて駆動されるタ
    ービンの抽気により給水を加熱する給水加熱器からの排
    水ドレンをドレンタンクに回収蓄積し、このドレンをド
    レンポンプによって昇圧してドレンタンクから復水系統
    へ注入するように構成した給水加熱器ドレン系統におい
    て、前記ドレンポンプに流入するドレンが負荷降下によ
    る圧力急減時に気泡発生するのを軽減するように前記ド
    レンポンプとドレンタンク下の降水管の間に設けた、冷
    水を注入する配管系統と降水管との合流部において、冷
    水配管を4分割して合流を分散させることにより、気泡
    崩壊時の衝撃を軽減するようにしたドレンポンプ系統の
    冷水注入装置。
JP4116579A 1992-05-11 1992-05-11 ドレンポンプ系統の冷水注入装置 Pending JPH05312294A (ja)

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JP4116579A JPH05312294A (ja) 1992-05-11 1992-05-11 ドレンポンプ系統の冷水注入装置

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ID=14690619

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100709495B1 (ko) * 1998-09-15 2007-04-20 지멘스 악시파 게엠베하 운트 콤파니 카게 공기중 입자로부터 작업자 및/또는 제품을 보호하는 방법 및 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100709495B1 (ko) * 1998-09-15 2007-04-20 지멘스 악시파 게엠베하 운트 콤파니 카게 공기중 입자로부터 작업자 및/또는 제품을 보호하는 방법 및 장치

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