JPH05311581A - シート状物の製造方法 - Google Patents
シート状物の製造方法Info
- Publication number
- JPH05311581A JPH05311581A JP11134192A JP11134192A JPH05311581A JP H05311581 A JPH05311581 A JP H05311581A JP 11134192 A JP11134192 A JP 11134192A JP 11134192 A JP11134192 A JP 11134192A JP H05311581 A JPH05311581 A JP H05311581A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl chloride
- sheetlike material
- sheet
- rice husk
- chaff powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adjustment And Processing Of Grains (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】 鈍い燻し調好の渋みのある光沢をもった塩
化ビニル壁紙やレザーといったシート状物の製造方法を
提供することにある。 【構 成】 籾殻を高温下で圧縮・らい潰して得た籾殻
微粉末を使用する。この籾殻微粉末を塩化ビニルストレ
ート樹脂と、可塑剤、安定剤の混合物に加え、熱ロール
で混練り後、カレンダー加工することによってシート状
物とする。こうして所期の目的を達成できるし、土中に
埋め廃棄処分した際には、籾殻微粉末の分解によってシ
ート形状がバラバラになって好都合である。
化ビニル壁紙やレザーといったシート状物の製造方法を
提供することにある。 【構 成】 籾殻を高温下で圧縮・らい潰して得た籾殻
微粉末を使用する。この籾殻微粉末を塩化ビニルストレ
ート樹脂と、可塑剤、安定剤の混合物に加え、熱ロール
で混練り後、カレンダー加工することによってシート状
物とする。こうして所期の目的を達成できるし、土中に
埋め廃棄処分した際には、籾殻微粉末の分解によってシ
ート形状がバラバラになって好都合である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニル壁紙やレザ
ーといったシート状物の製造方法に関するものである。
ーといったシート状物の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】色土と川砂を混合し、水またはこれにの
りを加えて練った上塗である土物砂壁は日本壁の代表的
なものであるが、中でもじゅらく壁は独特の色相を持つ
ものとして広く賞用されている。本発明者は塩化ビニル
壁紙でもって上記じゅらく壁に似たものを得るべく、米
糠を練り込んだ塩化ビニル樹脂を圧延してシート化を試
みたことがある。しかし、これでは成形時の高熱によっ
て米糠が変質してしまい、所期の目的を達成できないこ
とがわかった。
りを加えて練った上塗である土物砂壁は日本壁の代表的
なものであるが、中でもじゅらく壁は独特の色相を持つ
ものとして広く賞用されている。本発明者は塩化ビニル
壁紙でもって上記じゅらく壁に似たものを得るべく、米
糠を練り込んだ塩化ビニル樹脂を圧延してシート化を試
みたことがある。しかし、これでは成形時の高熱によっ
て米糠が変質してしまい、所期の目的を達成できないこ
とがわかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記した経験から、常
日頃、上記の目的に適う新素材原料を見付け出すように
心掛けてきたところ、植物体には細胞壁に珪酸が沈積し
た特殊な細胞があり、植物学ではこれを植物珪酸体（プ
ラント・オパール）と呼んでいて、特にイネ科植物は別
名珪酸植物といわれるほど珪酸体を多く含んでおり、そ
のガラス質から構成される植物珪酸体は熱や酸・アルカ
リに強く、残留性が高いため、古代の植生の分析方法
（プラント・オパール分析法）としてその有効性が注目
を集めている事実を知った。
日頃、上記の目的に適う新素材原料を見付け出すように
心掛けてきたところ、植物体には細胞壁に珪酸が沈積し
た特殊な細胞があり、植物学ではこれを植物珪酸体（プ
ラント・オパール）と呼んでいて、特にイネ科植物は別
名珪酸植物といわれるほど珪酸体を多く含んでおり、そ
のガラス質から構成される植物珪酸体は熱や酸・アルカ
リに強く、残留性が高いため、古代の植生の分析方法
（プラント・オパール分析法）としてその有効性が注目
を集めている事実を知った。
【０００４】上記の知見に基づき、籾殻を高温下で圧縮
・らい潰して得た籾殻微粉末が塩化ビニル樹脂でシート
状物を製造する際の新しい素材原料として利用できない
かと想到し、種々試験検討を重ねたところ、これ迄得よ
うとして得られなかった鈍い燻し調好の渋みのある光沢
のものが得られることが判り、遂に本発明を完成するに
至った。
・らい潰して得た籾殻微粉末が塩化ビニル樹脂でシート
状物を製造する際の新しい素材原料として利用できない
かと想到し、種々試験検討を重ねたところ、これ迄得よ
うとして得られなかった鈍い燻し調好の渋みのある光沢
のものが得られることが判り、遂に本発明を完成するに
至った。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩化ビニルス
トレート樹脂と、可塑剤、安定剤の混合物に、籾殻を高
温下で圧縮・らい潰して得た籾殻微粉末を加え、熱ロー
ルで混練り後、カレンダー加工することを特徴とするシ
ート状物の製造方法である。
トレート樹脂と、可塑剤、安定剤の混合物に、籾殻を高
温下で圧縮・らい潰して得た籾殻微粉末を加え、熱ロー
ルで混練り後、カレンダー加工することを特徴とするシ
ート状物の製造方法である。
【０００６】
【発明の効果】高温下で圧縮・らい潰して得られた籾殻
微粉末であるから、熱ロールでの混練りやカレンダー加
工での加熱下でも熱による変質の恐れはないし、籾殻微
粉末を加えたことによってシート化を極めて困難にする
こともない。しかも、らい潰された籾殻微粉末は、元の
針状を失って円形を帯びた粒状を呈しており、且つ珪酸
体（オパール体）に富んだものであるので、得られたシ
ート状物の表面を、これまで得ようとして得られなかっ
た鈍い燻し調の渋みのある光沢にすることができる。更
に、籾殻微粉末の植物成分は、このシート状物を地中に
埋設して廃棄処分したときに比較的早く土中で分解し
て、埋設したシート状物をボロボロにすることが予想さ
れるから、地球の環境問題が厳しく問われている昨今の
事情を勘案すると、廃棄処分対策を考慮した塩ビ製シー
ト状物の製造方法として、誠に時宜を得たものというこ
とができる。
微粉末であるから、熱ロールでの混練りやカレンダー加
工での加熱下でも熱による変質の恐れはないし、籾殻微
粉末を加えたことによってシート化を極めて困難にする
こともない。しかも、らい潰された籾殻微粉末は、元の
針状を失って円形を帯びた粒状を呈しており、且つ珪酸
体（オパール体）に富んだものであるので、得られたシ
ート状物の表面を、これまで得ようとして得られなかっ
た鈍い燻し調の渋みのある光沢にすることができる。更
に、籾殻微粉末の植物成分は、このシート状物を地中に
埋設して廃棄処分したときに比較的早く土中で分解し
て、埋設したシート状物をボロボロにすることが予想さ
れるから、地球の環境問題が厳しく問われている昨今の
事情を勘案すると、廃棄処分対策を考慮した塩ビ製シー
ト状物の製造方法として、誠に時宜を得たものというこ
とができる。
【０００７】
【実施例】シート状物を得るためのベース自体について
は、従来法と特に変わるところはないが、一例を示すと
下記のとおりである。 上記のベースに籾殻微粉末を熱ロールにより練り込み、
カレンダー加工によってシート状物とした。
は、従来法と特に変わるところはないが、一例を示すと
下記のとおりである。 上記のベースに籾殻微粉末を熱ロールにより練り込み、
カレンダー加工によってシート状物とした。
【０００８】籾殻微粉末は、籾殻を約３５０°Ｃの高熱
下で圧縮・らい潰することにより得られたものであっ
て、元の針状を失って円形を帯びた粒状を呈しており、
色相は茶系であって、つぎに示す籾殻微粉末の組成分析
結果からもわかるように、珪酸体（オパール体）に富ん
だものである。
下で圧縮・らい潰することにより得られたものであっ
て、元の針状を失って円形を帯びた粒状を呈しており、
色相は茶系であって、つぎに示す籾殻微粉末の組成分析
結果からもわかるように、珪酸体（オパール体）に富ん
だものである。
【０００９】 この灰分２０．０重量％の内、約１９重量％がシリカで
ある。かかる籾殻微粉末は住友精化株式会社から商標名
「スミセルコ」として供給されている。粒度は篩別けに
よって種々のグレードのものが得られるが、好ましい粒
子の大きさとしては１００〜２００μｍ程度である。
ある。かかる籾殻微粉末は住友精化株式会社から商標名
「スミセルコ」として供給されている。粒度は篩別けに
よって種々のグレードのものが得られるが、好ましい粒
子の大きさとしては１００〜２００μｍ程度である。
【００１０】好適な籾殻微粉末の添加量を決めるため、
塩化ビニルストレート樹脂１００部に対して、３０，５
０，７０，１００，１３０部として試験してみた。その
結果によると、５０部以下ではその添加量が過少に過ぎ
て所期の目的が達成されないし、１００部以上であると
シート化が困難となり始め、１３０部ではボロボロとな
り不可であり、従って５０〜１００部が好ましい範囲で
あった。
塩化ビニルストレート樹脂１００部に対して、３０，５
０，７０，１００，１３０部として試験してみた。その
結果によると、５０部以下ではその添加量が過少に過ぎ
て所期の目的が達成されないし、１００部以上であると
シート化が困難となり始め、１３０部ではボロボロとな
り不可であり、従って５０〜１００部が好ましい範囲で
あった。
【００１１】着色に関しては、要すれば塩ビベース自体
に任意の着色をしたり、得られたシート状物の表面に印
刷またはオーバコート等による着色を施してもよいし、
また必要に応じてシート状物の表面にエンボス加工を施
してシボ付けしてもよい。いずれの場合も、従来の塩ビ
製壁紙やレザーには見られなかった鈍い燻し調の光沢を
呈するものを得ることができた。
に任意の着色をしたり、得られたシート状物の表面に印
刷またはオーバコート等による着色を施してもよいし、
また必要に応じてシート状物の表面にエンボス加工を施
してシボ付けしてもよい。いずれの場合も、従来の塩ビ
製壁紙やレザーには見られなかった鈍い燻し調の光沢を
呈するものを得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｋ 27:06 105:16 Ｂ２９Ｌ 7:00 4Ｆ
Claims (1)
- 【請求項１】 塩化ビニルストレート樹脂と、可塑剤、
安定剤の混合物に、籾殻を高温下で圧縮・らい潰して得
た籾殻微粉末を加え、熱ロールで混練り後、カレンダー
加工することを特徴とするシート状物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11134192A JPH05311581A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | シート状物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11134192A JPH05311581A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | シート状物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05311581A true JPH05311581A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14558743
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11134192A Pending JPH05311581A (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | シート状物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05311581A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102505513A (zh) * | 2011-11-05 | 2012-06-20 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 一种透汽吸湿型环保聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995448A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 沙发用聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995453A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 耐撕裂聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995454A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 运动鞋用聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995451A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 耐曲折的聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995450A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 箱包用耐用聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995449A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995452A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 手套用聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995447A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 低密度聚乙烯改性的聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995446A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 凹凸棒土改性的聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN104278539A (zh) * | 2014-09-04 | 2015-01-14 | 安徽徽安合成革有限公司 | 一种环保型pvc合成革及其生产方法 |
| CN109049470A (zh) * | 2018-07-17 | 2018-12-21 | 合肥雅克丽新型建材有限公司 | 一种防水阻燃相协调的高性能墙纸制备方法 |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP11134192A patent/JPH05311581A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102505513A (zh) * | 2011-11-05 | 2012-06-20 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 一种透汽吸湿型环保聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995448A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 沙发用聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995453A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 耐撕裂聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995454A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 运动鞋用聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995451A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 耐曲折的聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995450A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 箱包用耐用聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995449A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995452A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 手套用聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995447A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 低密度聚乙烯改性的聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN102995446A (zh) * | 2012-10-23 | 2013-03-27 | 合肥市安山涂层织物有限公司 | 凹凸棒土改性的聚氯乙烯合成革及其制造方法 |
| CN104278539A (zh) * | 2014-09-04 | 2015-01-14 | 安徽徽安合成革有限公司 | 一种环保型pvc合成革及其生产方法 |
| CN109049470A (zh) * | 2018-07-17 | 2018-12-21 | 合肥雅克丽新型建材有限公司 | 一种防水阻燃相协调的高性能墙纸制备方法 |
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