JPH05309539A - 工具の電動式回転装置 - Google Patents

工具の電動式回転装置

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JPH05309539A
JPH05309539A JP14623392A JP14623392A JPH05309539A JP H05309539 A JPH05309539 A JP H05309539A JP 14623392 A JP14623392 A JP 14623392A JP 14623392 A JP14623392 A JP 14623392A JP H05309539 A JPH05309539 A JP H05309539A
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JP
Japan
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space
rotating shaft
tool
stator
support plate
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JP14623392A
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Hiroshi Isshiki
浩 一色
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N S PII SPINDLE KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】連続的に長時間回転させても回転軸の長さが変
動せず高精度の切削、研削、研磨等の加工が可能な工具
の電動式回転装置を提供すること。 【構成】回転軸12に中空部12aを形成し、空間S3
内の回転軸12の部分にファン12fを固着し、回転時
にファン12fにより空間S3内の空気に推進力を与
え、取入口11cから空間S1に冷却用空気を吸入し、
これを環状盤21の凹部21a、流通孔21b、および
支持盤16の流通孔16cを通して案内空間S2に流入
させ、これを回転軸12の中空部12aおよび貫通孔1
2gを通して空間S3に導入させ、これを支持盤17お
よび軸受蓋盤27の吐出口17h、27dから外部に吐
出される。 【効果】回転軸の中空部および貫通孔を通る冷却用空気
により回転軸を積極的に冷却できるから、回転軸が温度
上昇して熱膨張することなく、被加工物に施す切削、研
削、研磨等の加工の精度を一定に維持することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工具の電動式回転装
置、特に、工具を把持して回転する回転軸が冷却できる
ようになっているマシニングセンター等に使う工具の電
動式回転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のハウジング、固定子、回転子、回
転軸、軸受等を備えた電動式回転装置には、ハウジング
の一方の側の軸受と固定子及び回転子との間の回転軸の
部分にフアンを固定し、回転軸の回転で生じたフアンに
よる空気の推進力により、ハウジングの他方の側からハ
ウジング内に冷却用空気を吸入し、この冷却用空気をハ
ウジング、固定子、回転子等の間の隙間を流動させてか
ら、ハウジングの一方の側からハウジンクの外側に吐出
させ、固定子及び回転子を冷却するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の電動式回
転装置は、フアンによる空気の推進力により、冷却用空
気をハウジング、固定子、回転子等の間の隙間を流動さ
せ、それらを冷却できるが、回転軸自体を直接冷却する
ことができない欠点がある。ところが、ハウジング、固
定子、回転子、回転軸、第1及び第2の軸受支持盤、軸
受等からなり、第1の支持盤側に柄部が設けられ、回転
軸の第2の支持盤側の部分に工具把持体が設けられてい
る工具の電動式回転持装置において、回転軸の工具把持
体で把持した工具を使って、被加工物を切削、研削、研
磨等の加工を行うと、時間の経過に応じて、固定子およ
び回転子が昇温し、その熱が回転軸に伝えられ、回転軸
の温度が上昇する。回転軸はその温度の上昇により熱膨
張する。回転軸が熱膨張すると工具把持体の工具の支持
位置が変化する。そのため、工具把持体で把持した工具
を使って、被加工物に切削、研削、研磨等の加工を施す
と、その加工の精度にバラツキが生ずる欠点がある。こ
の発明の解決しようとする課題は、上記のような欠点を
有しない工具の電動式回転装置を提供すること、換言す
ると、連続的に長時間回転させても回転軸の長さが変動
せず高精度の切削、研削、研磨等の加工が可能な工具の
電動式回転装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するために、次の構成を採用するものである。この
発明の構成は、ハウジング、固定子、回転子、回転軸、
第1および第2の軸受支持盤、軸受等からなり、第1の
支持盤の外側に柄部が設けられ、回転軸の第2の支持盤
側の部分に工具把持体が設けられている工具の電動式回
転装置において、固定子及び回動子の一方の側に空気取
入口のある第1の空間が形成され、固定子及び回動子と
他方の側に空気吐出口のある第2の空間が形成され、回
転軸に長手方向に延びる中空部が形成され、第2の空間
内に位置する回転軸の部分にファンが固着され、かつそ
のファンの近くの部分に中空部に連通する貫通孔が形成
され、回転軸の回転により空気取入口から第1の空間に
吸入した冷却用空気を回転軸の中空部及び貫通孔を通し
て第2の空間に導入し、その冷却用空気を空気吐出口か
ら吐出するようになっていることを特徴とする工具の電
動式回転装置にある。好ましい実施形態においては、ハ
ウジングの円筒状の開口内に固定子を固定し、回転軸に
回転子を固定し、回転軸を固定子内に通し、ハウジング
の両側に第1及び第2の支持盤を取外自在に取り付け、
各支持盤に取り付けた軸受により、固定子内で回転子が
摩擦なく自在に回転し得るように回転軸を軸支し、第1
の支持盤の外側に柄部を設け、第2の支持盤の外側に軸
受蓋盤を設け、回転軸の第2の支持盤側の部分に工具把
持体を設ける。
【0005】そして、ハウジングの内側の固定子及び回
動子と第1の支持盤との間に第1の空間を形成し、柄部
と第1の支持盤との間に案内空間を形成し、ハウジング
の内側の固定子及び回動子と第2の支持盤との間に第2
の空間を形成し、第1の空間に対応するハウジングの部
分に複数の空気取入口を形成し、第1の支持盤に第1の
空間と案内空間とを連通する複数の流通孔を形成し、回
転軸に柄部側から工具把持体側に延びる中空部を形成
し、第2の空間内に位置する回転軸の部分にファンを固
着し、該フアンより少々工具把持体側の回転軸の部分に
中空部に連通する貫通孔を設け、第2の支持盤およひ軸
受蓋盤に同一中心軸の複数の空気吐出口を形成する。ハ
ウジンクの内周面と固定子の外周面との間に第1の空間
から第2の空間に冷却用空気を流通させる流通隙間を形
成し、固定子及びハウジングも冷却し得るようにする。
第1の空間に対応するハウジング内にスプリングで賦勢
した予圧部材を設け、この予圧部材の部分を第1の支持
盤の開口に摺動自在に嵌めた球軸受の外側輪に当接さ
せ、スプリングの賦勢力を予圧部材を介して前記球軸受
の外側輪に作用させるようにする。予圧部材を環状盤で
構成する場合は、たとえば、第1の空間に対応するハウ
ジング内に環状板及び環状盤を嵌合し、第1の支持盤に
形成した複数の流通孔に対応する環状盤の部分に複数の
凹部を形成し、凹部の底に流通孔を形成し、環状盤の凹
部の底と環状板との間にスプリングを介装し、このスプ
リングによる賦勢力を環状盤を介して第1の支持盤の開
口に摺動自在に嵌めた球軸受の外側輪に予圧として作用
させるようにする。
【0006】
【作用】この発明の工具の電動式回転装置は、回転軸が
回転すると、それに固着したファンにより第2の空間内
の空気に推進力が発生し、第1の空間内に冷却用空気を
吸入し、この冷却用空気を回転軸の中空部及び貫通孔を
通して第2の空間に導入し、この冷却用空気を空気吐出
口から外部に吐出するから、回転軸をその中空部及び貫
通孔を通って流れる冷却用空気により積極的に冷却でき
る。回転軸の工具把持体で把持した工具を使って、被加
工物に切削、研削、研磨等の加工を施すと、時間の経過
に応じて固定子及び回転子が昇温し、その熱が回転軸に
伝わるが、回転軸が常時冷却されるから、回転軸が温度
上昇して熱膨張することなく、回転軸の工具把持体の工
具の支持位置を常に一定に保持することができ、被加工
物に施す切削、研削、研磨等の加工の精度を一定に維持
することができる。
【0007】
【実施例】実施例の工具の電動式回転装置10を、図1
ないし図6を使って説明する。ハウジング11は、図1
ないし図3に示すように、円筒状の開口11aのある筒
状体で構成され、固定子14は、図5に示すように、ハ
ウジング11の開口11a内に嵌合され、ハウジング1
1の複数のねじ孔にねじ込んだ止めボルト11bでハウ
ジング11に固定されている。ハウジング11には、図
5に示すように、3個の空気取入口11cが形成され、
開口11d1のあるコネクター取付部材11dがボルト
11d1にて固定されている。回転軸12は、図4に示
すように、中心に軸線方向に延びる中空部12aのある
長い軸体で構成され、左端12bに近い部分の外周にね
じ部12cが形成され、その中央部分12dに回転子1
5が嵌合されて適宜の手段で固着され、その中央より少
々右によった大径の部分12eに複数の羽根12f1
備えたファン12fが固着され、回転軸12のファン1
2fの右側の部分に中空部12aに連通する複数の貫通
孔12gが形成さられ、この貫通孔12gの右側の中空
部の内周面にねじ部12hが形成され、右端12jより
少々はなれた部分の外周にねじ部12kが形成され、右
端12jよりの中空部は円筒面12mと円錐面12nと
で構成されている。工具把持体13は円筒面13aと円
錐面13bとを備えた筒状体で構成され、この筒状体の
右側の主な部分には軸線方向に延びる複数の溝13cが
半径方向に形成され、その端部の外周に角形部13dが
形成されている。その左端に形成したねじ部13eにね
じ棒13fがねじ込まれて固定され、その中空部13g
に切削、研削、研磨等の工具の柄が挿入されるようにな
っている。そして、工具把持体13の中空部13gに工
具の柄を挿入し、その角形部13cを回し具で掴んで工
具把持体3を回し、そのねじ棒13eを回転軸12のね
じ部12hに強くねじ込むと、工具把持体3の円錐面1
3bが回転軸12の円錐面12nに当って中心方向に押
圧され、複数の半径方向の溝の存在により、工具把持体
3の円錐面13bのある部分等が縮径して、工具の柄を
強力に把持する。
【0008】図1及び図2に示すように、バランス調節
用の筒状体12pを回転軸12のねじ部12cの右側の
部分に嵌合して固定し、回転軸12を回転子14の中に
通し、ハウジング11の両側に第1の支持盤16及び第
2の支持盤17を配し、各支持盤16、17に取り付け
た軸受18、19により、固定子14内で回転子15が
摩擦なく自由に回転し得るように回転軸12を軸支す
る。なお、ハウジング11の内周面11aには、図5に
示すように、その回転軸線の方向に延びる4個の凹溝
(流通隙間)11hを形成し、この凹溝11hを通して
冷却用空気を流し得るようにする。図1及び図2に示す
ように、固定子14及び回転子15の左側のハウジング
11の開口11aが大径になっていて、この大径の開口
11a1に環状板20及び環状盤21が嵌合され、環状
盤21に等しい角度間隔をおいて複数の凹部21aが形
成され、凹部21aの底に流通孔21bが形成され、環
状盤21の凹部21aの底と環状板20との間にスプリ
ング22が介装されている。環状盤21の外側に第1の
支持盤16が配され、この支持盤16の右側の筒状の突
出部分16aがハウジング11の大径の開口11a1
に嵌められ、球軸受18の外側環18aが第1の支持盤
16の開口16b内に摺動自在に嵌められ、球軸受18
の内側環18bが回転軸12の左端に嵌められ、回転軸
12の左側のねじ部12cにナット23がねじ込まれ、
球軸受18の内側環18bが回転軸12の肩部とナット
23とにより回転軸12の固定される。
【0009】環状盤21の流通孔21bに対応する第1
の支持盤16の部分に、それぞれ冷却用空気を通す流通
孔16cが形成され、環状盤21の左側面の内周縁に近
い部分が球軸受18の外側環18aに当接され、スプリ
ング22による賦勢力が環状盤21を介して外側輪18
aに予圧として作用するようになっている。なお、支持
盤16の外周に近い部分に等しい角度間隔をおいて複数
のボルト通し孔16eが形成られ、このボルト通し孔1
6eに通したボルト16fがハウジング11の左端に穿
ったねじ孔11eにねじ込まれ、支持盤16がハウジン
グ11に固定されている。支持盤16の左側に柄体24
が配され、この柄体24の右側の筒状の突出部分24a
が支持盤16の左側の円筒状の凹部16dに嵌められ、
柄体24の外周に近い部分に等しい角度間隔をおいて複
数のボルト通し孔24bが形成られ、このボルト通し孔
24bに通したボルト24cが支持盤16に穿ったねじ
孔16gにねじ込まれ、柄体24が支持盤16に固定さ
れている。なお、柄体24には、図1に示すように、そ
の左側にマシニングセンターの保持部と嵌合する円錐状
部24cが形成され、円錐状部24cの端部の中央にね
じ孔24dが形成されている。また、柄体24の右側の
中央に凹部24dが形成され、この凹部24d内に回転
軸12の左端が収容されている。上記の構成により、固
定子14及び回転子15と第1の支持盤16との間に第
1の空間S1が形成され、柄部24の凹部24dと第1
の支持盤16との間に案内空間S2が形成され、第1の
空間S1と案内空間S2とが第1の空間S1内に嵌めた
環状盤21の凹部21aと流通孔21bおよび第1の支
持盤16の流通孔16cを介して連通する。
【0010】図1及び図3に示すように、固定子14及
び回動子15の右側のハウジング11の開口11aの内
側に環状の突部11a2が形成され、該突部11a2とフ
ァン12fの羽根12f1の先端との間にわずかな隙間
が形成されている。第2の支持盤17の中央には回転軸
12の径よりも大きい径の開口17bが形成され、第2
の支持盤17がハウジング11の右側に配され、前記突
部11a2の右側の円筒状の凹部11f内に支持盤17
の筒状の部分17aが嵌められ、支持盤17の開口17
bに回転軸12が通され、支持盤17の外周に近い部分
に等しい角度間隔をおいて複数のボルト通し孔17cが
あけられ、このボルト通し孔17cに通したボルト17
dをハウジング11の右端に穿ったねじ孔11gにねじ
込んで、支持盤17がハウジング11に固着されてい
る。第2の支持盤17の開口17bのまわりの部分に
は、グリースを溜めとなる環状の溝孔17eが形成さ
れ、この溝孔17eに連通させて筒状の開口17fが形
成されている。溝孔17eにグリース25を入れてか
ら、開口17f内に複数の貫通孔25aのある環状の軸
受座26を嵌め、それから開口17f内に球軸受19の
外側輪19aを摺動自在に嵌める。同時に軸受座26及
び球軸受19の内側輪19bを回転軸12に嵌める。第
2の支持盤17の右側には、環状の軸受蓋盤27が配さ
れ、軸受蓋盤27の外周に近い部分に等しい角度間隔を
おいて複数のボルト通し孔27aが形成され、このボル
ト通し孔27aに通したボルト27bが第2の支持盤1
7の右側に穿ったねじ孔17gにねじ込まれて、軸受蓋
盤27が支持盤17に固着され、軸受蓋盤27の左側面
の内周縁に近い部分が球軸受19の外側環19aに当接
されるようになっている。回転軸12の右端のねじ部1
2kにナット28がねじ込まれ、球軸受19の内側環1
9bが回転軸12の肩部とナット28とにより回転軸1
2の固定されている。軸受蓋盤27の内周部とナット2
8の外周部との間に小隙間が形成され、ナット28の左
側の環状の突条部28aが軸受蓋盤27の右側の環状の
凹部27cに嵌合し、球軸受19内に埃等が入らないよ
うになっている。さらに、第2の支持盤17及び軸受蓋
盤27には、その中心軸線から等しい距離はなれた部分
に、間隔をおいて冷却用空気を吐出する複数の空気吐出
口17h、27dが前記中心軸線と略平行に形成されて
いる。よって、固定子14及び回転子15と第2の支持
盤19との間に冷却用空気を導入する第2の空間S3が
形成され、第2の空間S3に導入された冷却用空気にフ
ァン12fにより推進力が与えられ、支持盤17及び軸
受蓋盤27の空気吐出口17h、27dを通して、冷却
用空気がハウジング11の外側に吐出するようになって
いる。なお、図1及び図2に示すように、コネクター取
付部材11dの開口11d1内にはコネクター29が抜
き差し自在に取り付けられ、コネクター29等を介して
固定子14及び回転子15に給電し得るようになってい
る。
【0011】実施例の工具の電動式回転装置10の使い
方を説明する。回転装置10の柄体24を図示されてい
ないマシニングセンターの保持部に固着し、その回転軸
12の工具把持体13に図示されていない工具を把持さ
せ、インバーターを通した電流をコネクター29等を介
して回転装置10の固定子14及び回転子15に流し
て、回転軸12を回転(たとえば、70.000rp
m)させ、回転軸12の工具把持体13で把持した工具
で被加工物に切削、研削、研磨等の加工を施す。回転軸
12が高速回転すると、それに固着したファン12fも
高速回転し、第2の空間S3内の空気に推進力が与えら
れる。すると、空気取入口11cから第1の空間S1内
に冷却用空気が吸入され、この冷却用空気が環状盤21
の凹部21a及び流通孔21bを通り、かつ第1の支持
盤16の流通孔16cを通って案内空間S2に導入さ
れ、案内空間S2に導入した冷却用空気が回転軸12の
中空部12a及び貫通孔12gを通して第2の空間S3
に導入される。また、空気取入口11cから第1の空間
S1内に取り入れられた冷却用空気の一部が、ハウジン
グ11の凹溝(流通隙間)11h及び固定子14の内周
面と回転子15の外周面との間の隙間を通して第2の空
間S3に導入される。第2の空間S3内に導入された冷
却用空気は、ファン12fによる推進力で支持盤17及
び軸受蓋盤27の空気吐出口17h、27dを通して、
ハウジング11の外側と吐出される。回転軸12の工具
把持体13で把持した工具を使って被加工物を切削、研
削、研磨等の加工すると、時間の経過に応じて、固定子
14及び回転子15が昇温して、回転子15の熱が回転
軸12に伝わるが、回転軸12はその中空部12a及び
貫通孔12g内を流れる冷却用空気により常に冷却さ
れ、かつ、固定子14、回転子15およびハウジングは
固定子14の内周面と回転子15の外周面との間の隙間
及びハウジング11の凹溝11hを流れる冷却用空気に
より冷却されるから、回転軸12が温度上昇して熱膨張
することなく、工具把持体13で把持した工具の支持位
置を常に一定に保持することができ、被加工物に施す切
削、研削、研磨等の加工の精度を一定に維持することが
できる。
【0012】
【発明の効果】この発明の工具の電動式回転装置は、特
許請求の範囲の欄に記載した構成を備えることにより、
次の(イ)ないし(ホ)の効果を奏する。 (イ)請求項1記載のようにすると、回転軸がその中空
部及び貫通孔を流動する冷却用空気により冷却でるか
ら、回転軸が温度上昇して熱膨張することなく、工具把
持体が把持する工具の支持位置を常に一定に保持するこ
とができ、被加工物に施す切削、研削、研磨等の加工の
精度を一定に維持することができる。 (ロ)請求項2及び3記載のようにすると、冷却用空気
を吸入する空気取入口、第1の空間、流通孔、案内空
間、第2の空間、空気吐出口等の形成が容易になり、所
望量の冷却用空気を回転軸の中空部及び貫通孔に流すこ
とができ、回転軸の温度を所望範囲に維持することがで
きる。 (ハ)請求項4記載のようにすると、流通隙間を流動す
る冷却用空気により固定子およびハウジングを冷却する
ことができ、それを所望範囲の温度に維持することがで
き、回転装置を連続的に長時間回転させることが可能に
なる。 (ニ)請求項5記載のようにすると、第1の空間内に予
圧部材を設けることができる。 (ホ)請求項6記載のようにすると、予圧部材として環
状盤を使っても、冷却用空気を流動させる流通孔を容易
に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の工具の電動式回転装置を図4のA−A
線に沿って断面し矢印方向にみた正面図
【図2】図1のものの中央付近の部分を拡大して示す正
面図
【図3】図1のものの右側の部分を拡大して示す正面図
【図4】図1に示すものの回転軸を拡大し一部を断面し
て示す正面図
【図5】図1に示すものの図1のB−B線等に沿って断
面し矢印方向にみた側面図
【図6】図1に示すものの図1のC−C線等に沿って断
面し矢印方向にみた側面図
【符号の説明】
10 工具の電動式回転装置 11 ハウジング 11c 空気取入口 12 回転軸 12a 中空部 12f ファン 12g 貫通孔 13 工具把持体 14 固定子 15 回転子 16 第1の支持盤 16c 流通孔 17 第2の支持盤 17h 空気吐出口 18 軸受 19 軸受 20 環状板 21 環状盤 21a 凹部 21b 流通孔 22 スプリング 23 ナット 24 柄体 26 軸受座 27 軸受蓋盤 27d 空気吐出口 28 ナット 29 コンネクター S1 第1の空間 S2 案内空間 S3 第2の空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング、固定子、回転子、回転軸、第
    1および第2の軸受支持盤、軸受等からなり、第1の支
    持盤の外側に柄部が設けられ、回転軸の第2の支持盤側
    の部分に工具把持体が設けられている工具の電動式回転
    装置において、固定子及び回動子の一方の側に空気取入
    口のある第1の空間が形成され、固定子及び回動子と他
    方の側に空気吐出口のある第2の空間が形成され、回転
    軸に長手方向に延びる中空部が形成され、第2の空間内
    に位置する回転軸の部分にファンが固着され、かつその
    ファンの近くの部分に中空部に連通する貫通孔が形成さ
    れ、回転軸の回転により空気取入口から第1の空間に吸
    入した冷却用空気を回転軸の中空部及び貫通孔を通して
    第2の空間に導入し、その冷却用空気を空気吐出口から
    吐出するようになっていることを特徴とする工具の電動
    式回転装置。
  2. 【請求項2】ハウジングに固定子が固定され、回転軸に
    回転子が固定され、回転軸が固定子内に通され、ハウジ
    ングの両側に第1及び第2の支持盤が取り付けられ、各
    支持盤に取り付けた軸受により回転軸が軸支され、第1
    の支持盤の外側に柄部が設けられ、回転軸の第2の支持
    盤側の部分に工具把持体が設けられている工具の電動式
    回転装置において、固定子及び回動子と第1の支持盤と
    の間に第1の空間が形成され、柄部と第1の支持盤との
    間に案内空間が形成され、固定子及び回動子と第2の支
    持盤との間に空気吐出口のある第2の空間が形成され、
    第1の空間に対応するハウジングの部分に空気取入口が
    形成され、第1の支持盤に第1の空間と案内空間とを連
    通させる流通孔が形成され、第2の空間に対応する第2
    の支持盤等の部分に空気吐出口が形成され、回転軸に柄
    部側から工具把持体側に延びる中空部が形成され、第2
    の空間内に位置する回転軸の部分にファンが固着され、
    そのファンの近くの部分に第2の空間と中空部とを連通
    する貫通孔が形成され、回転軸の回動により第1の空間
    に吸入した冷却用空気を第1の支持盤の流通孔、案内空
    間、回転軸の中空部及び貫通孔を通して第2の空間内に
    導入し、この冷却用空気を空気吐出口から吐出するよう
    になっていることを特徴とする工具の電動式回転装置。
  3. 【請求項3】ハウジングに固定子が固定され、回転軸に
    回転子が固定され、回転軸が固定子内に通され、ハウジ
    ングの両側に第1及び第2の支持盤が取り付けられ、各
    支持盤に取り付けた軸受により回転軸が軸支され、第1
    の支持盤の外側に柄部が設けられ、第2の支持盤の外側
    に軸受蓋盤が設けられ、回転軸の軸受蓋盤から突出する
    側の部分に工具把持体が設けられている工具の電動式回
    転装置において、ハウジングの内側の固定子及び回動子
    と第1の支持盤との間に第1の空間が形成され、柄部と
    第1の支持盤との間に案内空間が形成され、ハウジング
    の内側の固定子及び回動子と第2の支持盤との間に第2
    の空間が形成され、第1の空間に対応するハウジングの
    部分に複数の空気取入口が形成され、第1の支持盤に第
    1の空間と案内空間とを連通する複数の流通孔が形成さ
    れ、回転軸に柄部側から工具把持体側に延びる中空部が
    形成され、第2の空間内に位置する回転軸の部分にファ
    ンが固着され、フアンより少々工具把持体側によった回
    転軸の部分に中空部に連通する貫通孔が形成され、第2
    の支持盤およひ軸受蓋盤に複数の空気吐出口が形成され
    ていることを特徴とする工具の電動式回転装置。
  4. 【請求項4】ハウジンクの内周面と固定子の外周面との
    間に第1の空間から第2の空間に冷却用空気を流通させ
    る流通隙間が形成されていることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれか一つの項記載の工具の電動式回転装
    置。
  5. 【請求項5】第1の空間に対応するハウジング内にスプ
    リングで賦勢した予圧部材が設けられ、この予圧部材の
    部分が第1の支持盤の開口に嵌めた球軸受の外側輪に当
    接され、スプリングの賦勢力が予圧部材を介して前記球
    軸受の外側輪に作用するようになっていることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれか一つの項記載の工具の
    電動式回転装置。
  6. 【請求項6】第1の空間に対応するハウジング内に環状
    板及び環状盤が嵌合され、第1の支持盤に形成した複数
    の流通孔に対応する環状盤の部分に複数の凹部が形成さ
    れ、凹部の底に流通孔が形成され、環状盤の凹部の底と
    環状板との間にスプリングが介装され、前記スプリング
    による押圧力が環状盤を介して第1の支持盤の開口に嵌
    めた球軸受の外側輪に作用するようになっていることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つの項記載の
    工具の電動式回転装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999011422A1 (en) * 1997-09-04 1999-03-11 Kennametal Inc. Toolholder having impeller-type coolant inducer
JP2001334440A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Komatsu Machinery Corp アタッチメントの冷却装置および冷却方法

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