JPH05308673A - 移動通信方式 - Google Patents

移動通信方式

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JPH05308673A
JPH05308673A JP4111446A JP11144692A JPH05308673A JP H05308673 A JPH05308673 A JP H05308673A JP 4111446 A JP4111446 A JP 4111446A JP 11144692 A JP11144692 A JP 11144692A JP H05308673 A JPH05308673 A JP H05308673A
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station
communication
mobile
mobile station
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JP4111446A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kuno
豊 久埜
Atsushi Tajima
淳 田島
Minoru Kuramoto
実 倉本
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で簡便な移動通信システムを実現し得る
移動通信方式を提供する。 【構成】 固定ISDN通信網17e内の交換局17f
に、移動網制御局17l、無線基地局17bを直接接続
し、呼制御、無線回線制御、移動局移動管理に必要な制
御信号を専ら固定通信網交換局を介して送受し、また、
移動局17aと固定通信網17eとの通信のうち、移動
局17a−無線基地局17b間以外の区間の通信信号及
び制御信号の伝送は全て有線通信回線17c,リンク1
7jによって行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信網形態に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の移動通信システムの構成を
示すもので、移動局1aは移動網1c内の無線基地局1
b、在圏移動通信交換局1d、関門移動通信交換局1
e、固定通信網1f内の中継局1gを介して該固定通信
網1fと接続され、中継局1h、単位局1iを介して固
定端末1jとの通信を行う。
【0003】在圏移動通信交換局1dは移動局1aに対
する通信チャネル割当の着信制御を行う制御局1kとの
制御信号送受のためのインタフェースを有する外、ホー
ム移動通信交換局1lを介してホームメモリ1mをアク
セスするインタフェースを有する。このインタフェース
は、例えば通信終了時に使用され、移動局1aの課金情
報を書き換える等の目的で使用される。また、移動局着
信時に一斉呼び出しを行う無線セル数を少なくし、着信
時の網側の制御負担を軽減させるため、非通信中の移動
局に対して複数の無線セルに亘る定められたエリア毎に
位置登録を行い、その結果をホームメモリ1mに保持し
ておく機能も移動通信においては重要である。
【0004】以下、移動局発信時、移動局着信時、無線
セル移行時、移動局位置登録時の制御手順の一例を説明
する。
【0005】移動局発信時の制御信号のシーケンスを図
2に示す。移動局2aは待ち受け中に各無線基地局が常
時送出している制御チャネル(止まり木チャネル)の受
信レベル測定を常時行っており、その結果が最も良好な
無線基地局、ここでは2bを予め選択している。この
際、ユーザから発信要求が入力されると、移動局2aは
共通制御チャネルを使って、図3に示すような発信要求
信号2cを送出する。
【0006】無線基地局2bは移動局ホームメモリにア
クセスして、該移動局2aが通信する権利を有している
移動局であることを確認した(2d、2e)後、自局に
空き無線通信チャネルがある場合は直ちに移動局2aに
対する通信チャネル割当を行い、空きがない場合は制御
局2f経由で発信要求信号2c中の受信レベルが良好で
あった無線基地局2gに対する通信チャネル指定要求信
号2hを送出する。無線基地局2gは該通信チャネル指
定要求信号2hに従って空きチャネルを検索し、結果を
制御局2f経由で無線基地局2bに報告する(2i)。
無線基地局2bは無線制御チャネルによって使用すべき
通信チャネルを、図4に示すような無線チャネル指定信
号2jにより移動局2aに通知する。
【0007】移動局2aは無線チャネル指定信号2jを
受信した後、無線基地局2gとの間で上り同期信号2
k、下り同期信号2l、下り同期完了信号2m、上り同
期完了信号2nをやりとりし、無線リンクの確立を制御
局2fに報告する(2o)。制御局2fは以後、通信に
使用する無線基地局−交換局間の有線回線を在圏移動通
信交換局2pに通知し(2q)、以降、順次上位の交換
局や固定通信網交換局(図1中の中継局1g,1h等)
をアクセスして通信が開始される。
【0008】次に、移動局着信時の制御信号のシーケン
スを図5に示す。固定端末5aから選択信号5bが単位
局5cに送出されると、該単位局5cは選択信号5b中
の番号より着信側端末が移動局5hであることを識別
し、最寄りの関門移動通信交換局5dと接続する(5
e)。関門移動通信交換局5dは選択信号5b中の移動
機番号に従って移動局ホームメモリ5fに共通線信号網
経由でアクセスし(5g)、該移動局ホームメモリ5f
からの移動局5hの位置登録情報通知信号5iに従って
該移動局5hが現時点で在圏中の位置登録エリアの在圏
移動通信交換局5jに接続する(5k)。
【0009】在圏移動通信交換局5jは制御局5lに無
線リンク確立要求信号を送出し(5m)、制御局5lは
該信号を受けて配下の無線基地局5n,……に、図6に
示すような着信呼び出し信号5pを送出させる(5
o)。移動局5hは待ち受け中に最も受信レベルが良好
な止まり木チャネルを選択しており、該止まり木チャネ
ルによって着信呼び出し信号5pを受信すると、図7に
示すような着信応答信号5qを、周辺無線基地局の止ま
り木チャネルの受信レベル情報と併せて共通制御チャネ
ルによって送出する。以後、発信時と同様の手順によ
り、無線セル選択、無線通信チャネル割当を行って無線
リンクを確立し、通信に使用する無線基地局−交換局間
の有線回線を制御局5l経由で在圏移動通信交換局5j
に通知し(5r)、移動局5hと固定端末5aとの通信
が開始される。
【0010】次に、通信中の移動局がセル境界に接近
し、通信品質劣化が生じた場合の制御信号のシーケンス
を図8に示す。最近のディジタル移動通信においては、
TDM/TDMA方式が一般的である。以下では3チャ
ネル時分割多重方式の場合を説明する。
【0011】3チャネル時分割多重方式のディジタル移
動通信では、移動局は図9に示すように1フレーム9a
を3つの時間帯9b,9b´,9b''に分割し、送信及
び受信にそれぞれ時間帯を1つずつ、例えば9b及び9
b´を用いるので、送信も受信も行わない空きの時間帯
9b''が1つ生じる。そこで、移動局は該空きの時間帯
9b''を用いて周辺無線基地局の止まり木チャネルの受
信レベル測定を行い、下り無線回線の品質を考慮した移
行先のセル選択を実現している。
【0012】このようにして移動局8bは常時、通信品
質を監視しており、品質劣化を検知すると無線基地局8
aに対して、図10に示すような止まり木チャネルの受
信レベル測定結果報告信号8cを送出する。無線基地局
8aは該報告信号8cに従って、切り替えるべき無線基
地局が存在する場合にはその無線基地局、ここでは8d
に対して制御局経由で空きチャネルの指定要求を送出し
(8e)、以後、無線基地局8dからのチャネル指定を
受けて、発着信時と同じ手順で無線リンクを確立する。
【0013】移行前セルの無線基地局8aは無線基地局
8dからのチャネル指定を受けて、移動局8bに対する
チャネル指定信号を送出するのに先だって、旧リンクに
よる通信を継続したまま在圏移動通信交換局8fに、図
11に示すような新リンク接続要求信号を送出する。
【0014】交換局は図12に示すような構成をとって
おり、移動通信網及び固定通信網を接続する出回線12
a,12a´,12a'',……と、無線基地局からの入
り回線12b,12b´,12b'',……とを接続して
いる。
【0015】在圏移動通信交換局8fは無線基地局から
の新リンク接続要求を受信すると、今まで使用していた
無線回線と接続されている入り回線12bを出回線12
aに接続したまま、セル移行後に使用する新入り回線1
2b´を出回線12aに接続し、新無線リンクが確立し
た時点で無線基地局8dからの無線リンク完了報告信号
を受けて、旧有線リンク12b−12aを切断し、新リ
ンクによる通信を開始し、接続完了報告信号を無線基地
局8aに送出して旧無線リンクを切断する。
【0016】セル移行が異なる交換局配下の無線セルに
亘って行われた場合は、前記と同じ手順によってセル移
行後に使用する通信チャネルが選択されると、図13に
示すように関門移動通信交換局13aで現在まで移動局
13bが使用してきた回線13cからセル移行後に使用
する回線13dへスイッチの切替えを行い、使用中の出
回線13eと接続する。前述した場合の制御信号のシー
ケンスを図14に示す。
【0017】待ち受け中の移動局は、前述した止まり木
チャネルの受信レベルの測定を行う外、着信呼び出し時
に呼び出す地域の範囲を限定して制御を効率化するた
め、位置登録を行っている。即ち、非通信中の移動局は
ホームメモリに無線基地局及びホーム移動通信交換局を
介してアクセスし、自局がメモリの内容を現時点で在圏
する位置登録エリアに更新する。位置登録要求信号のフ
ォーマットを図15に示す。
【0018】位置登録エリアは、図16に示すように複
数の無線セル16a,16a´,16'',……を含み、
移動局16bは位置登録エリア16cから位置登録エリ
ア16dへ移行した場合、ホームメモリの内容を更新す
る。
【0019】以上述べた手順により、発信接続や着信接
続もしくはチャネル切替え等の移動通信サービスの提供
が可能になる。また、前述した手順に別の手順を若干、
加えることにより、各種の電話付加サービスやファクシ
ミリのような非電話サービスを提供することが可能にな
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このように、移動通信
システムにおいても固定通信網におけるサービスと同程
度のサービスが提供できるようになってきたが、これら
のサービスを提供するための設備はかなり膨大になって
いる。これは無線通信に特有な無線機等の設備が必須で
あることに加えて、前述した移動通信特有の手順を新た
に開発して設備しなければならないことによる。
【0021】例えば、通常の設備構成を例に挙げると、
移動通信交換局一局当り5架以上のハードウェアが必要
となる場合が大半であり、そのソフトウェアは4メガバ
イト以上に及んでいる。このことは移動通信加入者数を
200万人、1交換局の収容加入者数を5万人とする
と、加入者階梯の交換局だけで200架以上の架数が必
要になることを意味している。また、4メガバイトのソ
フトウェアとは、その半分を新規に製造するとして、2
00人年〜300人年の開発稼働に相当する。この稼働
に加えて、設備運用のための稼働も当然、別に必要とな
る。
【0022】本発明は前述した従来の問題点に鑑み、交
換局のハードウェア及びソフトウェアを新規に設備する
ことなく、従ってその運用維持も必要とすることなく、
より安価で簡便な移動通信システムを実現し得る移動通
信方式を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明では前記目的を達
成するため、固定通信網内の交換局に、移動網制御局、
無線基地局を直接接続し、呼制御、無線回線制御、移動
局移動管理に必要な制御信号を専ら固定通信網交換局を
介して送受し、また、移動局と固定通信網との通信のう
ち、移動局−無線基地局間以外の区間(以下、固定区間
と称す。)の通信信号及び制御信号の伝送は全て固定通
信網伝送路によって行うことを特徴とする。
【0024】従来の技術とは、移動網は交換局を含ま
ず、固定区間伝送路は固定通信網のそれを完全に借用
し、かつ、固定通信網の通話接続プロトコルをそのまま
使用して通信サービスを提供するところが異なる。
【0025】
【作用】本発明によれば、固定通信網側の交換伝送設備
をそのまま利用して通信信号、制御信号の送受を行い、
かつ、固定通信網との信号インタフェースのみを使用し
て通信の確立を実施しているため、従来、新規に設備化
が必要であった交換設備を設置する必要がない。
【0026】
【実施例1】以下の説明において、固定通信網とは交換
局、固定端末及びそれらに接続する伝送路の一切を指す
ものとし、移動網とは移動通信サービスを加入者に提供
する上で必要な設備のうち、前記固定通信網に含まれな
いもの一切を指すものとする。
【0027】図17は本発明の移動通信方式の第1の実
施例を示すシステム構成図である。通信を行う移動局1
7aは無線基地局17bと無線通信チャネルによって接
続され、無線基地局17bの各無線通信機から出た有線
通信回線17cは、固定ISDN端末17dと同様に直
接、固定ISDN通信網17e内の単位局17fに接続
され、該単位局17fからは従来の網構成と同様に中継
局17gと接続される。有線通信回線17cには固定I
SDN端末17dに付与するのと同一体系の電話番号を
付与しておき、ISDNに準拠した固定通信網との通信
を行う。
【0028】中継局17gは固定ISDN通信網17e
の中継局17h及び該中継局17hを介して固定PST
N通信網と接続され、移動局17aは固定ISDN端末
17d及び固定PSTN端末17iと通信を行うことが
できる。
【0029】また、無線基地局17bと固定ISDN通
信網17eとの間には常時、呼制御、移動局移動管理、
課金、無線回線制御に用いる通信回線のリンク17jを
張っておき、パケット網17kを通じてISDNパケッ
ト通信シーケンスに準拠して、制御局17l、移動局ホ
ームメモリ17m及び他の無線基地局と前述した制御の
ための制御信号の送受を行う。前記リンク17jを介し
て送受される制御信号の一般的なフォーマットを図18
に示す。
【0030】また、前記移動網内制御信号の送信手順は
図19に示す通りである。即ち、送信側、例えば無線基
地局(図中「発TE」)から、まず、交換局(図中「発
ISM」)とのリンクの確立を行い、ついで、発ISM
を介してパケット処理モジュール(以下、PHMと称
す。)とのリンクを確立し、さらに受信側交換局(図中
「着ISM」)と受信側、例えば制御局(図中「着T
E」)とのリンクを確立し、最後に着PHMとのリンク
を確立する。これらの呼設定フェーズが終了すると、通
信フェーズに入る。以上の手順により、同時に複数の相
手とのパケット通信の呼を設定することができる。
【0031】本発明方式では前記パケット網を介して移
動通信特有の信号の送受を行うため、固定通信網の変更
はハードウェア/ソフトウェアとも全く必要ない。以下
に説明する実施例では、無線基地局17bの制御部(リ
ンク17jで伝送される信号にかかわる部分)、無線基
地局17b、制御局17l及び移動局ホームメモリ17
m間では常時、パケット通信の通信フェーズになってい
るものとしても良く、また、制御信号の送受を行う度に
前記手順により呼設定を行うものとしても良い。
【0032】以下では移動局と固定PSTN端末17i
とが通信を行う場合について説明するが、全く同様な手
順によって移動局と固定ISDN端末との通信を行うこ
とが可能である。また、以下では無線基地局17bの各
無線チャネル、制御局17l、移動局ホームメモリ17
mは、通信中転送サービスの提供が受けられるものとし
て説明する(通常、この前提は成立する。)。
【0033】移動局発信時の制御信号のシーケンスを図
20に示す。移動局20aは待ち受け中の止まり木チャ
ネルの受信レベル測定の結果より選択した無線基地局2
0bに対して、前記図3に示すような発信要求信号20
cを送信した(無線基地局20bには現時点で空き通信
チャネルがないので、周辺無線基地局20dにチャネル
指定を要求するものとする。)後、パケット網を介して
前記図18に示すような制御信号を無線基地局20b−
20d間及び無線基地局20b−移動局ホームメモリ間
でやりとりし、無線区間信号については従来と全く同様
の信号及び手順で無線リンクを確立する。即ち、有線区
間で運ばれる信号はISDN網のユーザ・ユーザ間信号
と見なされるため、固定網側のハードウェア/ソフトウ
ェアの変更は一切必要ない。無線区間の信号についても
変更がないため、移動局側のハードウェア/ソフトウェ
アも従来と同一のそれが使用可能である。
【0034】以上の無線リンク確立後、無線基地局20
dは通信に使用する無線基地局−交換局間の有線回線を
選定し、単位局20eに通常のISDNにおける発信と
同一のプロトコルで選択信号を送出し(20f)、移動
局−固定PSTN端末間の接続を実現する。
【0035】次に、移動局着信時の制御信号のシーケン
スを図21に示す。本実施例では、移動局と通信しよう
とする固定通信網加入者は、移動局ホームメモリに呼び
出したい移動局の番号として論理的に割り振られた電話
番号を固定端末に入力する。呼び出された移動局の移動
局ホームメモリは同時呼量を接続できるだけの回線を保
有しており、私設網の構内交換機と同様の機構によっ
て、該移動局ホームメモリに登録されている移動局と同
数の回線を設備することなく、固定端末との接続を行
う。固定端末と接続した移動局ホームメモリは呼び出さ
れた移動局の在圏する位置登録エリアの制御局に無線リ
ンクの確立を行わせ、通信に使用する無線通信チャネル
が決定すると、該無線通信チャネルに付与された電話番
号への通信中転送サービスの提供を受けることによっ
て、固定端末と移動局との接続を実現する。以下、前記
の手順における信号送信について説明する。
【0036】固定PSTN端末21aより単位局21b
に選択信号として送出する(21c)と、単位局21b
は呼び出された移動局21dのホームメモリ21eに接
続する。ホームメモリ21eは移動局21dの位置登録
情報を検索し、その結果に従って、移動局21dが現時
点で在圏中の位置登録エリアの制御局21fに対してパ
ケット網を介して無線リンクの確立を要求する(21
g)。制御局21fはパケット網を介して配下の無線基
地局と前記図19に示すようなシーケンスで信号を送受
し、従来と同様の手順で無線セル選択、通信チャネル指
定及び無線リンクの確立を行う。
【0037】通信に使用される無線基地局21h−交換
局間の有線回線を該無線基地局21hが定めると、制御
局21fはホームメモリ21eにパケット網を介して該
回線に付与された電話番号を通知する(21i)。以上
の手順において制御局−無線基地局間、無線基地局−無
線基地局間、並びに制御局−移動局ホームメモリ間で送
受される、前記無線リンクの確立要求(21g)以下の
信号はユーザ・ユーザ間の信号として固定通信網によっ
て処理されるため、固定通信網は信号の内容に応じた処
理を一切する必要がない。
【0038】前記電話番号の通知(21i)を受けて、
ホームメモリ21eは固定通信網に対して該電話番号へ
の通信中転送を要求する。通信中転送の一般的なシーケ
ンスは図22に示す通りで、本実施例の場合、転送元は
ホームメモリ21e、転送先は無線基地局21hであ
る。
【0039】通話中転送要求が送信されると、まず、網
とホームメモリ21eとの間で、付加情報、保留、付加
情報、保留受付、付加情報と信号を送受して、固定PS
TN端末21aとホームメモリ21eとの通話を保留す
る。次に、ホームメモリ21eと無線基地局21hとの
間で、呼設定、呼設定受付、呼出、応答、応答確認を送
受して、無線基地局21hと固定PSTN端末21aと
の間に呼を設定する。最後に、再び網とホームメモリ2
1eとの間で付加情報を送受して無線基地局21hと固
定PSTN端末21aとの通信を開始した後、網とホー
ムメモリ21eとの間で、切断、解放、解放完了を送受
して、21a−21e間、21e−21h間の接続を解
除し、固定PSTN端末21aと無線基地局21hとの
通信が開始される(以上の手順は図21中の21jに当
る。)。無線区間回線は既に確立されているので、以上
の手順により、固定PSTN端末21aと移動局21d
との間の通信が可能となる。
【0040】次に、セル間通信チャネル切替え時の制御
信号のシーケンスを図23に示す。通信中の移動局23
aが使用中の無線通信チャネルに受信レベルの劣化が起
きると、無線基地局23bはパケット網を介して前記図
19に示すようなシーケンスで信号を送受し、従来と同
様の手順で移行先無線セル選択制御を行う。無線リンク
が確立し、以後、使用される無線基地局23c−新交換
局23d間の有線区間の回線が該無線基地局23cによ
って定められると、無線基地局23cは無線基地局23
bに対して、無線基地局23c−新交換局23d間の有
線回線に付与された番号をパケット網を介して通知する
(23e)。無線基地局23bは単位局23fに現時点
まで使用中の無線基地局23b−単位局23f間の有線
回線に付与された番号から該電話番号への通信中転送を
要求し、前記図22に示すようなシーケンスで処理を行
い(23g)、通信相手PSTN端末との通話を順次、
図22の手順によって、通信相手PSTN端末と無線基
地局23cとの通話に切替え、通信相手PSTN端末と
無線基地局23bとの通話を切断し、無線基地局23c
を介して移動局23aと通信相手PSTN端末との通信
が開始される。
【0041】次に、移動局終話時の課金動作のシーケン
スを図24に示す。以下、移動局側から切断する場合に
ついて説明するが、固定端末側から切断する場合もほぼ
同様の手順により切断・課金を行うことが可能である。
【0042】移動局24aから切断要求信号が無線基地
局24bに送出される(24c)と、移動局24aと無
線基地局24bは従来と同様に、解放(24d)、解放
完了(24e)、無線チャネル切断(24f)、無線チ
ャネル切断確認(24g)と信号を送受し、以後、無線
基地局24bから固定端末24hまで、順次切断信号を
送信する。一方、通信中、無線セル移行を行う毎に旧無
線基地局と新無線基地局はパケット網経由で課金情報を
送受しており、終話時に移動局24aと通信を行ってい
た無線基地局24bが、前記の切断制御の後、パケット
網経由で移動局ホームメモリ24iに課金情報を送信し
て、移動局ホームメモリ24iが移動局24aの課金情
報を書き換える。
【0043】また、非通信中の移動局が位置登録を行っ
た場合のシーケンスを図25に示す。移動局25aが選
択している止まり木チャネルによって無線基地局25b
に対して位置登録要求信号を送信する(25c)と、無
線基地局25bはパケット網経由で移動局ホームメモリ
25dにアクセスし(25e)、位置登録情報を書き換
える。
【0044】
【実施例2】前記第1の実施例の手順において、制御局
及び移動局ホームメモリを共通線信号網に接続し、番号
変換機能を具備させて通信中にリンクを張り替えること
により、前記第1の実施例において、無線基地局及び移
動局ホームメモリが通信中転送サービスを受けることに
よって実現された移動局と固定通信網との接続を行うこ
とが可能である。この構成によれば、第1の実施例で示
した着信時におけるホームメモリへの通信回線接続が不
要となるため、設備数及び課金の面での改善が期待でき
る。
【0045】図26は本発明の第2の実施例を示すシス
テム構成である。前記第1の実施例と同様に、通信を行
う移動局26aは無線通信チャネルによって無線基地局
26bと接続され、該無線基地局26bから出た有線通
信回線26cは直接、固定ISDN通信網26d内の単
位局26eに接続される。また、無線基地局26bと固
定ISDN通信網26dとの間には常時、制御に用いる
通信回線のリンク26fを張っておき、パケット網26
gを通じて制御局26h、移動局ホームメモリ26i及
び他の無線基地局と前記の制御のための制御信号の送受
を行う。
【0046】固定ISDN通信網26dの中継局26j
は、同じく固定ISDN通信網26dの中継局26k及
び該中継局26kを介して固定PSTN通信網と接続さ
れ、移動局26aは固定ISDN端末26l及び固定P
STN端末26mと通信を行うことができる。
【0047】以下では移動局と固定PSTN端末26m
とが通信を行う場合について説明するが、全く同様な手
順によって移動局と固定INDN端末との通信を行うこ
とが可能である。また、制御局26h及び移動局ホーム
メモリ26iは、固定通信網(ISDN、PSTNを含
む。)の各交換局と共通線信号網によって接続されてお
り、前記交換局に対して随時番号変換を指示し、通信中
の呼に対してリンクを張り替えさせる機能を有してい
る。
【0048】本実施例において、発信時、位置登録時、
終話時及び課金時の制御手順は、前記第1の実施例の場
合と同様である。また、以下では第1の実施例の場合と
同様に固定PSTN端末と移動局との通信について説明
するが、固定ISDN端末との通信も同様の制御手順に
より可能である。
【0049】移動局着信時の制御信号のシーケンスを図
27に示す。固定PSTN端末27aから選択信号が単
位局27bに送出される(27c)と、単位局27bは
図28に示すような番号対応表によって移動局ホームメ
モリを選択し、共通線信号網経由で移動局ホームメモリ
27dに番号問い合わせ信号を送出する(27e)。移
動局ホームメモリ27dは呼び出された移動局27fの
位置登録情報を検索し、パケット網経由で移動局27f
が現時点で在圏中の位置登録エリアの制御局27gに無
線リンクの確立を要求する(27h)。制御局27gは
パケット網を介して前記図19に示すようなシーケンス
で制御信号を送受し、従来と同様の手順で着信制御を行
う。
【0050】無線リンクが確立し、今後、通信に使用す
る無線基地局27i−交換局間の有線回線が定まると、
制御局27gはパケット網経由で該回線に付与された電
話番号を移動局ホームメモリ27dに通知する(27
j)。移動局ホームメモリ27dは共通線信号網経由で
該電話番号を番号書き換え情報として単位局27bに送
信し(27k)、該単位局27bは該電話番号との接続
を行い(27l)、固定PSTN端末−移動局間の通信
が開始される。
【0051】次に、セル間通信チャネル切替え時の制御
信号のシーケンスを図29に示す。通信中の移動局29
aが使用中の無線通信チャネルに受信レベルの劣化が起
きると、無線基地局29bはパケット網を介して従来と
同様な手順で移行先無線セルの選択制御を行う。無線リ
ンクが確立し、以後、使用される無線基地局29c−単
位局間の有線区間の回線が該無線基地局29cによって
定められると、制御局29dに該回線に付与された電話
番号をパケット網経由で通知する(29e)。制御局2
9dは現在、無線基地局29bと接続されている単位局
29fに割り込みを掛けて、該回線に付与された番号へ
の番号書き換えを行い(29g)、無線基地局29cを
介した移動局29aと通信相手PSTN端末との通信が
開始される。
【0052】なお、前記セル間通信チャネル切替えは図
23に示した手順で行っても良い。また、課金、位置登
録、終話時の制御も前記と同様の手順によって、移動局
ホームメモリにアクセスすることにより実現できる。
【0053】
【実施例3】図30は本発明の第3の実施例を示すシス
テム構成である。前記第2の実施例において、図30に
示すような、移動局ホームメモリ30aを制御局30b
とのみ専用線で接続した網構成も考えられる。本実施例
においては、セル間通信チャネル切替え、位置登録、終
話時の制御手順は第2の実施例と全く同様に行う。以下
では固定PSTN端末との接続について説明するが、固
定ISDN端末との接続も同様の手順により可能であ
る。
【0054】移動局着信時の制御信号のシーケンスを図
31に示す。固定PSTN端末31aからの選択信号3
1bを受けた単位局31cは該選択信号31b中の移動
局電話番号に従って、共通線信号網経由で制御局31d
に番号問い合せ信号を送出する(31e)。制御局31
dは専用線経由で移動局ホームメモリ31fにアクセス
し(31g)、該移動局ホームメモリ31fから送り返
されてきた情報31hに従って無線リンク確立を行い、
使用する無線基地局31i−交換局間の回線が定まる
と、該回線に付与された電話番号を共通線信号網経由で
番号書き換え情報として単位局31cに通知し(31
j)、以後は第1又は第2の実施例の場合と全く同様の
手順により、移動局との接続を行う。
【0055】なお、発信時、課金時の制御も移動局ホー
ムメモリに制御局経由でアクセスする点以外は前記の場
合と全く同様の手順により行われる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、固
定通信網側の交換伝送設備をそのまま利用して通信信
号、制御信号の送受を行い、かつ、固定通信網との信号
インタフェースのみを使用して通信の確立を実施してい
るため、従来、新規に設備化が必要であった交換設備、
例えば1局あたりハードウェア5架以上、ソフトウェア
4メガバイト以上を設置する必要がない。これにより、
従来方式と同程度の移動通信サービスを容易にかつ安価
に提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の移動通信システムの構成図
【図2】従来の移動局発信時の制御信号のシーケンスを
示す図
【図3】発信要求信号のフォーマットを示す図
【図4】無線チャネル指定信号のフォーマットを示す図
【図5】従来の移動局着信時の制御信号のシーケンスを
示す図
【図6】着信呼び出し信号のフォーマットを示す図
【図7】着信応答信号のフォーマットを示す図
【図8】セル間通信チャネル切替え時の制御信号のシー
ケンスを示す図
【図9】3チャネル時分割多重方式の説明図
【図10】止まり木チャネルの受信レベル測定結果報告
信号のフォーマットを示す図
【図11】新リンク接続要求信号のフォーマットを示す
【図12】交換局の構成図
【図13】異なる交換局配下のセルに亘るセル間通信チ
ャネル切替え時の構成図
【図14】異なる交換局配下のセルに亘るセル間通信チ
ャネル切替え時の制御信号のシーケンスを示す図
【図15】位置登録要求信号のフォーマットを示す図
【図16】位置登録エリアの構成図
【図17】本発明の移動通信方式の第1の実施例を示す
システム構成図
【図18】パケット通信網を通じて送受される制御信号
のフォーマットを示す図
【図19】パケット通信網を通じて信号を送受する際に
リンクの確立のためにやりとりされる制御信号のシーケ
ンスを示す図
【図20】本発明の第1の実施例における移動局発信時
の制御信号のシーケンスを示す図
【図21】本発明の第1の実施例における移動局着信時
の制御信号のシーケンスを示す図
【図22】通信中転送のシーケンスを示す図
【図23】本発明の第1の実施例におけるセル間通信チ
ャネル切替え時の制御信号のシーケンスを示す図
【図24】本発明の第1の実施例における課金時のシー
ケンスを示す図
【図25】本発明の第1の実施例における位置登録時の
制御信号のシーケンスを示す図
【図26】本発明の第2の実施例を示すシステム構成図
【図27】本発明の第2の実施例における移動局着信時
の制御信号のシーケンスを示す図
【図28】単位局が番号問い合せ信号の送出先を選択す
るための番号と送出先との対応を示す図
【図29】本発明の第2の実施例におけるセル間通信チ
ャネル切替え時の制御信号のシーケンスを示す図
【図30】本発明の第3の実施例を示すシステム構成図
【図31】本発明の第3の実施例における移動局着信時
の制御信号のシーケンスを示す図
【符号の説明】
17a…移動局、17b…無線基地局、17c…有線通
信回線、17d…固定ISDN端末、17e…固定IS
DN通信網、17f…単位局、17g,17h…中継
局、17i…固定PSTN端末、17j…リンク、17
k…パケット網、17l…制御局、17m…移動局ホー
ムメモリ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局、無線基地局、制御局を含み、 無線通信チャネルにより前記移動局と無線基地局とを接
    続し、 固定通信網交換局、固定通信網伝送路及び固定端末から
    なる固定通信網の固定通信網伝送路によって、固定通信
    網交換局と前記無線基地局とを接続するとともに該固定
    通信網交換局又は別の固定通信網交換局と前記制御局と
    を接続し、 前記無線通信チャネル以外の伝送区間における通信信号
    及び制御信号の転送に前記固定通信網交換局及び固定通
    信網伝送路を使用し、かつ、固定通信網用の通信プロト
    コルを使用するようになしたことを特徴とする移動通信
    方式。
JP4111446A 1992-04-30 1992-04-30 移動通信方式 Pending JPH05308673A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7203481B2 (en) 2002-02-07 2007-04-10 Sharp Kabushiki Kaisha Radio communication system with high security level, and communication unit and portable terminal used therefor

Cited By (1)

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US7203481B2 (en) 2002-02-07 2007-04-10 Sharp Kabushiki Kaisha Radio communication system with high security level, and communication unit and portable terminal used therefor

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