JPH05308343A - スペクトラム拡散受信機における干渉波除去装置、自動利得制御装置およびスペクトラム拡散通信装置 - Google Patents

スペクトラム拡散受信機における干渉波除去装置、自動利得制御装置およびスペクトラム拡散通信装置

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JPH05308343A
JPH05308343A JP4136340A JP13634092A JPH05308343A JP H05308343 A JPH05308343 A JP H05308343A JP 4136340 A JP4136340 A JP 4136340A JP 13634092 A JP13634092 A JP 13634092A JP H05308343 A JPH05308343 A JP H05308343A
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Katsuo Saito
勝雄 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 干渉波やノイズの影響を受けることなく、良
好な通信を確保できるスペクトラム拡散受信機を提供す
ることを目的とする。 【構成】 スペクトラム拡散受信機の受信部に干渉波の
周波数を検知する装置を設け、ここで検知した周波数の
干渉波を受信信号から減算したり、干渉波を位相反転し
て受信信号に加算したり、あるいは干渉波の周波数に応
じて狭帯域阻止フィルタの帯域を制御し、その干渉波成
分を除去する。また、スペクトラム拡散受信機の復調部
に相関器の出力のピーク電圧を検出してホールドするピ
ークホールド装置を設け、ここからの出力に応じて相関
器の入力電圧を制御することにより、相関出力のノイズ
に影響されない自動利得制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペクトラム拡散受信
機において、受信信号に含まれる干渉波の妨害を抑圧、
除去する干渉波除去装置、相関器の出力に応じて受信レ
ベルを制御する自動利得制御回路およびアンテナ切換手
段を用いて時分割で送信、受信を切り換えるスペクトラ
ム拡散通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スペクトラム拡散通信方式で
は、受信機での逆拡散復調により外部からの干渉波を拡
散するとともに、信号を狭帯域化することにより、干渉
波による影響を軽減している。
【0003】従って、送信機において、そのデータ転送
速度に対して十分広い帯域に拡散して送信すれば、干渉
波の影響はノイズの影響に比較して無視でき、干渉波の
影響が無視できる場合には、スペクトラム拡散(SS)
信号を同一の周波数帯で多重化して使用しても、スペク
トラム拡散通信方式の伝送効率への影響はそれほど大き
くはない。
【0004】しかし、外部から強烈な干渉波(例えばレ
ーダや電子レンジからの電波)が受信機に混入すると、
多重化を行っている場合に、使用チャンネル数や伝送容
量が干渉波の大きさによって制限されるため、伝送効率
が低下する。
【0005】そこで、干渉波による伝送効率の低下を軽
減するための1つの方法として、SS通信システムの処
理利得をより大きく増加させることが有効である。
【0006】しかし、拡散帯域幅をより大きくすると、
帯域制限の問題や復調部における初期同期捕捉の困難さ
等が増加し、無制限には処理利得は増加できない。よっ
て、他の方法によって干渉波を直接除去もしくは軽減で
きるならばSS通信システムの伝送効率向上に役立つ。
【0007】そこで、従来は、以下に示すような干渉波
の除去もしくは軽減を行う方法があった。
【0008】図5は、SS通信システムの復調部の構成
例を示すブロック図である。
【0009】図において、入力端aに入る受信信号とし
ては、希望波d(t)の他に、妨害波となる非希望波u
s (t)、tui (t)を含む。
【0010】なお、us (t)は任意のSS干渉波、u
i (t)はノイズおよび他のSS干渉波成分である。
【0011】この方式は、逆拡散復調器(SSDEM)
31にてSS干渉波を逆拡散復調し、狭帯域BPF32
によってS/N比を上げてから、拡散変調器(SSMO
D)33にて再び拡散変調してSS干渉波を再生し、減
算器34の負入力端子に供給する。一方、遅延回路30
により受信信号の位相および振幅を再生SS干渉波に合
わせた後、減算器34の正入力端子に供給することによ
り、入力信号からSS干渉波を引去って干渉波の除去を
行っている。
【0012】なお、狭帯域ろ波器32の代わりに、図6
に示すような狭帯域消去フィルタ35を使用して逆拡散
復調器31による逆拡散復調後に狭帯域SS復調信号を
除去し、その信号を再び拡散変調して、所望の信号を再
生する方式もある。
【0013】また、さらに簡単な方式として、図7に示
すような構成をとるものもある。
【0014】これは受信信号に含まれる干渉波を逆拡散
復調器に入力する以前に狭帯域消去フィルタにて消去
し、その後、逆拡散復調を行うものである。
【0015】また、図8に示すような構成で干渉波除去
を行う方法もある。
【0016】これは図7に示す逆拡散復調部の具体的な
構成を示すもので、第1、第2のろ波器36、37、乗
算器38、および第3の低域ろ波器39を有している。
【0017】フィルタ36、37は、それらの通過特性
が同じであれば、LPFでもHPFでもどちらでも良
い。また、各フィルタ36、37のカットオフ周波数f
C は送信部(図示せず)において発生されるスペクトラ
ム拡散信号のメインローブがエネルギー的に約半分とな
る箇所の周波数に相当するものである。
【0018】この図8に示す逆拡散復調部の干渉波除去
動作を図9の信号波形を基に説明する。
【0019】図9(A)は、送信機(図示せず)の変調
部におけるデータ拡散前の低域成分のみのスペクトラム
を有する情報信号d(t)を示している。また、図9
(B)は、変調部にて拡散符号を用いて拡散した信号の
サイドローブを除去した拡散変調波DSSを示している。
【0020】この拡散変調波DSSが送信機より送信さ
れ、受信機のアンテナ(図示せず)を介して図8に示す
入力端aに受信されることになるが、空間伝送路におい
て、干渉波等が混入することが多く、場合によっては、
図9(C)に示すような強烈な干渉波Uが混入する場合
がある。
【0021】そこで、図8の逆拡散回路部での復調動作
においては、まず入力端aからの入力信号(図9
(C))に対し、第1のろ波器(HPF)36にて前記
カットオフ周波数fC 以下の周波数成分を低減、抑圧
し、図9(D)に示すようなスペクトラム信号d(D’
SS+U’)を得る。
【0022】一方、入力端bからは送信機の変調部にお
ける拡散符号と同一の符号によって拡散変調された拡散
信号P(図9(E))が入力され、第2のろ波器37に
よって同様にカットオフ周波数fC 以下の周波数成分を
低減、抑圧し、図9(F)に示すような信号P’を得
る。
【0023】そこで、この信号P’を上記信号d(D’
SS+U’)とともに乗算器38に供給することにより、
信号d(D’SS+U’)は逆拡散されて、図9(G)に
示すような信号g(U’SS+D’)が得られる。
【0024】そして、この信号gをLPF39に通すこ
とにより、拡散された妨害波および干渉波は完全に除去
されて、復調された情報信号D’(図9(H))のみが
出力端子cに得られる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例のスペクトラム拡散通信方式や干渉波除去方式にお
いては、復調された情報信号の中に、ノイズ成分(逆拡
散後の狭帯域フィルタの帯域内ノイズ成分)が残留して
しまう不都合がある。また、前記従来の方法は、周波数
が既知の場合のみ有効であり、未知の周波数をもつ干渉
波に対しては、何ら効果を得られないという不都合があ
る。
【0026】本発明は、スペクトラム拡散受信機におけ
る干渉波を有効に除去でき、良好な通信を確保できる干
渉波除去装置および自動利得制御装置を提供することを
目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、スペクトラム
拡散受信機の受信部に干渉波の周波数を検知する手段を
設け、ここで検知した周波数の干渉波を位相反転信号に
より除去する干渉波除去手段または検知した周波数の干
渉波成分のみを除去する狭帯域阻止フィルタを設けるこ
とにより、受信信号に含まれる任意の干渉波を除去する
ようにしたものである。
【0028】また、本発明は、スペクトラム拡散受信機
の復調部に相関器の出力のピーク電圧を検出してホール
ドするピークホールド手段を設け、このピークホールド
手段からの出力に応じて前記相関器の入力電圧を制御す
ることにより、相関出力のノイズに影響されない自動利
得制御を行うようにしたものである。
【0029】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例を示す受信部の
ブロック図である。
【0030】図において、BPF1は、受信スペクトラ
ム信号の帯域に相当する通過帯域を有するものである。
また、電圧制御発振器5は、入力電圧に応じて発振出力
周波数が変化する発振器であり、電圧掃引器6は、電圧
制御発振器5の入力端子へ掃引電圧を供給するものであ
る。
【0031】また、乗算器3は、電圧制御発振器5の出
力信号と受信信号とを乗算するミキサ等であり、LPF
4は、この乗算器3の出力信号の高域を遮断周波数fC
により遮断して、差の周波数成分のみを出力する低域ろ
波器である。
【0032】また、積分器8は、LPF4の出力信号を
積分して、直流電圧を出力するものであり、比較器9
は、積分器8の出力電圧が一定値以上になったことを検
出するものである。
【0033】また、180°移相器10は、電圧制御発
振器5の出力位相を反転するものであり、減衰器(AT
T)11は、180°移相器10の出力信号を積分器8
の出力電圧に応じて適当なレベルに調整する。
【0034】また、加算器2は、ATT11の出力信号
とBPF1からの受信信号とを加算するものである。さ
らに、制御部7は、本装置の各部を制御するものであ
り、特に本実施例において、前記比較器9の出力に基づ
いて前記電圧掃引器6の掃引開始、終了を制御する。
【0035】以上の構成において、BPF1の受信入力
端aにANT(図示せず)より受信拡散信号S1 が干渉
波fu なる信号を含んで入力されると、まずBPF1に
て受信信号帯域外の成分を除去し、受信信号S2 を出力
する。
【0036】この受信信号S2 は、加算器2の入力端c
に供給されるとともに、乗算器3の一方の入力端eに供
給される。また、乗算器3の他方の入力端fには、電圧
制御発振器5から出力されるSLOなる信号が入力され
る。
【0037】上記電圧制御発振器5の出力信号の周波数
は、例えば受信信号の中心周波数をfS 、拡散帯域幅を
BWとすると、fS −BW/2〜fS +BW/2まで振
れるように電圧掃引器6から掃引電圧が入力されるよう
になっている。また、電圧掃引器6へは、制御部7より
start/stop信号が出力され、それによって掃
引開始、終了を行う。
【0038】従って、乗算器3へは、一方の入力端eに
干渉波fu1を含む受信拡散信号S2が入力され、他方の
入力端fに電圧制御発振器5より周波数fO なる信号S
LOが入力され、乗算器3の出力端gには、|fO ±fu1
|を中心周波数とし、帯域幅BWをもつ拡散信号S3
出力される。そして、この拡散信号S3 が、LPF4を
通過することにより、その高域成分が全て除去され、中
心周波数fO −fu1、帯域幅BWなる信号S4 となる。
ここで、LPF4の遮断周波数は、約BW程度で良い
(図2参照)。もし、LPF4の遮断周波数がBW以下
であるとすれば、LPF4において、干渉波成分fu1
除去されてしまい、検出不可能となる。
【0039】次に、LPF4からの出力信号S4 (fO
−fu )は、積分器8に入力される。この積分器8は、
抵抗、コンデンサ等で構成されるもので、遮断周波数f
C2は約100Hz程度に設定されている(図3参照)。
【0040】従って、例えばLPF4の出力信号S4
(fO −fu )が、100Hz以上であれば、積分器8
の出力には電圧は現われずにカットされてしまい、比較
器9の設定電圧レベルVa 以下であるため、比較器9か
らも出力は得られない。
【0041】次に、電圧掃引器6の電圧が上がり、電圧
制御発振器5からの出力信号SLOがfO ’となり、この
O ’が十分にfu1に近い周波数になったとすると(例
えばfO ’−fu1=50Hz程度)、乗算器3の出力端
gからは|fO ’±fu1|なる中心周波数の信号S3
得られ、LPF4からはfO ’−fu1を中心周波数と
し、帯域が100Hz程度の拡散信号S4 が得られる。
この拡散信号S4 の様子を図4に示す。
【0042】このfO ’−fu ’なる周波数は十分に低
周波であり、積分器8を通過するには十分である。
【0043】従って、積分器8からはあるレベルのDC
電圧V1 が得られ、比較器9の比較電圧より大きくなる
と、比較器9より出力信号Srestが出力され、制御部7
に供給される。
【0044】この時点で、制御部7より電圧掃引器6へ
stop信号が供給され、電圧制御発振器5から出力さ
れる信号SLOの周波数は固定される。このときの信号S
LOは、干渉波の周波数fu1にほぼ等しいことになり、干
渉波の周波数が検出されたことになる。
【0045】そして、この干渉波と同一周波数の信号S
LOを、180°移相器10を介して位相を反転させ、A
TT11によって適当なレベルに調整されて、加算器2
の入力端dに供給され、もう一方の入力端cに供給され
る干渉波fu1を含んだ受信拡散信号S2 の干渉波成分f
u1を除去し、出力端bに出力される。
【0046】なお、以上の第1実施例では、電圧制御発
振器5の出力を位相反転するために180°移相器を用
いて、受信信号と180°移相器10の出力とを加算器
2に入力して、干渉波成分のみを消去する構成とした
が、180°移相器10を用いずに加算器2を減算器に
置き換えても干渉波の消去は可能である。
【0047】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0048】図10は、この第2実施例を示す受信部の
ブロック図である。
【0049】この第2実施例では、上記第1実施例(図
1)の構成に対し、上記180°移相器10とATT1
1を除去するとともに、上記加算器2に代えて、上記電
圧掃引器6の出力電圧に対応する阻止周波数によってB
PF1の出力信号を狭帯域阻止するフィルタ(BEF)
21を設け、さらに、比較器9の出力に応じて、上記電
圧掃引器6とBEF21との間を開閉する開閉スイッチ
22を設けたものである。なお、その他の構成要素は、
上記第1実施例と同様であるので同一符号を付して説明
する。
【0050】以上の構成において、BPF1から比較器
9において出力信号Srestが出力され、制御部7に供給
されて、電圧掃引器6へstop信号が供給され、電圧
制御発振器5から出力される信号SLOの周波数は固定さ
れることにより、干渉波の周波数fu1が検知されるまで
の動作は上記第1実施例と同様である。
【0051】そして、この実施例では、比較器9の出力
信号Srestは、開閉スイッチ22に供給され、この出力
信号Srestによって開閉スイッチ22が閉じられる。ま
た、掃引の停止した電圧掃引器6の出力電圧をBEF2
1に供給する。
【0052】BEF21は、電圧可変型コンデンサとコ
イル等により構成され、電圧によりその容量を可変し、
フィルタの特性を自由に変えることができる。
【0053】従って、干渉波の周波数が検知できれば、
その周波数のみを阻止する狭帯域阻止フィルタを設定す
ることが可能となり、干渉波fu1を含んだ受信拡散信号
2の干渉波成分fu1を除去し、出力端子bに出力す
る。
【0054】なお、以上の第2実施例においては、狭帯
域阻止フィルタを設けて妨害波を除去したが、その代わ
りに電圧で通過域の可変な低域通過フィルタと高域通過
フィルタとの組み合わせによっても同様の機能を得るこ
とが可能である。
【0055】次に、本発明の第3実施例について、その
背景から説明する。
【0056】図11は、一般的な中間周波増幅部に用い
られるAGC回路付き中間周波増幅回路を示すブロック
図である。
【0057】従来より、入力電力の変動に対して出力電
力を一定に保つために、可変減衰器を用いて減衰率を変
化させる方式が存在する。図11中、破線Aで囲まれた
部分が可変減衰器31の減衰率を制御するためのDC制
御電圧を生成している部分である。
【0058】まず、増幅器34は、後段の包絡線検波に
使用するダイオードの順方向電圧に対して十分大きな振
幅をもたせるための増幅を行う。そして、包絡線検波器
35で包絡線検波した後、積分器36でDC電圧に変換
し、さらにDC増幅器37で帰還ループの利得を得るこ
とにより、入力レベルの変化に対する出力レベルの変動
を小さく抑えるように動作する。
【0059】このような方式において、AGC電圧を生
成することにより、入力電力が変動しても可変減衰器の
減衰率がその変動を吸収する方向に変化し、出力電圧を
一定に保つことができる。
【0060】スペクトラム拡散通信機の受信機において
も、このような方式で受信IF段にて自動利得制御が行
われている。特に、信号の広帯域性によって可変減衰器
を用いることが有効であり、従来より、PINダイオー
ド等を用いて減衰率を可変とする自動利得制御回路が存
在していた。
【0061】図12は、図11に示す自動利得制御回路
を用いた従来のスペクトラム通信機を示すブロック図で
ある。
【0062】図12において、アンテナ41は、送受信
兼用のものであり、アンテナスイッチ(ANTSW)6
2は、切換信号S11によって送信と受信を切り換えるも
のである。なお、このアンテナスイッチ62は、高周波
リレーやPINダイオードの特性を用いた半導体スイッ
チ等より構成されている。
【0063】さらに、この通信機は、受信信号に含まれ
る不要な電波を除去するBPF42と、受信信号を増幅
する低雑音のRF増幅器43と、周波数変換用の局部発
振器44と、この局部発振器44からの信号と受信信号
とを乗算するミキサ(M1)45と、このミキサ45の
出力信号よりIF周波数を取り出すBPF46と、この
BPF46の出力を減衰する可変減衰器(ATT)63
と、この減衰信号の増幅器47と、受信信号に対して拡
散符号の相関ピークを検出するための相関器48とを有
する。
【0064】また、相関出力の遅延素子49と、この遅
延出力と相関出力とを乗算するミキサ(M2)50と、
ミキサ50の出力の高域を遮断するLPF51と、上記
相関出力の包絡線検波を行う包絡線検波器53と、この
検波信号を積分する積分器54と、上記検波信号よりク
ロックを再生するクロック再生部56と、上記LPF5
1の出力のレベル判定を行うコンパレータ52と、積分
器14の出力のレベル判定を行うコンパレータ55とを
有する。
【0065】さらに、この通信機には、送信用の基準発
振器(OSC)57と、PN符号を送信信号に付加する
PN符号発生器58と、送信信号と基準発振周波数とを
乗算するミキサ(M3)59と、局部発振器44からの
周波数信号と受信信号とを乗算するミキサ(M4)60
と、送信信号を増幅してアンテナスイッチ62に出力す
るRF増幅器61とが設けられている。
【0066】以上のような構成において、送信時には、
制御部(図示せず)よりRF増幅器61のオン信号
12、アンテナスイッチ62の切換信号S11が送出さ
れ、RF増幅器61が動作し、送信信号がアンテナスイ
ッチ62によりアンテナ41側に切り換わる。
【0067】送信信号は、基準発振器57からのキャリ
ア信号(図13(a))をミキサ59を用いてPN符号
発生器58から出力されるランダム符号(図13
(b))で変調し、拡散信号(図13(c))を得る。
【0068】この拡散信号は、局部発振器44によりミ
キサ60においてRF周波数に変換され、RF増幅器6
1により増幅されて、アンテナスイッチ62を介してア
ンテナ41に供給される。
【0069】一方、受信時には、制御部より切換信号S
11が送出され、アンテナスイッチ62によりアンテナ4
1が送信側との接続から受信側に切り換わり、BPF4
2により不要波が除去され、希望信号のみが取り出され
る。
【0070】そして、この希望信号は、RF増幅器43
により増幅されてミキサ45に入力される。ここで、局
部発振器44より所定の周波数が出力され、ミキサ45
によりIF周波数に変換される。
【0071】次に、このIF信号よりBPF46でIF
周波数のみを取り出し、ATT63においてAGC電圧
に相当する減衰を行い、IF増幅器47を経て相関器4
8に一定電力のIF信号を供給する。そして、この相関
器48からは、図14(a)に示すような相関出力が得
られ、その相関出力ピークの間隔は、送信データ速度T
1 に相当する。この送信出力は、包絡線検波器53に供
給されるとともに、遅延素子49に供給され、送信デー
タの1ビット分に相当する遅延量を遅延を受け、ミキサ
50にて遅延前の相関出力と乗算され、復調出力が復調
される。図14(b)(c)は、送信データと復調出力
を示している。
【0072】復調出力は、LPFにより高調波成分が除
去され、コンパレータ52によりレベル判定され、受信
データ(図14(d))が得られるような差動復調器の
構成となっている。
【0073】一方、相関出力は、包絡線検波器53に供
給され、この検波器53において、図15(a)に示す
ような、検波出力が得られる。そして、この包絡線検波
出力は、クロック再生器56に入力され、クロック成分
の抽出が行われ、受信クロックが得られる(図15
(b))。
【0074】また、包絡線検波出力は積分器54にも供
給され、ピークレベルに相当するDC電圧に変換され
(図15(c))、AGC電圧としてATT63の減衰
率を制御する。
【0075】また、積分器54の出力は、コンパレータ
55に供給され、所望の電圧レベルがあるかどうか、受
信信号の有無について判定を行い、キャリアセンス信号
として制御部に送出される。
【0076】ところで、以上のような従来の構成におい
て、受信信号に妨害波が混入した場合、例えば図16
(a)に示すように、その妨害波の影響が相関出力にも
現われ、相関出力のS/N比を劣化させることがある。
【0077】また、相関器の入力電力が直接相関出力と
して現れるなどして、相関出力以外の信号が相関出力に
現れることもある。
【0078】このような相関出力を従来のAGC電圧生
成方式を用いてAGC電圧を生成すると、包絡線検波出
力は、図16(b)に示すように、相関出力のみなら
ず、そのノイズ成分までも検波してしまい、図16
(c)に示すように、相関出力のノイズに対応するレベ
ルのAGC電圧を発生するという不都合がある。
【0079】そこで、本発明の第3実施例では、相関器
の出力の全電圧を積分するのではなく、そのピークを検
出し、そのピークレベルに見合ったDC電圧を生成する
ことにより、相関出力のノイズの影響を受けないAGC
電圧を生成できるようにしたものである。
【0080】図17は、この第3実施例におけるスペク
トラム通信機を示すブロック図である。なお、図12と
同様の構成については、同一符号を付して説明する。
【0081】このスペクトラム通信機は、上記図12の
構成に対し、積分器54の代わりにピークホールド回路
64を設けたものである。
【0082】図18は、ピークホールド回路64の構成
を示す回路図である。
【0083】この回路は、オペアンプ70、79、ダイ
オード(D1 〜D3 )71〜73、コンデンサ(CH)
74および抵抗75〜78を有して構成され、2個のオ
ペアンプ70、79を用いてダイオードの動作電圧Vf
を補償し、ブートストラップによりダイオードのリーク
電流を減らした低ドリフトピークホールド回路の例であ
る。
【0084】図18において、まず、Vi >VCHであれ
ば、ダイオード71、72がオンになり、コンデンサ7
4が充電されるが、オペアンプ79の出力をオペアンプ
70に負帰還してあるため、ダイオード71、72のV
f は、オペアンプ70の高ゲインにより補償される。
【0085】次に、Vi <VCHとなって、ホールド期間
になると、ダイオード73によりオペアンプ70の出力
はクランプされ、ダイオード71の逆バイアスは、ダイ
オード71のVf に等しい低電圧に抑えられ、しかもダ
イオード72のアノードは抵抗(R1)77によりブー
ストラップされて、ダイオード72の逆バイアスは、ほ
ぼ0vとなり、逆電流はほとんどなくなる。
【0086】なお、抵抗(R2 )75は放電抵抗であ
り、適切な時間で放電するように選択する。
【0087】図19は、相関出力に相当するAGC電圧
の様子を示す波形図である。
【0088】図示のように、相関出力に途中でノイズ成
分が重畳しても、検波出力まではノイズの影響を受ける
が、ピークホールド出力には、ノイズの大小と関係な
く、相関器のピークレベルに相当するDC電圧を得るこ
とができる。
【0089】なお、以上の第3実施例においては、包絡
線検波出力のピークレベル検出手段として、図18に示
すピークホールド回路を設けたが、ピークレベルを検出
する具体的構成としては、これに限定されるものではな
い。また、このようなピークホールド手段の設定位置と
しては、包絡線検波器53の出力段に設けたが、遅延素
子49の出力段に設けても良い。
【0090】また、上記第3実施例では、ATT63の
減衰率を変化させることにより利得を制御する構成につ
いて説明したが、使用周波数帯域が比較的狭い装置にお
いては、直接増幅器47の増幅率を変化させて利得を制
御するようにしても良い。
【0091】次に、本発明の第4実施例について、その
背景より説明する。
【0092】従来の無線装置では、双方向の通信を行う
場合、送信、受信が各々別の帯域を有し、同時に送受信
が可能なシステムと、送信、受信に同一の周波数帯域を
用いて送受をフィルタやリレー、半導体スイッチ等で切
り換えて交互に通信を行うシステムとがある。
【0093】前者のシステムでは、上り、下り両方の周
波数帯域が必要となり、後者のシステムに比べて周波数
の有効利用の面からは好ましくないが、送受信切り換え
の制御が不要なことやシステムのスループットが大きく
とれる等、システム構成上有利な点が多い。
【0094】しかし、スペクトラム拡散通信機のように
広い帯域を用いるほど、システムの性能が上がることに
なるような特性の装置では、上り、下りに各々専用の帯
域を与えると、使用周波数帯域が著しく大きくなってし
まうので、周波数の有効利用の面から大きな困難性が伴
う。
【0095】そこで、上記第3実施例でも示したよう
に、アンテナスイッチ(ANTSW)62を設け、切換
信号S11によって、送受を切り換えるシステムを構成す
ることになる。なお、図20に簡略化したブロック図を
示す。
【0096】そして、この場合、ANTSWによる送受
の分離がどの程度まで行えるかが問題となるが、特に、
送信時の送信信号による受信部100への回り込みを防
ぐため、アイソレーションに優れた高周波リレーを用い
ることができる。
【0097】図22は、このようにANTSWに高周波
リレーを用いた従来のスペクトラム通信機を示すブロッ
ク図である。
【0098】なお、図22のシステムは、上述した図1
2の構成に比較して、ANTSWに高周波リレー80を
用いた点と、ATT63の減衰率を制御する代わりに、
増幅器47の増幅率を制御して自動利得制御を行ってい
る点を除いて、共通の構成を有するものであり、同一の
回路要素に対して同一の符号を付すことにより、個々の
説明は省略する。
【0099】この図22のシステムでは、2GHz〜4
GHzの周波数に対して、送受のアイソレーションが4
0dB〜50dBとることができる高周波リレー80を
用いている。
【0100】一方、図23は、このような高周波リレー
80を用いず、半導体スイッチ81を用いた従来のスペ
クトラム通信機を示すブロック図である。
【0101】なお、この図23においても、図22と共
通の構成については同一符号を付して個々の説明は省略
する。
【0102】この図23のシステムでは、2GHz程度
の周波数に対して、送受のアイソレーションを30dB
程度とることができる。このシステムでは、さらに、切
換信号S13によって、受信部のRF増幅器43とIF増
幅器47の電源を送信時に切るようにして、送受のアイ
ソレーションを確保している。
【0103】しかしながら、図22に示す構成において
は、高周波リレー80が非常に高価であり、しかもサイ
ズが大きいため、システムの小型、低廉化の妨げとな
る。また、切換信号S11に応答する時間が長く、立ち上
がりで数msec程度必要となり、システムのスループ
ットが著しく低下するという欠点がある。
【0104】さらに、図22に示す構成においては、帯
域内に強力な妨害波が到来した場合には、送信中にもか
かわらず、受信部に妨害波が混入し、そのまま受信部で
増幅してしまい、相関出力に何らかの信号出力が生じ、
キャリアセンス信号を発生させる等の誤動作を招くこと
がある。
【0105】図21は、送信時であるにもかかわらず、
受信部に妨害波が混入した場合の相関出力、復調出力、
検波出力、AGC電圧、キャリアセンス信号の状態を示
す信号波形図である。
【0106】一方、図23に示す構成においては、受信
部のRF増幅器43とIF増幅器47の電源を切ること
によって、その後の立ち上がり時に不安定な動作をした
り、増幅動作が安定するまで時間がかかり、システムの
スループットが著しく低下するという欠点がある。
【0107】そこで、この第4実施例では、受信部のI
F段に、所望の帯域フィルタと所望の帯域外の帯域フィ
ルタを設け、これら帯域フィルタを切り替えることによ
り、高価な高周波リレーを用いることなく、また受信部
のRF増幅器43とIF増幅器47をオンオフすること
なく、システムのスループットを劣化させない無線通信
装置を提供するものである。
【0108】図24は、この第4実施例におけるスペク
トラム通信機を示すブロック図であり、図23の構成に
対して、IF増幅器47の前段に2つのIFBPF9
1、92と、これらを切り換えるスイッチ93を設け、
上記切換信号S13をRF増幅器43とIF増幅器47に
供給するのではなく、上記スイッチ93に供給して、送
受の切り換わりに応じて切り換え制御するようにしたも
のであり、その他の構成は共通であるので同一符号を付
して個々の説明は省略する。
【0109】スイッチ93は、ANTSW81と同様の
半導体スイッチで良く、IF周波数は、例えば144M
Hz程度で、それ程アイソレーションも問題にならない
周波数帯であるので、分離度が高くとれる。
【0110】また、2つのIFBPF91、92は、各
々通過帯域が大きく異なるものを用いることにより、不
用波によって生じた帯域内信号を容易に除去することが
できる。
【0111】通常の受信時には、所望のIF帯域を通過
帯域として有するIFBPF91に接続され、送信時に
は、所望のIF帯域外を通過帯域として有するIFBP
F92に切り換えられる。従って、いくら受信帯域内に
混入してきた妨害波といえども、IFBPF92によっ
て分離され、それ以降のIF段には到達しない。そし
て、受信時には、所望のIF帯域を通過帯域として有す
るIFBPF91に切り換えられ、通常の受信状態とな
る。
【0112】このようにして、送信時における妨害波を
確実に排除することができ、誤動作を防止することがで
きる。
【0113】なお、以上の第4実施例では、2つのIF
BPF91、92を設けて切り換えるようにしたが、送
信時にIFBPF92に切り換える代わりに、図25に
示すように、スイッチ94によってアースに落とすよう
にしても良い。また、図26に示すように、可変減衰器
95を設け、送信時の入力信号を減衰するようにしても
良い。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スペクトラム拡散受信機に受信信号に含まれる非希望波
(妨害波)の周波数を検知する周波数検知手段を設ける
ことにより、任意の干渉波をも検出することができ、さ
らに干渉波除去手段により、受信信号中に含まれる任意
の干渉波を除去することが可能となるので、スペクトラ
ム拡散受信機の伝送効率を向上させる効果がある。
【0115】また、本発明によれば、スペクトラム拡散
受信機の自動利得制御において、相関器のピーク出力を
検出してホールドし、このピークホールドレベルによっ
て相関器の入力電圧を一定に保持する制御を行うことか
ら、相関器の出力に含まれるノイズの影響を受けないA
GC電圧を生成でき、安定した自動利得制御を行うこと
ができる効果がある。
【0116】また、本発明によれば、受信部のIF段
に、例えば所望の帯域フィルタと所望の帯域外の帯域フ
ィルタを設け、これら帯域フィルタを切り替えることに
より、送信時において、受信部に混入した妨害波を確実
に遮断でき、高価な高周波リレーを用いることなく、ま
た受信部のRF増幅器とIF増幅器をオンオフすること
なく、システムのスループットを劣化させない無線通信
装置を提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す受信部のブロック図
である。
【図2】第1実施例におけるLPFの特性を示す説明図
である。
【図3】第1実施例における積分器の特性を示す説明図
である。
【図4】第1実施例におけるLPFの出力スペクトラム
を示す説明図である。
【図5】従来のスペクトラム拡散通信システムの復調部
の構成例を示すブロック図である。
【図6】従来のスペクトラム拡散通信システムの復調部
の他の構成例を示すブロック図である。
【図7】従来のスペクトラム拡散通信システムの復調部
のさらに他の構成例を示すブロック図である。
【図8】従来のスペクトラム拡散通信システムの復調部
のさらに他の構成例を示すブロック図である。
【図9】図8に示した構成例における干渉波除去動作を
説明する信号波形図である。
【図10】本発明の第2実施例を示す受信部のブロック
図である。
【図11】一般的な中間周波増幅部に用いられるAGC
回路付き中間周波増幅回路を示すブロック図である。
【図12】図11に示す自動利得制御回路を用いた従来
のスペクトラム通信機を示すブロック図である。
【図13】図12に示すスペクトラム通信機における送
信信号の変調動作を説明する信号波形図である。
【図14】図12に示すスペクトラム通信機における受
信信号の復調動作を説明する信号波形図である。
【図15】図12に示すスペクトラム通信機におけるA
GC電圧の生成動作を説明する信号波形図である。
【図16】図12に示すスペクトラム通信機における相
関出力のノイズによるAGC電圧の影響を説明する信号
波形図である。
【図17】本発明の第3実施例におけるスペクトラム通
信機を示すブロック図である。
【図18】第3実施例におけるピークホールド回路の構
成を示す回路図である。
【図19】第3実施例における相関出力のノイズとAG
C電圧の関係を説明する信号波形図である。
【図20】従来のスペクトラム通信機における送受信の
切り換え手段を簡略して説明するブロック図である。
【図21】従来のスペクトラム通信機の送信時におい
て、受信部に妨害波が混入した場合の各信号の状態を示
す信号波形図である。
【図22】従来のスペクトラム通信機における送受信の
切り換え手段の一例を説明するブロック図である。
【図23】従来のスペクトラム通信機における送受信の
切り換え手段の他の例を説明するブロック図である。
【図24】本発明の第4実施例におけるスペクトラム通
信機を示すブロック図である。
【図25】本発明の第5実施例における送受信の切り換
え手段を説明するブロック図である。
【図26】本発明の第6実施例における送受信の切り換
え手段を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1…BPF、 2…加算器、 3…乗算器、 4…LPF、 5…電圧制御発振器、 6…電圧掃引器、 7…制御部、 8…積分器、 9…比較器、 10…180°移相器、 11…ATT。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機側の変調部において拡散変調され
    た情報信号を、前記変調部の拡散符号と同一の拡散符号
    を用いて復調する復調部を有するスペクトラム拡散受信
    機において、 入力電圧により発振出力周波数が変化する電圧制御発振
    器と;この電圧制御発振器の入力端子へ掃引電圧を供給
    する電圧掃引器と;前記電圧制御発振器の出力信号と受
    信信号とを乗算する乗算器と;この乗算器の出力信号の
    高域を遮断して、差の周波数成分のみを出力する低域ろ
    波器と;この低域ろ波器の出力信号を積分して、直流電
    圧を出力する積分器と;この積分器の出力電圧が一定値
    以上になったことを検出する比較器と;この比較器の出
    力に基づいて、前記電圧掃引器の動作を制御し、前記電
    圧制御発振器の出力周波数を制御する制御手段と;前記
    電圧制御発振器の出力位相を反転する180°移相器
    と;この180°移相器の出力信号と受信信号とを加算
    する加算器と;を備えたことを特徴とする干渉波除去装
    置。
  2. 【請求項2】 送信機側の変調部において拡散変調され
    た情報信号を、前記変調部の拡散符号と同一の拡散符号
    を用いて復調する復調部を有するスペクトラム拡散受信
    機において、 入力電圧により発振出力周波数が変化する電圧制御発振
    器と;この電圧制御発振器の入力端子へ掃引電圧を供給
    する電圧掃引器と;前記電圧制御発振器の出力信号と受
    信信号とを乗算する乗算器と;この乗算器の出力信号の
    高域を遮断して、差の周波数成分のみを出力する低域ろ
    波器と;この低域ろ波器の出力信号を積分して、直流電
    圧を出力する積分器と;この積分器の出力電圧が一定値
    以上になったことを検出する比較器と;この比較器の出
    力に基づいて、前記電圧掃引器の動作を制御し、前記電
    圧制御発振器の出力周波数を制御する制御手段と;前記
    電圧制御発振器の出力信号を受信信号より減算する減算
    器と;を備えたことを特徴とする干渉波除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記比較器の出力信号は、前記電圧制御発振器の出力周
    波数と受信信号に含まれる干渉波の周波数とが一致した
    時のみ出力されることを特徴とする干渉波除去装置。
  4. 【請求項4】 送信機側の変調部において拡散変調され
    た情報信号を、前記変調部の拡散符号と同一の拡散符号
    を用いて復調する復調部を有するスペクトラム拡散受信
    機において、 入力電圧により発振出力周波数が変化する電圧制御発振
    器と;この電圧制御発振器の入力端子へ掃引電圧を供給
    する電圧掃引器と;前記電圧制御発振器の出力信号と受
    信信号とを乗算する乗算器と;この乗算器の出力信号の
    高域を遮断して、差の周波数成分のみを出力する低域ろ
    波器と;この低域ろ波器の出力信号を積分して、直流電
    圧を出力する積分器と;この積分器の出力電圧が一定値
    以上になったことを検出する比較器と;この比較器の出
    力に基づいて、前記電圧掃引器の動作を制御し、前記電
    圧制御発振器の出力周波数を制御する制御手段と;前記
    比較器の出力信号を受けて開閉動作を行う開閉器と;こ
    の開閉器が閉じたときに、前記電圧掃引器の出力電圧を
    受けて、その出力電圧に対応する周波数となる狭帯域信
    号を阻止するフィルタ手段と;を備えたことを特徴とす
    る干渉波除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記狭帯域信号を阻止するフィルタ手段は、供給電圧に
    よって、その阻止域が変わる構成を有することを特徴と
    する干渉波除去装置。
  6. 【請求項6】 送信機側の変調部において拡散変調され
    た情報信号を、前記変調部の拡散符号と同一の拡散符号
    により相関器と遅延素子を用いて復調する復調部を有す
    るスペクトラム拡散受信機において、 前記相関器の出力のピーク電圧を検出してホールドする
    ピークホールド手段を有し、このピークホールド手段か
    らの出力に応じて前記相関器の入力電圧を制御すること
    を特徴とする自動利得制御装置。
  7. 【請求項7】 アンテナ切換手段を用いて時分割で送
    信、受信を切り換えるスペクトラム拡散通信装置におい
    て、 アンテナと送信部、受信部を切り換えるアンテナ切換手
    段と、IF段に設けられ、所望の通過帯域を有する第1
    の帯域ろ波器と、上記IF段に設けられ、上記所望の通
    過帯域と異なる通過帯域を有する第2の帯域ろ波器と、
    これらの帯域ろ波器を選択的に切り換える帯域ろ波器切
    換手段とを有し、通信時に、前記アンテナ切換手段を用
    いて送受を切り換えると同時に、前記帯域ろ波器切換手
    段を用いて、受信時には第1の帯域ろ波器に、送信時に
    は第2の帯域ろ波器に切り換えることを特徴とするスペ
    クトラム拡散通信装置。
  8. 【請求項8】 アンテナ切換手段を用いて時分割で送
    信、受信を切り換えるスペクトラム拡散通信装置におい
    て、 アンテナと送信部、受信部を切り換えるアンテナ切換手
    段と、IF段に設けられ、所望の通過帯域を有する帯域
    ろ波器と、この帯域ろ波器とアースとを選択的に切り換
    える帯域ろ波器切換手段とを有し、通信時に、前記アン
    テナ切換手段を用いて送受を切り換えると同時に、前記
    帯域ろ波器切換手段を用いて、受信時には帯域ろ波器
    に、送信時にはアースに切り換えることを特徴とするス
    ペクトラム拡散通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、 前記アンテナ切換手段は、半導体スイッチにより構成さ
    れ、かつ該アンテナ切換手段と前記帯域ろ波器切換手段
    とが、共通の素子より構成されたことを特徴とするスペ
    クトラム拡散通信装置。
  10. 【請求項10】 アンテナ切換手段を用いて時分割で送
    信、受信を切り換えるスペクトラム拡散通信装置におい
    て、 アンテナと送信部、受信部を切り換えるアンテナ切換手
    段と、IF段に設けられ、所望の通過帯域を有する帯域
    ろ波器と、この帯域ろ波器への入力信号を減衰する可変
    減衰器とを有し、通信時に、前記アンテナ切換手段を用
    いて送受を切り換えると同時に、前記可変減衰器を送信
    時には非作動状態とし、受信時には作動状態とすること
    を特徴とするスペクトラム拡散通信装置。
JP4136340A 1992-04-28 1992-04-28 スペクトラム拡散受信機における干渉波除去装置、自動利得制御装置およびスペクトラム拡散通信装置 Pending JPH05308343A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017053696A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 株式会社島津製作所 レーザ式ガス分析装置
CN111289864A (zh) * 2020-04-02 2020-06-16 全球能源互联网研究院有限公司 一种局部放电高频电流抗干扰检测系统及方法
CN112838843A (zh) * 2020-12-30 2021-05-25 北京千方科技股份有限公司 信号调理装置及信号调理方法

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