JPH05307428A - リセット方式 - Google Patents

リセット方式

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JPH05307428A
JPH05307428A JP4110060A JP11006092A JPH05307428A JP H05307428 A JPH05307428 A JP H05307428A JP 4110060 A JP4110060 A JP 4110060A JP 11006092 A JP11006092 A JP 11006092A JP H05307428 A JPH05307428 A JP H05307428A
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reset signal
signal
card
data
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JP4110060A
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English (en)
Inventor
Etsushi Takebayashi
悦志 竹林
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 外部とのデータの授受を電波で行う非接触カ
ードにおいて、電磁波ノイズ等をリセット信号として受
信せず不用意なリセットがかかることを防ぎ、確実にリ
セットを行えるカードを得る。 【構成】 カード1内に複数のリセット信号受信コイル
17,18を内蔵させ複数のリセット信号19,20を
用いてリセットを行う。すなわち複数のリセット信号が
特定の関係にあるとき、CPU7のリセットを行う。 【効果】 電磁波ノイズに強く、耐ノイズ環境性に優れ
たカードを得ることができ、信頼性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、非接触カ
ードの動作に関するものであり、特にリセットを行うた
めの方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16はICカードの内、非接触媒体で
データの授受を行う非接触型ICカードの構造を示す図
で、電波を媒体とした非接触カードでの構成図である。
非接触カード1には、この非接触カードが種々の目的を
達成するために必要な回路が内蔵されたIC2と、抵抗
やコンデンサー、発振子などの部品3と、この非接触カ
ードが動作するための電源となる電池4と、外部と電波
でデータの授受を行うために使用されるアンテナコイル
5と、この非接触カードをリセットするためのリセット
信号12を受信するリセットコイル6が内蔵されてい
る。
【0003】図17はカード内の機能ブロック図を示し
た図で、非接触カード1にはプログラムを実行するCP
U7と、CPU7を駆動するためのプログラム及び固定
データを格納するROM8と、一時的なデータ及び可変
データを格納するRAM9と、外部機器との間でデータ
を入、出力すべく制御する入出力制御回路10と、デー
タ11を送受信するアンテナコイル5と、リセット信号
12を受信するリセットコイル6と、各部回路に電源を
供給する電池4と、各種部品3と、データ及びアドレス
等を伝送するバス13と、アンテナコイル5、リセット
コイル6が受信した信号をデジタル信号14に復調し、
入出力制御回路10からのデジタル信号14を変調して
アンテナコイル5へ与える変復調回路15とを内蔵して
いる。
【0004】図18は実際にリセット信号12を受信し
た時の信号の流れをリセット信号だけの部分に付いて示
した図で、図19は各信号を実際の波形で示したもので
ある。リセット信号12はリセットコイル6で受信して
変復調回路15でデジタル信号14に変換され入出力制
御回路10を介してリセット信号16となりCPU7に
入力される。
【0005】次にこの構成と動作について説明する。図
16、図17、図18で示したようにカード内部の回路
をリセットするには、非接触カード1内の任意の位置に
一つ設けられたリセットコイル6で電波を受信し、それ
をデジタル信号14に変換しリセット信号16としてリ
セットを行っていた。
【0006】実際の波形を図19で説明すると、リセッ
ト信号12は通常のデータ信号11とは異なり単一な信
号で、この信号12をリセットコイル6で受信し、その
信号を変復調回路15で復調後、デジタル信号14とし
てHレベル14A若しくはLレベル14Bの信号とす
る。例えば本CPU7がHレベルの信号でリセットがか
かるなら、Hレベル信号14Aを入出力制御回路10を
介し、CPU7にリセット信号16として入力させるこ
とによりリセットを行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の非接触カードは
以上のように構成されているので、電磁波ノイズ等が多
い工場や、テレビ・ラジオ等の電子機器の近くで使用し
た場合、ノイズをリセット信号として受信してしまい、
不用意にリセットがかかり、カード内部のデータがクリ
アされ消えてしまうという重大な問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ノイズ等で不用意にリセットが
かからない耐ノイズ環境性に優れ、かつ、正常なリセッ
ト信号しか受信しないリセット方式を得ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】第一の発明に係るリセッ
ト方式は、たとえば、非接触ICカード内に複数のリセ
ットコイルを内蔵させ単一の信号ではなく、少なくとも
異なる二つ以上のリセット信号を同時に用いてリセット
を行うようにしたものであり、以下の要素を有するもの
である。 (a)第1のリセット信号を入力する第1のリセット信
号入力手段、(b)第1のリセット信号とは異なる第2
のリセット信号を入力する第2のリセット信号入力手
段、(c)少なくとも上記第1と第2のリセット信号入
力手段により入力した第1と第2のリセット信号に基づ
いてリセットの実行を制御する制御手段。
【0010】第二の発明に係るリセット方式は、たとえ
ば、非接触ICカード内部のリセットのために、アンテ
ナコイルとリセットコイルの両方を用い、リセット信号
を受信中にアンテナコイルより特定のデータを受信した
場合にのみリセットがかかるようにしたものであり、以
下の要素を有するものである。 (a)データを入力するデータ入力手段、(b)リセッ
ト信号を入力するリセット信号入力手段、(c)少なく
とも、上記データ入力手段により入力したデータと、上
記リセット信号入力手段により入力したリセット信号と
に基づいて、リセットの実行を制御する制御手段。
【0011】第三の発明に係るリセット方式は、たとえ
ば、非接触ICカードのアンテナコイルで受信した特定
のデータによってリセットコイルの動作可否の切り替え
を行い、特定のデータ受信後のみリセットコイルが動作
を行い、通常の状態ではリセットコイルは動作をしない
ようにしたものであり、以下の要素を有するものであ
る。 (a)データを入力するデータ入力手段、(b)リセッ
ト信号を入力するリセット信号入力手段、(c)上記デ
ータ入力手段により入力したデータに基づいて、切り替
え動作を行なうスイッチ手段、(d)上記スイッチ手段
の切り替え動作により、上記リセット信号入力手段によ
り入力するリセット信号を選択的に有効とする制御手
段。
【0012】第四の発明に係るリセット方式は、たとえ
ば、非接触ICカード内のリセット信号受信用コイルを
無くし、リセット信号の受け渡しを電界等の電波以外の
他の異なる伝送媒体で行うようにしたものであり、以下
の要素を有するものである。 (a)データの入力を第1の伝送媒体を用いて行なうデ
ータ入力手段、(b)リセット信号の入力を上記データ
入力手段に用いた第1の伝送媒体とは異なる第2の伝送
媒体を用いて行なうリセット信号入力手段、(c)上記
リセット入力手段により入力したリセット信号に基づい
て、リセットの実行を制御する制御手段。
【0013】第五の発明に係るリセット方式は、たとえ
ば、非接触ICカード内のリセット用コイルを無くし、
カード内部のリセットをカード上に設けたリセット端子
から直接入力し接触状態で行うものであり、以下の要素
を有するものである。 (a)データの入力をアンテナ等の非接触媒体を用いて
行なうデータ入力手段、(b)リセット信号の入力を接
続端子等の接触媒体を用いて行なうリセット信号入力手
段、(c)上記リセット入力手段により入力したリセッ
ト信号に基づいて、リセットの実行を制御する制御手
段。
【0014】第六の発明に係るリセット方式は、上記第
一〜第五の発明に係るリセット方式を非接触ICカード
等の記録装置に利用したものである。
【0015】
【作用】第一の発明におけるリセット方式は、複数のリ
セット信号入力手段が別々に受信したリセット信号の比
較を行い、予め定めた信号であればリセット信号としリ
セットを行う。
【0016】第二の発明におけるリセット方式は、デー
タ入力手段とリセット信号入力手段を用い、リセット信
号入力手段に所定のリセット信号が入力している時に特
定のデータをデータ入力手段より受信した場合にリセッ
トを行う。
【0017】第三の発明におけるリセット方式は、デー
タ入力手段から特定のデータが入力されたときだけスイ
ッチ手段によりリセット信号入力手段からのリセット信
号が受付可能状態になり、この受付可能状態のもとでリ
セット信号入力手段で受信したリセット信号を用いてリ
セットを行う。
【0018】第四の発明におけるリセット方式は、デー
タ入力手段がデータを伝送するために用いる伝送媒体以
外の伝送媒体を用いて、リセット信号入力手段がリセッ
ト信号を入力し、この該当する伝送媒体でリセット信号
を受信したらリセットを行う。
【0019】第五の発明におけるリセット方式は、デー
タ入力手段が、電波等の非接触媒体を用いてデータを入
力するのに対して、リセット信号入力手段が、カード上
に設けたリセット端子等の接触媒体よりリセット信号を
直接入力することで外来ノイズの影響を受けずにリセッ
トを行う。
【0020】第六の発明におけるリセット方式は、上記
リセット方式を非接触型ICカード等の記録装置に応用
することにより、記録装置のデータを保護する。
【0021】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は第一の発明によるリセット方式の一実施例
を説明するための非接触型ICカードの構成を示す図
で、非接触カード1には、この非接触カードが種々の目
的を達成するために必要な回路が内蔵されたIC2と、
抵抗やコンデンサー、発振子などの部品3と、この非接
触カードが動作するための電源となる電池4と、外部と
電波でデータの授受を行うために使用されるアンテナコ
イル5と、このカードをリセットするための異なったリ
セット信号を受信するリセットコイルA17とリセット
コイルB18が内蔵されている。
【0022】図2はカード内の機能ブロック図を示した
図で、非接触カード1にはプログラムを実行するCPU
7と、CPU7を駆動するためのプログラム及び固定デ
ータを格納するROM8と、一時的なデータ及び可変デ
ータを格納するRAM9と、外部機器との間でデータを
入、出力すべく制御する入出力制御回路10と、データ
11を送受信するアンテナコイル5と、異なったリセッ
ト信号A19とリセット信号B20を受信するリセット
コイルA17とB18と、各部回路に電源を供給する電
池4と、各種部品3と、データ及びアドレス等を伝送す
るバス13と、コイル5、17、18が受信した信号を
デジタル信号21、22、23に復調し、入出力制御回
路10からのデジタル信号21を変調してアンテナコイ
ル5へ与える変復調回路15とを内蔵している。
【0023】図3は実際にリセット信号19、20を受
信した時の信号の流れをリセット信号だけの部分に付い
て示した図で、リセットコイル17、18で受信した異
なったリセット信号A19、B20は復調回路15で復
調後、それぞれ異なったデジタル信号22、23となり
入出力制御回路10で比較検討され正当なリセット信号
16であればCPU7に入力されリセットを行う。
【0024】図1、2、3に基づき各信号の実際の波形
を図4で説明すると、例えば入出力制御回路10内に2
4のような排他的論理和回路が内蔵されていたとすれ
ば、リセット信号16(CPU7がHレベルでリセット
すると仮定する)が出力されるためには図4で示すよう
な各信号波形が入力された時にしかリセット信号16は
出力されない、つまりリセットコイル17、18に同時
にあらかじめ定めた異なった信号が入力された時にしか
リセット信号16が出力されず不用意にリセットがかか
らないようにすることができる。
【0025】以上のように、この実施例は、外部とのデ
ータの授受を電波で行う非接触型ICカードで、カード
内部の回路をリセットするためのリセット信号を受信す
るリセットコイルを内蔵した非接触カードにおいて、カ
ード内にリセットコイルを複数内蔵させ、リーダライタ
(以下R/W)側から異なった信号をカード内の対応し
たリセットコイルの部分だけに送信するように、カード
内部でこの異なった信号の比較を行い、予め定めた信号
どうしであればリセットを行うようにするものである。
【0026】この実施例によればリセット信号受信用の
コイルをカード内に複数内蔵させ、二つの異なる信号を
用いてリセットを行うため、単一の電磁波ノイズに強く
不用意なリセット信号の受信を防ぐことができ信頼性の
向上したカードを得ることができる。
【0027】実施例2.なお上記実施例1ではリセット
信号として、データの有り無しの二つの波形を排他的論
理和回路を用いてリセット信号としていたが、図5で示
すようにリセットコイル17、18へ入力する信号とし
て25、26のように振幅の違う二つの波形を用いて振
幅の違いをオペアンプ(コンパレータ)を用いて判断
し、予め定めた特定の振幅の差の時にしかリセット信号
16を出力しないようにすることもできる。例えば振幅
の大きさをA/D変換器でデジタル信号に変換しそのデ
ジタル信号をオペアンプに入力することで可能である。
【0028】実施例3.なお上記実施例1ではリセット
信号として、データの有り無しの二つの波形を排他的論
理和回路を用いてリセット信号としていたが、図6のよ
うな回路をリセットコイル17、18に接続すること
で、27、28のように位相が180゜反転させた信号
が入力された時にしかHレベルのリセット信号16が出
力されず不用意にリセットがかからないようにすること
もできる。
【0029】実施例4.なお、上記実施例1では、2つ
のリセットコイル17、18を用いる場合を示したが、
2つに限らず、3つあるいは4つ等の2つ以上のリセッ
トコイルを設けるようにしてもよい。
【0030】実施例5.図7は第二の発明によるリセッ
ト方式の一実施例を説明するための非接触型ICカード
の構成を示す図で、図において図1、図2、図3と同一
部分または相当部分には同一符号を付する。29はデー
タ11をアンテナコイル5で受信し変復調回路15で復
調したデジタル信号で、30はリセット信号12を復調
したデジタル信号である。図8は本実施例によるリセッ
ト信号を発生させる部分だけを詳しく示した図で、リセ
ット信号を発生させる回路はデジタル信号29をシフト
レジスタ31でパラレル信号に変換後、その出力とリセ
ット信号12のデジタル信号30が入力できる複数の入
力ゲートを持つNAND回路32で構成されている。
【0031】図7、8をもとに各信号の実際の波形を図
9を用いて説明すると、例えばリセット信号16(CP
U7がHレベルでリセットすると仮定する)を出力する
ためには、NAND回路32であるから、デジタル信号
(リセット信号)30はHレベルの信号でなければなら
ない、なおかつシフトレジスタ31から出力される各ビ
ットの信号は予め定めたNAND回路32の論理に合う
H若しくはLの信号でなければリセット信号16を出力
することはできない。つまりリセット信号12が入力状
態で、かつデータ11が予め定めた信号で無ければリセ
ット信号16を出力することはできない。
【0032】以上のように、この実施例は、カード内部
にデータ授受の為のアンテナコイルと、リセット信号を
受信する為のリセットコイルを内蔵した非接触型ICカ
ードにおいて、リセットコイルに信号が入力している時
に、アンテナコイルから特定のデータを受信したらリセ
ットを行うようにするものである。
【0033】この実施例によればリセット信号受信の処
理をリセットコイルだけでなく、アンテナコイルからの
データも用いて処理を行うように処理形態を変えただけ
なので、従来と同一の構成で目的を達成することができ
安価なカードを得ることができる。
【0034】実施例6.なお上記実施例5では正当なリ
セット信号16を出力する手段として、NAND回路3
2を用いたが、リセット信号30が入力時にのみイネー
ブル状態になる論理回路で、複数の入力ゲートを持ち、
同様な動作を行うような回路であればどの様な論理回路
が接続されていてもよい。
【0035】実施例7.なお上記実施例5では正当なリ
セット信号16を出力する手段として、リセット信号3
0が入力時に回路がイネーブル状態になり、シフトレジ
スタ31からの入力を持ち、このシフトレジスタ31か
ら予め定めたデータが入力された時リセット信号16が
出力されるようにしていたが、逆にシフトレジスタ31
からの入力で回路がイネーブル状態になり、リセット信
号30の入力を待ちこのリセット信号30が入力された
時にリセット信号16が出力されるようにしてもよい。
【0036】実施例8.上記実施例5では、リセットコ
イル6がひとつである場合を示したが、実施例1に示し
たように、リセットコイルを複数設けて、異なるリセッ
ト信号を入力するとともに、この複数のリセット信号を
実施例5に示したような特定のデータの受信により処理
可能とするようにしてもよい。
【0037】実施例9.図10は第三の発明によるリセ
ット方式の一実施例を説明するための非接触型ICカー
ドの構成を示す図で、図11はリセット信号を発生させ
る部分だけを詳しく示した図である。図において図1、
図2、図3と同一部分または相当部分には同一符号を付
する。33はデータ11のデジタル信号で、34はリセ
ットコイル6と変復調回路15の間に設けられ、リセッ
トコイル6と変復調回路15の間をON、OFFする電
子スイッチである、35はデータ信号33によって出力
され電子スイッチ34をON、OFFする信号である、
36は電子スイッチ34がONの時のみ出力することが
できるリセット信号である。
【0038】図10、11をもとに動作を説明すると、
通常電子スイッチ34はOFFの状態でリセット信号1
2が送信されてきても、リセットコイル6が電子スイッ
チ34により断線状態であるので信号を受信することが
できない。予め定めた特定のデータ11を受信したらそ
のデジタル信号33で入出力制御回路10から電子スイ
ッチ34をONさせる信号35を出力し、電子スイッチ
34がONになることで、リセット信号12が受信でき
る状態になる。つまりアンテナコイル5で特定のデータ
11を受信したときのみ電子スイッチ34がONになる
ようにしておくことで、通常リセットコイル6は動作せ
ず、不用意なリセットを防ぐことができる。
【0039】以上のように、この実施例は、カード内部
にデータ授受の為のアンテナコイルと、リセット信号を
受信する為のリセットコイルを内蔵した非接触型ICカ
ードにおいて、アンテナコイルで特定のデータを受信し
たら、リセットコイルが動作可能状態になり、その後で
なければどの様な信号を受信してもリセットは行わない
ようにするものである。
【0040】この実施例によればリセットコイルそのも
のを通常動作しないようにすることで余分なカードの動
作を防ぐことができ、カードの消費電力を減らすことが
できる。また、カードの電池を長持ちさせカードの動作
寿命が伸びる。
【0041】実施例10.なお、上記実施例9では、電
子スイッチ34がリセットコイル6と変復調回路15の
間に設けられている場合を示したが、電子スイッチ34
を変復調回路15内あるいは入出力制御回路10内に設
け、この電子スイッチ34によりリセット信号16を出
力できないようにする場合でもかまわない。
【0042】実施例11.図12は第四の発明によるリ
セット方式の一実施例を説明するための非接触型ICカ
ードの構成を示す図で、電波以外の伝送媒体として容量
結合により信号を受け渡しする非接触カードの構成図で
ある。図において図1、図2、図3と同一部分または相
当部分には同一符号を付する。37はリーダライタ(以
下R/W)内に設けられたリセット信号を受け渡しする
ために用いる容量プレートである、38は容量プレート
37に対応したカード内に設けた容量プレートである。
【0043】図12をもとに動作を説明すると、通常の
データ11は従来と同様にアンテナコイル5を介してデ
ータの授受を行い、カード内で各種処理を行うが、カー
ドのリセットはカード内のリセットコイルを無くし、電
波以外の静電界(低周波帯域の電界)を伝送媒体とする
電界結合方式により行う、そのためR/Wとカード内に
容量プレート37、38を設けリセット信号の受け渡し
はこのプレートを通じて行う。つまりデータ信号の受け
渡し媒体は電波であるが、リセット信号の受け渡し媒体
を電界で行うことで電磁波ノイズで不用意にリセットが
かかることが防げる。
【0044】以上のように、この実施例は、外部とのデ
ータの授受を電波で行う非接触型ICカードにおいて、
カード内部のリセットは他の異なる伝送媒体を用いて信
号の受け渡しを行い、リセットを行うようにするもので
ある。
【0045】この実施例によればリセット信号の受信を
他の伝送媒体で行うことで、電磁波ノイズの影響を受け
にくくすることができ、かつ確実にリセットを行うこと
ができる。
【0046】実施例12.なお上記実施例11では容量
プレートを用いた電界結合方式によりリセット信号の受
け渡しを行うようにしたが、図13に示すようにR/W
内に設けられたリセット信号を発信する発光ダイオード
39と、発光ダイオード39に対応してカード内に設け
たフォトトランジスタ40を用いて、赤外線あるいは近
赤外線を媒体とする光通信方式でリセット信号の受け渡
しを行うようにしてもよい。
【0047】実施例13.図14、15は第五の発明に
よるリセット方式の一実施例を説明するための非接触型
ICカードの構成を示す図で、図において図1、図2、
図3と同一部分または相当部分には同一符号を付する。
41はカード表面上に露出して直接リセット信号を入力
するための端子、42はこの41リセット端子を通常は
覆い隠すシールである。43は41リセット端子より直
接入力されるリセット信号である。
【0048】図14、15をもとに動作を説明すると、
通常のデータ11は従来と同様にアンテナコイル5を介
してデータの授受を行い、カード内で各種処理を行う
が、カードのリセットはカード内のリセットコイルを無
くし、カード表面上に設けたリセット端子より直接接触
状態で行いリセット信号43を直接入力することで行
う、通常はこの端子41はシール42で覆い隠してい
る。
【0049】以上のように、この実施例は、外部とのデ
ータの授受を電波で行う非接触型ICカードにおいて、
カード内のリセット信号受信コイルをなくし、カード上
にリセット端子を設けリセットのみはこの端子から直接
行うようにするものである。
【0050】この実施例によればカード内のリセットを
直接カードに入力することができるので、どの様な環境
下でも正確にリセットが行え、かつ通常は絶対にリセッ
トがかかることはない。
【0051】実施例14.上記実施例は、各請求項に記
載した各発明に対応して実施例を説明したものである
が、これらの実施例をいくつか組み合わせたリセット方
式を実現してもかまわない。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ノイ
ズ等で不用意にリセットがかからない耐ノイズ環境性に
優れ、かつ、正常なリセット信号しか受信しないリセッ
ト方式を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の一実施例による非接触カードの構
成図である。
【図2】第一の発明の一実施例による非接触カードの機
能ブロック図である。
【図3】第一の発明の一実施例による非接触カードのリ
セット信号の流れを示した図である。
【図4】第一の発明の一実施例による非接触カードのリ
セット信号の流れを実際の波形で示した図である。
【図5】第一の発明の他の実施例を示す波形(振幅)の
異なる信号を示した図である。
【図6】第一の発明の他の実施例を示す波形(位相)の
異なる信号を用いた時の回路とその波形を示した図であ
る。
【図7】第二の発明の一実施例による非接触カードの構
成図である。
【図8】第二の発明の一実施例による非接触カードのリ
セット信号の処理の部分の回路図である。
【図9】第二の発明の一実施例による非接触カードのリ
セット信号を実際の波形で示した図である。
【図10】第三の発明の一実施例による非接触カードの
構成図である。
【図11】第三の発明の一実施例による非接触カードの
リセット信号の処理の部分の回路図である。
【図12】第四の発明の一実施例による非接触カードの
構成図である。
【図13】第四の発明の一実施例による非接触カードの
構成図である。
【図14】第五の発明の一実施例による非接触カードの
外観図である。
【図15】第五の発明による非接触カードの構成図であ
る。
【図16】従来の非接触カードの構成図である。
【図17】従来の非接触カードの機能ブロック図であ
る。
【図18】従来の非接触カードのリセット信号の流れを
示した図である。
【図19】従来の非接触カードのリセット信号の流れを
実際の波形で示した図である。
【符号の説明】
1 非接触カード 2 IC 3 抵抗、コンデンサー、発振子等の部品 4 電池 5 アンテナコイル 6 リセットコイル 7 CPU 8 ROM 9 RAM 10 入出力制御回路 11 データ 12 リセット信号 13 バス 14 デジタル信号 14A デジタル信号(Hレベル) 14B デジタル信号(Lレベル) 15 変復調回路 16 リセット信号(デジタル信号) 17 リセットコイルA 18 リセットコイルB 19 リセット信号A 20 リセット信号B 21 データ用デジタル信号 22 リセット用デジタル信号A 23 リセット用デジタル信号B 24 排他的論理和回路 25 振幅の大きい信号 26 振幅の小さい信号 27 正位相の信号 28 逆位相の信号 29 デジタル信号(データ) 30 デジタル信号(リセット) 31 シフトレジスタ 32 NANDゲート 33 リセットデータ信号 34 電子スイッチ 35 電子スイッチ34をON、OFFさせる信号 36 リセット信号 37 R/W側容量プレート 38 カード内容量プレート 39 R/W側発光ダイオード 40 カード内フォトトランジスタ 41 リセット端子 42 シール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有するリセット方式 (a)第1のリセット信号を入力する第1のリセット信
    号入力手段、(b)第1のリセット信号とは異なる第2
    のリセット信号を入力する第2のリセット信号入力手
    段、(c)少なくとも上記第1と第2のリセット信号入
    力手段により入力した第1と第2のリセット信号に基づ
    いてリセットの実行を制御する制御手段。
  2. 【請求項2】 以下の要素を有するリセット方式 (a)データを入力するデータ入力手段、(b)リセッ
    ト信号を入力するリセット信号入力手段、(c)少なく
    とも、上記データ入力手段により入力したデータと、上
    記リセット信号入力手段により入力したリセット信号と
    に基づいて、リセットの実行を制御する制御手段。
  3. 【請求項3】 以下の要素を有するリセット方式 (a)データを入力するデータ入力手段、(b)リセッ
    ト信号を入力するリセット信号入力手段、(c)上記デ
    ータ入力手段により入力したデータに基づいて、切り替
    え動作を行なうスイッチ手段、(d)上記スイッチ手段
    の切り替え動作により、上記リセット信号入力手段によ
    り入力するリセット信号を選択的に有効とする制御手
    段。
  4. 【請求項4】 以下の要素を有するリセット方式 (a)データの入力を第1の伝送媒体を用いて行なうデ
    ータ入力手段、(b)リセット信号の入力を上記データ
    入力手段に用いた第1の伝送媒体とは異なる第2の伝送
    媒体を用いて行なうリセット信号入力手段、(c)上記
    リセット入力手段により入力したリセット信号に基づい
    て、リセットの実行を制御する制御手段。
  5. 【請求項5】 以下の要素を有するリセット方式 (a)データの入力をアンテナ等の非接触媒体を用いて
    行なうデータ入力手段、(b)リセット信号の入力を接
    続端子等の接触媒体を用いて行なうリセット信号入力手
    段、(c)上記リセット入力手段により入力したリセッ
    ト信号に基づいて、リセットの実行を制御する制御手
    段。
  6. 【請求項6】 上記リセット方式を非接触状態で他から
    情報を入力して記録する記録装置に用いたことを特徴と
    する請求項1、2、3、4又は5記載のリセット方式。
JP4110060A 1992-04-28 1992-04-28 リセット方式 Pending JPH05307428A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007527037A (ja) * 2003-05-12 2007-09-20 ヴァルション テクニッリネン トゥトキムスケスクス 選択された遠隔センサ要素を起動するための遠隔センサ、デバイス、およびその方法

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