JPH05306757A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH05306757A
JPH05306757A JP4140927A JP14092792A JPH05306757A JP H05306757 A JPH05306757 A JP H05306757A JP 4140927 A JP4140927 A JP 4140927A JP 14092792 A JP14092792 A JP 14092792A JP H05306757 A JPH05306757 A JP H05306757A
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JP
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transmission
shift
control
target time
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Application number
JP4140927A
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English (en)
Inventor
Kazunori Enokido
一典 榎戸
Hidehiko Mishima
英彦 三島
Tatsutoshi Mizobe
龍利 溝部
Toshihisa Marusue
敏久 丸末
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】主変速機と副変速機との同時切換により変速を
行なうときの変速ショックを防止する。 【構成】主変速機3の変速終了が所定の目標時間Tmt
となるように主変速機3がフィ−ドフォワ−ド制御され
る。副変速機4のギア比進度Gsが主変速機3のギア比
進度Gmに対して設定される目標ギア比進度Gstとな
るように副変速機4がフィ−ドバック制御され、しかも
その基本制御値P5 、P6 が学習制御よって補正され
る。学習値P5 、P6 が所定の上限ガ−ド値UL1 、U
L2 を越えたときは目標時間Tmtが短くされ、下限ガ
−ド値LL1 、LL2 越えたときは目標時間Tmtが長
くされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主変速機と副変速機と
から構成された自動変速機の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機、例えば自動車用自動変速機
は一般に、多段変速歯車機構と油圧式の摩擦要素とを備
えて、摩擦要素の作動状態すなわち締結と締結解除とを
切換えて、多段変速歯車機構の動力伝達経路を切換える
ことにより変速が行なわれる。
【0003】最近の自動変速機においては多段化が進ん
でおり、このため特開昭61−99743号公報に示す
ように、自動変速機を、主変速機と副変速機とから構成
して、主変速機と副変速機とを同時または交互に切換え
るすなわち変速するものが開示されている。この主変速
機と副変速機は共に、多段変速歯車機構と油圧式の摩擦
要素とから構成され得る。
【0004】自動変速機を主変速機と副変速機とから構
成した場合、自動変速機全体として特定の変速を得る
際、例えば2速から3速への変速時に、主変速機と副変
速機とを共に変速させる必要を生じる場合がある。この
ような同時変速のときは、主変速機のみの変速による変
速の場合、あるいは副変速機のみの変速による変速の場
合に比して、変速ショックが問題となり易い。このよう
な問題は特に、主変速機の変速方向と副変速機の変速方
向とが互いに逆方向となるとき(一方がシフトアップで
他方がシフトダウンのとき)に顕著となる。
【0005】このため前記公報には、主変速機と副変速
機とを同時に切換えて所定の変速を行なううときは、主
変速機の変速終了よりも先に副変速機を変速終了させ
て、変速ショックを防止することも開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、主変速機と
副変速機との同時切換えによる変速の場合、変速ショッ
ク防止の観点から、主変速機と副変速機とを所定の関係
となるように関連ずけながら変速制御することが考えら
れる。この場合、主変速機の制御と副変速機との制御が
互いに干渉しないようにすることが重要である。
【0007】このため、本出願人は、主変速機を所定の
目標時間で変速終了するようにフィ−ドフォワ−ド制御
する一方、副変速機のギア比進度が主変速機のギア比進
度に応じて設定される目標ギア比進度に追従するように
当該副変速機をフィ−ドバック制御するものを開発し
た。
【0008】本発明の目的は、主変速機と副変速機とを
関連ずけながら同時切換することによって自動変速機全
体として変速を行なうものを前提として、主変速機と副
変速機との各変速制御をより適切化して、変速ショック
をより効果的に防止し得るようにした自動変速機の変速
制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、主変速機と副変速機とを備え、少なくとも特定の
変速を該主変速機と副変速機とを共に変速させることに
よって行なうようにした自動変速機において、前記特定
の変速時に、前記主変速機が所定の目標時間で変速終了
するように該主変速機をフィ−ドフォワ−ド制御する第
1変速制御手段と、前記特定の変速時に、前記副変速機
のギア比進度が前記主変速機のギア比進度に応じて設定
される所定の目標ギア比進度に追従するように該副変速
機をフィ−ドバック制御する第2変速制御手段と、前記
第2変速制御手段による基本制御値を、該第2変速制御
手段によるフィ−ドバック補正量に基づく学習制御によ
って補正する学習制御手段と、前記学習制御手段によっ
て前記基本制御値を補正した後の学習値が所定のガ−ド
値を越えたとき、前記目標時間を変更する目標時間変更
手段と、を備えた構成としてある。
【0010】前記ガ−ド値としては、副変速機のギア比
進度を遅くする方向の上限ガ−ド値と副変速機のギア比
進度を早くする方向の下限ガ−ド値との少なくとも一方
を設定することができる。この場合、目標時間変更手段
は、学習値が上限ガ−ド値を越えたときに目標時間を短
くし、学習値が下限ガ−ド値を越えたときには目標時間
を長くする。
【0011】本発明が適用される特定の変速としては、
特に変速ショックを生じ易い主変速機と副変速機とのい
ずれか一方をシフトアップし他方をシフトダウンするこ
とにより行なわれる場合とすることができる。
【0012】主変速機と副変速機とはそれぞれ、多段変
速歯車機構と該多段変速歯車機構の動力伝達経路を切換
える油圧式の摩擦要素とを備えた一般的なものとして構
成することができ、この場合、第1変速制御手段による
基本制御値を摩擦要素に対する基本油圧に対応した値と
して設定し、第2変速制御手段による基本制御値を摩擦
要素に対する基本油圧に対応した値とすることができ
る。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、主変速機については所
定の目標時間で変速終了するように変速制御する一方、
副変速機の変速制御を主変速機の変速進行状態を示すギ
ア比進度と関連づけつつ行なうので、変速制御全体とし
てより適切化されて、変速ショックを効果的に防止する
ことができる。
【0014】また、主変速機はフィ−ドフォワ−ド制御
する一方、副変速機はフィ−ドバック制御するので、両
方の変速機を共にフィ−ドバック制御した場合のように
制御の干渉という事態も生じないものとなる。
【0015】さらに、副変速機の変速制御は学習制御に
よってより適切化されていく一方、この学習によって得
られる学習値が所定のガ−ド値を越えたときすなわち主
変速機の目標時間設定に無理が生じるようなときは、こ
の目標時間を副変速機の変速制御が十分対応できるよう
に変更されるもので、副変速機のみならず自動変速機全
体として変速制御がより適切化されることになる。本発
明の好ましい態様およびその利点は、以下の実施例の説
明から明らかとなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。多段変速歯車機構 図1に図示のように、エンジン1の出力は、トルクコン
バータ2と主変速機3と副変速機4とからなる自動変速
機ATを介して駆動輪ヘ伝達される。図2に図示のよう
に、トルクコンバータ2は、エンジン出力軸1aに結合
されたポンプ20と、ポンプ20に対向状に配設された
タービン21と、ポンプ20とタービン21間に配設さ
れたステータ22とを備えている。このステータ22
は、一方向クラッチ23を介して、自動変速機ATのケ
ース5に一体化された固定軸24上を回転するように構
成してある。前記一方向クラッチ23は、ステータ22
がポンプ20と同一方向ヘ回転するのを許容し、その逆
方向への回転を禁止するものである。
【0017】前記タービン21にはトルクコンバータ2
の出力軸2aが結合され、この出力軸2aとポンプ20
との間にはロックアップクラッチ25が設けられてい
る。ロックアップクラッチ25は、トルクコンバータ2
内を循環する作動油の油圧により常時クラッチ締結方向
(ロックアップ方向)に付勢され、同時に外部から供給
される開放用油圧により開放状態に保持され、この開放
用油圧をドレンすることでエンジン出力軸1aとコンバ
ータ出力軸2aとが直結状にロックアップされるように
構成してある。
【0018】前記主変速機3について説明すると、主変
速機3は、前段遊星歯車機構3Aと後段遊星歯車機構3
Bとを備えており、前段遊星歯車機構3Aは、サンギヤ
30とピニオンギヤ31とリングギヤ32の3つのギヤ
要素と、プラネタリキャリヤ34とで構成してある。後
段遊星歯車機構3Bほ、サンギヤ35とピニオンギヤ3
6とリングギヤ37の3つのギヤ要素と、プラネタリキ
ャリヤ38とで構成してある。前記キャリヤ34とサン
ギヤ35とが結合され、またサンギヤ30とキャリヤ3
8とが結合され、キャリヤ38は、主変速機3の出力軸
3aに結合されている。
【0019】前記コンバータ出力軸2aは、第1クラッ
チK1を介してリングギヤ32と給合されるとともに第
2クラッチK2を介してリングギヤ37と結合されてい
る。前記主変速機3には、ケース5に固定された3つの
ブレーキ、すなわち第1ブレーキB1と、第2ブレーキ
B2と、第3ブレーキB3とを備えている。摩擦締結要
素であるブレーキB1、B2、B3及びクラッチK1、
K2の締結・開放状態の組み合わせによって、前進3
段、後進1段の変速段を達成し得るように構成され、こ
れら以外に、一方向クラッチOWC1、OWC2も設け
られている。
【0020】前記副変速機4について説明すると、副変
速機5は、サンギヤ40とピニオンギヤ41とリングギ
ヤ42の3つのギヤ要素と、プラネタリキャリヤ43と
からなる遊星歯車機構で構成されている。リングギヤ4
2は副変速機4の入力軸4aに結合され、この入力軸4
aは主変速機3の出力軸3aにギヤ44を介して結合さ
れ、またキャリヤ43は副変速機4の出力軸4bに結合
されている。副変速機4は、ケース5に固定されたブレ
ーキBOを備え、このブレーキB0とクラッチKOを介
して、サンギヤ40とリングギヤ42とが結合されてい
る。摩擦締結要素であるブレーキBOとクラッチK0の
締結・開放状態の組み合わせによって高速段(H)と低
速段(L)とを達成し得るように構成され、これら以外
に、一方向クラッチOWCOも設けられている。
【0021】前記自動変速機ATは、ブレーキB1、B
2、B3、B0およびクラッチK1、K2、KOの締結
・開放状態の組み合わせによつて、図3に示すように、
後進1段以外に、前進5段の変速態様を達成可能であ
り、図中○印は締結作動を示す。また、前記前進5段の
変速態様と、主変速機3および副変速機4の変速段と、
ギヤ比との関係は例えば図4に示す通りである。
【0022】油圧回路 次に、前記自動変速機ATの油圧回路の構成について説
明する。図5、図6に図示のように、オイルポンプ(図
示略)で発生したライン圧PLは、ライン圧油路57か
らマニュアルバルブ50に供給されるが、このマニュア
ルバルブ50は、シフトレバーに連結されていて、シフ
トレバーの操作により、ニュートラル位置(N)、パー
キング位置(P)、リバース位置(R)、ドライブ位置
(D)に切り換え可能であり、これらの位置に対応する
ドレン圧、Rレンジ圧、Dレンジ圧、(但し、これらレ
ンジ圧の圧力自体は、ライン圧PL に等しい)を夫々対
応するポートヘ供給するように構成してある。
【0023】前記主変速機3の摩擦締結要素であるブレ
ーキBl、B2、B3および、クラッチK1、K2の油
圧系について説明すると、図5に図示のように、3つの
シフトバルブ51、52、53と2つの圧力制御バルブ
54、55とが設けられ、各シフトバルブ51、52、
53において、スプールに4つのランドが形成され、ス
プールはスプリング58により左方へ付勢されており、
左端部の油室56はON/OFF型ソレノイド弁SOL
A、SOL B、SOL Cを介してライン圧PL が供給され、
これらソレノイド弁がONのときには油室56の油圧が
ドレンされて、シフトバルプ51、52、53は夫々の
上半部に図示の位置となる。また、これらソレノイド弁
がOFFのときには、油室56にライン圧PL が供給さ
れて夫々の下半部に図示の位置となる。
【0024】前記ブレ−キB1には、Dレンジ圧油路6
0から、シフトバルブ52、油路61、シフトバルブ5
3、油路62を介してDレンジ圧を供給可能である。前
記ブレーキB2には、Dレンジ圧油路60から、シフト
バルブ52、油路64、シフトバルブ51、油路65、
シフトバルブ53、油路66を介してDレンジ圧を供給
可能である。また、ブレーキB2には、Rレンジ圧油路
68から、シフトバルブ51、油路69、シフトバルブ
53、油路66を介してRレンジ圧を供給可能である。
前記ブレーキB3には、Dレンジ圧油路60から、シフ
トバルブ51、油路70、圧力制御バルブ55、油路7
1を介してDレンジ圧を供給可能である。前記クラッチ
K1には、ライン圧油路57から、シフトバルブ52、
油路72、シフトバルブ53、油路73、圧力制御バル
ブ54、油路74を介してライン圧PL を供給可能であ
る。前記クラッチK2には、Dレンジ圧油路60から、
油路75を介してDレンジ圧を供給可能である。但し、
図中、符号77、78はオリフィス、×印はドレンボー
トである。
【0025】更に、前記油路62、66、75には、エ
ンジントルクに対応するモジュレータ圧PM を受けるア
キュムレータ63、67、76が夫々接続されている。
前記各圧力制御バルブ54、55において、スプールに
は2つのランドが形成され、スプールはスプリング80
により左方ヘ付勢され、また左端の油室82はオリフィ
ス83を有する油路85を介して出力ポート84に接続
され、スプリング80を収容した油室81にはRed圧
(一定圧)をリニアソレノイド弁86で調圧した制御圧
PC が油路87を介して供給される。この制御圧PC に
より出力ポート84の油圧(ブレーキB3やクラッチK
1ヘ供給する油圧)を制御するように構成してある。但
し、前記圧力制御バルブ54、55は、夫々の入力ポー
トに油圧が供給された時には圧力制御した油圧を出力ポ
ート84に供給し、また夫々の入力ポートの油圧がドレ
ンされた時には出力ポート84の油圧もドレンさせるよ
うに構成してある。
【0026】前記副変速機4の摩擦締結要素であるブレ
ーキBOとクラッチKOの油圧系について説明すると、
図6に図示のように、前記シフトバルブ51、52、5
3と略同様の構成の2つのシフトバルブ90、91が設
けられ、各シフトバルブ90、91において、スプール
はスプリング92により左方へ付勢され、またスプリン
グ収容室はドレンされ、また左端の油室93にはON/
OFF型のソレノイドバルブSOL D、SOL Eを介してラ
イン圧PL を供給可能に構成してある。
【0027】前記ブレーキBOには、ライン圧油路57
から、シフトバルブ90、油路94、シフトバルブ9
1、油路95を介してライン圧PL を供給可能である。
クラッチKOには、ライン圧油路57から、シフトバル
ブ90、油路97、シフトバルブ91、油路98、油路
99を介してライン圧PL を供給可能である。但し、ソ
レノイドバルブSOL Dを0Nにすることで、クラッチK
Oには、ライン圧油路57から、シフトバルブ90、油
路97、シフトバルブ91、リニアソレノイド弁100
が介装された油路101、油路99を介してリニアソレ
ノイド弁100で調圧した油圧を供給可能であり、且つ
ソレノイドバルブSOL D、Eを共にONにすることで、
クラッチKOの油圧を油路101を介してドレンさせる
ことが可能である。尚、図中符号102、103、10
4はオリフィスであり、×印はドレンポ―トであり、前
記油路95には前記モジュレータ圧PM を受けるアキュ
ムレータ96が接続されている。
【0028】前記自動変速機ATに関するレンジ及び変
速段と、シフトバルブ51、52、53、90、91の
位置つまりソレノイド弁SOL A〜SOL EのON、OFF
のソレノイドパターンと、摩擦締結要索(K1、K2、
B1、B2、B3、KO、BO)の締結パターンとの関
係は、図7に図示の通りである。前記主変速機3に関す
る変速段と、ソレノイド弁SOL A〜SOL CのON、OF
Fのソレノイドパターンと、摩擦締結要素(K1、K
2、B1、B2、B3)の締結パターンとの関係は、図
8に図示の通りであり、図中の2速(A)、2速
(B)、3速(A)の変速段は、補肋的な変速段であ
り、またニュートラルレンジ(N)とパーキングレンジ
(P)のときにクラッチK1を締結するのは、走行レン
ジやリバースレンジヘの切り換えの応答牲を高める為で
ある。
【0029】制御系 次に、前記自動変速機ATを制御する為の制御系につい
て説明する。図9に示すように、自動変速機ATを制御
するコントロールユニット120に対して、入力信号と
して、タービン出力軸2aの回転速度を検出する第1セ
ンサ110の検出信号と、主変速機3の出力軸3aの回
転速度を検出する第2センサ11lの検出信号と、副変
速機4の出力軸4bの回転速度を検出する第3センサ1
12の検出信号と、シフトレバー113に設けられた複
数のスイッチで検出される各レンジに対応するシフト信
号と、エンジン1のスロットルバルブの開度を検出する
スロットル開度センサ114からのスロットル開度信号
TVOと、車速センサ115からの車速信号SDと、そ
の他ブレーキスイッチなどからの検出信号が入力され
る。前記第1〜第3センサ110〜112は、例えば電
磁ピックアップ式のセンサであり、図2に図示してあ
る。
【0030】前記コントロールユニット120から、ソ
レノイドバルブSOL A〜SOL Eに対して駆動信号が出力
されるとともに、リニアソレノイド弁86、100、1
16に対して駆動パルス信号が出力される。但し、リニ
アソレノイド弁116は、前記モジュレータ圧を調整す
る為のものである。このコントロールユニット120
は、入力信号を必要に応じてA/D変換するA/D変換
器、複数の波形整形回路、入力出力インターフェース、
マイクロコンピュータ、複数の駆動回路などを備えてお
り、前記マイクロコンピュータのROMには、車速とス
ロットル開度とをパラメータとする―般的な変速マッ
プ、種々の入力信号と変速マップとに基づく変速制御の
制御プログラム(但し、レンジや変速段と対応させた前
記ソレノイドパターンを含む)などが予め入力格納され
ている。但し、前記変速制御の制御プログラムには、後
述の変速制御も含まれるものとする。
【0031】変速制御の概要 次に、変速制御の点について説明するが、実施例では、
2速と3速との間での変速が主変速機3と副変速機4と
を共に同時切換(変速)するものとなるが、変速ショッ
クがより問題となるシフトアップ時となる2速から3速
への変速時を特定の変速時としてあり、他の変速は既知
のようにして行なわれる。上記特定の変速となる2速か
ら3速への変速についての変速制御について、その概略
を図10を参照しつつ説明する。
【0032】2速から3速への変速時には、先ず主変速
機3の変速が開始されるが、この2速から3速への変速
に際しては、主変速機3用の第3ブレ−キB3が締結さ
れ、副変速機4のクラッチKOが締結解除されるもので
ある。図10では、変速指令されてから、主変速機3用
の第3ブレ−キB3(のピストン)の無効ストロ−ク分
だけ遅れて当該第3ブレ−キB3の締結油圧が立ち上が
る。この第3ブレ−キB3に対する締結油圧は、例えば
スロットル開度に応じたものに設定されて(図15参
照)、変速開始から終了までフィ−ドフォワ−ド制御さ
れる。
【0033】主変速機3の実際のギア比進度Gmが所定
値Gmo(例えば5%)になると、副変速機4の変速が
開始される。副変速機4の変速は、当初の所定時間TS
oについては、クラッチKOの締結油圧Pkoをフィ−
ドフォワ−ド制御することにより行なわれる(図16参
照)。この当初のフィ−ドフォワ−ド制御によって、ク
ラッチKOの締結油圧は、P3 からP4 へと低下され、
このP4 が、後述するフィ−ドバック制御の初期値(フ
ィ−ドフォワ−ド制御の最終値)となる。
【0034】副変速機4についてのフィ−ドフォワ−ド
制御が終了されると、クラッチKOの締結油圧Pko
が、副変速機4の変速が終了するまでフィ−ドバック制
御される。このフィ−ドバック制御は、副変速機4の実
際のギア比進度Gsが所定の目標値としての目標ギア比
進度Gst となるように行なわれる。この目標値Gst
は、図17に示すように、主変速機3のギア比進度が1
00%となる前のGm1(例えば90%)になったとき
に、副変速機4のギア比進度Gsが100%となるよう
に(副変速機4が変速終了するように)設定されてい
る。
【0035】ギア比進度について説明すると次の通りで
ある。先ず、主変速機3を例にして説明すると、主変速
機3の入力回転数となるコンバ−タ出力軸2aの回転数
をNmiとし、主変速機3の出力回転数となる出力軸3
bの回転数をNmoとすると、主変速機3の実際のギア
比Grは次式の通りである、 Gr=Nmi/Nmo また、変速開始前のギア比(ギア比進度=0%)をGr
s、変速終了時のギア比をGre(ギア比進度=100
%)とすると、現在のギア比進度Gmは次式の通りであ
る。 Gm=(Grs−Gr)/(Grs−Gre) 副変速機4についてのギア比進度Gsも同様にして設定
され、図10では、副変速機4の入力軸4aの回転数を
Nsi、出力軸4bの回転数をNsoとして示してあ
る。
【0036】変速制御に際しては,次のような制御をも
合せて行なわれる。第1に、図15に示す主変速機3に
ついてのフィ−ドフォワ−ド制御用の基本制御値P1、
P2は、主変速機3の実際の変速終了までの時間に基づ
く学習制御によって補正されて、主変速機3の変速終了
までの時間が所定の目標時間に収束される(後述する図
14のQ51〜Q55)。
【0037】第2に、副変速機4についてフィ−ドバッ
ク制御に際しては、図19に示す基本制御値Pko(G
m)を,図18に示すフィ−ドバック補正量△Pkoで
補正することにより行なわれる(図12のQ26、Q3
0、Q31、Q33〜Q35)。そして、基本制御値P
ko(Gm)設定用の基準値(制御ゲイン)P5 、P6
が学習制御によって補正されて、副変速機4の実際のギ
ア比進度Gsが目標ギア比進度Gst に精度よく追従さ
れる(図14のQ62)。
【0038】第3に、主変速機3の変速終了までの実際
の時間が、所定の目標時間から大きくずれているとき
は、上述した副変速機4についての学習制御が禁止され
る。これにより、誤学習に基づく副変速機4の好ましく
ない変速制御というものが防止される(図14でのQ5
6の判別がNOのとき)。
【0039】第4に、副変速機4についてのフィ−ドバ
ック制御補正量△Pko(実際には△Pko算出の基に
なるギア比進度の偏差△Gsの積算値Σ△Gs)が所定
値よりも小さくなると、当該フィ−ドバック制御の制御
ゲイン△P1 、△P2 が徐々に小さくされていって、フ
ィ−ドバック制御の収束性が向上される(図14のQ5
7、Q58)。
【0040】第5に、上記制御ゲイン△P1 、△P2 が
所定値よりも小さくなると、図17に示すGm1 が徐々
に100%に近ずくように変更されて、副変速機4の変
速終了時点が主変速機3の変速終了時点に近ずけられ、
最終的には主変速機3と副変速機4とが実質的に同時の
変速終了となるようにされる(図14のQ59、Q6
0)。
【0041】第6に、図19に示す副変速機4のフィ−
ドバック制御用の基本制御値P5 、P6 が所定の上限値
あるいは下限値を越えた値になると、副変速機4側の制
御のみでは対応不可能ということで、主変速機3の変速
終了までの目標時間Tmtが学習制御によって補正され
る(図14のQ63〜Q66)。
【0042】第7に、副変速機4をフィ−ドフォワ−ド
制御する場合、図16に示すその終了値すなわちフィ−
ドバック制御の初期値P4 が、当該フィ−ドバック制御
開始時において副変速機4の変速が開始されていたか否
かに基づく学習制御によって補正されて、フィ−ドバッ
ク制御開始時に同期して副変速機4の実際の変速が開始
されるようにされる。
【0043】変速制御の詳細(除く学習制御) 次に、図11〜図14に示すフロ−チャ−トを参照しつ
つ、変速制御の詳細について説明する。なお、以下の説
明でQはステップを示す。先ず、図11のQ1におい
て、各センサからの信号、少なくともスロットル開度T
VOと車速とが読込まれる。Q2において、スロットル
開度と車速とをパラメ−タとして設定された変速特性に
基づいて、変速を行なうか否かの判定が行なわれる。
【0044】Q3において、Q2での判定結果が2速か
ら3速の変速時であるか否かが判別される、このQ2の
判別でNOのときは、変速なしかあるいは2速から3速
への変速ではない既知の通常態様での変速実行のときで
あり、このときは本発明での変速制御とは無関係なので
Q1へ戻る。
【0045】Q3の判別がYESのときは、Q4におい
てタイマTOが始動される。この後、Q5において、図
15に示すマップを照合して、タイマ値TOに基づいて
主変速機3用の基本制御値PB3が読込まれ、Q6におい
て当該基本制御値PB3が出力される。なお、この基本制
御値PB3は、第3ブレ−キB3の締結油圧に対応した電
圧信号とされている。
【0046】Q7においては、主変速機3の実際のギア
比進度Gmが読込まれる(算出される)。この後、Q8
において、実際のギア比進度Gmが、副変速機4の変速
を開始時期となる所定値Gmo(図10、図17参照)
よりも大きいか否かが判別される。Q8の判別でNOの
ときは、副変速機4の変速を開始すべき時期に到達して
いないので、Q5に戻り、主変速機3の変速のみが進行
されていく。
【0047】Q8の判別でYESのときは、P9におい
て、主変速機3の実際のギア比進度Gmが100%未満
であるか否かが判別される。当初は、このQ9の判別が
NOとなってQ10へ移行し、Q10では、副変速機4
の実際のギア比進度Gsが100%未満であるか否かが
判別される。
【0048】当初はQ10の判別がYESとなって、図
12のQ21へ移行する。Q21では、タイマTSが0
であるか否かが判別され、このQ21の判別でYESの
ときは、Q22でタイマTSが始動された後、Q23で
フラグが0にリセットされて、Q24へ移行する。ま
た、Q21の判別でNOのときは、Q22、Q23を経
ることなくQ24へ移行する。
【0049】Q24では、タイマTSのカウント値が、
TSoよりも小さいか否か、すなわち図10に示すよう
に副変速機4をフィ−ドフォワ−ド制御する期間内であ
るか否かが判別される。当初は、Q24の判別がYES
となって、Q25へ移行する。Q25では、図16に示
すように、タイマTSのカウント値に基づいて、副変速
機4(のクラッチKO)に対する基本制御値Pkoが設
定される。そして、Q36において、この基本制御値P
koが出力される。
【0050】Q24での判別がNOのときは、副変速機
4のフィ−ドバック制御を行なうときである。このとき
は、先ずQ26において、副変速機4の実際のギア比進
度Gsが読込まれる(算出される)。この後、Q27に
おいて、フラグが1であるか否かが判別される。Q27
へ移行した最初のときは、Q23でのフラグの0リセッ
トからして、Q27での判別がNOとなる。このQ27
での判別がNOのときは、後述するように、Q28にお
いて、図16に示す基本制御値P4 (前述のフィ−ドフ
ォワ−ド制御の終了値でもあり、かつ後述するフィ−ド
バック制御の初期値)の値が、学習制御によって補正、
適正化され後、Q29へ移行する。
【0051】Q29では、副変速機4の実際のギア比進
度Gsが100%未満であるか否かが判別される。当初
は、Q29の判別での判別がYESとなって、Q30へ
移行する。Q30では、図17に示すマップを照合し
て、主変速機3の実際のギア比進度Gmに対する副変速
機4の目標ギア比進度Gst が決定される。
【0052】次いで、Q31において、目標ギア比進度
Gst から副変速機4の実際のギア比進度Gsを差し引
いて、ギア比進度の偏差△Gsが算出される。この後、
Q32において、前回までの偏差△Gsの積算値Σ△G
sに今回の偏差△Gsを加算して、積算値Σ△Gsが更
新される。
【0053】Q33においては、Q31で算出された偏
差△Gsを図18に示すマップに照合して、フィ−ドバ
ック補正量△Pkoが決定される。この後Q34におい
て、主変速機3の実際のギア比進度Gmを図19に示す
マップに照合して、フィ−ドバック制御用の基本制御値
Pko(Gm)が決定される。ひきつづき、Q35にお
いて、上記基本制御値Pko(Gm)にフィ−ドバック
補正量△Pkoを加算して、最終制御値Pkoが算出さ
れる。そして、Q35で設定された制御値Pkoが、Q
36において出力される。
【0054】副変速機4の変速が進行してそのギア比進
度Gsが大きくなると、やがてQ29の判別がNOとな
る。このときは、副変速機4の変速が完了したときで、
Q37においてタイマTSが0にリセットされ、Q38
においてフラグが0にリセットさた後、Q5へ戻る。
【0055】前記Q29の判別でNOとなったときは、
Q10での判別もNOとなって、このQ10からQ5へ
戻り、主変速機3の変速が進行されていく。主変速機3
の変速がさらに進行して、その実際のギア比進度Gmが
100%を越えると、Q9の判別がNOとなって、後述
するQ11での学習制御が行なわれた後、Q1へ戻る。
【0056】変速制御の詳細(Q28での学習制御) 図12に示すQ28での学習制御の点について、図13
を参照しつつ説明する。先ず、Q41において、副変速
機4の実際のギア比進度Gsが0であるか否かが判別さ
れるが、この判別は、副変速機4の変速が実際に開始さ
れているか否かをみるためのものである。このQ41の
判別でYESのときは、副変速機4の変速が実際に開始
されているときであり、これは副変速機4に対するフィ
−ドフォワ−ド制御の最終値(フィ−ドバック制御の初
期値)が小さ過ぎて、クラッチKOの締結油圧が低過ぎ
ることを意味する。したがって、このときは、Q42に
おいて、実際のギア比進度Gsを図23に示すマップに
照合して、補正値△P4aを決定する。次いで、Q43に
おいて、前回までの基本制御値P4 (図16参照)に対
して補正値△P4aを加算して、当該基本制御値P4 を補
正する。
【0057】また、Q41での判別がNOのときは、副
変速機4のクラッチKOに対する締結油圧が高過ぎたと
きなので、このときはQ45において基本制御値P4 か
ら所定の一定値△P4bを減算して、当該基本制御値P4
を補正する。前記Q43、Q45の後は、それぞれQ4
4においてフラグを1にセットして、図12のQ29へ
戻る。
【0058】このように、副変速機4のフィ−ドフォワ
−ド制御終了時点(フィ−ドバック制御開始時点)で、
副変速機4の実際のギア比進度が丁度0%になるように
学習制御されて、この後に行なわれる副変速機4の実際
のギア比進度Gsを目標ギア比進度Gst とするための
フィ−ドバック制御が良好に行なわれる。
【0059】変速制御の詳細(Q11での学習制御) 図11のQ11に示す学習制御について、図14を参照
しつつ説明する。先ず、Q51において、タイマTOで
カウントされているタイマ値が、主変速機3の実際の変
速時間Tmとして設定される。
【0060】Q52においては、スロットル開度TVO
に基づいて、図20に示すマップを照合して、主変速機
3の変速終了までの目標時間Tmtが設定される。次い
で、Q53において、目標時間Tmtから実際の変速時
間Tmを差し引いて、偏差△Tmが算出される。Q54
では、上記偏差△Tmに基づいて、図21に示すマップ
と照合して、補正量△PB3が決定される。
【0061】Q55では、図15に示す基本制御値P1
およびP2 のそれぞれに対して上記補正量△PB3が加算
されて、当該基本制御値P1 、P2 が更新される(図1
5のマップ書換え)。このようにして、主変速機3の変
速終了までの時間が目標時間Tmtに収束するように、
主変速機3をフィ−ドフォワ−ド制御するための基本制
御値P1 、P2 が学習制御によって補正される。
【0062】Q55の後、Q56において、主変速機3
の変速終了までの実際の時間Tmが、所定の目標時間T
mt付近に収束しているか否か(例えばTmtの±10
%の範囲に収束しているか否か)が判別される。
【0063】Q56の判別でYESのときは、Q57に
おいて、Q32で算出された積算値Σ△Gsの絶対値
が、所定の一定値aよりも大きいか否かが判別される。
このQ57の判別でNOのときは、フィ−ドバック補正
量が小さくなっているときであり、このときは、Q58
において、図18に示すフィ−ドバック補正量決定用の
基準値△P1 、△P2 から所定の一定値△P01,△P02
を差し引いて、当該基準値△P1 、△P2 が小さい値に
変更される。このQ58の処理は、図18に示すフィ−
ドバック補正量決定用の特性線の傾きを小さくして、フ
ィ−ドバック制御の制御ゲインを小さくすることに相当
する。
【0064】Q58の後、Q59において、Q58で変
更された後の基準値△P1 がδ1 よりも小さく、かつ△
P2 がδ2 よりも小さいか否かが判別されるが、このδ
1 、δ2 はそれぞれ、所定の一定値とされている。Q5
9の判別はつまるところ、フィ−ドバック補正用の基準
値つまり制御ゲイン△P1 、△P2 が十分小さくなっ
て、目標値Gst に十分収束するような制御状態になっ
たか否かの判別となる。
【0065】Q59の判別でYESのときは、Q60に
おいて、図17に示すGm1 が、Q60に示す式にした
がって変更されるが、この式中iは2以上の任意の整数
とされる。Q60での処理は、Gm1 を徐々に100%
に近ずけていく処理であり、これにより、主変速機3の
変速終了と副変速機4の変速終了とが同時になるような
制御へと移行されていく。これにより、副変速機4の変
速終了後において、主変速機3のみを変速させていくこ
とに起因する変速ショックが防止される。
【0066】すなわち、主変速機3と副変速機4とが共
に変速進行されている間(図17で目標ギア比進度Gs
t が設定されている間)は、両変速機3と4との間での
トルク授受により変速ショックが効果的に防止されるこ
とになる。そして副変速機4の変速が終了して主変速機
3のみの変速を行なっているときは、副変速機4を利用
したトルク授受を利用できなくて若干の変速ショックを
生じることになるが、Gm1 を100%に近づけること
で、主変速機3のみの変速という時間を短くして、変速
ショックがより効果的に防止されることになる。
【0067】前記Q57の判別でYESのときは、フィ
−ドバック補正量が大きくて、フィ−ドバック制御の基
準値P5 、P6 の設定が好適でないか、主変速機3の変
速終了までの目標時間Tmtの設定に無理があると考え
られるときである。このときは、Q61において、Q3
2での積算値Σ△Gsに基づいて、図22に示すマップ
を照合して、補正量△Pdko が設定される。次いで、Q
62において、図19に示すフィ−ドバック制御用の基
準値P5 、P6 に対してそれぞれ上記△Pdkoを加算し
て、当該P5 、P6 の値が変更される(学習値を得るこ
とで、図19のマップ書き換え)。
【0068】Q63においては、Q62で変更された後
の基準値すなわち学習値P5 が所定の上限ガ−ド値UL
1 よりも小さく、かつ学習値P6 も所定の上限ガ−ド値
UL2 よりも小さいか否かが判別される。このQ63の
判別でNOのときは、P5 、P6 の値の変更で対応する
範囲を越えているとき、すなわち副変速機4のギア比進
度Gsをこれ以上遅くするのは限界があるときである。
より具体的には、図10から明らかなように、P5 、P
6 を大きくすることはクラッチKOの締結油圧を大きく
して当該クラッチKOの締結解除を遅らせるものである
が、これは副変速機4のギア比進度Gsを遅らせるもの
となる。このときはQ66において、図20に示す目標
時間Tmtが、前回までのTmtから所定の一定時間△
TOを差し引いた値に変更される(目標時間Tmtを短
くするように図20のマップ書き換え)。この後は、Q
67においてタイマTOを0にリセットして、Q1へ戻
る。
【0069】Q63の判別でYESのときは、Q64に
おいて、前記P5 が所定の下限ガ−ド値LL1 よりも大
きく、かつP6 が所定の下限ガ−ド値LL2 よりも大き
いか否かが判別される。この判別でNOのときは、P5
、P6 の変更で対応する範囲を越えているとき、すな
わち副変速機4のギア比進度Gsを早くするには限界が
きたときである。このときはQ65において、図20に
示す目標時間Tmtが、前回までのTmtに所定の一定
時間△TOを加算した値に変更される(目標時間Tmt
を長くするもので、図20のマップ書き換え)。このQ
65の後は、Q67へ移行する。Q64の判別でYES
のときは、目標時間Tmtの変更は不用であるとして、
Q65あるいはQ66を経ることなく、そのままQ67
へ移行する。
【0070】前記Q56の判別でNOのときは、主変速
機3の変速終了までの実際の時間が目標時間Tmtより
も大きくずれているときである。このときは、Q57以
下での処理が何等行なわれることなく、そのままQ67
へ移行する。このように、Q56の判別でNOのとき
は、主変速機3の変速制御が必ずしも良好に行なわれて
いないときなので、副変速機4についての学習制御が禁
止されて、誤学習に起因する副変速機4の好ましくない
変速制御が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は自動車の駆動系を示す全体図。
【図2】図2は図1に示す自動変速機の構成を示す詳細
図。
【図3】図3は自動変速機の変速段と各摩擦要素の作動
状態との関係を示す図。
【図4】図4は自動変速機の変速段と主変速機の変速段
と副変速機の変速段とギア比との関係を示す図。
【図5】図5は主変速機用の油圧回路例を示す図。
【図6】図6は副変速機用の油圧回路例を示す図。
【図7】図7は自動変速機の変速段と各摩擦要素の作動
状態と油圧回路に組込まれたソレノイドの作動状態との
関係を示す図。
【図8】図8は主変速機の変速段と摩擦要素の作動状態
と油圧回路に組込まれたソレノイドの作動状態との関係
を示す図。
【図9】図9は自動変速機の制御系統を示す図。
【図10】図10は主変速機と副変速機とを同時切換す
るときの変速制御を図式的に示す図。
【図11】図11は本発明の制御例を示すフロ−チャ−
ト。
【図12】図12は本発明の制御例を示すフロ−チャ−
ト。
【図13】図13は本発明の制御例を示すフロ−チャ−
ト。
【図14】図14は本発明の制御例を示すフロ−チャ−
ト。
【図15】図15は本発明の制御例に用いるマップ。
【図16】図16は本発明の制御例に用いるマップ。
【図17】図17は本発明の制御例に用いるマップ。
【図18】図18は本発明の制御例に用いるマップ。
【図19】図19は本発明の制御例に用いるマップ。
【図20】図20は本発明の制御例に用いるマップ。
【図21】図21は本発明の制御例に用いるマップ。
【図22】図22は本発明の制御例に用いるマップ。
【図23】図23は本発明の制御例に用いるマップ。
【符号の説明】
3:主変速機 4:副変速機 K0〜K2:クラッチ(摩擦要素) B1〜B3:ブレ−キ(摩擦要素) 120:コントロ−ルユニット Pb3:主変速機用基本制御値(フィ−ドフォワ−ド制
御) Gm:主変速機のギア比進度 Gs:副変速機のギア比進度 Gst :副変速機の目標ギア比進度 △Pko:フィ−ドバック補正量 Pko(Gm):副変速機用基本制御値(フィ−ドバッ
ク制御用) Tmt:主変速機の変速終了までの目標時間 △Pdko:副変速機用基本制御値の補正量(学習制
御) P5 、P6 :基本制御値(学習値) UL1 、UL2 :上限ガ−ド値 LL1 、LL2 :下限ガ−ド値
フロントページの続き (72)発明者 丸末 敏久 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主変速機と副変速機とを備え、少なくとも
    特定の変速を該主変速機と副変速機とを共に変速させる
    ことによって行なうようにした自動変速機において、 前記特定の変速時に、前記主変速機が所定の目標時間で
    変速終了するように該主変速機をフィ−ドフォワ−ド制
    御する第1変速制御手段と、 前記特定の変速時に、前記副変速機のギア比進度が前記
    主変速機のギア比進度に応じて設定される所定の目標ギ
    ア比進度に追従するように該副変速機をフィ−ドバック
    制御する第2変速制御手段と、 前記第2変速制御手段による基本制御値を、該第2変速
    制御手段によるフィ−ドバック補正量に基づく学習制御
    によって補正する学習制御手段と、 前記学習制御手段によって前記基本制御値を補正した後
    の学習値が所定のガ−ド値を越えたとき、前記目標時間
    を変更する目標時間変更手段と、を備えていることを特
    徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ガ−ド値が、前記
    副変速機のギア比進度を遅くする方向の上限ガ−ド値と
    され、 前記目標時間変更手段が、前記学習値が前記上限ガ−ド
    値を越えたときに前記目標時間を短くするもの。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記ガ−ド値が、前記副変速機のギア比進度を早くする
    方向の下限ガ−ド値とされ、 前記目標時間変更手段が、前記学習値が前記下限ガ−ド
    値を越えたときに前記目標時間を長くするもの。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記ガ−ド値が、前記副変速機のギア比進度を遅くする
    方向の上限ガ−ド値と前記副変速機のギア比進度を早く
    する方向の下限ガ−ド値とされ、 前記目標時間変更手段が、前記学習値が前記上限ガ−ド
    値を越えたときに前記目標時間を短くし、前記学習値が
    下限ガ−ド値を越えたときに前記目標時間を長くするも
    の。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記特定の変速が、前記主変速機と前記副変速機とのい
    ずれか一方をシフトアップし他方をシフトダウンするこ
    とにより行なわれるもの。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれか1項に
    おいて、 前記主変速機と副変速機とがそれぞれ、多段変速歯車機
    構と該多段変速歯車機構の動力伝達経路を切換える油圧
    式の摩擦要素とを備え、 前記第1変速制御手段による基本制御値が、前記摩擦要
    素に対する基本油圧に対応した値として設定され、 前記第2変速制御手段による基本制御値が、前記摩擦要
    素に対する基本油圧に対応した値とされているもの。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002031223A (ja) * 2000-07-12 2002-01-31 Honda Motor Co Ltd 車両用自動変速機の変速制御装置
JP2002031226A (ja) * 2000-07-12 2002-01-31 Honda Motor Co Ltd 車両用自動変速機の変速制御装置
CN112650213B (zh) * 2019-10-11 2024-05-31 丰田自动车株式会社 车辆的控制装置

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