JPH05306718A - 静圧軸受装置 - Google Patents

静圧軸受装置

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JPH05306718A
JPH05306718A JP77793A JP77793A JPH05306718A JP H05306718 A JPH05306718 A JP H05306718A JP 77793 A JP77793 A JP 77793A JP 77793 A JP77793 A JP 77793A JP H05306718 A JPH05306718 A JP H05306718A
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temperature
pressure
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合 ▲あきら▼ 落
Katsuji Takahashi
橋 勝 二 高
Hiroya Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静圧ポケット内の作動油の圧力及び温度を制
御して静圧軸受の隙間を一定に保持する。 【構成】 静圧ポケット22が設けられた静圧案内面
と、静圧ポケット22内の作動油の出口温度測定手段3
0と、出口温度測定手段30からの測定温度信号に基づ
いて静圧ポケットへの作動油の供給温度を制御する温度
制御手段32と、静圧ポケットへ供給する作動油の流量
を制御することにより静圧ポケット内の圧力を制御する
圧力制御手段27と、静圧ポケットへ供給される作動油
を貯留する作動油供給源24と、からなり、作動油の温
度と圧力を制御することにより静圧案内面と被支持部材
との隙間を一定に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転テーブルまたは往
復移動テーブル等の移動体を静圧軸受を介して静圧支持
するようにした静圧軸受装置に係り、とりわけ静圧軸受
の隙間を一定に保持するようにした静圧軸受装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の静圧軸受は、負荷変動および温度
変化によって軸受隙間が変化するとともに、静圧ポケッ
ト圧を変化させて負荷を支持するようにしたものが多
い。このような性質を有する静圧軸受を例えば工作機械
の摺動面に使用すると、負荷の変化によって起こる軸受
隙間の変化が直接工作機械の精度に影響を与えてしまう
とともに、時には局部的に金属接触を生じて摺動面を傷
つけることがあった。従って、静圧軸受の剛性を大きく
して、負荷変動があっても軸受隙間がほとんど変化しな
いことが望まれている。
【0003】静圧軸受の剛性を大きくするため、静圧軸
受と作動油の供給源との間に流量調整弁を介装し、静圧
軸受の負荷変動に応じて作動油の供給量を調整すること
が提案されている。(例えば、実開昭50−11902
7号公報参照)。この流量調整弁においては、弁本体内
に摺動自在に収納されたスプール内に流量及び圧力を制
御するための油路が設けられて、この油路は、スプール
の中心部にドリル穴加工を施したり、放電加工等を用い
た穴加工を施すことによって構成されている。
【0004】また、従来、例えば工作機械の静圧軸受に
用いられる作動油の油温制御方法としては、作動油タン
ク内の作動油の温度を冷凍機、冷却器などを使用して室
温、機械の温度に同調させる方法、或いはある固定値に
同調させる方式などが一般に用いられている。また、静
圧軸受の圧力制御方式としては、油圧ポンプの供給圧を
一定にしたり、作動油供給路の途中に定圧弁を介装する
ことが一般に行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように、スプールの内部に穴加工を施し、この穴
によって油路を構成した場合には、この穴が長くなると
長さと直径の比の大きな細キリ加工がかなり困難で、し
かも直径の寸法を確保することができず、理論との乖離
原因となっていた。また小径の穴で油路を構成した場合
には、この穴の存在を外部から確認することが困難であ
った。
【0006】更に、流量調整弁の圧力−流量特性が悪
く、直進性が悪いなど、応答性等において初期の目的を
達成することが困難であるのが現状であった。
【0007】なお、穴(油路)の代わりにスプールの外
周面に髭溝を形成することも考えられるが、髭溝は直線
でないため、その加工がかなり面倒であるばかりでな
く、加工形状及び寸法を一定にしたとしても、常にテス
トで得られた性能を有するように安定して生産すること
が難しかった。
【0008】また、上記従来例の油温制御方法では、作
動油の温度を室温、機械またはある固定値といった固定
した温度に同調させるようにしたものであるため、例え
ば立旋盤の回転テーブルの回転数、またはプレーナのテ
ーブル往復移動数の増減等に伴い、静圧軸受の静圧ポケ
ット内の作動油が剪断力のために発熱を生じて作動油の
粘性が変化したり、またこの粘性の変化や外力の大小
(荷重変化)に伴って、静圧ポケット内の作動油の圧力
が変化して、静圧軸受の隙間を一定に保持することがで
きなかった。このため特に、高精度、高品質、高速化を
要求される工作機械においては、静圧軸受の隙間の変化
により製品の加工精度に悪影響を及ぼしていた。
【0009】本発明は上記に鑑み、静圧軸受の静圧ポケ
ット内の作動油の温度及び圧力を制御して、静圧軸受の
隙間を一定に保持することができるようにしたものを提
供することを目的とする。
【0010】また、本発明は上記に鑑み、静圧軸受の負
荷変動に応じて弁本体内に収納したスプールを移動せし
めて流量を調整するようにした定圧比流量調整弁または
比例電磁式流量制御弁を備えることにより、静圧軸受の
隙間を一定に保持して、静圧軸受装置として高い静圧剛
性を得ることができるようにした静圧軸受装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、静圧軸受に用いられる作動油の温度と圧力を
制御して、回転体または往復移動体を支持する静圧軸受
の隙間を一定にするための作動油制御手段を備えた静圧
軸受装置であって、少なくとも静圧ポケット内の作動油
の圧力とこの出口温度を検知し、この検知信号に基づい
て静圧軸受の隙間を一定にするようにした静圧軸受装置
である。
【0012】また、上記目的を達成するため、本発明
は、静圧ポケットが設けられた静圧案内面と、静圧ポケ
ット内の作動油の出口温度測定手段と、出口温度測定手
段からの測定温度信号に基づいて静圧ポケットへの作動
油の供給温度を制御する温度制御手段と、静圧ポケット
へ供給する作動油の流量を制御することにより静圧ポケ
ット内の圧力を制御する圧力制御手段と、静圧ポケット
へ供給される作動油を貯留する作動油供給源と、からな
り、作動油の温度と圧力を制御することにより静圧案内
面と被支持部材との隙間を一定に保持するようにした静
圧軸受装置である。
【0013】ここで圧力制御手段として、定圧比流量調
整弁または比例電磁式流量制御弁を使用することができ
る。
【0014】上記のように構成した本発明によれば、静
圧軸受の静圧ポケット内の温度及び圧力が常に一定とな
るように制御することができ、これによって静圧軸受の
隙間を常に一定になるように制御することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0016】図1は本発明による静圧軸受装置の概要を
示す部分断面図で、図2は図1のII−II線矢視図であ
る。
【0017】図において、21はテーブルベースで、こ
のテーブルベース21の上面には、複数の静圧ポケット
22が形成されている。この静圧ポケット22には、作
動油が供給される油路23が接続されているとともに、
この油路23には、作動油タンク24、油圧ポンプ2
5、リリース弁26及び比例電磁式流量調整弁27等の
公知の部品を接続して油圧制御ユニットが構成されてい
る。
【0018】これにより、作動油タンク24内の作動油
は、油圧ポンプ25によって、定圧比流量調整弁27を
介して圧油として各静圧ポケット22内に供給される。
【0019】テーブルベース21の上には、テーブル2
8が回転自在に搭載されとともに、静圧ポケット22内
の作動油の温度を検知する温度センサ29と、この静圧
ポケット2内の作動油の出口温度を検出する温度センサ
30、更には静圧ポケット22内の圧力を検知する圧力
センサ31が夫々備えられている。
【0020】なお、作動油タンク24内の作動油の温度
は、油圧ポンプ25からの吐出油温として温度センサ
(図示せず)により常時検知されている。そして、静圧
軸受の隙間、即ちテーブルベース21とテーブル28と
の間の隙間hを一定に制御するため、静圧ポケット22
内に供給する作動油の温度と圧力とを制御するのである
が、この制御ブロック図を図3に示す。
【0021】即ち、機械の運転指令により、圧力センサ
31で静圧ポケット22内の圧力を検知して、この検知
された圧力に基づいて静圧軸受の隙間hを一定にするた
めの作動油の圧力(指定圧力)を演算し、引続いての運
転中に静圧ポケット22内の圧力がこの指定圧力になる
よう作動油の供給圧力を比例電磁式流量調整弁27を用
いて制御する。
【0022】一方、温度センサ30で静圧ポケット22
内の作動油の出口温度を検知し、更に温度センサ29で
静圧ポケット22内の作動油の温度を検知して、静圧軸
受の隙間hを一定にするための作動油供給温度(指定温
度)を、演算によってあらかじめ求めて記憶しておく。
そして続いての運転中、作動油タンク24内の作動油の
温度、即ち油圧ポンプ25からの吐出油温がこの指定温
度になるよう冷却器32a、加熱器32bを備えた温度
制御装置32によりタンク24内の作動油の温度を制御
する。
【0023】この比例電磁式流量調整弁27を用いたフ
ィードバック制御に先立って、予め設定された操作時間
Qだけフィードフォワード制御を行い、その後にフィー
ドバック制御に切り替えるのであるが、このフィードフ
ォワード制御について図4及び図5のフローチャートを
参照して説明する。
【0024】フィードフォワード制御の設定時間Q≠0
の時、テーブル28の回転数の読み込みを行って、指定
温度Toを計算する。この回転数の読み込みは、例えば
20回行って、その平均値をとる。
【0025】指定温度Toは、テーブル回転数R(rp
m)、テーブルの静圧ポケット内の作動油の発熱量Q
(W)の関係式から、下記のように演算される。
【0026】Q=K・R2 To=Tc−(Q/W)α …(式1) ここに、Tc:目標温度(例えば、23.0℃) K :比例定数(パラメータ、単位は、W/rpm) W :水当量(流量×比重×比熱、単位は、W/℃) α :修正係数(0.5〜1) この演算によって得られた指定温度Toに対して、温度
コントローラ出力予備動作(BPIU出力SUB)を行
って実際の指定温度Toを決定し、これを温度コントロ
ーラ専用インターフェースに出力して温度設定となし
て、フィードフォーワード制御を行うのである。即ち、
図5に示すように、指定温度Toと目標温度Tcとを比
較して、指定温度Toが目標温度Tcより大きければ
(To>Tc)、指定温度Toを目標温度Tc(To=
Tc)とし、指定温度Toが目標温度Tc−4℃未満
(To<Tc−4℃)の場合は、指定温度ToをTc−
4℃(To=Tc−4℃)とする。その他の場合は、指
定温度Toをそのまま設定温度する。そして、割り込み
タイマーをスタートさせ、回転数の読み込みを行うとと
もに、3回とも前回回転数と値が違う場合に、前記と同
様にしてフィードフォワード制御を行い、これを設定時
間Qの間繰り返す。
【0027】このフィードフォワード制御の設定時間Q
=0となった時に、フィードバック制御に切り替えるの
であるが、これを以下に説明する。
【0028】このフィードバック制御は、制御したい温
度TA (℃)と目標温度Tc(℃)の偏差が0となるよ
うに、予め設定した計算式に基づき温度コントローラへ
の指令信号Toを算出し、設定した時間間隔(サンプリ
ング時間)はその値を設定値として制御し、その時間経
過後に再びセンサ情報を取り込み演算処理して指定温度
Toを逐次更新するものである。
【0029】先ず、図示しない温度センサで油圧ポンプ
25の吐出油温T1 (℃)を、温度センサ30で作動油
の出口温度T2 (℃)を、温度センサ29で静圧ポケッ
ト22内の作動油の温度をT3 (℃)と夫々読取り、指
定温度Toを計算する。この各温度の読み込みは、例え
ば100回行って、その平均値をとる。
【0030】この指定温度Toは、出口温度T2 (℃)
を目標温度Tc(℃)とする場合には、両者の温度差Δ
t(=Tc−T2 )を計算し、この温度差Δtを先の指
定温度Tに加える(To=T+Δt)ことによって更新
される。また、ポンプの吐出油温T1 (℃)と出口温度
T2 (℃)との平均を((T+T2 )/2)を目標温度
Tc(℃)とする場合には、両者の温度差Δt(=Tc
−(T+T2 )/2)を計算し、この温度差Δtを先の
指定温度Tに加える(To=T+Δt)ことによって更
新され、更にポンプ吐出油温T1 (℃)、出口温度T2
(℃)及び静圧ポケット22内の作動油温度T3 (℃)
との平均((T+T2 +T3 )/3)を目標温度Tc
(℃)とする場合には、両者の温度差Δt(=Tc−
(T+T2 +T3 )/3)を計算し、この温度差Δtを
先の指定温度Tに加える(To=T+Δt)ことによっ
て更新される。
【0031】この演算によって得られた指定温度Toに
対して、上記と同様に温度コントローラ出力予備動作
(BPIU出力SUB)を行って実際の指定温度Toを
決定し、これを温度コントローラ専用インターフェース
に出力して温度設定となし、フィードバック制御を行
う。この時、例えば、制御温度が指定温度(目標温度)
の±(5/1000)以内の時には、フィードバック動
作を実行しないようになっている。
【0032】なお、フィードバック制御のみを行う場合
には、フィードフォワード制御の設定時間Qを0(Q=
0)とするとともに、指定温度Toの初期値を目標温度
Tc(℃)に設定することによってこれを行うことがで
きる。
【0033】このように制御することによって、静圧軸
受の隙間hが一定となるように制御することができる。
【0034】図6は、本発明の第2の実施例を示すブロ
ック図で、この実施例では、静圧ポケット22内の圧力
を圧力センサ31で検知し、この圧力がメモリに記憶さ
せておいた所定圧力となるようにフィードバック制御を
行う。この所定の圧力は、予め静圧軸受の隙間hが所定
の値になるよう実験的に定められ、圧力テーブルとして
メモリに記憶されている。また、静圧ポケット22内の
作動油の出口温度を温度センサ30で検知して、この温
度がメモリに記憶させておいた所定温度となるようにフ
ィードバック制御、更には必要に応じてフィードフォワ
ード制御を行う。この所定の温度は、予めポンプ吐出油
温と作動油の出口温度との関係で静圧軸受の隙間hが所
定の値になるように実験的に定められ、温度テーブルと
してメモリに記憶されている。
【0035】このように制御することによって、制御の
簡素化を図るようにすることができる。
【0036】本実施例においては圧力制御手段として比
例電磁式流量制御弁を用いた例を示したが、この他に、
例えば定圧比流量調整弁を用いても同様の作用・効果を
得ることができる。
【0037】図7は定圧比流量調整弁270の構造を示
す縦断面図である。
【0038】同図において、1は内部に中空状の小径シ
リンダ部2aと大径シリンダ部2bとを連続して設けた
弁本体で、この弁本体1の内部に小径シリンダ部2aお
よび大径シリンダ部2bにそれぞれ摺動自在な小径部3
aおよび大径部3bを有するスプール3が収納されてい
るとともに、リテーナ4及びプラグ5によってシリンダ
部2a,2bの両端部が閉塞されている。
【0039】リテーナ4の内部には、調整ねじ6が螺合
され、ナット7を介して固定されている。この調整ねじ
6とリテーナ4との間及びリテーナ4と弁本体1との間
には、Oリング8,9が介装され、更に弁本体1とプラ
グ5との間にも、Oリング10が介装されている。
【0040】両シリンダ部2a,2bの接続部には、大
径シリンダ部2bの径より大径で一次側室をなす第1環
状溝11が、スプール3の小径部3aが嵌合する弁本体
1の内周面には、吸入ポート13に連通する第2環状溝
12がそれぞれ形成され、この第2環状溝12とスプー
ル2とによって可変絞り(オリフィス)Tが構成されて
いる。一方、スプール3の大径部3bの外周面に一次側
室11と二次側室14とを繋ぐ油路として長さ方向に沿
って直線上に延びる加工溝15が形成され、これによっ
て固定絞りが構成されているとともに、二次側室14は
吐出ポート16に連通されている。
【0041】これにより、吸入ポート13から可変絞り
Tを通過して一次側室11内に導かれた作動油は、固定
絞りとしての加工溝(油路)15を通過して二次側室1
4内に流入し、吐出ポート16から外部に吐出されるよ
うなされている。
【0042】なお、弁本体1、スプール3及びプラグ5
で区画される室は、ドレンポート17に連通され、これ
らの各ポート13,16,17の端部には、Oリング1
8が介装されている。また、符番19は圧力取出しポー
トである。
【0043】従って、吸入ポート13より定圧比流量調
整弁27に供給された作動油は、可変絞りTを経て一次
側室11に、更にスプール3の大径部3bに設けられた
加工溝(固定絞り)15を経て二次側室14に順次供給
され、更に二次側室14と静圧ポケット22とは管路に
て結ばれているため静圧ポケット22内に、そしてその
作動油は静圧ポケット22より軸受隙間tを経て大気中
またはタンク中に放出される。
【0044】この時、軸受隙間hを流れる流体の流量Q
1 と静圧ポケット22内における圧力Pp との関係は、 Q1 =Cp ・h2 ・Pp ……(1) で与えられる。但し、Cp は静圧軸受における軸受形状
と作動油の流体粘度によって定まる定数である。
【0045】上記式(1)を見れば分かるように、若し
剛性無限大、即ち負荷の変動に対して軸受隙間hを一定
に保つためには、軸受流量Q1 と軸受ポケット圧Pp
が比例するようにすれば良い。
【0046】高圧流体の元圧Ps は可変絞りTによって
減圧されて、一次側室11内の圧力はP1 となる。一
方、二次側室14内の圧力P2 は静圧ポケット圧Pp
等しいため、加工溝15における流量Qx と加工溝15
への供給圧P1 および軸受ポケット圧Pp との関係は、 Qx =Co (P1 −Pp ) ……(2) で与えられる。但し、C0 は作動油の流体粘度と加工溝
15の形状によって定まる定数である。
【0047】定常状態において、加工溝15を流れる作
動油の流量Qx と軸受隙間hを流れる作動油の流量Q2
とは等しいから、上記式(1),(2)により、
【0048】
【数1】 なる関係が得られる。
【0049】この式(3)から、軸受隙間hを一定に保
つには、固定絞り供給圧P1 と軸受ポケット圧Pp とが
比例するように、負荷変動に伴なう軸受ポケット圧Pp
の変化に応じて固定絞り供給圧P1 を変えてやれば良い
ことが分かる。即ち、式(3)の関係にて固定絞り供給
圧P1 と軸受ポケット圧Pp とが比例するようにすれ
ば、剛性無限大の軸受が得られることになる。
【0050】軸受ポケット圧Pp と固定絞り供給圧P1
とが比例関係にあるように制御しているのが、弁本体1
とスプール3によって形成された可変絞りTである。即
ち、軸受ポケット圧Pp の変動によってスプール3が移
動され、このスプール3の移動に伴なって可変絞りTの
開度が変えられることにより、固定絞り供給圧P1 が変
えられるようなされている。
【0051】例えば、静圧ポケット圧Pp が高くなる
と、スプール3は図示において右側に移行され、可変絞
りTの開度を広くし、固定絞り供給圧P1 が元圧Ps
近付けられるように作動され平衡する。
【0052】二次側室14におけるスプール3の受圧面
積をAp とし、一次側室11においてスプール3にかか
る有効受圧面積をA0 とすると、スプール3のバランス
条件より、
【0053】
【数2】 なる関係が得られる。結局、定圧比流量調整弁27にお
いては、式(4)の関係が成立するよう可変絞りTの開
度が調整され、固定絞りへの供給圧Pp が制御されてい
ることになる。
【0054】いま、式(3)の比例項と、式(4)の比
例項が等しくなるように軸受形状、固定絞り形状、定圧
比絞り弁形状を作れば、即ち、
【0055】
【数3】 となるように構成すれば、式(3)の関係で固定絞り供
給圧P1 が軸受ポケット圧Pp の変化に応じて比例する
ことになり、軸受隙間hを一定、即ち軸受剛性無限大と
なる。
【0056】ここに、この加工溝15の本数nは2本
に、溝幅wは0.5256mmに、溝深さbは1.354
mmに夫々設定され、これによって相当きり孔径dが1.
00004mmとなるようなされている。
【0057】上記加工溝15は、例えば超精密スライサ
を使用することによって、高い面粗度に加工するととも
に、加工溝15の形状及び寸法精度を高めることがで
き、更には加工溝15の断面形状を選択する自由度を高
めて流量制御弁としての性能向上及び品質向上を図るこ
とができる。
【0058】次に、上記加工溝15の断面寸法(b×
w)と上記相当きり孔径dとの関係について説明する。
即ち、きり孔によって固定絞りを構成した場合に、この
きり孔を通過する非圧縮粘性流体の流量をq1 とする
と、この流量q1 は、
【0059】
【数4】 ここに、 μ:粘性係数 l:きり孔長 R1 :縮流係数 d:きり孔径 P1 ;供給圧力(一次側室圧力) P2 :出口圧力(二次側室圧力) と表すことができる。
【0060】一方、加工溝15によって固定絞りTを構
成した場合に、この加工溝15を通過する非圧縮粘性流
体の流量をq2 とすると、この流量q2 は、
【0061】
【数5】 ここに、R2 :縮流係数 w:溝幅(加工溝の断面の長辺の長さ) b:溝深さ(加工溝の断面の短辺の長さ) Cb:形状係数(溝幅wと溝深さbの比により定まる係
数) と表すことができる。
【0062】よって、円周上にn個の同一寸法の加工溝
15を形成した場合の等価きり孔径は、q1 =nq2
して、R1 =R2 とすれば、
【0063】
【数6】 となる。
【0064】ここに一例として、n=2、b=0.5mm
或いはw=0.5mmとした時のこれらの関係を下表に示
す。
【0065】
【表1】 次に、加工溝15によって固定絞りを構成した場合の縮
流係数を、流量測定データにより逆算算出する。
【0066】いま、図9に示すように、加工溝15′の
本数nを2(n=2)、この断面寸法を0.467mm×
0.3257mm(b=0.467mm、w=0.3257
mm)、弁本体1の大径シリンダ部2bの直径d1 を14
mm(d1 =14mm)、小径シリンダ部2aの直径d2
13mm(d2 =13mm)、供給圧を35Kgf/cm2
とすると、定圧比静圧絞り弁の原理から、
【0067】
【数7】 となる。ここに、上記断面寸法を有する加工溝15′に
対する等価きり孔径dは、上記式よりd=0.5005
mmとなる。
【0068】一方、きり孔で構成された固定絞りを通過
する流量q、ひいては縮流係数Rは、
【0069】
【数8】 で表されるので、この式に、流量実測値データq=40
0cc/min,圧力実測値P1 =4.5Kgf/cm
2 の各測定値と、きり長さl(l=25mm)、使用油を
ISO VG 46相当油として、この粘度μの値(μ
=約30ost=2.62×10-7Kg・sec/cm
2 )を夫々代入すると、
【0070】
【数9】 となり、これによって、加工溝15′によって構成され
た固定絞りの縮流係数Rは、ほぼ1となる。
【0071】また、比率0.8とした定圧比静圧絞り弁
の場合の縮流係数の逆算を行う。この時の各値は次の通
りである。
【0072】加工溝の数n=2、断面寸法1.228mm
×0.3256mm(b=1.228mm、w=0.325
6mm)、弁本体1の大径シリンダ部2bの直径d1 =1
7mm、小径シリンダ部2aの直径d2 =7.6mm、差圧
1 −P2 =0.25P2 、等価きり径d=0.698
2mm、そして、流量実測値q=175cc/min、出
口圧力(二次側室圧力)実測値P2 =15Kgf/cm
2 であるので、
【0073】
【数10】 即ち、この場合の逆算縮流係数Rは0.8734とな
る。
【0074】これによって、加工溝15によって固定絞
りを構成した場合の縮流係数Rを、0.9〜1.0にす
ることができることが分かる。
【0075】次に、きり孔によって固定絞り(油路)を
構成した従来例と、上記図7及び図8に示す実施例、即
ち加工溝15によって固定絞り(油路)を構成した場合
における圧力−流量線図に表れる特性とを理論値と比較
して図10に示す。なお、このように、理論値に平均流
量値と最大流量値、最小流量値があるのは、加工のばら
つきを考慮したためにであり、このことは実施例及び従
来例においても同様であると考えられる。
【0076】ここに、従来例は、直径1mmΦのきり孔に
よって固定絞りを構成したものであり、この場合、縮流
係数Rは、0.5〜0.6となる。これに対して、図7
及び図8に示す実施例、即ち直径1mmΦの相当きり孔径
を有する加工溝15によって固定絞りを構成した場合の
縮流係数Rは、0.9〜1.0となる。
【0077】この図より明らかなように、本実施例にお
けるこの線図に現れる特性は、縮流係数の差により理論
値の特性とほぼ一致してこれに追随し、応答性が良いこ
とが分かる。
【0078】本発明は上記のような構成であるので、第
1環状溝(一次側室)の圧力と軸受ポケット圧とが比例
するようにスプールを移動させることにより、負荷変動
に関係なく軸受隙間を一定に保つ剛性無限大の軸受とす
ることができる。
【0079】しかも、スプリング等を使用していないの
で、スプリングのばね定数補償のための特殊な可変絞り
弁形状を必要とせず、広範囲に亘る静圧ポケット圧の変
動、特に低い静圧ポケット圧の場合にも、精度の高い一
定静圧隙間の維持を図ることができ、しかも構造的に比
較的簡単でコンパクトなものとなすことができる。
【0080】本発明は上記のような構成であるので、静
圧軸受の静圧ポケット内の温度及び圧力が常に一定とな
るように制御することができ、これによって静圧軸受の
隙間を常に一定にして、高精度の加工を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概要図。
【図2】図1のII−II線矢視図。
【図3】本発明の第2の実施例を示すブロック図。
【図4】第2の実施例による制御方法を示すフローチャ
ート。
【図5】第2の実施例による温度コントローラ出力予備
動作のフロチャート。
【図6】本発明の第3の実施例を示すブロック図。
【図7】定圧比流量調整弁の構造を示す縦断面図。
【図8】図7のVIV −VIII線断面図。
【図9】縮流係数を求めるのに使用する模式図。
【図10】実施例、従来例及び理論値における圧力−流
量特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1 弁本体 2a 小径シリンダ部 2b 大径シリンダ部 3 スプール(摺動体) 3a 同小径部 3b 同大径部 11 第1環状溝(一次側室) 12 第2環状溝 14 二次側室 15 加工溝 22 静圧ポケット 27 比例電磁式流量制御弁 29 温度センサ 30 温度センサ 31 圧力センサ 270 定圧比流量調整手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静圧ポケットが設けられた静圧案内面と、 前記静圧ポケット内の作動油の出口温度測定手段と、 前記出口温度測定手段からの測定温度信号に基づいて前
    記静圧ポケットへの作動油の供給温度を制御する温度制
    御手段と、 前記静圧ポケットへ供給する作動油の流量を制御するこ
    とにより静圧ポケット内の圧力を制御する圧力制御手段
    と、 前記静圧ポケットへ供給される作動油を貯留する作動油
    供給源と、 からなり、作動油の温度と圧力を制御することにより前
    記静圧案内面と被支持部材との隙間を一定に保持する静
    圧軸受装置。
  2. 【請求項2】温度制御手段は作業油供給源を加熱又は冷
    却する手段を備えている請求項1記載の静圧軸受装置。
  3. 【請求項3】圧力制御手段は比例電磁式流量制御弁であ
    る請求項1記載の静圧軸受装置。
  4. 【請求項4】圧力制御手段は定圧比流量調整弁である請
    求項1記載の静圧軸受装置。
  5. 【請求項5】定圧比流量調整弁は、中空状の小径シリン
    ダ部と大径シリンダ部とが連続して設けられた弁本体
    と、 前記両シリンダ部の接続部に形成され前記大径シリンダ
    部の径より大径の第1環状溝と、 前記小径シリンダ部に形成された第2環状溝と、 前記大径シリンダ部および小径シリンダ部のそれぞれの
    内径に等しい外径を有する大径部および小径部を有し、
    前記大径部の外周面に軸線方向にのびる加工溝が形成さ
    れたスプールと、 からなり、前記大径シリンダ部は前記静圧ポケットに、
    前記小径シリンダ部は前記第2環状溝を介して作動油供
    給源にそれぞれ接続され、前記スプールは弁本体内の大
    径シリンダ部および小径シリンダ部に摺動自在に挿入さ
    れている請求項4記載の静圧軸受装置。
  6. 【請求項6】静圧ポケット内の圧力を検知し、 この検知された圧力に基づいて静圧軸受の隙間を一定に
    するための作動油の指定圧力を演算し、 静圧ポケット内の圧力が前記指定圧力になるように作動
    油の供給圧力を制御し、 静圧ポケット内の作動油の温度と出口温度とを検知し、 この検出された温度に基づいて静圧軸受の隙間を一定に
    するための作動油の静圧ポケットへの供給指定温度を演
    算し、 静圧ポケットへ供給される作動油の温度が前記した指定
    温度になるように作動油の供給温度を制御する、 静圧軸受の隙間を一定にするための静圧軸受の制御方
    法。
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