JPH05304961A - 大腸菌の中の異種遺伝子の発現のための構成体および方法 - Google Patents

大腸菌の中の異種遺伝子の発現のための構成体および方法

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JPH05304961A
JPH05304961A JP4350575A JP35057592A JPH05304961A JP H05304961 A JPH05304961 A JP H05304961A JP 4350575 A JP4350575 A JP 4350575A JP 35057592 A JP35057592 A JP 35057592A JP H05304961 A JPH05304961 A JP H05304961A
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tetracycline
expression
plasmid
coli
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David Michael Rothstein
デイビツド・マイケル・ロスステイン
Gordon Gerald Guay
ゴードン・ジエラルド・グアイ
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    • C07K14/31Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria from Micrococcaceae (F) from Staphylococcus (G)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大腸菌の中の異種遺伝子の発現のための構成
体および方法を提供する。 【構成】 リプレッサー結合部位、リボソーム結合部位
の5’領域および翻訳開始コドンを含有するTn10
tetA遺伝子の一部分からなるDNA配列において、
リプレッサー結合部位が別のヌクレオチド配列により少
なくとも一部分置換されているDNA配列。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、E.coliの中のタンパク質
の低ないし中程度の発現に適合するDNA構成体、およ
びタンパク質におけるそれらの使用に関する。
【0002】タンパク質の生産のための外来遺伝子を発
現するために微生物、とくに大腸菌(E.coli)を
使用することは多年にわたって普通に行われてきてい
る。ほとんどの場合において、微生物を使用する目的は
商業的目的で大量のタンパク質を可能とするので、通常
タンパク質を最高の可能なレベルで発現することが望ま
しい。この理由で、ほとんどの発現系およびその中で使
用するDNA構成体は高いレベルの発現のために特別に
適合される。しかしながら、低ないし中程度のレベルの
発現が実際にいっそう望ましいか、あるいは必須でさえ
ある場合が存在する。例えば、いくつかの遺伝子の過剰
の発現は致死的である。また、微生物が特定の遺伝子産
生物に対する薬物の作用を検出するスクリーンのための
基準として使用される場合において、タンパク質の低い
レベルの発現は増強された感度を提供する。しかしなが
ら、発現の標識の繊細な調整は日常の仕事ではない。
【0003】1例として、テトラサイクリン耐性をエン
コードする遺伝子の発現の低ないし中程度のレベルを達
成して、テトラサイクリン耐性を克服する薬物をスクリ
ーニングする適当な微生物を発生させることが望まし
い。大部分の微生物におけるこの耐性は、エネルギー依
存性の流出系の結果である(1)。これらの流出ポンプ
は種々のグラム陰性およびグラム陽性の両者のバクテリ
アにおいて分析され、そしてすべては多数の膜スパニン
グドメインをもつ同様な第2構造を示した。それにもか
かわらず、トランスボゾンTn10からのE.coli
のtetA遺伝子、および黄色ブドウ球菌(Staph
ylococcus aureus)からのtetK遺
伝子によりエンコードされる、最も普通のグラム陰性ポ
ンプのアミノ酸配列の比較は同一性をほとんど示さない
(2)。しかしながら、これらの2つのポンプは同様な
機能を実行するので、E.coli宿主において黄色ブ
ドウ球菌(S.aureus)のテトラサイクリン流出
ポンプをエンコードするtetK遺伝子についての研究
を実施することは、この系における遺伝学的操作および
生化学的研究を実施することが容易であると、有用であ
ろう。tetAおよびtetKの流出ポンプは、テトラ
サイクリンの流出に関連する臨床的問題の大部分の原因
となる。さらに、同質遺伝子の使用は2つの流出ポンプ
のよりよい比較を可能とする。
【0004】しかしながら、tetAまたはtetK遺
伝子が標準の強い発現ベクターの中にクローニングされ
る場合、1つの問題が存在する。トランスボゾンTn1
0からのtetA遺伝子の過剰の発現は、例えば、この
遺伝子がマルチコピーのプラスミド中で発現される場
合、E.coliに対して致死的である(3、4)。グ
ラム陰性バクテリア必要に応じて、このポンプの調節は
tetAおよびtetRのための調節領域に隣接して位
置する、リプレッサーであるtetR遺伝子産生物によ
り仲介される(5、6)。したがって、流出ポンプをエ
ンコードする他の遺伝子、例えば、tetKの発現を達
成できると仮定すると、完全な発現は、また、E.co
liに対して致死的であることがある。
【0005】Tn10系を修飾してトランスボゾンTn
10遺伝子からのtetAのコントロールされた発現を
可能とする試みがなされてきている。最近、エッカート
(Eckert)およびベック(Beck)(7)は、
マルチコピープラスミド上のトランスボゾンTn10か
らtetAを、tetRの不存在下に、調節された誘発
可能な発現系を使用して、クローニングし、そして発現
した。この系において、tetAが完全に誘発されると
き、多分プロトンの移動力の消散のために(7)、細胞
は再び死亡する;バクテリアの中から外のテトラサイク
リンの活性な流出は細胞の中へのプロトンの侵入により
生かされるが、完全な誘発はバクテリアの生き残りに対
して必須なプロトンの勾配の損失に明らかに導く。エッ
カート(Eckert)およびベック(Beck)の系
において、tetA遺伝子は、マルチコピーのプラスミ
ドpCB258上に強いtacプロモーターおよびla
ci遺伝子(ラクトンリプレッサー)およびlacオペ
レーター部位を含有する調節領域を使用して、転写のレ
ベルにおいて調節される。tetA遺伝子の発現は、異
なる濃度のイソプロピル−B−D−チオガラクトピラノ
シド(IPTG)を使用して調節することができる。
【0006】不都合なことには、エッカート(Ecke
rt)およびベック(Beck)の系は、テトラサイク
リン流出ポンプの阻害因子の検出のための最適なスクリ
ーニング有機体を構築するという目的に適当である。第
1に、プラスミドpCB258の制限分析は、tet調
節領域の2つのtetRオペレーター部位の1つがプラ
スミドの中にtetA解読領域に隣接して残留すること
を示す。こうして、tetA遺伝子は、lacリプレッ
サーならびにテトラサイクリンリプレッサーの両者が細
胞の中に存在する場合、両者のリプレッサーにより調節
される。両者のリプレッサーの存在は、スクリーニング
有機体として使用するために設計された発現系において
有害な結果を引き起こす。こうして、pCB258はt
etA遺伝子の比較的弱化された発現を可能とするが、
テトラサイクリン耐性のレベルはそれにもかかわらずポ
ンプ阻害因子についてのスクリーニングにおける使用に
高過ぎる。そのうえ、別の遺伝子、例えば、tetKの
挿入を可能とするために便利な制限部位は適当な領域の
中に存在しない。
【0007】第2の問題は、とくにE.coliの中の
黄色ブドウ球菌(S.aureus)のtetK遺伝子
の発現に関して、生ずる。tetK遺伝子は、従来、
E.coli系の中にクローニングされ、そして耐性を
付与しなかった(8)。こうして、証拠が示すように、
tetK遺伝子は自然の黄色ブドウ球菌(S.aure
us)発現シグナル、例えば、自然のTTG開始コドン
を利用して発現することができない。したがって、te
tK遺伝子の多少の操作はE.coliの中の発現を達
成するために必要である。
【0008】これらの困難を克服するために、本発明
は、その中でエンコードされるタンパク質、とくに異種
タンパク質の低ないし中程度のレベルを生ずる、DNA
構成体、ベクターおよびE.coli宿主細胞を提供す
る。このような材料はテトラサイクリン耐性の阻害につ
いてのスクリーニングアッセイの発生においてとくに有
用である。
【0009】本発明は、テトラサイクリンのリプレッサ
ー結合部位、リボソーム結合部位の5’領域および翻訳
開始コドンを含有するTn10 tetA遺伝子の一部
分からなるDNA配列において、テトラサイクリンのリ
プレッサー結合部位が別のヌクレオチド配列により少な
くとも一部分置換されている、DNA配列に関する。こ
の明細書および特許請求の範囲を通して、用語「リボソ
ーム結合部位」は、ゴールド(Gold)およびストー
モ(Stormo)(15)により解釈されるように、
広い意味において使用する;それはシャイン・ダルガル
ノ(ShineDalgarno)配列ばかりでなく、
かつまた翻訳に影響を与える他の因子を包含することを
意味する。これらは開始コドン、開始コドンからのシャ
イン・ダルガルノ(Shine Dalgarno)の
スペーシング、メッセンジャーDNAの二次構造、開始
コドンに対して5’の領域のヌクレオチド配列(ここに
おいて5’領域は開始コドンに関してほぼ位置−21ま
でを意味する)、および解読領域の配列を包含する。こ
れらの因子のいくつかまたはすべては、本発明に従い別
のヌクレオチド配列と置換することによって変更するこ
とができる。1つの実施態様において、別のヌクレオチ
ド配列は1または2以上の制限部位からなる。
【0010】他の実施態様において、新規なDNA配列
は、また、問題のタンパク質のための解読領域からな
る。解読領域はE.coliに対して自然のタンパク
質、例えば、tetAによりエンコードされるテトラサ
イクリン流出ポンプをエンコードすることができる。あ
るいは、解読領域はE.coliに対して異種のタンパ
ク質をエンコードすることができる。
【0011】解読領域を含有する新規な構造体は、E.
coliの中で発現するとき、それによりエンコードさ
れるタンパク質の比較的低いレベルを生ずることができ
る。これらの配列は、例えば、ファージP1またはλ継
代培養を使用する形質導入によるか、あるいは適当なプ
ラスミドのベクターで形質転換することによって、E.
coliの中に組み込むことができる。そのように産生
された微生物は、タンパク質が宿主細胞に対して毒性で
あることが期待されたこの場合において、あるいは調節
タンパク質の研究において、あるいはわずかに少量のタ
ンパク質の発現が望ましい場合において、タンパク質の
発現の研究のための研究の道具として有用である。
【0012】好ましい実施態様において、微生物を使用
して、テトラサイクリン流出ポンプをエンコードする遺
伝子を発現する。とくに好ましい実施態様において、ポ
ンプは黄色ブドウ球菌(Staphylococcus
aureus)のtetKポンプである。このような
微生物はテトラサイクリン流出ポンプを阻害する能力に
ついて化合物をスクリーニングするために有用である。
このようなスクリーンのための方法は同時継続出願、発
明の名称「テトラサイクリンのスクリーン法」、その内
容をここに引用によって加える、に開示されている。
【0013】次の用語をこの明細書および特許請求の範
囲を通して使用する:tetAはトランスボゾンTn1
0の中のテトラサイクリン流出ポンプをエンコードする
遺伝子を意味する;tetCはプラスミドpBR322
のテトラサイクリン流出ポンプをエンコードする遺伝子
を意味する;そしてtetKは黄色ブドウ球菌(Sta
phylococcus aureus)の中のテトラ
サイクリン流出ポンプをエンコードする遺伝子を意味す
る。
【0014】特許請求の範囲記載のDNA配列は、テト
ラサイクリン耐性の原因となるトランスボゾンTn10
(tetA遺伝子)からのテトラサイクリンポンプをエ
ンコードするプラスミドpCB258内に見いだされ
る、BamHI−NcoI断片を修飾することによっ
て、本来得られる。tetA調節のための誘発可能な発
現系は、前述したように、エッカート(Eckert)
およびベック(Beck)(7)により開示された。し
かしながら、この系は、テトラサイクリンポンプを強く
発現し過ぎるので、テトラサイクリンポンプの遺伝子の
発現に許容されえないことがある。さらに、それはte
tA以外の遺伝子のクローニングのための便利な制限部
位を欠如し、そしてテトラサイクリンポンプの阻害因子
の検出に使用すべき微生物におけるその使用と不適合性
である、リプレッサー結合部位を含有する。したがっ
て、プラスミド、とくに解読領域およびtetA遺伝子
の調節領域の一部分を含有するBamHI−NcoI断
片を研究して、このプラスミドの中への他の遺伝子のク
ローニングを可能とし、ならびにそのようにクローニン
グされた遺伝子の低いレベルの発現を可能とする配列を
提供することを試みる。
【0015】Tn10の、調節領域の一部分を包含す
る、tetA遺伝子の略線図を図2に示す。腸のバクテ
リアにおけるテトラサイクリン耐性は、一般に、2つの
遺伝子の作用を通して、トランスボゾンTn10により
仲介される。簡単に述べると、テトラサイクリン流出ポ
ンプ遺伝子tetAの発現は、tetA解読領域のわず
かに上流に位置する、tetR結合部位に結合すること
ができるtetR遺伝子により調節される(5、6)。
エッカート(Eckert)およびベック(Beck)
のプラスミドpCB258を、tacプラスミドの背後
のTn10tetA遺伝子をクローニングすることによ
って、操作してtetA遺伝子のコントロールされた発
現を達成した;この系における発現は、同一プラスミド
上にエンコードされたlacリプレッサーのコントロー
ル下にある。tetRリボソーム結合部位のいずれか
が、存在する場合、組み換えプラスミド上にどの程度に
それらが存在するかをエッカート(Eckert)およ
びベック(Beck)は示さなかったが、制限分析はt
etA解読領域に最も近い1つの結合部位が残留するこ
とを示す。
【0016】黄色ブドウ球菌(S.aureus)のt
etKの発現を達成する試みにおいて、pCB258プ
ラスミドは便利な開始点を提供する;とくに、このベク
ターのBamHIおよびNcoI部位の間の領域に注目
が集中された。この領域の配列の詳細は図2に見いださ
れる。これを見ると示されるように、tetK遺伝子を
クローニングすることができる便利な制限部位は存在し
ない。この問題を克服するために、ハイブリダイゼーシ
ョンして所望の修飾をもちかつ標準のクローニング法
(9)によりベクターのBamHIおよびNcoI部位
の中にクローニングするためのBamHIおよびNco
I粘着末端を含有するDNA断片を形成することができ
る、1対のオリゴマーを合成する。1つの鎖を図2に示
す(「pCBSa1」と表示する)。このベクターの中
のこの断片の置換は、2つの独特制限部位、すなわち、
開始コドンより上流のかつそれに隣接するSalI部
位、および解読領域内のXhoI部位の導入を生じ、こ
れらはtetAタンパク質のアミノ酸配列を変更しな
い。SalI部位を包含する変化は予期せざる作用を有
する。このベクターを使用してE.coliの中でte
tAを発現するとき、新しい配列はtetAの発現を弱
くする。IPTGの不存在下に、pCB258を有す
る、菌株MC1061は40μg/mlのテトラサイク
リンに対する耐性を与えるが、pCBSa1を有するM
C1061はちょうど20μg/mlのテトラサイクリ
ンに対する耐性を与える。さらに、pCB258を含有
する菌株の遺伝子の発現に関連する細胞の死亡は、0.
2ミリモルのIPTGが存在するとき、起こるが、pC
BSa1を含有するMC1061は、1ミリモルのIP
TGを添加するまで、殺されない。これが示唆するよう
に、この変化はtetAのリボソーム結合部位の強さを
変更し、それを効率的とする、および/またはmRNA
の安定性を変更する。
【0017】次いで、この構成体を使用してE.col
iの中の黄色ブドウ球菌(S.aureus)のtet
K遺伝子の発現を試みる。修飾しないtetK遺伝子
は、E.coliの中に存在するとき、耐性を与えない
ので、多少の変更が要求される。E.coliの中の発
現達成するために、tetK遺伝子は、バクテリオファ
ージM13の中において、クローニングの目的で開始部
位に対して直ぐの5’にSalIを含有するするように
修飾される。さらに、E.coliにおける発現を促進
する1つの便利な手段として、通常のtetKのTTG
開始コドンをATGに突然変異化する。次いで、こうし
て修飾されたtetK遺伝子をpCBSa1ベクターの
中に結合する。
【0018】プラスミドpGG57を使用して、E.c
oliを形質転換し、そしてtetKの発現について試
験する。明らかに弱化されたリボソーム結合部位の作用
は、E.coliのATG開始コドンの存在によりバラ
ンスされ、インデューサーの不存在下に、約25μg/
mlの適度のレベルのテトラサイクリン耐性を与え、し
たがって低いレベルの黄色ブドウ球菌(Staphyl
ococcus aureus)tetK遺伝子産生物
を産生する菌株を生ずる。
【0019】pCBSa1から誘導されたプラスミドを
もつE.coliは低いレベルのタンパク質を適当に発
現するが、tet遺伝子より先行する強いtacプロモ
ーターをさらに除去することによってさえ、発現のレベ
ルを減少することができる。親のpCB258およびプ
ラスミドpCBSa1の両者において、発現はこのプロ
モーターにより調節される。しかしながら、実質的な発
現は、インデューサーの不存在下においてさえ、pCB
258から起こり、そしてより少ない程度に、pCBS
a1から起こる。発現は、転写開始シグナルではなく、
問題の遺伝子およびそのリボソーム結合部位を他のプラ
スミドの中にクローニングすることによって、さらに減
少することができる。新規なプラスミドにおける位置は
活性的に翻訳開始コドンされる遺伝子内に存在しないこ
とが好ましい。この型のプラスミドはテトラサイクリン
流出ポンプの遺伝子の発現においてとくに有用である
が、当業者は容易に認識するように、それらは、また、
E.coliの中の異種遺伝子の発現において使用する
ことができる。このような低いレベルの発現系が有用で
ある他の遺伝子は、例えば、スクリーンにおける調節タ
ンパク質または大量で細胞に対して毒性であるタンパク
質を包含する。
【0020】テトラサイクリンポンプ阻害因子を検出す
るスクリーニング微生物を発生させることに関して、こ
の型の菌株は理想である。他のテトラサイクリンポンプ
を含有する有機体、例えば、トランスボゾンTn10を
有する菌株は、この型の系においてある数の欠点を有す
る。例えば、Tn10は高いレベルのテトラサイクリン
耐性を与え、こうして、完全にテトラサイクリン耐性の
菌株においてシグナルを検出することができる前に、阻
害すべき多数のポンプが存在する。また、Tn10のt
etA遺伝子は調節される;流出ポンプの阻害は、テト
ラサイクリンの細胞内のレベルの増加に対する応答とし
て、新規な流出ポンプの合成の増加を生ずるので、阻害
因子の作用は完全にテトラサイクリン耐性菌株により最
小となるであろう。トランスボゾンTn10は、また、
リプレッサー遺伝子tetR、ならびにtetA遺伝子
に寄与する;リプレッサーの発現の増加は感受性の減少
を引き起こすことがある(10)。エッカート(Eck
ert)およびベック(Beck)のプラスミドである
pCB258は、発現をある程度までコントロールする
ことができるように、修飾されていてさえ、なおその欠
点を有する。低い、構成的なレベルのtetAの発現
は、エッカート(Eckert)およびベック(Bec
k)の系が、いくつかの理由で、理想的には適合しない
仕事である、テトラサイクリン流出ポンプの阻害因子を
検出するための、スクリーニング有機体に最適である。
第1に、pCB258を含有する菌株の中のtetAの
発現ベクターのレベルは、ポンプの阻害因子についての
スクリーニングにおける最適な使用になお高過ぎる(M
IC=50μg/ml、IPTGの不存在下)。第2
に、プラスミドpCB258上のtetAの発現を誘発
するであろうラクトースは、スクリーニングすべき発酵
ブロス内に存在することがあり、スクリーンを妨害す
る。さらに、pCB258の制限分析は、tet調節領
域の2つのオペレーター結合部位の1つがプラスミドp
CB258の中に存在することを示す。tet調節要素
を利用し、したがってtetR遺伝子を含有するスクリ
ーニング有機体において、低い構成的なレベルの発現を
達成することができない。最後に、別の遺伝子、例え
ば、tetKの挿入を可能とする便利な制限部位は適当
な領域に存在しない。
【0021】他の研究のための低い発現系の使用に関し
て、同質遺伝子の宿主の中のtetA、tetCおよび
tetKの調節された発現は遺伝子産生物の注意深い比
較を可能とする。例えば、1つのテトラサイクリン耐性
の決定基を含有するバクテリアの1つの菌株は、第2の
テトラサイクリン耐性決定基を含有する異なる有機体よ
り、特定のテトラサイクリンに対して耐性であることを
観察することができる。差が決定基または菌株に起因す
るかどうを決定することは困難である。本発明は、同一
の遺伝学的バックグラウンドにおける3つの異なるテト
ラサイクリン流出ポンプの注意した比較を可能として、
異なるポンプが明確な基質の特異的を有するという仮説
を試験することができる(11)。これによりランスボ
ゾンTn10からのtetAポンプは関係するtetC
ポンプと顕著には異ならないことが示されるが、黄色ブ
ドウ球菌(S.aureus)からのtetKポンプは
事実異なる基質特異的を示すと思われる。また、カリウ
ムイオンの細胞の中への侵入を促進する能力をtetC
ポンプは有する(12)が、tetAポンプをそれをも
たず、この能力を黄色ブドウ球菌(S.aureus)
のtetKポンプが有するかどうかの研究が可能とな
る。これらの実験はカリウムの吸収が特異的に欠乏する
E.coli菌株においてのみ実施することができ(1
2)、これは黄色ブドウ球菌(S.aureus)にお
いて利用可能ではない。tetKポンプはカリウムイオ
ンの侵入を促進することができたと決定される。また、
ハイブリッドポンプのタンパク質が、本発明の調節され
た、低い発現系を利用することによって機能的すること
ができるかどうかの研究が可能である。また、従来の研
究(13)と対照的に、少なくともいくつかのハイブリ
ッドtetC−tetAのポンプは機能することができ
ることが発見された。したがって、低い発現系は、スク
リーニング有機体の構成ならびに過剰に発現される場
合、致死的作用を有する、これらのタンパク質の機能の
研究の両者において、価値ある利点である。
【0022】明らかなように、特定のpCBSa1配列
内のある種の修飾は、その配列の有用な特性への全体の
作用を変更しないで、可能である。例えば、SalI部
位は任意の制限部位で置換できることが考えられる。ま
た、理解されるように、発現すべき遺伝子および発現の
所望のレベルに依存して、別のプロモーター、例えば、
E.coliのtrpまたはλPLを同様によく使用す
ることができる。また、次の実施例において示すよう
に、発現が無関係のプラスミドについて容易に達成する
ことができ、そして他のプラスミドの中に所望の配列挿
入するために要求される修飾、すなわち、制限部位の修
飾は、この明細書の開示が与えられると、当業者の技量
の範囲内であるので、本発明は特定のプラスミドの使用
に限定されない。また、構成体はテトラサイクリン流出
ポンプの遺伝子の発現に関連して発生されたが、明らか
なように、E.coliの中の低い発現が望ましい任意
の遺伝子をtetAまたはtetK遺伝子の代わりに使
用することができる。
【0023】次の実施例によって、本発明をさらに説明
する。これらの実施例は本発明を限定しない。
【0024】
【実施例】プラスミドpCBSa1の構成 BamHIおよびNcoI末端を含有する、下に示す、
1対の合成した相補的オリゴマーを、標準結合条件
(9)を使用して、pCB258(7)の大きいBam
HI/NcoI断片に結合する。
【0025】
【化1】
【0026】プラスミドpCBSa1はpCB258の
中に存在するテトラサイクリンのオペレーター結合部位
について欠失されており、そして2つの独特制限部位を
含有する;開始コドンtetAに対して直ぐに5’のS
alI部位および遺伝子によりエンコードされるアミノ
酸配列を変更しないtetAの解読領域の中のXhoI
制限部位。BamHI部位は、また、pCBSa1にお
いて独特である。
【0027】tetKを含有する発現ベクターの構成 E.coliにおいてtetK遺伝子を発現するpCB
Sa1誘導体を2工程において構成する。第1に、M1
3バクテリオファージ、MC71(8)の中のtetK
遺伝子を、クンケル(Kunkel)ら(14)に従
い、オリゴヌクレオチド仲介部位特異的突然変異誘発を
使用して突然変異化する。オリゴマー5’−CCTCA
AGTAAAGAGGTCGACACATGTTAGT
TTAG−3’を使用して、ATGに対する天然に存在
するtetK開始コドンを変更し、そして新しい開始コ
ドンのちょうど上流にSalI制限部位を導入する。次
いで、修飾されたtetK遺伝子を含有するRFIファ
ージDNAをSalI/HindIIIで消化し、そし
て、pCBSa1をSalI/HindIIIで消化し
たとき、発生した大きい断片の中に結合して、プラスミ
ドpGG57を生成する。tetK遺伝子のもとのTT
G開始コドンを含有する同質遺伝子のプラスミド、pG
G71と呼ぶ、を、また、2工程で構成する。オリゴマ
ー5’AAGAGGTCGACTTGTTTAGTTA
AG3’を使用して、tetKのための自然(TTG)
翻訳開始コドンに隣接してSalI制限部位を導入す
る。プラスミドpCBSa1を上に概説した方法で構成
する。すべてのファージ構成体の配列を標準の手順
(9)に従いDNA配列分析により評価する。
【0028】tetK遺伝子は、プラスミドpGG57
をSalIおよびHindIII酵素で消化し、そして
プラスミドpACYC184をHincIIおよびHi
ndIII酵素で消化することによって発生した大きい
断片に2.7Kbの断片を結合することによって、別の
発現ベクター上にクローニングする。生ずる組み換え体
は、pGG76と表示し、lacI遺伝子、tacプロ
モーター、引き続いてATG開始コドンを含有するte
tK遺伝子を含有する。
【0029】プラスミドpBR322からのテトラサイ
クリン流出ポンプをエンコードするtetC遺伝子を、
標準の技術(9)を使用して、ポリメラーゼ連鎖反応に
よりこの発現系の中に転移して、ATG開始コドンの直
前でSalIを操作する。生ずるプラスミドをSalI
およびNheI酵素で消化し、そしてtetC解読領域
の5’末端を含有する小さい断片を分離する。tetC
の3’末端は、pBR322をAvaI酵素で消化し、
クレノー酵素でフィルインし、そしてNheI酵素で消
化することによって分離する。全体のtetC解読領域
を3方結合により発現系の中に結合し、ここで発現ベク
ターはHindIIIで消化し、フィルインし、そして
SalI酵素で消化することによって調製する。(2方
結合はtetC遺伝子内のSalI部位の存在のために
直接的では内。)全体のtetC遺伝子を含有するプラ
スミドを菌株MC1061の形質転換後分離し、アンピ
シリン耐性について選択する。標準の技術を使用する
(9)。
【0030】菌株MC1061内のプラスミドpCB2
58のテトラサイクリン耐性は、高いレベルのIPTG
を培地に添加したときでさえ、15μg/mlである。
テトラサイクリン耐性のレベルはpBR322により与
えられるテトラサイクリン耐性より少なくとも5倍低
く、発現の最適なlvが達成されないことが示される。
したがって、多少の誘発を可能とする、0.1ミリモル
のIPTGを、また、含有したLB寒天の中で、100
μg/mlのテトラサイクリンの存在下に生き残ること
ができる突然変異体が選択される。プラスミドpGG7
5を含有する、1つの突然変異誘導体を分離し、そして
引き続く構造において使用する。形質転換体は高いテト
ラサイクリン耐性について事実生ずるので、突然変異は
プラスミド上に位置すると決定される。tetC解読領
域内の突然変異の可能性は、標準の技術(9)により、
全体のtetC解読領域を配列決定し、そして野生型配
列のみを見いだすことによって排除される。
【0031】テトラサイクリン耐性の決定 プラスミドpCBSa1、pGG57、pGG71、p
GG75またはpGG76を含有するE.coli菌株
MC1061を、50μg/mlのアンピシリンを含有
するルリア・ブロス(Luria Broth)(2)
の中の一夜の培養により、テトラサイクリン耐性につい
て試験する。各一夜の培養物の1:50の希釈物を新鮮
なL−Aブロスの中に接種する。指数的に成長する細胞
を0.85%の生理的塩類溶液の中に系統的希釈し、こ
うして各プレートを200〜500細胞で接種する。ア
ンピシリン(50μg/ml)を含有し、ある範囲の濃
度のIPTGおよびテトラサイクリン(0.001ミリ
モル〜1.0ミリモルのIPTGおよび0〜200μg
/mlのテトラサイクリン)を含有するL寒天(pH
6.8−7.0)上に細胞を広げる。プレートを37℃
において18〜20時間インキュベーションし、そして
最小阻害濃度(MIC)を細胞の少なくとも90%がコ
ロニーを形成するのを防止する濃度(LD90)として
決定する。pCBSa1、pGG57、pGG71、p
GG75またはpGG76の比較を図4に示す。プラス
ミドpCBSa1は、pCB258と比較したとき、同
一レベルのテトラサイクリン耐性を与える;しかしなが
ら、pCB258はIPTGの不存在下により高い耐性
を与える(MIC=50)。さらに、ちょうど0.1ミ
リモルのIPTGはpCB258を含有する細胞を殺す
ために十分であるが、1ミリモルのIPTGはpCBS
a1を含有する細胞を殺すために必要である。こうし
て、リボソーム結合部位の変更は示される。プラスミド
pGG57は、ATG開始部位をもつtetK遺伝子を
含有し、また、低いレベルのIPTGにおいて成長させ
るとき、耐性を与え、それ以上の誘発は細胞の死亡を引
き起こす。TTG開始コドンを含有するプラスミドpG
G71は、高いIPTGレベルにおいてのみ起こる、極
端に低いレベルの耐性を与える。この結果は、E.co
liの中のtetK遺伝子の発現においてATG開始部
位の重要性を示す。
【0032】pGG76のtetKの発現の結果は図5
に示す。プラスミドpGG76はpACYC184の複
製の由来を含有するが、プラスミドpGG57はpBR
322に頼る。この図面が示すように、IPTGで誘発
すると、pGG76を有するE.coli菌株MC10
61はpGG57を有するMC1061に対する同様な
テトラサイクリン耐性のプロフィルを示すが、ただしよ
り多くのIPTGは最大のテトラサイクリン耐性を達成
するために要求される。これは、pACYC184誘導
体がpGG57より低いコピー数で存在し、したがって
完全な耐性を与えるためにより多くのIPTGを必要と
することがあるという事実と一致する。全体的に、これ
らの結果が示すように、tetKの調節可能な発現は無
関係のプラスミドの型において使用することができる。
【0033】無関係のtetK発現プラスミドの構成 プラスミドpGG57、pGG71、pGG75、pG
G76およびpCBSa1はtet遺伝子のより低い発
現において有用であり、tetR遺伝子産生物による調
節の特徴は除去され、そしてリボソーム結合部位は翻訳
が弱化されるように変更される。しかしながら、プラス
ミドのすべては、誘発可能なプロモーターを調節する調
節要素、すなわち、lacI遺伝子を含有する。スクリ
ーニング有機体の目的のために、この最終レベルの調節
を排除して、tetK遺伝子が低い構成的レベルで発現
されるようにする。この目的で、トランスボゾンTn1
0のtetA遺伝子を含有するプラスミドpBT401
(10)は、プラスミドpCBSa1をSmaI制限酵
素で消化し、そしてプラスミドpBT401の中に小さ
い断片を結合することによって構成し、これをBamH
I酵素で消化し、そしてクレノー酵素で記載するように
(9)クレノー酵素でフィルインする。テトラサイクリ
ン耐性を与える構成体において、制限分析により決定し
て、遺伝子はカナマイシン耐性(apn)遺伝子と同一
の向きである。この遺伝子が反対方向にあるとき、テト
ラサイクリン耐性は検出されない。黄色ブドウ球菌
(S.aureus)のtetK遺伝子を含有する同質
遺伝子のプラスミドは、tetK源としてプラスミドp
GG57を使用して同様に構成する。
【0034】これらのプラスミドを使用して、テトラサ
イクリン流出ポンプの阻害因子についてのスクリーニン
グアッセイにおける使用に適当なE.coli菌株を形
質転換する。
【0035】テトラサイクリン流出ポンプの基質の特異
従来の研究が示唆するように、テトラサイクリン流出ポ
ンプは異なるテトラサイクリンを認識し、そして送り出
す能力を変化する(11)。この解釈は別の説明により
制限される。例えば、差は宿主菌株の感受性に起因する
ことがありうる。さらに、流出ポンプがより強いテトラ
サイクリン耐性を与える場合、誘導体、例えば、ミノカ
イクリンに対する低いレベルの耐性が、すべてのテトラ
サイクリン基質を送る能力の増大と反対に、ポンプがミ
ノカイクリンを認識する能力に起因するかどうかを区別
することは困難である。「よりすぐれた」ポンプが、よ
り効率よいポンプであるよりむしろ、単に致死的がより
低く、より大きい数における許容されることさえ可能で
ある。他の可能性を除外しかつ唯一の変数として異なる
基質を見るために、tetA、tetCおよびtetK
がエンコードするポンプが種々のテトラサイクリンに対
する耐性を単一の宿主菌株MC1061を与える能力
を、本発明の低いレベルの調節された系を使用して研究
する(表1)。この発現系を使用して、密接に関係する
流出系、tetAおよびtetCは異なるテトラサイク
リン類似体に対する基質の特異性の顕著な差を示ないこ
とが明らかにされた。さらに、IPTG濃度をtetA
を有するMC1061について減少して、テトラサイク
リン耐性がtetC菌株と同一であるようにするとき、
他のテトラサイクリンに対する耐性の小さい差は消失す
る(データは示されていない)。対照的に、tetK流
出系はテトラサイクリン誘導体のミノサイクリン、ドキ
シテトラサイクリンおよび6−デメチル−6−デオキシ
テトラサイクリンを送り出す能力の差を事実示す(表
1)。こうして、低いレベルの調節された発現系は、別
の説明を除外し、そしてテトラサイクリン流出ポンプの
間の基質の特異性の真の差を決定することができる。
【0036】
【表1】 表1 最大に誘発されたtetA、tetKおよびtetCのMIC(LD90) pCBSa1 pGG57 pGG75 テトラサイクリン 150 175 100 ミノサイクリン 14 4 8 アンヒドロTc 3 2 2 オキシTc >300 250 300 ドキシTc 40 7 20 クロロTc 50 40 40 6−メチル 20 7 20 6−デオキシTc pGG57、pCBSa1またはpGG75を含有する
E.coli菌株MC1061を使用して、テトラサイ
クリンならびに6つのテトラサイクリン類似体について
MIC(LD90)を決定する。各プラスミドは最大の
誘発のために異なるレベルのIPTGを必要とする。M
ICの研究はpGG57を含有するE.coli菌株M
C1061について0.01ミリモルのIPTGの存在
下に実施する。0.5ミリモルのIPTGのレベルは、
pGG75を含有するE.coli菌株MC1061の
最適な誘発のために要求される。pCBSa1を含有す
るE.coli菌株MC1061は、最大の誘発のため
に0.1ミリモルのIPTGのIPTGレベルを必要と
する。これらのMICの研究のすべては二重反復実験に
おいて実施する。
【0037】テトラサイクリン流出ポンプの発現の追加
の測度としてのカリウムの吸収 宿主細胞の中から外にテトラサイクリンを送り出すこと
に加えて、tetAポンプではなく、tetCポンプは
E.coliの中にカリウムを送入する能力を有する。
この表現型を見るために、2つの突然変異のためにカリ
ウムの吸収が損なわれた宿主E.coli菌株、例え
ば、TK2205を使用しなくてはならない(12)。
われわれの発現系、およびE.coliにおいてtet
Kの発現を生ずる適応は、tetKポンプがまたカリウ
ムの侵入を促進する能力を有するという決定を可能とす
る。tetKが低い濃度のカリウムを含有する最小培地
の中でIPTGで誘発されるとき、すぐれた成長は、プ
ラスミドpGG57またはpGG76を使用するとき、
観察される。tetC遺伝子について、カリウムの吸収
およびテトラサイクリンの流出は独立の機能である;事
実、流出活性もつことができない欠失誘導体はカリウム
を送入する能力をなお維持する(12)。同様によくt
etKポンプについて、カリウムの吸収は、テトラサイ
クリン流出活性の不存在下に、ちょうど遺伝子の断片が
発現されるとき、起こる(図6〜7)。図6に概略的に
示す構成を発生するために、プラスミドpGG76をK
pnIおよびSpeI制限酵素で消化し、そして平滑末
端をつくり、これらを結合してプラスミドpGG77を
生成する。同様に、pGG76を、このプラスミド内で
2回切断するEcoNI酵素で消化し、そして、標準ク
ローニング技術(9)に従い、再結合してプラスミドp
GG84を形成する。両者の誘導体のプラスミドは、低
いレベルのカリウムの存在下に成長する能力を菌株TK
2204に付与する。こうして、これらのポンプの両者
について、カリウムを輸送する能力は遺伝子の最初の1
/3に局在化される。現在の技術水準において、これら
の研究は、カリウム吸収突然変異体が入手可能ではない
ので、自然宿主種の黄色ブドウ球菌(S.aureu
s)を使用して実施することができない。
【0038】ハイブリッドのテトラサイクリン流出ポン
プの構成 調節された発現系はハイブリッドのポンプの構成を可能
として、活性、例えば、カリウムの吸収、基質特異性ま
たは強い残基がポンプのあるドメインに局存化されうる
かどうかを研究を可能とする。この目的で、tetC遺
伝子の最初の47アミノ酸をエンコードしそしてこの遺
伝子の残部がtetA遺伝子をエンコードするハイブリ
ッド遺伝子を、ポリメラーゼ連鎖反応およびオリゴヌク
レオチド仲介部位特異的突然変異誘発、ならびに記載さ
れているように(9)制限消化および結合を使用して構
成する。このハイブリッド遺伝子は、pGG75に結合
すると、テトラサイクリン耐性を宿主菌株MC1061
に付与するタンパク質をエンコードする。こうして、ハ
イブリッドタンパク質は、発表された報告(13)と反
対に、適切なレベルの発現が達成されるかぎり、テトラ
サイクリンの流出について機能することができる。特別
の機能をもつタンパク質のドメインを同定できるかどう
かを決定するために、他のハイブリッド遺伝子を、ま
た、構成する。以下の生物学的材料は、アメリカン・タ
イプ・カルチャー・コレクション(the Ameri
can Type Culture Collecti
on)米国マリイランド州ロックビレ)に1991年1
2月3日に受託され、そして表示する受け入れ番号を与
えられた。これらはアメリカン・サイアナミド・カンパ
ニー(American Cyanamid Comp
any)、レダーレ・ラボラトリーズ(Lederle
Laboratories)ニューヨーク州パールリ
バー、の菌株保存機関において入手可能である。
【0039】 プラスミド 受け入れ番号 E.coli MC1061/pCBSa1 ATCC 68855 E.coli MC1061/pGG57 ATCC 68856 配列ID No.1 配列の型:核酸 配列の長さ:66塩基対 鎖の性質:一本鎖 トポロジー:直線 もとの有機体源:トランスボゾンTn10 GTTGACACTC TATCATTGAT AGAGTTATTT TACCACTCCC 40 TATCAGTGAT AGAGAAAAGT GAA 63 ATG 66 1 配列ID No.2 配列の型:核酸 配列の長さ:72塩基対 鎖の性質:一本鎖 トポロジー:直線 もとの有機体源:プラスミドpCBSa1 GGATCCATAG AGAAAGTCGA C 21 ATG AAC TCG AGT ACA AAG ATC GCA TTG GTA ATT ACG 57 1 5 10 TTA CTC GAT GCC ATG 72 15 17 配列ID No.3 配列の型:核酸 配列の長さ:30塩基対 鎖の性質:一本鎖 トポロジー:直線 もとの有機体源:プラスミドpGG57 GGATCCATAG AGAAAGTCGA C 21 ATG TTT AGT 30 1 3 配列ID No.4 配列の型:核酸 配列の長さ:30塩基対 鎖の性質:一本鎖 トポロジー:直線 もとの有機体源:プラスミドpGG71 GGATCCATAG AGAAAGTCGA C 21 TTG TTT AGT 30 1 3 配列ID No.5 配列の型:核酸 配列の長さ:26塩基対 鎖の性質:一本鎖 トポロジー:直線 もとの有機体源:バクテリオファージMC71 GTAAAGAGGT AAAATTGTTT AGTTTA 26 配列ID No.6 配列の型:核酸 配列の長さ:17塩基対 鎖の性質:一本鎖 トポロジー:直線 もとの有機体源:pGG57 GTCGACATGT TTAGTTT 17 配列ID No.7 配列の型:核酸 配列の長さ:17塩基対 鎖の性質:一本鎖 トポロジー:直線 もとの有機体源:pGG71 GTCGACTTGT TTAGTTT 17引用文献 1、マクマレイ(McMurray)、L.M.、R.
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【0053】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0054】1、リプレッサー結合部位、リボソーム結
合部位の5’領域および翻訳開始コドンを含有するTn
10 tetA遺伝子の一部分からなるDNA配列にお
いて、リプレッサー結合部位が別のヌクレオチド配列に
より少なくとも一部分置換されている、ことを特徴とす
る、DNA配列。
【0055】2、別のヌクレオチド配列は少なくとも1
つの制限部位からなる、上記第1項記載の配列。
【0056】3、さらにタンパク質の解読領域からな
る、上記第1項記載の配列。
【0057】4、タンパク質はトランスボゾンTn10
のtetA遺伝子または黄色ブドウ球菌(S.aure
us)のtetA遺伝子によりエンコードされるテトラ
サイクリンの流出ポンプである、上記第3項記載の配
列。
【0058】5、SalI制限部位、ATG開始コド
ン、およびtetA解読領域またはtetK解読領域か
らなる、上記第4項記載の配列。
【0059】6、図1Bに描写するように、pCBSa
1の中に存在するか、あるいは図1Bに描写するよう
に、pGG57の中に存在する、上記第1項記載の配
列。
【0060】7、上記第1〜7項のいずれかに記載の配
列からなるベクター。
【0061】8、プラスミドである、上記第8項記載の
ベクター。
【0062】9、上記第1〜7項のいずれかに記載の配
列からなるE.coli宿主細胞。10、配列はプラス
ミド上に含有される、上記第10項記載の宿主細胞。
【0063】11、連鎖球菌属(Streptococ
cus)tetK遺伝子を発現することができる、E.
coli宿主細胞。
【図面の簡単な説明】
【図1】親のプラスミド(pCB258)および4つの
誘導体pCBSa1、pGG57、pGG71およびp
GG75の概略的表示。プラスミドpCBSa1および
pCB258は、E.coliのトランスボゾンTn1
0からのテトラサイクリン流出ポンプをエンコードす
る、tetA遺伝子を含有する。pCBSa1またはp
CB258の中に存在するtetAのための転写の開始
の回りに見いだされる制限部位が描写されている。プラ
スミドpCBSa1はpCB258の中に位置するテト
ラサイクリンのリプレッサーのオペレーター部位の一部
分について欠失され、そして2つの追加の制限部位(S
alIおよびXhoI)。プラスミドpGG57および
pGG71は、それぞれ、GG1およびGG2と表示さ
れる分離されたM13バクテリオファージの2.0kb
のSalI/HindIII断片の中に存在する、黄色
ブドウ球菌(Staphylococcus aure
us)から誘導されたテトラサイクリン流出ポンプをエ
ンコードする、tetK遺伝子を含有する。GG1およ
びGG2の両者は、M13バクテリオファージMC71
のオリゴヌクレオチド仲介部位特異的突然変異により発
生される。pGG75はtetC遺伝子を含有し、この
遺伝子はpBR322からの誘導されたテトラサイクリ
ン流出ポンプをエンコードし、ポリメラーゼ連鎖反応を
使用してtetCのATGに対して5’に導入されるS
alI制限部位をもつ。テトラサイクリン耐性の高いレ
ベルへのtetCの調節された発現は、tetC解読領
域の外側の残基に対するDNA配列の分析により示され
た、特性決定されない調節突然変異を包含する。lac
I遺伝子は、IPTGを使用してtacポリヌクレオチ
ドのコントロール下に遺伝子の発現を調節するlacリ
プレッサーをエンコードする。
【図2】上部のDNA配列は、テトラサイクリンのリプ
レッサーをエンコードするtetRと、テトラサイクリ
ン流出ポンプをエンコードするtetAとの間のトラン
スボゾンTn10からである。Tn10の中に見いださ
れる2つのオペレーター部位は下線が引かれており、そ
してBamHI制限部位の位置は、制限分析からの2つ
のオペレーター部位の間に存在すると推定される。pC
BSa1は2つの独特制限部位を含有するが、これらの
変化はアミノ酸レベルにおいてtetAエンコーデッド
タンパク質の変更を生じない。2つのtetK構成体の
間の唯一の差は翻訳の開始にある。プラスミドpGG5
7はATG開始コドン(下線が引かれている)を含有す
るが、pGG71はTTG開始コドン(下線が引かれて
いる)を含有する。各構成体のためのすべての開始コド
ンは矢印で描写されている。
【図3】tetKの開始コドン付近の部位特異的突然変
異。オリゴヌクレオチド仲介の部位特異的突然変異を使
用して変更されたバクテリオファージMC71の中のt
etKの開始コドン付近のDNA領域が示されている。
オリゴヌクレオチド仲介の部位特異的突然変異は次を必
要とする:(1)突然変異化しようとする、単一の一本
鎖DNA鋳型および(2)DNA断片の中に導入しよう
とする、所望の変化をその中に含有する短い(20〜4
0bp)相補的オリゴヌクレオチド。このオリゴヌクレ
オチドは、相補的一本鎖鋳型へのアニーリングを可能と
する。いったんアニーリングすると、オリゴヌクレオチ
ドの3’OH基は付加されたDNAポリメラーゼのため
のプライマーとして働き、そして二本鎖産生物を産生す
る。2つの鎖の1つは、ここで、オリゴヌクレオチドの
プライマーにより導入された変更を含有する。この技術
を2つの異なるオリゴヌクレオチドのプライマー(PT
1813およびPT1814)とともに使用する。自然
のtetK開始部位またはその付近のDNA配列の中の
変化が描写されている。これらのオリゴヌクレオチド仲
介の部位特異的突然変異の両者はtetKに対して5’
のSalI部位を生成して、これらの構成体をpCBS
a1の中に導入する便利な手段を可能とした。SalI
部位に加えて、pGG57はATG開始部位をもつte
tKを含有し、そしてpGG71はTTG開始部位を含
有する。これらの変化以外で、tetK構成体の両者は
DNAレベルにおいて同一である。
【図4】E.coli菌株MC1061の中のプラスミ
ドpCBSa1、pGG57、pGG75およびpGG
71によりを付与されたテトラサイクリン耐性のプロフ
ィル。細胞をルリア・ブロス(Luria Brot
h)液体培地(8)の中で成長させ、0.85%の生理
的塩類溶液で希釈し、そして増加する濃度のIPTGの
存在下に増加する濃度のテトラサイクリンを含有する寒
天プレート上に広げた。プレートを37℃において16
時間インキュベーションした。コロニー形成単位の少な
くとも90%の損失を殺すために要求されるテトラサイ
クリンの最小阻害濃度(LD90)を示す。
【図5】pGG57またはpGG76を含有するE.c
oli菌株MC1061のテトラサイクリン耐性プロフ
ィル。pGG57およびpGG76の両者はtetKお
よび同一の調節要素を含有するが、それらのプラスミド
の複製領域において異なる。これらのプロフィルを得る
ために使用した手順は、図面の凡例3Aに記載するプロ
トコルと同一である。
【図6】列挙するプラスミドはpGG57の誘導体であ
る。プラスミドpGG76はlacIおよびtetKを
含有するpGG57のpACYC184誘導体である。
プラスミドpGG77およびpGG84はtetK解読
領域内のDNA配列について欠失されている。
【図7】12.5ミリモルのカリウムを含有する最小培
地の中で成長したE.coliTK2205についての
成長曲線を9時間の期間にわたって実施した。E.co
li TK2205、およびpGG76、pGG77ま
たはpGG84を含有するE.coli TK220
5。各培養物はカリウムの吸収の欠乏の最適な救助に要
求されるレベルのIPTGを含有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 1/21 C12R 1:19) (72)発明者 ゴードン・ジエラルド・グアイ アメリカ合衆国マサチユセツツ州01720ア クトン・アパートメントエイ・メインスト リート167

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リプレッサー結合部位、リボソーム結合
    部位の5’領域および翻訳開始コドンを含有するTn1
    0 tetA遺伝子の一部分からなるDNA配列におい
    て、リプレッサー結合部位が別のヌクレオチド配列によ
    り少なくとも一部分置換されていることを特徴とするD
    NA配列。
  2. 【請求項2】 請求項1の配列からなるベクター。
  3. 【請求項3】 請求項1のいずれかに記載の配列からな
    るE.coli宿主細胞。
  4. 【請求項4】 連鎖球菌属(Streptococcu
    s)tetK遺伝子を発現することができる、E.co
    li宿主細胞。
JP4350575A 1991-12-06 1992-12-04 大腸菌の中の異種遺伝子の発現のための構成体および方法 Pending JPH05304961A (ja)

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US803635 1991-12-06
US07/803,635 US5384259A (en) 1991-12-06 1991-12-06 Construct and method for expression of tetracycline resistance genes in E. Coli

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NO924706L (no) 1993-06-07
CA2084603A1 (en) 1993-06-07
TW224141B (ja) 1994-05-21
AU2989892A (en) 1993-06-10
EP0548557A1 (en) 1993-06-30
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