JPH053040Y2 - - Google Patents

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JPH053040Y2
JPH053040Y2 JP17669484U JP17669484U JPH053040Y2 JP H053040 Y2 JPH053040 Y2 JP H053040Y2 JP 17669484 U JP17669484 U JP 17669484U JP 17669484 U JP17669484 U JP 17669484U JP H053040 Y2 JPH053040 Y2 JP H053040Y2
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pipe
exchange resin
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は精糖工場等で用いられる糖液の脱色塔
に関するものである。
〈従来の技術〉 従来から陰イオン交換樹脂を用いて糖液の脱色
が行われているが、設置面積を小さくするととも
に、再生効率を上昇させるため、第2図に示した
ような向流型の1塔2床式脱色塔が用いられてい
る。
すなわちイオン交換塔1内に液体は通過させる
が、イオン交換樹脂等の粒状物は通過させないス
クリーン2A,2B,2Cをそれぞれ横設し、ス
クリーン2Aと2Bとで構成される上室と、スク
リーン2B,2Cとで構成される下室にそれぞれ
同種の陰イオン交換樹脂3Aおよび3Bを充填
し、かつ陰イオン交換樹脂3Aとスクリーン2A
との空間部に不活性樹脂4Aを充填し、また陰イ
オン交換樹脂3Bとスクリーン2Bとの空間部に
不活性樹脂4Bを充填したものである。
このような従来の脱色塔において糖液の脱色を
行う場合は、被処理糖液5をイオン交換塔1の下
部から上昇流で流入し、陰イオン交換樹脂3B,
3Aに被処理糖液を接触させて糖液中の色素成分
を吸着し、その処理糖液6をイオン交換塔1の上
部から取り出し、また色素成分を吸着した陰イオ
ン交換樹脂3B,3Aの再生を行う場合は、再生
液7をイオン交換塔1の上部から下降流で流入
し、再生液を陰イオン交換樹脂3A,3Bに接触
させた後、その再生廃液8をイオン交換塔1の下
部から取り出すものである。
〈考案が解決しようとする問題点〉 このような従来の脱色塔は2塔分の陰イオン交
換樹脂3A,3Bを1塔内に2段階に充填してい
るので、2塔分の設置面積を1塔分とすることが
できるという利点を有するものの以下のような問
題点を有している。
第1に被処理糖液の上昇流通液時に陰イオン交
換樹脂3A,3Bの充填層が流動するのを防ぐた
め、それぞれの陰イオン交換樹脂3A,3Bの上
方空間部に不活性樹脂4A,4Bを充填している
が、このように不活性樹脂4A,4Bを充填する
ことにより、陰イオン交換樹脂3A,3Bの逆洗
用空間部が無くなり、従つて陰イオン交換樹脂3
A,3Bに懸濁物質が詰まつた場合は、陰イオン
交換樹脂3A,3Bを塔外に取り出して洗浄せね
ばならないという欠点を有している。
さらに当該不活性樹脂4A,4Bの量だけ充填
量が多くなるため、通液の開始時および終了時に
生ずる甘水の発生量が多くなるという欠点も有し
ている。
また被処理糖液を上昇流で通液するので、偏流
なく均等に通液することが著しく困難であり、高
い脱色率が得られないという欠点を有している。
本考案は従来の脱色塔におけるかかる欠点を除
き、2塔分の陰イオン交換樹脂を1塔内に2段階
に充填して、設置面積を1塔分とするとともに、
樹脂層に懸濁物質が詰まつた際には塔内で逆洗す
ることを可能とし、かつ甘水量を低下させ、さら
に高い脱色率が得られる脱色塔を提供することを
目的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は基本的にはイオン交換塔のほぼ中間部
に仕切板を横設して、イオン交換塔を上室および
下室に分割するとともに、上室および下室を配管
で連通し、当該2室に逆洗用の空間部を有して陰
イオン交換樹脂をそれぞれ充填せしめ、通液にあ
たつては被処理糖液を上室から下室に通液し、ま
た再生にあたつては再生液を下室から上室に通液
する構造としたものである。
以下に本考案を図面を参照して詳細に説明す
る。
第1図は本考案の実施態様の一例を示す説明図
であり、イオン交換塔1のほぼ中間部に仕切板9
を横設して、イオン交換塔を上室10および下室
11に分割し、上室10および下室11にそれぞ
れ陰イオン交換樹脂3Aおよび3Bを充填する。
なお陰イオン交換樹脂3Aおよび3Bの樹脂層高
はすくなくとも0.6m以上とし、かつ両充填層の
上部に逆洗用の空間部Fを有するものとする。
また上室10の逆洗用空間部F内に第1流入管
12を付設するとともに、陰イオン交換樹脂3A
の充填層の底部に第1流出管13を付設する。さ
らに下室11の逆洗用空間部F内に第2流入管1
4を付設するとともに、陰イオン交換樹脂3Bの
充填層の底部に第2流出管15を付設する。また
第1流出管13と第2流入管14とを第1配管1
6で連通するとともに、第2流出管15と第1流
入管12とを第2配管17で連通する。また第1
流出管13には再生廃液流出配管18を、第2流
入管14には再生液流入配管19をそれぞれ連通
し、さらにイオン交換塔1の上部には被処理糖液
流入配管20を、第2流出管15には処理糖液流
出配管21をそれぞれ連通する。また第2配管1
7と再生液流入配管19にそれぞれ逆洗廃液流出
配管22A,22Bを分岐して連通する。なお2
3,24,25,26,27,28,29,30
はそれぞれ弁を示し、31はバツフルプレートで
ある。
また当該実施態様においてはイオン交換塔1の
底板を平板とし、コンクリート製のベース32に
イオン交換塔1を設置したものを示したが、イオ
ン交換塔1の下方部に脚部(図示せず)を付設
し、当該脚部で立設しても差し支えない。
本考案の脱色塔の構成は以上であるが、被処理
糖液の脱色にあたつては以下のような操作を行
う。
まず弁24,28を開口するとともに、上室1
0の上方に付設した空気抜管(図示せず)および
下室11の上方に付設した空気抜管(図示せず)
を開放して、第1流入管12および第2流入管1
4の上部にある水を抜き、次いで弁24,28を
閉じるとともに前記空気抜管を閉じ、弁23,2
5,30を開口して被処理糖液を被処理糖液流入
配管20から流入して、イオン交換塔1内の水を
糖液と置換する、いわゆるスイートニングオンを
行う。
このような操作により陰イオン交換樹脂3Aお
よび3Bの樹脂粒子内および空〓間の水は処理糖
液流出配管21から排出され、糖液と置換され
る。
続いて同じ系路を用いて、被処理糖液を被処理
糖液流入配管20から流入し、まず陰イオン交換
樹脂3Aの充填層に接触させ、次いで第1流出管
13、第1配管16を介して第2流入管14から
流入し、次いで陰イオン交換樹脂3Bの充填層に
接触させ、被処理糖液中の色素成分を吸着し、処
理糖液を第2流出管15を介して、処理糖液流出
管21から流出する。
このような脱色操作により、陰イオン交換樹脂
3Aおよび3Bが色素成分で飽和に達したら、以
下のような操作を行う。
すなわちまず被処理糖液流入配管20から水を
流入して、前記脱色操作と同じ系路を用いて、陰
イオン交換樹脂3Aおよび3Bの樹脂粒子内およ
び空〓間の糖液を水と置換する、いわゆるスイー
トニングオフを行う。
当該スイートニングオフ工程が終了した後、以
下のような逆洗工程を行う。すなわち弁24,2
6を開口して、逆洗水を再生廃液流出配管18か
ら流入し、陰イオン交換樹脂3Aを膨張させ、樹
脂層に詰まつている懸濁物質を除去し、その逆洗
廃液を逆洗廃液流出配管22Aから流出する。糖
液中に混入して樹脂層に流入する懸濁物質は上室
の陰イオン交換樹脂3Aの層に捕捉され蓄積し、
下室の陰イオン交換樹脂3Bの層には到達しない
ので、通常の運転では上室の陰イオン交換樹脂3
Aだけを逆洗すればよく、従つて逆洗に使用する
水を節減することができる。なお下室の陰イオン
交換樹脂3Bを逆洗する場合は弁28,30を開
口して逆洗水を処理糖液流出管21から流入し、
陰イオン交換樹脂3Bを膨張させ、同じように樹
脂層に詰まつている懸濁物質を除去し、その逆洗
廃液を逆洗廃液流出配管22Bから流出すればよ
い。
このような逆洗工程が終了した後、逆洗水の流
入を止め、樹脂層を沈整させ、次いで以下の再生
操作を行う。
すなわち弁27,29,26を開口して他の弁
は閉じ、再生液たとえば塩化ナトリウム溶液を再
生液流入配管19から流入し、当該再生液を第2
流入管14を介して陰イオン交換樹脂層3Bに接
触させ、次いで第2流出管15、第2配管17を
介して第1流入管12から流出し、陰イオン交換
樹脂3Aに接触させ、再生廃液を第1流出管13
を介して、再生廃液流出配管18から流出する。
このような再生液の通液を行つた後、同じ系路を
用いて、押し出しおよび洗浄を行ない再生を終了
する。
本考案に用いる陰イオン交換樹脂としては、通
常、強塩基性陰イオン交換樹脂を用い、上室、下
室とも同じ種類のものを用いる。
また下室の陰イオン交換樹脂3Bに新品のもの
を用い、上室の陰イオン交換樹脂3Aとしては、
下室で用いた中古の陰イオン交換樹脂を用いるこ
ともできる。
すなわち使用する陰イオン交換樹脂の性能が低
下した際に、上室の陰イオン交換樹脂3Aを廃棄
するとともに、下室で用いた陰イオン交換樹脂3
Bを上室に充填して、陰イオン交換樹脂3Aと
し、また下室に新品の陰イオン交換樹脂を充填し
て、陰イオン交換樹脂3Bとするものである。
このように下室で用いた陰イオン交換樹脂を再
度上室で用いることにより、陰イオン交換樹脂を
効率よく使用でき、ランニングコストを低減する
ことができる。
〈考案の効果〉 以上説明したごとく、本考案の脱色塔は通液が
下降流なので、糖液を偏流させることなく均等に
通液することができ、従来の1塔2床式脱色塔に
比較して高い脱色率が得られる。
また下降流通液なので、不活性樹脂を充填する
必要がなく、かつ樹脂層の上部に逆洗用空間部を
有しているので、塔内で逆洗ができ、従来の脱色
塔のように樹脂層に詰まつた懸濁物を除去するた
めに、樹脂を塔外に取り出す必要がない。さらに
通常の逆洗は上室のみ行えばよいので逆洗水を節
減することができる。
また不活性樹脂を充填していないので、スイー
トニングオンやスイートニングオフに発生する甘
水の量が従来の脱色塔より少ない。さらに本考案
の脱色塔は、脱色処理に際しては被処理糖液を上
室の陰イオン交換樹脂層から下室の陰イオン交換
樹脂層に通液し、また再生に際しては再生液を下
室の陰イオン交換樹脂層から上室の陰イオン交換
樹脂層に通液するので、向流接触に極めて近く、
脱色率も高く、かつ効果的に再生することができ
る。
また下室で用いた中古の陰イオン交換樹脂を上
室で再使用し、下室に新品の陰イオン交換樹脂を
使用することにより、使用する陰イオン交換樹脂
の有効利用ができ、しかも新品樹脂の購入、充填
が半量ずつでよいという利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の脱色塔の実施態様の一例を示
す説明図であり、第2図は従来の脱色塔の説明図
である。 1……イオン交換塔、2……スクリーン、3…
…陰イオン交換樹脂、4……不活性樹脂、5……
被処理糖液、6……処理糖液、7……再生液、8
……再生廃液、9……仕切板、10……上室、1
1……下室、12……第1流入管、13……第1
流出管、14……第2流入管、15……第2流出
管、16……第1配管、17……第2配管、18
……再生廃液流出配管、19……再生液流入配
管、20……被処理糖液流入配管、21……処理
糖液流出配管、22……逆洗廃液流出配管、2
3,24,25,26,27,28,29,30
……弁、31……バツフルプレート、32……ベ
ース。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 イオン交換塔のほぼ中間部に仕切板を横設し
    て、イオン交換塔を上室および下室に分割する
    とともに、上方に逆洗用空間部を有して両室に
    陰イオン交換樹脂を充填し、上室の逆洗用空間
    部および陰イオン交換樹脂充填層の底部にそれ
    ぞれ第1流入管および第1流出管を設置し、さ
    らに下室の逆洗用空間部および陰イオン交換樹
    脂充填層の底部にそれぞれ第2流入管および第
    2流出管を設置し、かつ第1流出管と第2流入
    管とを弁を有する第1配管で連通するととも
    に、第2流出管と第1流入管とを弁を有する第
    2配管で連通してなる構造からなり、通液にあ
    たつては被処理液を上室の陰イオン交換樹脂
    層、第1流出管、第1配管、第2流入管、下室
    の陰イオン交換樹脂層の順に通過させて処理液
    を第2流出管から流出し、再生にあたつては再
    生液を下室の陰イオン交換樹脂層、第2流出
    管、第2配管、第1流入管、上室の陰イオン交
    換樹脂層の順に通過させて再生廃液を第1流出
    管から流出させることを特徴とする糖液の脱色
    塔。 2 下室に新品の陰イオン交換樹脂を充填し、上
    室に下室で用いた陰イオン交換樹脂を充填する
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の糖液の脱
    色塔。
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