JPH0530273U - トイレ洗浄装置 - Google Patents

トイレ洗浄装置

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JPH0530273U
JPH0530273U JP8543791U JP8543791U JPH0530273U JP H0530273 U JPH0530273 U JP H0530273U JP 8543791 U JP8543791 U JP 8543791U JP 8543791 U JP8543791 U JP 8543791U JP H0530273 U JPH0530273 U JP H0530273U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に、衛生的に、かつ人手をかけずに便器
等を洗浄、乾燥できるトイレ洗浄装置を提供する。 【構成】 大便室1内の大便器2の周囲の基礎床面7の
上に配設され該大便器2を囲む床部材を少なくとも二つ
(例えば4つ)に分割し、該分割された分割床部材81
〜84に、該分割床部材が大便器側に下傾するように該
各分割床部材の外側を上動させ洗浄後は下動させる上下
動手段(ワイヤ9a−dを有する巻き取り手段等)を設
けるとともに、該分割床部材が上動され該大便器側に下
傾された状態の下で、該大便器及び該分割床部材の表面
に向けて洗浄・滅菌液、空気を各々噴射可能のように開
口されたノズル6を配設したことを特徴とするトイレ洗
浄装置。また、大便室内の大便器の周囲の第1床面を周
囲の第2床面より下げて両床面の間に壁を形成し、該壁
にノズルを配設したものとすることもできる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、事務所ビルや公共施設等のトイレ(便所)における大便器(単に便 器ともいう)などの衛生機器及びその周囲の床面を洗浄するためのトイレ洗浄装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、こうした衛生機器(器具)等の掃除は、通常、定期的に作業者が水洗い 、及び、洗浄剤を用いて洗浄ブラシで汚れをこすり落とし、適宜、その周囲を拭 き取る等しているが、多くの場合、手作業で行われている。ところで、こうした 便器、とくに公共施設における便器は、著しく使用状態(マナー)が悪く、その ために便器の汚れは短時間で著しく、本来頻繁な洗浄(清掃)が必要とされる。 このため、作業の簡易、合理化や作業性の向上を図るため、近時は、種々の対策 が講じられている。電動洗浄ブラシによる汚れの除去や高圧水のジェット噴射に よる洗浄が良く知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の洗浄装置による作業はその性質上、どうしても手を汚すこととなるので 非衛生的であり、また、その作業も大変である。また、洗浄時には洗浄液が周囲 に飛散しがちである。このため、せっかく洗浄してもその後の乾燥ないし拭き取 り作業に手間が掛かるし、また足跡などで汚してしまうといった問題があった。 とりわけ、便器の数が多いトイレの場合には、どうしても十分な洗浄がされず、 清潔性が保持されないという問題があった。 また、十分な洗浄がされないことにより、衛生機器の表面やそれに付帯するト ラップないし器具排水管内部に尿石やスケール更には微生物等の角質化したもの が付着、堆積し、簡易な洗浄ではもはやその汚れの除去ができなくなってしまう といった問題もあった。
【0004】 本考案は、こうした問題点を解消するものであり、容易に、衛生的に、かつ人 手をかけずに便器等を洗浄、乾燥できるトイレ洗浄装置を提供することを目的と する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本第1考案にかかるトイレ洗浄装置は、大便室 内の大便器の周囲の第1床面を該第1床面の周囲の第2床面より下げて該第1床 面及び該第2床面の間に壁を形成し、該壁に、該大便器及び該第1床面を洗浄す るために該大便器及び該第1床面に向けて洗浄・滅菌液、空気を各々噴射可能の ように開口されたノズルを配設したことを特徴とする。
【0006】 本第2考案にかかるトイレ洗浄装置は、大便室内の大便器の周囲の基礎床面の 上に配設され該大便器を囲む床部材を少なくとも二つに分割し、 該分割された分割床部材に、該分割床部材が大便器側に下傾するように該各分 割床部材の外側を上動させ洗浄後は下動させる上下動手段を設けるとともに、該 分割床部材が上動され該大便器側に下傾された状態の下で、該大便器及び該分割 床部材の表面に向けて洗浄・滅菌液、空気を各々噴射可能のように開口されたノ ズルを配設したことを特徴とする。
【0007】 上記において、洗浄液及び空気の供給配管に、同一ノズルから洗浄液又は空気 を別個に噴射するように切替える切替えバルブを介在させ、ノズルを共用すると よい。また、上記洗浄・滅菌液とは、洗浄を目的とした洗浄水、及び滅菌若しく は殺菌を目的とした滅菌液をも含む意味に用いられる。
【0008】
【作用】
上記第1考案の装置においては、大便室内の床面をその周囲の床より下げて両 床の間に壁を形成し、その壁に対してノズルを配設した構成を有するので、大便 器不使用時に、ノズルから洗浄液を噴射すれば洗浄対象たる大便器及びその周囲 の床面が洗浄液で洗われる。その後、空気を噴射することでその洗浄対象部位の 乾燥を促進させる。この場合は、洗浄液又は空気を上から下に向けて噴射し洗浄 等することができるので、その分、洗浄及び乾燥効率を向上させることができる 。そして、洗浄時には大便室外の床に影響を及ぼさないので合理的な洗浄が期待 される。
【0009】 また、上記第2考案に装置においては、大便室内の大便器の周囲の基礎床面の 上に配設され該大便器を囲む床部材を少なくとも二つに分割し、該分割された分 割床部材に、該分割床部材が大便器側に下傾するように該各分割床部材の外側を 上動させ洗浄後は下動させる上下動手段を設ける構成を有する。従って、洗浄に 際してその分割床部材の外側を上動させ、その状態のもとで洗浄液又は空気を噴 射させる。これにより、洗浄液等は上から下に向けて、しかも分割床部材の表面 の汚れを洗い流しつつ大便器を洗浄等することができる。
【0010】 また、ノズルが共用され洗浄液及び空気の供給配管に洗浄液又は空気を別個に 噴射するように切替える切替えバルブを介在させたものにおいては、その切替え バルブの切替えにより、洗浄液又は空気を適宜に噴射させることができ、この場 合には、ノズルを共用とした分、その配設数を減少することができる。 以上より、本考案に係る洗浄装置においては、容易に、しかも作業者において 便器等に手を触れることなく衛生的に、かつ人手をかけずに洗浄及び乾燥するこ とができる。
【0011】
【実施例】
本考案に係る実施例について、図1を参照して詳細に説明する。 実施例1 図中、1は、一般の公衆トイレ等における任意の大便室である。そして、この 大便室1内の第1床面の略中央には和風(水洗式)大便器が設置されている。こ の第1床面3の周囲の第2床面4より下げられて、第1床面3及び第2床面4の 間には壁(高さ;40〜80mm)5が形成されている。尚、この第1床面3は 、その周辺部に設けられた排水溝10に向けて適宜の流れ勾配が付けられている 。
【0012】 更に、この壁5の上縁に、大便器2及び第1床面3を洗浄するために大便器2 及び第1床面3に向けて洗浄液、空気を各々噴射可能のように開口されたノズル (例えば、図に示す如く、側方に各3個、前後に各1個、合計8個)6が配設さ れている。このノズル6は、大便器2及びその周囲の第1床面3を洗浄するため のものであって、本例では床下に埋設された配管(図示せず)を介して、適宜の ポンプ等より構成される洗浄液等の圧送手段(洗浄液の供給源、図示せず)に配 管、接続されている。 また、第1床面3の最外側であって壁5との隅角部には、四角リング状の排水 溝10が形成され、ストレーナー(図示せず)が取着されている。
【0013】 但し、本例では、その配管におけるノズル6の近くで適宜の圧力に設定された 空気供給用の配管が接続され、同一ノズル6から洗浄液又は空気を噴射するよう 、ノズル6が共用されている。尚、その切替えは、図示はしないが、洗浄液及び 空気の供給配管に、これらを別個に噴射するように設けられた切替えバルブを開 閉(制御)することで行われるよう設定されている。
【0014】 また、本装置の作動は、手動の他、トイレ使用者の大便室からの退室を入力信 号として、所定の時間洗浄液を噴射し、しかる後、切替えバルブを切替え、それ に続いて空気を所定の時間噴射するよう設定された制御装置(図示しない)によ り、自動運転されるように構成されている。尚、洗浄液や空気の圧力は適宜に設 定される。
【0015】 以上より、本例の装置の使用においては、トイレ不使用時(清掃時、閉店後又 は夜間等)に手動にて作動させることもできるし、用便後の通常の洗浄後、使用 者が大便室1から退出すると、それを入力信号として、ノズル6から、まず洗浄 液が噴射されるようにすることもできる。これにより、第1床面3や便器(衛生 機器)2に付着している汚れが洗われ、排水口10に流される。その後、適宜、 切替えバルブを切替え、空気が噴射される。これにより、洗浄液は便器側に吹き 飛ばされる(拭き寄せられる)ようにして便器内に流入したりして濡らされた床 面の乾燥が図られる。
【0016】 更に、本例においては、ノズル6の配設レベルが大便室1の第1床面3より高 いため、洗浄液又は空気を斜め上から下に向けて噴射する形で便器等を洗浄等す ることができるので、その分、洗浄効率に優れる。その上、噴射された洗浄液は 、適宜、周囲の排水溝に迅速に流入、排出されるので、トイレ使用時において足 もととなる便器回りの床部位に洗浄液が溜るのを防止するのに効果的で、更に、 空気の噴射による乾燥を効率的とする。 尚、洗浄液としては、通常の水(水道水等)はもちろんのこと、洗剤及び/又 は滅菌剤(殺菌剤)を混入した液体を使用できる。 本例では、洗浄液と空気の噴射用のノズル6を共用(兼用)したが、当然のこ とながらこれらは別個、独立的に配設することもできる。
【0017】 実施例2 本実施例について図2及び図3を参照して説明するが、本例も基本的には上記 の実施例1と共通するので、その相違点を中心に説明する。本例においては、大 便室1内の床を構成する分割床(板)部材81〜84が、次に説明するように基 礎床面7の上に別に張設されている。即ち、この分割床部材81〜84は、本例 では大便器2を囲む形で四つに分割され、大便器側を基端として外側を上動させ て内方に下傾くように構成されている。
【0018】 つまり、各分割床部材81〜84は、大便器側をヒンジ(図示せず)とし、そ して外側の適所に(外側端部の略中央に)、本例ではワイヤ9a〜9dの端部が 取着され、そのワイヤ9a〜9dの他の端部を、図示はしないが上方に引き上げ るための巻き取り手段(上下動手段)である巻取装置の巻き取り部にそれぞれ接 続されている。但し、トイレの使用時等、通常は、この分割床部材81〜84は 、基礎床面7上に略水平に張設された状態(即ち、図2の如くワイヤがたるんで いる状態)にある。尚、基礎床面7の後方側略中央には、排水口10が設けられ ており、そして基礎床面7はその排水口10に向けて流れ勾配が設けられている 。
【0019】 一方、各4つの分割床部材81〜84の外側には、その分割床部材81〜84 が上動され大便器側に下傾された状態において、大便器2及び各分割床部材81 〜84の表面に向けて洗浄液、空気を各々噴射可能にして開口されたノズル(全 部で10個)6が配設されている。尚、このノズル6は本例では、実施例1と同 様、切替えバルブを介して洗浄液、空気を適宜切替えて噴射できるよう構成され ている。また、本例では、大便器2の長手方向に沿う分割床部材81、82は、 基礎床面7に対し約60〜75°傾くよう設定され、大便器2の前後の分割床部 材83、84は約45度傾斜するよう設定されている。このような傾斜を有する ので、大便器側にこの分割床部材が倒れることもない。尚、詳しくは図示しない が、本例では、ノズル6が、各分割床部材81〜84に配設されているため、稼 働部位の間は、いわゆるフレキシブルチューブ11により配管されている。
【0020】 本例装置の運転に際しては、まず、巻き取装置を作動させてワイヤを巻き取る と、各分割床部材81〜84がその外側を上動され、図3に示すように、各分割 床部材81〜84が所定の角度傾斜される。これにより、大便器2は各分割床部 材81〜84に取り囲まれる状態とされる。そして、この下で、ノズル6から洗 浄液を噴射するが、このとき、洗浄液は上から下に向けて、しかも各分割床部材 81〜84の表面に沿い付着している汚れを洗い流す形で噴射され、同時に大便 器2に付着した汚れも洗浄する。また、空気を噴射することで、水等の洗浄液に より濡れた各分割床部材81〜84の乾燥が促進される。尚、洗浄過程や乾燥過 程において基礎床面7に流れ落ちた洗浄液は、適宜排水口10に流れ、外部に排 出される。
【0021】 本例では、洗浄時において分割床部材が言わば大便器を取り囲む形となるので 、洗浄液の周囲への飛散防止に効果的である。その上、各分割床部材が積極的に 傾斜させられているので、洗浄ないし水きり効率が良く、そのため効率的な洗浄 や乾燥を行うことができる。
【0022】 本例では、分割床部材は、四つに分割した場合を例示したが、この分割数は適 宜に設定することができる。図4に示すような4分割方法、図5に示すような3 分割方法、その他の方法とすることができる。また、当然のことながら、分割床 部材の上下動手段は上記した、ワイヤによる巻き取り手段に限定されず、油圧で 上下動させるもの等とすることもできる。
【0023】
【考案の効果】
本考案の装置は、上記作用を有するので、大便器等に直接手を触れることなく 、その洗浄や乾燥ができる上、周囲への洗浄水の飛散を防止できるので、洗浄後 の始末が容易となる。また、洗浄、乾燥が簡易にできるので、トイレの清潔性の 保持に有効であり、作業効率を上げることができるし、作業人員を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係わる洗浄装置の斜視図である。
【図2】実施例2に係わる洗浄装置において分割床部材
を作動する前の状態を示す斜視図である。
【図3】実施例2に係わる洗浄装置において分割床部材
を上動させた状態を示す斜視図である。
【図4】実施例2に係わる洗浄装置における分割床部材
の4分割と異なった4分割の方法を示す説明図である。
【図5】洗浄装置における分割床部材を2分割する方法
を示す説明図である。
【符号の説明】
1;大便室、2;大便器、3;第1床面、4;第2床
面、5;壁、6;ノズル、7;基礎床面、8;床部材、
81〜84;分割床部材、9;上下動手段、10;排水
溝。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大便室内の大便器の周囲の第1床面を該
    第1床面の周囲の第2床面より下げて該第1床面及び該
    第2床面の間に壁を形成し、該壁に、該大便器及び該第
    1床面を洗浄するために該大便器及び該第1床面に向け
    て洗浄・滅菌液、空気を各々噴射可能のように開口され
    たノズルを配設したことを特徴とするトイレ洗浄装置。
  2. 【請求項2】 大便室内の大便器の周囲の基礎床面の上
    に配設され該大便器を囲む床部材を少なくとも二つに分
    割し、 該分割された分割床部材に、該分割床部材が大便器側に
    下傾するように該各分割床部材の外側を上動させ洗浄後
    は下動させる上下動手段を設けるとともに、該分割床部
    材が上動され該大便器側に下傾された状態の下で、該大
    便器及び該分割床部材の表面に向けて洗浄・滅菌液、空
    気を各々噴射可能のように開口されたノズルを配設した
    ことを特徴とするトイレ洗浄装置。
  3. 【請求項3】 上記ノズルには洗浄・滅菌液及び空気の
    供給配管が接続され、該供給配管に、該同一ノズルから
    洗浄・滅菌液及び空気の一方を別個に噴射するように切
    替える切替えバルブを介在させた請求項1又は2記載の
    トイレ洗浄装置。
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JPH01164376U (ja) * 1988-05-06 1989-11-16

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