JPH05302706A - 液状医療廃棄物の焼却方法及び焼却容器 - Google Patents

液状医療廃棄物の焼却方法及び焼却容器

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Publication number
JPH05302706A
JPH05302706A JP4131586A JP13158692A JPH05302706A JP H05302706 A JPH05302706 A JP H05302706A JP 4131586 A JP4131586 A JP 4131586A JP 13158692 A JP13158692 A JP 13158692A JP H05302706 A JPH05302706 A JP H05302706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
waste
liquid
waste paper
medical
Prior art date
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Pending
Application number
JP4131586A
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English (en)
Inventor
Yonezou Shimahata
米造 島畑
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SHIMAHATA SANSHO KK
Original Assignee
SHIMAHATA SANSHO KK
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 医療機関から排出される検査済の血液や尿な
どの液状廃棄物を焼却処理する方法及びそれに使用する
容器に関するものである。従来の焼却方法では、液状廃
棄物を封入した容器が溶融した瞬間に多量の液体が炉内
に流出するため、炉内の火力の管理が困難であった。そ
こでより経済的にかつ簡単に液状医療廃棄物を焼却処理
する方法およびそれに用いる容器を提供する。 【構成】 予め助燃剤8と古紙粉9とを収容した容器1
を液状医療廃棄物の廃棄容器として用いる。液状医療廃
棄物を上記容器1内に流下し、容器1内の古紙粉9に吸
収させる。容器1が液状廃棄物で一杯になったら、容器
1を密閉し、容器1と共に焼却する。助燃剤8として
は、廃油、粉炭、マグネシウム粉、廃棄プラスチックを
粉砕したものなどを用いることができる。容器に収納す
る前の古紙粉には浸透剤を含浸ないし混入しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、医療機関から排出さ
れる検査済の血液や尿などの液状廃棄物を焼却処理する
方法及びそれに使用する容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療機関で検査の用に供された血液や尿
は、伝染性のウィルスや細菌を含んでいる可能性が高
く、その廃却には細心の注意が必要である。最も安全な
方法は焼却することであるが、液状医療廃棄物はその成
分の殆どが水であるため、焼却が困難である。そこで通
常は、浄化槽で有機物を分解して上澄み液を下水に排水
し、スカムが生じたときにはそれを焼却処理するという
方法で処理している。
【0003】液状医療廃棄物を焼却処理することも一部
で行われているが、この場合の従来方法は、ポリエチレ
ン容器などの可燃性容器に液状廃棄物を収容して密閉
し、これを容器と共に焼却炉で焼却するという方法であ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】液状医療廃棄物を浄化
槽で処理する方法は、汚染物質が分解されないまま上澄
み液が下水道に排出される可能性があり、充分に安全で
あるとは必ずしも言えない。また浄化槽はその維持管理
が完全でないと、有機物の分解が充分に行われなかった
り、廃液中に多量のスカムが混入することがあり、その
点でも有害な有機物を含む可能性のある液状医療廃棄物
の処理方法としては完全でない。
【0005】一方、液状医療廃棄物をそのままの状態で
容器に封入して焼却する方法は、最も安全な処理方法と
言えるが、従来の焼却方法では、液状廃棄物を封入した
容器を焼却炉に投入したときに、まず容器が溶融ないし
燃焼して破れ、その瞬間に多量の液体が炉内に流出する
ため、炉の火が消えてしまう事態が生ずる。このため炉
内の火力の管理と液状廃棄物の投入タイミングとを充分
監視しながら焼却処理を行う必要があり、焼却作業を非
常に困難にしていた。
【0006】また液状医療廃棄物を焼却処理する他の方
法として、血液や尿を脱脂綿に吸収させて焼却すること
も行われているが、脱脂綿や包帯を多量に使用する外科
病院などでは有効であるが、脱脂綿や包帯の使用量が少
ない医療機関では、液状廃棄物の焼却処理のためだけに
脱脂綿を使用するのは不経済である。また血液や尿を含
んだ脱脂綿はそれのみでは非常に燃えにくいため、他の
燃焼熱量の大きな廃棄物と共に燃やす必要があり、炉内
の火力に相当の注意を払いながら焼却処理を行わねばな
らないという問題は解決されない。
【0007】この発明は、以上の問題に鑑み、より経済
的にかつ簡単に液状医療廃棄物を焼却処理する方法およ
びそれに用いる容器を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の方法では、予
め助燃剤8と古紙粉9とを収容した容器1を液状医療廃
棄物の廃棄容器として用いる。血液や尿などの液状医療
廃棄物を上記容器1内に流下し、容器1内の古紙粉9に
吸収させる。容器1が液状廃棄物で一杯になったら、容
器1を密閉し、容器1と共に焼却する。
【0009】容器1に収容する助燃剤8としては、廃
油、粉炭、マグネシウム粉、廃棄プラスチックを粉砕し
たものなどを用いることができる。容器に収納する前の
古紙粉に浸透剤(例えばジアルキルスルホ琥珀酸エステ
ルナトリウム塩やABS等)を含浸ないし混入しておく
のがよい。
【0010】
【作用】古紙を粉砕して得られる古紙粉9は、大きな空
隙率を有しており、自身の重量の約10倍の液体を吸収
する。容器1の容量を約20リットルとすると、1.5
kg程度の古紙粉9を収納するとほぼ容器が一杯にな
り、この状態で容器1に流入する液状廃棄物を約15リ
ットル吸収することができる。
【0011】容器1内に収容した古紙粉9に液状医療廃
棄物を吸収させた後、容器1を密閉して焼却する。この
とき血液や尿を吸収した古紙粉9それ自体は燃えにくい
が、予め容器1内に助燃剤8が収容されているため、全
体としては焼却に適した可燃性を備えることとなり、燃
焼時に炉内の温度や火力が低下するのを防止することが
でき、焼却処理時の炉の管理が容易にできる。
【0012】古紙は再生紙の原料として使用される割合
が多いが、裏カーボンを印刷した複写用紙やシュレッダ
ーで裁断された用紙などは、再生紙の原料として利用す
ることが困難である。そのような再生不能な古紙を粉砕
してこの発明の古紙粉として用いれば、古紙の有効利用
にもつながる。
【0013】またこの発明で用いる助燃剤として、廃油
や廃プラスチック粉などを用いれば、燃焼熱量が大きい
ために単独では焼却処理が難しいこれらの廃棄物を焼却
炉を損傷することなく焼却できることとなり、一石二鳥
である。更に、古紙粉を予めジアルキルスルホ琥珀酸エ
ステルナトリウム塩等の浸透剤で処理しておけば、液状
廃棄物に対する吸水速度が高まり、廃棄作業を短時間で
終了させることができる。
【0014】
【実施例】次に添付図面を参照してこの発明を説明す
る。容器1は、段ボール箱2とポリエチレン容器3との
二重構造となっている。内蓋4と外蓋5とを有する段ボ
ール箱2の中に丁度入る大きさのポリエチレン容器3を
入れて内蓋4を閉じ、内蓋4の中央に設けた円孔6から
容器1の口7を引き出す。そして容器1内にまず適宜量
の廃油8を入れ、更に古紙粉9を降り積もらせた状態で
ほぼ一杯に入れ、最後に不織布10を口7から押し込ん
で古紙粉9の上面に拡げる。この状態で容器の口7にネ
ジ込み式のキャップ11を被せ、さらに外蓋5で容器の
口7を段ボール箱2内に押し込んだ状態で閉じ、医療機
関へ供給する。
【0015】医療機関においては、段ボール箱の外蓋5
を開け、内蓋の円孔6から容器の口7を引き出してキャ
ップ11を外し、液状廃棄物の廃却トレー12に繋いだ
パイプ13の先端を口7を通して容器1内に差し込む。
この状態で廃却トレー12に廃棄された血液や尿などの
廃棄物は、パイプ13を通して容器1内に流入し、流入
した液体は容器1内の古紙粉9に吸収される。
【0016】容器内の古紙粉9に吸収される液体の量が
ほぼ限界に達すると、容器1がほぼ液体で一杯になった
状態となるので、パイプ13を抜き、キャップ11を締
めて容器1を密閉し、口7を内蓋4内へ押し込んだあと
外蓋5を閉じ、処理業者に渡す。処理業者はこれをその
まま焼却炉に投入して焼却処理する。
【0017】上記実施例において、容器1をポリエチレ
ン容器3と段ボール箱2の二重構造としたのは、コスト
と運搬の便を考慮したものである。段ボール箱2を用い
ないときは、ポリエチレン容器3の肉厚を厚くして容器
それ自体に充分な剛性を持たせる必要があり、ポリエチ
レン容器3のコストが上昇する。また段ボール箱2を設
けないときは、ポリエチレン容器3単体での取扱いが不
便であり、把手等をつけようとするとポリエチレン容器
3の成形コストが上昇する。図示実施例のようにポリエ
チレン容器3を段ボール箱2に封入した構造とすれば、
運搬に便利であり、貯蔵時に積み重ねておくこともでき
る。
【0018】容器1内に封入した古紙粉9は、乾燥状態
では非常に軽いために、キャップ11を開いたときに気
流に乗って口7から飛散する虞がある。上記実施例の不
織布10は、この古紙粉の飛散を防止するために設けた
ものであるが、他の構造として図2に示すように、容器
1内に古紙粉9を充満した後、不織布あるいは目の細か
い網14などを設けた口金15を容器の口1に嵌着して
おくこともできる。
【0019】また図示実施例のものは、助燃剤として廃
油8を用いたものであるが、前述したように粉炭、マグ
ネシウム粉、廃プラスチック粉などを用いることがで
き、この種の粉状の助燃剤を用いるときは、予め古紙粉
9内に分散させた状態でポリエチレン容器内に収容する
のが好ましい。また、ジアルキルスルホ琥珀酸エステル
ナトリウム塩等の浸透剤を含浸させた古紙粉を容器に収
納してやれば、古紙粉の液状廃棄物に対する吸着速度が
高まり、廃棄作業を短時間で終了させることができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、医療機
関から排出される液状廃棄物を簡単に焼却処理すること
ができ、焼却時に焼却炉を傷めたり、焼却炉の火力を急
変させたりすることもなく、焼却炉の火力の管理も容易
である。また廃棄物の吸収剤として古紙粉を用いたの
で、焼却容器を経済的に提供できるとともに、古紙の再
利用にもつながり、また助燃剤として廃油や廃プラスチ
ックを用いることにより、これらの廃棄物の有効利用に
もつながるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の容器の一実施例を示す断面図
【図2】容器の口部分の他の構造を示す部分断面図
【符号の説明】
1 容器 8 廃油 9 古紙粉

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め助燃剤(8) と古紙粉(9) とを収容し
    た容器(1) に液状廃棄物を流下して当該液状廃棄物を古
    紙粉(9) に吸収させ、これを焼却することを特徴とす
    る、液状医療廃棄物の焼却方法。
  2. 【請求項2】 密閉可能な可燃性容器(1) に助燃剤(8)
    と古紙粉(9) とを収容してなる、液状医療廃棄物の焼却
    容器。
JP4131586A 1992-04-24 1992-04-24 液状医療廃棄物の焼却方法及び焼却容器 Pending JPH05302706A (ja)

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ID=15061521

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JP4131586A Pending JPH05302706A (ja) 1992-04-24 1992-04-24 液状医療廃棄物の焼却方法及び焼却容器

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JP (1) JPH05302706A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7361263B2 (en) 2002-12-03 2008-04-22 Sanyo Electric Co., Ltd. Water treatment apparatus and method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7361263B2 (en) 2002-12-03 2008-04-22 Sanyo Electric Co., Ltd. Water treatment apparatus and method

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