JPH05301864A - 光学活性エポキシプロピオン酸誘導体およびその製法 - Google Patents

光学活性エポキシプロピオン酸誘導体およびその製法

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JPH05301864A
JPH05301864A JP10435292A JP10435292A JPH05301864A JP H05301864 A JPH05301864 A JP H05301864A JP 10435292 A JP10435292 A JP 10435292A JP 10435292 A JP10435292 A JP 10435292A JP H05301864 A JPH05301864 A JP H05301864A
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龍藏 吉岡
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泰彦 尾崎
Hiroyasu Seko
洋康 世古
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学活性な2,3−エポキシプロピオン酸誘
導体およびその優先晶析法による製法を提供する。 【構成】 一般式[I]: 【化1】 [式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環で
ある]で示されるエポキシプロピオン酸誘導体およびそ
のラセミ体から優先晶析法により光学活性な該化合物を
得る製法。該化合物は冠血管拡張剤として有用な塩酸ジ
ルチアゼム等の各種医薬化合物の中間体として重要であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学活性なエポキシプロ
ピオン酸誘導体、その製法および該エポキシプロピオン
酸誘導体から1,5−ベンゾチアゼピン誘導体を得る方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明によって得ることができる光学活
性なエポキシプロピオン酸誘導体および1,5−ベンゾ
チアゼピン誘導体は冠血管拡張剤として有用な塩酸ジル
チアゼム:(2S,3S)−シス−3−アセトキシ−
2,3−ジヒドロ−5−[2−(ジメチルアミノ)エチ
ル]−2−(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾ
チアゼピン−4(5H)−オン塩酸塩等の中間体として
極めて重要な化合物である。
【0003】従来、光学活性なエポキシプロピオン酸誘
導体およびベンゾチアゼピン誘導体の製法としては、 (i)(±)−(2RS,3SR)−2,3−エポキシ
−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸またはそ
のアルカリ金属塩に光学活性な有機アミン類またはその
鉱酸塩を反応させ、生成したジアステレオマー塩を溶媒
に対する溶解度の差を利用して(−)−(2R,3S)
−体を得、次いで2−アミノチオフェノールと反応せし
めて(2S,3S)−3−(2−アミノフェニルチオ)
−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロ
ピオン酸を製造する方法(特開昭60−13775号、
特開昭60−13776号、特開昭61−145159
号、特開昭61−145160号参照)、
【0004】(ii)4−メトキシベンズアルデヒドと
ハロゲノ酢酸(−)−メンチルエステルを立体選択的に
縮合させて(2R,3S)−2,3−エポキシ−3−
(4−メトキシフェニル)プロピオン酸(−)−メンチ
ルエステルを得、さらに2−アミノチオフェノールと反
応せしめて(2S,3S)−3−(2−アミノフェニル
チオ)−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニ
ル)プロピオン酸を得る方法(特開昭61−26866
3号参照)、あるいは
【0005】(iii)アンチ(+)−(2S,3S)
−またはシン(−)−(2R,3S)−2−クロロ−3
−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオ
ン酸エステルを合成し、これを有機塩基の存在下反応さ
せて(−)−(2R,3S)−2,3−エポキシ−3−
(4−メトキシフェニル)プロピオン酸エステルを得、
ジルチアゼムに導く方法(特開平3−56471号参
照)などが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(i)
の方法では光学活性なα−メチルベンジルアミンなどの
高価な光学分割剤を使用しなければならず、かつ得られ
るジアステレオマー塩の収率も低い。また、(ii)の
方法では高価な光学活性なメントールを使用しなければ
ならず、不斉収率も充分とはいえない。さらに、(ii
i)の方法では原料の光学活性なα−クロロ−β−ヒド
ロキシエステル体を得るのに高価で特殊な不斉触媒試薬
を使用しなければならないなどの欠点があり、いずれも
工業的に有利な製造法ではなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の技
術の欠点を克服すべく鋭意研究の結果、光学活性なエポ
キシプロピオン酸誘導体[I]が優先晶析光学分割法に
より経済的でかつ工業的に容易な操作でまた高収率で得
られることを見いだした。
【0008】すなわち、本発明によれば、一般式
[I]:
【化12】 [式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環で
ある]で示される光学活性なエポキシプロピオン酸誘導
体は、そのラセミ体混合物の過飽和溶液に(2S,3
R)−体または(2R,3S)−体の結晶を接種し、そ
れと同種の光学活性なエポキシプロピオン酸誘導体を優
先的に晶析させて得ることができる。
【0009】一般に、ラセミ体を光学分割し、光学活性
体を得る方法において、当該ラセミ体の過飽和溶液に一
方の光学活性体を接種して、接種した光学活性体と同種
の光学活性体を分離するといういわゆる優先晶析法の原
理は、たとえば、J.ジェクエス、A.コレット、S.
H.ワイレン著「エナンチオマーズ、ラセメート、アン
ド レゾリューション」[J.ウィリー アンド サ
ン、ニューヨーク(1981)]に記載されているよう
に周知である。この方法はジアステレオマー法のように
特殊でかつ高価な光学活性な分割剤を必要としないので
工業的に有利な分割方法とされている。しかしこの方法
が有利に適用できるのは、一般に当該ラセミ体の結晶が
ラセミ混合物を形成する場合に限られ、いかなる化合物
が結晶化してかつラセミ混合物を形成するか、そして優
先晶析ができるかは不明であり、しかもその規則性もな
い。
【0010】すなわち、この光学分割法を適用しうるラ
セミ混合物を見いだすには種々のエポキシプロピオン酸
エステル体の結晶を調製し確認することが必要である。
通常ラセミ混合物を形成する確率は極めて低く、形成す
るのはむしろ特殊な場合である。従って、このような条
件を満足する化合物を見いだすには非常な努力が必要で
ある。
【0011】従来、(2R,3S)−2,3−エポキシ
−3−(置換−フェニル)プロピオン酸エステルおよび
(2S,3R)−2,3−エポキシ−3−(置換−フェ
ニル)プロピオン酸エステルの混合物を優先晶析法で光
学分割し、それぞれの光学活性体を得る方法は全く知ら
れていなかった。なぜなら、該化合物のカルボン酸体お
よび低級アルキルエステル体は不安定で分解し易いた
め、繰り返して行う優先晶析分割には不利とされていた
からである。本発明者らは(2RS,3SR)−および
(2R,3S)−または(2S,3R)−2,3−エポ
キシ−3−(置換−フェニル)プロピオン酸の種々のエ
ステル体について検討した結果、該化合物を4−クロロ
−3−メチルフェニルエステル体にすれば安定性に優
れ、しかもラセミ混合物を形成し繰り返し優先晶析光学
分割が可能であることを見いだし、本発明を完成した。
【0012】本発明のエポキシプロピオン酸誘導体の光
学分割法によれば、(2R,3S)−配位の化合物およ
び(2S,3R)−配位の化合物のいずれをも得ること
ができる。かくして得られる光学活性エポキシプロピオ
ン酸エステル体[I]を一般式[II]:
【化13】 [式中、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環で
ある]で示される2−アミノチオフェノール誘導体[I
I]と反応させることにより、一般式[III]:
【化14】 [式中、環Aおよび環Bは前記と同意義である]で示さ
れる光学活性プロピオン酸誘導体[III]を得ること
ができる。この化合物[III]をさらに閉環反応に付
して一般式[IV]:
【化15】 [式中、環Aおよび環Bは前記と同意義である]で示さ
れる光学活性1,5−ベンゾチアゼピン誘導体[IV]
を得ることができる。
【0013】本発明において、環Aおよび/または環B
が置換基を有するベンゼン環である場合、このような置
換基としては、例えば低級アルキル基、低級アルコキシ
基およびハロゲン原子等が挙げられる。
【0014】本発明に使用する原料の2,3−エポキシ
−3−(置換または非置換−フェニル)プロピオン酸4
−クロロ−3−メチルフェニルエステルは、2,3−エ
ポキシ−3−(置換または非置換−フェニル)プロピオ
ン酸を4−クロロ−3−メチルフェノールを用いて、例
えば特開昭61−145159号に記載の方法など一般
的なエステル化反応に付して容易に得ることができる。
【0015】本発明の光学活性な2,3−エポキシ−3
−(置換または非置換−フェニル)プロピオン酸4−ク
ロロ−3−メチルフェニルエステルは、上記方法で得た
(2R,3S)−エポキシプロピオン酸エステル体と
(2S,3R)−エポキシプロピオン酸エステル体の混
合物を光学分割して得ることができる。さらに詳しく
は、該混合物の過飽和溶液を調製し、この溶液に光学活
性な(2S,3R)−エポキシプロピオン酸エステル体
または(2R,3S)−エポキシプロピオン酸エステル
体の結晶を接種することにより、その結晶と同じ光学活
性体を優先的に晶析させて得ることができる。
【0016】(2R,3S)−エポキシプロピオン酸エ
ステル体と(2S,3R)−エポキシプロピオン酸エス
テル体との混合物の過飽和溶液は、(±)−(2RS,
3SR)−エポキシプロピオン酸エステル体を適当な溶
媒に加熱溶解したのち、冷却、濃縮、あるいはこのエポ
キシプロピオン酸エステルの溶解度を減少させるような
溶媒を添加する方法など一般の過飽和溶液の調製に常用
される方法等で調製することができる。
【0017】溶媒としては、メタノール、エタノール、
イソプロパノール等のアルコール溶媒、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン系溶媒あるいはエチルエーテ
ル、イソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、n−ヘキサン、nーヘプタン、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の脂肪族または芳香族
炭化水素類、クロロホルム、ブロモホルム、四塩化炭
素、1,2−ジクロロエタン、モノクロロベンゼン等の
ハロゲン炭化水素類であり、この他に酢酸エチルのよう
なエステル類やアセトニトリル等のニトリル類、アセト
アミド、ジメチルホルムアミド等のアミド類、あるいは
これらの混合溶媒が用いられる。とりわけ光学分割を効
率よく行うにはテトラヒドロフラン(THF)およびジ
メチルホルムアミド(DMF)が好ましい。
【0018】本発明に於けるエポキシプロピオン酸誘導
体の過飽和溶液の溶質が光学的に純粋なラセミ体である
場合は、分割に際し外部より種晶を接種する必要がある
が、溶質が光学的に不純な場合、すなわち、一方の光学
活性体が多く存在する場合は、その活性体が自然起晶
し、これが種晶を接種したときと同様の作用をするので
必ずしも外部よりの接種を必要としない。接種量は特に
制限はないが、多ければ多いほど分割が容易になり促進
されるが、通常分割溶液中のエポキシプロピオン酸エス
テル体の10重量%程度以下の接種量を用いればよい。
接種する光学活性体はその使用目的からして高純度であ
ることが望ましい。
【0019】上記操作により、一方の光学活性エポキシ
プロピオン酸エステル体を晶析させた母液中には、反対
の光学活性エポキシプロピオン酸エステル体が過剰に溶
存しているので、この母液について前回と同様の操作を
繰り返せば対掌体を選択的に晶析させることができる。
例えば、(±)−エポキシプロピオン酸エステル体を追
加溶解させた後、冷却して再び過飽和溶液を調製し、こ
れに適量の対掌体を接種し同様の操作を繰り返して各々
の対掌体を得ることができる。また、本発明方法では、
過飽和溶液より一方の光学活性体のみを晶析させるいわ
ゆるバッチ式の片側分割のみならず、平行または直列に
連結した2個の分割塔あるいは区画を有する分割槽のそ
れぞれに相反する光学活性なエポキシプロピオン酸エス
テル体の一方を接種することにより2種の光学活性なエ
ポキシプロピオン酸エステル体を同時に得ることができ
る。
【0020】また、本発明の光学活性なエポキシプロピ
オン酸エステル体を得る方法を実施するにあたり、該化
合物のラセミ体の過飽和溶液に可溶な化合物を加え、過
飽和度の増大や安定性を増すことも可能である。
【0021】本発明の光学活性なエポキシプロピオン酸
誘導体[I]と2−アミノチオフェノール誘導体[I
I]を反応させて光学活性なプロピオン酸誘導体[II
I]を経由して光学活性な1,5−ベンゾチアゼピン誘
導体[IV]を得る反応は、溶媒存在下好適に進行す
る。
【0022】溶媒としては、反応の進行を妨げない溶媒
であれば特に限定されないが、例えば、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の炭化水素類あるいはメチレンクロリド、クロロホル
ム、モノクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、エ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、アセトニトリル等のニトリル類および酢酸エチル等
のエステル類を用いることができ、好ましい溶媒は炭化
水素類である。
【0023】反応温度は溶媒の沸点まで加温することが
できるが、通常50〜150℃、好ましくは70〜14
0℃であり、反応時間は、原料、反応温度等によって異
なるが、通常4〜48時間、好ましくは4〜24時間で
ある。
【0024】反応終了後、反応溶液からの光学活性なプ
ロピオン酸誘導体[III]の分離は常法によって行う
ことができる。例えば、反応溶液を冷却するか、または
ヘキサンのような脂肪族炭化水素類を加え析出した結晶
を濾取するか、または水を加えて有機溶媒溶剤で抽出し
次いで溶剤を留去することによって分離することができ
る。また、必要に応じて、例えば、再結晶、カラムクロ
マトグラフィー等によりさらに精製することも可能であ
る。
【0025】次いで、得られた光学活性なプロピオン酸
誘導体[III]を溶媒に溶解し、触媒量のメタンスル
ホン酸またはp−トルエンスルホン酸等の有機酸を加え
て110〜140℃に1〜3時間加熱反応後、上記と同
様に処理すれば高収率で光学活性な1,5−ベンゾチア
ゼピン化合物[IV]を得ることができる。
【0026】また、光学活性なプロピオン酸誘導体[I
II]が生成した上記反応溶液に直接触媒量のメタンス
ルホン酸またはp−トルエンスルホン酸等の有機酸を加
えて加熱反応させ、上記と同様に処理すれば光学活性な
エポキシプロピオン酸誘導体[I]から一挙に光学活性
な1,5−ベンゾチアゼピン化合物[IV]を得ること
ができる。
【0027】また、この一般式[IV]で示される光学
活性な1,5−ベンゾチアゼピン誘導体[IV]は、公
知方法、例えば、特公昭46−16749号、特公昭4
6−43785号、特公昭47−813号、特公昭53
−18038号、特公昭63−13994号あるいは特
開平3−157378号に記載の方法にしたがって一般
式[V]:
【化16】 [式中、R1は低級アルカノイル基または低級アルコキ
シカルボニル低級アルキル基、R2は低級アルキル基、
3は低級アルキル基または低級アルコキシフェニル低
級アルキル基、Yは低級アルキレン基、および環A、環
Bは前記と同意義である]で示される光学活性な1,5
−ベンゾチアゼピン誘導体[V]にすることができる。
【0028】例えば、1,5−ベンゾチアゼピン誘導体
[V]は、化合物[IV]を一般式[VI]: R1OH [VI] [式中、R1は低級アルカノイル基または低級アルコキ
シカルボニル低級アルキル基である]で示される化合物
またはその反応誘導体と縮合反応させて一般式[VI
I]:
【化17】 [式中、記号は前記と同意義である]で示される光学活
性な1,5−ベンゾチアゼピン誘導体[VII]とし、
さらに該化合物をその5位窒素部位におけるアルカリ金
属塩とした後、化合物[VIII]:
【化18】 [式中、Xはハロゲン原子、他の記号は前記と同意義で
ある]で示される化合物と縮合反応させることにより、
製造することができる。
【0029】なお、上記の方法において、一般式[V
I]の化合物との縮合反応と一般式[VIII]との縮
合反応とは順序を変えて行ってよい。すなわち、化合物
[IV]のアルカリ金属塩を化合物[VIII]と縮合
反応させ、ついで化合物[VI]と縮合反応させてもよ
い。
【0030】例えば、上記光学活性な1,5−ベンゾチ
アゼピン化合物[IV]からジルチアゼムを得るには、
環Aが4−メトキシフェニル基で環Bが非置換フェニル
基である化合物[IV]を、例えば、塩基の存在下2−
(ジメチルアミノ)エチルハライドと反応させ、次いで
ヒドロキシル基をアセチル化すれば、容易に高い光学純
度のジルチアゼムを得ることができる。
【0031】本発明において、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、低級アルキレン基としては、炭素数1〜
6、とりわけ1〜4のものが挙げられ、低級アルカノイ
ル基としては炭素数1〜6、とりわけ1〜4のものが挙
げられる。
【0032】
【実施例】つぎに、参考例および実施例を挙げて本発明
をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0033】光学純度の決定法 本発明の光学分割法で得られた化合物[I]の光学純度
は純粋な光学活性化合物[I]の比旋光度から下記計算
式(1)に基づいて算出した。なお、純粋な光学活性化
合物[I]の比旋光度は、(−)体が [α]25 :−193.4°(c=1.0,THF) であり、(+)体が [α]25 :+193.4°(c=1.0,THF) である。
【数1】計算式(1): また、本発明の光学分割法で得られた化合物の分割率は
計算式(2)に基づいて算出した。
【数2】計算式(2):
【0034】参考例1 (±)−(2RS,3SR)−2,3−エポキシ−3−
(4−メトキシフェニル)プロピオン酸4−クロロ−3
−メチルフェニルエステルの合成 (±)−(2RS,3SR)−2,3−エポキシ−3−
(4−メトキシフェニル)プロピオン酸カリウム塩4
0.7g(0.175モル)およびトリエチルアミン1
7.7g(0.175モル)をDMF200mlに懸濁
し、40℃で撹拌する。該混合物へ4−クロロ−3−メ
チルフェノール25.0g(0.175モル)/DMF
100ml溶液および1M 1−メチル−2−クロロピ
リジニウムメチル硫酸塩ジクロロメタン溶液193ml
を滴下し、30分間撹拌する。酢酸エチルを加え抽出
後、水および飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウム
で乾燥する。溶媒を濃縮後、析出物を濾過し冷酢酸エチ
ルで洗浄後、乾燥して標記化合物28.1g(収率:5
0.3%)を得る。 融点:123〜124℃ IRスペクトル(KBr錠剤)cm-1:1750,16
12,1517,1476,1403,1249,11
75,1158,1051,1033,896,83
6,810,780,694,528 NMRスペクトル(200MHz,CDCl3)δ:
7.4〜6.8(m,7H),4.19(d,1H),
3.82(s,3H),3.70(d,1H),2.3
7(s,3H)
【0035】参考例2 (−)−(2R,3S)−2,3−エポキシ−3−(4
−メトキシフェニル)プロピオン酸4−クロロ−3−メ
チルフェニルエステルの合成 (−)−(2R,3S)−2,3−エポキシ−3−(4
−メトキシフェニル)プロピオン酸カリウム塩23.2
g(0.100モル)を用いて参考例1と同様に反応処
理して標記化合物17.3g(収率:54.3%)を得
る。 融点:139〜141℃ [α]25 :−193.4°(c=1.0,THF)
または [α]25 :−191.4°(c=1.0,酢酸エチ
ル) IRスペクトル(KBr錠剤)cm-1:1751,16
12,1517,1477,1404,1248,11
76,1158,1052,1031,896,83
7,808,780,694,527 NMRスペクトル(200MHz,CDCl3)δ:
7.4〜6.8(m,7H),4.19(d,1H),
3.82(s,3H),3.71(d,1H),2.3
8(s,3H)
【0036】参考例3 (+)−(2S,3R)−2,3−エポキシ−3−(4
−メトキシフェニル)プロピオン酸4−クロロ−3−メ
チルフェニルエステルの合成 (+)−(2S,3R)−2,3−エポキシ−3−(4
−メトキシフェニル)プロピオン酸カリウム塩1.08
g(4.65ミリモル)を用いて参考例1と同様に反応
処理して標記化合物0.74g(収率:50.0%)を
得る。 融点:138〜140℃ [α]25 :+190.3°(c=1.0,酢酸エチ
ル) IRスペクトルおよびNMRスペクトルは参考例2と一
致。
【0037】実施例1 (±)−(2RS,3SR)−2,3−エポキシ−3−
(4−メトキシフェニル)プロピオン酸4−クロロ−3
−メチルフェニルエステルの優先晶析法による光学分割
(THF溶液) (A)(±)−(2RS,3SR)−2,3−エポキシ
−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸4−クロ
ロ−3−メチルフェニルエステル8.58gおよびその
(−)−(2R,3S)−体0.40gをTHF50m
lに加熱溶解した後30℃まで冷却する。(−)−(2
R,3S)−体3mgを接種し、撹拌しながら約20分
要して25℃まで冷却する。析出物を濾過し冷THFで
洗浄した後乾燥して(−)−(2R,3S)−体0.5
1gを得る。 [α]25 :−193°(c=1.0,THF) 光学純度:99.9% IRスペクトルおよびNMRスペクトルは参考例2と一
致。 (B)(A)の母液に(±)−(2RS,3SR)−体
0.22gとTHFを加えて加熱溶解した後30℃に冷
却する。次いで(+)−(2S,3R)−体3mgを接
種し(A)と同様に処理し(+)−(2S,3R)−体
0.35gを得る。 [α]25 :+190°(c=1.0,THF) 光学純度:98.1% IRスペクトルおよびNMRスペクトルは参考例3と一
致。
【0038】以下、毎回(±)−体とTHFを適宜追加
し優先晶析をさらに4回繰り返して行い下記表1の光学
活性体を得る。
【表1】
【0039】実施例2 (±)−(2RS,3SR)−2,3−エポキシ−3−
(4−メトキシフェニル)プロピオン酸4−クロロ−3
−メチルフェニルエステルの優先晶析法による光学分割
(DMF溶液) (A)(±)−(2RS,3SR)−2,3−エポキシ
−3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸4−クロ
ロ−3−メチルフェニルエステル8.10gおよびその
(−)−(2R,3S)−体0.31gをDMF50m
lに加熱溶解した後30℃まで冷却する。(−)−(2
R,3S)−体3mgを接種し、撹拌しながら約20分
間要して25℃まで冷却する。析出物を濾過し冷DMF
で洗浄した後乾燥して(−)−(2R,3S)−体0.
62gを得る。 [α]25 :−176°(c=1.0,THF) 光学純度:91.1% IRスペクトルおよびNMRスペクトルは参考例2と一
致。 (B)(A)の母液に(±)−(2RS,3SR)−体
2.26gとDMFを適宜加えて加熱溶解した後30℃
に冷却する。次いで(+)−(2S,3R)−体3mg
を接種し(A)と同様に処理し(+)−(2S,3R)
−体0.72gを得る。 [α]25 :+181°(c=1.0,THF) 光学純度:93.5% IRスペクトルおよびNMRスペクトルは参考例3と一
致。
【0040】以下、毎回(±)−体とDMFを適宜追加
し優先晶析をさらに4回繰り返して行い下記表2の光学
活性体を得る。DMF量は晶析毎に増量し6回目では6
9mlとする。
【表2】
【0041】実施例3 (1)(−)−(2R,3S)−2,3−エポキシ−3
−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸4−クロロ−
3−メチルフェニルエステル1.91g(6.00ミリ
モル)をクロロベンゼン12mlに加え加熱溶解する。
110℃で2−アミノチオフェノール0.77g(6.
18ミリモル)を加えて30分間撹拌する。室温まで冷
却し析出した結晶を冷クロロベンゼンで洗浄後乾燥して
(2S,3S)−3−(2−アミノフェニルチオ)−2
−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)プロピオ
ン酸4−クロロ−3−メチルフェニルエステル2.03
g(収率:76.4%)を得る。 融点:157〜159℃ [α]25 :+223°(c=0.5,DMF) IRスペクトル(KBr錠剤)cm-1:3455,33
58,1736,1608,1511,1480,13
84,1299,1238,1179,1105,10
52,1031,906,816,746,457 NMRスペクトル(200MHz,CDCl3)δ:
7.4〜6.5(m,11H),4.8〜4.0(m,
5H),3.81(s,3H),2.33(s,3H)
【0042】(2)(2S,3S)−2−ヒドロキシ−
3−(4−メトキシフェニル)−3−(2−アミノフェ
ニルチオ)プロピオン酸4−クロロ−3−メチルフェニ
ルエステル1.33g(3.00ミリモル)をクロロベ
ンゼン6mlに加え加熱撹拌する。110℃でメタンス
ルホン酸5.6mgを添加し、さらに140℃で1時間
撹拌する。室温まで冷却し析出した結晶を冷クロロベン
ゼンで洗浄後乾燥して(2S,3S)−シス−2,3−
ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニ
ル)−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
0.85g(収率:94%)を得る。 融点:199〜200℃ [α]25 :+109°(c=0.5,DMF) IRスペクトル(KBr錠剤)cm-1:3191,16
82,1512,1476,1338,1307,12
56,1179,1103,1025,814,765 NMRスペクトル:(200MHz,CDCl3)δ:
9.34(s,1H),7.7〜6.7(m,8H),
5.08(d,1H),4.47(q,1H),3.7
2(s,3H),3.15(d,1H)
【0043】実施例4 (−)−(2R,3S)−2,3−エポキシ−3−(4
−メトキシフェニル)プロピオン酸4−クロロ−3−メ
チルフェニルエステル1.91g(6.00ミリモル)
をクロロベンゼン12mlに加え加熱撹拌する。110
℃で2−アミノチオフェノール0.77g(6.18ミ
リモル)を加え30分間撹拌した後メタンスルホン酸1
1mgを添加し、さらに140℃で1時間撹拌する。室
温まで冷却し析出した結晶を冷クロロベンゼンで洗浄後
乾燥して(2S,3S)−シス−2,3−ジヒドロ−3
−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)−1,5
−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン1.00g(収
率:55.2%)を得る。 融点:198〜200℃ [α]25 :+110°(c=0.5,DMF) IRスペクトルおよびNMRスペクトルは実施例3
(2)の化合物と一致。
【0044】実施例5 (−)−(2R,3S)−2,3−エポキシ−3−(4
−メトキシフェニル)プロピオン酸4−クロロ−3−メ
チルフェニルエステル1.91g(6.00ミリモル)
をキシレン12mlに加え加熱撹拌する。110℃で2
−アミノチオフェノール0.77g(6.18ミリモ
ル)を加え2時間撹拌した後、メタンスルホン酸11m
gを添加し、さらに30分間撹拌する。室温まで冷却し
析出した結晶を冷キシレンで洗浄後乾燥して(2S,3
S)−シス−2,3−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2−
(4−メトキシフェニル)−1,5−ベンゾチアゼピン
−4(5H)−オン1.04g(収率:57.5%)を
得る。 融点:195〜198℃ [α]25 :+111°(c=0.5,DMF) IRスペクトルおよびNMRスペクトルは実施例3
(2)の化合物と一致。
【0045】
【発明の効果】本発明方法は、ジルチアゼム等の1,5
−ベンゾチアゼピン誘導体[V]の中間体として重要な
光学活性な2,3−エポキシプロピオン酸誘導体を、高
価な光学活性試薬を用いることなく、上記の優先晶析光
学分割法により高い光学純度でしかも高い再現性をもっ
て得られ、また該化合物は容易にジルチアゼム等の1,
5−ベンゾチアゼピン誘導体[V]に導くことができ
る。よって、本発明の光学活性なエポキシプロピオン酸
誘導体[I]およびその製法は工業的規模に適してい
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I]: 【化1】 [式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環で
    ある]で示されるエポキシプロピオン酸誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式[I]: 【化2】 [式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環で
    ある]で示されるラセミ型エポキシプロピオン酸誘導体
    を優先晶析法により光学分割することを特徴とする光学
    活性エポキシプロピオン酸誘導体[I]の製法。
  3. 【請求項3】 一般式[I]: 【化3】 [式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環で
    ある]で示される光学活性エポキシプロピオン酸誘導体
    [I]と一般式[II]: 【化4】 [式中、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環で
    ある]で示される2−アミノチオフェノール誘導体[I
    I]を反応させることにより、一般式[III]: 【化5】 [式中、環Aおよび環Bは前記と同意義である]で示さ
    れる光学活性プロピオン酸誘導体[III]を得、つい
    で該化合物[III]を閉環反応に付すことを特徴とす
    る一般式[IV]: 【化6】 [式中、環Aおよび環Bは前記と同意義である]で示さ
    れる光学活性1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法。
  4. 【請求項4】 一般式[I]: 【化7】 [式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環で
    ある]で示される光学活性エポキシプロピオン酸誘導体
    [I]と一般式[II]: 【化8】 [式中、環Bは置換基を有していてもよいベンゼン環で
    ある]で示される2−アミノチオフェノール誘導体[I
    I]を一挙に閉環反応に付することを特徴とする一般式
    [IV]: 【化9】 [式中、環Aおよび環Bは前記と同意義である]で示さ
    れる光学活性1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4で得られた一般式[I
    V]: 【化10】 [式中、環Aおよび環Bは同時にあるいは異なってそれ
    ぞれ置換基を有していてもよいベンゼン環である]で示
    される光学活性1,5−ベンゾチアゼピン誘導体[I
    V]を、公知方法に従って一般式[V]: 【化11】 [式中、R1は低級アルカノイル基または低級アルコキ
    シカルボニル低級アルキル基、R2は低級アルキル基、
    3は低級アルキル基または低級アルコキシフェニル低
    級アルキル基、Yは低級アルキレン基、環Aおよび環B
    は前記と同意義である]で示される光学活性1,5−ベ
    ンゾチアゼピン誘導体とし、所望により生成物をその薬
    理的に許容しうる塩とすることを特徴とする光学活性
    1,5−ベンゾチアゼピン誘導体またはその薬理的に許
    容しうる塩の製法。
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