JPH05301859A - 置換3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−アリールオキシ−3−ベンゾアゼピン類 - Google Patents

置換3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−アリールオキシ−3−ベンゾアゼピン類

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JPH05301859A
JPH05301859A JP4251777A JP25177792A JPH05301859A JP H05301859 A JPH05301859 A JP H05301859A JP 4251777 A JP4251777 A JP 4251777A JP 25177792 A JP25177792 A JP 25177792A JP H05301859 A JPH05301859 A JP H05301859A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 置換3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1−アリールオキシ−3−ベンゾアゼピン類、その
製造方法および医薬としての使用を目的とする。 【構成】 式I 【化1】 (式中、nは1または2であり;mは1または2であ
り;Xのそれぞれは独立していて水素または低級アルコ
キシであり;Yは水素、ハロゲンまたはトリフルオロメ
チルであり;R1は水素、低級アルキル、アリール低級
アルキル、ヘテロアリール低級アルキル、ピリジニル、
低級アルキルカルボニル、アリール低級アルキルカルボ
ニル、ヘテロアリール低級アルキルカルボニル、トリフ
ルオロメチルカルボニルまたはアリールカルボニルであ
り;そしてR2は水素、低級アルキル、低級アルコキシ
カルボニル、アミノ低級アルキルカルボニル、低級アル
キルアミノ低級アルキルカルボニルまたはジ低級アルキ
ルアミノ低級アルキルカルボニルである)で表される化
合物。 【効果】 これらの化合物は抗うつ剤および人格障害例
えば強迫神経症の治療剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の構成】本発明は式I
【化5】 (式中、nは1または2であり;mは1または2であ
り;Xのそれぞれは独立していて水素または低級アルコ
キシであり;Yは水素、ハロゲンまたはトリフルオロメ
チルであり;R1は水素、低級アルキル、アリール低級
アルキル、ヘテロアリール低級アルキル、ピリジニル、
低級アルキルカルボニル、アリール低級アルキルカルボ
ニル、ヘテロアリール低級アルキルカルボニル、トリフ
ルオロメチルカルボニルまたはアリールカルボニルであ
り;そしてR2は水素、低級アルキル、低級アルコキシ
カルボニル、アミノ低級アルキルカルボニル、低級アル
キルアミノ低級アルキルカルボニルまたはジ低級アルキ
ルアミノ低級アルキルカルボニルである)で表される化
合物に関する。該化合物は例えばセロトニン作用および
アドレナリン作用のような神経伝達物質機能のモジュレ
ーターとして有用であり、それ自体で抗うつ剤としてま
たは人格障害例えば強迫性疾患の治療に有用である。
【0002】特記しない限り、本明細書中では下記の定
義を適用する。「低級アルキル」の用語は1〜6個の炭
素原子を有する直鎖または分枝鎖状アルキル基を意味す
る。低級アルキルとしてはメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec
−ブチル、t−ブチル並びに直鎖および分枝鎖状ペンチ
ルおよびヘキシルがある。「ハロゲン」の用語はフッ
素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。「アリール」
の用語はフェニル基であるかまたはそれぞれ独立して低
級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンまたはトリフル
オロメチルである置換基1個または2個で置換されてい
るフェニル基を意味する。「ヘテロアリール」の用語は
イミダゾリル、チエニル、ピリジニルまたはピロリルを
意味する。
【0003】明細書中において記載の化学式または化学
名は全ての立体異性体、光学異性体および互変異性体
を、該異性体が存在する際には、包含する。
【0004】〔製造方法〕本発明化合物は下記の1種以
上の合成工程を用いることによって製造される。この合
成工程の記載中、n、m、X、Y、R1およびR2の命名
は特記しない限り前記の各意味を有する。
【0005】工程A:式II(ここでR3は下記の基
【化6】 またはメシル(−SO2CH3)である)の化合物を当技術
で知られている常套手段で(例えば水素化ホウ素ナトリ
ウムを用いて)還元すると式IIIの化合物が得られる。
【0006】
【化7】
【0007】工程B:化合物IIIを当技術で知られてい
る常套手段で(例えば液体アンモニア中のナトリウム金
属またはトルエン中のナトリウムビス(2−メトキシエ
トキシ)アルミニウムヒドリドを用いて)脱トシル化ま
たは脱メシル化すると式IVの化合物が得られる。
【0008】
【化8】 前記工程AおよびBの詳細についてはEffland氏等によ
る米国特許第4,794,181号明細書を参照された
い。
【0009】工程C:化合物IVを当技術で知られている
常套手段で例えば適当な媒体例えばジメチルホルムアミ
ドまたはベンゼン中でNaHを用いて式
【化9】 (式中Halはフッ素、塩素または臭素である)のフル
オロ、クロロまたはブロモ化合物と反応させると式Vの
化合物が得られる(Wiliamsonのエーテル合成)。
【0010】
【化10】
【0011】工程D:化合物Vを、当技術で知られてい
る常套手段、例えば亜硝酸ナトリウムおよび塩酸を用い
て行うニトロソ化反応に付すと式VIの化合物が得られ
る。
【0012】
【化11】
【0013】工程E:化合物VIを当技術で知られている
常套手段で例えば亜鉛末および適当な酸例えば酢酸を用
いて還元すると式VIIの化合物が得られる。
【0014】
【化12】
【0015】工程F:化合物VIIを当技術で知られてい
る常套手段で式R4−Hal(ここでR4は低級アルキル
でありそしてHalは塩素または臭素である)の低級ア
ルキルハライドまたは式(R4)2SO4のジ低級アルキル
スルフェートと反応させると式VIIIの化合物が得られ
る。
【0016】
【化13】
【0017】工程G:化合物VIIを式Cl−CO−OR5
(ここでR5は低級アルキルである)の低級アルキルク
ロロホルメートと反応させると式IXの化合物が得られ
る。この反応は典型的には適当な溶媒例えばジクロロメ
タン中で適当な塩基例えば炭酸水素ナトリウムまたはト
リエチルアミンの存在下において約20〜60℃で遂行
される。
【0018】
【化14】
【0019】工程H:式VIII(ここで基R4はメチルであ
る)の化合物が所望される特別の場合には、前記工程F
の変法として以下の方法を用いるのがよい。すなわち、
工程Gから得られた式IXaの化合物を適当な媒体例えば
テトラヒドロフラン中でLiAlH4と約25〜100
℃で反応させると式VIIIaの化合物が得られる。
【0020】
【化15】
【0021】工程I:化合物VIIをジシクロヘキシルカ
ルボジイミドの存在下で式X(ここでアミノ基は保護さ
れていて、基−R6−は低級アルキレン基を示しそして
7は水素または低級アルキルである)の酸化合物と反
応させると式XIの対応するエステルが得られ、ついでそ
れを当技術で知られている常套手段で加水分解するかま
たは水素で接触還元すると式XIIの化合物が得られる。
この反応スキームにおいて、式X中のベンジルオキシ部
分がt−ブチルオキシである場合にも同じ目的を達成す
ることができる。
【0022】
【化16】
【0023】工程J:化合物VIIを当技術で知られてい
る常套手段でジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下
において式XIII(ここでR8は低級アルキルでありそし
てR9も低級アルキルである)の酸化合物と反応させる
と式XIVの化合物が得られる。
【0024】
【化17】
【0025】工程K:前記工程の1つから得られる式XV
の化合物を実質的に工程Fと同じ手法で式R 10−Hal
(ここでR10は低級アルキル、アリール低級アルキルま
たはヘテロアリール低級アルキルである)のハライド化
合物または式(R10)2SO4のジ低級アルキルスルフェー
ト化合物と反応させると式XVIの化合物が得られる。
【0026】
【化18】
【0027】工程L:化合物XVを当技術で知られている
常套手段で式R11−CO−Hal(ここでR 11は低級ア
ルキル、アリール低級アルキル、ヘテロアリール低級ア
ルキル、トリフルオロメチルまたはアリールである)の
酸ハライドと反応させると式XVIIの化合物が得られる。
【0028】
【化19】
【0029】工程M:式XVII(式中、基R11はトリフル
オロメチルである)の化合物が所望される特別な場合に
は、工程Lの変法として以下の方法を用いるのがよい。
すなわち、化合物XVを適当な塩基例えばトリエチルアミ
ンの存在下でトリフルオロ酢酸メチルと反応させると式
XVIIaの化合物が得られる。この反応は典型的には適当
な溶媒例えば無水メタノール中で約25〜70℃におい
て遂行される。
【0030】
【化20】
【0031】工程N:化合物XVを式XVIII(ここでHa
l′はフッ素または塩素である)のフルオロピリジンま
たはクロロピリジンと反応させると式XIXの化合物が得
られる。この反応は典型的には適当なエーテル溶媒例え
ばビス(2−メトキシエチル)エーテルもしくはジオキ
サンまたは極性非プロトン性溶媒例えばジメチルホルム
アミド中で遂行される。
【0032】
【化21】
【0033】〔有用性〕本発明の式Iの化合物は例えば
セロトニン作用およびアドレナリン作用のような神経伝
達物質機能のモジュレーターとして有用である。これら
はそれ自体で抗うつ剤として有用でありかつ強迫性疾患
のような人格障害の治療に有用である。この有用性は下
記のラット全脳試験での3H−セロトニン吸収で証明さ
れる。
【0034】〔薬理作用〕ラットの全脳および視床下部
シナプトソーム中の3H−セロトニン吸収目的: この検定はセロトニン(5HT)吸収を遮断する
抗うつ剤としての有効性の生化学的スクリーニングとし
て用いられている。
【0035】序論:Asberg氏および共同研究者等は、セ
ロトニン作用の機能低下を有する被験者が抑うつ症患者
の生化学的サブグループから成るということを示唆した
〔Asberg,M., Thoren, P., Traskman, L., Bertilsson,
L., and Ringberger, V. “Serotonin depression:-A
biochemical subgroup within the affective disorde
rs.Science 191:478-480(1975)参照〕が、一方他の
研究者〔DeMontigy, C. Enhancement of 5HT neurotran
smission by antidepressant treatments. J. Physiol.
(Paris)77:455-461(1980)参照〕は変化したセロト
ニン作用性機能が、情緒疾患に関与する気分の変化を決
定するということを主張している。抑うつ症の原因にお
ける5HTの役割は明白ではないけれども、多数の抗う
つ薬が5HT再吸収機序を遮断することは真実である。
インビトロ(in vitro)のレセプター結合検定では、〔
3H〕−イミプラミンが5HT吸収部位を標識するとい
うことが示されている〔Langer, S.Z., Moret, C., Rai
sman, R., Dubocovich, M.L. and Briley M. High affi
nity 〔3H〕imipramine binding in rat hypothalamu
s:Association with uptake of serotonin but not no
repinephrine. Science 210:1133-1135(1980)参
照〕。トラゾドンおよびジメリジンは臨床的に有効な抗
うつ剤であり〔Feighner, J.P. Clinical efficacy of
the newer antidepressants. J. Clin. Psychopharmaco
l. 1:235-265(1981)参照〕、5HT吸収に対してか
なり選択的作用を有する〔Ogren, S.O., Ross, S.B., H
all, H., Holm,A.C. and Renyi, A.L. The pharmacolog
y of zimelidine:A 5HT selective reuptake inhibito
r. Acta Psychiat. Scand. 290:127-151(1981)およ
びClements-Jewry, S., Robson, P.A. and Chidley, L.
J. Biochemical investigationsinto the mode of acti
on of trazodone. Neuropharmacol. 19:1165-1173(19
80)参照〕。比較的最近になって、フルオキセチンが選
択性および有効性の両性質を兼ね備えた5HT吸収阻止
剤であることが示された。〔3H〕−5HT輸送はCN
S組織中で特性化され〔Ross, S.B. Neuronal transpor
t of 5-hydroxytryptamine. Pharmacol. 21:123-131
(1980)およびShaskan, E.G. and Snyder,S.H. Kineti
cs of serotonin accumulation into slices from rat
brain:Relationship to catecholamine uptake. J. Ph
armacol. Exp. Ther. 175:404-418(1970)参照〕そし
て飽和可能であり、ナトリウム依存性および温度依存性
であって、ウアバイン、代謝阻害剤、トリプタミン類似
体〔Horn, S.A. Structure activity relations for th
e inhibition of 5HT uptake into rat hypothalamicho
mogenates by serotonin and tryptamine analogues.
J. Neurochem. 21:883-888(1973)参照〕および三環
式の抗うつ剤(第三アミン》第二アミン)〔Horn, A.S.
and Trace, R.C.A.M. Structure-activity relations
for the inhibition of 5-hydroxytryptamine uptake b
y tricyclic antidepressant into synaptosomes from
serotonergic neurones in rat brain homogenates. Br
it. J. Pharmacol. 51:399-403(1974)参照〕によっ
て阻止されるということが見出されている。これら後者
の各研究結果では5HT吸収をカテコールアミン吸収と
区別している。また〔3H〕−5HT吸収はセロトニン
神経末端の標識としても使用されうる。
【0036】手法: A. 動物:雄のCR Wistar ラット(100〜125g) B. 試薬− 1. クレブス−ヘンセレイト(Krebs-Henseleit)重炭
酸塩バッファー、pH7.4(KHBB):下記の塩を含
有する1リットルバッチを調製する。 g/L mM NaCl 6.92 118.4 KCl 0.35 4.7 MgSO4・7H2O 0.29 1.2 KH2PO4 0.16 2.2 NaHCO3 2.10 24.9 CaCl2 0.14 1.3 使用前に加えるのは下記の試薬である。 デキストロース 2mg/ml 11.1 イプロニアジドホスフェート 0.30mg/ml 0.1 95%O2/5%CO2を60分間通気する。pH(7.4±
0.1)をチェックする。
【0037】2. 0.32Mスクロース:スクロース2
1.9g、十分量を加えて200mlにする。 3. セロトニンクレアチニンSO2はSigma Chemical社
から得る。0.1mM原液を0.01N HCl中で調製す
る。これを用いて放射能標識した5HTの比活性を希釈
する。 4. 5−〔1,2−3H(N)〕−ヒドロキシトリプタミン
クレアチニンスルフェート(セロトニン)、比活性20
〜30Ci/mmolはNew England Nuclear社から得られ
る。該検定での3H−5HTの所望される最終濃度は5
0nMである。希釈ファクターは0.8である。すなわち
KHBBは62.5nM〔3H〕−5HTを含有するように
調製する。KHBB 100mlに下記を加える。 A) 56.1μlの0.1mM 5HT =56.1nM *B) 0.64nmoleの3H−5HT = 6.4nM 62.5nM *添加容量は3H−5HTの比活性から計算されてい
る。
【0038】5. 大部分の検定では、供試化合物の0.
1mM溶液を適当な溶媒中で調製しついで該検定での最終
濃度が2×10-8〜2×10-5Mになるように連続希釈
する。各検定では7種の濃度が用いられている。供試化
合物の効能により、上記範囲よりも高いかまたは低い濃
度を用いてもよい。
【0039】C. 組織調製 雄Wistarラットを断頭し、脳を迅速に除去した。小脳を
除いた全脳または視床下部のいずれかを計量し次にPott
er-Elvejhemホモジナイザーを用いて氷冷の0.32Mス
クロース9容量中でホモジネートした。シナプトソーム
溶解を最小にするために中速度において4〜5回の上下
往復運動でホモジナイゼーションをすべきである。ホモ
ジネートを0〜4℃において1000gで10分間遠心
分離する。上澄液(S1)を傾瀉し、吸収実験用に用い
る。
【0040】D. 検定− 800μl KHBB+〔3H〕−5HT 20μl ビヒクルまたは適当な薬物の濃度 200μl 組織懸濁液 各管を95%O2/5%CO2雰囲気下で37℃において
5分間インキュベートする。各検定において3つの管を
氷浴中で0℃においてビヒクル20μlとともにインキ
ュベートする。インキュベーション後に全ての管を直ち
に4000gで10分間遠心分離する。上澄液を吸引し
次にペレットを、可溶化剤(Triton X−100+50
%EtOH、1:4 v/v)1mlを加えることにより
溶解する。各管を激しく渦巻運動させ、シンチレーショ
ンバイアル中に傾瀉し次にLiquiscintシンチレーション
カウティングカクテル10ml中で計量する。活性吸収は
37℃と0℃でのcpmの差である。各薬物濃度での阻止
%は3つの測定値の平均である。IC50値はログ−プロ
ビット(log-probit)分析から誘導される。
【0041】本発明の代表化合物についての前記試験の
結果は下記表1に示されるとおりである。
【0042】
【表1】
【0043】〔製剤調製〕本発明化合物の有効量は種々
の方法のいずれかで、例えばカプセルまたは錠剤で経口
的に、滅菌溶液もしくは懸濁液の形態で非経口的に、そ
してある場合には滅菌溶液の形態で静脈内に投与するこ
とができる。遊離塩基の最終生成物はそれ自体で有効で
あるけれども、安定性、結晶化の便宜性、溶解性増大等
のためにそれらの製薬的に許容しうる酸付加塩の形態に
処方し、投与するのがよい。
【0044】本発明の製薬的に許容しうる酸付加塩を調
製するのに有用な酸としては、例えば塩酸、臭化水素
酸、硫酸、硝酸、リン酸および過塩素酸のような無機酸
並びに例えば酒石酸、クエン酸、酢酸、コハク酸、マレ
イン酸、フマル酸およびシュウ酸のような有機酸があ
る。
【0045】本発明の活性化合物は、例えば不活性希釈
剤または食用担体とともに経口投与されうるか、ゼラチ
ンカプセル中に封入されるかまたは錠剤に圧縮されう
る。経口治療投与の場合には本発明の活性化合物を賦形
剤とともに混入して、錠剤、トローチ、カプセル、エリ
キシル、懸濁液、シロップ剤、カシェ剤、チューインガ
ム等の形態で使用することができる。これらの製剤は少
なくとも0.5%の活性化合物を含有すべきであるが、
しかし個々の形態によって変更可能でありそして好都合
には単位重量の4%〜約70%であるのがよい。このよ
うな組成物中における活性化合物の量は適当な投与量が
得られるような量である。本発明による好ましい組成物
および製剤は、経口投与量単位が1.0〜300mgの活
性化合物を含有するように調製される。
【0046】錠剤、丸剤、カプセル、トローチ等は以下
の成分も含有することができる。結合剤例えば微結晶性
セルロース、トラガカントゴムもしくはゼラチン;賦形
剤例えばデンプンもしくはラクトース;崩壊剤例えばア
ルギン酸、プリモゲル(Primogel)、コーンスターチ
等;潤滑剤例えばステアリン酸マグネシウムもしくはス
テロテックス(Sterotex);滑沢剤例えばコロイド性二
酸化珪素および甘味剤例えばスクロースもしくはサッカ
リンまたは香味剤例えばペパーミント、サリチル酸メチ
ルもしくはオレンジ香料を加えることができる。投与量
単位がカプセルである場合には前記型の物質の外に液状
担体例えば脂肪油を含有することができる。その他の単
位剤形は、その投与量単位の物理的形態を調整するその
他種々の物質例えばコーティング剤を含有しうる。すな
わち、錠剤または丸剤は糖、シェラックまたはその他の
腸溶コーティング剤で被覆されうる。シロップ剤は活性
化合物の外に、甘味剤としてのスクロースおよびある種
の保存剤、染料、着色剤および香料を含有することがで
きる。これら種々の組成物を調製する際に用いる物質
は、その使用量において当然製薬的に純粋かつ無毒でな
ければならない。
【0047】非経口治療投与の場合には、本発明の活性
化合物を溶液または懸濁液中に混入させることができ
る。これらの製剤は少なくとも0.1%の活性化合物を
含有すべきであるが、しかしその重量の0.5〜約30
%で変更可能である。このような組成物中における活性
化合物の量は、適当な投与量が得られるような量であ
る。本発明による好ましい組成物および製剤は、非経口
投与量単位が0.5〜100mgの活性化合物を含有する
ように調製される。
【0048】また前記の溶液または懸濁液は次の成分を
含有してもよい。滅菌希釈剤例えば注射用蒸留水、塩水
溶液、不揮発油、ポリエチレングリコール類、グリセリ
ン、プロピレングリコールまたはその他の合成溶媒;抗
菌剤例えばベンジルアルコールまたはメチルパラベン
類;抗酸化剤例えばアスコルビン酸または亜硫酸水素ナ
トリウム;キレート剤例えばエチレンジアミン四酢酸;
緩衝液例えば酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸塩並びに
張度調整剤例えば塩化ナトリウムまたはデキストロー
ス。該非経口製剤はガラスもしくはプラスチック製の使
い捨て注射器または多重投与用バイアル中に封入される
ことができる。
【0049】本発明化合物の例は下記のとおりである。
3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(4−
トリフルオロメチルフェノキシ)−3−ベンゾアゼピ
ン;3−アミノ−7,8−ジメトキシ−1−フェノキシ
−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−ベンゾアゼピン;
3,5−ジクロロ−N−(7,8−ジメトキシ−1−フェ
ノキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベン
ゾアゼピン−3−イル)ベンズアミド;N−〔2,3,
4,5−テトラヒドロ−1−(4−トリフルオロメチル
フェノキシ)−3−ベンゾアゼピン−3−イル〕カルバ
ミン酸エチルエステル;N−メチル−N−〔2,3,4,
5−テトラヒドロ−1−(4−トリフルオロメチルフェ
ノキシ)−3−ベンゾアゼピン−3−イル〕−カルバミ
ン酸エチルエステル;3−プロピルアミノ−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1−(4−トリフルオロメチルフェ
ノキシ)−3−ベンゾアゼピン;N−〔2,3,4,5−
テトラヒドロ−1−(4−トリフルオロメチルフェノキ
シ)−3−ベンゾアゼピン−3−イル〕アセトアミド;
3−フェニルエチルアミノ−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−
ベンゾアゼピン;
【0050】3−アミノ−7,8−ジメトキシ−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1−(4−トリフルオロメチル
フェノキシ)−3−ベンゾアゼピン;7,8−ジメトキ
シ−3−メチルアミノ−1−フェノキシ−2,3,4,5
−テトラヒドロ−3−ベンゾアゼピン;3−アミノ−1
−(3−クロロフェノキシ)−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−3−ベンゾアゼピン;1−(3−クロロフェノキ
シ)−3−メチルアミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ
−3−ベンゾアゼピン;3−イミダゾルエチル−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1−(4−(トリフルオロメチ
ルフェノキシ)−3−ベンゾアゼピンおよびN−〔2,
3,4,5−テトラヒドロ−1−(4−トリフルオロメチ
ルフェノキシ)−3−ベンゾアゼピン−3−イル〕イミ
ダゾルアセトアミド。
【0051】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明する。 実施例1 3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(4−
トリフルオロメチルフェノキシ)−3−ベンゾアゼピン
マレイン酸塩 水25ml中に溶解した亜硝酸ナトリウム(3g)の溶液
を、10%塩酸水溶液100ml中に溶解した2,3,4,
5−テトラヒドロ−1−(4−トリフルオロメチルフェ
ノキシ)−3−ベンゾアゼピン(遊離塩基、10g)の
溶液に徐々に加えた。1時間後に反応混合物をジクロロ
メタンで抽出した。有機抽出物を乾燥し(無水硫酸マグ
ネシウム)、濾過しついで濃縮して茶色油状物を得た。
この油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによ
りシリカを介してジクロロメタン中の30%ヘキサンで
溶離して淡黄色油状物9gを得た。
【0052】2:1 酢酸/水の混合物150ml中に溶
解した3−ニトロソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−ベンゾ
アゼピン(9g)の溶液に亜鉛末(12g)を加えた。
周囲温度で3時間撹拌した後に反応混合物を濾過し、氷
とともに撹拌しついで水酸化アンモニウムで塩基性にし
た。分離した油状物をジクロロメタンで抽出した。乾燥
した(無水硫酸マグネシウムで)有機抽出物を濾過しつ
いで濃縮した。残留物を高性能液体クロマトグラフィー
によりシリカを介してジクロロメタン中の3%メタノー
ルで溶離して白色固形物6.3gを得た。融点98〜1
00°。3g部分を5%メタノール/エーテル中でマレ
イン酸塩に変換して白色固形物2.7gを得た。融点1
29〜131°。 元素分析値(C2121325として) 計算値:C% 57.33 H% 4.83 N% 6.
39 実測値:C% 57.52 H% 4.87 N% 6.
36
【0053】実施例2 3−アミノ−7,8−ジメトキシ−1−フェノキシ−2,
3,4,5−テトラヒドロ−3−ベンゾアゼピンマレイン
酸塩 10%塩酸水溶液100ml中に溶解した7,8−ジメト
キシ−1−フェノキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−
3−ベンゾアゼピン(遊離塩基、7g)の溶液に、水1
0ml中に溶解した亜硝酸ナトリウム(2.1g)の溶液
を徐々に加えた。1時間後に反応混合物をジクロロメタ
ンで抽出した。有機抽出物を乾燥し(無水硫酸マグネシ
ウム)、濾過しついで濃縮して油状物6gを得た。この
油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによりシ
リカを介してジクロロメタンで溶離してガラス状固形物
4gを得た。これを、先の2つのニトロソ化バッチから
得られた生成物7.1gと合一した。
【0054】2:1 酢酸/水 150ml中に溶解した
7,8−ジメトキシ−3−ニトロソ−1−フェノキシ−
2,3,4,5−テトラヒドロ−3−ベンゾアゼピン(10
g)の溶液に亜鉛末(9g)を加えた。周囲温度で3時間
撹拌した後に反応混合物を濾過し、氷とともに撹拌しつ
いで水酸化アンモニウムで塩基性にした。分離した油状
物をジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を水および
飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(無水硫酸マ
グネシウム)、濾過しついで濃縮して茶色油状物10g
を得た。これを高性能液体クロマトグラフィーによりシ
リカを介して酢酸エチルで溶離して白色固形物8.6g
を得た。融点98〜100°。この固形物を再び高性能
液体クロマトグラフィーによりシリカを介してジクロロ
メタン中の5%メタノールで溶離して白色固形物6gを
得た。融点107〜109°。3g部分を10%メタノ
ール/エーテル中でマレイン酸塩に変換して白色固形物
3.3gを得た。融点132〜134°。 元素分析値(C222627として) 計算値:C% 61.38 H% 6.09 N% 6.
51 実測値:C% 61.36 H% 5.98 N% 6.
47
【0055】実施例3 3,5−ジクロロ−N−(7,8−ジメトキシ−1−フェ
ノキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベン
ゾアゼピン−3−イル)ベンズアミド 炭酸水素ナトリウム(3g)含有のジクロロメタン10
0ml中に溶解した3−アミノ−7,8−ジメトキシ−1
−フェノキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−ベン
ゾアゼピン(2.1g)の溶液に3,5−ジクロロベンゾ
イルクロリド(1.7g)を加えた。1時間後に混合物
を濾過しついで濃縮した。固形残留物を、シリカを介し
てジクロロメタン中の10%酢酸エチルで溶離して淡黄
褐色固形物2.4gを得た。融点182〜184°。こ
の固形物をアセトニトリルから再結晶して白色結晶2g
を得た。融点184〜185°。 元素分析値(C2524Cl224として) 計算値:C% 61.61 H% 4.96 N% 5.
75 実測値:C% 61.41 H% 4.84 N% 5.
72
【0056】実施例4 N−〔2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(4−トリフ
ルオロメチルフェノキシ)−3−ベンゾアゼピン−3−
イル〕カルバミン酸エチルエステル 炭酸水素ナトリウム(7g)含有のジクロロメタン10
0ml中に溶解した3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)−3
−ベンゾアゼピン(9g)の溶液に、ジクロロメタン2
5ml中に溶解したクロロギ酸エチル(3.6g)の溶液
を徐々に加えた。1時間後に反応混合物を濾過しついで
濃縮して固形物11gを得た。3g試料をエーテルから
再結晶して白色結晶2.2gを得た。融点156〜15
7°。 元素分析値(C2021323として) 計算値:C% 60.90 H% 5.37 N% 7.
10 実測値:C% 61.04 H% 5.46 N% 7.
11
【0057】実施例5 N−メチル−N−〔2,3,4,5−テトラヒドロ−1−
(4−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−ベンゾア
ゼピン−3−イル〕カルバミン酸エチルエステル テトラヒドロフラン100ml中に溶解したN−〔2,3,
4,5−テトラヒドロ−1−(4−トリフルオロメチル
フェノキシ)−3−ベンゾアゼピン−3−イル〕カルバ
ミン酸エチルエステル(8g)の氷冷溶液にカリウムt
−ブトキシド(3g)を粉末として加えた。30分後
に、テトラヒドロフラン25ml中に溶解した硫酸ジメチ
ル(3.1g)の溶液を徐々に加えた。1時間後に反応
混合物を水とともに撹拌しついで酢酸エチルで抽出し
た。乾燥した(無水硫酸マグネシウム)有機層を濾過し
ついで濃縮した。残留物をエーテルで摩砕して固形物6
gを得た。2g試料をアセトニトリルから再結晶して白
色結晶1.6gを得た。融点218〜219°。 元素分析値(C2123323として) 計算値:C% 61.75 H% 5.68 N% 6.
86 実測値:C% 61.92 H% 5.86 N% 6.
88
【0058】実施例6 N−〔2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(4−トリフ
ルオロメチルフェノキシ)−1H−3−ベンゾアゼピン
−3−イル〕トリフルオロアセトアミド 無水メタノール100mlおよびトリエチルアミン(3.
3g)中に溶解した3−アミノ−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)−
1H−3−ベンゾアゼピン(8.4g)の溶液にトリフ
ルオロ酢酸メチル(4.2g)を加えた。この溶液を周
囲温度で一夜放置しついで濃縮した。残留物をエーテル
で摩砕し、得られた生成物を集めついで乾燥して白色固
形物8.5gを得た。融点192〜195°。 元素分析値(C1916622として) 計算値:C% 54.55 H% 3.86 N% 6.
70 実測値:C% 54.49 H% 3.94 N% 6.
72
【0059】実施例7 N−メチル−N−〔2,3,4,5−テトラヒドロ−1−
(4−トリフルオロメチルフェノキシ)−1H−3−ベ
ンゾアゼピン−3−イル〕トリフルオロアセトアミド テトラヒドロフラン100ml中に溶解したN−〔2,3,
4,5−テトラヒドロ−1−(4−トリフルオロメチル
フェノキシ)−1H−3−ベンゾアゼピン−3−イル〕
トリフルオロアセトアミド(4g)の氷冷溶液にカリウ
ムt−ブトキシド(1.4g)を粉末として加えた。3
0分後に硫酸ジメチル(1.5g)を加えた。周囲温度
に加温後、反応混合物を水とともに撹拌しついで酢酸エ
チルで抽出した。乾燥した(無水硫酸マグネシウム)有
機層を濾過しついで濃縮して固形物4.1gを得た。融
点210〜212°。2.5g部分をアセトニトリルか
ら再結晶して白色結晶1.6gを得た。融点216〜2
18°。 元素分析値(C2018622として) 計算値:C% 55.55 H% 4.20 N% 6.
48 実測値:C% 55.62 H% 4.16 N% 6.
47
【0060】実施例8 3−メチルアミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−
(4−トリフルオロメチルフェノキシ)−1H−3−ベ
ンゾアゼピンマレイン酸塩 テトラヒドロフラン160ml中に溶解したN−〔2,3,
4,5−テトラヒドロ−1−(4−トリフルオロメチル
フェノキシ)−1H−3−ベンゾアゼピン−3−イル〕
カルバミン酸エチルエステル(8g)の溶液に水素化ア
ルミニウムリチウム(テトラヒドロフラン中の1M、1
05ml)を徐々に加えた。反応混合物を70〜75°で
20時間撹拌し次に冷却し、飽和塩化アンモニウム溶液
を徐々に加えることにより反応を終了させた。混合物を
濾過し、有機濾液を順次、水および飽和塩化ナトリウム
溶液で洗浄しついで乾燥し(無水硫酸マグネシウム
で)、濾過し、濃縮して油状物7gを得た。これをフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーによりシリカを介して
ジクロロメタン中の50%酢酸エチルで溶離して淡黄色
油状物2.6gを得た。これを先の反応から得られた生
成物0.6gと合一しついでエーテル中の5%メタノー
ル中においてマレイン酸塩に変換した。融点138〜1
40°。 元素分析値(C2223325として) 計算値:C% 58.40 H% 5.12 N% 6.
19 実測値:C% 58.56 H% 4.79 N% 6.
15
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチヤード・チヤールズ・エフランド アメリカ合衆国ニユージヤージー州08807. ブリツジウオーター.ローリングヒルズロ ード544 (72)発明者 ジヨゼフ・トマス・クライン アメリカ合衆国ニユージヤージー州08807. ブリツジウオーター.ルート202−206ノー ス1075

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、nは1または2であり;mは1または2であ
    り;Xのそれぞれは独立していて水素または低級アルコ
    キシであり;Yは水素、ハロゲンまたはトリフルオロメ
    チルであり;R1は水素、低級アルキル、アリール低級
    アルキル、ヘテロアリール低級アルキル、ピリジニル、
    低級アルキルカルボニル、アリール低級アルキルカルボ
    ニル、ヘテロアリール低級アルキルカルボニル、トリフ
    ルオロメチルカルボニルまたはアリールカルボニルであ
    り;そしてR2は水素、低級アルキル、低級アルコキシ
    カルボニル、アミノ低級アルキルカルボニル、低級アル
    キルアミノ低級アルキルカルボニルまたはジ低級アルキ
    ルアミノ低級アルキルカルボニルである)で表される化
    合物またはその製薬的に許容しうる酸付加塩。
  2. 【請求項2】 R1が水素、低級アルキル、トリフルオ
    ロメチルカルボニルまたはアリールカルボニルでありそ
    してR2が水素、低級アルキルまたは低級アルコキシカ
    ルボニルである、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Yが水素またはトリフルオロメチルであ
    りそしてnが1である請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1およびR2が両方とも水素である請求
    項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 3−アミノ−7,8−ジメトキシ−1−
    フェノキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−ベンゾ
    アゼピンまたはその製薬的に許容しうる酸付加塩であ
    る、請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒド
    ロ−1−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−
    ベンゾアゼピンまたはその製薬的に許容しうる酸付加塩
    である、請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 活性成分としての請求項1記載の式Iの
    化合物およびそれに適当な担体を含有する医薬組成物。
  8. 【請求項8】 抑うつ症および人格障害の治療に有効な
    医薬を製造するための請求項1記載の化合物の使用。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の式Iの化合物の製造にお
    いて、 a) 式VI 【化2】 (式中、X、Y、mおよびnは前述の定義を有する)の
    化合物を亜鉛末および適当な酸で還元して式I(ここで
    X、Y、mおよびnは前述の定義を有しそしてR 1およ
    びR2は両方とも水素である)の化合物を得るか、 b) 場合により式I(ここでR1およびR2は両方とも
    水素である)の化合物を式R4Hal(ここでHalは
    塩素または臭素である)の低級ハライドまたは式(R4)2
    SO4(ここでR4は低級アルキルである)のジ低級アル
    キルスルフェートと反応させて式I(ここでR1は水素
    でありそしてR2は低級アルキルである)の化合物を得
    るか、 c) 場合により式I(ここでR1およびR2は両方とも
    水素である)の化合物を式Cl−COOR5(ここでR5
    は低級アルキルである)の低級アルキルクロロホルメー
    トと反応させて式I(ここでR1は水素でありそしてR2
    は低級アルキルオキシカルボニルである)の化合物を得
    るか、 d) 場合により式I(ここでR1は水素でありそして
    2はエトキシカルボニルである)の化合物をLiAl
    4と反応させて式I(ここでR1は水素でありそしてR
    2はメチルである)の化合物を得るか、 e) 場合により式I(ここでR1およびR2は両方とも
    水素である)の化合物をジシクロヘキシルカルボジイミ
    ドの存在下において式X 【化3】 (式中、R6は低級アルキレン基でありそしてR7は水素
    または低級アルキルである)の化合物と反応させて式XI 【化4】 の化合物を得次いで加水分解するかまたは式XIの化合物
    を水素で接触還元して式I(ここでR1は水素でありそ
    してR2はアミノ低級アルキルカルボニルまたは低級ア
    ルキルアミノ−低級アルキルカルボニルである)の化合
    物を得るか、 f) 場合により式I(ここでR1およびR2は両方とも
    水素である)の化合物をジシクロヘキシルカルボジイミ
    ドの存在下において式XIII HO−COR6NR89 (XIII) (式中、R6は低級アルキレン基でありそしてR8および
    9は両方とも低級アルキルである)の化合物と反応さ
    せて式I(ここでR1は水素でありそしてR2はジ低級ア
    ルキルアミノ低級アルキルカルボニルである)の化合物
    を得るか、 g) 場合により式I(ここでR1は水素であり、そし
    てR2は水素以外の請求項1記載の定義を有する)の化
    合物を式R10Halまたは式(R10)2SO4(ここでR10
    は低級アルキル、アリール低級アルキルまたはヘテロア
    リール低級アルキルである)の化合物と反応させて式I
    (ここでR1は低級アルキル、アリール低級アルキルま
    たはヘテロアリール低級アルキルでありそしてR2は水
    素以外の請求項1記載の定義を有する)の化合物を得る
    か、 h) 場合により式I(ここでR1は水素でありそして
    2は水素以外の請求項1記載の定義を有する)の化合
    物を式R11COHal(ここでR11は低級アルキル、ア
    リール低級アルキル、ヘテロアリール低級アルキル、ト
    リフルオロメチルまたはアリールである)の酸ハライド
    と反応させて式I(ここでR1は低級アルキルカルボニ
    ル、アリール低級アルキルカルボニル、ヘテロアリール
    低級アルキルカルボニル、トリフルオロメチルカルボニ
    ルまたはアリールカルボニルでありそしてR2は水素以
    外の請求項1記載の定義を有する)の化合物を得るか、 i) 場合により式I(ここでR1は水素でありそして
    2は水素以外の請求項1記載の定義を有する)の化合
    物をトリフルオロ酢酸メチルと反応させて式I(ここで
    1はトリフルオロメチルカルボニルでありそしてR2
    水素以外の請求項1記載の定義を有する)の化合物を得
    るか、 j) 場合により式I(ここでR1は水素でありそして
    2は水素以外の請求項1記載の定義を有する)の化合
    物をフルオロピリジンまたはクロロピリジンと反応させ
    て式I(ここでR1はピリジニルでありそしてR2は水素
    以外の請求項1記載の定義を有する)の化合物を得るこ
    とからなる、上記の請求項1記載の化合物の製造方法。
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