JPH05301655A - 紙葉類の異常送り検知装置 - Google Patents

紙葉類の異常送り検知装置

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JPH05301655A
JPH05301655A JP11037892A JP11037892A JPH05301655A JP H05301655 A JPH05301655 A JP H05301655A JP 11037892 A JP11037892 A JP 11037892A JP 11037892 A JP11037892 A JP 11037892A JP H05301655 A JPH05301655 A JP H05301655A
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feeding
capacitance
abnormal
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JP11037892A
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Hiroshi Machida
廣 町田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙の有無、縦送り/横送りの変更にかかわ
らず紙葉類の異常送りおよび二重送りの検出を可能にす
る。 【構成】 用紙搬送路内に設置され、搬送されてくる紙
葉類の不送り、重送、連送などの搬送異常を検出する検
知装置において、通過する紙面の両面に対向させて前記
用紙搬送路内に設置される導電性電極17、この導電性
電極間の静電容量を増幅するための静電容量増幅器10
0、この静電容量増幅器100による容量値に基づいて
搬送異常を判定する処理回路101を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタなど
の紙葉類を搬送機構によって給紙する部分を有する複写
機やプリンタなどの装置にあって、その紙葉類の送り状
態の異常を検知するための紙葉類の異常送り検知装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙葉類を取り扱う複写機、印刷機
などにおいては、通常、用紙の供給が正常に行われたか
否か、すなわち、不送りや二重送りなどの供給異常が発
生したか否か、また、供給された用紙が搬送途中に紙詰
まりなどの異常を生じなかったか否かを検知し、異常が
あった場合に機械を停止し、それを操作者が認識できる
ように構成されている。
【0003】また、最近では、機械の多機能化、処理ス
ピードの向上が要望され、その一端として種々のサイズ
の用紙が機械に内蔵され、またはカセットにより供給さ
れ、迅速に用紙の交換ができるような機構が採用され、
さらに、用紙の縦送り、横送りなども区別して扱えるよ
うになっている。
【0004】このような状況のもとで、従来から使用さ
れる紙葉類の異常送り検知装置としては、大別して原理
的に二つある。
【0005】(a)紙の厚さを検出する方法。
【0006】(b)紙の通過時間を検出する方法。
【0007】(c)(a)と(b)を組み合わせた方
法。
【0008】ここで、(a)はさらに機械的な構成、磁
気的な構成などに分けられるが、その代表例が図12、
図13、図14である。図12は、紙1を一対の送りロ
ーラ2a,2bで挟持し、支点3を有するレバー4の一
端で送りローラ2aを軸支し、レバー4の他端に対向さ
せてマイクロスイッチ5を配設して構成されている。こ
の構成では、紙の物理的な厚みに応じて送りローラ2a
が上下動し、これに応じてレバー4の他端が増幅された
形で上下動するのを利用してマイクロスイッチ5をオン
/オフさせ、用紙の搬入/搬出を検出し、異常送りを検
知するものである。
【0009】また、図13は一対の搬送ローラ6と一対
の搬送ローラ7との間に配設された搬送ガイド8の途中
に開口部分(貫通孔)を設け、この開口部分の上下に発
光素子9と受光素子10を配設し、用紙が搬送ガイド8
に進入し、開口部分を通過して発光素子9からの光を遮
ったことを受光素子10で検知することで異常送りを検
知する。
【0010】さらに、図14は図13に示した構成を二
つ用い、これらを用紙の長さ相当の距離位置の両端に配
設している。このようにすることで、まず、最初の検出
位置を用紙先端が通過し、用紙がそのまま進行して次の
検出位置を通過したことを各々検出し、その時間差が設
定値から大幅にずれ、あるいは二つ目の検出信号が得ら
れなかった場合に異常送りと判断する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
技術にあっては、図12の場合、取付位置の精度が微
妙に変化することによる製造時の個々の取付誤差を補正
する調整が必要、振動・衝撃が検出精度に影響する、
薄紙は検出ローラの重量により変形して搬送できな
い、長期使用によるローラの劣化変形が検出精度に影
響する、などの問題が指摘されている。
【0012】また、図13の構成においては、紙の汚れ
や裏面にすでに印刷されている両面印刷の場合には透過
性が変化し、通常は用紙の先端で用紙有りを判定するた
め、その部分に大きな黒字部(ベタ)があると紙なしが
判定され、さらに、紙粉、ゴミ、毛羽により光量が変化
してしまうなどの問題がある。さらに、図14の構成に
おいては、基準時間の設定(プリセット動作または自動
設定)が必要になり、重送の検出ができないなどの不具
合がある。以上のように、従来構成では、製造上、使用
上または信頼性において解決すべき種々の問題を有して
いる。
【0013】なお、上記の問題の解決を図ったものとし
て特開昭52−79934号公報記載の技術があり、こ
の技術では対面する金属板とその間隙を満たす空気また
は紙葉類とにより構成される静電容量の変化を検出する
ことによって、搬送されてくる紙葉類の有無、紙詰まり
を検出できるようにしている。
【0014】しかし、前記公知技術にあっては、原理的
に静電容量が用紙サイズにより変動してしまうため、最
近のようにサイズ変更が頻繁に行われる場合には対応で
きず、実用上、用紙サイズ、縦送り/横送りを固定して
使用せざるを得ないという問題がある。例えば、JIS
規格寸法でA3(297×420mm)からA4(21
0×297mm)に変更するような場合、その静電容量
は面積比に比例するため、1/2に減少してしまい、検
出レベルが一定のままでは検出できなくなる。そこで、
前記公知技術では金属板を紙サイズに合わせて複数を用
意し、これに対応している。また、前記公知例では、用
紙の有無、紙詰まりしか検出できず、図12〜図14で
可能であった二重送りを検出できないという不具合があ
る。
【0015】そこで本発明は、用紙の有無、縦送り/横
送りの変更にかかわらず紙葉類の異常送りおよび二重送
りの検出が可能な紙葉類の異常送り検知装置を提供する
ことを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、用紙搬送路内に設置され、搬送され
てくる紙葉類の不送り、重送、連送などの搬送異常を検
出する検知装置において、通過する紙面の両面に対向さ
せて前記用紙搬送路内に設置される導電性電極と、この
導電性電極間の静電容量を増幅する静電容量増幅器と、
該静電容量増幅器で得られた静電容量値に基づいて搬送
異常を判定する手段とを設けている。
【0017】そして、用紙サイズや縦送り/横送りの変
更に対処できるように、前記静電容量値を電圧値に変換
し、この電圧値を用紙サイズ検知器の出力状態に応じて
基準値との比較を行う比較手段を設けることもできる。
【0018】
【作用】上記した手段によれば、搬送路内を通過してき
た紙が導電性電極間に入ると、電極間の静電容量が増大
し、重送の場合は更に静電容量が大きくなる。したがっ
て、この容量変化から用紙搬送の異常を検知することが
可能になる。
【0019】さらに、用紙サイズ検知器の検知出力を用
いて異なる基準値が設定された比較器を選択し比較を行
うことで、用紙サイズ、縦送り/横送りの変更にも対応
できるようになる。
【0020】
【実施例】図1は本発明による紙葉類の異常送り検知装
置の一実施例を示す正面図であり、図2は検出系の構成
を示す回路図である。
【0021】図1に示す構成は、給紙カセットから転写
用の用紙を送り出す給紙搬送部を示している。給紙カセ
ット11には同一サイズの用紙12が積載され、その最
上面の用紙には紙数の減少に応じて降下する給紙ローラ
13が当接している。この給紙ローラ13に近接させて
分離ローラ14が配設され、この分離ローラ14と給紙
ローラ13との間には1点鎖線で示すベルト(またはチ
ェーンなどの連結部材)で連結されている。分離ローラ
14の下部には、従動ローラ15が配設されている。ま
た、給紙ローラ13に対向させてV字型に開口し、かつ
根元部分が用紙の通紙できる間隙幅(例えば、0.8〜
1.2mm)に設定された搬送ガイド16(非導電性の
材料を用いて作られる)が水平に配設されている。この
搬送ガイド16の水平部の内側の上下面には、一対の導
電性電極17が配設され、この導電性電極17には電極
間の静電容量を増幅する静電容量増幅器100(詳細は
図2に示す)が接続され、さらに静電容量増幅器100
には紙送り異常などを判定するための処理回路101
(詳細は図7に示す)が接続されている。
【0022】導電性電極17は図2に示すように一方が
接地され、他方が演算増幅器18の正相入力端子に接続
されている。演算増幅器18は、出力端子と逆相入力端
子との間に抵抗19(R1 )が接続され、さらに出力端
子と正相入力端子との間に抵抗20(R2 ),21(R
3 )が直列にして接続され、その接続点が出力端になっ
ている。
【0023】ここで、導電性電極17の面積をS、その
電極間隔をdg 、電極間に比誘電率εS (紙の場合、ε
S =5.5前後)を持った誘電体を挿入すると、その静
電容量Cは、次式で表される。
【0024】 C=ε0 ・εS ・S/dg ・・・(1) (ただし、ε0 は、8.855×10-12 (F/m)で
ある。) 静電容量の変化率(紙がある場合と無い場合の変化率で
あり、δC/Cで表される)は導電性電極17の間隔d
g が狭いほど大きくなるので、検出精度向上の点からは
できるだけ狭くするのがよいが、用紙の搬送性を考慮す
ると0.8mm程度が限界になる。さらに、導電性電極
17の間隔dg を手動給紙または自動給紙に応じて可変
できるようにすることで、極薄、極厚の紙葉類の異常送
りの検知が可能になる。また、導電性電極17の面積S
は大きいほど静電容量の絶対値が増加するので、測定誤
差を少なくする点からはできるだけ大きい方がよい(た
だし、静電容量の変化率δC/Cは変わらない)が、ス
ペースなどを考慮すると、現実には150〜300cm
2 程度になる。
【0025】ここで、簡単のために例えば用紙搬送内に
設置された対面する一対の平行電極Sの面積を270c
2 、その電極間隔dg を0.8mmとし、次の3つの
ケースを考える。
【0026】(イ)電極間が空気だけの場合(電極間に
紙葉類が無い場合)。
【0027】(ロ)電極間に紙が1枚(厚み100μm
とする)挿入された場合。
【0028】(ハ)電極間に紙が2枚(厚み100μm
が2枚とする)挿入された場合。
【0029】図3、図4および図5は上記(イ)〜
(ハ)に対応する説明図である。
【0030】図3に示すように、一対の電極間は間隔d
1 をもって対峙しており、その静電容量Cは、C=εS1
・ε0 ・S/d1 で求められ、C=299pFになる。
また、図4においては、電極間に紙22が挿入されるた
め、3つの静電容量が直列に接続したものとなり、その
合成容量は1/C=1/C1 +1/C2 +1/C3 にな
り、上記(1)式を用いて得た容量値は333pFにな
る。さらに、図5においては、電極間に2枚の紙22が
挿入されるため、5個の静電容量が直列に接続したもの
となり、合成容量は1/C=1/C1 +1/C2 +1/
3 +1/C4+1/C5 になり、上記(1)式を用い
て得た容量値は376pFになる。
【0031】このように、上記(ロ)は(イ)に比べて
34pFの増加(11%増)となり、(ハ)は(イ)に
比べて77pFの増加(26%増)になると共に(ロ)
に比べて43pFの増加(13%増)になる。すなわ
ち、この容量変化を測定することによって紙葉類の有
無、二重送りを検出することができる。上の例では用紙
が2枚の二重送りについて説明したが、3枚の3重送り
以上も同様に考えることができる。また、装置の緊急停
止などに利用することもできる。
【0032】このような容量変化は比較的小さいため、
図2に示した静電容量増幅器100によって増幅する。
図2の回路は図6に示す等価回路(IL は漏洩電流であ
る)で表すことができ、ここで、R1 =R2 およびRS
=R3 とすると、平行平面電極と空気または紙によって
構成された静電容量Cは、静電容量増幅器によってR2
/R3 倍に増幅され、その増幅容量C0 は次式で表され
る。
【0033】 C0 =(C2 /R3 )・C1 ・・・(2) 例えば、R2 が10MΩでR3 が1kΩであるとする
と、Cは10,000倍に増幅されて出力側に表れるこ
とになる。
【0034】図7は紙葉類の異常送り検知装置の詳細を
示す回路図である。なお、図7においては、図1および
図2と同一であるものには同一引用数字を用いたので、
重複する説明は省略する。
【0035】抵抗21の出力端には、演算増幅器22の
逆相入力端子が接続されている。演算増幅器22は発振
器を構成しており、したがって静電容量増幅器100は
入力側容量として機能する。演算増幅器22は、出力端
子と逆相入力端子の間に抵抗23が接続され、さらに出
力端子と正相入力端子との間に抵抗24が接続され、正
相入力端子とアース間に可変抵抗25および抵抗26が
直列に接続されている。
【0036】この発振器には、コンデンサ27およびダ
イオード28を介して周波数−電圧変換器(線形の入出
力特性を有する)を成す演算増幅器29の逆相入力端子
が接続されている。コンデンサ27の出力側とアース間
にはダイオード30が接続され、演算増幅器29の出力
端子と逆相入力端子との間には、コンデンサ31と抵抗
32とが並列にして接続されている。
【0037】この周波数−電圧変換器には切替器が接続
される。切替器は、用紙サイズ検知器からの出力に応じ
てスイッチ(実際は電子スイッチ)S1 〜S4 が切替え
られる。各スイッチの出力は、電圧比較器を成す演算増
幅器33,34,35,36の各々の逆相入力端子に入
力される。そして、演算増幅器33,34,35,36
の各々の正相入力端子とアース間には、基準電圧VS1
S2,VS3,VS4が印加されている。演算増幅器33,
34,35,36の各出力信号はオア回路37に入力さ
れ、各入力に対する論理和がとられる。
【0038】図8は用紙サイズ検知器の一例を示す斜視
図である。
【0039】用紙サイズ検知器71は、給紙カセットの
底板72およびスリッタ73に取り付けられている。ス
リッタ73には、図示を省略しているが用紙サイズに応
じて複数の検知器が取り付けられている。
【0040】図7の回路では、静電容量増幅器の静電容
量に応じて発振器の周波数が変化し、その周波数が周波
数−電圧変換器によって電圧値に変換される。周波数−
電圧変換器の出力電圧は、用紙サイズ検知器71からの
信号に基づいてスイッチS1〜S4 が切替えられ、これ
に接続される演算増幅器33,34,35,36の1ま
たは複数に用紙サイズ検知器71の出力電圧が入力さ
れ、基準電圧VS との比較が行われ、一つの判定信号が
オア回路37から出力される。
【0041】ここで、電圧比較器を用紙のサイズ、縦/
横給紙ごとに複数設けておき、例えば判定基準電圧VS1
をA4サイズ縦送り紙葉の正常送りの場合の出力電圧と
重送の場合の出力電圧との間に設定することによって重
送の判定信号を得ることができる。また、例えば判定基
準電圧VS2をA4サイズ縦送り紙葉の正常送りの場合の
出力電圧と不送りの場合の出力電圧との間に設定するこ
とによって正常な送り信号を得ながら、この信号の時間
幅を測定して連送の判定信号とするなどの応用も種々可
能である。
【0042】図9は用紙サイズ検知器の他の例を示す回
路図である。なお、図9においては図7と同一であるも
のには同一参照数字を用いたので、ここでは重複する説
明を省略する。
【0043】本実施例が図7の実施例と相違する点は、
用紙サイズ検知器からの信号に応じた出力信号を発生す
る切換器38の出力信号によって演算増幅器43の利得
を変更するようにしたところにある。切換器38の出力
電圧は抵抗39,40,41,42を介して演算増幅器
43の逆相入力端子に印加される。演算増幅器43は増
幅器を形成しており、出力端子と入力端子との間に抵抗
44(Rf2 )が接続され、正相入力端子はアースに接
続されている。
【0044】この実施例では、演算増幅器43が反転増
幅器であるので、その利得Gは抵抗器の比で決まり、G
=Rf2 /RS1となる。例えば、A4サイズ縦送りは一
定の抵抗値として抵抗39の値を2対1に設定しておけ
ば、図7で基準電圧VS1を1対2に変更させた場合と同
様の作用を行うことになる。
【0045】この実施例における電圧比較器は、演算増
幅器45の逆相入力端子が入力端子にされ、その正相入
力端子は可変抵抗器46の可変端子に接続され、この可
変抵抗器46には基準電圧47(VS )が印加されてい
る。演算増幅器45の出力端子には抵抗48が接続さ
れ、この抵抗48の出力端には電源V2 とアース間に挿
入されたダイオード50,51の中間接続点が接続さ
れ、この中間接続点にはアンド回路49が接続されてい
る。
【0046】図10は用紙サイズ検知器のさらに他のを
示す回路図である。なお、図10においては図7と同一
であるものには同一参照数字を用いたので、ここでは重
複する説明を省略する。
【0047】本実施例は導電性電極17に信号処理器5
0が接続され、この信号処理器49に切換器38が接続
され、この切換器38の後段に図8に示した演算増幅器
33,34,35,36からなる比較器が接続され、さ
らに比較器にはオア回路37が接続されている。
【0048】この実施例は、静電容量変化を検出する信
号処理方法が前記実施例とは異なる。前記実施例が発振
器および周波数−電圧変換器を用いていたのに対し、こ
れら回路を通さずに静電容量を交流電圧に変え、これを
整流して直流電圧を得、この電圧を切換器38に印加す
る方式をとっている。この実施例は、信号処理方法が異
なるのみで、得られる効果は前記実施例と同一である。
【0049】図11は用紙サイズ検知器のさらに他の例
を示す回路図である。なお、図11においては図10と
同一であるものには同一参照数字を用いたので、ここで
は重複する説明を省略する。
【0050】交流源53には導電性電極17および抵抗
54が直列接続され、導電性電極17の一方には切換器
38が接続され、他方には抵抗55を介して比較器56
の正相入力端子に接続されている。切換器38の各スイ
ッチの出力端にはコンデンサ57(CS1),58
(CS2),59(CS3),60(CS4)が接続され、そ
の出力端は共通接続され、この接続点に抵抗61,62
が接続されている。抵抗61の他端は接地され、抵抗6
2の他端は比較器56の逆相入力端子に接続されてい
る。そして、比較器56の出力端子と逆相入力端子との
間には抵抗63が接続され、正相入力端子とアース間に
は抵抗64が接続されている。
【0051】この実施例では、導電性電極17による静
電容量、コンデンサ57〜60、抵抗54,61によっ
てブリッジを形成しており、このブリッジの対角線上の
2点を出力端子とし、この出力端子に生じる電圧が導電
性電極17の静電容量変化に応じて変化するのを比較器
56によって検出する。
【0052】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0053】請求項1の紙葉類の異常送り検知装置にお
いては、用紙搬送路内に設置され、搬送されてくる紙葉
類の不送り、重送、連送などの搬送異常を検出する検知
装置において、通過する紙面の両面に対向させて前記用
紙搬送路内に設置される導電性電極と、この導電性電極
間の静電容量を増幅する静電容量増幅器と、該静電容量
増幅器で得られた静電容量値に基づいて搬送異常を判定
する手段とを設けるようにしたので、容量変化から用紙
搬送の異常を検知することが可能になる。
【0054】請求項2の紙葉類の異常送り検知装置にお
いては、前記静電容量値を電圧値に変換し、この電圧値
を用紙サイズ検知器の出力状態に応じて基準値との比較
を行う比較手段を設けるようにしたので、用紙サイズ、
縦送り/横送りの変更にも対応できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紙葉類の異常送り検知装置の一実
施例を示す正面図である。
【図2】検出系の構成を示す回路図である。
【図3】本発明に係る導電性電極の電極間が空気だけの
場合の静電容量の形成説明図である。
【図4】本発明に係る導電性電極の電極間に紙が1枚挿
入された場合の静電容量の形成説明図である。
【図5】本発明に係る導電性電極の電極間に紙が2枚挿
入された場合の静電容量の形成説明図である。
【図6】図2の回路の等価回路を示す回路図である。
【図7】紙葉類の異常送り検知装置の詳細を示す回路図
である。
【図8】用紙サイズ検知器の一例を示す回路図である。
【図9】用紙サイズ検知器の他の例を示す回路図であ
る。
【図10】用紙サイズ検知器のさらに他の例を示す回路
図である。
【図11】用紙サイズ検知器のさらに他の例を示す回路
図である。
【図12】紙の厚さを検出する従来の紙葉類の異常送り
検知装置の概略構成を示す正面図である。
【図13】紙の通過時間を検出する従来の紙葉類の異常
送り検知装置の概略構成を示す正面図である。
【図14】紙の厚さおよび通過時間を検出する従来の紙
葉類の異常送り検知装置の概略構成を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
17 導電性電極 18,29,33,34,35,36 演算増幅器 19,20,21 抵抗 27 コンデンサ 28,29 ダイオード 37 オア回路 43,45 演算増幅器 49 信号処理回路 52 信号処理器 53 交流源 54,55,61 抵抗 56 比較器 57,58,59,60 コンデンサ 71 切換器 72 底板 73 スリッタ 100 静電容量増幅器 101 処理回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙搬送路内に設置され、搬送されてく
    る紙葉類の不送り、重送、連送などの搬送異常を検出す
    る検知装置において、通過する紙面の両面に対向させて
    前記用紙搬送路内に設置される導電性電極と、この導電
    性電極間の静電容量を増幅する静電容量増幅器と、該静
    電容量増幅器で得られた静電容量値に基づいて搬送異常
    を判定する手段とを具備することを特徴とする紙葉類の
    異常送り検知装置。
  2. 【請求項2】 前記静電容量値を電圧値に変換し、この
    電圧値を用紙サイズ検知器の出力状態に応じて基準値と
    の比較を行う比較手段をさらに設けたことを特徴とする
    請求項1記載の紙葉類の異常送り検知装置。
JP11037892A 1992-04-28 1992-04-28 紙葉類の異常送り検知装置 Pending JPH05301655A (ja)

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JP11037892A JPH05301655A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 紙葉類の異常送り検知装置

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JP11037892A JPH05301655A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 紙葉類の異常送り検知装置

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JPH05301655A true JPH05301655A (ja) 1993-11-16

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11037892A Pending JPH05301655A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 紙葉類の異常送り検知装置

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JP (1) JPH05301655A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0873075A (ja) * 1994-09-08 1996-03-19 Heidelberger Druckmas Ag 無接触式二重枚葉紙コントロール装置

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JPH0873075A (ja) * 1994-09-08 1996-03-19 Heidelberger Druckmas Ag 無接触式二重枚葉紙コントロール装置

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