JPH05301060A - 細胞洗浄遠心機 - Google Patents
細胞洗浄遠心機Info
- Publication number
- JPH05301060A JPH05301060A JP10698892A JP10698892A JPH05301060A JP H05301060 A JPH05301060 A JP H05301060A JP 10698892 A JP10698892 A JP 10698892A JP 10698892 A JP10698892 A JP 10698892A JP H05301060 A JPH05301060 A JP H05301060A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- washing
- test tube
- centrifugal machine
- cell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Centrifugal Separators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は細胞洗浄遠心機に関するものであ
り、その目的とするところは感染のおそれがある生体細
胞を洗浄する場合にも、感染性物質の含まれた洗浄液水
滴を遠心機外に出さない、安全な細胞洗浄遠心機とする
ことである。 【構成】 ロータ室８内の空気を排気する排気装置１１
とフィルタ１２を取り付け、試験管６から飛び散った洗
浄液の霧状の水滴をフィルタ１２で取り除き、遠心機外
へ排出することで、遠心機を使用する人間が水滴を吸収
したり、接触しないよう安全に使用できるようにした。
り、その目的とするところは感染のおそれがある生体細
胞を洗浄する場合にも、感染性物質の含まれた洗浄液水
滴を遠心機外に出さない、安全な細胞洗浄遠心機とする
ことである。 【構成】 ロータ室８内の空気を排気する排気装置１１
とフィルタ１２を取り付け、試験管６から飛び散った洗
浄液の霧状の水滴をフィルタ１２で取り除き、遠心機外
へ排出することで、遠心機を使用する人間が水滴を吸収
したり、接触しないよう安全に使用できるようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は遠心力を利用して、赤血
球等の生体細胞を洗浄する装置において、感染のおそれ
のある細胞を洗浄した洗浄液の飛散防止に関するもので
ある。
球等の生体細胞を洗浄する装置において、感染のおそれ
のある細胞を洗浄した洗浄液の飛散防止に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来の装置は、例えば特開平１−３５６
９９号公報に記載のように細胞洗浄後の洗浄液は、遠心
機のロータ室内に飛散し自然落下により下方へ流れて行
くような構造であった。
９９号公報に記載のように細胞洗浄後の洗浄液は、遠心
機のロータ室内に飛散し自然落下により下方へ流れて行
くような構造であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の細胞洗浄遠心機
は、細胞を洗浄する方法として、まずモータをある回転
数で回転させ、試験管に前もって入れられた細胞試料
に、分配素子により洗浄液を注入する。次に高速回転で
モータを回転し、洗浄液中に浮遊した細胞を試験管底部
に沈める。次に一度回転を止め、磁気装置により、ロー
タ上の試験管ホルダーを垂直に近い角度で保持し、低速
で回転する。すると遠心力により試験管内の洗浄液は、
試験管外へ飛び出して、試験管底部に洗浄された細胞が
残る。このようなプロセスを数回繰り返して細胞を洗浄
するが、洗浄後の洗浄液を遠心機のロータ室内に飛び散
らせていることにより、感染のおそれのある細胞、例え
ばエイズ、肝炎等の血球を洗浄した場合、洗浄後、遠心
機のドアを開けた人間が飛散した洗浄液の一部を吸引し
たり、目等の粘膜に付着した場合、感染する危険性が大
であった。
は、細胞を洗浄する方法として、まずモータをある回転
数で回転させ、試験管に前もって入れられた細胞試料
に、分配素子により洗浄液を注入する。次に高速回転で
モータを回転し、洗浄液中に浮遊した細胞を試験管底部
に沈める。次に一度回転を止め、磁気装置により、ロー
タ上の試験管ホルダーを垂直に近い角度で保持し、低速
で回転する。すると遠心力により試験管内の洗浄液は、
試験管外へ飛び出して、試験管底部に洗浄された細胞が
残る。このようなプロセスを数回繰り返して細胞を洗浄
するが、洗浄後の洗浄液を遠心機のロータ室内に飛び散
らせていることにより、感染のおそれのある細胞、例え
ばエイズ、肝炎等の血球を洗浄した場合、洗浄後、遠心
機のドアを開けた人間が飛散した洗浄液の一部を吸引し
たり、目等の粘膜に付着した場合、感染する危険性が大
であった。
【０００４】本発明の目的は、細胞洗浄遠心機を使用す
る人間に、飛散した洗浄液がかからないよう感染のおそ
れのない安全な遠心機を得ることを目的としている。
る人間に、飛散した洗浄液がかからないよう感染のおそ
れのない安全な遠心機を得ることを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の細胞洗浄遠心機においてはロータが回転す
る室内の空気を外部に排気する排気装置と排気する空気
中の微粒子を取り除くフィルターを取り付けたものであ
る。
に、本発明の細胞洗浄遠心機においてはロータが回転す
る室内の空気を外部に排気する排気装置と排気する空気
中の微粒子を取り除くフィルターを取り付けたものであ
る。
【０００６】フィルターは、より細かい粒子を補集でき
るものが望ましいが、細菌、ウィルス等は、水を主体と
する洗浄液と共に飛散するため、その粒子径は、せいぜ
２μｍであり、フィルターも２μｍまでの粒子を補集で
きる性能のものを選択し取り付ける。
るものが望ましいが、細菌、ウィルス等は、水を主体と
する洗浄液と共に飛散するため、その粒子径は、せいぜ
２μｍであり、フィルターも２μｍまでの粒子を補集で
きる性能のものを選択し取り付ける。
【０００７】
【作用】上記のように構成された細胞洗浄遠心機は、試
験管の上澄をすてる過程で、ロータ室内が感染のおそれ
のある洗浄液の霧状の水滴で満たされても、排気装置が
ロータ室の空気とともに水滴もロータ室外へ排気し、か
つ排気された水滴は、フィルターにより取り除かれるた
め清浄な空気として遠心機外へ排出される。
験管の上澄をすてる過程で、ロータ室内が感染のおそれ
のある洗浄液の霧状の水滴で満たされても、排気装置が
ロータ室の空気とともに水滴もロータ室外へ排気し、か
つ排気された水滴は、フィルターにより取り除かれるた
め清浄な空気として遠心機外へ排出される。
【０００８】
【実施例】図１は本発明の細胞洗浄遠心機の実施例を示
す縦断面図である。赤血球等の生体細胞を試験管６に入
れ、試験管ホルダー４に装着する。モータ１と駆動軸２
により連結されたロータ３をある回転数で回転させると
試験管ホルダー４はロータ３に回転自在に装着されてい
るので垂直方向から水平方向に移動する。この時ロータ
３と共に回転している試験管ホルダーの保持体５により
ある角度以上に移動できなくなり固定される。この状態
でポンプ１０により洗浄液容器１１から分配素子７に注
入する。ロータと共に回転している分配素子７に入った
洗浄液は遠心力の働きにより外周に移動し試験管６に注
入される。注入された洗浄液により試験管６内の細胞は
洗浄される。その後、細胞は遠心回転により沈でんさ
せ、一度ロータを停止後コイルにより作動する磁気装置
９により試験管ホルダー４を垂直方向にしたまま回転さ
せると試験管６内の上澄液だけが排出され沈でんした細
胞が残る。これを数回くり返して細胞の洗浄を行う。ロ
ータ室８には排気装置１１とフィルタ１２を設置しロー
タ室８内の飛び散って霧状になった洗浄液の水滴を、空
気とともに排気しフィルタ１２により水滴を取り除き、
空気だけを遠心機外へ排出する。空気の流れは、図１の
矢印に示す如く、ロータ室８の上部細孔より、流入し、
ロータ室８内を下方に回り、排出装置からフィルターを
通り外部へ出
す縦断面図である。赤血球等の生体細胞を試験管６に入
れ、試験管ホルダー４に装着する。モータ１と駆動軸２
により連結されたロータ３をある回転数で回転させると
試験管ホルダー４はロータ３に回転自在に装着されてい
るので垂直方向から水平方向に移動する。この時ロータ
３と共に回転している試験管ホルダーの保持体５により
ある角度以上に移動できなくなり固定される。この状態
でポンプ１０により洗浄液容器１１から分配素子７に注
入する。ロータと共に回転している分配素子７に入った
洗浄液は遠心力の働きにより外周に移動し試験管６に注
入される。注入された洗浄液により試験管６内の細胞は
洗浄される。その後、細胞は遠心回転により沈でんさ
せ、一度ロータを停止後コイルにより作動する磁気装置
９により試験管ホルダー４を垂直方向にしたまま回転さ
せると試験管６内の上澄液だけが排出され沈でんした細
胞が残る。これを数回くり返して細胞の洗浄を行う。ロ
ータ室８には排気装置１１とフィルタ１２を設置しロー
タ室８内の飛び散って霧状になった洗浄液の水滴を、空
気とともに排気しフィルタ１２により水滴を取り除き、
空気だけを遠心機外へ排出する。空気の流れは、図１の
矢印に示す如く、ロータ室８の上部細孔より、流入し、
ロータ室８内を下方に回り、排出装置からフィルターを
通り外部へ出
【０００９】る。
【発明の効果】本発明によれば、感染のおそれのある洗
浄液の霧状の水滴を遠心機外へ水滴を取り除いた洗浄な
空気として排出したので、遠心機を使用する人間は、そ
の水滴を吸引したり、接触したりすることによる感染の
おそれがなくなり、安全な細胞洗浄遠心機とすることが
できた。
浄液の霧状の水滴を遠心機外へ水滴を取り除いた洗浄な
空気として排出したので、遠心機を使用する人間は、そ
の水滴を吸引したり、接触したりすることによる感染の
おそれがなくなり、安全な細胞洗浄遠心機とすることが
できた。
【図１】 本発明になる細胞洗浄遠心の縦断面図であ
る。
る。
１はモータ、２は駆動軸、３はロータ、４は試験管ホル
ダー、５は保持体、６は試験管、７は分配素子、８はロ
ータ室、９は磁気装置、１０はポンプ１１は排気装置、
１２はフィルターである。
ダー、５は保持体、６は試験管、７は分配素子、８はロ
ータ室、９は磁気装置、１０はポンプ１１は排気装置、
１２はフィルターである。
Claims (1)
- 【請求項１】 モータと、該モータの駆動軸により連結
されて回転するロータと、該ロータ上に円形に整理して
回転自在に装着され、ロータ回転時、遠心力で垂直方向
から水平方向に動き得る多数の試験管ホルダーと、該ロ
ータと同時に回転し、該試験管ホルダーを回転時にある
傾き角度に固定する保持体と、この時、多数の試験管内
に液体を注入できる分配素子と、該分配素子に洗浄液を
送り込むポンプと、該試験管を上澄をあける状態では垂
直または小さな角度に該試験管ホルダーを保持する磁気
装置を備えた遠心機において、該ロータが回転する室内
の空気を外部に排気する排気装置と該排気装置に付属
し、排気する空気中の微粒子を取り除くフィルターを設
けたことを特徴とする細胞洗浄遠心機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10698892A JPH05301060A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 細胞洗浄遠心機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10698892A JPH05301060A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 細胞洗浄遠心機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05301060A true JPH05301060A (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=14447632
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10698892A Pending JPH05301060A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 細胞洗浄遠心機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05301060A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19532134C2 (de) * | 1994-10-27 | 2000-07-13 | Sharp Kk | Laserscanner |
| US6846281B2 (en) * | 2002-05-17 | 2005-01-25 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Bio cell cleaning centrifuge having detachable chamber body |
| US6857997B2 (en) * | 2002-05-17 | 2005-02-22 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Bio cell cleaning centrifuge having bio cell cleaning rotor provided with cleaning liquid distributor |
| KR100858352B1 (ko) * | 2007-02-21 | 2008-09-11 | 주식회사 자이로젠 | 원심분리기 |
| KR20160014104A (ko) | 2014-04-25 | 2016-02-05 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 기능 유닛, 아날로그 입력 유닛, 프로그래머블 컨트롤러 시스템 |
| US20220184639A1 (en) * | 2019-06-27 | 2022-06-16 | Eppendorf Himac Technologies Co., Ltd. | Centrifuge |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP10698892A patent/JPH05301060A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19532134C2 (de) * | 1994-10-27 | 2000-07-13 | Sharp Kk | Laserscanner |
| US6846281B2 (en) * | 2002-05-17 | 2005-01-25 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Bio cell cleaning centrifuge having detachable chamber body |
| US6857997B2 (en) * | 2002-05-17 | 2005-02-22 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Bio cell cleaning centrifuge having bio cell cleaning rotor provided with cleaning liquid distributor |
| DE10311328B4 (de) * | 2002-05-17 | 2014-07-31 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Biozellenreinigungszentrifuge mit abnehmbarem Kammerkörper |
| KR100858352B1 (ko) * | 2007-02-21 | 2008-09-11 | 주식회사 자이로젠 | 원심분리기 |
| KR20160014104A (ko) | 2014-04-25 | 2016-02-05 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 기능 유닛, 아날로그 입력 유닛, 프로그래머블 컨트롤러 시스템 |
| US20220184639A1 (en) * | 2019-06-27 | 2022-06-16 | Eppendorf Himac Technologies Co., Ltd. | Centrifuge |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010918 |