JPH05299367A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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Publication number
JPH05299367A
JPH05299367A JP12668892A JP12668892A JPH05299367A JP H05299367 A JPH05299367 A JP H05299367A JP 12668892 A JP12668892 A JP 12668892A JP 12668892 A JP12668892 A JP 12668892A JP H05299367 A JPH05299367 A JP H05299367A
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JP
Japan
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process gas
heat
heat treatment
fibrous body
semiconductor wafer
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Application number
JP12668892A
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English (en)
Inventor
Wataru Okase
亘 大加瀬
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Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Tohoku Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Tohoku Ltd
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Publication date
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Priority to US08/341,047 priority patent/US5651670A/en
Priority to US08/410,538 priority patent/US5662469A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成によって、熱処理容器に供給され
るプロセスガスを適当な高さの安定した温度状態に保つ
ことができ、良好な熱処理を達成することのできる熱処
理装置を提供すること。 【構成】 被処理体が配置される熱処理容器と、この熱
処理容器内にプロセスガスを供給するためのプロセスガ
ス供給路と、このプロセスガス供給路における熱を受け
る個所に配設された、化学的に不活性な物質より成る繊
維状体とを有して成ることを特徴とする。繊維状体は、
不純物濃度が100ppm以下の石英または炭化ケイ素
により構成され得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハなどの被
処理体を熱処理するための熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おいては、半導体ウエハを熱処理する各種の工程が含ま
れ、具体的には、例えば、酸化拡散処理、減圧酸化拡散
処理などがある。そして、例えば半導体ウエハの酸化拡
散処理に使用される縦型のバッチ処理型熱処理装置の一
例においては、被処理体である複数の半導体ウエハが配
置される処理容器と、この処理容器の外周に配置された
発熱源と、この発熱源の外側において処理容器を取囲む
よう配置された断熱層とにより構成される。
【0003】また、例えば半導体ウエハの熱処理は、多
くの場合に、目的に応じた種類のプロセスガスが熱処理
容器に供給された状態で行われ、例えば半導体ウエハの
酸化処理の一例においては、外部燃焼装置において水素
ガスを酸素ガスと燃焼させて生成する水蒸気がプロセス
ガスとして熱処理容器に供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の熱処理
装置においては、熱処理容器に供給されるプロセスガス
については厳密な温度制御を行うことが困難であってそ
の温度状態が安定しておらず、このため、熱処理容器内
の半導体ウエハの温度が不安定となって良好な熱処理を
達成することができないという問題があった。
【0005】本発明の目的は、簡単な構成によって、熱
処理容器に供給されるプロセスガスを適当な高さの安定
した温度状態に保つことができ、良好な熱処理を達成す
ることのできる熱処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の熱処理装置は、被処理体が配置される熱処
理容器と、この熱処理容器内にプロセスガスを供給する
ためのプロセスガス供給路と、このプロセスガス供給路
における熱を受ける個所に配設された、化学的に不活性
な物質より成る繊維状体とを有して成ることを特徴とす
る。そして、前記繊維状体としては、不純物濃度が10
0ppm以下の石英または炭化ケイ素より成るものが好
ましく用いられる。
【0007】
【作用】本発明においては、熱処理容器内にプロセスガ
スを供給するためのプロセスガス供給路における熱を受
ける個所に、化学的に不活性な物質より成る繊維状体が
配設されているため当該繊維状体自体が加熱されて高温
となり、プロセスガスがこの繊維状体に接触しながら流
過して熱処理容器内に導入されるため、当該プロセスガ
スの温度状態がきわめて安定したものとなり、その結
果、被処理体に対して均一で良好な熱処理を達成するこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。なお、以
下の実施例は被処理体として半導体ウエハを使用した例
であるが、本発明では半導体ウエハに限定されることは
なく、例えばLCD等のようにその他の被処理体を用い
ることもできる。
【0009】〔実施例1〕図1は本発明の一実施例に係
る熱処理装置の概略断面図を示す。この熱処理装置は、
その軸が上下方向に伸びるよう設けられた円筒状の石英
より成る熱処理容器10を有し、その上部壁にはプロセ
スガス供給管12が接続されている。このプロセスガス
供給管12の上端には、シール部13を介して伸縮自在
のベローズ15の一端が連結され、またこのベローズ1
5の他端にはシール部14を介してプロセスガス給送管
18が接続され、このプロセスガス給送管18に、プロ
セスガス源として、この例では水素ガスが酸素ガスと燃
焼されて水蒸気を発生する水蒸気発生装置17が設けら
れている。19はシールコネクタである。
【0010】熱処理容器10の開放された下端には、マ
ニホルド部20が一体的に形成されており、このマニホ
ルド部20にはプロセスガス排出口21が例えば周方向
に離間した複数個所、例えば3〜6個所に設けられてい
る。このマニホルド部20の内周には、プロセスガス排
出口21より下方のレベルにおいて、各々内方に突出す
るよう鍔状部分22,23が上下に離間して形成され、
マニホルド部20の下部開口を塞ぐシャッター板28の
外周縁部が鍔状部分22,23内に挿入されている。
【0011】マニホルド部20の下方には処理予備室3
0が設けられており、この処理予備室30の両側には、
ゲートバルブGBを有する2つの真空予備室31,32
がそれぞれ隣接して設けられており、その各々にはウエ
ハ移載手段33,34が設けられている。
【0012】25はウエハ保持具であって、処理される
べき半導体ウエハWを水平に保持するためのウエハ載置
部25Aと、このウエハ載置部25Aから下方に伸びる
支持管部25Bとにより構成されている。そして、支持
管部25Bは、前記シャッター板28を貫通し、処理予
備室30の底壁の貫通孔36を通ってその下端が昇降機
構40に保持されている。このウエハ保持具25は、例
えば高純度炭化ケイ素(SiC)、石英(SiO2 )な
どの耐熱性が大きくて汚染の少ない材料により構成され
るが、高純度炭化ケイ素は石英よりも耐熱性が優れてお
り、約1200℃の高温にも十分に耐えることができる
ので好ましい。
【0013】図示の昇降機構40は、モータ41に連結
されたスクリュー軸42に駆動アーム43の基部44が
螺合されて構成され、この駆動アーム43の先端にウエ
ハ保持具25の支持管部25Bの下端が固定されてお
り、この昇降機構40により、ウエハ保持具25のウエ
ハ載置部25Aは、熱処理容器10内の上部位置と処理
予備室30内の位置間において、上昇および下降され
る。処理予備室30の底壁と駆動アーム43の先端との
間には、貫通孔36を包囲した状態で伸縮自在のベロー
ズ45が接続されており、これにより、熱処理容器10
内および処理予備室30が外部空間から気密に遮断され
ている。
【0014】熱処理容器10の上部および外周には断熱
層50が設けられており、この断熱層50の上部内面に
は、前記プロセスガス供給管12の下端に接近したレベ
ルにおいて、ヒータ52が半導体ウエハWの処理面(図
の例では上面)と対向するよう設けられている。ヒータ
52は、この例では3つのリング状のヒータエレメント
52A,52Bおよび52Cが内方からこの順に外方に
位置されて構成されている。
【0015】ヒータ52は、例えば二ケイ化モリブデン
(MoSi2 )、鉄(Fe)とクロム(Cr)とアルミ
ニウム(Al)の合金線であるカンタル(商品名)線な
どの抵抗発熱体を面状に配置することにより構成するこ
とができる。そして、二ケイ化モリブデンは、単線とし
て使用することができ、カンタル線はコイルとして使用
することができる。特に、二ケイ化モリブデンは約18
00℃の高温にも十分に耐えることができるので、好適
である。
【0016】ヒータ52の外径は半導体ウエハWの外径
の2倍以上であることが好ましく、このような条件を満
たすことにより、半導体ウエハWの中央部と周辺部との
間の温度差を十分に小さくすることができ、半導体ウエ
ハWの処理面の全面を均一な温度で熱処理することがで
きる。また、ヒータ52の発熱面は、全体が一様な平面
であってもよいし、周辺部が半導体ウエハWに接近する
方向に湾曲していてもよい。
【0017】ヒータエレメント52A,52Bおよび5
2Cは、通常、半導体ウエハWの最高使用温度よりも1
00〜300℃高い温度に制御されるので、その各々が
個別に加熱制御部(図示省略)により駆動されることが
好ましく、具体的には、ヒータ52A,52Bおよび5
2Cの適宜の位置に熱電対などの温度センサー(図示省
略)が配置され、これよりの検出信号に基づいてその発
熱状態が制御されるようになっている。
【0018】ヒータ52と半導体ウエハWとの間には、
半導体ウエハWの処理面に対向するよう板状の均熱部材
55が配置されている。この均熱部材55は、ヒータ5
2によって生ずる発熱ムラを解消して半導体ウエハWに
向かう放射熱を十分に垂直方向に制御するものである。
この均熱部材55は、例えば高純度炭化ケイ素、石英な
どにより構成され、その外径は半導体ウエハWの外径の
2倍以上であることが好ましい。
【0019】更に、プロセスガス供給管12の外周を包
囲するよう、円筒状ヒータ53が断熱層50の内側に設
けられている。この円筒状ヒータ53は、ヒータ52と
同様の材料により構成することができ、独立してその発
熱状態が制御されるものであることが好ましい。
【0020】断熱層50は、例えばアルミナセラミック
スから構成され、熱処理容器10の外周を空間を介して
包囲すると共に、ヒータ52および円筒状ヒータ53の
外面を覆っている。この断熱層50の内径は、半導体ウ
エハWの処理温度を考慮して定めることが好ましいが、
例えば半導体ウエハWが8インチの場合には、その2倍
程度の400〜500mm程度とされる。
【0021】前記プロセスガス供給管12における円筒
状ヒータ53に包囲された部分内には、繊維状体充填部
Fが設けられている。この繊維状体充填部Fは、具体的
には繊維状体保持部材とこれに保持された繊維状体とに
より構成される。図2は繊維状体保持部材70の一例の
斜視図であって、この繊維状体保持部材70は、図3に
示すようにプロセスガス供給管12のシール部13を構
成するフランジ部12Aによって保持されるフランジ状
リング部71と、このリング部71の径方向に伸びる支
持杆部72と、この支持杆部72の中央から下方に伸び
るロッド部73と、このロッド部73に上下方向に離間
した複数の位置において、各々水平面内に延びるよう固
定された支持棚板部74とより成り、その全体が例えば
石英により一体的に形成されている。
【0022】支持棚板部74は、プロセスガス供給管1
2の内径より小さい外形を有する円形板であってこの例
では4枚設けられており、各支持棚板部74は、その中
心から外れた位置においてロッド部73が貫通する状態
となるよう固定され、これにより、順次の支持棚板部7
4が、プロセスガス供給管12内において交互に左右に
変位してプロセスガス供給管12の内壁との間に空隙G
が形成された状態とされている。
【0023】このような構成の繊維状体保持部材70に
より、図3に示すように、プロセスガス供給管12内に
繊維状体80が適宜の通気性を有する状態に充填され保
持されて繊維状体充填部Fが構成される。ここに繊維状
体80は、特にプロセスガスに対して化学的に不活性な
物質より成るものであることが必要である。具体的に
は、不純物濃度が100ppm以下、すなわち純度が9
9.999%以上の石英または炭化ケイ素のファイバー
より成るものが繊維状体80として好適に用いられる。
【0024】繊維状体充填部Fを構成する繊維状体80
の形態は特に限定されるものではなく、ロービング、ヤ
ーン、チョップドストランド、ヤーンを用いた編体、織
布状体、不織布状体、その他の形態のものを用いること
ができる。そして、繊維状体80の充填状態は、例えば
プロセスガスの下流に向かうに従って充填密度が高くな
る状態とすることが好ましい。
【0025】以上のような構成の熱処理装置は次のよう
に動作して半導体ウエハWの熱処理が行われる。すなわ
ち、プロセスガス給送管18よりのプロセスガスは、ベ
ローズ15およびプロセスガス供給管12を通って熱処
理容器10に供給されるが、プロセスガス供給管12に
おいてプロセスガスは繊維状体充填部Fを通過すること
となる。
【0026】具体的には、図3に示されているように、
リング部71の中央開口から流入するプロセスガスは、
繊維状体保持部材70に支持された繊維状体80を通過
し、空隙Gにおいて支持棚板部74を通過する。このと
き、繊維状体80は円筒状ヒータ53によって加熱され
ているためプロセスガスが加熱または保温され、これと
同時に繊維状体80を通過することによって均一な流れ
となる。その後、プロセスガスは熱処理容器10内に流
入して半導体ウエハWの保持領域を通過し、マニホルド
部20のプロセスガス排出口21より排出される。
【0027】以上のようにプロセスガスが供給されると
共にヒータ52が作動された状態において、半導体ウエ
ハWを保持したウエハ保持具25が、昇降機構40によ
りヒータ52に向けて急速に上昇移動させられ、所定の
時間保持されて半導体ウエハWについて所期の熱処理が
なされ、その後急速に下降移動させられる。ここに、ヒ
ータ52は、図示しない電力制御装置によって、目的と
する熱処理の種類に応じた発熱温度に制御される。ま
た、ウエハ保持具25の上昇速度または下降速度は、モ
ータ41の回転状態を制御することにより適宜調整する
ことができるが、例えば50〜200mm/sec以上
であることが好ましい。半導体ウエハWの熱処理中は、
例えばモータによる回転機構(図示省略)により、半導
体ウエハWをその中心を軸として回転させることが好ま
しい。
【0028】処理予備室30では、半導体ウエハWの出
し入れが行われる。すなわち、昇降機構40が下降した
状態で熱処理済みの半導体ウエハWが、移載手段33ま
たは34によりウエハ保持具25から真空予備室31ま
たは32を介して外部に配置される収納容器(図示省
略)に移載され、次いで、次に処理すべき別の半導体ウ
エハWが、移載手段33または34により収納容器(図
示省略)から真空予備室31または32を介して処理予
備室30に移送されてウエハ保持具25のウエハ載置部
25A上にセットされる。
【0029】以上において、ウエハ保持具25の支持管
部25Bにおける内部空間を利用して、光または熱電対
により半導体ウエハWの温度を監視することができ、ま
た窒素ガスなどのパージガスを流入させることができ
る。また、外部から直接、あるいはベローズ45の内部
を介して処理予備室30にパージガスを供給し、これに
より、熱処理容器10の内部空間に連通する処理予備室
30内の空間を不活性雰囲気に維持することができる。
このパージガスは、例えばシャッター板28と鍔状部分
22,23との間を流過してマニホルド部20内に至
り、プロセスガス排出口21から排出される。
【0030】以上の実施例によれば以下の作用効果が得
られる。 (1)プロセスガス供給管12における繊維状体充填部
Fの繊維状体80は、円筒状ヒータ53により加熱され
た状態となっており、しかも繊維状体80は非常に大き
い表面積を有するため、この繊維状体充填部Fを通過す
ることにより、プロセスガスは高い効率で加熱されある
いは保温状態に保たれ、その結果、きわめて安定な温度
状態となる。従って、例えばプロセスガスが水蒸気であ
る酸化熱処理装置において、仮に水蒸気の温度が低くな
って結露するような場合にも、繊維状体80によって加
熱されることによって再蒸発するようになる。そして、
このような温度状態が安定したプロセスガスが熱処理容
器10内に供給されるため、半導体ウエハWの被処理面
に対して、所期の熱処理を安定にしかも高い均一性をも
って行うことができる。繊維状体80は、不純物濃度が
100ppm以下の石英または炭化ケイ素より成るもの
であれば、プロセスガスに対して不純物が混入されるお
それはない。
【0031】(2)プロセスガスは、繊維状体80を通
過することにより、その流れが均一なものとなるので、
この点からも半導体ウエハWの熱処理の均一性を高くす
ることができる。 (3)熱処理容器10よりの放射熱が繊維状体充填部F
により遮断されるため、プロセスガス供給管12におけ
る繊維状体充填部Fより外部側における放射熱による悪
影響が防止される。 (4)円筒状ヒータ53の発熱状態を制御することによ
り繊維状体80の温度を制御することができ、従って熱
処理容器10内に供給されるプロセスガスの温度を制御
することができ、この点からも熱処理の均一性を高いも
のとすることができる。 (5)ヒータ52が個別に制御可能なヒータエレメント
によって構成されることにより、半導体ウエハWの被処
理面を、所期の温度で高い均一性をもって熱処理するこ
とが可能となる。
【0032】〔変形例〕以上において、繊維状体保持部
材は、繊維状体80をプロセスガス供給管12に保持す
ることができるものであればよく、具体的な構成は任意
である。例えば図4に示すように、プロセスガス供給管
12のフランジ部12Aによって保持されるフランジ部
81を有する円筒状容器82であって、その底壁84に
多数の貫通孔83が形成されたものより成る繊維状体保
持部材85を用い、円筒状容器82の内部に繊維状体8
0を充填するようにしてもよい。あるいは、図5に示す
ように、プロセスガス供給管12に、その内部空間を塞
ぐよう隔壁87を設けてこれに多数の貫通孔88を形成
し、この隔壁87上の空間内に繊維状体80を充填する
ようにしてもよい。
【0033】また、繊維状体充填部Fの繊維状体80
は、プロセスガス供給管12の内部空間を介して熱処理
容器10に係るヒータ52による熱を受けて高温となる
ので、円筒状ヒータ53は必ずしも必須のものではな
い。このように、繊維状体充填部Fは、その繊維状体8
0がいずれかのヒータからの熱を受ける個所に形成され
れば十分である。
【0034】〔実施例2〕図6は本発明の他の実施例を
示す。この例の熱処理装置は、上端が閉塞された例えば
石英より成る円筒状の熱処理容器100を備え、その開
放された下部にはマニホルド部101が設けられてい
る。熱処理容器100の外周面および上面を覆うよう、
外面にステンレス鋼などよりなる外匣材102を有する
断熱層103が設けられ、この断熱層103の内周には
ヒータ104が配設されている。
【0035】熱処理容器100内には、上端が開放され
た例えば石英より成る内筒110がその下端がマニホル
ド部101に接続して設けられ、この内筒110と熱処
理容器100との間に筒状空間111が形成され、この
筒状空間111はその上部において熱処理容器100内
の空間と連通している。マニホルド部101には、筒状
空間111と連通するプロセスガス導入口112が形成
されると共に、熱処理容器100内空間と連通するプロ
セスガス排出口113が形成されている。
【0036】115はマニホルド部101の下端開口を
気密に塞ぐキャップであり、これを気密に貫通して伸び
る回転軸116上に設けられた保温筒117上には、熱
処理容器100内に位置されるよう石英より成るウエハ
ーボート118が支持され、このウエハーボート118
に熱処理されるべき多数の半導体ウエハWが各々水平と
なり、かつ互いに上下方向に離間した状態に保持されて
いる。
【0037】そして、熱処理容器100の内周面と内筒
110の外周面とによって区画されている筒状空間11
1に、その全周に伸びるよう繊維状体充填部Fが設けら
れている。この繊維状体充填部Fは、既述の例における
と同様に、繊維状体80が充填されてなるものである。
【0038】繊維状体充填部Fは、ウエハーボート11
8が位置されるレベルより下方の位置であることが好ま
しい。また、繊維状体充填部Fが位置する部分の外方に
はヒータ104の一部が存在することが好ましいが、必
須のことではない。
【0039】このような構成の熱処理装置によれば、プ
ロセスガス導入口112からのプロセスガスは、筒状空
間111により、繊維状体充填部Fを通過して内筒11
0内に流入するので、ウエハーボート118上に保持さ
れた半導体ウエハWに対し、プロセスガスが作用された
状態で、ヒータ104の熱により、バッチ的に熱処理が
行われる。
【0040】そして、内筒110内の熱処理空間には、
筒状空間111における繊維状体充填部Fを通過したプ
ロセスガスが供給されるため、上述の実施例と同様の作
用効果が得られる。更に、この実施例では、筒状空間1
11の全周にわたる繊維状体充填部Fが形成されること
により、その上流側においてプロセスガスが筒状空間1
11の周方向全域に流れるようになり、その結果、繊維
状体充填部Fを通過したプロセスガスは、その全周にお
いて均一な流れとなる効果がある。
【0041】以上、本発明を実施例に基づいて説明した
が、本発明の熱処理装置は常圧のプロセス、減圧プロセ
ス、真空プロセスのいずれにも適用することができ、ま
た酸化処理、拡散処理、アニール処理などの各種の熱処
理に適用することができる。また、被処理体は半導体ウ
エハに限定されず、LCD(液晶ディスプレイ)、その
他の被処理体であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、熱処理
容器に至るプロセスガス供給路における熱を受ける個所
に化学的に不活性な物質より成る繊維状体が配設されて
いて当該繊維状体が加熱された状態となるため、この繊
維状体を通過することにより、プロセスガスは高い効率
で加熱されあるいは保温状態に保たれ、そして、このよ
うに温度状態が安定したプロセスガスが供給されるた
め、熱処理容器内においては、半導体ウエハの被処理面
に対して所期の熱処理を安定にしかも高い均一性をもっ
て行うことができる。そして、繊維状体は、不純物濃度
が100ppm以下の石英または炭化ケイ素より成るも
のであることにより、プロセスガスに対して不純物が混
入されるおそれはない。
【0043】また、プロセスガスは、繊維状体を通過す
ることにより、プロセスガス供給路の形態によらずにそ
の流れが均一なものとなるので、この点からも半導体ウ
エハWの熱処理の均一性を高くすることができる。更
に、熱処理容器よりの放射熱が繊維状体充填部により遮
断される利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る熱処理装置の構成を示
す概略断面図である。
【図2】本発明の一実施例における繊維状体保持部材の
一例の斜視図である。
【図3】本発明の一実施例における繊維状体充填部の説
明用断面図である。
【図4】本発明における繊維状体充填部の他の構成を示
す説明用断面図である。
【図5】本発明における繊維状体充填部の更に他の構成
を示す説明用断面図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る熱処理装置の構成を
示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 熱処理容器 12 プロセス
ガス供給管 13,14 シール部 15 ベローズ 17 水蒸気発生装置 18 プロセス
ガス給送管 19 シールコネクタ 20 マニホル
ド部 21 プロセスガス排出口 22,23 鍔
状部分 25 ウエハ保持具 25A ウエハ
載置部 25B 支持管部 28 シャッタ
ー板 30 処理予備室 GB ゲートバ
ルブ 31,32 真空予備室 33,34 ウ
エハ移載手段動 W 半導体ウエハ 36 貫通孔 40 昇降機構 41 モータ 42 スクリュー軸 43 駆動アー
ム 44 基部 45 ベローズ 50 断熱層 52 ヒータ 52A,52B,52C ヒータエレメント 53 円筒状ヒータ 55 均熱部材 F 繊維状体充填部 70 繊維状体
保持部材 12A フランジ部 71 リング部 72 支持杆部 73 ロッド部 74 支持棚板部 G 空隙 80 繊維状体 81 フランジ
部 82 円筒状容器 83 貫通孔 84 底壁 85 繊維状体
保持部材 87 隔壁 88 貫通孔 100 熱処理容器 101 マニホ
ルド部 102 外匣材 103 断熱層 104 ヒータ 110 内筒 111 筒状空間 112 プロセ
スガス導入口 113 プロセスガス排出口 115 キャッ
プ 116 回転軸 117 保温筒 118 ウエハーボート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体が配置される熱処理容器と、こ
    の熱処理容器内にプロセスガスを供給するためのプロセ
    スガス供給路と、このプロセスガス供給路における熱を
    受ける個所に配設された、化学的に不活性な物質より成
    る繊維状体とを有して成ることを特徴とする熱処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記繊維状体は、不純物濃度が100p
    pm以下の石英または炭化ケイ素より成る請求項1に記
    載の熱処理装置。
JP12668892A 1991-12-13 1992-04-21 熱処理装置 Withdrawn JPH05299367A (ja)

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US08/341,047 US5651670A (en) 1991-12-13 1994-11-16 Heat treatment method and apparatus thereof
US08/410,538 US5662469A (en) 1991-12-13 1995-03-24 Heat treatment method

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011171543A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Nuflare Technology Inc 成膜装置および成膜方法
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