JPH05299285A - コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

コンデンサおよびその製造方法

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JPH05299285A
JPH05299285A JP4130167A JP13016792A JPH05299285A JP H05299285 A JPH05299285 A JP H05299285A JP 4130167 A JP4130167 A JP 4130167A JP 13016792 A JP13016792 A JP 13016792A JP H05299285 A JPH05299285 A JP H05299285A
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JP
Japan
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oxide film
dielectric
electrode layer
capacitor
dielectric oxide
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JP4130167A
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English (en)
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Wakahiro Kawai
若浩 川井
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度実装用混成回路基板の小形・多機能化
に対応して小形・大容量化を達成することができ、しか
も、基板作成時のプレスのような外部圧力負荷に耐える
機械的強度をもたせるようにする。 【構成】 第1の電極層1と第2の電極層4との間に、
多数の空孔2Aをもった誘電体被膜2を介在させた構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、電子部品高密度実装用の混成
回路基板等に内蔵されるのに適したコンデンサおよびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器における小形・多機能化
の要求から、コンデンサや抵抗体をプリント配線基板に
内蔵して基板面積の縮小化を図った混成回路基板が、特
開平2−239683号公報や特開平3−54853号
公報などに提案されている。
【0003】この種の混成回路基板におけるコンデンサ
では、誘電体として、AlやTa等のバルブ金属を陽極
酸化することによって得られるAl2 3 やTa2 5
等の酸化物被膜や強誘電体であるPZT等の金属酸化物
を用いており、単位面積当たり、10〜1500PF/
mm2 の容量を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の混
成回路基板では、一層の小形化や機能の拡大化の要請が
あり、コンデンサについても、これへの対応が必要とな
る。しかし、上記従来のように、コンデンサの誘電体と
してAl2 3 のような酸化物被膜をそのまま用いる構
成では、大容量化に限度がある。すなわち、上記Al2
3 のような誘電体では、陽極酸化による被膜形成時に
母材となる金属表面が変質したものであるので、母材金
属との接合力が高く、0.01〜1μmと比較的薄肉な
ものが得られる反面、外部からの応力に対して脆い性状
のために基板作成時のプレス圧力によって破壊され易
い。
【0005】また、既に知られている高容量のコンデン
サには、誘電体として比誘電率が1000〜15000
のBaTiO3 を用いたものや、このBaTiO3 の中
に不純物を熱拡散させてセラミックスの不均質構造を形
成し、比誘電率を30000程度に向上させたもの、あ
るいは、電解コンデンサなどがあるが、前者のもので
は、膜形成に1200°C以上の高温処理による焼結を
行なわなければならないので、特に需要度の高い樹脂製
プリント基板に内蔵させることが技術的に難しく、ま
た、後者の電解コンデンサでは、陽極酸化法による誘電
体膜が外部からの機械的応力に対して非常に脆く、基板
作成時の圧力負荷によって破壊されてしまうという問題
があった。
【0006】この発明は上記従来の問題点を解消するた
めになされたもので、高密度実装用混成回路基板に大容
量で内蔵させることができ、しかも、外部からの機械的
な圧力によっても破壊されることがなくて、機械的強度
を大きくすることができるコンデンサおよびその製造方
法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコンデン
サは、互いに対向して配設された第1および第2の電極
層と、多数の空孔を有し、上記電極層間に介在された誘
電体被膜とを備えたものである。
【0008】上記コンデンサにおいて、上記空孔に半導
体物質を浸透させるようにしてもよい。
【0009】また、上記コンデンサにおいて、第1の電
極層上に形成された第1の誘電体酸化被膜と、多数の空
孔を有し、第1の誘電体酸化被膜上に形成された第2の
誘電体酸化被膜とで上記誘電体被膜を構成することが好
ましい。
【0010】また、この発明に係るコンデンサの製造方
法は、第1の電極層上に多数の空孔をもった誘電体酸化
被膜を形成する工程と、この誘電体酸化被膜上に多孔性
の第2の電極層を形成する工程と、この第2の電極層を
通して誘電体酸化被膜の空孔に半導体物質を浸透させる
工程とを備えたものである。
【0011】
【作用】この発明のコンデンサにおいては、互いに対向
する第1および第2の電極間の誘電体被膜に多数の空孔
を存在させたことにより、上記空孔が外部圧力に対して
のクッションとして働く。したがって、機械的強度が強
化され、誘電体として、たとえば酸化被膜を積極的に使
用して比誘電率を高めて容量の増大化を図ることができ
る。
【0012】また、上記空孔に半導体物質を浸透させる
と、半導体物質を介して誘電体被膜内に多数のコンデン
サの並列回路が構成されて見かけ上の比誘電率を高くす
ることができる。
【0013】また、第1の電極層上に形成した第1の誘
電体酸化被膜と、多数の空孔を有する第2の誘電体酸化
被膜とで誘電体被膜を構成すると、酸化被膜の形成工程
で空孔を容易に形成することができる。
【0014】また、この発明のコンデンサの製造方法に
よれば、第2の電極層を通して半導体物質を誘電体酸化
被膜の空孔に浸透させることにより、コンデンサの作成
時に不必要な半導体物質をエッチング等で除去する手間
などを不要とできる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面にもとづいて
説明する。図1はこの発明に係るコンデンサの一例を示
す断面図である。
【0016】同図において、1は第1の電極層で、たと
えば絶縁性樹脂基板(図示せず)上に形成されたAl箔
からなる。2は上記第1の電極層1上に形成された誘電
体酸化被膜で、たとえばAlの酸化物であるAl2 3
からなる。3は上記誘電体酸化被膜2内の空孔2Aに形
成された半導体物質で、たとえば半導体酸化物であるM
nO2 からなる。4は上記誘電体酸化被膜2上に形成さ
れて上記第1の電極層1に対向する第2の電極層であ
り、たとえばAgからなる。
【0017】上記コンデンサの製造方法の一例を以下に
説明する。まず、Al箔1の表面を洗浄する。一例とし
て、アルカリ系の洗浄液であるユークリーナ(UA−6
8:上村工業製)50g/1で50°C、5分の洗浄を
行なった後、エッチング剤(AZ−102:上村工業
製)50g/1で60°C、1分の処理によりAl箔1
上の不均一酸化膜を除去する。
【0018】つぎに、このAl箔1の上に誘電体酸化被
膜2を形成する。この誘電体酸化被膜2は、たとえばA
lの酸化物であるAl2 3 で、この膜をゾルーゲル法
により形成する場合を例に挙げる。具体的には、たとえ
ば、水を分散媒としたアルミナ水和物からなるコロイド
溶液(アルミナゾル:10%Al2 3 、ph4、粘度
20cp.)に上記Al箔を浸漬し、約20cm/mi
nの速度で引き上げ、Al箔表面に適量のアルミナゾル
を塗布する。次いで、このAl箔を空気中で、500°
Cで30分間熱処理し、誘電体酸化被膜2としてAl2
3 被膜を焼成する。この時の焼成温度は、誘電体酸化
被膜2(Al2 3 )内に空孔2Aを形成させるのに最
適な温度であり、この温度より低いとAl2 3 粒子表
面の脱水が完全に行なわれず、空孔2Aの生成が阻害さ
れ、この温度より高いと粒子間の焼結が進行して空孔2
Aが消滅する。
【0019】次に、上記誘電体酸化被膜2上に第1の電
極層1に対向する第2の電極層4を形成する。この電極
層4は、たとえばAgペースト(DS−2053:奥野
製薬製)を200メッシュのスクリーンにより所望の形
状に印刷したのち、空気中の150°C、15分の乾
燥、および500°C、10分の焼成を経て形成する。
ここで使用するAgペーストはバインダとしてガラスフ
リットを用いたもので、このタイプのペーストでは高温
度の処理によりガラス分が溶解し電極層4内より流失す
るので、該電極層4内に流失量に相当する空孔が生成さ
れ、この発明で必要とする条件を満たした電極層4を形
成できる。以上の工程により、図2のように、Al2
3 を誘電体2とするコンデンサが形成される。
【0020】最後に、上記した電極層4を利用して、所
望形状電極層4下部の誘電体酸化被膜2内に生成した空
孔2Aのみに選択的に半導体物質3を形成する。ここで
は、例えば硝酸マンガンの熱分解によって得られるマン
ガンの酸化物であるMnO2半導体を用いる。具体的に
は、蒸留水により適度な濃度に希釈した硝酸マンガン
を、前もって120°C程度に加熱した電極層4上に図
3のように塗布し、この後、300°C、30分の熱処
理で硝酸マンガンを熱分解してMnO2 を形成させる。
この時、電極層4上に塗布した硝酸マンガンは、毛細管
現象により電極層4内の空孔から図4のように、誘電体
2内の空孔2Aへと浸透していくが、加熱温度を水が蒸
発する120°C前後の適温に設定することで、浸透を
適度な位置で止めることができ、所要範囲外への半導体
3の拡散を防止することができる。
【0021】上記のようにして製造されたコンデンサで
は、酸化物結晶粒の厚みに相当する部分を誘電体とし、
その中の空孔2Aに形成された半導体物質3を電極とす
る多数のコンデンサの並列回路が形成されるため、例え
ば比誘電率が8のAl2 3を誘電体として用いた場
合、見かけ上の比誘電率を3000程度と大幅に向上さ
せることができる。
【0022】また、誘電体酸化被膜2内の空孔2Aが外
部圧力に対するクッション的な効果を持つため、機械的
な外部圧力に対して強靱な酸化物の誘電体2を得ること
ができる。
【0023】さらに、比誘電率の小さな誘電体でも比較
的高容量なコンデンサの作成が可能であり、誘電体とし
てAl2 3 等の汎用的な材料を選択することで比較的
安価な高容量コンデンサが得られる。
【0024】図5は、このようにして形成されたコンデ
ンサの比誘電率を測定した結果を示すもので、この結果
からも明らかなように、Al2 3 の誘電体酸化被膜2
の空孔2Aに半導体物質3としての硝酸マンガンを浸透
させたことによって比誘電率の低い誘電体材料でも比較
的高い容量のコンデンサが得られることがわかる。
【0025】また、図5に示すように、陽極酸化法によ
る酸化膜および完全に焼結された酸化膜は、外部からの
機械的な圧力負荷によって著しく破損するが、上記実施
例品によるコンデンサには破損が原因と思われる著しい
絶縁耐圧の変化はなかった。
【0026】また、上記のような製造方法によれば、第
2の電極層4の下側の誘電体酸化被膜2の空孔2Aのみ
に選択的な半導体3の形成が可能であり、回路パターン
形成時に不要となる半導体部をエッチング等により除去
するという工程などが要らなくなる。さらに、酸化物半
導体、導電性高分子等のエッチングが困難な半導体材料
の使用が可能となる。
【0027】なお、上記実施例では、誘電体酸化被膜2
として、ゾルーゲル法によるAl23 膜を用いたが、
たとえば、Al(o−iC3 7 9 およびイソプロピ
ルアルコールからなる有機化合物溶液を使用し、上記ア
ルミナゾル同様に使用してもよい。また、誘電体酸化被
膜2として、たとえばTa(OC2 2 5 (タンタル
ペンタエトキシド)、CH3 COOH(酢酸)およびC
2 5 OH(エタノール)からなる有機化合物の加水分
解により形成されるTa2 5 、あるいは、Pb(CH
3 CO7 2 3H2 O、Zr(C3 7 O)4 、Ti<
(CH3 2 CHO>4 からなる有機化合物を加水分解
して形成されるPZT等を使用してもよい。
【0028】また、上記実施例では、半導体物質3とし
てマンガンの酸化物であるMnO2を用いたが、エッチ
ングが困難な半導体材料の使用も可能で、たとえば、酸
化剤を0.001mol/1〜2mol/l含む溶液を
塗布または噴霧などの方法により均一に分散した後、導
電性高分子の単量体を少なくとも0.01mol/l含
む溶液または無溶媒で接触させることによって重合され
るポリピロール、ポリアニリンあるいはTCNQ錯体等
の導電性高分子、Sn(OC3 7 )Sb(OC
2 5 3 、In(OC3 7 3 等の有機化合物の加
水分解により形成される、SnO2 、ITO等の半導体
酸化物でもよい。
【0029】さらに、上記実施例においては、第1の電
極層1としてAlを用いたが、ここで使用される材料に
はある程度の耐熱性と電気伝導性があればよく、たとえ
ば、この材料として、Cuを用いる場合には、Cu表面
にNi等をメッキして耐熱性を付加して用いるとよい。
【0030】図7はこの発明の他の実施例によるコンデ
ンサを示す断面図である。同図において、1は第1の電
極層で、たとえば被膜形成金属(バルブ金属)のAlか
らなる。12は第1の電極層1上に形成された誘電体酸
化被膜で、たとえばAlの酸化物であるAl2 3 から
なる。13は上記誘電体酸化被膜12上に形成された内
部に多数の空孔2Aを有する誘電体酸化被膜で、たとえ
ばアルミの酸化物であるアルミナからなる。上記誘電体
酸化被膜12,13により多孔誘電体被膜2を構成して
いる。4は上記誘電体酸化被膜13上に形成されて上記
第1の電極層1に対向する第2の電極層であり、たとえ
ばAgからなる。
【0031】上記コンデンサの製造方法の一例を以下に
説明する。まず、エッチングして表面を粗にした被膜形
成金属であるAl箔1を、たとえば中性のほう酸塩溶液
中で陽極酸化し、該被膜形成金属の酸化物(Al
2 3 )を生成させて、誘電体酸化被膜12を形成す
る。
【0032】次に、この誘電体酸化被膜12の上に、内
部に多数の空孔2Aを有する誘電体酸化被膜13を形成
する。この被膜12は、たとえばAlの酸化物であるA
23 で、この被膜13をゾルーゲル法により形成す
るが、これは、上述の実施例と同様に行なえばよいの
で、ここでは説明を省略する。
【0033】上記誘電体酸化被膜13を形成の後、該誘
電体酸化被膜13の形成時の体積縮小に伴う収縮応力に
よって、誘電体酸化被膜12内に生じた亀裂等の欠陥を
修復するために、上記Alの電極層1上を中性のほう酸
塩溶液中で陽極酸化させるのと同様の処理によって再度
陽極酸化を行なう。この処理によって耐電圧、漏れ電流
等のコンデンサ特性の著しい低下を防止することができ
る。
【0034】最後に、上記誘電体酸化被膜13上に第1
の電極層1に対向する第2の電極層4を形成する。この
電極層4の作成についても、上記実施例の場合と同じで
あるので、その説明は省略する。
【0035】上記のようにして構成されたコンデンサで
は、誘電体酸化被膜13の空孔2Aが外部からの機械的
応力に対して緩衝材として働くために、図8に示すよう
に、陽極酸化により形成された機械的に脆性な誘電体酸
化被膜12の破損が防止できる。この結果、上記陽極酸
化法を積極的に採用して誘電体2の薄肉化を進めて容量
を大きくすることが可能となる。
【0036】なお、上記実施例においては、被膜形成金
属としてAlを用いたが、このほかに同様の被膜形成金
属として従来から知られているTa、Tiなどを使用し
て、Ta2 5 、TiO2 等を誘電体酸化被膜12とし
て使用してもよい。
【0037】また、上記実施例では誘電体酸化被膜13
としてゾルーゲル法によるAl2 3 膜を用いたが、た
とえば、Al(o−iC3 7 9 およびイソプロピル
アルコールからなる有機化合物溶液を使用し、上記アル
ミナゾル同様に使用してもよく、同様のゾルーゲル法に
よって形成されるSi2 3 、SiO2 等を使用しても
よい。
【0038】また、誘電体酸化被膜13として、例えば
Ta(OC2 2 5 (タンタルペンタエトキシド)、
CH3 COOH(酢酸)およびC2 5 OH(エタノー
ル)からなる有機化合物の加水分解により形成されると
ころの、Ta2 5 ,あるいは、Pb(CH3 CO7
2 3H2 O、Zr(C3 7 O)4 、Ti<(CH3
2 CHO>4 からなる有機化合物を加水分解して形成さ
れるPZT等を使用してもよい。さらに、上記誘電体酸
化被膜13を溶射、PVD、CVD等のドライブレート
による手法により形成してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、互い
に対向する第1および第2の電極層間に、多数の空孔を
もった誘電体被膜を介在したので、比誘電率が高くなっ
て小形・大容量化を実現できるとともに、混成回路基板
への内蔵時のプレス圧力等に耐えられるコンデンサを得
ることができる。
【0040】また、この発明の請求項2のものによれ
ば、空孔に半導体物質を浸透させることによって、誘電
体内に多数のコンデンサが並列されたのと等価な回路が
形成され、見かけ上の比誘電率を容易に大きくすること
ができる。
【0041】さらに、この発明の請求項3によれば、酸
化被膜を誘電体被膜とした時の空孔の形成が簡易に行な
える。
【0042】また、この発明のコンデンサの製造方法に
よれば、第2の電極層を通して誘電体酸化被膜の空孔に
半導体物質を浸透させるので、小形で大容量で機械的に
強いコンデンサの作成時に手間のかかるエッチング工程
などが省け、生産効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコンデンサの一例を示す断面図
である。
【図2】同実施例におけるコンデンサの製造工程におい
て、誘電体酸化被膜および第2の電極層の形成状態を示
す断面図である。
【図3】同実施例におけるコンデンサの製造工程におい
て、半導体物質を第2の電極層の表面に塗布した状態を
示す断面図である。
【図4】同実施例におけるコンデンサの製造工程におい
て、半導体物質の浸透状態を示す断面図である。
【図5】同実施例におけるコンデンサの比誘電率の測定
結果を示す表である。
【図6】同実施例におけるコンデンサの圧力負荷試験の
結果を示す表である。
【図7】この発明の他の実施例におけるコンデンサを示
す断面図である。
【図8】同実施例におけるコンデンサの圧力負荷試験の
結果を示す表である。
【符号の説明】
1 第1の電極層 2 誘電体被膜 2A 空孔 3 半導体物質 4 第2の電極層 12 第1の誘電体酸化被膜 13 第2の誘電体酸化被膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向して配設された第1および第
    2の電極層と、多数の空孔を有し、上記両電極層間に介
    在された誘電体被膜とを備えたことを特徴とするコンデ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 上記空孔に半導体を浸透させたことを特
    徴とする請求項1のコンデンサ。
  3. 【請求項3】 第1の電極層上に形成された第1の誘電
    体酸化被膜と、多数の空孔を有し、上記第1の誘電体酸
    化被膜上に形成された第2の誘電体酸化被膜とで上記誘
    電体被膜を構成したことを特徴とする請求項1のコンデ
    ンサ。
  4. 【請求項4】 第1の電極層上に多数の空孔をもった誘
    電体酸化被膜を形成する工程と、この誘電体酸化被膜上
    に多孔性の第2の電極層を形成する工程と、この第2の
    電極層を通して誘電体酸化被膜の空孔に半導体物質を浸
    透させる工程とを備えたことを特徴とするコンデンサの
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11069483B2 (en) 2017-09-28 2021-07-20 Tdk Corporation Thin film capacitor

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US11069483B2 (en) 2017-09-28 2021-07-20 Tdk Corporation Thin film capacitor

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