JPH05298802A - ディスクローディング装置 - Google Patents

ディスクローディング装置

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JPH05298802A
JPH05298802A JP4095505A JP9550592A JPH05298802A JP H05298802 A JPH05298802 A JP H05298802A JP 4095505 A JP4095505 A JP 4095505A JP 9550592 A JP9550592 A JP 9550592A JP H05298802 A JPH05298802 A JP H05298802A
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disc
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JP4095505A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Nakatani
充男 中谷
Keiji Tokita
敬二 時田
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大小2種類のサイズのディスクローディング
動作の完了検出を、光検出センサを用いることなく行
い、製造コスト及び消費電力量の低減を図る。 【構成】本発明のディスクローディング装置には、駆動
力切換部材であるシフトプレート12を動作させる移動
可能な第1のトリガープレート8と、アームリンク6に
回動可能に取り付けられたエンドプレート7とが設けら
れ、第1のトリガープレート8にはカム穴8aが形成さ
れ、このカム穴8aにはCD1,2の径に応じて第1の
トリガープレート8の移動開始タイミングを変更する第
1及び第2の検出部81a,84aが設けられ、エンド
プレート7にはCD1,2に当接可能なエンドピン7a
と、第1及び第2の検出部81a,84aを押圧する突
出部7bとが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャーシに遊動可能に
支持されるフローティング部と、このフローティング部
上にディスクをローディングする搬送ローラとを備えた
ディスクローディング装置に関するものであり、特にデ
ィスクローディング動作完了後の一連の動作を行う構成
に改良を加えたディスクローディング装置に係る。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスクプレーヤは様々な分野で
活用されており、その分野に応じた機構や装置が採用さ
れている。代表的な例としては、車載用CDプレーヤに
おけるフローティング機構やディスクローディング装置
等がある。フローティング機構とは、ダンパ等の振動吸
収部材により、フローティング部をシャーシ側に遊動可
能に支持する装置であり、この装置により車両走行中の
振動を吸収して、安定した再生動作を確保している。
【0003】又、ディスクローディング装置として8c
mCDと12cmCDとを機械的構成のみで自動的に判
別し、位置決めする機能を有するものもあり、操作性の
向上が図られている。このようなディスクローディング
装置のうち、例えばディスク挿入口に設けられ、挿入さ
れるディスクに当接することによりディスク径に応じて
動作する一対のセンサアームと、該アームの動作に連動
してディスクのローディング方向とほぼ直角方向に動作
するリンク機構と、該リンク機構によりディスクを位置
決めする位置決め手段とを備えた形式のものは、比較的
簡単な構成で、ディスクローディング装置を得ることが
できる。
【0004】ところで、フローティング機構とディスク
ローディング装置とを備えた車載用CDプレーヤにおい
て、CDのローディング動作中はCDが正確にフローテ
ィング部の所定位置(すなわちターンテーブル)上方に
吸い込まれるように、シャーシ側にフローティング部を
ロックする必要がある。そして、CDのローディング動
作が完了し、フローティング部の所定位置(ターンテー
ブル)上にCDを固定するクランプ動作(チャッキング
動作)に移行した時点で、フローティング部のロックを
解除するロック解除動作が行われている。
【0005】又、CDのローディング動作が完了する時
点では、搬送ローラあるいはCDの位置決め部材がディ
スクから退避する動作も行われる。すなわちクランプ動
作によって移動したCDとの衝突及び再生時のディスク
回転への悪影響を防ぐためである。
【0006】以上のようなローディング動作完了時にお
ける複数の動作は、ローディング装置やフローティング
機構を正常に働かせるために不可欠なものであり、各動
作は正確なタイミングで確実に行われることが要求され
ている。
【0007】前記の各動作を正確なタイミングで行うた
めには、ローディング動作の完了を正確に検出する必要
がある。そこで従来では、ディスクの現在位置を適確に
把握する光検出センサが複数用いられている。これらの
光検出センサがローディング動作が完了したことを検出
すると検出信号を出し、この検出信号に従ってローディ
ング動作からクランプ動作までの一連の動作は正確なタ
イミングで行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
において、ディスクサイズの多様化に伴いセンサの設置
数も増える。すなわちディスク径に応じてローディング
動作の完了タイミングは異なるため、多数の光検出セン
サが配置される必要がある。そのため、当該ディスクプ
レーヤの構成、及びセンサを含む回路が複雑化した。し
かも、光検出センサは高価な部材であるため、製造コス
トが高騰した。
【0009】本発明は、以上の様な状況に鑑みて提案さ
れたものであり、その目的は、ディスク径に応じてロー
ディング方向と直角方向に移動するリンク機構を備えた
大小2種類のサイズのディスクローディングが可能なデ
ィスクローディング装置であり、ローディング動作の完
了を検出する光検出センサを用いることなく、ディスク
ローディング動作の完了時の検出を正確且つ確実に行う
ことができるディスクローディング装置を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解消する為
に、本発明のディスクローディング装置は、搬送ローラ
を駆動させる駆動モータと、大小2種類のディスクが所
定位置にローディングされた時にこのディスクの径に応
じてディスクローディング方向とほぼ直角な方向に移動
するリンク機構と、このリンク機構によってディスクが
所定位置に位置したことを検出するローディング動作完
了検出手段とを備え、ローディング動作完了検出手段
は、ディスクローディング方向に移動可能に構成され、
駆動力切換部材を動作させるトリガープレートと、リン
ク機構に回動可能に取り付けられたエンドプレートとを
備え、トリガープレートは、ディスク径に応じて当該ト
リガープレートの移動開始タイミングを変更するカム穴
を有し、一方エンドプレートは前記カム穴を押圧して前
記トリガープレートを移動する突出部と、ディスクに当
接可能なエンドピンとを備えていることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記の様な構成を有する本発明において、小径
ディスクがローディングされると、ディスクの径に応じ
てリンク機構及びエンドプレートが動作する。そして、
リンク機構により小径ディスクが所定の位置決めされる
時、トリガープレートのカム穴の小径ディスクに対応す
る所定位置にエンドプレートの突出部が当接する。
【0012】この状態で小径ディスクがエンドプレート
のエンドピンを押すと、突出部がカム穴を押してトリガ
ープレートが動作する。このトリガープレートの動作が
小径ディスクのローディング動作の完了を検出する動作
となり、この動作力が駆動力切換部材に伝達される。こ
れにより、駆動力切換部材が駆動モータからの駆動力を
クランプ手段に伝達するように動作する。
【0013】これに対して、大径ディスクがローディン
グされた場合、ディスクの径に応じてリンク機構及びエ
ンドプレートが動作する。大径ディスクがエンドピンを
押してエンドプレートが移動すると、リンク機構により
大径ディスクが所定の位置決めされる時、突出部はカム
穴の大径ディスクに対応する所定位置に当接する。
【0014】この状態で大径ディスクがエンドプレート
のエンドピンを押すと、突出部がカム部を押してトリガ
ープレートが動作する。このトリガープレートの動作が
大径ディスクのローディング動作の完了を検出する動作
となり、この動作力が駆動力切換部材に伝達される。こ
れにより、駆動力切換部材が駆動モータからの駆動力を
クランプ手段に伝達するように動作する。
【0015】
【実施例】以下、本発明のディスクローディング装置の
一実施例を図1〜図25に基づいて具体的に説明する。
本実施例はフローティング機構を備えた車載用CDプレ
ーヤに採用される機構であり、8cmCD1及び12c
mCD2を自動的に判別し、これらCD1,2を所定の
位置に位置決めする装置である。
【0016】以下、本実施例を、フローティング部、フ
ローティング部のロック解除手段、ローディング手段、
動作完了検出手段、動力伝達手段に分けて順次説明す
る。
【0017】尚、平面図では図中下側がプレーヤの手前
側、図中上側がプレーヤの奥側、図22,図23を除い
た側面図では図中左側がプレーヤの手前側、図中右側が
プレーヤの奥側であり、各部材における手前側への移動
を後退、奥側への移動を前進とする。また、各々の図で
は、図に関する説明に直接係わらない構成要素は省略さ
れている。
【0018】[a.フローティング部24…図1,図1
2参照]本実施例のディスクローディングは、車両側に
固定されるシャーシとフローティング部24とから構成
される。このうち図1に示すように、フローティング部
24の四隅には外方に突出するダンパシャフト24aが
設けられている。これらのダンパシャフト24aがダン
パ(図示せず)に挿通され、ダンパがロワーケース25
(1点鎖線にて図示)の左右側面部に取り付けられるこ
とにより、ロワーケース25にフローティング部24が
遊動可能に支持される。また図示しないが、フローティ
ング部24にはCD1,2を回転させるターンテーブル
及びCD1,2の信号を読み取るピックアップ部が設け
られている。
【0019】更に図12に示すように、フローティング
部24の奥側縁部にはクランプ手段としてクランパ17
が回動可能に設けられている。このクランパ17にはク
ランパ17の先端部を常に下方に付勢する弾性部材(図
示せず)が設けられている。又、クランパ17下面には
これを押し上げるクランパリフトリンク16が設けられ
ている。このクランパリフトリンク16はロワーケース
25の側面部(図示せず)に回動可能に設けられてお
り、手前側端部にカムフォロワ16aが設けられてい
る。
【0020】一方、シャーシは前記のロワーケース25
と、このロワーケース25を上方から覆うアッパーカバ
ー23(図2に図示)とから成る。
【0021】[b.フローティング部24のロック解除
手段…図1,図20,図22参照]フローティング部2
4のロック解除手段は、フローティング部24の左右及
び前方の側縁部3か所に形成される被係止部24cと、
ここに係合可能な3つの部材から成る。3つの部材と
は、右側、前側及び左側の被係止部24cに係合する順
に、シフトプレート12、フロントロックプレート1
9、サイドロックプレート20である。図20はシフト
プレート12側を、図22はサイドロックプレート20
側を示している。
【0022】各部材とも前後方向に移動可能であり、そ
の奥側端部には被係止部24cに係合可能な係合部12
a,19a,20aが設けられている。係合し合う係合
部12a,19a,20a及び被係止部24c,24
c,24cは、フローティング部24を3点でロックし
ており、しかもいずれか一方が他方を上下方向から挟持
するようになっている。そのため、両者の係合によりフ
ローティング部24は前後左右だけではなく、上下方向
(高さ方向)のロックも行われる。
【0023】これらの部材のうち、フロントロックプレ
ート19はローディング手段の構成部材に回動可能に取
り付けられ、係止部19aは奥側縁部中央に略三角形状
に突出して形成される。一方シフトプレート12はロワ
ーケース25の右側面部に、サイドロックプレート20
はロワーケース25の左側面部にに各々配置される。
又、係合部12a,20aは溝状に形成されている。更
に、サイドロックプレート20の先端部にカム穴20b
が形成されている。尚、シフトプレート12は動力伝達
手段の構成部材も兼ねている。
【0024】[c.ローディング手段]ローディング手
段は、実際にCDを搬送する搬送部と、CDのサイズを
判別して位置決めを行う判別部とから構成される。
【0025】[c−1.搬送部…図1,図16参照]搬
送部はCD1,2を上下から挟持してこれをターンテー
ブルに搬送する搬送ローラ13及びガイドローラ14
と、前記搬送ローラ13に回転力を与える駆動モータ2
6(図1に点線にて図示)とから成る。両ローラ13,
14はCD1,2が挿入されるディスク挿入口に配置さ
れ、シャーシの幅方向に渡って正逆方向に回動可能に設
けられている。又、ガイドローラ14の回転軸にはロー
ラーシャフト15が設けられている。
【0026】ローラーシャフト15にはロワーディスク
ガイド18が回動可能に設けられている。ロワーディス
クガイド18の側面には略くの字状の側面部が形成され
ており、この側面部の屈曲部に前記のフロントロックプ
レート19が回動可能に設けられる。又、ローラーシャ
フト15の端部は前記のサイドロックプレート20のカ
ム穴20bに挿通されている。
【0027】[c−2.判別部…図2参照]判別部は、
リンク機構を構成する6つの部材、すなわち前側のセン
サアーム3,3,後側のセンサアーム4,4,前側のア
ームリンク5,後側のアームリンク6から成る。これら
の部材のうち、センサアーム3,4は回動可能に、アー
ムリンク5,6は左右方向に、すなわちローディング方
向とほぼ直角方向に移動可能にアッパーカバー23の下
面に取り付けられている。
【0028】センサアーム3,4は左右対称に配置され
ており、各先端部側(手前側)にはローディングされる
CD1,2に接するセンサピン3a,4aが下方に突出
して設けられている。又、センサアーム3,4の回動軸
には同軸上にギヤ3b,4bが形成されている。
【0029】アームリンク5,6において、図中右側端
部にはギヤ3b,4bに対して手前側から噛合うラック
5a,6aが形成され、図中左側端部にはギヤ3b,4
bに対して奥側から噛合うラック5a,6aが形成され
ている。アームリンク5の中央部には幅方向に角孔5b
が開口され、アームリンク6にはこの角孔5bに差し込
まれる爪部6bが設けられている。
【0030】又、アームリンク6の図中右側端部にはフ
ック部6cが形成されている。フック部6cは手前側に
向って右側に傾斜している。更に、アームリンク5,6
にはバネ21,22の図中右端部が掛けられている。バ
ネ21,22の図中左端部はアッパーカバー23側に掛
けられており、バネ21,22はアームリンク5,6を
左方向に付勢する。
【0031】[d.ローディング動作完了検出手段…図
5参照]動作完了検出手段はエンドプレート7及び第1
のトリガープレート8から構成される。エンドプレート
7はアームリンク6に回動可能に取り付けられており、
図中右側端部にCD1,2に接触可能なエンドピン7a
が形成されている。又、エンドプレート7には突出部7
bが設けられている。
【0032】第1のトリガープレート8は前後動可能に
アッパーカバー23の下面に取り付けられており、カム
穴として異形穴8aが形成されている。この異形穴8a
にはその内周を摺動するようにして前記突出部7bが挿
通されている。
【0033】異形穴8aの手前側左端部には8cmCD
1のローディング完了を検出する第1の検出部81aが
形成されている。この第1の検出部81aから異形穴8
aの内周の沿って右側には、斜め奥側に第1のプレート
逃げ部82aが形成されている。また、第1のプレート
逃げ部82aから異形穴8aの内周の沿って奥側で、異
形穴8aの奥側右側端部には第2のプレート逃げ部83
aが形成されている。更に、この第2のプレート逃げ部
83aから異形穴8aの内周の沿って左側には、12c
mCD2のローディング完了を検出する第2の検出部8
4aが形成されている。
【0034】[e.動力伝達手段…図9,図24参照]
動力伝達手段は、第1のトリガープレート8,第2のト
リガープレート9,スイングプレート10,アイドラギ
ヤ11,シフトプレート12、ラック27から成る。こ
のうち、第1のトリガープレート8は前述したように動
作完了検出手段を構成すると同時に、アイドラギヤ11
とラック27との連結を許容する連結許容部材として動
力伝達手段に含まれる。
【0035】又、第2のトリガープレート9はアイドラ
ギヤ11とラック27との連結を阻止する連結阻止部材
である。この第2のトリガープレート9の奥側端部には
第1のトリガープレート8と係合するフック9aが、手
前側端部にはスイングプレート10の奥側端部を上方か
ら押える押圧部9bが形成されている。
【0036】スイングプレート10は手前側端部10b
を支軸として、ロワーケース25に回動可能に設けられ
ており、中央部にアイドラギヤ11を回転可能に支持し
ている。前記端部10bにはアイドラギヤ11と螺合す
るギヤ10c(図9に一点鎖線にて示す)が設けられて
いて、ディスクのローディング時には前記ギヤ10cの
回転力によりスイングプレート10のアイドラギヤ11
側は、上方に偏倚される。又、スイングプレート10の
奥側端部にはテーパー部10aが形成されており、ここ
を第2のトリガープレート9の押圧部9bが上方から押
える。前記アイドラギヤ11を駆動する図示されないギ
ヤは駆動モータ26から回転力を受けている。
【0037】シフトプレート12はアイドラギヤ11と
ラック27との連結により駆動モータ26からの駆動力
をクランパ17に伝達する駆動力切換部材である。この
シフトプレート12のほぼ中央には奥側に向って下方に
傾いたカム穴12bが、手前側端部付近には奥側に向っ
て上方に傾いたカム穴12cが、各々形成されている。
カム穴12bには前記クランパリフトリンク16のカム
フォロワ16aが挿通されており、カム穴12cには前
記ローラーシャフト15が挿通されている。又、シフト
プレート12の上側には図24に示すようにフック部1
2dが設けられている。このフック部12dはシフトプ
レート12が前進した時、前記アームリンク6のフック
部6cと係合するようになっている。
【0038】ラック27はシフトプレート12の上側縁
部のほぼ中央に下方を向いて形成されており、前記スイ
ングプレート10が上方に回動する時、アイドラギヤ1
1と連結するようになっている。
【0039】進んで、本実施例のローディング動作、ロ
ーディング動作の完了検出動作、動力伝達動作、ローデ
ィング動作の完了検出後の動作について述べる。 [A.ローディング動作]まず本実施例がローディング
動作をとる時、フローティング部24はシャーシに対し
てロックされる。すなわちシフトプレート12、フロン
トロックプレート19、サイドロックプレート20の各
係合部12a,19a,20aがフローティング部24
の各被係止部24cと係合している。
【0040】[A−1.8cmCD1のローディング動
作…図2〜図5参照]この状態から8cmCD1をディ
スク挿入口より挿入すると、搬送ローラ13及びガイド
ローラ14が8cmCD1を挟持し、駆動モータ26か
らの駆動力を受けた搬送ローラ13が回転して、これを
ローディングする。ローディング動作により8cmCD
1がセンサアーム3のセンサピン3aを左右方向に押し
広げ、左右のセンサアーム3,3は開くように回転す
る。
【0041】そのため、センサアーム3のギヤ3bが回
転し、ギヤ3bと噛合うラック5aを介してアームリン
ク5にセンサアーム3の回転力が伝わり、アームリンク
5は右方向へ移動する。アームリンク5が右方向へ移動
し、角孔5bの左側端部がアームリンク6の爪部6bを
押すとアームリンク6もまた右方向へ移動する。このア
ームリンク6の移動力はラック6aを介してセンサアー
ム4のギヤ4bの回転へ伝わり、左右のセンサアーム
4,4は開くように回転する。
【0042】ところで、8cmCD1は搬送ローラ13
よりも幅寸法が小さいため、ディスク挿入口の任意の部
分を通過する。例えば、搬送ローラ13のほぼ中央を通
過する場合(図3)、8cmCD1のローディングが進
み、8cmCD1の形状に従って押し広げられるセンサ
ピン3aの幅が狭くなると、アームリンク5を介して働
くバネ21の弾性力により閉じるように回転する。
【0043】そしてセンサアーム3の動きと同期してア
ームリンク5が図中左方向に移動するが、初期状態にお
いては図2に示されるように、角孔5bの左端面とアー
ムリンク6の爪部6bの左端面との間に予め若干の間隙
が設けられているので、それらは接触せず、アームリン
ク6は移動しない。すなわち、センサアーム4は、セン
サアーム3から少し送れて動作するようにタイムラグが
設けられている。そのため、センサアーム4もまた動作
せず、センサピン4aが8cmCD1を所定の位置(す
なわちターンテーブル上方)に位置決めする。
【0044】なお、前記の間隙を省略し、センサアーム
3の動きと同期してアームリンク5が動く構成であって
も、ディスクの中心がセンサピン3a,3a間より奥側
に移動した後は、センサアーム3,3が閉じるので、セ
ンサアーム4,4は初期状態に戻り、センサピン3a,
4aが8cmCD1の所定位置(すなわちターンテーブ
ル上方)に位置決めすることができる。
【0045】これに対して8cmCD1が搬送ローラ1
3の左端又は右端を通過する場合の各部材の動作を説明
する。図4では搬送ローラ13右端を8cmCD1が通
過する場合を図示しているが、この時8cmCD1のロ
ーディングが進むにつれてセンサアーム3は最大限まで
開くように大きく回転し、アームリンク5,6は大きく
右方向に移動する。
【0046】前述のように、初期状態のアームリンク5
及びアームリンク6において、角孔5bの左側端面と爪
部6bとに所定のクリアランスが設定されている場合に
は、アームリンク5とアームリンク6との動作開始タイ
ミングにはタイムラグがあり、センサアーム4はセンサ
アーム3の動作に遅れて動作するようになっている。
【0047】8cmCD1のエッジは大きくカーブして
いるため、8cmCD1がセンサアーム4のセンサピン
4aに当たる時点では8cmCD1がセンサアーム4に
及ぼす力はセンサアーム4を閉じる方向になっている。
従って、8cmCD1がセンサアーム4のセンサピン4
aを押すと、左右のセンサアーム4,4は閉じるように
回転し、これに伴ってアームリンク6は左方向に戻る。
【0048】上記のアームリンク6の右方への移動に伴
いエンドプレート7もまた右方への移動するが、突出部
7bが第1のトリガープレート8の異形穴8aの第1の
溝部81aから外れる前にアームリンク6が再度左方へ
移動するので、エンドプレート7もまた左方へ移動し、
突出部7bは第1のトリガープレート8の異形穴8aの
第1の溝部81aを外れることなく、最終的に図5に示
す状態になる。
【0049】[A−2.12cmCD1のローディング
動作…図6〜図8参照]一方、12cmCD2をローデ
ィングする場合は、8cmCD1と同様に、12cmC
D2からの搬送力が、センサアーム3、アームリンク
5、アームリンク6、センサアーム4と順次伝わっいく
が、12cmCD2のエッジのカーブは8cmCD1の
それに比べて小さいため、12cmCD2からの搬送力
はセンサアーム4が開くようにセンサピン4aに働く
(図7)。
【0050】そのため、左右のセンサアーム4,4は開
くように回転し、アームリンク6は更に右方向に移動す
る(図7から図8へ)。この時、爪部6bが角孔5b内
を右方にスライド移動するため、爪部6bが角孔5bの
右側端面に当接しない限り、アームリンク5はアームリ
ンク6と連動することがない。従って、12cmCD2
のエッジに追従してセンサアーム3が閉じるように回転
すれば、これに伴ってアームリンク5は左方向に移動す
る。この様に移動したセンサアーム3,4のセンサピン
3a,4aが12cmCD2を所定の位置(すなわちタ
ーンテーブル上方)に位置決めする(図8)。
【0051】[B.ローディング動作完了検出動作]続
いてローディング動作の完了検出動作について説明す
る。
【0052】[B−1.8cmCD1のローディング動
作の完了検出動作…図5参照]8cmCD1が位置決め
される時、8cmCD1のローディング完了直前、すな
わち8cmCD1が2つのセンサピン4aに接触する直
前には、8cmCD1はエンドプレート7のエンドピン
7aに当接し、ローディングが終了するまで、該エンド
ピン7aを押圧する。突出部7bは、第1の検出部81
a内にあるので、ローディング完了までに第1のトリガ
ープレート8が所定の距離だけローディング方向に移動
する。
【0053】この第1のトリガープレート8の動作が8
cmCD1のローディング動作の完了を検出する動作と
なり、この動作力が第2のトリガープレート9に伝達さ
れて、ローディング動作からクランプ動作へ移行するよ
うに動作切換のきっかけとなる。
【0054】[B−2.12cmCD2のローディング
動作の完了検出動作…図8参照]これに対して、12c
mCD2が位置決めされる時、該12cmCD2により
センサアーム4が開くように動作し、アームリンク6が
右方向に移動する(図7,8)が、該アームリンク6の
移動と共にエンドプレート7も又、右方向に移動するの
で、突出部7bは第1のトリガープレート8の異形穴8
aの第1の検出部81aを外れる。そして、12cmC
D2がエンドプレート7のエンドピン7aを奥側方向に
押すため、該突出部7bは異形穴8a内を移動して、第
2の検出部84aに接触する。
【0055】その後、ローディング完了まで該第2の検
出部84aを押圧する。これにより、ローディング完了
時には8cmCD1のローディング時と同じ距離だけ第
1のトリガープレート8がローディング方向に移動す
る。この第1のトリガープレート8の動作が12cmC
D2のローディング動作の完了を検出する動作となり、
この動作力が第2のトリガープレート9に伝達されて、
ローディング動作からクランプ動作へ移行するように動
作切換のきっかけとなる。
【0056】[C.動力伝達動作…図9〜図11参照]
図9に示した初期状態から、第1のトリガープレート8
の動作が第2のトリガープレート9に伝わり、第2のト
リガープレート9が前進(図中矢印方向へ移動)する
と、押圧部9bがスイングプレート10のテーパー部1
0aを摺動しつつここから外れ、アイドラギヤ11とラ
ック27との連結を許容する。そして、スイングプレー
ト10が上方に回動するとアイドラギヤ11とラック2
7とが連結する(図10)。そのため、駆動モータ26
の駆動力がアイドラギヤ11,ラック27を介してシフ
トプレート12に伝わり、シフトプレート12が前進す
る(図11)。
【0057】[D.ローディング動作の完了検出後の動
作]以上の動力伝達動作によりシフトプレート12が前
進すると、次のD−1〜4の4つの動作が行われる。
【0058】[D−1.クランプ動作…図12〜図15
参照]シフトプレート12が前進すると、カム穴12b
がカムフォロワ16aを上昇させ、クランパリフトリン
ク16は図中時計回転方向に回転する。そのため、クラ
ンパ17は図示しない弾性部材の弾性力により下降し、
CD1,2を下降させてターンテーブル上にCDを固定
する。
【0059】[D−2.ガイドローラ14の退避…図1
6〜図19参照]シフトプレート12が前進すると、カ
ム穴12cがローラーシャフト15を下降させるため、
ガイドローラ14が下降してCD1,2の下面から退避
する。尚、前記クランプ動作に伴うCD1,2の下降に
より、CD1,2の上面から搬送ローラ13が離れる。
【0060】[D−3.フローティング部24のロック
解除…図20〜図23参照]シフトプレート12自体の
前進により係合部12aがフローティング部24側の被
係止部24cから外れる(図20から図21へ)。又、
シフトプレート12の前進によりローラーシャフト15
が下降する。これによりロワーディスクガイド18、フ
ロントロックプレート19及びサイドロックプレート2
0(図22から図23へ)が後退する。そのため、係合
部19a,20aが被係止部24cから外れる。この様
にして3点のロックが解除され、フローティング部24
はシャーシに対して遊動状態となる。
【0061】[D−4.センサアーム3,4及びエンド
プレート7の退避…図5,図24,図25参照]クラン
プ動作が完了した時、CD1,2の位置決めを行ってい
たセンサアーム3,4及びエンドプレート7を、次のよ
うにしてCD1,2から退避する。まず、図5は8cm
CD1のローディング動作の完了した状態を示してい
る。この状態から、ローディング動作の完了が検出され
ると先に述べたようにシフトプレート12が前進し、フ
ック部12dがアームリンク6のフック部6cを図中右
側に引き込む(図24)。
【0062】すなわち、フック部12dによりフック部
6cが引き込まれると、ディスク位置決め状態にあるア
ームリンク6が更に右方向に移動し、センサアーム4,
4はディスク位置決め状態から更に開くように回転し
て、CD1,2から退避する。又、アームリンク6の爪
部6bがアームリンク5の角孔5bの右端面を押すこと
によりアームリンク5が右方向に移動して、センサアー
ム3,3もCD1,2から退避する。
【0063】更に、エンドプレート7はアームリンク6
の動作に追従して回動し、突出部7bが第1の検出部8
1aに接触している時は第1のプレート逃げ部82aへ
移動し、これによりエンドピン7aはCD1から離れ
る。
【0064】図25には、12cmCD2を用いた場合
のセンサアーム3,4及びエンドプレート7の退避動作
が示されている。この場合、突出部7bは第2の検出部
84aから第2のプレート逃げ部83aへ移動し、これ
によりエンドピン7aはCD2から離れる。
【0065】以上述べた本実施例においては、エンドプ
レート7とトリガープレート8とを備えた動作完了検出
手段により、8cmCD1及び12cmCD2のローデ
ィング動作の完了を正確に検出することができ、高価な
光検出センサ及びこれらを含む回路を用いる必要がな
い。しかも、シフトプレート12の駆動力を駆動モータ
26から得る際に行う駆動力の伝達経路の切換を、高価
なソレノイドを使用することなく行っている。従って、
本実施例はその構成を簡略化でき、また製造コストを大
幅に低減することができ、経済的効果が高い。
【0066】更に、CD1,2のローディング動作が完
了した時点でシフトプレート12に駆動モータ26から
の駆動力が伝わり、前進するシフトプレート12によ
り、ガイドローラ14の退避、クランパ17の下降及び
フローティング部24のロック解除という3つの動作を
行うことができる。
【0067】更に、本実施例においてはシフトプレート
12が複数の動作を行うことができるため、部材数を少
なくすることが可能である。従って、製造コストを大幅
に削減することができる。又、ソレノイドのドライブ回
路も不要であるため、消費電力量が低減し、車載用プレ
ーヤに適している。
【0068】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、各部材の形状、配置等は適宜変更可能であ
る。
【0069】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明のディスクロー
ディング装置によれば、大小2種類のサイズのディスク
ローディング動作の完了を、光検出センサを用いること
なく正確に検出するため、その構成を簡略化でき、また
製造コストを安く抑えることができ、経済的な効果が高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例においてフローティング部と
ロワーケースとを示す平面図。
【図2】本実施例の平面図(8cmCDのローディング
動作初期状態)。
【図3】本実施例の平面図(8cmCDが搬送ローラの
中央を通過する状態)。
【図4】本実施例の平面図(8cmCDが搬送ローラの
右端を通過する状態)。
【図5】本実施例の平面図(8cmCDのローディング
動作完了状態)。
【図6】本実施例の平面図(12cmCDのローディン
グ動作初期状態)。
【図7】本実施例の平面図(12cmCDのローディン
グ動作途中状態)。
【図8】本実施例の平面図(12mCDのローディング
動作完了状態)。
【図9】本実施例における動力伝達動作を示す右側面図
(アイドラギヤとラックとの非連結状態)と第2のトリ
ガープレートの平面図。
【図10】本実施例における動力伝達動作を示す右側面
図(アイドラギヤとラックとの連結初期状態)。
【図11】本実施例における動力伝達動作を示す右側面
図(シフトプレート12の前進状態)。
【図12】本実施例におけるクランプ動作を示す右側面
図(初期状態)。
【図13】本実施例におけるクランプ動作を示す右側面
図(途中状態)。
【図14】本実施例におけるクランプ動作を示す右側面
図(途中状態)。
【図15】本実施例におけるクランプ動作を示す右側面
図(完了状態)。
【図16】本実施例におけるローラ退避動作を示す右側
面図(初期状態)。
【図17】本実施例におけるローラ退避動作を示す右側
面図(途中状態)。
【図18】本実施例におけるローラ退避動作を示す右側
面図(途中状態)。
【図19】本実施例におけるローラ退避動作を示す右側
面図(完了状態)。
【図20】本実施例の右側面図(フローティング部のロ
ック状態)。
【図21】本実施例の右側面図(フローティング部のロ
ック解除状態)。
【図22】本実施例を左側面図(フローティング部のロ
ック状態)。
【図23】本実施例を左側面図(フローティング部のロ
ック解除状態)。
【図24】本実施例のディスク位置決め手段の退避動作
を示す平面図(8cmCDの位置決め手段退避動作完了
状態)。
【図25】本実施例のディスク位置決め手段の退避動作
を示す平面図(12cmCDの位置決め手段退避動作完
了状態)。
【符号の説明】
1 8cmCD 2 12cmCD 3,4 センサアーム 5,6 アームリンク 7 エンドプレート 8 第1のトリガープレート 81a 第1の検出部 82a 第1のプレート部 83a 第2のプレート部 84a 第2の検出部 9 第2のトリガープレート 10 スイングプレート 11 アイドラギヤ 12 シフトプレート 13 搬送ローラ 14 ガイドローラ 15 ローラシャフト 16 クランパリフトリンク 17 クランパ 18 ロワーディスクガイド 19 フロントロックプレート 20 サイドロックプレート 21,22 バネ 23 アッパーカバー 24 フローティング部 25 ロワーケース 26 駆動モータ 27 ラック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシと、前記シャーシに遊動可能に
    支持されるフローティング部と、前記フローティング部
    に対してディスクをローディングまたはイジェクトする
    回転可能な搬送ローラと、前記搬送ローラを回転させる
    駆動モータと、大小2種類のディスクが所定位置にロー
    ディングされた時にこのディスクの径に応じてディスク
    のローディング方向とほぼ直角な方向に移動するリンク
    機構と、前記リンク機構によってディスクが所定位置に
    位置したことを検出するローディング動作完了検出手段
    とを具備したディスクローディング装置において、 前記ローディング動作完了検出手段は、 ディスクローディング方向に移動可能なトリガープレー
    トと、 前記リンク機構に回動可能に取り付けられたエンドプレ
    ートとを備え、 このうち前記トリガープレートは、ディスクの径に応じ
    て当該トリガープレートの移動開始タイミングを変更す
    るカム穴を有しており、 一方エンドプレートは前記カム穴を押圧して前記トリガ
    ープレートを移動する突出部と、ディスクに当接可能な
    エンドピンとを備えていることを特徴とするディスクロ
    ーディング装置。
JP4095505A 1992-04-15 1992-04-15 ディスクローディング装置 Pending JPH05298802A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037480A1 (ja) * 2005-09-30 2007-04-05 Pioneer Corporation ディスクドライブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037480A1 (ja) * 2005-09-30 2007-04-05 Pioneer Corporation ディスクドライブ

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