JPH05298315A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH05298315A
JPH05298315A JP10655092A JP10655092A JPH05298315A JP H05298315 A JPH05298315 A JP H05298315A JP 10655092 A JP10655092 A JP 10655092A JP 10655092 A JP10655092 A JP 10655092A JP H05298315 A JPH05298315 A JP H05298315A
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JP10655092A
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Inventor
Fumio Oyama
史生 大山
Takafumi Ito
隆文 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】編集対象とする文字列の範囲を指定する際に、
1文字のみの指定を操作性良く行なうことを可能とす
る。 【構成】カーソル移動制御部6は、スタイラスペン2を
用いた所定の操作によって入力された座標データが示す
位置にカーソルを移動・表示させる。一体型表示入力装
置20の表示画面中の文字入力領域内に設けられた編集
メニューキーに対応する座標データが入力されると、主
制御部9は、これを判別し、編集メニュー制御部7に編
集メニューパターンを表示させる。編集メニュ−を表示
させた後、スタイラスペン2の操作により編集メニュ−
の中からメニュ−項目が選択されると、動作実行部8
は、現在カーソルがある1文字のみに対して、編集メニ
ュ−の中から選択指定されたメニュ−項目が示す編集機
能を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置と座標入力装
置とを重ねて一体化した一体型表示入力装置を備えた情
報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】座標入力装置である透明タブレットと、
表示装置とを重ね合わせた一体型入力表示装置は、情報
の入力と表示とを同一画面上で実行できるために操作性
が優れており、近年コンピュータの入力表示装置として
注目されている。
【0003】図21は一体型表示入力装置を備えた情報
処理装置の外観を示す図である。図21に示すように、
一体型表示入力装置は、座標入力装置である透明タブレ
ット1が表示装置である液晶ディスプレイ(以下LCD
と称する)3上に重ねられて構成されている。一体型表
示入力装置には、スタイラスペン2で位置指示された、
透明タブレット1面上の位置が検知されてその位置情報
が入力され、制御装置24で処理される。
【0004】スタイラスペン2のペン先には、図22
(a)、図22(b)に示すような、ペン先スイッチが
設けられている。ペン先スイッチは、ペン先を押して圧
力を加えるとスイッチがオン状態となり、押すのを止め
て圧力が加わらなくなるとスイッチがオフ状態になる
(図22(a)は外観図、図22(b)は断面図であ
る。)。図22(b)により詳細に説明すると、ペン先
25が押されるとスプリング27の付勢に反して電極2
8が接触し、信号線29によりその情報が伝達される
(スイッチオン)。ペン先を離すと、スプリング27に
よって電極28が接触しなくなる(スイッチオフ)。な
お、ペン先スイッチがオフの状態でも、透明タブレット
1による座標検知動作は可能となっている。
【0005】この種、一体型表示入力装置を備えた情報
処理装置によって、文書・図形作成装置を構成した場合
には、次のような特徴により優れた操作性を提供するこ
とができる。
【0006】(1)スタイラスペン2によって手書き文
字の入力ができる。 (2)表示画面中でカーソルを移動させる場合に、スタ
イラスペン2で直接移動先を指定できる。 (3)範囲指定がスタイラスペン2を用いて直接行なう
ことができる。 (4)装置に対する命令を表示装置の画面にメニューと
して表示させ、その中のメニューから任意の項目をスタ
イラスペン2で直接選択することで命令の入力が行なえ
る。
【0007】従来、このような装置において、文書中の
文字列の削除、移動、コピーなどの編集操作や、文字サ
イズの変更、網かけ、下線などの文字修飾の操作は、次
のように実行していた。
【0008】まず、表示画面中に、図23に示すよう
に、入力された文書や図形等を表示するための文書作成
・編集領域30、文字を手書き入力するための文字入力
領域31、例えば編集操作を行なうための編集機能メニ
ュー33の領域が設けられる。
【0009】文書作成・編集領域30に表示される作成
・編集中の文書等は、必要に応じて上下左右にスクロー
ルして、表示されている文書等の範囲を変更することが
できる。文字入力領域31には、複数の認識枠32が設
けられる。認識枠32の中でスタイラスペン2を用いて
文字を手書きすると、手書きパターンが認識されて文字
コードに変換され、その文字コードに相当する文字が文
書作成・編集領域30に表示されている文書中に入力さ
れる。文書作成・編集領域30に表示されている文書に
対しては、編集機能メニュー33中の項目をスタイラス
ペン2で選択することによって任意に編集が可能とな
る。以下、このような文書・図形作成装置における文字
列編集機能の動作例を説明する。
【0010】まず、編集の対象とする文字列の範囲は、
図24(a)のように、文書作成・編集領域30に表示
されている文字の上にスタイラスペン2を移動して、ペ
ン先スイッチをオフからオンにして、図24(b)のよ
うに、スイッチをオンのままスタイラスペン2を移動す
ることにより指定される。指定された文字列は、例え
ば、その範囲が反転表示される。その後、図24(c)
のようにペン先スイッチをオンからオフにすると、その
とき反転表示されている文字列が編集対象の文字列とし
て確定される。
【0011】編集対象文字列の範囲指定の後、スタイラ
スペン2を編集機能メニュー33の何れかのメニュー項
目(機能キー)の上に移動させ、ペン先スイッチをオフ
からオンにすると、そのメニュー項目の示す機能処理が
指定した文字列に対して実行される。図23中に示す編
集機能メニュー33中の各メニュー項目については、以
下のように実行される。
【0012】[削除]:範囲指定した文字列が文書等か
ら削除される。 [移動]:[移動]をスタイラスペン2で選択した後、
さらに文書作成・編集領域30にペン先をもって行き、
ペン先スイッチをオフからオンにすることにより移動先
を指定すると、指定した範囲の文字列が指定した移動先
に移動する。
【0013】[コピー]:[コピー]をスタイラスペン
2で選択した後、さらに文書作成・編集領域30にペン
先をもって行き、ペン先スイッチをオフからオンにする
ことによりコピー先を指定すると、指定した範囲の文字
列が指定したコピー先にコピーされる。
【0014】[文字サイズ]:[文字サイズ]をスタイ
ラスペン2で選択すると、図25(a)のように、文字
のサイズを選択するためのサブメニュー39が編集機能
メニュー33の横に表示される。このサブメニュー39
のいずれかのメニュー項目をスタイラスペン2で押して
文字サイズを選択指定すると、指定した文字列範囲が指
定した文字サイズに変更される。
【0015】[網かけ]:[網かけ]をスタイラスペン
2で選択すると、図25(b)のように、網かけ種類を
選択するためのサブメニュー40が編集機能メニュー3
3の横に表示される。このサブメニュー40をスタイラ
スペン2で押して網かけ種類を選択指定すると、指定し
た文字列範囲が指定したパターンで網かけされる。
【0016】[下線]:[下線]をスタイラスペン2で
選択すると、図25(c)のように、下線種類を選択す
るためのサブメニュー41が、編集機能メニュー33の
横に表示される。このサブメニュー41をスタイラスペ
ン2で押して下線種類を選択指定すると、指定した文字
列範囲に指定した下線が付加される。
【0017】また、文書中のある位置に対する特殊なデ
ータ入力(絵記号入力など)や、制御処理(1行挿入、
左余白設定、右余白設定、タブ設定など)の操作は、次
のように実行していた。
【0018】まず、特殊なデータ入力や制御処理の操作
を行なう場合、図26に示すように、編集機能メニュー
33の他に特殊入力・制御機能メニュ−34を画面中に
表示させる。この特殊入力・制御機能メニュ−34から
スタイラスペン2を用いて任意の項目を選択することに
よって、各種の特殊データ入力機能、制御処理機能を実
行することができる。
【0019】次に、図27(a)に示すように、文書作
成・編集領域30に表示されている文字の上にスタイラ
スペン2を移動して、ペン先スイッチをオフからオンに
すると、その位置にカ−ソルが移動する。
【0020】カ−ソル移動の後、スタイラスペン2を特
殊入力・制御機能メニュ−34中の何れかのメニュ−項
目(機能キ−)の上に移動させてペン先スイッチをオフ
からオンにすると、そのメニュ−項目の示す機能処理が
カ−ソル位置に対して実行される。図27(a)中に示
す特殊入力・制御機能メニュ−34中の各メニュー項目
については、以下のように実行される。
【0021】[絵記号入力]:図27(b)に示すよう
に、絵記号を選択するための絵記号メニュ−38が画面
に表示される。絵記号メニュ−38中の絵記号の上にス
タイラスペン2を移動させてペン先スイッチをオフから
オンにすると、絵記号選択用のメニュ−は消えて、カ−
ソル位置に選択した絵記号が入力される。 [1行挿入]:[1行挿入]をスタイラスペン2で選択
すると、カ−ソルのある行に空白行が1行挿入される。
【0022】[左余白設定]:[左余白設定]をスタイ
ラスペン2で選択すると、カ−ソルのある行から下の行
を対象として、カ−ソルのある桁までが左余白として設
定される。
【0023】[右余白設定]:[右余白設定]をスタイ
ラスペン2で選択すると、カ−ソルのある行から下の行
を対象として、カ−ソルのある桁までが右余白として設
定される。 [タブ設定]:[タブ設定]をスタイラスペン2で選択
すると、カ−ソルのある桁位置にタブが設定される。
【0024】上述したように、文書に対する編集、特殊
なデータ入力、及び制御処理の操作は、編集機能メニュ
ー33や特殊入力・制御機能メニュー34を表示させて
機能の選択を行なっている。しかしながら、従来の一体
型表示入力装置を備えた情報処理装置(文書・図形作成
装置)には次のような問題がある。
【0025】まず、文書の編集を行なう場合には、次の
ような問題がある。編集対象とする文字列の範囲を指定
する際、例えば、図28(a)に示すように、「和を以
て貴しと為す」という文字列中の「和」1文字に文字修
飾を行なう際には、対象文字「和」の表示領域上でスタ
イラスペン2のペン先スイッチをオフからオンにする
(始点指定)。次に、図28(b)に示すように、ペン
先スイッチをオンにしたまま対象としない文字(「を」
以降の文字)までペン先位置を移動させて移動範囲を2
文字以上とする。その後、ペン先スイッチをオンにした
まま、図28(c)に示すように、対象文字「和」が終
点となるようペン先位置を戻して、ペン先スイッチをオ
ンからオフにする。これにより、図28(d)に示すよ
うに、編集対象の範囲が確定し、反転表示される。
【0026】このように1文字を編集対象として指定す
る場合には、2文字以上の文字列を指定する場合と異な
る不自然な動作を経なければならなかった。この操作
は、カーソル位置の指定の操作と区別するために必要な
ためである。
【0027】次に、特殊データや制御処理操作を行なう
際には、位置指定の後に機能の選択という操作が必要で
あるが、機能選択メニュ−の表示位置が固定であるため
に、機能選択メニュ−から離れた位置にある位置をスタ
イラスペン2で指定した場合には、図29に示すよう
に、指定位置から機能メニュ−34までのスタイラスペ
ン2のペン先の移動量が大きくなり操作が面倒であっ
た。また、機能が多くなると機能メニューの表示のため
に広い領域が必要となるため、文書作成・編集領域30
が狭くなり、一度に表示できる文書量が少なくなってし
まう。さらに、機能が多くなると機能メニューの中から
必要なメニュー項目を探し出すのが困難となり、操作性
の低下を招いてしまう。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】このように、編集対象
とする文字列の範囲を指定する際に、1文字のみを指定
する場合、2文字以上の文字列を指定する場合と異なる
不自然な操作が必要であったために、操作に戸惑う場合
があった。
【0029】また、特殊データや制御処理操作を行なう
際には、位置指定後の機能の選択操作において、機能選
択のための特殊入力・制御機能メニュー34の表示位置
が固定であるために、制御機能メニュー34から離れた
位置を指定した場合には、指定位置から機能メニュ−3
4までのスタイラスペン2のペン先の移動量が大きくな
り操作が面倒である等、操作性が悪かった。
【0030】本発明は前記のような点に鑑みてなされた
もので、編集対象とする文字列の範囲を指定する際に、
1文字のみの指定を操作性良く行なうことが可能な一体
型表示入力装置を備えた情報処理装置を提供することを
目的とする。また本発明は、特殊データ入力や制御処理
操作を行なう際の操作性を向上させた一体型表示入力装
置を備えた情報処理装置を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、文書等を表示
するための表示装置と、座標データを入力するための座
標入力装置とを重ね合わせた一体型表示入力装置を備え
た情報処理装置において、前記座標入力装置から入力さ
れた座標データに応じて、前記表示装置上で文字入力位
置を示すための文字入力用カーソルを移動させるカーソ
ル移動手段と、前記表示装置に表示された文書等に対す
る処理を選択するための複数のメニュー項目からなる第
1表示位置可変メニューの表示を指示する座標データを
入力する指示入力手段と、前記指示入力手段によって座
標データが入力された場合に、前記文字入力用カーソル
の表示位置の近傍に前記第1表示位置可変メニューを表
示するメニュー表示手段とを具備し、前記メニュー表示
手段によって表示されたメニュー中の任意のメニュー項
目の表示位置に相当する座標データが前記座標入力装置
から入力された場合に、そのメニュー項目に予め定義さ
れた一定の処理を、前記文字入力用カーソルが位置する
文字等に対して行なう。
【0032】また本発明は、文書等を表示するための表
示装置と、座標データを入力するための座標入力装置と
を重ね合わせた一体型表示入力装置を備えた情報処理装
置において、前記座標入力装置から入力された座標デー
タにより、前記表示装置に表示された文書等の中の任意
の位置を指定する位置指定手段と、前記位置指定手段に
よる指定に応じて、その指定位置に対する処理を選択す
るための複数のメニュー項目からなる第2表示位置可変
メニューを、前記指定位置の近傍に表示する第2メニュ
ー表示手段とを具備し、前記指定位置の近傍に表示され
たメニュー中の任意のメニュー項目の表示位置に相当す
る座標データが前記座標入力装置から入力された場合
に、当該メニュー項目に予め定義されたデータ入力処理
または制御処理を、前記位置指定手段によって指定され
た位置に対して行なう。
【0033】また、前記座標入力装置から入力された座
標データにより、前記表示装置に表示された文書等の一
部を処理対象の範囲として指定する範囲指定手段と、前
記範囲指定手段による指定に応じて、その指定範囲に対
する処理を選択するための複数のメニュー項目からなる
第3表示位置可変メニューを、前記指定範囲の近傍に表
示する第3メニュー表示手段とをさらに具備し、前記指
定範囲の近傍に表示されたメニュー中の任意のメニュー
項目の表示位置に相当する座標データが前記座標入力装
置から入力された場合に、そのメニュー項目に予め定義
された一定の処理を、前記指定範囲に対して行なう。
【0034】また、前記位置指定手段は、前記座標入力
装置から入力された座標データが、前記表示装置の表示
画面上で文字入力位置を示すための文字入力用カーソル
の位置にある場合に、位置の指定を行なう。
【0035】また、前記範囲指定手段は、前記座標入力
装置から入力された座標データの列の示す点列が、表示
された文書等のうちの2つ以上の文字の表示位置に渡っ
ている場合に、範囲の指定を行なう。
【0036】また、前記第2表示位置可変メニューのパ
ターンの候補を複数種有し、表示中の前記第2表示位置
可変メニューのパターンを、前記座標入力装置から入力
された入力情報に応じて切り替える切り替え手段と、前
記切り替え手段が有するパターン中の最も最近に表示さ
れた第2表示位置可変メニューのパターンの種別を示す
種別情報を記憶する記憶手段とをさらに具備し、前記位
置指定手段によって新たに位置が指定された場合には、
前記記憶手段によって記憶された種別情報の示すパター
ンを最初に表示する。
【0037】また、前記第2表示位置可変メニューの表
示状態で、その表示部分以外の表示画面中の文書表示領
域に相当する座標データが前記座標入力装置から入力さ
れた場合には、その際に表示されている前記第2表示位
置可変メニューを消去すると共に、指定範囲を解除して
新たに範囲指定動作に入る解除手段をさらに具備する。
【0038】
【作用】このような構成によれば、複数のメニュー項目
からなる表示位置可変メニューが、例えば常時表示して
いる編集キー位置の座標データが入力されることにより
表示される。そして、このメニューから任意のメニュー
項目が選択されることにより予め定義された一定の処理
がカーソルが位置する文字に対して実行される。従っ
て、カーソルが位置する文字、すなわち1つの文字に対
する編集処理を容易に実行することができる。
【0039】特殊文字の入力や、文書作成のための制御
処理(余白設定、タブ設定等)を行なう際に、その対象
とする位置を指定することにより、同位置の近傍に自動
的にメニュー(特殊入力・制御機能メニュー)が表示さ
れる。従って、位置指定から機能選択に移るときのペン
の移動量が少なくて良いため、操作性が向上する。
【0040】また、特殊入力・制御機能メニューの他に
も、文書等の文字列に対して範囲指定を行なうことによ
り、指定範囲の近傍に自動的にメニュー(編集メニュ
ー)が表示される。同様に、範囲指定から機能選択に移
るときのペンの移動量が少なくて良いため、編集操作に
ついても操作性が向上する。
【0041】また、文字入力用カーソルの位置に座標デ
ータが入力された場合、例えばスタイラスペンのペン先
スイッチがオフからオンになったあと、ペン先位置が他
の文字表示位置上に移動することなく、ペン先スイッチ
がオンからオフになった場合には、カーソル位置を特殊
入力・制御処理実行位置とし、カーソル位置の近傍に特
殊入力・制御機能メニュー(第2表示位置可変メニュ
ー)を表示する。すなわち、指定位置を対象とした機能
(特殊入力・制御処理)と指定範囲を対象とした機能
(編集機能)のメニューが別のものになっており、スタ
イラスペンの操作の違い(位置指定か範囲指定か)によ
って必要な機能のメニュー(第2または第3表示位置可
変メニュー)が表示される。このため、所望するメニュ
ー項目の選択も探しやすくなり、操作性が向上する。
【0042】また、入力された座標データ列の示す点列
が2つ以上の文字の表示位置に渡っている場合には範囲
指定の操作と判別される。これにより、カーソル移動、
範囲指定、及び位置指定とを、動作モードの切り替え等
の面倒な操作をすることなく、スタイラスペンの操作の
みで切り替えることができる。
【0043】また、表示する特殊入力・制御処理メニュ
ーパターンの候補を複数用意してメニューパターンを順
次切り替えられるようにすることにより、各メニューの
表示サイズを小さくすることができ、同メニューが表示
された際に隠れてしまう文書表示領域部分を小さくする
ことで、操作性が向上すると共に、メニュー中から所望
するメニュー項目を容易に指定することができる。さら
に、各メニューパターンに番号を付与することで、最も
最近に表示されたメニューパターンの番号を記憶し、次
に範囲指定された際に、その直前に使用したメニューパ
ターンが表示されるようにする。これにより、特殊入力
・制御処理中の同一機能を連続して使用する場合には、
メニュー切り替えの頻度が減少して操作性が向上する。
【0044】特殊入力・制御処理メニューが表示されて
いるときに、文書作成・編集領域内のメニュー表示領域
外にペン先位置があるときに、例えばペン先スイッチが
オフからオンになったときには、メニューを消去して新
たな位置指定動作、範囲指定動作、またはカーソル移動
操作が可能な状態にされる。これにより、例えば誤った
位置指定をしてメニューが表示されてしまった場合に、
その操作の取り消しをすることなく次の操作を行なうこ
とが可能となり、操作性が向上する。
【0045】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を
説明する。
【0046】図1は、同実施例に係わる情報処理装置の
構成を示すブロック図である。図1に示すように、情報
処理装置は座標データを入力するための座標入力装置で
ある例えば静電結合方式のタブレット1と、表示装置で
あるLCD3とが重ね合わされて構成された一体型表示
入力装置20を備えている。
【0047】タブレット1は、例えば透明なガラス板に
多数の電極が配設されて構成されており、入力制御部4
によって順次電圧が印加されて座標検知面が走査され
る。入力制御部4は、タブレット1とスタイラスペン2
(図21に示す構成を有する)を制御し、タブレット1
面上のスタイラスペン2によって指示された位置の座標
データと、スタイラスペン2のペン先に設けられたペン
先スイッチの状態(オン,オフ)を検知する。
【0048】LCD3は主制御部9の下で、表示制御部
5により表示制御される。カーソル移動制御部6は、入
力制御部4からの座標データとペン先スイッチ状態デー
タに基づいて、文字入力用のカーソル表示の制御や、範
囲指定操作中の文字列反転表示の制御を行なう。編集メ
ニュー制御部7は、カーソル移動制御部6による編集文
字列範囲指定の終点の近傍に編集メニューを表示する。
この指定範囲の終点の近傍に編集メニューが表示される
ことを、編集機能メニュ−表示と称する。また、編集メ
ニュー制御部7は、入力制御部4からの座標データとペ
ン先スイッチ状態データに従って編集メニュー選択操作
の制御を行なう。
【0049】動作実行部8は、カーソル移動制御部6に
より指定された文字列範囲に対し、編集メニュー制御部
7により選択された編集機能を実行する。主制御部9
は、装置全体を制御する。記憶部10は、作成中の文書
データ、表示パターンデータ、フラグ類、ワ−クデータ
などの各種データを記憶するための書き替え可能な記憶
部である。
【0050】フラグ類としては、編集メニュー表示中フ
ラグ、特殊入力・制御処理メニュ−表示中フラグ、範囲
指定操作中フラグ、位置指定操作中フラグがある。編集
メニュー表示中フラグは、編集メニューを表示中ならば
“1”とされ、表示中でなければ“0”とされる。特殊
入力・制御処理メニュ−表示中フラグは、特殊入力・制
御処理メニューを表示中ならば“1”とされ、表示中で
なければ“0”とされる。範囲指定操作中フラグは、編
集文字列の範囲指定をしている場合に“1”とされ、範
囲指定をしていない場合には“0”とされる。位置指定
操作中フラグは、特殊入力・制御処理の処理対象位置の
指定をしている場合に“1”とされ、位置指定をしてい
ない場合には“0”とされる。
【0051】手書き文字認識部11は、手書き入力され
た文字パターンと、手書き文字認識辞書12に格納され
た辞書パターンとの間でパターンマッチングを実行する
ことにより、入力された手書き文字を認識する。手書き
文字認識辞書12は、文字認識の際のパターンマッチン
グのための標準辞書パターンが格納されている読み出し
専用の記憶部である。次に、同実施例の動作について、
図2から図12までに示すフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0052】システムが起動されると、主制御部9の制
御の下で、表示制御部5により図13のような初期画面
がLCD3上に表示される(ステップS1)。この状態
において、利用者はスタイラスペン2を操作して文字を
手書き入力することができる。ここで、手書き文字を入
力する場合の入力処理について説明する。
【0053】利用者は、文字を入力したい文書作成・編
集領域30上の場所にスタイラスペン2のペン先を置
き、ペン先スイッチをオフからオンにする。これによ
り、透明タブレット1上のスタイラスペン2のペン先の
位置を示す座標データとペン先スイッチの状態が、入力
制御部4,主制御部9により読み込まれる(ステップS
2)。この場合、ペン先位置が文書作成・編集領域30
内にあり、かつペン先スイッチがオフからオンに変化し
たため、ステップS3,S5,S27,S43,S4
4,S63を経てステップS64に進み、カーソル移動
制御部6と表示制御部5により図14(a)のようにペ
ン先位置に文字入力用カーソルが移動・表示される。
【0054】この状態で、利用者がスタイラスペン2を
移動して、同ペン2で入力したい文字を文字入力領域3
1に書き込むと、同ペン2のペン先の位置座標とペン先
スイッチの状態を入力制御部4、主制御部9により読み
込む動作(ステップS2)が繰り返される。このように
して、入力文字の軌跡を表す点座標列が各点のペン先ス
イッチの状態とともに読み込まれる。そして、ペン先ス
イッチがオンになってからオフになるまでの座標列の示
す入力文字を認識する処理が、主制御部9の制御の下で
手書き文字認識部11により手書き文字認識辞書12を
参照して行なわれ、図14(b)のように文書作成・編
集領域30の文字入力用カーソルの位置に文字が入力さ
れる(ステップS66)。ここで、上記のようにして文
書作成・編集領域30に入力表示された文字列中の所望
部分に対する編集処理について説明する。はじめに、編
集の対象とする文字列範囲を指定する処理について説明
する。
【0055】まず、文書作成・編集領域30上の編集対
象としたい文字列の先頭文字の上にスタイラスペン2を
移動し、ペン先スイッチをオフからオンにする。このと
き、カーソル移動制御部6と表示制御部5の制御の下で
その文字の上にカーソルが移動する(ステップS43〜
S64)。この現在のカーソル位置の座標を(x1,y
1)とすると、(x1,y1)は常に記憶部10の所定
領域に記憶される。
【0056】次に、利用者がペン先スイッチオンのまま
スタイラスペン2を編集対象としたい文字列の最終文字
の上に移動すると、ペン先位置が文書作成・編集領域3
0内にあり、かつペン先スイッチがオンのままであるこ
とから、ステップS2,S3,S5,S27,S43,
S44,S45,S50を経た後、ステップS51の処
理がカーソル移動制御部6によって行なわれる。ステッ
プS51では範囲指定操作中フラグが“1”であるか否
か(即ち、範囲指定操作中であるか否か)が調べられ
る。ここでは、範囲指定操作中フラグは“0”である。
この場合、カーソル移動制御部6は現在のペン先位置の
座標(x,y)が現在のカーソル位置の座標(x1,y
1)と異なっているかどうかを調べる(ステップS5
2)。その結果、現在のカーソル位置が現在のペン先位
置と異なっていれば、カーソル移動制御部6はペン先位
置が現在カーソルで位置指定されている文字以外の文字
の上にあり、編集対象文字列の範囲指定がなされたもの
と判定する。
【0057】このとき、カーソル移動制御部6により文
字入力用のカーソルは消去され、範囲指定操作中フラグ
は“1”にされ、先のカーソル位置を始点とし現在のペ
ン先の位置を終点とする範囲が編集対象範囲となって、
表示制御部5により反転されて表示される(ステップS
53〜S58)。
【0058】ここで、利用者がペン先スイッチをオフに
するとステップS45でこれを調べ、ステップS46で
範囲指定操作中フラグが“1”であるか否かが調べられ
る。ここでは範囲指定操作中フラグが“1”であるので
反転表示されている文字列範囲が編集対象範囲として確
定し、編集メニュー制御部7により指定範囲の終点位置
の近傍に編集機能選択用の編集メニューを表示するよう
に制御し、表示制御部5により表示する(ステップS4
7)。
【0059】この実施例においては、編集機能選択用の
編集メニュ−は2種用意されておりメニュー番号によっ
て識別されるようになっている。この2つのメニュ−の
うちどちらを表示するかは、記憶部10の所定領域に書
き込まれている情報(編集メニュ−番号)によって示さ
れる。この情報は、最も最近に表示された編集メニュ−
のメニュ−番号である。但し、初期値としてはメニュ−
番号1が記憶されている。図15(a),図15(b)
で示されている編集メニュー36aは、メニュー番号1
のメニューである。図16に示されている編集メニュー
36bは、メニュー番号2のメニューである。編集メニ
ュー36a,36bには、メニュー切り替えを指示する
ための<次機能>キーと呼ぶメニュー項目を始めとする
各種メニュー項目(機能キー)が含まれている。
【0060】さて、ここでは、文字列「あけましておめ
でとうございます」のうちの「あけましておめでとう」
が編集対象文字列として範囲指定され、この結果、上記
ステップS47にて図15(a)に示すように編集メニ
ュー36aが表示されたものとする。この編集メニュー
(36a)表示が行なわれると、範囲指定操作中フラグ
は“0”クリアされ、編集メニュー表示中フラグは
“1”にされる(ステップS48,S49)。
【0061】図15(a)のように、編集メニュー36
aは、指定範囲の終点の次の行を表示開始行として、編
集メニュー36aの横方向の中心位置が指定範囲の終点
の桁位置と一致するような位置に表示される。ただし、
編集メニュー36aが表示画面の右(または左)にはみ
出す場合には、図15(b)のように編集メニュー36
aの右端(または左端)が表示画面の右端(または左
端)と一致するような桁位置を編集メニュー36aの表
示位置とする。
【0062】以上が、スタイラスペン2のペン先位置を
現在のカ−ソル位置(編集対象文字列の先頭文字)から
他の位置(編集対象文字列の最終文字)に移動して、編
集対象文字列を範囲指定した場合の処理である。これに
対し、ペン先位置が1つの文字の表示位置のみにある場
合の処理は次のようになる。
【0063】文書作成・編集領域30上の任意の文字表
示位置の上にスタイラスペン2を移動し、ペン先スイッ
チをオフからオンにすると、前記したように、その文字
表示位置の上にカ−ソルが移動する。この状態で、上記
の範囲指定と異なって、ペン先位置が他の文字表示位置
に移動されない場合、前記ステップS52での判定、即
ちペン先位置が現在のカ−ソル位置以外の文字表示位置
にあるか否かの判定が“NO”となる。この場合、スタ
イラスペン2の操作は(編集対象範囲の指定操作でなく
て)文字入力用カ−ソル移動操作と見なされ、特別の処
理は行なわれず、ステップS2に戻る。従って、1文字
だけを編集対象としたい場合の編集機能の選択について
は、後述する。次に、編集機能の選択について説明す
る。
【0064】上記のようにして編集対象文字列の範囲が
指定され、その近傍に編集メニュー36aが表示されて
いるとき(すなわち範囲指定操作中フラグと編集メニュ
ー表示中フラグが共に“1”のとき)に、利用者は編集
メニュー36aの中の実行したい編集メニュー項目(の
表示領域内)をスタイラスペン2で押す。この状態は、
ステップS2,S3,S5を経てステップS6で判別さ
れる。この結果、まず、編集メニュー制御部7により、
ステップS12において編集メニュー36aが消去さ
れ、ステップS13で編集メニュー表示中フラグが
“0”クリアされる。そして、ステップS14で、動作
実行部8により、そのときに範囲指定(反転表示)され
ている文字列に対してスタイラスペン2で位置指定(選
択指定)された編集機能の処理が実行される(処理の内
容自体は従来技術と同様)。その後、カーソル移動制御
部6によりステップS15で編集対象文字列指定範囲の
反転表示を解除し、ステップS16で範囲指定の始点の
文字上にカ−ソルを表示する。次に、編集メニューの切
り換えについて説明する。
【0065】今、図15(a)に示すように、編集メニ
ュー36a(メニュー番号1)が表示されているとき
に、利用者がメニュー表示の切り替えを行なうために、
<次機能>キーをスタイラスペン2で押して、ペン先ス
イッチをオフからオンにしたものとする。すると、ステ
ップS2,S3,S5,S6を経てステップS7に進
み、<次機能>キーがペンで押されたことが編集メニュ
ー制御部7により検出される。この場合、編集メニュー
制御部7は記憶部10の所定領域に記憶されているメニ
ュー番号を“1”から次の“2”に更新(+1)し(ス
テップS8)、現在の編集メニュー表示位置に、更新後
のメニュ−番号(“2”)のメニュ−パタ−ンを表示す
る。この結果、編集メニュー表示が図15(a)に示す
メニュ−番号が“1”の編集メニュー36aから、図1
6に示すメニュ−番号が“2”の編集メニュー36bに
切り替えられる(ステップS11)。
【0066】編集メニュー36bの表示位置も、メニュ
ー36aと同様に決定される。また、指定文字列範囲に
対し編集処理を行なう場合の操作も同様である。すなわ
ち、利用者が編集メニュー36bの何れかのメニュー項
目をペン2で押すと、編集メニュー36bは消去され、
指定されている文字列範囲に対して選択した編集処理が
実行される。ここで利用者が、もう一度<次機能>キー
を押すと、上記ステップS8が再び実行され、記憶部1
0の所定領域に記憶されているメニュ−番号が編集メニ
ュー制御部7によって“2”から次の“3”に更新され
る。編集メニュー制御部7は、ステップS8を実行する
と、更新後のメニュ−番号が“2”を越えているか否か
を調べる(ステップS9)。この例のように“2”を越
えている場合には、編集メニュー制御部7は同メニュ−
番号を初期値“1”に戻し(ステップS10)、このメ
ニュ−番号1のメニュ−パタ−ンを表示する。これによ
り、図15(a)に示すメニュー番号1の編集メニュー
36aの表示に戻る。次に、編集メニューの消去(取り
消し)の仕方について説明する。
【0067】範囲が指定され、編集メニュー36a(3
6b)が表示されているとき、利用者が編集メニュー3
6a(36b)のメニュー項目の中の<取消>キーをス
タイラスペン2で押す。すると、ステップS2,S3,
S11,S12,S13を経てS18に進み、<取消>
キーが押されたことが編集メニュー制御部7によって検
出される。この場合、編集メニュー制御部7は、編集メ
ニュー36a(36b)を消去し、編集メニュー表示中
フラグを“0”クリアする(ステップS19,S2
0)。このとき、カーソル移動制御部6により範囲指定
が解除され、文字入力用カーソルが範囲指定の始点の文
字上に表示される(ステップS21,S22)。
【0068】なお、誤った範囲指定をして編集メニュー
36a(36b)が表示されてしまった場合には、利用
者は文書作成・編集領域30のうちの編集メニュー表示
領域以外の場所をスタイラスペン2で押し、ペン先スイ
ッチをオンにすればよい。この操作により、ステップS
2,S3,S5,S6,S7,S17を経てステップS
22に進み、編集メニュー表示領域を除く文書作成・編
集領域30内にペン先があって、かつペン先スイッチが
オンであるか否かが調べられる。この場合オンであるの
でステップS23に進み、機能メニュー制御部7により
編集メニュー36a(36b)が消去される。そして、
編集メニュー表示中フラグが“0”クリアされ(ステッ
プS24)、さらにカーソル移動制御部6により指定範
囲の反転表示が解除され(ステップS25)、文字入力
用カーソルがスタイラスペン2の位置に表示される(ス
テップS26)。これにより、上記の取り消し操作をし
なくとも次の操作を実行することができ、操作性が向上
する。ここで、1文字のみに対して編集機能を実行する
場合について説明する。
【0069】前述の説明によれば、ペン先位置が1つの
文字の表示位置のみにある場合には、(編集対象範囲の
指定操作でなくて)文字入力用カ−ソル移動操作と見な
され、編集メニュ−が表示されることはない。そこで、
1文字だけを編集対象とする編集機能の選択に編集メニ
ュ−を利用するためには、利用者は編集対象とする文字
上にカ−ソルを移動させ、文字入力領域内の編集メニュ
−表示キ−35をスタイラスペン2で押せばよい。例え
ば、前に説明した手順を経て図17(a)のようにペン
先位置に文字入力用カ−ソルが移動・表示され、図17
(b)のように文字列「和を以て」が入力されたとき
に、文字「和」だけを編集対象とする場合を考える。こ
の場合には、利用者は文字「和」の上にカ−ソルを移動
させ、文字入力領域内の編集メニュ−表示キ−35をス
タイラスペン2で押す。すると、ステップS2を経てス
テップS3に進み、主制御部9により文字入力領域内の
編集メニュ−表示キ−35がペン2で押されたことが判
別され、ステップS4で現在のカ−ソル位置を指定範囲
とする。そして、ステップS47に進み、編集メニュ−
番号の編集メニュ−パタ−ンを編集メニュー制御部7に
より表示する(図18)。範囲指定操作中フラグに
“0”をセットし(ステップS48)、編集メニュ−表
示中フラグを“1”にして(ステップS49)ステップ
S2へ戻る。このようにして編集メニュ−を表示させた
後、スタイラスペン2の操作により編集メニュ−の中か
らメニュ−項目(機能キ−)を選択指定することによ
り、現在カーソルがある1文字のみに対して、編集メニ
ュ−の中から選択指定されたメニュ−項目(機能キ−)
の示す編集機能が動作実行部8により実行される。次
に、特殊入力・制御処理実行位置を指定する処理につい
て説明する。
【0070】まず、文書作成・編集領域30上の特殊入
力・制御処理実行対象としたい文字表示位置の上にスタ
イラスペン2を移動し、ペン先スイッチをオフからオン
にする。このとき、カ−ソル移動制御部6と表示制御部
5の制御の下でその文字の上にカ−ソルが移動する(ス
テップS43〜S64)。この現在のカ−ソル位置の座
標を(x1,y1)とすると、(x1,y1)は常に記
憶部10の所定領域に記憶される。次に、利用者がペン
先をその文字の上においたまま移動させないと、ステッ
プS2,S3,S5,S27,S43,S44を経て、
ステップS63の処理がカ−ソル移動制御部6によって
行なわれる。ステップS63ではカ−ソル移動制御部6
は現在のペン先位置の座標(x,y)が現在のカ−ソル
位置の座標(x1,y1)と等しいかどうかを調べる。
その結果、現在のカ−ソル位置が現在のペン先位置と等
しければ、カ−ソル移動制御部6は特殊入力・制御処理
実行位置指定がなされたものと判定し、ステップS65
にて位置指定操作中フラグに“1”をセットする。次
に、利用者が他の文字表示位置の上にペン先を移動させ
ることなくカ−ソルがある文字表示位置の上でペン先ス
イッチをオンからオフにするとステップS45でこれを
調べ、ステップS46で範囲指定操作中フラグが“1”
であるか否かが調べられる。ここでは範囲指定操作中フ
ラグが“0”であるので、ステップS59で位置指定操
作中フラグが“1”であるか否かが調べられる。ここで
は位置指定操作中フラグが“1”であるので、カ−ソル
位置(現在のペン先位置)の近傍に、機能メニュ−制御
部7により特殊入力・制御処理機能選択用の特殊入力・
制御処理メニュ−を表示するように制御し、表示制御部
5により表示する(ステップS60)。また、カ−ソル
移動制御部6により位置指定操作中フラグは“0”にさ
れ(ステップS61)、特殊入力・制御処理メニュ−表
示中フラグは“1”にされる(ステップS62)。
【0071】この実施例においては、特殊入力・制御処
理機能選択用の表示位置可変メニュー(特殊入力・制御
処理メニュ−)は2種用意されておりメニュー番号によ
って識別されるようになっている。この2つのメニュ−
のうちどちらを表示するかは、記憶部10の所定領域に
書き込まれている情報(特殊入力・制御処理メニュ−番
号)によって示される。この情報は、最も最近に表示さ
れた特殊入力・制御処理メニュ−のメニュ−番号であ
る。但し、初期値としてはメニュ−番号1が記憶されて
いる。図19(a),図19(b)で示されている特殊
入力・制御処理メニュー37aは、メニュー番号1のメ
ニューである。図20に示されている特殊入力・制御処
理メニュー37bは、メニュー番号2のメニューであ
る。特殊入力・制御処理メニュー37a,37bには、
メニュー切り替えを指示するための<次機能>キーと呼
ぶメニュー項目を始めとする各種メニュー項目(機能キ
ー)が含まれている。
【0072】さて、ここでは、図19(a)のカ−ソル
位置が特殊入力・制御処理対象位置として位置指定さ
れ、この結果、上記ステップS60にて示すように特殊
入力・制御処理メニュー37aが表示されたものとす
る。この特殊入力・制御処理メニュー(37a)表示が
行なわれると、位置指定操作中フラグは“0”クリアさ
れ、特殊入力・制御処理メニュー表示中フラグは“1”
にされる(ステップS61,S62)。
【0073】図19(a)のように、特殊入力・制御処
理メニュー37aは、指定位置の次の行を表示開始行と
して、特殊入力・制御処理メニュー37aの横方向の中
心位置がカ−ソルの桁位置と一致するような位置に表示
される。ただし、特殊入力・制御処理メニュー37aが
表示画面の右(または左)にはみ出す場合には、図19
(b)のように特殊入力・制御処理メニュー37aの右
端(または左端)が表示画面の右端(または左端)と一
致するような桁位置を特殊入力・制御処理メニュー37
aの表示位置とする。次に、特殊入力・制御処理機能の
選択について説明する。
【0074】上記のようにして特殊入力・制御処理対象
位置が指定され、その近傍に特殊入力・制御処理メニュ
ー37aが表示されているとき(すなわち位置指定操作
中フラグと特殊入力・制御処理メニュー表示中フラグが
共に“1”のとき)に、利用者は特殊入力・制御処理メ
ニュー37aの中の実行したい機能メニュー項目(の表
示領域内)をスタイラスペン2で押す。この状態は、ス
テップS2,S3,S5,S27を経てステップS28
で判別される。この結果、まず、機能メニュー制御部7
により、ステップS34において特殊入力・制御処理メ
ニュー37aが消去され、ステップS35で特殊入力・
制御処理メニュー表示中フラグが“0”クリアされる。
そして、ステップS36で、動作実行部8により、その
ときに位置指定されている位置に対してスタイラスペン
2で選択指定された特殊入力・制御処理機能の処理が実
行される(処理の内容自体は従来技術と同様)。次に、
特殊入力・制御処理メニューの切り換えについて説明す
る。
【0075】今、図19(a)に示すように、特殊入力
・制御処理メニュー37a(メニュー番号1)が表示さ
れているときに、利用者がメニュー表示の切り替えを行
なうために、<次機能>キーをスタイラスペン2で押し
て、ペン先スイッチをオフからオンにしたものとする。
すると、ステップS2,S3,S5,S27,S28を
経てステップS29に進み、<次機能>キーがペンで押
されたことが機能メニュー制御部7により検出される。
この場合、機能メニュー制御部7は記憶部10の所定領
域に記憶されているメニュー番号を“1”から次の
“2”に更新(+1)し(ステップS30)、現在のメ
ニュー表示位置に、更新後のメニュ−番号(“2”)の
メニュ−パタ−ンを表示する。この結果、メニュー表示
が図19(a)に示すメニュ−番号が“1”のメニュー
37aから、図20に示すメニュ−番号が“2”の特殊
入力・制御処理メニュー37bに切り替えられる(ステ
ップS33)。
【0076】指定位置に対し特殊入力・制御処理を行な
う場合の操作も同様である。すなわち、利用者が特殊入
力・制御処理メニュー37bのいずれかのメニュー項目
をペン2で押すと、特殊入力・制御処理メニュー37b
は消去され、指定されている位置に対して選択した特殊
入力・制御処理が実行される。ここで利用者が、もう一
度<次機能>キーを押すと、上記ステップS30が再び
実行され、記憶部10の所定領域に記憶されているメニ
ュ−番号が編集メニュー制御部7によって“2”から次
の“3”に更新される。編集メニュー制御部7は、ステ
ップS30を実行すると、更新後のメニュ−番号が
“2”を越えているか否かを調べる(ステップS3
1)。この例のように“2”を越えている場合には、編
集メニュー制御部7は同メニュ−番号を初期値“1”に
戻し(ステップS32)、このメニュ−番号1のメニュ
−パタ−ンを表示する。これにより、図19(a)に示
すメニュー番号1の特殊入力・制御処理メニュー37a
の表示に戻る。次に、特殊入力・制御処理メニューの消
去(取り消し)の仕方について説明する。
【0077】位置が指定され、特殊入力・制御処理メニ
ュー37a(37b)が表示されているとき、利用者が
特殊入力・制御処理メニュー37a(37b)のメニュ
ー項目の中の<取消>キーをスタイラスペン2で押す。
すると、ステップS2,S3,S5,S27,S28,
S29を経てS37に進み、<取消>キーが押されたこ
とが編集メニュー制御部7によって検出される。この場
合、編集メニュー制御部7は、特殊入力・制御処理メニ
ュー37a(37b)を消去し、特殊入力・制御処理表
示中フラグを“0”クリアする(ステップS38,S3
9)。
【0078】なお、誤った位置指定をして特殊入力・制
御処理メニュー37a(37b)が表示されてしまった
場合には、利用者は文書作成・編集領域30のうちのメ
ニュー表示位置以外の場所をスタイラスペン2で押し、
ペン先スイッチをオンにすればよい。この操作により、
ステップS2,S3,S5,S27,S28,S29,
S37を経てステップS40に進み、メニュー表示領域
を除く文書作成・編集領域30内にペン先があって、か
つペン先スイッチがオンであるか否かが調べられる。こ
の場合オンであるのでステップS41に進み、機能メニ
ュー制御部7により特殊入力・制御処理メニュー37a
(37b)が消去される。そして、特殊入力・制御処理
メニュー表示中フラグが“0”クリアされる(ステップ
S42)。さらにカーソル移動制御部6によりペン先ス
イッチがオフからオンに変化したか否かが判別され(ス
テップS44)、この場合にはオフからオンに変化した
ためステップS63へ進む。ステップS63でペン先が
カ−ソルの上にあると判別された場合には、位置指定操
作中フラグを“1”にする(ステップS65)。ステッ
プS63でペン先がカ−ソルの上にないと判別された場
合には、文字入力用カーソルがスタイラスペン2の位置
に表示される(ステップS64)。これにより、上記の
取り消し操作をしなくとも次の操作を実行することがで
き、操作性が向上する。
【0079】なお、前記実施例では、座標入力装置とし
て静電結合方式のタブレットを用いた場合について説明
したが、電磁誘導方式のタブレット、あるいは感圧方式
のタブレット等を用いることも可能である。また、メニ
ューは、ソフトウエアキーボードあるいはシンボルのよ
うな機能選択子であってもよい。
【0080】本発明は一体型表示入力装置を備えるペン
入力ワードプロセッサや、ペン入力パーソナルコンピュ
ータ、ペン入力端末等の各種の文書作成・編集装置,図
形作成・編集装置に応用できる。
【0081】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、任意に表
示位置可変メニューをカーソル位置の近傍に表示させ、
カーソルが位置する文字に対して、メニューから選択さ
れたメニュー項目に定義された処理を実行させることが
できるので、カーソルが位置する文字、すなわち1つの
文字に対する編集処理を容易に行なうことが可能とな
る。
【0082】また、文書等の中の任意の位置が指定され
ることにより、指定位置の近傍に表示位置可変メニュー
を表示させ、任意のメニュー項目が選択されることによ
り、指定位置に対するデータ入力処理または制御処理が
実行されるので、操作性良くデータ入力処理または制御
処理を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる情報処理装置の構成
を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例における制御手順の一部を説明
するためのフローチャート。
【図3】本発明の実施例における制御手順の一部を説明
するためのフローチャート。
【図4】本発明の実施例における制御手順の一部を説明
するためのフローチャート。
【図5】本発明の実施例における制御手順の一部を説明
するためのフローチャート。
【図6】本発明の実施例における制御手順の一部を説明
するためのフローチャート。
【図7】本発明の実施例における制御手順の一部を説明
するためのフローチャート。
【図8】本発明の実施例における制御手順の一部を説明
するためのフローチャート。
【図9】本発明の実施例における制御手順の一部を説明
するためのフローチャート。
【図10】本発明の実施例における制御手順の一部を説
明するためのフローチャート。
【図11】本発明の実施例における制御手順の一部を説
明するためのフローチャート。
【図12】本発明の実施例における制御手順の一部を説
明するためのフローチャート。
【図13】本発明の実施例における初期画面の一例を示
す図。
【図14】本発明の実施例におけるカーソルの移動、文
字の入力が行われた表示画面の一例を示す図。
【図15】本発明の実施例における編集メニューの表示
を説明するための図。
【図16】本発明の実施例における編集メニューの切り
替えを説明するための図。
【図17】本発明の実施例におけるカーソルの移動、文
字の入力が行われた表示画面の一例を示す図。
【図18】本発明の実施例における編集メニュ−表示キ
−を用いた編集メニューの表示を説明するための図。
【図19】本発明の実施例における特殊入力・制御処理
メニューの表示を説明するための図。
【図20】本発明の実施例における特殊入力・制御処理
メニューの切り替えを説明するための図。
【図21】一体型表示入力装置を備えた情報処理装置の
一般的な構成例を示す図。
【図22】スタイラスペンの構造を説明するための図。
【図23】一体型表示入力装置の表示画面構成の例を示
す図。
【図24】スタイラスペンによる編集対象文字列の範囲
指定を説明するための図。
【図25】サブメニューの表示を説明するための図。
【図26】編集機能メニューと特殊入力・制御機能メニ
ューが表示された画面の一例を示す図。
【図27】カーソル移動、特殊データ入力の操作を説明
するための表示画面の一例を示す図。
【図28】対象文字列として1文字のみを範囲指定する
操作を説明するための図。
【図29】特殊データ入力や制御処理を実行する場合の
操作を説明するための図。
【符号の説明】
1…透明タブレット、2…スタイラスペン、3…LC
D、4…入力制御部、5…表示制御部、6…カーソル移
動制御部、7…編集メニュー制御部、8…動作実行部、
9…主制御部、10…記憶部、11…手書き文字認識
部、12…手書き文字認識辞書、20…一体型表示入力
装置、30…文書作成・編集領域、31…文字入力領
域、32…認識枠、35…編集メニュ−表示キ−、36
a,36b…編集メニュー、37a,37b…特殊入力
・制御処理メニュー。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書等を表示するための表示装置と、座
    標データを入力するための座標入力装置とを重ね合わせ
    た一体型表示入力装置を備えた情報処理装置において、 前記座標入力装置から入力された座標データに応じて、
    前記表示装置上で文字入力位置を示すための文字入力用
    カーソルを移動させるカーソル移動手段と、 前記表示装置に表示された文書等に対する処理を選択す
    るための複数のメニュー項目からなる第1表示位置可変
    メニューの表示を指示する座標データを入力する指示入
    力手段と、 前記指示入力手段によって座標データが入力された場合
    に、前記文字入力用カーソルの表示位置の近傍に前記第
    1表示位置可変メニューを表示するメニュー表示手段
    と、 を具備し、 前記メニュー表示手段によって表示されたメニュー中の
    任意のメニュー項目の表示位置に相当する座標データが
    前記座標入力装置から入力された場合に、そのメニュー
    項目に予め定義された一定の処理を、前記文字入力用カ
    ーソルが位置する文字等に対して行なうことを特徴とす
    る情報処理装置。
  2. 【請求項2】 文書等を表示するための表示装置と、座
    標データを入力するための座標入力装置とを重ね合わせ
    た一体型表示入力装置を備えた情報処理装置において、 前記座標入力装置から入力された座標データにより、前
    記表示装置に表示された文書等の中の任意の位置を指定
    する位置指定手段と、 前記位置指定手段による指定に応じて、その指定位置に
    対する処理を選択するための複数のメニュー項目からな
    る第2表示位置可変メニューを、前記指定位置の近傍に
    表示する第2メニュー表示手段と、 を具備し、 前記指定位置の近傍に表示されたメニュー中の任意のメ
    ニュー項目の表示位置に相当する座標データが前記座標
    入力装置から入力された場合に、当該メニュー項目に予
    め定義されたデータ入力処理または制御処理を、前記位
    置指定手段によって指定された位置に対して行なうこと
    を特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記座標入力装置から入力された座標デ
    ータにより、前記表示装置に表示された文書等の一部を
    処理対象の範囲として指定する範囲指定手段と、 前記範囲指定手段による指定に応じて、その指定範囲に
    対する処理を選択するための複数のメニュー項目からな
    る第3表示位置可変メニューを、前記指定範囲の近傍に
    表示する第3メニュー表示手段と、 をさらに具備し、 前記指定範囲の近傍に表示されたメニュー中の任意のメ
    ニュー項目の表示位置に相当する座標データが前記座標
    入力装置から入力された場合に、そのメニュー項目に予
    め定義された一定の処理を、前記指定範囲に対して行な
    うことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記位置指定手段は、前記座標入力装置
    から入力された座標データが、前記表示装置の表示画面
    上で文字入力位置を示すための文字入力用カーソルの位
    置にある場合に、位置の指定を行なうことを特徴とする
    請求項2または請求項3記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記範囲指定手段は、前記座標入力装置
    から入力された座標データの列の示す点列が、表示され
    た文書等のうちの2つ以上の文字の表示位置に渡ってい
    る場合に、範囲の指定を行なうことを特徴とする請求項
    2、請求項3または請求項4記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第2表示位置可変メニューのパター
    ンの候補を複数種有し、表示中の前記第2表示位置可変
    メニューのパターンを、前記座標入力装置から入力され
    た入力情報に応じて切り替える切り替え手段と、 前記切り替え手段が有するパターン中の最も最近に表示
    された第2表示位置可変メニューのパターンの種別を示
    す種別情報を記憶する記憶手段と、 をさらに具備し、 前記位置指定手段によって新たに位置が指定された場合
    には、前記記憶手段によって記憶された種別情報の示す
    パターンを最初に表示することを特徴とする請求項2、
    請求項3、請求項4または請求項5記載の情報処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第2表示位置可変メニューの表示状
    態で、その表示部分以外の表示画面中の文書表示領域に
    相当する座標データが前記座標入力装置から入力された
    場合には、その際に表示されている前記第2表示位置可
    変メニューを消去すると共に、指定範囲を解除して新た
    位置指定動作に入る解除手段をさらに具備したことを特
    徴とする請求項2、請求項3、請求項4、請求項5また
    は請求項6記載の情報処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015059976A1 (ja) * 2013-10-24 2017-03-09 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2015059976A1 (ja) * 2013-10-24 2017-03-09 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

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