JPH05297381A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
- Publication number
- JPH05297381A JPH05297381A JP15880991A JP15880991A JPH05297381A JP H05297381 A JPH05297381 A JP H05297381A JP 15880991 A JP15880991 A JP 15880991A JP 15880991 A JP15880991 A JP 15880991A JP H05297381 A JPH05297381 A JP H05297381A
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- Japan
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- liquid crystal
- substrates
- electrodes
- crystal layer
- sealant
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリマーマトリックスの中に液晶を分散保持
させて液晶マイクロカプセルを形成して、このマイクロ
カプセル化された液晶を用いる液晶表示装置において、
液晶の耐湿性の向上を図る。 【構成】 対向してそれぞれ透明電極１，３を形成した
２枚の基板２，４間に熱可塑性樹脂からなるシール剤９
を設け、このシール剤９によりマトリックス７の中に液
晶８を分散保持した液晶層５を封止する。
させて液晶マイクロカプセルを形成して、このマイクロ
カプセル化された液晶を用いる液晶表示装置において、
液晶の耐湿性の向上を図る。 【構成】 対向してそれぞれ透明電極１，３を形成した
２枚の基板２，４間に熱可塑性樹脂からなるシール剤９
を設け、このシール剤９によりマトリックス７の中に液
晶８を分散保持した液晶層５を封止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置に関し、特
にポリマーマトリックスの中に液晶を分散保持させて液
晶マイクロカプセルを形成して、このマイクロカプセル
化されたネマティック・カプセル型液晶（以下ＮＣＡＰ
液晶という）を用いる液晶表示装置に関する。
にポリマーマトリックスの中に液晶を分散保持させて液
晶マイクロカプセルを形成して、このマイクロカプセル
化されたネマティック・カプセル型液晶（以下ＮＣＡＰ
液晶という）を用いる液晶表示装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に液晶表示装置、例えばツイストネ
マティック型の液晶表示パネルは液晶分子配向方向が互
いにほぼ９０°の角度で交差するように水平配向処理さ
れた２枚の透明電極付き絶縁性透明基板を相対向するよ
うに配置し、これら透明基板間に、周囲を被うシール剤
を介して液晶を封入して構成される。また、近年ＮＣＡ
Ｐ液晶を使用した高分子液晶装置が用いられ、これは図
６に示すように透明電極１を設けた基板２と、前記電極
１に対向して透明電極３を設けた基板４と、これら基板
２，４に挟持される液晶層５とから液晶セル６を構成
し、前記液晶層５はポリマーマトリックス７の中に液晶
８を分散保持してなる。
マティック型の液晶表示パネルは液晶分子配向方向が互
いにほぼ９０°の角度で交差するように水平配向処理さ
れた２枚の透明電極付き絶縁性透明基板を相対向するよ
うに配置し、これら透明基板間に、周囲を被うシール剤
を介して液晶を封入して構成される。また、近年ＮＣＡ
Ｐ液晶を使用した高分子液晶装置が用いられ、これは図
６に示すように透明電極１を設けた基板２と、前記電極
１に対向して透明電極３を設けた基板４と、これら基板
２，４に挟持される液晶層５とから液晶セル６を構成
し、前記液晶層５はポリマーマトリックス７の中に液晶
８を分散保持してなる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記ＮＣＡＰ液晶を用
いたものでは、液晶層５の周囲を被うシール剤は用いら
れておらず、そのため周囲の湿気により、吸水性を有す
るポリマーマトリックス７を介して、液晶８が悪影響を
受けるという問題があった。これは従来の液晶を封入す
る方法においては、シール剤としてエポキシ樹脂やポリ
アミド樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられ、図７に示すよ
うに前記シール剤Ａからなる空セルＢを透明電極付きの
基板２，４間に予め形成し、その空セルＢ内に液晶を封
入する方法が取られていたが、前記空セルＢ内にマトリ
ックス７の中に分散保持した状態の液晶８を封入する
と、空セルＢ内に封入されたポリマーマトリックス７の
溶剤が蒸発して、該空セルＢ内に空気溜りを生じるとい
う不具合があり、一方、ＮＣＡＰ液晶の液晶層を一方の
基板上に形成した後、その周囲を前記シール剤で囲む方
法では、熱硬化性樹脂である該シール剤と液晶が混ざり
合ったり、シール剤形成時の熱影響によって液晶が劣化
したりするという問題が有った。さらにまた、シール剤
は基板間を接着する接着力を有するものであるが、シー
ル剤を用いないＮＣＡＰ液晶にあっては、液晶層だけの
接着力によるため基板間の接着力に劣るという面があ
る。
いたものでは、液晶層５の周囲を被うシール剤は用いら
れておらず、そのため周囲の湿気により、吸水性を有す
るポリマーマトリックス７を介して、液晶８が悪影響を
受けるという問題があった。これは従来の液晶を封入す
る方法においては、シール剤としてエポキシ樹脂やポリ
アミド樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられ、図７に示すよ
うに前記シール剤Ａからなる空セルＢを透明電極付きの
基板２，４間に予め形成し、その空セルＢ内に液晶を封
入する方法が取られていたが、前記空セルＢ内にマトリ
ックス７の中に分散保持した状態の液晶８を封入する
と、空セルＢ内に封入されたポリマーマトリックス７の
溶剤が蒸発して、該空セルＢ内に空気溜りを生じるとい
う不具合があり、一方、ＮＣＡＰ液晶の液晶層を一方の
基板上に形成した後、その周囲を前記シール剤で囲む方
法では、熱硬化性樹脂である該シール剤と液晶が混ざり
合ったり、シール剤形成時の熱影響によって液晶が劣化
したりするという問題が有った。さらにまた、シール剤
は基板間を接着する接着力を有するものであるが、シー
ル剤を用いないＮＣＡＰ液晶にあっては、液晶層だけの
接着力によるため基板間の接着力に劣るという面があ
る。
【０００４】そこで本発明は耐湿性に優れ、かつ基板間
の良好な接着力が得られる液晶表示装置を提供すること
を目的とする。
の良好な接着力が得られる液晶表示装置を提供すること
を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明はマトリックスの
中に液晶を分散保持した液晶層を形成し、この液晶層を
対向電極間に設けた液晶表示装置において、前記液晶層
の周囲を熱可塑性樹脂のシール剤でシールしたものであ
る。
中に液晶を分散保持した液晶層を形成し、この液晶層を
対向電極間に設けた液晶表示装置において、前記液晶層
の周囲を熱可塑性樹脂のシール剤でシールしたものであ
る。
【０００６】
【作用】シール剤の接着力により基板間に接着力が得ら
れるとともに、液晶層がシール剤によって保護される。
れるとともに、液晶層がシール剤によって保護される。
【０００７】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面を参照して説
明するが前記従来構造と同一もしくは類似箇所には同一
符号を付して説明する。図１ないし図５は本発明の一実
施例を示し、表示する字や目盛等の記号に応じた形状を
有する透明電極１を設けたプラスチック等の透明絶縁性
平板からなる基板２と、前記電極１に対向して透明電極
３を設けた基板４と、電極１，３が相対向するよう微小
間隔を有しながら対向位置する基板２，４の周囲を封止
する熱可塑性樹脂からなるシール剤９と、基板２，４の
間に封入されたＮＣＡＰ液晶の液晶層５とから液晶セル
６を構成している。
明するが前記従来構造と同一もしくは類似箇所には同一
符号を付して説明する。図１ないし図５は本発明の一実
施例を示し、表示する字や目盛等の記号に応じた形状を
有する透明電極１を設けたプラスチック等の透明絶縁性
平板からなる基板２と、前記電極１に対向して透明電極
３を設けた基板４と、電極１，３が相対向するよう微小
間隔を有しながら対向位置する基板２，４の周囲を封止
する熱可塑性樹脂からなるシール剤９と、基板２，４の
間に封入されたＮＣＡＰ液晶の液晶層５とから液晶セル
６を構成している。
【０００８】上記液晶セル６は、図２に示すように透明
電極３を形成した基板４上に、酢酸ビニル系のバインダ
ー，ポリオレフィン系（エチレン−酢酸ビニル共重合，
エチレン−アクリル酸共重合，ポリエチレン）バインダ
ーあるいはホットメルトタイプのバインダーを用いてス
クリーン印刷法により枠状のシール剤９を形成する。次
にマトリックス７として用意した水酸基を有する高分子
である25wt％ポリビニールアルコール（クラレ製：ＰＶ
Ａ２０３）に対して１／４重量部のＰ型ネマティク液晶
（メルク製：ＺＬＩ−２０６１）８を、架橋剤として用
意した金属アルコキシドであるテトラエトキシシラン
（図示しない）と共にマトリックス７に混入し、ホモジ
ナイザーで攪拌乳化し、得られたエマルジョンを図３に
示すように前記シール剤９により形成された枠内にドク
ターブレードを用いてコーティングして液晶層５を形成
し、この液晶層５を50％ＲＨ，25℃の雰囲気中で24時間
乾燥し、更に60℃で１時間乾燥する。この後、シール剤
９に基板２を熱圧着して図１に示す液晶セル６を形成す
る。
電極３を形成した基板４上に、酢酸ビニル系のバインダ
ー，ポリオレフィン系（エチレン−酢酸ビニル共重合，
エチレン−アクリル酸共重合，ポリエチレン）バインダ
ーあるいはホットメルトタイプのバインダーを用いてス
クリーン印刷法により枠状のシール剤９を形成する。次
にマトリックス７として用意した水酸基を有する高分子
である25wt％ポリビニールアルコール（クラレ製：ＰＶ
Ａ２０３）に対して１／４重量部のＰ型ネマティク液晶
（メルク製：ＺＬＩ−２０６１）８を、架橋剤として用
意した金属アルコキシドであるテトラエトキシシラン
（図示しない）と共にマトリックス７に混入し、ホモジ
ナイザーで攪拌乳化し、得られたエマルジョンを図３に
示すように前記シール剤９により形成された枠内にドク
ターブレードを用いてコーティングして液晶層５を形成
し、この液晶層５を50％ＲＨ，25℃の雰囲気中で24時間
乾燥し、更に60℃で１時間乾燥する。この後、シール剤
９に基板２を熱圧着して図１に示す液晶セル６を形成す
る。
【０００９】そして、透明電極１，３間の電圧オフ状態
では、液晶８はカプセルの壁に沿って配向し（図４参
照）、マトリックス７と液晶８との界面での屈曲率の差
異のため光散乱し、また、電圧オン状態では、液晶８の
長軸が透明電極１，３に対して直角の垂直配向状態とな
り（図５参照）、マトリックス７と液晶８との屈曲率を
等しくしておけば光は散乱せずに直進し、光透過率は最
大となる性質が得られる。
では、液晶８はカプセルの壁に沿って配向し（図４参
照）、マトリックス７と液晶８との界面での屈曲率の差
異のため光散乱し、また、電圧オン状態では、液晶８の
長軸が透明電極１，３に対して直角の垂直配向状態とな
り（図５参照）、マトリックス７と液晶８との屈曲率を
等しくしておけば光は散乱せずに直進し、光透過率は最
大となる性質が得られる。
【００１０】このように本実施例においてはマトリック
ス７の中に液晶８を分散保持した液晶層５を形成し、こ
の液晶層５を透明電極１，３間に設けた液晶表示装置に
おいて、前記液晶層５の周囲を熱可塑性樹脂のシール剤
９でシールしたものであるから、シール剤９によって外
部雰囲気中の湿気から液晶層５が保護され、液晶層５の
耐湿性の向上が図られ、かつシール剤９を基板２，４に
熱圧着することにより基板２，４間に良好な接着力が得
られる。さらにまた、実施例上の効果として、ＮＣＡＰ
液晶を用いることにより、液晶セルの曲面での使用が可
能となり、また、従来の空セル内に液晶を封入するとい
った煩雑な工程がなくなり、製作容易な液晶層のシール
構造が得られる。
ス７の中に液晶８を分散保持した液晶層５を形成し、こ
の液晶層５を透明電極１，３間に設けた液晶表示装置に
おいて、前記液晶層５の周囲を熱可塑性樹脂のシール剤
９でシールしたものであるから、シール剤９によって外
部雰囲気中の湿気から液晶層５が保護され、液晶層５の
耐湿性の向上が図られ、かつシール剤９を基板２，４に
熱圧着することにより基板２，４間に良好な接着力が得
られる。さらにまた、実施例上の効果として、ＮＣＡＰ
液晶を用いることにより、液晶セルの曲面での使用が可
能となり、また、従来の空セル内に液晶を封入するとい
った煩雑な工程がなくなり、製作容易な液晶層のシール
構造が得られる。
【００１１】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能であり、例えば本発明の液晶セルは基板の両外
面にそれぞれ偏向軸方向が直交関係をなす偏向板を配し
た液晶表示パネル等各種液晶表示装置に用いることがで
きる。
のではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能であり、例えば本発明の液晶セルは基板の両外
面にそれぞれ偏向軸方向が直交関係をなす偏向板を配し
た液晶表示パネル等各種液晶表示装置に用いることがで
きる。
【００１２】
【発明の効果】本発明はマトリックスの中に液晶を分散
保持した液晶層を形成し、この液晶層を対向電極間に設
けた液晶表示装置において、前記液晶層の周囲を熱可塑
性樹脂のシール剤でシールしたものであり、耐湿性に優
れ、かつ基板間の良好な接着力が得られる液晶表示装置
を提供することができる。
保持した液晶層を形成し、この液晶層を対向電極間に設
けた液晶表示装置において、前記液晶層の周囲を熱可塑
性樹脂のシール剤でシールしたものであり、耐湿性に優
れ、かつ基板間の良好な接着力が得られる液晶表示装置
を提供することができる。
【図１】本発明の一実施例を示す概略説明図である。
【図２】本発明の一実施例を示す製作手順の概略説明図
である。
である。
【図３】本発明の一実施例を示す製作手順の概略説明図
である。
である。
【図４】本発明の一実施例を示す電圧オフ状態における
液晶の動作図である。
液晶の動作図である。
【図５】本発明の一実施例を示す電圧オン状態における
液晶の動作図である。
液晶の動作図である。
【図６】従来例を示す液晶セルの概略説明図である。
【図７】従来例を示す液晶セルの概略平面図である。
１，３ 透明電極 ２，４ 基板 ５ 液晶層 ７ マトリックス ８ 液晶 ９ シール剤
Claims (1)
- 【請求項１】 マトリックスの中に液晶を分散保持した
液晶層を形成し、この液晶層を対向電極間に設けた液晶
表示装置において、前記液晶層の周囲を熱可塑性樹脂の
シール剤でシールしたことを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15880991A JPH05297381A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15880991A JPH05297381A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05297381A true JPH05297381A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=15679835
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15880991A Pending JPH05297381A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05297381A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0881525A2 (en) * | 1994-09-26 | 1998-12-02 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Liquid crystal display panel and method for manufacturing the same |
| WO2011043621A2 (ko) * | 2009-10-09 | 2011-04-14 | 이미지랩(주) | 제 1 기판 시트, 제 1 기판 시트를 구비한 액정 패널 및 그 제조 방법 |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP15880991A patent/JPH05297381A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0881525A2 (en) * | 1994-09-26 | 1998-12-02 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Liquid crystal display panel and method for manufacturing the same |
| WO2011043621A2 (ko) * | 2009-10-09 | 2011-04-14 | 이미지랩(주) | 제 1 기판 시트, 제 1 기판 시트를 구비한 액정 패널 및 그 제조 방법 |
| WO2011043621A3 (ko) * | 2009-10-09 | 2011-11-03 | 이미지랩(주) | 제 1 기판 시트, 제 1 기판 시트를 구비한 액정 패널 및 그 제조 방법 |
| US9013670B2 (en) | 2009-10-09 | 2015-04-21 | Imagelab Co., Ltd. | First substrate sheet, liquid crystal panel having first substrate sheet and method for manufacturing same |
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