JPH05296635A - 冷凍方法および冷凍装置 - Google Patents
冷凍方法および冷凍装置Info
- Publication number
- JPH05296635A JPH05296635A JP8995191A JP8995191A JPH05296635A JP H05296635 A JPH05296635 A JP H05296635A JP 8995191 A JP8995191 A JP 8995191A JP 8995191 A JP8995191 A JP 8995191A JP H05296635 A JPH05296635 A JP H05296635A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethyl alcohol
- liquid
- freezing
- liquid container
- freezing point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23L—FOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
- A23L3/00—Preservation of foods or foodstuffs, in general, e.g. pasteurising, sterilising, specially adapted for foods or foodstuffs
- A23L3/36—Freezing; Subsequent thawing; Cooling
- A23L3/363—Freezing; Subsequent thawing; Cooling the materials not being transported through or in the apparatus with or without shaping, e.g. in form of powder, granules, or flakes
- A23L3/364—Freezing; Subsequent thawing; Cooling the materials not being transported through or in the apparatus with or without shaping, e.g. in form of powder, granules, or flakes with packages or with shaping in form of blocks or portions
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
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- Food Science & Technology (AREA)
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- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】主に鮮魚等の生鮮食品をごく短時間で簡単に冷
凍する。 【構成】液容器1に収容したエチルアルコール3を、冷
凍回路4およびドライアイス10で冷却して摂氏マイナ
ス70度程度に保ち、このエチルアルコール3の中に、
フグFをカゴ13に入れて浸漬しておけば、わずか数分
で冷凍することができる。その後、これを取り出して、
通常の冷気式の冷凍庫で長期保存すればよく、このよう
な瞬間冷凍により、解凍したときの鮮度は高い。
凍する。 【構成】液容器1に収容したエチルアルコール3を、冷
凍回路4およびドライアイス10で冷却して摂氏マイナ
ス70度程度に保ち、このエチルアルコール3の中に、
フグFをカゴ13に入れて浸漬しておけば、わずか数分
で冷凍することができる。その後、これを取り出して、
通常の冷気式の冷凍庫で長期保存すればよく、このよう
な瞬間冷凍により、解凍したときの鮮度は高い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に鮮魚等の生鮮食
品の冷凍に好適な冷凍方法および冷凍装置に関するもの
である。
品の冷凍に好適な冷凍方法および冷凍装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、生鮮食品の冷凍、たとえば鮮魚等
の冷凍においては、一般に摂氏マイナス20度程度に冷
却した冷凍庫の冷気中に、鮮魚等の冷凍対象物を一定時
間以上入れておくことにより冷凍し、かつ、そのまま冷
凍状態に保つのが普通である。
の冷凍においては、一般に摂氏マイナス20度程度に冷
却した冷凍庫の冷気中に、鮮魚等の冷凍対象物を一定時
間以上入れておくことにより冷凍し、かつ、そのまま冷
凍状態に保つのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな冷凍手法では、鮮魚等を完全に冷凍させるまでに相
当長い時間を要するため、解凍したときの鮮度、品質が
低く(例えば、魚身の肉色や肉質の劣化が著しく)、商
品価値もそれなりのものでしかなかった。本発明の課題
は、鮮魚をはじめとする生鮮食品等を簡単に、かつ短時
間で冷凍し、解凍時の品質の劣化をできる限り抑える冷
凍方法および装置を提供することにある。
うな冷凍手法では、鮮魚等を完全に冷凍させるまでに相
当長い時間を要するため、解凍したときの鮮度、品質が
低く(例えば、魚身の肉色や肉質の劣化が著しく)、商
品価値もそれなりのものでしかなかった。本発明の課題
は、鮮魚をはじめとする生鮮食品等を簡単に、かつ短時
間で冷凍し、解凍時の品質の劣化をできる限り抑える冷
凍方法および装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明に係る冷凍方法では、凝固点が少なく
とも摂氏マイナス30度より低い液体を、その凝固点に
は達しない摂氏マイナス20度以下の温度に維持した状
態で、その液体中に冷凍すべき冷凍対象物を浸漬して保
持し、その後取り出すことを特徴とする。
るために、本発明に係る冷凍方法では、凝固点が少なく
とも摂氏マイナス30度より低い液体を、その凝固点に
は達しない摂氏マイナス20度以下の温度に維持した状
態で、その液体中に冷凍すべき冷凍対象物を浸漬して保
持し、その後取り出すことを特徴とする。
【0005】また、本発明に係る冷凍装置は、上記のよ
うな液体を収容する液容器と、その液容器に収容された
液体をその凝固点には達しない摂氏マイナス20度以下
の温度に維持する冷却手段と、その液容器に設けられた
冷凍対象物の出し入れ口とを含むことを特徴とする。
うな液体を収容する液容器と、その液容器に収容された
液体をその凝固点には達しない摂氏マイナス20度以下
の温度に維持する冷却手段と、その液容器に設けられた
冷凍対象物の出し入れ口とを含むことを特徴とする。
【0006】なお、上記液体としては、たとえばエチル
アルコール等の有機液体が好適に採用され得る。
アルコール等の有機液体が好適に採用され得る。
【0007】
【作用】このような冷凍方法および装置においては、摂
氏マイナス20度以下に冷却された液体中に、鮮魚等の
冷凍対象物が浸漬されることにより、冷凍対象物は周囲
の液体に熱を奪われ、短時間で冷凍される。
氏マイナス20度以下に冷却された液体中に、鮮魚等の
冷凍対象物が浸漬されることにより、冷凍対象物は周囲
の液体に熱を奪われ、短時間で冷凍される。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る冷凍装置の一実施例の説
明に併せて、冷凍方法の一実施例を説明する。
明に併せて、冷凍方法の一実施例を説明する。
【0009】図1はその冷凍装置を簡略に示すものであ
る。この冷凍装置は液容器1を備え、その中には、エチ
ルアルコール3が収容されている。この液容器1は断熱
性の高い材料で構成されるとともに、その壁部や底部に
は冷凍回路4の熱交換器5が組み込まれている。
る。この冷凍装置は液容器1を備え、その中には、エチ
ルアルコール3が収容されている。この液容器1は断熱
性の高い材料で構成されるとともに、その壁部や底部に
は冷凍回路4の熱交換器5が組み込まれている。
【0010】この冷凍回路4は、コンプレッサ6、コン
デンサ7およびエバポレータ8を含むよく知られたもの
であり、また、液容器1のエチルアルコール3中には、
固体炭酸(ドライアイス)10が混入されて、エチルア
ルコール3とともに寒剤を構成している。エチルアルコ
ール3は、これら冷凍回路4およびドライアイス10に
より、約摂氏マイナス70度程度に冷却されている。
デンサ7およびエバポレータ8を含むよく知られたもの
であり、また、液容器1のエチルアルコール3中には、
固体炭酸(ドライアイス)10が混入されて、エチルア
ルコール3とともに寒剤を構成している。エチルアルコ
ール3は、これら冷凍回路4およびドライアイス10に
より、約摂氏マイナス70度程度に冷却されている。
【0011】液容器1の上部には、冷凍対象物の出し入
れ口となる開口11が設けられ、この開口11は蓋12
により密閉・解放されるようになっている。また、液容
器1の内部には、この開口11に近接して、冷凍対象物
を入れるカゴ13を支持するためのハンギング部14が
設けられている。
れ口となる開口11が設けられ、この開口11は蓋12
により密閉・解放されるようになっている。また、液容
器1の内部には、この開口11に近接して、冷凍対象物
を入れるカゴ13を支持するためのハンギング部14が
設けられている。
【0012】このような冷凍装置により、例えばフグF
等の鮮魚を冷凍するには、フグFを適当な包装袋に入
れ、または包装シートで包み、これをカゴ13に入れ
る。そして、液容器1の蓋12を開けて、フグFがエチ
ルアルコール3中に浸漬されるように、カゴ13をハン
ギング部14に引っ掛ける。この状態で蓋12を閉めて
短時間おけば、フグFが簡単に冷凍される。フグの場
合、その冷凍速度は、エチルアルコール3の温度をほぼ
摂氏マイナス70度に設定した実験によれば、約1cm
/分である。したがって、直径が10cm程度のフグで
あれば、わずか5分で冷凍が完了し、これは一般的な冷
気による冷凍庫(フグを完全に冷凍するのに約1日かか
る)に比べて50〜100倍早く、瞬間冷凍に近いもの
である。
等の鮮魚を冷凍するには、フグFを適当な包装袋に入
れ、または包装シートで包み、これをカゴ13に入れ
る。そして、液容器1の蓋12を開けて、フグFがエチ
ルアルコール3中に浸漬されるように、カゴ13をハン
ギング部14に引っ掛ける。この状態で蓋12を閉めて
短時間おけば、フグFが簡単に冷凍される。フグの場
合、その冷凍速度は、エチルアルコール3の温度をほぼ
摂氏マイナス70度に設定した実験によれば、約1cm
/分である。したがって、直径が10cm程度のフグで
あれば、わずか5分で冷凍が完了し、これは一般的な冷
気による冷凍庫(フグを完全に冷凍するのに約1日かか
る)に比べて50〜100倍早く、瞬間冷凍に近いもの
である。
【0013】フグFの冷凍が完了したら、そのまま液容
器1の中で保持してもよいが、この冷凍装置を効率的に
用いるには、冷凍が完了したら、蓋12を開けて、冷凍
されたフグFをカゴ13とともに液容器1から取り出
し、通常の冷気式の冷凍庫に移して長期保存すればよ
い。つまり、本冷凍装置をいわば瞬間冷凍用に、一方、
通常の業務用または家庭用のフリーザを長期保存用に使
用するのである。
器1の中で保持してもよいが、この冷凍装置を効率的に
用いるには、冷凍が完了したら、蓋12を開けて、冷凍
されたフグFをカゴ13とともに液容器1から取り出
し、通常の冷気式の冷凍庫に移して長期保存すればよ
い。つまり、本冷凍装置をいわば瞬間冷凍用に、一方、
通常の業務用または家庭用のフリーザを長期保存用に使
用するのである。
【0014】以上の実施例では、エチルアルコールの冷
却手段として、冷凍回路4とドライアイス10とが併用
されていたが、これをいずれか一方のみとしてもよい。
また、冷凍媒体としての液体も、エチルアルコールに限
らず、例えば、エチルエーテル、クロロホルム、その他
適宜の液体と置換することができる。さらに、冷凍対象
物は、フグ等の鮮魚のみならず、例えばスイカ等の生鮮
野菜や果物、さらには包装容器に入れた水等の液体でも
よく、いずれでも短時間に冷凍することができる。
却手段として、冷凍回路4とドライアイス10とが併用
されていたが、これをいずれか一方のみとしてもよい。
また、冷凍媒体としての液体も、エチルアルコールに限
らず、例えば、エチルエーテル、クロロホルム、その他
適宜の液体と置換することができる。さらに、冷凍対象
物は、フグ等の鮮魚のみならず、例えばスイカ等の生鮮
野菜や果物、さらには包装容器に入れた水等の液体でも
よく、いずれでも短時間に冷凍することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る冷凍方法および冷凍装置に
よれば、冷凍対象物を短時間で簡単に冷凍することがで
き、そのため、生鮮食品等の冷凍に利用すれば、解凍し
たときの鮮度がよくなり、商品価値が高められる。例え
ば、鮮魚の場合、解凍したときの魚身の肉色や肉質が冷
凍前のそれに近い状態まで復帰し、その劣化がきわめて
少ない。
よれば、冷凍対象物を短時間で簡単に冷凍することがで
き、そのため、生鮮食品等の冷凍に利用すれば、解凍し
たときの鮮度がよくなり、商品価値が高められる。例え
ば、鮮魚の場合、解凍したときの魚身の肉色や肉質が冷
凍前のそれに近い状態まで復帰し、その劣化がきわめて
少ない。
【0016】
【図1】本発明の冷凍装置の一例を簡略に示す概略図で
ある。
ある。
1 液容器 3 エチルアルコール(液体) 4 冷凍回路 10 ドライアイス 11 開口(出し入れ口) F フグ(冷凍対象物)
Claims (2)
- 【請求項1】 凝固点が少なくとも摂氏マイナス30度
より低い液体を、その凝固点には達しない摂氏マイナス
20度以下の温度に維持した状態で、その液体中に冷凍
すべき冷凍対象物を浸漬して保持し、その後取り出すこ
とを特徴とする冷凍方法。 - 【請求項2】 凝固点が少なくとも摂氏マイナス30度
より低い液体を収容する液容器と、その液容器に収容さ
れた液体を上記凝固点には達しない摂氏マイナス20度
以下の温度に維持する冷却手段と、その液容器に設けら
れた冷凍対象物の出し入れ口とを含むことを特徴とする
冷凍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8995191A JPH05296635A (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 冷凍方法および冷凍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8995191A JPH05296635A (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 冷凍方法および冷凍装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05296635A true JPH05296635A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=13985010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8995191A Pending JPH05296635A (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 冷凍方法および冷凍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05296635A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011120492A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | Hachinohe Kanzume Kk | 魚体の凍結方法、並びに、ブロック状凍結魚体、その冷凍保管方法、その解凍魚体及びその魚肉缶詰 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5138105A (ja) * | 1974-09-26 | 1976-03-30 | Toa Electric Co Ltd | Daiyafuramuhonpu |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP8995191A patent/JPH05296635A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5138105A (ja) * | 1974-09-26 | 1976-03-30 | Toa Electric Co Ltd | Daiyafuramuhonpu |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011120492A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | Hachinohe Kanzume Kk | 魚体の凍結方法、並びに、ブロック状凍結魚体、その冷凍保管方法、その解凍魚体及びその魚肉缶詰 |
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