JPH05296440A - 流体燃料の磁界処理装置 - Google Patents

流体燃料の磁界処理装置

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JPH05296440A
JPH05296440A JP10699092A JP10699092A JPH05296440A JP H05296440 A JPH05296440 A JP H05296440A JP 10699092 A JP10699092 A JP 10699092A JP 10699092 A JP10699092 A JP 10699092A JP H05296440 A JPH05296440 A JP H05296440A
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JP
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magnetic field
fluid fuel
magnet
container body
fuel
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JP10699092A
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Tooru Miotani
融 見尾谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型であっても十分且つ均一に流体燃料を磁
界処理することができる流体燃料の磁界処理装置を、簡
単な構造によって提供すること。 【構成】 流体燃料の流入口10と流出口20とを有す
る容器本体30内に磁石50を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重油、軽油、灯油、ガ
ス等の流体燃料を磁界処理する流体燃料の磁界処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】重油、軽油、灯油、ガソリン等の液体燃
料、或は、プロパンガス、都市ガス等の気体燃料である
流体燃料を磁場に通すと、その燃焼効率が向上すること
は一般に知られている。これは、流体燃料の分子がその
弱い凝集力により集合して粒子を構成しているのである
が、磁場を通過する際に分子間の弱い凝集力による鎖が
切れ、粒子が分散し微細化するためである。つまり、流
体燃料中の粒子はでたらめな運動をしているのである
が、粒子を構成する分子が磁場による影響を受けるため
当然粒子も磁場による影響を受ける。このため、粒子は
磁場を通過する際に磁場による影響を受けていっせいに
その運動方向を変える。この時、分子間の弱い凝集力の
鎖が切れ、粒子は分散し微細化すると考えられている。
【0003】ところで、前述したような流体燃料を磁場
に通し流体燃料の粒子を微細化する処理、所謂流体燃料
の磁界処理は、従来より、図8に示すような流体燃料の
配管の周囲に磁石を配設した磁界処理装置により行われ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の磁界
処理装置にあっては、以下のような課題を有していたの
である。
【0005】まず、配管内を流れる流体燃料の速度によ
り磁界処理の度合は変化する。これは、流体燃料が磁場
を通過する時間、所謂滞留時間により磁界処理の度合が
決定されるためである。つまり、配管内の流体速度が速
いと滞留時間が短くなるため、十分に磁界処理が施せな
くなるのである。従って、十分に磁界処理を施すために
は磁石を配設する配管の長さを長くしなければならず、
装置全体としては大がかりなものとしなければならなか
ったのである。
【0006】また、配管内を流れる流体燃料は、配管の
中心部ほど速度が速くなっている。このため、流体燃料
は均一に磁界処理されず、ばらつきを生じるのである。
従って、流体燃料を均一に磁界処理するためには、十分
に滞留時間を長くしなければならず、この理由からも、
装置全体としては大がかりなものとしなければならなか
ったのである。
【0007】さらに、配管の材質がステンレス鋼、ゴム
等の非磁性体である場合には磁場の強さは変化しないの
であるが、例えば一般構造用鋼等の磁性体である場合に
は磁場の強さは変化し低下する。このため、十分に磁界
処理ができるようにするには磁石を強いものにしなけれ
ばならなかったり、配管の材質を変更しなければならな
い場合があったのである。
【0008】本各発明は、以上の様な課題を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、小
型であっても十分且つ均一に流体燃料を磁界処理するこ
とができる流体燃料の磁界処理装置を、簡単な構造によ
って提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本各発明の採った手段を図面に使用する符号を付し
て説明すると、まず請求項1の発明は、「流体燃料の流
入口10と流出口20とを有する容器本体30内に磁石
50を備えたことを特徴とする流体燃料の磁界処理装置
100」である。そして請求項2の発明は、「容器本体
30内に、流体燃料が流通可能な複数の部屋80に流入
口10と流出口20との間を仕切る仕切板70を設け、
一方、前記部屋80の各々に、同じ磁極面を当接するよ
うにして複数の磁石50を並設した磁石集合体60を少
なくとも一つ備えたことを特徴とする請求項1記載の流
体燃料の磁界処理装置100」である。
【0010】なお、磁石50としては永久磁石に限るこ
となく、電磁石としてもよい。
【0011】
【発明の作用】以上のように構成された本各発明は、次
のように作用する。
【0012】まず、請求項1の発明の磁界処理装置10
0は、流体燃料が通過する容器本体100内に磁石50
を設けたものであり、磁場に直接流体燃料を通過させる
ものである。このため、従来の如く配管の材質により磁
場の強さが低下することはなくなり、十分に磁界処理が
施せるものとなる。
【0013】また、流入口10から流入した流体燃料
は、流出口20から流出するまで容器本体30内を自由
に動き回り拡散する。このため、均一に磁界処理される
ことになる。
【0014】一方、流体燃料の滞留時間は、容器本体3
0の容積と単位時間当りの流量とから決定される。つま
り、流量が一定であるならば、容器本体30の容積を大
きくするだけで滞留時間を長くすることができることに
なる。このため、従来の如く磁界処理装置100全体を
大がかりなものとせずに滞留時間を長くし得るものとな
る。
【0015】次に、請求項2の発明の磁界処理装置10
0は、前述した請求項1の発明の磁界処理装置100と
同様に作用するのであるが、加えて以下のように作用す
る。
【0016】まず、容器本体30内に、流体燃料が流通
可能な複数の部屋80に流入口10と流出口20との間
を仕切る仕切り板70が設けてある。このため、容器本
体30の流入口10から流入した流体燃料は、容器本体
30の流出口20から流出するまでに容器本体30内の
各部屋80を順次移動し、各部屋内80を自由に動き回
り拡散する。一方、各部屋80には磁石集合体60が備
えられている。ここで、磁石集合体60は、例えば図7
に示すように、同じ磁極面を当接するようにして複数の
磁石50を並設したものであり、磁場が広範囲に及ぶよ
うにしたものである。つまり、磁石50の同じ磁極面を
当接することにより磁束が反発し合い、広範囲に磁場を
形成するのである。このため、仕切り板70によって仕
切られた各部屋80内の広範囲に磁場を形成し、各部屋
80内に拡散した流体燃料は、均一にしかも十分に磁界
処理されることになるのである。
【0017】
【実施例】次に、本各発明の磁界処理装置100の実施
例を、図面に従って詳細に説明する。
【0018】・実施例1 図1、図2及び図3には、請求項1に係る発明の磁界処
理装置100が示してある。
【0019】本実施例においては、容器本体30に、流
入口10、流出口20と共に、容器本体30内に流体燃
料を充填できるようエア抜き40が設けてあるが、この
エア抜き40は必ずしも必要ではない。また、容器本体
30は、一般構造用鋼板から形成されており、この容器
本体30内に磁石50が一つ備えてある。そして、流入
口10から流入した流体燃料は、この磁石50により形
成された磁場を通過して流出口20から流出するのであ
る(図2における矢印)。ここで、容器本体30をステ
ンレス鋼、合成樹脂等の非磁性体により形成してもよい
のであるが、一般構造用鋼等の磁性体により形成すると
外部に磁界を遮断でき、容器本体30の外面に砂鉄や、
鉄分を含んだゴミ等が付着せず都合がよいのである。ま
た、容器本体30内に備える磁石50としては、永久磁
石に限ることはなく、例えば電磁石を採用してもよい。
この場合、流体燃料の種類、流量等の種々の条件に応じ
て磁場の強さを調節することもでき、より燃焼効率がよ
くなるように磁界処理装置100を制御することができ
る。
【0020】ところで、この磁界処理装置100によ
り、例えばボイラー200等の燃料である灯油等を磁界
処理する場合には、例えば図4に示すように、燃料タン
ク300とボイラー200との間に配設して灯油等を磁
界処理すればよい。また、例えばバス、トラック等のデ
ィーゼルエンジンの燃料である軽油をこの磁界処理装置
100により磁界処理する場合には、燃料タンクとディ
ーゼルエンジンとの間に配設すればよい。なお、この磁
界処理装置100は灯油、軽油に限らず、重油、ガソリ
ン、アルコール等の液体燃料、或は、都市ガス、プロパ
ンガス等の気体燃料の各種流体燃料の広汎に使用できる
ものである。また、ボイラー200、ディーゼルエンジ
ン等の燃焼機関にできる限り近づけて磁界処理装置10
0を配設すると、磁界処理された直後の流体燃料を使用
することができ、より燃焼効率が向上するのである。
【0021】・実施例2 図5及び図6には、請求項2の発明に係る流体燃料の磁
界処理装置100が示してある。
【0022】この磁界処理装置は、熱出力50万Kca
l/HのA重油ボイラー用に実際に使用されるものであ
る。A重油の滞留時間は3分以上が適当とされているた
め、流量が100l/Hまで十分な滞留時間を確保でき
るよう、容器本体30は、一辺175mm、肉厚4.5
mm、長さ419mmの一般構造用鋼材の角パイプと、
一辺166mm、板厚4.5mmの一般構造用鋼材の平
板とから形成されており、磁石50等の容積を差し引い
た内容積が5.15lとなるようにしてある。そして、
容器本体30内は、2枚の仕切り板70により3つの部
屋80に仕切られている。ここで、仕切り板70は、そ
の四方が容器本体30内と2mm程度の隙間を形成する
ように設けられており、仕切り板70によって仕切られ
た各部屋80を流体燃料が流通可能なようにしてある。
また、各部屋80には、1800ガウスの3個の永久磁
石50をその同じ磁極面を当接するようにして並設され
た図7に示すような磁石集合体60が、各々8個備えら
れている。ここで、磁石集合体60を軸支する軸90に
はスペーサ91が嵌装してあり、各磁石集合体60を保
持している。そして、軸90の両端は、容器本体30内
の支持板92に支持してあるのである。
【0023】なお、容器本体30の寸法、磁石50の個
数や強さ、部屋80数等は、当然本実施例に限定される
ものではなく、例えば滞留時間を長くしたい場合や流量
の多い大型のボイラー等に使用する場合等には、容器本
体30の容積、磁石50の個数や強さ、部屋80数等を
変更すればよい。また、本実施例の如き磁界処理装置1
00を複数連結してもよいのである。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、まず請求項
1の発明の流体燃料の磁界処理装置は、容器本体内に磁
石を備えたものであり、流体燃料を直接磁界処理するこ
とができるようにしたものである。従って、本発明の磁
界処理装置によれば、小型でも十分且つ均一に流体燃料
を磁界処理することができるのである。
【0025】次に、請求項2の発明の流体燃料の磁界処
理装置は、容器本体内を仕切り板により複数の部屋に仕
切り、各部屋毎に流体燃料を磁界処理することができる
ようにしたものであり、しかも、磁石集合体により各部
屋内に広範囲に磁場を形成することができるようにした
ものである。従って、本発明の磁界処理装置によれば、
小型でもさらに十分且つ均一に流体燃料を磁界処理する
ことができるのである。
【0026】また、本各発明の流体燃料の磁界処理装置
を使用すれば、流体燃料を十分に且つ均一に磁界処理で
きるため、確実に燃焼効率を向上させることができる。
従って、本各発明の流体燃料の磁界処理装置は、燃料の
節約をすることができるばかりか、酸素供給量を減少さ
せることもでき、近年問題となっている排気ガス中の窒
素酸化物の量を減少させることもできるという効果をも
有するのである。また、例えばディーゼルエンジンにお
いては、不完全燃焼による黒鉛の濃度を減少させること
ができ、また、エンジンをバランスよく作動させたり、
馬力を向上させることもできるのである。さらにまた、
例えばボイラーにおいては、不完全燃焼によるばい煙、
炉内の汚れを減少させたり、ノズルチップのオイル溜り
をなくしてより完全燃焼に近づけることもできるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る流体燃料の磁界処理装置
を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1におけるB−B断面図である。
【図4】図1に示した流体燃料の磁界処理装置をボイラ
ーに使用した例を示す側面図である。
【図5】請求項2の発明に係る流体燃料の磁界処理装置
を示す断面側面図である。
【図6】図5におけるC−C断面図である。
【図7】磁石集合体を示す部分断面側面図である。
【図8】従来の流体燃料の磁界処理装置を示す断面側面
図である。
【符号の説明】
10 流入口 20 流出口 30 容器本体 40 エア抜き 50 磁石 60 磁石集合体 70 仕切り板 80 部屋 90 軸 91 スペーサ 92 支持板 100 磁界処理装置 200 ボイラー 300 燃料タンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体燃料の流入口と流出口とを有する容
    器本体内に磁石を備えたことを特徴とする流体燃料の磁
    界処理装置。
  2. 【請求項2】 容器本体内に、流体燃料が流通可能な複
    数の部屋に流入口と流出口との間を仕切る仕切板を設
    け、一方、前記部屋の各々に、同じ磁極面を当接するよ
    うにして複数の磁石を並設した磁石集合体を少なくとも
    一つ備えたことを特徴とする請求項1記載の流体燃料の
    磁界処理装置。
JP10699092A 1992-04-24 1992-04-24 流体燃料の磁界処理装置 Pending JPH05296440A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131820A (ja) * 1982-12-14 1984-07-28 「しし」戸 弘 燃料磁化処理装置における燃料の送り方法
JPS627789A (ja) * 1985-06-14 1987-01-14 Kenji Ohashi 燃料の磁化促進装置
JPH047173U (ja) * 1990-05-08 1992-01-22

Patent Citations (3)

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