JPH05296432A - 廃棄物焼却設備 - Google Patents

廃棄物焼却設備

Info

Publication number
JPH05296432A
JPH05296432A JP4124288A JP12428892A JPH05296432A JP H05296432 A JPH05296432 A JP H05296432A JP 4124288 A JP4124288 A JP 4124288A JP 12428892 A JP12428892 A JP 12428892A JP H05296432 A JPH05296432 A JP H05296432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fly ash
dust collector
fluidized bed
screw conveyor
waste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4124288A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3055305B2 (ja
Inventor
Akio Suzuki
明郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP4124288A priority Critical patent/JP3055305B2/ja
Publication of JPH05296432A publication Critical patent/JPH05296432A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055305B2 publication Critical patent/JP3055305B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱源を新たに設けることなく安定した温度で
効率良く飛灰を加熱し得る廃棄物焼却設備を提供するこ
とによって、集塵機に捕集された飛灰に吸着したダイオ
キシン類を経済的に、しかも高い分解効率で良好に熱分
解する。 【構成】 流動床式焼却炉1内にゴミ10を投入して焼
却し、該焼却により生じた排ガス11を集塵機4を介し
て排気する廃棄物焼却設備25において、前記流動床式
焼却炉1の散気管2下部に、入口部26と出口部27に
夫々ロータリーバルブ28,29を備え且つ内部に飛灰
12を充填して攪拌、送給し得るスクリューコンベヤ3
0を貫通配設すると共に、前記集塵機4にて捕集された
飛灰12をスクリューコンベヤ30に供給し得るよう該
スクリューコンベヤ30の入口部26と前記集塵機4と
を飛灰搬送コンベヤ31で接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物焼却設備に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の廃棄物焼却設備の一例であ
り、図中1は流動床式焼却炉、2は該流動床式焼却炉1
の下部に並設された散気管、3は該散気管2を埋没せし
めるよう前記流動床式焼却炉1下部に充填された流動
砂、4は前記流動床式焼却炉1の下流側に接続された集
塵機、5は誘引送風機、6は煙突を示し、前記散気管2
に開口した孔(図示せず)から流動化空気7を噴出して
流動砂3を流動化することにより散気管2上方に流動層
8を形成し、該流動層8にゴミ投入口9からゴミ10
(廃棄物)を投入して前記流動砂3と懸濁状態で焼却
し、該焼却により発生した排ガス11を誘引送風機5で
吸引することにより集塵機4に導いて前記排ガス11中
の飛灰12を捕集し、然る後、前記排ガス11を煙突6
から排気するようになっている。
【0003】尚、13は砂排出機、14はボイラを示
す。
【0004】上記した如き廃棄物焼却設備において、流
動床式焼却炉1内で発生する排ガス11中にはダイオキ
シン類が含まれ、このダイオキシン類は前記排ガス11
中にガス状態で存在するか、若しくは飛灰12に吸着し
て存在している。ガス状態で存在しているダイオキシン
類は吸着除去が可能であるので、近年では図示しないフ
ィルタ等を通すことにより大気中に排気されるダイオキ
シン類濃度を低減するよう改善がなされている。
【0005】ところが、前記集塵機4により捕集された
飛灰12のほとんどは最終的にセメント等で固化した後
に埋立て処分にされており、埋められた飛灰12が雨水
や海水、共存する廃棄物等によって様々な変化を受け、
浸出水と共に飛灰12に吸着したダイオキシン類が流出
することが懸念されている。
【0006】しかしながら、最近になって飛灰12を酸
素欠乏下の低酸素雰囲気で加熱することによりダイオキ
シン類の脱塩素化/水素化が図れるという報告がなさ
れ、この報告を受けて以下に説明するような熱処理装置
が創案された。
【0007】図4は前記熱処理装置の一例であり、この
熱処理装置15は入口部16と出口部17に夫々ロータ
リーバルブ18,19を備えたスクリューコンベヤ20
の外周に熱源21を配置したもので、集塵機4にて捕集
された飛灰12を入口部16のロータリーバルブ18を
介して内部に投入し、駆動装置23で回転されるスクリ
ュー24により出口部17に向け攪拌、送給する間に前
記熱源21により飛灰12を加熱し得るようにしてあ
る。
【0008】即ち、前記スクリューコンベヤ20内部は
入口部16及び出口部17のロータリーバルブ18,1
9により気密に保持されていて酸素欠乏状態となってい
るので、スクリューコンベヤ20内の飛灰12を外部か
ら加熱すれば、該飛灰12に吸着したダイオキシン類が
脱塩素化/水素化して熱分解されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記熱
処理装置において熱源21として伝熱ヒータを用いた場
合、前記飛灰12を400℃以上に加熱しなければなら
ないことから消費電力が大きくなり、飛灰12の処理コ
ストが著しく高騰するという問題があった。
【0010】又、熱源21として排ガス11の一部を前
記スクリューコンベヤ20外周に導くことも考えられる
が、この場合には加熱温度が不安定となる上、排ガス1
1では熱容量が小さすぎて熱伝達率が悪く、飛灰12を
安定した温度で効率良く加熱することができないという
問題があった。
【0011】更に、排ガス11を熱源21として用いた
場合には、排ガス11中の飛灰12や腐食性成分等によ
り流路閉塞、摩耗、腐食等のトラブルを招く虞れもあ
る。
【0012】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、熱源を新たに設けることなく安定した温度で効率良
く飛灰を加熱し得る廃棄物焼却設備を提供することによ
って、集塵機に捕集された飛灰に吸着したダイオキシン
類を経済的に、しかも高い分解効率で良好に熱分解する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、流動床式焼却
炉内に廃棄物を投入して焼却し、該焼却により生じた排
ガスを集塵機を介して排気する廃棄物焼却設備におい
て、前記流動床式焼却炉の散気管下部に、入口部と出口
部に夫々エアロック機構を備え且つ内部に飛灰を充填し
て攪拌、送給し得る飛灰輸送機を貫通配設すると共に、
前記集塵機にて捕集された飛灰を飛灰輸送機に供給し得
るよう該飛灰輸送機の入口部と前記集塵機とを搬送装置
で接続したことを特徴とする廃棄物焼却設備に係るもの
である。
【0014】
【作用】従って本発明では、集塵機にて捕集された飛灰
が搬送装置により飛灰輸送機の入口部に搬送され、エア
ロック機構を介して飛灰輸送機内部に投入されて充填さ
れて出口部に向け攪拌、送給される。
【0015】このとき前記飛灰輸送機内部は入口部及び
出口部のエアロック機構により気密に保持されており、
前記飛灰は酸素欠乏状態で流動床式焼却炉の流動砂によ
り加熱され、飛灰に吸着したダイオキシン類が脱塩素化
/水素化して熱分解される。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0017】図1及び図2は本発明の一実施例を示すも
ので、図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わし
ている。
【0018】前述した図3の廃棄物焼却設備と同様に、
流動床式焼却炉1内にゴミ10(廃棄物)を投入して焼
却し、該焼却により生じた排ガス11を集塵機4を介し
て排気するよう構成した廃棄物焼却設備25において、
流動床式焼却炉1の散気管2下部に、入口部26と出口
部27に夫々ロータリーバルブ28,29(エアロック
機構)を備えたスクリューコンベヤ30(飛灰輸送機)
を貫通配設すると共に、前記集塵機4にて捕集された飛
灰12を前記スクリューコンベヤ30に供給し得るよう
該スクリューコンベヤ30の入口部26と前記集塵機4
とを飛灰搬送コンベヤ31(搬送装置)で接続する。
【0019】尚、32は前記スクリューコンベヤ30の
円筒形フレーム、33は該円筒形フレーム32内に回転
可能に軸支されたスクリュー、34は該スクリュー33
を回転駆動する為の駆動装置を示す。
【0020】而して、集塵機4にて捕集された飛灰12
は飛灰搬送コンベヤ31によりスクリューコンベヤ30
の入口部26に搬送され、ロータリーバルブ28を介し
てスクリューコンベヤ30内部に投入されて充填され、
スクリュー33の回転により出口部27に向け攪拌、送
給される。
【0021】このとき前記スクリューコンベヤ30内部
は入口部26及び出口部27のロータリーバルブ28,
29により気密に保持されており、前記飛灰12は酸素
欠乏状態で流動床式焼却炉1の流動砂3により400〜
600℃に加熱され、飛灰12に吸着したダイオキシン
類が脱塩素化/水素化して熱分解される。
【0022】前記の如くダイオキシン類を熱分解されて
無害化した飛灰12は出口部27からロータリーバルブ
29を介して排出される。
【0023】従って上記実施例によれば、飛灰12を加
熱する為の熱源として流動床式焼却炉1下部の流動砂3
の熱を利用するようにしているので、熱源を新たに設け
る必要がなく経済的である。
【0024】又、一般に流動床式焼却炉1においては、
燃焼を安定させる為に層内温度が600〜700℃で一
定に保たれるよう制御されており、しかも、熱源となる
流動砂3は熱容量が大きく飛灰に対する熱伝達率が良い
為、飛灰12を安定した温度で効率良く加熱することが
でき、飛灰12に吸着したダイオキシン類を高い分解効
率で良好に熱分解することができる。
【0025】尚、本発明の廃棄物焼却設備は、上述の実
施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論
である。
【0026】
【発明の効果】上記した本発明の廃棄物焼却設備によれ
ば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0027】(I)飛灰を加熱する為の熱源として流動
床式焼却炉下部の流動砂の熱を利用するようにしている
ので、熱源を新たに設ける必要がなく経済的である。
【0028】(II)一般に流動床式焼却炉において
は、燃焼を安定させる為に層内温度が一定に保たれるよ
う制御されており、しかも、熱源となる流動砂は熱容量
が大きく飛灰に対する熱伝達率が良い為、飛灰を安定し
た温度で効率良く加熱することができ、飛灰に吸着した
ダイオキシン類を高い分解効率で良好に熱分解すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部を切り欠いた概略図で
ある。
【図2】図1の流動床式焼却炉下部の拡大図である。
【図3】従来例を示す一部を切り欠いた概略図である。
【図4】従来の熱処理装置の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 流動床式焼却炉 2 散気管 4 集塵機 10 ゴミ(廃棄物) 11 排ガス 12 飛灰 25 廃棄物焼却設備 26 入口部 27 出口部 28 ロータリーバルブ(エアロック機構) 29 ロータリーバルブ(エアロック機構) 30 スクリューコンベヤ(飛灰輸送機) 31 飛灰搬送コンベヤ(搬送装置)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動床式焼却炉内に廃棄物を投入して焼
    却し、該焼却により生じた排ガスを集塵機を介して排気
    する廃棄物焼却設備において、前記流動床式焼却炉の散
    気管下部に、入口部と出口部に夫々エアロック機構を備
    え且つ内部に飛灰を充填して攪拌、送給し得る飛灰輸送
    機を貫通配設すると共に、前記集塵機にて集塵された飛
    灰を飛灰輸送機に供給し得るよう該飛灰輸送機の入口部
    と前記集塵機とを搬送装置で接続したことを特徴とする
    廃棄物焼却設備。
JP4124288A 1992-04-17 1992-04-17 廃棄物焼却設備 Expired - Fee Related JP3055305B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4124288A JP3055305B2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 廃棄物焼却設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4124288A JP3055305B2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 廃棄物焼却設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05296432A true JPH05296432A (ja) 1993-11-09
JP3055305B2 JP3055305B2 (ja) 2000-06-26

Family

ID=14881631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4124288A Expired - Fee Related JP3055305B2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 廃棄物焼却設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055305B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3055305B2 (ja) 2000-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1269077B1 (en) Method and device for combustion of solid fuel
US4827854A (en) Reflux volatilization system
US5632211A (en) Method and apparatus for waste incineration
US6932002B2 (en) System and method of processing solid waste
US20030010266A1 (en) System and method for thermally reducing solid and liquid waste and for recoverig waste heat
AU2001244880A1 (en) Method and device for combustion of solid fuel, especially solid waste
US5882381A (en) Thermal desorption system
US6952997B2 (en) Incineration process using high oxygen concentrations
US20050211143A1 (en) System and method of generating electricity
CN215411851U (zh) 一种基于循环流化床技术的生物质燃烧炉
JPH05296432A (ja) 廃棄物焼却設備
JPH11148631A (ja) 汚染土壌類の焼却浄化方法及び焼却浄化装置
JP3303188B2 (ja) 灰中ダイオキシンの除去装置
JP2000111025A (ja) 二次燃焼炉
JP3225214B2 (ja) 排ガス、捕集灰等の処理設備及びその処理方法
JP3659834B2 (ja) 焼却灰及び飛灰中のダイオキシン除去方法及びその装置
JPH11118138A (ja) 溶融処理設備
JP3270743B2 (ja) 廃棄物の処理装置
JP2000046471A (ja) ごみ乾燥機及びこのごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システム、並びにこのごみ乾燥機で発生する臭気ガスの処理方法
JP2002221304A (ja) 廃棄物処理システム
JPH08135947A (ja) 転炉式焼却炉の炉内構造
JPH0957229A (ja) ごみ焼却炉の飛灰処理方法および処理装置
JPH1030808A (ja) 廃棄物処理装置
JPH10196930A (ja) 廃棄物処理設備のダイオキシン除去装置
JPH05203131A (ja) 廃棄物の燃焼方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees