JPH05296312A - 無段変速機 - Google Patents

無段変速機

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Publication number
JPH05296312A
JPH05296312A JP23818692A JP23818692A JPH05296312A JP H05296312 A JPH05296312 A JP H05296312A JP 23818692 A JP23818692 A JP 23818692A JP 23818692 A JP23818692 A JP 23818692A JP H05296312 A JPH05296312 A JP H05296312A
Authority
JP
Japan
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vane
motor
pump
vane pump
housings
Prior art date
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Pending
Application number
JP23818692A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Teraoka
正夫 寺岡
Masao Tateno
正夫 舘野
Tomiaki Ochiai
富明 落合
Hikari Hasegawa
光 長谷川
Masahiko Asahi
雅彦 朝日
Noboru Higano
昇 日向野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to DE4304897A priority Critical patent/DE4304897C2/de
Priority to US08/018,946 priority patent/US5485725A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転入力によりポンプを駆動しその吐出圧で
モータを回転させるように構成され、構造簡単で小型軽
量化が可能であると共に変速特性を変えることが可能で
あり、変速操作が容易であって効率が良く、安価である
無段変速機を提供する。 【構成】 この発明の無段変速機(1)は、回転により
駆動されるベーンポンプ(3)と、その吐出圧を受けて
駆動され回転力を出力すると共に流出流体をベーンポン
プ(3)へ戻すように構成されたベーンモータ(5)
と、ベーンポンプ(3)とベーンモータ(5)の各ハウ
ジング(7,9)をそれぞれのベーンロータ(35,3
7)に対する偏心方向に移動可能に支持する支持手段
(17,19)と、ハウジング(7,9)を移動操作し
それぞれの偏心量を変えてベーンモータ(5)の出力回
転数を調節する変速操作手段(233,235)とを備
えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両などに用いられ
る無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】HST(静油圧無段変速機)は操作性と
制御性の良さや小型で大きなトルク容量が得られる等、
多くの利点を持つことから広く用いられる。HSTは基
本的にエンジンにより回転駆動される油圧ポンプとこの
ポンプの吐出圧により駆動される油圧モータとを備えて
いる。
【0003】「パワーデザイン、1991、(29
巻)、第1号、P9〜P17の特集」にはポンプとモー
タとに斜板式ピストンポンプと斜板式ピストンモータと
を用いたHSTが記載されている。図10はこれと類似
構成のHSTを示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図10のように、斜板
式の各ピストンポンプ301とピストンモータ303と
を用いたHSTは斜板305の傾角を調節してピストン
ポンプ301の吐出圧や吐出油量を変化させピストンモ
ータ303の回転数を変えて変速するものであり、傾角
の調節機構や逆止弁307などが必要であって構造が複
雑であり、高価である。又、摩擦損失が大きく、効率が
悪い。又、ピストンモータ303の斜板311の傾角は
固定式であって、傾角調整ができないから、一定の変速
特性しか得られない。
【0005】そこで、この発明は、回転入力によりポン
プを駆動しその吐出圧でモータを回転させるように構成
され、構造簡単で小型軽量化が可能であって、効率が良
く、安価であると共に変速操作が容易であって、(請求
項1および請求項2)、かつ変速特性を変えることが可
能である(請求項2)無段変速機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明の無段変速機
は、回転入力により駆動されるベーンポンプと、その吐
出圧を受けて駆動され回転力を出力すると共に流出流体
をベーンポンプへ戻すように閉回路構成とされたベーン
モータと、これらのベーンポンプとベーンモータの各ハ
ウジングをそれぞれのベーンロータに対する偏心方向に
移動可能に支持する支持手段と、これらのハウジングを
連動移動操作し各偏心量を変えてベーンモータの出力回
転数を調節する操作手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】また、第2の発明の無段変速機は、回転入
力により駆動されるベーンポンプと、その吐出圧を受け
て駆動され回転力を出力すると共に流出流体をベーンポ
ンプへ戻すように閉回路構成とされたベーンモータと、
これらのベーンポンプとベーンモータの各ハウジングを
それぞれのベーンロータに対する偏心方向に移動可能に
支持する支持手段と、これらのハウジングをそれぞれ独
立に移動操作しそれぞれの偏心量を変えてベーンモータ
の出力回転数を調節する変速操作手段とを備えたことを
特徴とする。
【0008】
【作用】回転入力によりベーンポンプが駆動され、その
吐出圧によりベーンモータが駆動されて回転力が出力さ
れる。
【0009】第1の発明の無段変速機では、ベーンポン
プとベーンモータの変速操作手段によりハウジングを連
動して移動操作するとそれぞれのベーンロータの偏心量
が変化し、ポンプの吐出量とモータの回転数とが連続的
に変わる。こうして無段変速が行われる。
【0010】また第2の発明の無段変速機では、ベーン
ポンプとベーンモータの各変速操作手段により各ハウジ
ングを移動操作するとそれぞれのベーンロータの偏心量
を独立に変えることができる。例えば、ベーンポンプの
偏心量を一定にした状態でベーンモータの偏心量を変え
ると、ベーンモータの回転数が連続的に変化して無段変
速が行われる。又、ベーンポンプの偏心量を他の一定量
に保った状態でベーンモータの偏心量を変えると変速特
性が変わる。こうして、変速特性を変えることができ、
原動機と被駆動機とに好適な変速特性を選択することが
できる。
【0011】ベーンポンプとベーンモータとを用いた構
成は簡単であり、小型軽量化が可能であり、安価であ
る。又、変速操作手段による変速操作は容易であり、軽
負荷領域においては斜板式のピストンポンプとピストン
モータよりも摩擦損失が少なく、効率がよい。
【0012】
【実施例】図1と図2により第1の発明の第1実施例の
説明をする。
【0013】この実施例は車両においてエンジンの駆動
力を補機に伝達する無段変速機に用いられている。な
お、符号を付していない部材等は図示されていない。
【0014】図1と図2のように、この無段変速機1は
ベーンポンプ3とベーンモータ5とを備えている。
【0015】図2のように、ベーンポンプ3とベーンモ
ータ5の各ハウジング7,9はケーシング11の円筒溝
13,15内に回転自在に収められている。図1のよう
に、各ハウジング7,9の外周には互いに噛合った歯車
17,19が設けられ、図2のようにベーンポンプ3の
歯車17はコントロールモータ21のロータ軸23に固
定された歯車25と噛合っている。こうして、各ハウジ
ング7,9はコントロールモータ21により連動回転す
るように構成されている。円筒溝13,15と歯車1
7,19とにより支持手段が構成され、コントロールモ
ータ21と歯車25により操作手段が構成されている。
【0016】各ハウジング7,9の内周にはカムリング
27,29が形成されており、これらとケーシング11
との間に形成され作動油が満たされた油圧室31,33
にはロータ35,37(ベーンロータ)が配置されてい
る。これらのロータ35,37はそれぞれと一体の軸部
39,41を介してケーシング11に回転自在に支承さ
れている。各軸部39,41とケーシング11の間には
シール43,45が配置されてオイル洩れを防止してい
る。
【0017】図1に示すように各ロータ35,37には
放射状の溝47,49が設けられ、これらの溝47,4
9にはそれぞれベーン51,53が径方向移動自在に係
合している。図2のようにケーシング11には油路5
5,57が設けられ、ベーンポンプ3の吐出側とベーン
モータ5の流入側とを連通し、ベーンモータ5の流出側
とベーンポンプ3の吸込側とを連通している。
【0018】ベーンポンプ3のベーン51はロータ35
の回転により遠心力でカムリング27に押付けられ、ベ
ーンモータ5ではベーンポンプ3の吐出圧の一部が溝4
9に導びかれベーン53が背後から押圧されてカムリン
グ29に押付けられるようにされている。
【0019】こうして、無段変速機1が構成されてい
る。
【0020】ベーンポンプ3はプーリ59を介してエン
ジンに回転駆動され、ベーンモータ5はベーンポンプ3
の吐出圧をベーン53に受けて回転駆動され、オルタネ
ータ61を回転駆動すると共にプーリ63を介してパワ
ーステアリング用のオイルポンプを回転駆動する。
【0021】各ハウジング7,9の回転中心はカムリン
グ27,29の中心に対して偏心しており、コントロー
ルモータ21により各ハウジング7,9が回転するとカ
ムリング27,29の中心は図1に示したような軌跡6
5,67を描き、ベーンロータ35,37のカムリング
27,29に対する偏心が同時に変化する。図1のよう
に、ベーンポンプ3の偏心量を0にすると吐出量が0と
なり、ベーンモータ5の駆動が停止される。このときベ
ーンモータ5の偏心量は最大となっている。この状態か
らコントロールモータ21により各ハウジング7,9を
回転させると、ベーンポンプ3の偏心量はしだいに増加
し、吐出量も増加する。同時にベーンモータ5の偏心量
はしだいに減少し、一定流入油量に対する回転数が増え
る。ベーンポンプ3の偏心量が最大となったとき、ベー
ンモータ5の偏心量は最小となる。こうして無段変速が
行われる。
【0022】このように、ベーンポンプ3とベーンモー
タ5とを用い、各偏心量を連動調節して変速する構成
は、従来例に較べて簡単で安価であり、小型軽量化が可
能である。又、コントロールモータ21による変速操作
は容易であり、作動油をベーンポンプ3とベーンモータ
5との間で循環させるようにしたから圧力損失が少ない
上にベーンポンプ3とベーンモータ5は斜板式ピストン
ポンプとピストンモータに較べて摩擦損失が少ないから
効率がよい。すべての油路をケーシング11に形成し、
油圧ホースなどを用いないからユニットからの油洩れの
ような故障が生じない。
【0023】次に、図3により第2実施例の無段変速機
69の説明をする。なお、左右の方向は図3での左右の
方向であり、符号を付していない部材等は図示されてい
ない。
【0024】この無段変速機69はベーンポンプ71と
ベーンモータ73とを備えている。ベーンポンプ71と
ベーンモータ73の各ハウジング75,77はケーシン
グ79の内周との間に形成された摺動部81,83(支
持手段)により左右方向移動自在に支持されている。ハ
ウジング75,77間にはカム85が配置されており、
ケーシング79の左右両端部にはハウジング75,77
をそれぞれカム85に押付けるばね87,87が配置さ
れている。カム85は軸89を介してコントロールモー
タに連結され操作手段を構成しており、カム85が回転
するとばね87が伸びてハウジング75が右へ移動しハ
ウジング77が左へ移動する。
【0025】各ハウジング75,77の内周のカムリン
グ91,93とケーシング79との間には作動油が満た
された油圧室95,97が形成され、これらの油圧室9
5,97にはロータ99,101(ベーンロータ)が配
置されている。これらのロータ99,101は軸10
3,105を介してケーシング79に回転自在に支承さ
れている。
【0026】ロータ99,101にはそれぞれ放射状の
溝107,109が設けられ、これらの溝107,10
9にはそれぞれベーン111,113が径方向移動自在
に係合している。ケーシング79にはベーンポンプ71
の吸込口115と吐出口117及びベーンモータ73の
流入口119と流出口121とが設けられ、吸込口11
5と流出口121及び吐出口117と流入口119とは
ケーシング79に設けられた油路により連通されてい
る。
【0027】こうして、無段変速機69が構成されてい
る。
【0028】ベーンポンプ71は軸103を介してエン
ジンに回転駆動され、ベーンモータ73はベーンポンプ
71の吐出圧をベーン113に受けて駆動され、回転力
を出力する。上記のように、カム85の操作により各ハ
ウジング75,77が移動するとカムリング91,93
に対する各ロータ99,101の偏心が同時に変化す
る。図3のようにベーンポンプ71の偏心量を0にする
と吐出量が0となり、ベーンモータ73の駆動が停止さ
れる。このときベーンモータ73の偏心量は最大となっ
ている。又、ベーンポンプ71の偏心量を増やすと、同
時にベーンモータ73の偏心量が減少する。こうして無
段変速が行われる。
【0029】第1実施例と同様に、この無段変速機69
は構造が簡単で安価であり、小型軽量化が可能である。
又、変速操作が容易であり、効率がよい。
【0030】次に、図4と図5とにより第3実施例の無
段変速機123の説明をする。なお、左右の方向は図4
での左右の方向であり、符号を付していない部材等は図
示されていない。
【0031】この無段変速機123はベーンポンプ12
5とベーンモータ127とを備えている。
【0032】ベーンポンプ125とベーンモータ127
の各ハウジング129,131は一体に形成されてお
り、これらはケーシング133の内周に形成された摺動
部135,137(支持手段)により左右に移動自在に
支持されている。ケーシング133には図5に示す操作
レバー139の軸部141が揺動自在に支承されると共
に揺動軸143がハウジング129,131に設けられ
た長穴145に係合している。操作レバー139はコン
トロールモータにより矢印146のように揺動操作され
てハウジング129,131を左右に移動させる。操作
レバー139とコントロールモータにより操作手段が構
成されている。
【0033】各ハウジング129,131に設けられた
カムリング147,149とケーシング133との間に
は作動油が満たされた油圧室151,153が形成さ
れ、これらの油圧室151,153にはロータ155,
157(ベーンロータ)が配置されている。これらのロ
ータ155, 157は軸159,161を介してケーシ
ング133に回転自在に支承されている。
【0034】ロータ155,157にはそれぞれ放射状
の溝163,165が設けられ、これらの溝163,1
65にはそれぞれベーン167,169が径方向移動自
在に係合している。ケーシング133にはベーンポンプ
125の吸込口171と吐出口173及びベーンモータ
127の流入口175と流出口177とが設けられ、吸
込口171と流出口177及び吐出口173と流入口1
75とはケーシング133に設けられた油路により連通
している。
【0035】こうして、無段変速機123が構成されて
いる。
【0036】ベーンポンプ125は軸159を介してエ
ンジンに回転駆動され、ベーンモータ127はベーンポ
ンプ125の吐出オイル圧により駆動され、回転力を出
力する。上記のように、操作レバー139の操作により
ハウジング129,131が移動するとカムリング14
7,149に対する各ロータ155,157の偏心が同
時に変化する。図4のように、ベーンポンプ125の偏
心量を0にすると吐出量が0となり、ベーンモータ12
7の駆動が停止される。このときベーンモータ127の
偏心量は最大となっている。又ベーンポンプ125の偏
心量を増加させると、同時にベーンモータ127の偏心
量が減少する。こうして無段変速が行われる。
【0037】上記各実施例と同様に、この無段変速機1
23は構造が簡単で安価であり、小型軽量化が可能であ
る。又、変速操作が容易で、効率がよい。又、第2実施
例と較べると、ばね87を用いないだけハウジング12
9,131の動きが正確で、従って変速制御が正確であ
る。
【0038】つぎに、図6ないし図9により第2の発明
の無段変速機の一実施例の説明をする。
【0039】この実施例は車両においてエンジンの駆動
力を補機に伝達する無段変速機に用いられている。な
お、左右の方向は図6ないし図8での左右方向であり、
符号を付していない部材等は図示されていない。
【0040】図6ないし図8のように、この無段変速機
201はベーンポンプ203とベーンモータ205とを
備えている。
【0041】ベーンポンプ203とベンモータ205の
各ハウジング207,209はケーシング211に設け
られたチャンバ213,215内に配置され、各チャン
バ213,215との間に形成された摺動部217,2
19(支持手段)により左右移動自在に支持されてい
る。ハウジング207,209のそれぞれ左と右にはカ
ム221,223が配置されており、ケーシング211
とハウジング207,209との間にはハウジング20
7,209をカム221,223に押付けるばね22
5,227が配置されている。各カム221,223は
軸229,231を介してそれぞれのコントロールモー
タに連結されている。各カム221,223と各ばね2
25,227と各コントロールモータとによりベーンポ
ンプ203とベーンモータ205の変速操作手段23
3,235がそれぞれ構成されている。各ハウジング2
07,209の内周237,239とケーシング211
との間には作動油が満たされた油圧室241,243が
形成され、これらの油圧室241,243にはベーンロ
ータ245,247が配置されている。これらのベーン
ロータ245,274は軸249,251を介してケー
シング211に回転自在に支承されている。ベーンロー
タ245,247にはそれぞれ放射状の溝253,25
5が設けられ、これらの溝253,255にはそれぞれ
ベーン257,259が径方向移動自在に係合してい
る。ハウジング207,209側のベーン257,25
9の先端には耐摩耗性を高める共にハウジング207,
209との接触状態を改善して油洩れを防ぐチップ26
1,263が固着されている。軸249はエンジン側に
連結され、軸251は補機側に連結されている。
【0042】ケーシング211にはベーンポンプ203
の吸込口265と吐出口267及びベーンモータ205
の流入口269と流出口271とが設けられており、吸
込口265と流出口271及び吐出口267と流入口2
69とはケーシング211に設けられた油路を介して連
通されている。又、図6のようにハウジング207が最
も左側に寄り、ハウジング209が最も右側に寄った状
態で、ハウジング207とベーンロータ245との偏心
量及びハウジング209とベーンロータ247との偏心
量は最大(amax )になっている。図6の状態から各カ
ム221,223を回転させると各ばね225,227
が撓み、ハウジング207が右へ移動しハウジング20
9が左へ移動して、各偏心量は減少する。
【0043】こうして、無段変速機201が構成されて
いる。
【0044】ベーンポンプ203はエンジンにより回転
駆動されベーンモータ205はベーンポンプ203の吐
出圧をベーン259に受けて駆動され、回転力を補機側
に出力する。ベーンポンプ203の吐出量は図6のよう
に偏心量がamax のとき最大であり、偏心量を小さくす
る程減少し偏心量を0にすると吐出量は0になる。又、
ベーンモータ205は偏心量がamax のときトルクが最
大になると共に、一定流入油量に対する回転数は最小に
なり、偏心量を最小にするとトルクは最小になると共
に、一定流入油量に対する回転数は最大になる。
【0045】入力回転数を一定にした状態でベーンポン
プ203の偏心量を図6のようにamax に保ち、ベーン
モータ205の偏心量を変えると図9に示すグラフAの
ようなトルク対出力回転数の特性(変速特性)が得られ
る。又、図7のようにベーンポンプ203の偏心量をa
max より小さいa1 にした状態でベーンモータ205の
偏心量を変えると、ベーンポンプ203の吐出量が減少
しただけグラフAよりトルク及び出力回転数の小さいグ
ラフBのような変速特性が得られる。グラフCはベーン
ポンプ203の偏心量を図8のようにa1 より更に小さ
いa2 にしたときの変速特性である。
【0046】このように、ベーンポンプ203とベーン
モータ205の偏心量を各変速操作手段233,235
で調節することにより変速特性を変えることができるか
らエンジンや補機の使用状態に応じて最適の変速特性を
選ぶことができる。変速特性を変えるにはベーンポンプ
203とベーンモータ205の偏心量を同時に変えても
よく、又上記の説明と反対にベーンモータ205の偏心
量を一定にした状態でベーンポンプ203の偏心量を変
えてもよい。
【0047】ベーンポンプ203とベーンモータ205
とを用い、各偏心量を調節して変速する構成は、従来例
に較べて構造が簡単で安価であり、小型軽量化が可能で
ある。コントロールモータによる変速操作は容易であ
り、作動油をベーンポンプ203とベーンモータ205
との間で循環させるようにしたから圧力損失が少ない上
に、ベーンポンプ203とベーンモータ205は斜板式
のピストンポンプとピストンモータに較べて摩擦損失が
少ないから効率がよい。又、すべての油路をケーシング
211に成形し油圧ホースなどを使わないから、ユニッ
トからの油洩れのような故障が生じない。
【0048】なお、ベーンポンプとベーンモータの各ハ
ウジングの外周を回転自在に支承すると共に内周を外周
に対して偏心させ、各ハウジングを回転させることによ
り偏心量を変えるように構成してもよい。
【0049】
【発明の効果】入力側のベーンポンプと出力側のベーン
モータとで構成すると共に、第1の発明の無段変速機は
各ハウジングを連動して移動操作しベーンロータの偏心
量を調節するように構成したから,構造簡単で安価であ
ると共に、小型軽量化が可能であり、変速操作が容易
で、効率がよい。また第2の発明の無段変速機は、各ハ
ウジングを独立して移動操作しベーンロータの偏心量を
調節するように構成したから,構造簡単で安価であると
共に、小型軽量化が可能であり、変速操作が容易で、効
率がよく、広い範囲で変速特性を変えることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の第1実施例の断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第1の発明の第2実施例の断面図である。
【図4】第1の発明の第3実施例の断面図である。
【図5】第3実施例の操作レバーの断面図である。
【図6】第2の発明の一実施例のベーンポンプとベーン
モータとの偏心量を最大にした状態を示す断面図であ
る。
【図7】第2の発明の一実施例のベーンポンプの偏心量
を図6より小さくした状態を示す断面図である。
【図8】第2の発明の一実施例のベーンポンプの偏心量
を図7より小さくした状態を示す断面図である。
【図9】一実施例の上記各図の状態でのトルク−出力回
転数特性を示すグラフである。
【図10】従来例の断面図である。
【符号の説明】 1,69,123,201 無段変速機 3,71,125,203 ベーンポンプ 5,73,127,205 ベーンモータ 7,9,75,77,129,131,207,209
ハウジング 13,15 円筒溝(支持手段) 17,19 歯車(支持手段) 21 コントロールモータ(操作手段) 25 歯車(操作手段) 35,37,99,101,155,157、245,
247 ベーンロータ 81,83,135,137,217,219 摺動部
(支持手段) 85,221,223 カム(操作手段) 139 操作レバー(操作手段) 233,235 変速操作手段 amax ,a1 ,a2 偏心量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 光 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内 (72)発明者 朝日 雅彦 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内 (72)発明者 日向野 昇 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転入力により駆動されるベーンポンプ
    と、その吐出圧を受けて駆動され回転力を出力すると共
    に流出流体をベーンポンプへ戻すように構成されたベー
    ンモータと、これらのベーンポンプとベーンモータの各
    ハウジングをそれぞれのベーンロータに対する偏心方向
    に連動して移動可能に支持する支持手段と、これらのハ
    ウジングを連動移動操作しそれぞれの偏心量を変えてベ
    ーンモータの出力回転数を調節する変速操作手段とを備
    えたことを特徴とする無段変速機。
  2. 【請求項2】 回転入力により駆動されるベーンポンプ
    と、その吐出圧を受けて駆動され回転力を出力すると共
    に流出流体をベーンポンプへ戻すように構成されたベー
    ンモータと、これらのベーンポンプとベーンモータの各
    ハウジングをそれぞれのベーンロータに対する偏心方向
    に移動可能に支持する支持手段と、これらのハウジング
    をそれぞれ独立に移動操作しそれぞれの偏心量を変えて
    ベーンモータの出力回転数を調節する変速操作手段とを
    備えたことを特徴とする無段変速機。
JP23818692A 1992-02-18 1992-09-07 無段変速機 Pending JPH05296312A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4304897A DE4304897C2 (de) 1992-02-18 1993-02-17 Stufenlos verstellbares hydrostatisches Flügelzellengetriebe
US08/018,946 US5485725A (en) 1992-02-18 1993-02-17 Continuously variable transmission

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-30844 1992-02-18
JP3084492 1992-02-18

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05296312A true JPH05296312A (ja) 1993-11-09

Family

ID=12315013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23818692A Pending JPH05296312A (ja) 1992-02-18 1992-09-07 無段変速機

Country Status (1)

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JP (1) JPH05296312A (ja)

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