JPH06280967A - 回転運動の無段変速装置 - Google Patents
回転運動の無段変速装置Info
- Publication number
- JPH06280967A JPH06280967A JP10251392A JP10251392A JPH06280967A JP H06280967 A JPH06280967 A JP H06280967A JP 10251392 A JP10251392 A JP 10251392A JP 10251392 A JP10251392 A JP 10251392A JP H06280967 A JPH06280967 A JP H06280967A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- motor
- pump
- motor rotor
- fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 動力系に流体圧力を利用したポンプ装置やモ
−タ装置は、摩擦に伴う動力損失が大きく、その利用に
は限界があった。本発明は両装置を一体化して効率の改
善を図るとともに、車両駆動系への利用にたいしては、
ただ単に変速だけではなく正逆回転の切り替えや、動力
の断続も手軽に行わせることができる変速装置を提供す
る 【構成】 流体圧力を利用し、回転運動を伝達する駆動
系において、駆動力を発生させるポンプ部と、モ−タ部
の機能を共用して一体化し、一定吐出量のポンプに対
し、モ−タ−部の受圧面積を変えることにより、回転速
度や回転方向を変えることを可能にするとともに、入力
軸が常時回転していても、回転運動伝達を中断するとと
もに、駆動源の負荷を低減させる機能をもつようにし
た。
−タ装置は、摩擦に伴う動力損失が大きく、その利用に
は限界があった。本発明は両装置を一体化して効率の改
善を図るとともに、車両駆動系への利用にたいしては、
ただ単に変速だけではなく正逆回転の切り替えや、動力
の断続も手軽に行わせることができる変速装置を提供す
る 【構成】 流体圧力を利用し、回転運動を伝達する駆動
系において、駆動力を発生させるポンプ部と、モ−タ部
の機能を共用して一体化し、一定吐出量のポンプに対
し、モ−タ−部の受圧面積を変えることにより、回転速
度や回転方向を変えることを可能にするとともに、入力
軸が常時回転していても、回転運動伝達を中断するとと
もに、駆動源の負荷を低減させる機能をもつようにし
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車などの車両や、産
業設備機械装置などの駆動系の無段変速装置に関するも
のである。
業設備機械装置などの駆動系の無段変速装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】駆動源の回転を変速する方法として、た
とえば電動機における周波数変換方式や、内燃機関にお
ける燃料供給量の増減による方式では、一般に低速回転
域においては出力トルクが低下するため大容量の駆動装
置が必要となる。一方、機械的な方法として、一対の動
輪の作用径の変化を利用する方式の可変Vベルト径式
や、コ−ン式などがある。この種の方式では、駆動力伝
達が摩擦力によって行われるため、効率や能力にも限界
があり、その質的な改善が求められていた。
とえば電動機における周波数変換方式や、内燃機関にお
ける燃料供給量の増減による方式では、一般に低速回転
域においては出力トルクが低下するため大容量の駆動装
置が必要となる。一方、機械的な方法として、一対の動
輪の作用径の変化を利用する方式の可変Vベルト径式
や、コ−ン式などがある。この種の方式では、駆動力伝
達が摩擦力によって行われるため、効率や能力にも限界
があり、その質的な改善が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】動力系に流体圧力を利
用したポンプ装置やモ−タ装置は、摩擦に伴う動力損失
が大きく、その利用には限界があったが、本発明は両装
置を一体化して効率の改善を図るとともに、車両駆動系
への利用にたいしては、ただ単に変速だけではなく正逆
回転の切り替えや、動力の断続も手軽に行わせることが
できる変速装置を提供することを目的とする。
用したポンプ装置やモ−タ装置は、摩擦に伴う動力損失
が大きく、その利用には限界があったが、本発明は両装
置を一体化して効率の改善を図るとともに、車両駆動系
への利用にたいしては、ただ単に変速だけではなく正逆
回転の切り替えや、動力の断続も手軽に行わせることが
できる変速装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】流体の容器を兼ねたケ−
シング中央部を横断して入力軸を配し、入力軸上にはポ
ンプ作用を行わせるためのロ−タ及びベ−ンを設けると
ともに、同軸とは偏心した位置にその内径がポンプのケ
−シングの役目を果たすと同時に、外径にはベ−ンを配
したモ−タ−ロ−タを設けて回転出力部とし、さらにそ
の外周部にはモ−タのケ−シングと同等の働きをするア
ウタロ−タを設けるとともに、このロ−タの径方向の移
動によって、モ−タロ−タ側のベ−ンの受圧面積を変化
させ、出力軸の回転数と回転方向を変えようとするもの
である。
シング中央部を横断して入力軸を配し、入力軸上にはポ
ンプ作用を行わせるためのロ−タ及びベ−ンを設けると
ともに、同軸とは偏心した位置にその内径がポンプのケ
−シングの役目を果たすと同時に、外径にはベ−ンを配
したモ−タ−ロ−タを設けて回転出力部とし、さらにそ
の外周部にはモ−タのケ−シングと同等の働きをするア
ウタロ−タを設けるとともに、このロ−タの径方向の移
動によって、モ−タロ−タ側のベ−ンの受圧面積を変化
させ、出力軸の回転数と回転方向を変えようとするもの
である。
【0005】
【実施例】本発明の特徴とするところは、圧力室が真円
の組み合わせであり、ポンプ側の高圧の発生部位は入力
軸の回転方向によって常に一定であり、したがってポン
プ室とモ−タ室を各ベ−ンで区切られた部屋ごとに、流
体が連通するようにすることによりモ−タ側もポンプと
同じ部位が高圧となる。
の組み合わせであり、ポンプ側の高圧の発生部位は入力
軸の回転方向によって常に一定であり、したがってポン
プ室とモ−タ室を各ベ−ンで区切られた部屋ごとに、流
体が連通するようにすることによりモ−タ側もポンプと
同じ部位が高圧となる。
【0006】なお、ポンプ側偏心量は一定のため流体吐
出量は変化しないが、アウタロ−タの径方向移動によ
り、モ−タ側の受圧面積が変化し、その出力と回転数が
変化する。更に偏心量を変化させると、モ−タ側のベ−
ンの出入りが逆方向となり、モ−タロ−タは逆方向に回
転を始めることとなる。
出量は変化しないが、アウタロ−タの径方向移動によ
り、モ−タ側の受圧面積が変化し、その出力と回転数が
変化する。更に偏心量を変化させると、モ−タ側のベ−
ンの出入りが逆方向となり、モ−タロ−タは逆方向に回
転を始めることとなる。
【0007】車両などでは、通常前進方向に多段変速を
必要とするため、ポンプロ−タとモ−タロ−タを同一回
転方向範囲内になるようアウタロ−タを制御すれば、相
対速度の差が減少し、摩擦損失は軽減されることとな
る。更に、圧力発生部位が特定されると云う本発明の特
徴を生かし、ポンプロ−タ側の各ベ−ンで区切られた部
屋ごとに、ポンプロ−タ軸受部に通ずる流体の連通穴を
設け、低圧側は常時流体タンクと通ずるようにし、他方
高圧側はストップ弁にて常に圧力を保持できるように
し、回転トルク伝達中断の際この弁を解放して圧力をタ
ンク内に逃がしてポンプロ−タを空転させ、出力軸への
動力伝達を中断させるようにした。
必要とするため、ポンプロ−タとモ−タロ−タを同一回
転方向範囲内になるようアウタロ−タを制御すれば、相
対速度の差が減少し、摩擦損失は軽減されることとな
る。更に、圧力発生部位が特定されると云う本発明の特
徴を生かし、ポンプロ−タ側の各ベ−ンで区切られた部
屋ごとに、ポンプロ−タ軸受部に通ずる流体の連通穴を
設け、低圧側は常時流体タンクと通ずるようにし、他方
高圧側はストップ弁にて常に圧力を保持できるように
し、回転トルク伝達中断の際この弁を解放して圧力をタ
ンク内に逃がしてポンプロ−タを空転させ、出力軸への
動力伝達を中断させるようにした。
【0008】以下図面を参照して説明する。作動原理は
図2に示す如く、入力軸1により駆動されるポンプロ−
タ2は外周にベ−ン8を配し、偏心した位置を回転する
モ−タロ−タ5の内径と接触している。図において、矢
印の如くポンプロ−タ2が右方向に駆動されると、ベ−
ンで隔離された各空間の断面積は右半分側は減少するた
め昇圧し、左半分側は逆に減圧される。図4は減圧され
た流体が流れる経路を示し、連通穴a及び低圧側連通溝
b2 を通じてケ−シング10内の流体タンクと連通する
ため大気圧相当となる。
図2に示す如く、入力軸1により駆動されるポンプロ−
タ2は外周にベ−ン8を配し、偏心した位置を回転する
モ−タロ−タ5の内径と接触している。図において、矢
印の如くポンプロ−タ2が右方向に駆動されると、ベ−
ンで隔離された各空間の断面積は右半分側は減少するた
め昇圧し、左半分側は逆に減圧される。図4は減圧され
た流体が流れる経路を示し、連通穴a及び低圧側連通溝
b2 を通じてケ−シング10内の流体タンクと連通する
ため大気圧相当となる。
【0009】一方、高圧化した流体はモ−タロ−タ5内
の連通穴aを通じて外径方向にも伝播する。従って、モ
−タロ−タ5側に流入した高圧流体はベ−ン8の飛び出
し量の大きい方向へと回転を始める。また、アウタロ−
タの偏心量を増減することにより回転速度を変化させる
ことができる。
の連通穴aを通じて外径方向にも伝播する。従って、モ
−タロ−タ5側に流入した高圧流体はベ−ン8の飛び出
し量の大きい方向へと回転を始める。また、アウタロ−
タの偏心量を増減することにより回転速度を変化させる
ことができる。
【0010】図2において、アウタロ−タ6の中心を、
図の上方向すなわちモ−タロ−タ5の中心点以上の位置
に移動した場合には、ベ−ン8の飛び出し量が逆にな
り、モ−タロ−タは逆転を始めることとなる。尚、連通
穴aはポンプロ−タ2、モ−タロ−タ5ともにそれぞれ
ベ−ンにて隔絶された各空間それぞれに設けられ、更に
はベ−ン8をそれぞれ外周方向に加圧するための加圧室
cにも通ずるように構成されている。
図の上方向すなわちモ−タロ−タ5の中心点以上の位置
に移動した場合には、ベ−ン8の飛び出し量が逆にな
り、モ−タロ−タは逆転を始めることとなる。尚、連通
穴aはポンプロ−タ2、モ−タロ−タ5ともにそれぞれ
ベ−ンにて隔絶された各空間それぞれに設けられ、更に
はベ−ン8をそれぞれ外周方向に加圧するための加圧室
cにも通ずるように構成されている。
【0011】更にポンプロ−タ2の連通穴aは軸中心を
支承するメタル31内の連通溝b1を通じてストップ弁9
にてその圧を保持し、ストップ弁9を解放することによ
り減圧してモ−タロ−タ5を空転させる機構となってい
る(図3)。また、図3においてレリ−フ弁16はポン
プ吐出量がモ−タ側の許容容量以上になった場合に、流
体の圧力が異常に上昇することを防止するための安全装
置である。
支承するメタル31内の連通溝b1を通じてストップ弁9
にてその圧を保持し、ストップ弁9を解放することによ
り減圧してモ−タロ−タ5を空転させる機構となってい
る(図3)。また、図3においてレリ−フ弁16はポン
プ吐出量がモ−タ側の許容容量以上になった場合に、流
体の圧力が異常に上昇することを防止するための安全装
置である。
【0012】
【効果】アウタロ−タの移動とストップ弁の操作を、使
用する各機械装置の制御方法に合わせて連動化すること
により、本装置は回転動力の断続、無断変速及び正逆切
替を簡単な機構の単一ユニットにより全機能を発揮する
ことができ、その経済的効果は測り知れないものであ
る。
用する各機械装置の制御方法に合わせて連動化すること
により、本装置は回転動力の断続、無断変速及び正逆切
替を簡単な機構の単一ユニットにより全機能を発揮する
ことができ、その経済的効果は測り知れないものであ
る。
【図1】本発明を具体化するための機構断面図。
【図2】図1におけるイ〜イ断面を示し、本装置の原理
を示す図。
を示す図。
【図3】図1におけるロ〜ロ断面を示し、高圧側ポ−ト
関連図。
関連図。
【図4】図1におけるハ〜ハ断面を示し、低圧タンク側
のポ−ト関連図。
のポ−ト関連図。
1 入力軸 2 ポンプロ−タ 31 高圧側メタル 32 低圧側メタル 4 ポンプ側側板 5 モ−タロ−タ 6 アウタロ−タ 7 モ−タ側側板 8 ベ−ン 9 ストップ弁 10 ケ−シング 11 ガイドシュ− 12 ロ−タ移動装置 13 ロ−タ移動バッ
クアップ装置 14 モ−タ側歯車 15 出力軸 16 レリ−フ弁 a 連通穴 b1 高圧側連通溝 b2 低圧側連通溝 c 加圧室
クアップ装置 14 モ−タ側歯車 15 出力軸 16 レリ−フ弁 a 連通穴 b1 高圧側連通溝 b2 低圧側連通溝 c 加圧室
Claims (1)
- 【請求項1】 流体圧力を利用し、回転運動を伝達する
駆動系において、駆動力を発生させるポンプ部と、モ−
タ部の機能を共用して一体化し、一定吐出量のポンプに
対し、モ−タ−部の受圧面積を変えることにより、回転
速度や回転方向を変えることを可能にするとともに、入
力軸が常時回転していても、回転運動伝達を中断すると
ともに、駆動源の負荷を低減させる機能をもつ回転運動
の無段変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10251392A JPH06280967A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 回転運動の無段変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10251392A JPH06280967A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 回転運動の無段変速装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06280967A true JPH06280967A (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=14329458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10251392A Pending JPH06280967A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 回転運動の無段変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06280967A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007006064A1 (de) | 2005-07-07 | 2007-01-18 | Josef Stollberger | Hydraulisches getriebe |
WO2007006059A1 (de) | 2005-07-07 | 2007-01-18 | Josef Stollberger | Hydraulisches getriebe |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP10251392A patent/JPH06280967A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007006064A1 (de) | 2005-07-07 | 2007-01-18 | Josef Stollberger | Hydraulisches getriebe |
WO2007006059A1 (de) | 2005-07-07 | 2007-01-18 | Josef Stollberger | Hydraulisches getriebe |
AT502908B1 (de) * | 2005-07-07 | 2007-08-15 | Josef Stollberger | Hydraulisches getriebe |
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