JPH05296159A - 容積式回転機用ロータ - Google Patents

容積式回転機用ロータ

Info

Publication number
JPH05296159A
JPH05296159A JP9981392A JP9981392A JPH05296159A JP H05296159 A JPH05296159 A JP H05296159A JP 9981392 A JP9981392 A JP 9981392A JP 9981392 A JP9981392 A JP 9981392A JP H05296159 A JPH05296159 A JP H05296159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tooth
rotor
teeth
rotors
curve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9981392A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunji Suzuki
俊次 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP9981392A priority Critical patent/JPH05296159A/ja
Publication of JPH05296159A publication Critical patent/JPH05296159A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はロータの歯形を滑らかな曲線で形成
して1回転当りの流量を増大させるよう構成した容積式
回転機用ロータを提供することを目的とする。 【構成】 流量計1は一対のロータ6a,6bの回転に
より流量を計測する。ロータ6a,6bは夫々捩り歯6
1 〜6a4 ,6b1 〜6b4 を有し、各歯は円弧A
B、歯溝BC、円弧CD、インボリュート曲線の歯中間
部分DE、歯先部分EF、円弧FG,GHが連続形成さ
れた曲線状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容積式回転機用ロータに
係り、特に流体が通過するケーシング内に回転自在に設
けられた容積式回転機用ロータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に容積式回転機としては、例えばケ
ーシング内に一対のロータを嵌装せしめ、該両ロータを
ケーシング内を通過する流体によって回転せしめ、ロー
タの回転数から上記流体の流量を計測する構成の流量計
や、ケーシング内のロータを外部から回転駆動せしめ、
このロータの回転とともに流体を圧送する構成の送風機
或いは圧縮機等が知られている。
【0003】この種の容積式回転機に用いられるロータ
には歯形が異なる種々の形状のものがある。例えば、従
来のロータとしては、円とその包絡線により形成され
た歯形、特公昭58−23517号公報にみられるよ
うに円弧とインボリュート曲線とを組み合せたシンマー
ク歯形、アデンダム(歯末のだけ)がサイクロイド曲
線で形成され、デデンダム(歯元のだけ)がトロコイド
曲線で形成された歯形、等がある。また、ロータの歯が
捩られたスクリュ圧縮機では、一対のロータの歯形が同
一ではなく互いに異なる歯形を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記,
の歯形を有するロータを使用する場合、ロータの加工性
や耐久性は優れているもののロータ1回転当りの流量が
小さく、圧縮機又は流量計全体が大型化してしまうとい
った課題が生ずる。
【0005】又、上記の歯形を有するロータ同志を直
接噛み合わせた場合、ロータ1回転当りの流量が大きい
ものの、ロータ同志の接触応力と滑り速度が理論上無限
大になるため、歯が摩耗しやすく耐久性に劣るといった
課題がある。又、の歯形は、歯に角になる部分が形成
されるため、切削加工上不連続切削を行わざるえず、角
部分にバリが発生してロータを高精度に加工することが
難しいといった課題がある。
【0006】そこで、本発明は上記課題を解決した容積
式回転機用ロータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、他のロータの
歯に噛合する複数の歯を有する容積式回転機用ロータに
おいて、前記歯は、インボリュート曲線により形成され
たピッチ円付近の歯中間部分と、該歯中間部分に滑らか
に連続する2次曲線により形成された歯元部分と、該歯
元部分に連続し、前記他のロータの歯先端部分の包絡線
により形成された歯溝と、前記歯中間部分に連続し、前
記他のロータの歯中間部分の包絡線により形成された歯
先部分と、前記歯先部分と滑らかに連続する2次曲線に
より形成された歯先端部分と、よりなることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】ロータ同志の歯と歯とが回転駆動上最も接触す
るピッチ円付近の歯形をインボリュート曲線により形成
してロータ間の滑り率を低減して伝達ロスを抑えるとと
もに、他の部分の歯形を2次曲線とその包絡線とにより
滑らかな曲線で連続させることによりロータ1回転当り
の流量が増大し、且つ歯に角が生じないようにして高精
度に加工できる。
【0009】
【実施例】図1乃至図5に本発明になる容積式回転機用
ロータの一実施例が適用された流量計を示す。
【0010】各図中、流量計1は、長円形状の計量室2
を有するケーシング3と、計量室2をケーシング3の両
側面3a,3bから塞ぐように取付けられた側板4,5
と、計量室2内に回転自在に設けられ互いに噛合する4
葉のロータ6a,6bと、よりなる。次に側板4に取付
けた一対の軸受8a,8bには、ロータ6a,6bの夫
々の軸7a,7bの一端部が軸承され、上記軸7a,7
bの他端部が側板5に設けた一対の軸受9a,9bに軸
承させる。
【0011】ここで、両側板4,5は計量室2内に組み
込まれたロータ6a,6bが滑らかに回転することを確
かめた後、ボルト10によりケーシング3に固定され
る。又、軸7a,7bの一方の軸例えば7bは側板4に
設けられた蓋11の外方に突出しており、この突出部分
にはロータ6bの回転を計数して表示する指針部11a
が取付けられる。
【0012】ケーシング3は計量室2の上流側に連通す
る流入路12と、計量室2の下流側に連通する流出路1
3とを有し、回転子6a,6bは流入路12から流入し
て流出路13へ流出する流量に応じた回転数で回転す
る。
【0013】本実施例の場合、一対のロータ6a,6b
は同一形状に加工され、夫々回転方向に所定角度捩られ
た4枚の捩れ歯6a1 〜6a4 及び6b1 〜6b4 を有
しており、対応する捩れ歯同志が噛合することにより、
両ロータ6a,6bは例えばタイミングギア等の補助回
転手段の助けをかりなくても互いに同期して滑らかに回
転する。
【0014】ここで、本発明の要部でロータ6a,6b
の各捩れ歯6a1 〜6a4 及び6b 1 〜6b4 の歯形に
ついて説明する。
【0015】尚、各捩れ歯6a1 〜6a4 及び6b1
6b4 は夫々同一形状であるので、そのうちの一つの捩
れ歯6a4 について図6,図7を参照して説明する。
【0016】図6,図7において捩れ歯6a4 のD点、
K点は夫々インボリュート曲線の基礎円上の点である。
このD点、K点の位置は他方のロータ6bが同一形状で
あることから決定でき、円弧CDの曲線は半径を決定す
ればインボリュート曲線に滑らかに連続するように半径
の中心位置を決定できる。
【0017】又、C点の位置は他方のロータ6bのI点
と接する条件から決定され、同時に、F点も同様にして
求められる。先端部分の円弧FGは半径を与えれば円の
包絡線により形成された歯先部分と滑らかに連続するよ
うに半径の中心位置を決定できる。
【0018】即ち、上記捩れ歯6a4 は、θ1 を中心と
する円弧ABと、他方のロータ6bの歯先部分IHによ
り創成される包絡線により形成された歯溝BCと、歯溝
BCと連続する2次曲線よりなる歯元部分としての円弧
CDと、円弧CDと滑らかに連続するインボリュート曲
線により形成されピッチ円P付近の歯中間部分DEと、
他方のロータ6bの円弧KLで創成される包絡線により
形成された歯先部分EFと、歯先部分EFと滑らかに連
続する2次曲線状の円弧FG(歯先端部分)と、θ1
中心とする円弧GHとが連続的に形成されてなる。尚、
捩れ歯6a4 のH〜N点までの形状は上記A〜Gまでの
形状と対称となるように形成されている。
【0019】上記形状の捩れ歯6a1 〜6a4 及び6b
1 〜6b4 ではAB,CD,FG,GHと包絡線により
形成されたBC,EFとが噛み合う部分はやや滑り率が
大きいが、ほとんどの回転角ではインボリュート曲線に
より形成された歯中間部分DE,JKでも同時に噛み合
うため、転がり接触に近い噛み合いとなる。そのため、
ロータ6a,6bの回転が円滑となるとともに歯が摩耗
しにくくなって耐久性が向上し、回転伝達が確実に行な
われる。又、上記歯形とされた捩り歯6a1 〜6a4
び6b1 〜6b4 は、円弧CD,FGの半径やインボリ
ュート曲線の基礎円半径などを任意に選択できるので、
設計上の自由度が大きく、歯の高さを広範囲に選定する
ことができる。その結果、各捩り歯6a1 〜6a4 の歯
厚を小さくしてロータ6a,6bの1回転当りの流量を
大きく設定することが可能となり、ひいては流量計1の
小型化を図れる。
【0020】又、図1乃至図5に戻って流量計1につい
て説明する。
【0021】本実施例の場合、ケーシング3の流入路1
2を通過して計量室2内に流入した流体は、ロータ6
a,6bを夫々図3中反時計方向及び時計方向に回動変
位させる。さらに、ロータ6a,6bの各歯と歯との間
に流入した流体はロータ6a,6bの回転とともに流出
路13の方に運ばれ、さらに流出路13を介して外部に
流出する。
【0022】又、上記実施例において使用するロータ6
a,6bは例えば4枚歯のヘリカルロータを用いたが、
これに限らず、例えば歯を捩っていない通常のロータあ
るいは4枚歯以外のロータに用いることもできる。
【0023】さらに、上記実施例において、容積式回転
機用ロータを流量計に適用した場合につき説明したが、
これに限らずポンプ、圧縮機、送風機等の容積式回転機
に適用することもできる。
【0024】
【発明の効果】上述の如く、本発明になる容積式回転機
用ロータは、歯形がピッチ用付近でインボリュート曲線
により形成された歯中間部分を有するため、他の円弧状
の歯元部分、歯先端部分及び包絡線により形成された歯
先部分、歯溝が噛み合うと同時に歯中間部分でも噛み合
うので転がり接触に近い噛み合いとなり、歯の摩耗を減
らして耐久性の向上を図ることができ、さらに、ロータ
の回転が円滑になり且つ回転伝達が確実に行うことがで
きる。又、円弧状部分の半径やインボリュート曲線の基
礎円半径を任意に選択できるので、設計上の自由度が大
きく、歯の高さを広範囲に選択することができるととも
に、歯厚を小さくしてロータ1回転当りの流量を増大さ
せられるので全体的に小型化を図ることができる。又歯
を連続切削により加工することができ、歯の表面が滑ら
かとなって加工精度を高められるとともに仕上げ工程を
不要にできる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる容積式回転機用ロータの一実施例
で適用された流量計の斜視図である。
【図2】ケーシングの斜視図である。
【図3】流量計の縦断面図である。
【図4】図3中IV−IV線に沿う縦断面図である。
【図5】図3中V−V線に沿う横断面図である。
【図6】一対のロータが噛み合っている状態を拡大して
示す図である。
【図7】ロータの歯の形状を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 流量計 2 計量室 3 ケーシング 4,5 側板 6a,6b ロータ 6a1 〜6a4 ,6b1 〜6b4 捩り歯 7a,7b 軸 12 流入路 13 流出路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他のロータの歯に噛合する複数の歯を有
    する容積式回転機用ロータにおいて、 前記歯は、 インボリュート曲線により形成されたピッチ円付近の歯
    中間部分と、 該歯中間部分に滑らかに連続する2次曲線により形成さ
    れた歯元部分と、 該歯元部分に連続し、前記他のロータの歯先端部分の包
    絡線により形成された歯溝と、 前記歯中間部分に連続し、前記他のロータの歯中間部分
    の包絡線により形成された歯先部分と、 前記歯先部分と滑らかに連続する2次曲線により形成さ
    れた歯先端部分と、 よりなることを特徴とする容積式回転機用ロータ。
JP9981392A 1992-04-20 1992-04-20 容積式回転機用ロータ Pending JPH05296159A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9981392A JPH05296159A (ja) 1992-04-20 1992-04-20 容積式回転機用ロータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9981392A JPH05296159A (ja) 1992-04-20 1992-04-20 容積式回転機用ロータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05296159A true JPH05296159A (ja) 1993-11-09

Family

ID=14257297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9981392A Pending JPH05296159A (ja) 1992-04-20 1992-04-20 容積式回転機用ロータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05296159A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007502950A (ja) * 2003-08-20 2007-02-15 ルノー・エス・アー・エス 歯車の歯と外接歯車ポンプ
JP2007056764A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Kashiyama Kogyo Kk 多段ルーツ式ポンプ
JP2008045534A (ja) * 2006-08-20 2008-02-28 Hidetaka Watanabe ロータリー式熱流体機器
JP2009506245A (ja) * 2005-08-25 2009-02-12 アテリエ ビスク ソシエテ アノニム ポンプケーシング
WO2010023995A1 (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 株式会社オーバル 軸流式容積流量計
CN102678542A (zh) * 2011-03-11 2012-09-19 株式会社丰田自动织机 螺杆泵

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007502950A (ja) * 2003-08-20 2007-02-15 ルノー・エス・アー・エス 歯車の歯と外接歯車ポンプ
JP4936888B2 (ja) * 2003-08-20 2012-05-23 ルノー・エス・アー・エス 歯車の歯と外接歯車ポンプ
JP2007056764A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Kashiyama Kogyo Kk 多段ルーツ式ポンプ
JP2009506245A (ja) * 2005-08-25 2009-02-12 アテリエ ビスク ソシエテ アノニム ポンプケーシング
JP2008045534A (ja) * 2006-08-20 2008-02-28 Hidetaka Watanabe ロータリー式熱流体機器
WO2010023995A1 (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 株式会社オーバル 軸流式容積流量計
CN102678542A (zh) * 2011-03-11 2012-09-19 株式会社丰田自动织机 螺杆泵

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4155686A (en) Hydrostatic intermeshing gear machine with substantially trochoidal tooth profile and one contact zone
US4210410A (en) Volumetric type flowmeter having circular and involute tooth shape rotors
WO2005005835A1 (ja) 内接歯車式ポンプ及びそのポンプのインナ−ロ−タ
EP0079156B1 (en) Oil pump
WO2016121291A1 (ja) ギヤポンプおよびその製造方法
JPS6347914B2 (ja)
JPH1089443A (ja) 楕円形歯車
JPH05296159A (ja) 容積式回転機用ロータ
CA1051266A (en) Rotary fluid displacement device
US2530173A (en) Helical interengaging impellers blower
US5135373A (en) Spur gear with epi-cycloidal and hypo-cycloidal tooth shapes
JPH07119614A (ja) 容積式回転機用ロータ
KR0160601B1 (ko) 내접 기어식 유체 장치
JPH0419375A (ja) 内接型オイルモータ及び内接型オイルポンプ
JP3620997B2 (ja) 非円形歯車の改良及びそれを用いた非円形歯車式流量計
JPS60166775A (ja) 非円形歯車
JP2000130372A (ja) 内接型ロータ圧縮機及びその製造方法
JP3596961B2 (ja) 容積型流量計
JP6080635B2 (ja) ギヤポンプおよびインナーロータの製造方法
JPS58155288A (ja) 改良型クインビ−ポンプ
JPH076817B2 (ja) 不等歯形平歯車による流体機械回転子
JPS5832649B2 (ja) 容積型流量計
JPH067326Y2 (ja) 容積流量計
JPS60182379A (ja) 非円形回転子
JP3025326B2 (ja) 容積式流量計