JPH05296054A - 車両用過給機付エンジン - Google Patents

車両用過給機付エンジン

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JPH05296054A
JPH05296054A JP4119602A JP11960292A JPH05296054A JP H05296054 A JPH05296054 A JP H05296054A JP 4119602 A JP4119602 A JP 4119602A JP 11960292 A JP11960292 A JP 11960292A JP H05296054 A JPH05296054 A JP H05296054A
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JP
Japan
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turbocharger
intake
sub
main
exhaust
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JP4119602A
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Inventor
Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
Kunihiko Nakada
邦彦 中田
Yuji Kanto
勇二 関東
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主ターボチャージャおよび副ターボチャージ
ャのいずれの冷却効果を高めるとともに、ターボチャー
ジャに接続される吸排気通路の曲げ半径を大きくし、吸
排気抵抗を低減する。 【構成】 主ターボチャージャ7の容量を副ターボチャ
ージャ8の容量よりも小に設定し、主ターボチャージャ
7を、副ターボチャージャ8よりも車両前方側に配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主ターボチャージャと
副ターボチャージャを有し、低吸入空気量域では主ター
ボチャージャのみで過給し、高吸入空気量域では両ター
ボチャージャを作動させて両ターボチャージャで過給す
る過給機付エンジン、いわゆる2ステージツインターボ
エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン本体に対し、主、副二つのター
ボチャージャを並列に配置し、低吸入空気量域では主タ
ーボチャージャのみ作動させて1個ターボチャージャと
し、高吸入空気量域では主、副双方のターボチャージャ
を作動させるようにした、いわゆる2ステージターボシ
ステムを採用した過給機付エンジンが知られている。こ
れに関連する先行技術として、たとえば特開平1−30
0019号公報、特開平2−49925号公報が知られ
ている。
【0003】上述の特開平1−300019号公報で
は、大型の主ターボチャージャが車両前方側に配置さ
れ、小型の副ターボチャージャが車両後方側に配置され
ている。また、特開平2−49925号公報では、副タ
ーボチャージャと容量が同一である主ターボチャージャ
を車両前方側に配置し、副ターボチャージャを車両後方
側に配置することにより、主ターボチャージャの冷却効
果を高めている。
【0004】図8は、2ステージツインターボエンジン
におけるターボチャージャの配置の一例を示している。
図8において、81は主ターボチャージャを示し、86
は副ターボチャージャを示している。主ターボチャージ
ャ81のコンプレッサハウジング82とタービンハウジ
ング83とは、センタハウジング84を介して連結され
ている。副ターボチャージャ86のコンプレッサハウジ
ング87とタービンハウジング88とは、センタハウジ
ング89を介して連結されている。
【0005】主ターボチャージャ81のコンプレッサハ
ウジング82には、吸気管91が接続されており、主タ
ーボチャージャ81のタービンハウジング83には、排
気管92が接続されている。副ターボチャージャ86の
コンプレッサハウジング87には、吸気管93が接続さ
れており、副ターボチャージャ86のタービンハウジン
グ88には、排気管94が接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報および図8に示す過給機付エンジンには、まだ解決さ
れるべき問題が存在する。
【0007】(1)特開平1−300019号公報の場
合は、主ターボチャージャの容量が副ターボチャージャ
の容量よりも大であるため、後方に位置する副ターボチ
ャージャへの走行風の導入が難しく、副ターボチャージ
ャの冷却性が悪くなる。また、特開平2−49925号
公報、図8の構造においても、主ターボチャージャと大
きさが同じ副ターボチャージャが主ターボチャージャの
後方に配置されることから、走行風が主ターボチャージ
ャによってさえぎられ、副ターボチャージャを十分に冷
却することが難しい。
【0008】(2)主ターボチャージャの容量を副ター
ボチャージャの容量と同一またはそれ以上に設定した場
合は、車両搭載スペースの制約から吸、排気通路の曲げ
半径を小としなければならず、エンジンの吸、排気抵抗
が大きくなる。そのため、吸気および排気ガスの流れが
円滑にならず、エンジン出力、加速レスポンス、燃費に
悪影響を与える。また、高温の排気ガスが通路の特定部
分に衝突することから、局部的に著しく高温となる部分
が発生し、排気系の耐久性にも影響を及ぼす。
【0009】本発明は、上記の問題に着目し、主ターボ
チャージャおよび副ターボチャージャの双方の冷却性を
高めることが可能であり、かつターボチャージャと接続
される吸排気通路の曲げ半径を大とすることが可能な車
両用過給機付エンジンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明に
係る車両用過給機付エンジンは、低吸入空気量域では主
ターボチャージャのみを過給作動させ、高吸入空気量域
では主ターボチャージャおよび副ターボチャージャの双
方を過給作動させ、気筒配列方向が車両の前後方向と一
致するように車両に搭載される過給機付エンジンにおい
て、前記主ターボチャージャの容量を前記副ターボチャ
ージャの容量よりも小に設定し、該主ターボチャージャ
を、副ターボチャージャよりも車両前方側に配設したも
のから成る。
【0011】
【作用】このように構成された車両用過給機付エンジン
においては、主ターボチャージャの容量が副ターボチャ
ージャの容量よりも小に設定されるので、後方に配置さ
れる副ターボチャージャへの走行風取入面積が大きくで
き、副ターボチャージャの冷却能力が高められる。
【0012】また、主ターボチャージャが小型化される
分だけ主ターボチャージャの吸排気通路を細くすること
ができ、主ターボチャージャ全体を車両前方側に移動し
た状態での搭載が可能となる。そのため、副ターボチャ
ージャに接続される吸排気通路の曲げ半径を大きくで
き、吸、排気抵抗を小さくすることが可能となる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明に係る車両用過給機付エンジ
ンの望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0014】図1ないし図7は、本発明の一実施例を示
しており、とくに車両に搭載される6気筒エンジンに適
用した場合を示している。図1において、1はエンジ
ン、2はサージタンク、3は排気マニホールドを示す。
排気マニホールド3は排気干渉を伴わない#1〜#3気
筒群と#4〜#6気筒群の2つに集合され、その集合部
が連通路によって連通されている。7、8は互いに並列
に配置された主ターボチャージャ、副ターボチャージャ
である。ターボチャージャ7、8のそれぞれのタービン
7a、8aは排気マニホールド3の集合部に接続され、
それぞれのコンプレッサ7b、8bは、インタクーラ
6、スロットル弁4を介してサージタンク2に接続され
ている。エンジン1は、気筒配列方向が車両の前後方向
と一致する縦置きエンジンから構成されている。
【0015】主ターボチャージャ7は、低吸入空気量域
から高吸入空気量域まで作動され、副ターボチャージャ
8は低吸入空気量域で停止される。双方のターボチャー
ジャ7、8の作動、停止を可能ならしめるために、副タ
ーボチャージャ8のタービン8aの下流に排気切替弁1
7が、コンプレッサ8bの下流に吸気切替弁18が設け
られる。吸、排気切替弁18、17の両方とも開弁のと
きは、両方のターボチャージャ7、8が作動される。副
ターボチャージャ8のタービン8aの下流と主ターボチ
ャージャ7のタービン7aの下流とは、排気バイパス通
路40を介して連通可能となっている。排気バイパス通
路40には、この排気バイパス通路40を開閉する排気
バイパス弁41が設けられている。排気バイパス弁41
は、ダイヤフラム式アクチュエータ42によって開閉さ
れるようになっている。
【0016】低吸入空気量域で停止される副ターボチャ
ージャ8の吸気通路には、1個ターボチャージャから2
個ターボチャージャへの切替を円滑にするために、コン
プレッサ7bの上流とコンプレッサ8bの下流とを連通
する吸気バイパス通路13と、吸気バイパス通路13の
途中に配設される吸気バイパス弁33が設けられる。吸
気バイパス弁33はダイヤフラム式のアクチュエータ1
0によって開閉される。吸気切替弁18の上流と下流と
を連通するバイパス通路には、逆止弁12が設けられて
おり、吸気切替弁18の閉時において副ターボチャージ
ャ8側のコンプレッサ出口圧力が主ターボチャージャ7
側より大になったとき、空気が上流側から下流側に流れ
ることができるようにしてある。なお、図中、14はコ
ンプレッサ出口側の吸気通路、15はコンプレッサ入口
側の吸気通路を示す。
【0017】吸気通路15はエアフローメータ24を介
してエアクリーナ23に接続される。排気通路を形成す
るフロントパイプ20は、排気ガス触媒21を介して排
気マフラーに接続される。吸気切替弁18はアクチュエ
ータ11によって開閉され、排気切替弁17はダイヤフ
ラム式アクチュエータ16によって開閉されるようにな
っている。ウエストゲートバルブ31は、アクチュエー
タ9によって開閉されるようになっている。
【0018】両ターボチャージャ7、8のコンプレッサ
下流とインタクーラ6との間の吸気通路には、蓄圧タン
ク(正圧タンク)51が接続されている。蓄圧タンク5
1には、正圧のみを蓄えるためのチェック弁51aが設
けられている。蓄圧タンク51の容積は、たとえば30
0ccとなっている。
【0019】アクチュエータ9、10、11、16、4
2は、過給圧の導入によって作動するようになってい
る。各アクチュエータ9、10、11、16、42に
は、蓄圧タンク51からの過給圧とたとえばエアフロー
メータ24の下流からの大気圧とを選択的に切り替える
ために、第1、第3、第4、第5、第6の電磁弁25、
26、27、28、32、44が接続されている。各電
磁弁25、27、28、32、44の切替は、エンジン
コントロールコンピュータ29からの指令に従って行な
われる。なお、第1の電磁弁25、第3の電磁弁27、
第4の電磁弁28の大気側ポートには、エアフィルタ2
6がそれぞれ取付けられている。
【0020】第1の電磁弁25のONは、吸気切替弁1
8を全開とするようにアクチュエータ11を作動させ、
OFFは吸気切替弁18を全閉とするようにアクチュエ
ータ11を作動させる。第4の電磁弁28のONは、排
気切替弁17を全開とするようにアクチュエータ16を
作動させ、OFFは排気切替弁17を全閉するようにア
クチュエータ16を作動させる。第2の電磁弁27のO
Nは、吸気バイパス弁33を全閉するようにアクチュエ
ータ10を作動させ、OFFは吸気バイパス弁33を全
開するようにアクチュエータ10を作動させる。
【0021】排気バイパス弁41を作動させるアクチュ
エータ42に大気圧を導入する第5の電磁弁32は、O
N、OFF制御でなく、デューティ制御される。同様
に、ウエストゲートバルブ31を作動させるアクチュエ
ータ9に負圧を導く第6の電磁弁44は、ON、OFF
制御でなく、デューティ制御される。
【0022】排気バイパス弁41の開度は、アクチュエ
ータ42のダイヤフラム室に導入される過給気の大気へ
のブリード量(リーク量)を第5の電磁弁32のデュー
ティ制御によって可変させることにより可変可能となっ
ている。ウエストゲートバルブ31の開度は、アクチュ
エータ9のダイヤフラム室に導入される過給気の大気へ
のブリード量(リーク量)を第6の電磁弁44のデュー
ティ制御によって可変させることにより可変可能となっ
ている。
【0023】主ターボチャージャ7のコンプレッサ7b
の下流に位置する吸気通路14aと、副ターボチャージ
ャ8のコンプレッサ8bの下流に位置する吸気通路14
bとが合流する吸気通路14の合流部の近傍には、コン
プレッサ7b、8b下流の過給気をコンプレッサ7b、
8b上流に導くエアバイパス通路61が接続されてい
る。エアバイパス通路61には、開弁時にコンプレッサ
7b、8b下流の過給気をコンプレッサ7b、8b上流
に流すエアバイパス弁62が設けられている。
【0024】エアバイパス弁62のダイヤフラム室内
は、センシング通路63を介してスロットル弁4の下流
と連通されている。エンジンの軽負荷域では、センシン
グ通路63を介してエアバイパス弁62のダイヤフラム
室内に吸気管負圧が導かれ、エアバイパス弁62が開弁
するようになっている。エンジンの高負荷域では、セン
シング通路63を介してエアバイパス弁62のダイヤフ
ラム室内に過給圧が導かれ、エアバイパス弁62が閉弁
するようになっている。
【0025】エンジンコントロールコンピュータ29
は、エンジンの各種運転条件検出センサと電気的に接続
され、各種センサからの信号が入力される。エンジン運
転条件検出センサには、吸気管圧力センサ30、スロッ
トル開度センサ5、吸入空気量測定センサとしてのエア
フローメータ24、エンジン回転数センサ50、および
酸素センサ19が含まれる。エンジンコントロールコン
ピュータ29は、演算をするためのセントラルプロセッ
サユニット(CPU)、読み出し専用のメモリであるリ
ードオンリメモリ(ROM)、一時記憶用のランダムア
クセスメモリ(RAM)、入出力インターフェイス(I
/Oインターフェイス)、各種センサからのアナログ信
号をディジタル量に変換するA/Dコンバータを備えて
いる。
【0026】主ターボチャージャ7の容量は、副ターボ
チャージャ8の容量よりも小に設定されている。すなわ
ち、同じ回転数における主ターボチャージャ7の過給容
量は、副ターボチャージャ8の過給容量よりも小となっ
ており、その分、主ターボチャージャ7が小型化されて
いる。小型の主ターボチャージャ7は、大型の副ターボ
チャージャ8よりも車両前方側に配置されている。主タ
ーボチャージャ7の回転中心軸線Xと、副ターボチャー
ジャ8の回転中心軸線Yは、一致されている。
【0027】過給機付エンジンの各吸気通路および排気
通路の流路断面積は、図1、2に示す値に設定されてい
る。図1に示すように、副ターボチャージャ8の上流側
の吸気通路15aの流路断面積はA1 に設定されてい
る。副ターボチャージャ8の下流側の吸気通路14aの
流路断面積はA2 に設定されている。主ターボチャージ
ャ7の上流側の吸気通路15bの流路断面積はB1 に設
定されている。主ターボチャージャ7の下流側の吸気通
路14bの流路断面積はB2 に設定されている。
【0028】副ターボチャージャ8のタービン上流側の
排気通路の流路断面積はA3 に設定されている。主ター
ボチャージャ7のタービン上流側の排気通路の流路断面
積はB3 に設定されている。副ターボチャージャ8のタ
ービン下流側の排気通路20aの流路断面積はA4 に設
定されている。主ターボチャージャ7のタービン下流側
の排気通路20bの流路断面積はB4 に設定されてい
る。
【0029】ここで、各通路の流路断面積の関係は、つ
ぎのようになっている。主、副ターボチャージャ7、8
の上流側の吸気通路の関係はB1 <A1 であり、下流側
の吸気通路の関係はB2 <A2 となっている。主、副タ
ーボチャージャ7、8の上流側の排気通路の関係はB3
<A3 であり、下流の排気通路の関係はB4 <A4 とな
っている。
【0030】各流路断面積にこのような関係を持たせた
のは、吸排気通路の分岐部や合流部での吸排気の流速を
同じにし、サージングの発生を防止するためである。ま
た、分岐部や合流部での吸排気の流速が異なると、吸排
気のまわり込みによって渦が生じ、流路抵抗が増加する
からである。
【0031】過給機付エンジンの各吸気通路および排気
通路の流路長は、図2に示す値に設定されている。図2
に示すように、副ターボチャージャ8のコンプレッサ入
口から上流側の吸気通路15aの分岐部Fまでの長さは
1 に設定されている。主ターボチャージャ7のコンプ
レッサ入口から上流側の吸気通路15bの分岐部Fまで
の長さはD1 に設定されている。副ターボチャージャ8
のコンプレッサ出口から下流側の吸気通路14aの合流
部Gまでの長さはC2 に設定されている。主ターボチャ
ージャ7のコンプレッサ出口から下流側の吸気通路14
bの合流部Gまでの長さはD2 に設定されている。
【0032】ここで、各通路の流路長の関係は、つぎの
ようになっている。主、副ターボチャージャ7、8の上
流側の吸気通路の関係はD1 <C1 であり、下流側の吸
気通路の関係はD2 <C2 となっている。このように、
容量の小さい主ターボチャージャ7に接続される吸、排
気通路の流路断面積および流路長は、副ターボチャージ
ャ8に接続される吸、排気通路の流路断面積および流路
長よりも小に設定されている。
【0033】各吸気通路の流路長にこのような関係をも
たせたのは、管路径が細い方が管路抵抗が大きいので、
管路抵抗の大きい通路の長さを短かくし、エンジン出力
を向上させるためである。
【0034】図3は、エンジン1に対する主ターボチャ
ージャ7および副ターボチャージャ8の配置を示してい
る。エンジン1の上方には、車両ボデーの一部であるフ
ロントフード100が位置している。主ターボチャージ
ャ7のコンプレッサハウジング7cとタービンハウジン
グ7dとは、センタハウジング7eを介して連結されて
いる。副ターボチャージャ8のコンプレッサハウジング
8cとタービンハウジング8dとは、センタハウジング
8eを介して連結されている。
【0035】主ターボチャージャ7のコンプレッサハウ
ジング7cの出入口には、吸気通路を構成するダクト7
1、72が接続されており、主ターボチャージャ7のタ
ービンハウジング7dには、排気通路を構成するエルボ
75の小径通路部75aが接続されている。副ターボチ
ャージャ8のコンプレッサハウジング8cには、吸気通
路を構成するダクト73が接続されており、副ターボチ
ャージャ8のタービンハウジング8dには、排気通路を
構成するエルボ75の大径通路部75bが接続されてい
る。
【0036】図4は、主ターボチャージャ7におけるコ
ンプレッサハウジング近傍を示している。図4に示すよ
うに、コンプレッサハウジング7cの出口側ダクト71
の曲げ半径はR1 に設定されており、コンプレッサハウ
ジング7cの入口側ダクト72の曲げ半径はR2 に設定
されている。
【0037】図5は、副ターボチャージャ8におけるコ
ンプレッサハウジング近傍を示している。図5に示すよ
うに、コンプレッサハウジング8cの入口側ダクト73
の曲げ半径はR3 に設定されている。
【0038】図6は、主、副ターボチャージャ7、8の
下流側排気通路の合流部近傍を示している。副ターボチ
ャージャ8のタービンハウジング8dに接続されるエル
ボ75の大径通路部75bの曲げ半径はR4 に設定され
ている。
【0039】図7は、エンジン1の中央部に対する主タ
ーボチャージャおよび副ターボチャージャの配置関係を
示している。図7に示すように、主ターボチャージャ7
のタービン7aは、#1気筒と#2気筒の間に配置され
ており、副ターボチャージャ8のタービン8aは、#4
気筒と#5気筒との間に配置されている。エンジン1の
中心は#3気筒と#4気筒との間に位置している。エン
ジン1の中心Pから主ターボチャージャ7のタービン7
aまでの距離はL1 に設定されており、エンジン1の中
心Pから副ターボチャージャ8のタービン8aまでの距
離はL2 に設定されている。ここで、2つの距離の関係
はL2 <L1 となっている。
【0040】つぎに、本実施例における作用について説
明する。高吸入空気量域では、吸気切替弁18と排気切
替弁17がともに開かれ、吸気バイパス弁10が閉じら
れる。これによって2個ターボチャージャ7、8が駆動
され、十分な過給空気量が得られ、出力が向上される。
低速域でかつ高負荷時には、吸気切替弁18と排気切替
弁17がともに閉じられ、吸気バイパス弁33が開かれ
る。これによって、主ターボチャージャ7のみが駆動さ
れ、過給圧、トルクの立上りが早くなり、レスポンスが
迅速となる。
【0041】低吸入空気量域から高吸入空気量域に移行
するとき、つまり1個ターボチャージャから2個ターボ
チャージャ作動へ切り替えるときには、吸気切替弁18
および排気切替弁17が閉じられているときに排気バイ
パス弁41をデューティ制御により小開制御し、さらに
吸気バイパス弁33を閉じることにより副ターボチャー
ジャ8の助走回転数を高め、ターボチャージャの切替を
より円滑(切替時のショックを小さく)に行うことが可
能になる。
【0042】主ターボチャージャ7の容量が副ターボチ
ャージャ8の容量よりも小に設定されるため、車両後方
側に配置される副ターボチャージャ8への走行風取入面
積が大きくでき、副ターボチャージャ8と走行風Sとの
熱交換量を増加させることができる。したがって、従来
よりも副ターボチャージャ8の冷却能力を高めることが
でき、副ターボチャージャ8の耐久性の向上がはかれ
る。
【0043】また、主ターボチャージャ7が小型化され
る分だけ主ターボチャージャ7の吸気ダクト71、72
を細くすることができ、主ターボチャージャ7全体を車
両前方側に距離L5 だけ移動した状態での搭載が可能と
なる。そのため、副ターボチャージャ8のコンプレッサ
ハウジング8cと接続される吸気ダクト73の曲げ半径
をR3 に大にすることが可能となる。また、主ターボチ
ャージャ7が車両前方側に移動することにより、副ター
ボチャージャ8のタービンハウジング8dに接続される
エルボ75の大径通路75bの曲げ半径をR4 を大とす
ることができる。
【0044】このように、副ターボチャージャ8と接続
される吸排気通路の曲げ半径が大きくできるため、吸排
気抵抗が小さくなり、エンジン出力、加速レスポンス、
燃費等を向上させることが可能となる。とくに排気通路
を構成するエルボ75では、排気ガスの流れが円滑にな
ることから、高温ガスの衝突によって局部的に高温とな
る部分も生じなくなり、排気系の耐久性も高められる。
【0045】本実施例では、主ターボチャージャ7と副
ターボチャージャ8は、エンジン中心Pに対して図7の
ように配置されるので、エンジン1からの排気ガスを効
率よく双方のターボチャージャ7、8に導くことができ
る。図7に示すように、1個ターボチャージャの場合は
破線で示す如く排気ガスが流れ、2個ターボチャージャ
の場合は、実線で示すように主に#1、2気筒からの排
気ガスが主ターボチャージャ7側に流れ、#3、4、
5、6気筒からの排気ガスが副ターボチャージャ8に流
入する。
【0046】このように、主ターボチャージャ7と副タ
ーボチャージャ8とにおいて要求される排気ガスの流量
比を2:4とするとすれば、双方のターボチャージャ
7、8の要求ガス流量を満足する位置に、各ターボチャ
ージャ7、8を配置することにより、各気筒からの排気
ガスを効率よく双方のターボチャージャ7、8に導くこ
とができる。
【0047】また、主ターボチャージャ7と副ターボチ
ャージャ8の容量の差を考慮して吸、排気通路の流路断
面積および流路長を設定しているため、各ターボチャー
ジャ7、8のコンプレッサ7b、8bから吐出される過
給気の流速がほぼ同じになり、ターボチャージャのサイ
ズの違いに起因するサージング(脈動音)の発生を防止
することも可能となる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、つぎのような効果が得
られる。
【0049】主ターボチャージャの容量を副ターボチャ
ージャの容量よりも小に設定し、主ターボチャージャ
を、副ターボチャージャよりも車両前方側に配設したの
で、従来よりも副ターボチャージャへの走行風取入面積
を大に確保することができ、副ターボチャージャの冷却
効果を高めることができる。
【0050】主ターボチャージャが副ターボチャージャ
に比べて小型化されるため、主ターボチャージャに接続
される吸気通路を細くすることが可能となり、その分だ
け主ターボチャージャ全体を車両前方側に移動させた状
態での車両への搭載が可能となる。したがって、その
分、副ターボチャージャに接続される吸、排気通路の曲
げ半径を大きくでき、吸、排気抵抗を減少させることが
できる。その結果、エンジン出力、加速レスポンス、燃
費の向上がはかれる。
【0051】小型の主ターボチャージャを車両前方側に
配置することにより、エンジンを覆う車両ボデーのフロ
ントフードと主ターボチャージャとの干渉回避が有利と
なる。したがって、フロントフードの高さを低く抑える
ことが可能となり、車両の空気抵抗の減少に寄与するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用過給機付エンジ
ンの概略構成図である。
【図2】図1の過給機付エンジンにおける吸排気通路の
流路断面積および流路長を示す吸排気系統図である。
【図3】図1の過給機付エンジンの側面図である。
【図4】図3における主ターボチャージャのコンプレッ
サハウジング近傍の拡大図である。
【図5】図3における副ターボチャージャのコンプレッ
サハウジング近傍の拡大図である。
【図6】図3における主ターボチャージャと副ターボチ
ャージャとに接続される排気通路の合流部近傍の拡大図
である。
【図7】図1の過給機付エンジンにおけるエンジン中心
と各ターボチャージャとの位置関係を示す平面図であ
る。
【図8】従来の過給機付エンジンにおけるターボチャー
ジャの配置の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 3 排気マニホールド 7 主ターボチャージャ 7c コンプレッサハウジング 7d タービンハウジング 8 副ターボチャージャ 8c コンプレッサハウジング 8d タービンハウジング 71、72 吸気通路としての吸気ダクト 75 排気通路としてのエルボ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低吸入空気量域では主ターボチャージャ
    のみを過給作動させ、高吸入空気量域では主ターボチャ
    ージャおよび副ターボチャージャの双方を過給作動さ
    せ、気筒配列方向が車両の前後方向と一致するように車
    両に搭載される過給機付エンジンにおいて、前記主ター
    ボチャージャの容量を前記副ターボチャージャの容量よ
    りも小に設定し、該主ターボチャージャを、副ターボチ
    ャージャよりも車両前方側に配設したことを特徴とする
    車両用過給機付エンジン。
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