JPH0529554U - ヘルメツト及びこれに用いる紐係止具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防塵マスクや防毒マスクの紐のずれ落ちを防
止し、これらマスクの装着を容易化すると共に、マスク
の脱落を防止する。 【構成】 マスク２の紐３を係止するのに用いる凸部１
ａを備えて紐係止具１を形成する。そしてこの紐係止具
１を、ヘルメット本体４の後頭部５に固着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、ヘルメット及びこれに用いる紐係止具に関し、更に詳しくは防塵マス クや防毒マスクの紐を係止でき、これらマスクの装着の容易化や、脱落の防止等 を図ることができるように形成したヘルメット及びこれに用いる紐係止具に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ヘルメットは、外面が一般に球面状に形成されているものである。従っ てこのようなヘルメットを着用した状態で、従来、防塵マスクや防毒マスクを使 用すると、マスクの紐がヘルメットに係止されず、その結果緊締しにくいもので あった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

防塵マスクや防毒マスクは、その性格上、位置ずれや脱落が作業中に生じない ように装着することが重要である。この為この種マスクの場合は、マスクに取り 付けられている緊締用の紐を、単に首の後ろに回して締めるだけでは不十分であ り、頭部にも紐を掛け渡して着用する必要がある。

【０００４】 而してこの種のマスクを使用する場合は、通常、ヘルメットを被って作業を行 なうことが多い。しかしながらヘルメットを被った状態で、この種のマスクの紐 をヘルメット本体の後頭部に回して締めると、従来品は上記の如く、外面の全体 が滑らかな球面状に形成されている為、装着時に紐が滑って結びにくく、又使用 中にこの紐がずれ落ちてマスクが脱落する事態を招いたものである。

【０００５】 本案は、このような従来の実情に鑑み、提案されたものである。 従って本案の技術的課題は、防塵マスクや防毒マスクの紐のずれ落ちを防止し て、これらマスクの装着の容易化を図り、又装着後マスクが脱落する事態を回避 できるように形成したヘルメットを提供することにあり、又既存のヘルメットを この種のヘルメットに簡単に変更できるように形成した紐係止具を提供すること にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本案は、上記の課題を解決するために次のような技術的手段を採る。 即ち本案のヘルメットは、マスク２の紐３を係止するのに用いる凸部１ａを備 えた紐係止具１が、ヘルメット本体４の後頭部５に固着されたことを特徴とする ものである。

【０００７】 又このヘルメットに用いる紐係止具１としては、マスク２の紐３を係止するの に用いる凸部１ａを備え、ヘルメット本体４の後頭部５に貼着自在に形成された ことを特徴とするものがある。

【０００８】

【実施例】

以下、本案の好適な一実施例を添付図面に従って説明する。 １は、マスク２の紐３を係止するのに用いる凸部１ａを備えた例えば合成樹脂 製の紐係止具である。この紐係止具１は、本体１ｂが帯片状に形成され、この本 体１ｂの上面にマスク２の紐３を係止するのに用いる凸部１ａが、本体１ｂの長 手方向に等間隔で複数形成されている。

【０００９】 上記の紐係止具１は、ヘルメット本体４の後頭部５に、この後頭部５の上下方 向に沿ってこの実施例では接着されている。

【００１０】 尚この実施例の上記マスク２は、防塵マスクであり、このマスク２の紐３は、 図示される如く、上紐３ａと、下紐３ｂ、及び上紐３ａから分岐された帯紐３ｃ とを備えて形成されている。

【００１１】 次にこの実施例の使用例を説明する。 先ず作業者は、本案のヘルメットを被る。次に図１に示される如く、マスク２ の帯紐３ｃは、例えば最上段の凸部１ａに、又上紐３ａは最下段の凸部１ａの例 えば下に係止させて掛け渡す。そして下紐３ｂは、首の後ろに回し、紐３を締結 して用いる。尚上記の紐３が、例えば上紐３ａ及び下紐３ｂだけで構成されてい る場合は、上紐３ａを凸部１ａに係止させて下紐３ｂと共に締結すれば良い。

【００１２】 以上の処において、本案の場合、上記の紐係止具１は、凸部１ａが複数形成さ れている場合には限られない。即ち本案では、例えば図４に示される如く、紐係 止具１が凸部１ａを一個備えて形成され、このような紐係止具１がヘルメット本 体４の後頭部５に固着されて構成されるのでも良い。

【００１３】 又この場合、紐係止具１は、上例の如く、後頭部５にその上下方向に沿って固 着される場合には限られず、後頭部５の適宜の位置に配置されるので良い（図４ 参照）。尚本案では、上記凸部１ａの形状も任意である。

【００１４】 又上例では、紐係止具１がヘルメット本体４の後頭部５に接着されているが、 紐係止具１は、後頭部５に固着されていれば良く、その固着手段は任意である。 即ち紐係止具１は、例えば両面接着テープで貼着されるのでも、又螺子等によっ て締着されるのでも良い。

【００１５】 而して紐係止具１は、好ましくは、紐係止具１の本体１ｂの下面が剥離紙を備 えた糊面に形成され、或は両面接着テープによってヘルメット本体４の後頭部５ に貼着自在に形成されるのが良い。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように本案のヘルメットは、マスクの紐を係止するのに用いる凸 部を備えた紐係止具が、ヘルメット本体の後頭部に固着されたものである。 従って本案のヘルメットを使用すれば、例えば防塵マスクや防毒マスクの紐を 上記の紐係止具に掛けて係止させ、その状態で紐を締結することができるから、 これらマスクの装着を容易に行なえるだけではなく、マスクの紐のずれ落ちを防 止できるから、装着後にマスクが脱落する事態を回避できるという実用上優れた 効果を奏する。

【００１７】 又請求項２記載の如く、紐係止具が、マスクの紐を係止するのに用いる凸部を 備え、ヘルメット本体の後頭部に貼着自在に形成される場合は、貼着という簡便 な手段で、既存のヘルメットを、紐係止機能を有する本案のヘルメットに変更で きるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案ヘルメットの好適な一例を示す使用状態の
側面図である。

【図２】本案ヘルメットの平面図である。

【図３】本案ヘルメットの一部を切欠した要部拡大断面
図である。

【図４】本案の他の実施例を示す背面図である。

【符号の説明】

１ 紐係止具 １ａ 凸部 ２ マスク ３ 紐 ４ ヘルメット本体 ５ 後頭部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 マスクの紐を係止するのに用いる凸部を
   備えた紐係止具が、ヘルメット本体の後頭部に固着され
   たことを特徴とするヘルメット。
2. 【請求項２】 マスクの紐を係止するのに用いる凸部を
   備え、ヘルメット本体の後頭部に貼着自在に形成された
   ことを特徴とする請求項１記載のヘルメットに用いる紐
   係止具。