JPH05295410A - 高炉操業方法 - Google Patents
高炉操業方法Info
- Publication number
- JPH05295410A JPH05295410A JP12933392A JP12933392A JPH05295410A JP H05295410 A JPH05295410 A JP H05295410A JP 12933392 A JP12933392 A JP 12933392A JP 12933392 A JP12933392 A JP 12933392A JP H05295410 A JPH05295410 A JP H05295410A
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- blast furnace
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- coke powder
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
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- Manufacture Of Iron (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は高炉炉芯部の粉率低減方法を提供す
る。 【構成】 高炉の炉頂中心部にスクラップあるいは粒鉄
を装入し、炉芯部に炭素未飽和の鉄の液滴を滴下させる
ことにより炉芯部の粉率を低減させることができる。
る。 【構成】 高炉の炉頂中心部にスクラップあるいは粒鉄
を装入し、炉芯部に炭素未飽和の鉄の液滴を滴下させる
ことにより炉芯部の粉率を低減させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は高炉の炉芯部の粉率を低
下させる高炉の操業方法に関するものである。
下させる高炉の操業方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】高炉においては鉄原料とコークスとを交
互に炉頂部より装入し、羽口より高炉に空気を吹き込ん
でコークスを燃焼させる。コークスの燃焼によって発生
する還元ガス、さらには空気と共に羽口より吹き込んだ
微粉炭等の燃焼による還元ガスによって鉄原料を還元す
る。炉頂より装入されたコークスはシャフト部の間接還
元帯ではガスとの反応もなく降下するが、直接還元帯に
入るとソリューションロス反応によりＣＯ2 と反応する
ため特に表層部の組織が脆弱化する。そのため炉下部に
降下してきたコークスは炉芯表層部および炉壁近傍で粉
化する可能性がある。また粉化をまぬがれたコークスも
レースウェイへ降下すると、羽口より吹き込まれた空気
と燃焼しつつレースウェイ内でのコークスの旋回運動に
より粉化する可能性が大きい。また最近のような微粉炭
多量吹込み操業では、レースウェイ内での未燃チャー発
生量やコークス粉化量の増大が予想される。
互に炉頂部より装入し、羽口より高炉に空気を吹き込ん
でコークスを燃焼させる。コークスの燃焼によって発生
する還元ガス、さらには空気と共に羽口より吹き込んだ
微粉炭等の燃焼による還元ガスによって鉄原料を還元す
る。炉頂より装入されたコークスはシャフト部の間接還
元帯ではガスとの反応もなく降下するが、直接還元帯に
入るとソリューションロス反応によりＣＯ2 と反応する
ため特に表層部の組織が脆弱化する。そのため炉下部に
降下してきたコークスは炉芯表層部および炉壁近傍で粉
化する可能性がある。また粉化をまぬがれたコークスも
レースウェイへ降下すると、羽口より吹き込まれた空気
と燃焼しつつレースウェイ内でのコークスの旋回運動に
より粉化する可能性が大きい。また最近のような微粉炭
多量吹込み操業では、レースウェイ内での未燃チャー発
生量やコークス粉化量の増大が予想される。
【０００３】このように、炉内で増加した粉コークスは
炉芯表層部や炉芯内部および炉壁近傍に堆積しやすい。
特に炉芯に粉コークスが堆積し炉芯内の粉率が増大した
場合には、炉芯の通気性・通液性が低下し、対策を講じ
ないと炉芯部が冷え込むことになる。
炉芯表層部や炉芯内部および炉壁近傍に堆積しやすい。
特に炉芯に粉コークスが堆積し炉芯内の粉率が増大した
場合には、炉芯の通気性・通液性が低下し、対策を講じ
ないと炉芯部が冷え込むことになる。
【０００４】炉芯部の通気性・通液性を確保する手段と
して、いわゆるクリーニング操業と称し、高炉の燃料比
を上昇させる方法がある。しかしこの場合、投入された
エネルギーの大部分が炉頂ガス顕熱上昇、炉体熱負荷増
大、溶銑やスラグの顕熱上昇として炉外に排出され、炉
芯加熱に寄与するのはわずかのため、エネルギーの効率
が悪い。また特開平１−６５２０７号には炉芯部に通気
性にすぐれた良質のコークスを特定量装入することによ
り炉芯部の通気性を向上させる技術が開示されている。
この技術は炉内に発生する粉を炉芯に堆積させない技術
であり、基本的には炉内で発生した粉は消滅せず炉内の
どこかの場所に堆積することになる。また良質のコーク
スが必要なため、コスト的に問題が生じる可能性があ
る。
して、いわゆるクリーニング操業と称し、高炉の燃料比
を上昇させる方法がある。しかしこの場合、投入された
エネルギーの大部分が炉頂ガス顕熱上昇、炉体熱負荷増
大、溶銑やスラグの顕熱上昇として炉外に排出され、炉
芯加熱に寄与するのはわずかのため、エネルギーの効率
が悪い。また特開平１−６５２０７号には炉芯部に通気
性にすぐれた良質のコークスを特定量装入することによ
り炉芯部の通気性を向上させる技術が開示されている。
この技術は炉内に発生する粉を炉芯に堆積させない技術
であり、基本的には炉内で発生した粉は消滅せず炉内の
どこかの場所に堆積することになる。また良質のコーク
スが必要なため、コスト的に問題が生じる可能性があ
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は炉芯部に堆積
した粉コークスや未燃チャーを減少させて、炉芯部の通
気性・通液性を急速かつ効率的に回復させることを課題
とする。
した粉コークスや未燃チャーを減少させて、炉芯部の通
気性・通液性を急速かつ効率的に回復させることを課題
とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、高炉操業において、炉芯部に炭素未
飽和の鉄の液滴を滴下させることを特徴とする高炉操業
方法である。ここにおいて、炭素未飽和の鉄の液滴は炉
頂中心部から装入したスクラップあるいは粒鉄の鉄原料
が溶融滴下したものであることも特徴とする。
するものであって、高炉操業において、炉芯部に炭素未
飽和の鉄の液滴を滴下させることを特徴とする高炉操業
方法である。ここにおいて、炭素未飽和の鉄の液滴は炉
頂中心部から装入したスクラップあるいは粒鉄の鉄原料
が溶融滴下したものであることも特徴とする。
【０００７】
【作用】図２は高炉の休風時の羽口コークスサンプリン
グおよび操業時のガス圧力測定値より、炉芯内の粉率と
炉下部の通気抵抗係数（Ｋ値）を求めた結果と炉芯温度
の関係を整理したものである。これによると炉芯内の粉
率の増加にともない炉下部の通気抵抗係数が増加してい
るが、これは炉芯内の粉が炉芯内の空隙を閉塞したり小
さくするためである。その結果、炉芯内へ流通する高温
の還元ガス量が減少し炉芯温度が低下する。このためス
リップの多発等炉況が不安定になり出銑量も低下してく
る。
グおよび操業時のガス圧力測定値より、炉芯内の粉率と
炉下部の通気抵抗係数（Ｋ値）を求めた結果と炉芯温度
の関係を整理したものである。これによると炉芯内の粉
率の増加にともない炉下部の通気抵抗係数が増加してい
るが、これは炉芯内の粉が炉芯内の空隙を閉塞したり小
さくするためである。その結果、炉芯内へ流通する高温
の還元ガス量が減少し炉芯温度が低下する。このためス
リップの多発等炉況が不安定になり出銑量も低下してく
る。
【０００８】この対策として、本発明において炉芯部に
特定量の炭素未飽和の鉄の液滴を滴下させ、鉄の液滴に
炉芯内の粉コークスを侵炭させることにより、炉芯内の
粉率を低下させることができる。この場合の炭素未飽和
の鉄原料としては、粒鉄でもよい。
特定量の炭素未飽和の鉄の液滴を滴下させ、鉄の液滴に
炉芯内の粉コークスを侵炭させることにより、炉芯内の
粉率を低下させることができる。この場合の炭素未飽和
の鉄原料としては、粒鉄でもよい。
【０００９】また、炉芯温度を操業中に測定する必要が
あるが、羽口からあるいは炉下部側壁より水冷構造のプ
ローブを炉芯部に挿入して、グラスファイバーに連結し
た光高温計により測定する方法が知られている。その他
間接的方法にはなるが炉下部に配置した冷却装置である
ステーブの温度を指標として推定する方法もある。
あるが、羽口からあるいは炉下部側壁より水冷構造のプ
ローブを炉芯部に挿入して、グラスファイバーに連結し
た光高温計により測定する方法が知られている。その他
間接的方法にはなるが炉下部に配置した冷却装置である
ステーブの温度を指標として推定する方法もある。
【００１０】炉芯部に特定量の炭素未飽和の鉄の液滴を
滴下させる方法としては、炉頂の装入装置により中心部
にスクラップ等の鉄原料を装入する。図１はこの状況を
示す高炉１の一部分の断面図である。近年の炉頂装入装
置２を含む装入制御系統の改良・進歩により、スクラッ
プ等の鉄原料を容易に炉頂中心部３に装入することがで
きる。炉芯部４のほぼ全体に炭素未飽和の鉄の液滴を滴
下させるためには、炉頂でのスクラップ等の鉄原料の装
入範囲は中心から炉口径の２０％の範囲以下で十分であ
り、１０％の範囲でも炉芯内の粉率を低下させる効果は
大きい。
滴下させる方法としては、炉頂の装入装置により中心部
にスクラップ等の鉄原料を装入する。図１はこの状況を
示す高炉１の一部分の断面図である。近年の炉頂装入装
置２を含む装入制御系統の改良・進歩により、スクラッ
プ等の鉄原料を容易に炉頂中心部３に装入することがで
きる。炉芯部４のほぼ全体に炭素未飽和の鉄の液滴を滴
下させるためには、炉頂でのスクラップ等の鉄原料の装
入範囲は中心から炉口径の２０％の範囲以下で十分であ
り、１０％の範囲でも炉芯内の粉率を低下させる効果は
大きい。
【００１１】
【実施例】内容積４４００立方メートルの高炉において
本発明の炉芯内粉率低下方法を実施した。図３は炉芯内
の粉率とスリップ回数の推移を示すグラフであるが、従
来の高炉操業では炉芯内の粉率の増減にともないスリッ
プ回数も増減していたが、本発明法のスクラップ等鉄原
料の炉頂での中心装入により、炉芯内の粉率とその変動
を減少させ、スリップ回数を減少させることができた。
その結果、炉況安定化効果およびスクラップ等の鉄原料
の装入効果により出銑量を増加することができた。
本発明の炉芯内粉率低下方法を実施した。図３は炉芯内
の粉率とスリップ回数の推移を示すグラフであるが、従
来の高炉操業では炉芯内の粉率の増減にともないスリッ
プ回数も増減していたが、本発明法のスクラップ等鉄原
料の炉頂での中心装入により、炉芯内の粉率とその変動
を減少させ、スリップ回数を減少させることができた。
その結果、炉況安定化効果およびスクラップ等の鉄原料
の装入効果により出銑量を増加することができた。
【００１２】
【発明の効果】本発明は炉芯部の粉率の増加による通気
性・通液性の低下やスリップの増大による炉況の不安定
化を、炉頂中心部からスクラップ等の鉄原料を装入する
ことにより解決する。本発明方法は休風時のみならず操
業中にも行えるものであり、定常的かつ効率的に炉芯部
の通気性・通液性を改善することができ、その結果、高
炉の安定操業を維持できる。
性・通液性の低下やスリップの増大による炉況の不安定
化を、炉頂中心部からスクラップ等の鉄原料を装入する
ことにより解決する。本発明方法は休風時のみならず操
業中にも行えるものであり、定常的かつ効率的に炉芯部
の通気性・通液性を改善することができ、その結果、高
炉の安定操業を維持できる。
【図１】本発明の炉頂中心部へのスクラップ等鉄原料の
装入方法を説明する高炉の一部分の断面図
装入方法を説明する高炉の一部分の断面図
【図２】炉芯内の粉率と炉下部の通気抵抗係数（Ｋ値）
および炉芯内の粉率と炉芯温度の関係を示すグラフ
および炉芯内の粉率と炉芯温度の関係を示すグラフ
【図３】炉芯内の粉率とスリップ回数の推移を示すグラ
フ
フ
フロントページの続き (72)発明者 飯田 孝司 福岡県北九州市戸畑区飛幡町１番１号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 小玉 一郎 福岡県北九州市戸畑区飛幡町１番１号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項１】 炉芯部に炭素未飽和の鉄の液滴を滴下さ
せることを特徴とする高炉操業方法。 - 【請求項２】 炉頂中心部からスクラップあるいは粒鉄
を装入することにより、炉芯部に炭素未飽和の鉄の液滴
を滴下させることを特徴とする請求項１記載の高炉操業
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12933392A JP2608505B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 高炉操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12933392A JP2608505B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 高炉操業方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05295410A true JPH05295410A (ja) | 1993-11-09 |
| JP2608505B2 JP2608505B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=15007014
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12933392A Expired - Fee Related JP2608505B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 高炉操業方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2608505B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014047397A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | 高炉の操業方法 |
| CN110129499A (zh) * | 2019-05-21 | 2019-08-16 | 德龙钢铁有限公司 | 一种高炉添加废钢生产铁水的方法 |
| CN111304385A (zh) * | 2020-03-09 | 2020-06-19 | 中冶南方工程技术有限公司 | 基于铁水罐过跨车的高炉-转炉生产系统及其运行方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4923872B2 (ja) * | 2006-08-31 | 2012-04-25 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 高炉の操業方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05148519A (ja) * | 1991-11-21 | 1993-06-15 | Nisshin Steel Co Ltd | 高炉操業における炉芯活性状態の検出方法 |
-
1992
- 1992-04-23 JP JP12933392A patent/JP2608505B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05148519A (ja) * | 1991-11-21 | 1993-06-15 | Nisshin Steel Co Ltd | 高炉操業における炉芯活性状態の検出方法 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014047397A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | 高炉の操業方法 |
| CN110129499A (zh) * | 2019-05-21 | 2019-08-16 | 德龙钢铁有限公司 | 一种高炉添加废钢生产铁水的方法 |
| CN110129499B (zh) * | 2019-05-21 | 2020-10-13 | 德龙钢铁有限公司 | 一种高炉添加废钢生产铁水的方法 |
| CN111304385A (zh) * | 2020-03-09 | 2020-06-19 | 中冶南方工程技术有限公司 | 基于铁水罐过跨车的高炉-转炉生产系统及其运行方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2608505B2 (ja) | 1997-05-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961112 |
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