JPH052948Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案はラベルに関するものであり、特に使用
態様に従つてラベル表示部を反転できるラベルに
関するものである。

［従来の技術］ 従来において、透明なビンなどにラベルを貼
り、ビンを通してラベルに表示された絵、説明な
どを読ませようとするときは、ラベルののり面に
印刷をするのが一般的であつた。しかし、のり面
に印刷することは必ずしも容易ではなかつた。ま
た、ラベルが微少距離でも貼着体上で移動すると
文字などが流れる不利益があつた。

また、のり面上に印刷されたラベルはその用途
が限定されており、不透明の商品などには使用で
きなかつた。

本考案はかかる不利益を解決するために提案さ
れたものであり、その主たる目的は、台紙上にの
り面を形成しながらも、透明体にも、不透明体に
も使用できるラベルを提供することにある。その
他の目的はラベル表示体の保護と、本ラベルが使
用された商品の商品価値の向上が可能なラベルを
提供することにある。

このような考案の目的は「台紙と、該台紙の一
面に形成したのり面と、該のり面上に反転自在に
仮着したラベル表示部と、セパレータとを備え、
セパレータをはく離したときに表われる前記のり
面により前記ラベル体を反転自在に被貼着体に貼
着することを特徴とするラベル」によつて達成さ
れる。

以下、図面に従つて、本考案の実施例を詳細に
説明する。

第１図はラベルの一例の断面図であり、図示の
如く、ラベルを透視できる程度の透明度を有する
台紙１にはのり面２が設けられ、こののり面２上
には、はく離処理をされたラベル体３と、セパレ
ータ４，４が載せられている。ラベル体とセパレ
ータ４は勿論タツク紙などを抜き型によつて半抜
きして作製したものである。５はラベル体４上に
施された印刷である。

次に、具体的な使用例について説明する。まず
透明な容器（液体も同様に透明）などに使用する
ときは、セパレータ４，４をはく離し、のり面２
を出し、そのまま容器に貼着すると、ラベルの印
刷面が容器の内容物を介して前側及び台紙側から
も見えることになる。セパレータをはく離したと
きのラベルを第２図で示す。

次に、通常の不透明な容器にラベルを貼るとき
は、まず、ラベル体３をはく離し、反転（裏返
し）して再びのり面２に仮着する。次にセパレー
タ２，２をはく離（第３図）し、台紙１ごと容器
などに貼着する。こうすれば、ラベル体３は台紙
１によつてラミネートされた状態で容器などに貼
着され、施された印刷５は台紙１を通して見える
ことになる。またラベル体３が台紙１でラミネー
トされるので、ラベル体の色あいによつて容器な
どに変化をつけることができる。この実施例のラ
ベルは装飾的役割を発揮するようになる。従つ
て、本実施例において使用するのり面２はほぼ透
明なものが望ましい。なお、第２，第３図におい
て斜線はのり面を示すので、第２図の使用例はラ
ベル体がその裏面でのり面２に接着され、第３図
は印刷面がのり面２に接着されているのが理解さ
れるはずである。

［考案の効果］ 以上の如く、本考案に従えば、ラベルの貼着対
象が透明な液体などを収める透明な容器の場合な
どはそのまま使用し、逆に不透明な容器などに使
用するときはラベル体を反転し、ラベルを透き通
す台紙上ののり面にラベル体を貼着し、台紙を貼
着対象に貼りつければ、ラベルが台紙を通して表
示されるので、のり面に印刷することなく２態様
の使用が可能となる。また、台紙がラミネート材
の役割を果す他、ラベルによつて商品の色彩感を
豊かにすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面図、第２図は
本考案にかかる一使用例を示す平面図、第３図は
同じく他の使用例を示す平面図である。 ここで、１……台紙、２……のり面、３……ラ
ベル体、４……セパレータ、５……ラベル体４に
施された印刷。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 台紙と、該台紙の一面に形成したのり面と、
   該のり面上に反転自在に仮着したラベル表示部
   と、セパレータとを備え、セパレータをはく離
   したときに表われる前記のり面により前記ラベ
   ル体を反転自在に被貼着体に貼着することを特
   徴とするラベル。 (2) 台紙を通してラベルを観察するようにラベル
   体が貼着されるとき、前記台紙が該ラベルを透
   視できる程度の透明度を有することを特徴とす
   る第１項記載のラベル。