JPH05292972A - 改良された酵母発現系 - Google Patents
改良された酵母発現系Info
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- JPH05292972A JPH05292972A JP18879491A JP18879491A JPH05292972A JP H05292972 A JPH05292972 A JP H05292972A JP 18879491 A JP18879491 A JP 18879491A JP 18879491 A JP18879491 A JP 18879491A JP H05292972 A JPH05292972 A JP H05292972A
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- yeast
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- hsa
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 プロモーターとその下流に融合した特定の蛋
白質をコードするDNAを含んで成る複数の発現カセッ
トが同一の宿主中の異る染色体又は同一の染色体の異る
部位に組込まれている、該蛋白質を発現することができ
る宿主、並びにその宿主を用いての該蛋白質の製造方
法。宿主として酵母を、特定の蛋白質としてヒト血清ア
ルブミンを、プロモーターとして酵母グリセルアルデヒ
ド−3−リン酸デヒドロゲナーゼプロモーターの一部を
含む改変プロモーター、及び酵母アルコールデヒドロゲ
ナーゼIプロモーターを用いる場合を例示する。 【効果】 上記具体例において、発現量が約4倍に増加
した。
白質をコードするDNAを含んで成る複数の発現カセッ
トが同一の宿主中の異る染色体又は同一の染色体の異る
部位に組込まれている、該蛋白質を発現することができ
る宿主、並びにその宿主を用いての該蛋白質の製造方
法。宿主として酵母を、特定の蛋白質としてヒト血清ア
ルブミンを、プロモーターとして酵母グリセルアルデヒ
ド−3−リン酸デヒドロゲナーゼプロモーターの一部を
含む改変プロモーター、及び酵母アルコールデヒドロゲ
ナーゼIプロモーターを用いる場合を例示する。 【効果】 上記具体例において、発現量が約4倍に増加
した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の蛋白質を効率よ
く産生することができる発現宿主、及び該宿主を用いた
特定の蛋白質の製造方法に関する。
く産生することができる発現宿主、及び該宿主を用いた
特定の蛋白質の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】酵母を宿主として外来遺伝子産物を高効
率で産生させるために、外来遺伝子を発現する遺伝子数
を増加させるなどの方法が試みられている。しかしなが
ら、外来遺伝子産物は酵母にとり異物であるため、それ
を発現遺伝子の数を増加させることにより高効率で発現
させようとすると、酵母にストレスがかかり、酵母の生
育が阻害される、例えば液胞が肥大化するような酵母の
細胞内器官が異常になる、酵母が死滅、破裂しやすくな
るなどの問題が生じる。
率で産生させるために、外来遺伝子を発現する遺伝子数
を増加させるなどの方法が試みられている。しかしなが
ら、外来遺伝子産物は酵母にとり異物であるため、それ
を発現遺伝子の数を増加させることにより高効率で発現
させようとすると、酵母にストレスがかかり、酵母の生
育が阻害される、例えば液胞が肥大化するような酵母の
細胞内器官が異常になる、酵母が死滅、破裂しやすくな
るなどの問題が生じる。
【0003】また目的物である遺伝子産物を容易に精製
して得るためには、それを菌体外に効率良く分泌させる
ことが必要であるが、上記のような方法をとるならば、
上記の問題点に加え、菌体外に分泌されず菌体内に蓄積
する、分泌された蛋白質が分解されやすくなるなどの問
題が生じる。一方異種蛋白質を大量に生産するために
は、その蛋白質を生産する酵母を大量に培養することが
好ましい。その際、もっとも短時間でかつ高い対糖収率
で増殖させるためには、酵母を嫌気的呼吸(醗酵)で生
育させるのでなく、酸素吸収により生育させる必要があ
り、そのための増殖制御方法も多数開発されている。し
かしながら酵母のなかには、ミトコンドリアDNAの変
異により酸素呼吸が不可能な菌株も多く知られており、
実験室株として著名なAH22株もミトコンドリアDNA
に変異を持つ呼吸欠損株である。このような株を用いた
場合にはたとえ菌体当りの異種蛋白質産生量が高いとし
ても、短時間でかつ高い対糖収率で菌体を生育させるこ
とは困難であり、そのため高い対糖収率で異種蛋白質を
生産することは困難となる。
して得るためには、それを菌体外に効率良く分泌させる
ことが必要であるが、上記のような方法をとるならば、
上記の問題点に加え、菌体外に分泌されず菌体内に蓄積
する、分泌された蛋白質が分解されやすくなるなどの問
題が生じる。一方異種蛋白質を大量に生産するために
は、その蛋白質を生産する酵母を大量に培養することが
好ましい。その際、もっとも短時間でかつ高い対糖収率
で増殖させるためには、酵母を嫌気的呼吸(醗酵)で生
育させるのでなく、酸素吸収により生育させる必要があ
り、そのための増殖制御方法も多数開発されている。し
かしながら酵母のなかには、ミトコンドリアDNAの変
異により酸素呼吸が不可能な菌株も多く知られており、
実験室株として著名なAH22株もミトコンドリアDNA
に変異を持つ呼吸欠損株である。このような株を用いた
場合にはたとえ菌体当りの異種蛋白質産生量が高いとし
ても、短時間でかつ高い対糖収率で菌体を生育させるこ
とは困難であり、そのため高い対糖収率で異種蛋白質を
生産することは困難となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
同一の宿主の染色体に複数の発現カセットを組み込み、
組み込んだ場合に、異種蛋白質産生に伴う弊害が生じ
ず、また高密度大量培養化を目的とした培養に供するこ
とが出来、且つ外来蛋白質を効率良く発現させることを
目的とするものである。
同一の宿主の染色体に複数の発現カセットを組み込み、
組み込んだ場合に、異種蛋白質産生に伴う弊害が生じ
ず、また高密度大量培養化を目的とした培養に供するこ
とが出来、且つ外来蛋白質を効率良く発現させることを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、プロモ
ーターとその下流に融合した特定の蛋白質をコードする
DNAを含んで成る複数の発現カセットが、同一の宿主
中の異なる染色体、あるいは同一の染色体の異なる部位
に組み込まれており、該特定の蛋白質を障害なく効率良
く分泌発現することができ、酸素呼吸能を持つ宿主、並
びにこの宿主を用いて分解されることなく該蛋白質を製
造する方法に関する。
ーターとその下流に融合した特定の蛋白質をコードする
DNAを含んで成る複数の発現カセットが、同一の宿主
中の異なる染色体、あるいは同一の染色体の異なる部位
に組み込まれており、該特定の蛋白質を障害なく効率良
く分泌発現することができ、酸素呼吸能を持つ宿主、並
びにこの宿主を用いて分解されることなく該蛋白質を製
造する方法に関する。
【0006】
【具体的な説明】本発明において好ましい宿主は酵母で
あり、宿主として酵母を用いる場合について具体的に説
明する。本発明において用いるプロモーターは、選択さ
れた宿主細胞中で機能することができるものであり、宿
主が酵母の場合、例えばPGKプロモーター、 ADH2プ
ロモーター、 GAL1−10プロモーター、PH05プロモータ
ーや、人工DNA配列又は異種DNA断片由来の酵母で
プロモーター機能を持つ断片等が使用できる。好ましく
は発現カセットごとに異るプロモーターを使用する。本
発明においては、具体例として、一方のプロモーターが
酵母アルコールデヒドロゲナーゼI(ADHI)プロモータ
ーであり、他方のプロモーターが酵母グリセルアルデヒ
ド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(TDH3)プロモーター
の一部分を含む改変プロモーターを使用する。
あり、宿主として酵母を用いる場合について具体的に説
明する。本発明において用いるプロモーターは、選択さ
れた宿主細胞中で機能することができるものであり、宿
主が酵母の場合、例えばPGKプロモーター、 ADH2プ
ロモーター、 GAL1−10プロモーター、PH05プロモータ
ーや、人工DNA配列又は異種DNA断片由来の酵母で
プロモーター機能を持つ断片等が使用できる。好ましく
は発現カセットごとに異るプロモーターを使用する。本
発明においては、具体例として、一方のプロモーターが
酵母アルコールデヒドロゲナーゼI(ADHI)プロモータ
ーであり、他方のプロモーターが酵母グリセルアルデヒ
ド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(TDH3)プロモーター
の一部分を含む改変プロモーターを使用する。
【0007】本発明の特定の蛋白質としては、プロテイ
ンジスルフィドイソメラーゼなどの酵素インターロイキ
ン2、ヒトインターフェロンなどのリンホカイン、肝細
胞増殖因子などの各種増殖因子、成長ホルモンなどのポ
リペプチドホルモン等、種々の蛋白質を挙げることがで
きる。具体例としてヒト血清アルブミンについて記載す
る。
ンジスルフィドイソメラーゼなどの酵素インターロイキ
ン2、ヒトインターフェロンなどのリンホカイン、肝細
胞増殖因子などの各種増殖因子、成長ホルモンなどのポ
リペプチドホルモン等、種々の蛋白質を挙げることがで
きる。具体例としてヒト血清アルブミンについて記載す
る。
【0008】1)高発現ベクターの作成 酵母に外来遺伝子を導入し、発現させるには、酵母にお
いて高い転写能力を持つプロモーターの下流に、目的の
外来遺伝子を連結させ、導入するのが望ましい。そのた
め本発明においては、まず、強力なプロモーターの制限
のもとにあるヒト血清アルブミン遺伝子が染色体に組込
まれている酵母宿主を用意し、次にこれに第二の発現カ
セットを挿入する。
いて高い転写能力を持つプロモーターの下流に、目的の
外来遺伝子を連結させ、導入するのが望ましい。そのた
め本発明においては、まず、強力なプロモーターの制限
のもとにあるヒト血清アルブミン遺伝子が染色体に組込
まれている酵母宿主を用意し、次にこれに第二の発現カ
セットを挿入する。
【0009】このようなプロモーターとして、酵母のGA
PDH の遺伝子の一つである TDH3遺伝子の上流活性化配
列(UAS)と、同遺伝子のTATA配列、CAAT配列などから構
成される転写開始領域から成り立ち、強力な転写能力を
持つプロモーターUAS1−N7(特願平3−106600号)を用
いる。また新たに導入するHSA遺伝子としては、酵母
に適したコドンから成り立つリーダー配列を付加するこ
とによって改変したHSA遺伝子である HSA−A遺伝子
(特開平2−117384号)を用いる。また転写終了配列と
しては、酵母アルコールデヒドロゲナーゼI(ADHI)遺
伝子の転写終了配列を用いる。
PDH の遺伝子の一つである TDH3遺伝子の上流活性化配
列(UAS)と、同遺伝子のTATA配列、CAAT配列などから構
成される転写開始領域から成り立ち、強力な転写能力を
持つプロモーターUAS1−N7(特願平3−106600号)を用
いる。また新たに導入するHSA遺伝子としては、酵母
に適したコドンから成り立つリーダー配列を付加するこ
とによって改変したHSA遺伝子である HSA−A遺伝子
(特開平2−117384号)を用いる。また転写終了配列と
しては、酵母アルコールデヒドロゲナーゼI(ADHI)遺
伝子の転写終了配列を用いる。
【0010】また新たに酵母に導入する発現遺伝子は、
染色体と遊離したプラスミドの形にして導入すると、そ
の形質転換体を培養している間にプラスミドが脱落して
しまい、安定にHSAを産生し続けることができなくな
ることが考えられるため、導入する遺伝子は、染色体に
組み込ませることが望ましい。そのため、これらのプロ
モーター、HSA遺伝子及びADHI遺伝子の転写終了配列
を連結させたものを、酵母組み込み型ベクターpRS305に
導入することにより、酵母の leu2遺伝子座に組み込む
ことが可能なHSA発現プラスミドpRG-UAS1-N7-TLY1-3
05を作成する。このHSA発現プラスミド作成の詳細に
ついては実施例1に記載する。
染色体と遊離したプラスミドの形にして導入すると、そ
の形質転換体を培養している間にプラスミドが脱落して
しまい、安定にHSAを産生し続けることができなくな
ることが考えられるため、導入する遺伝子は、染色体に
組み込ませることが望ましい。そのため、これらのプロ
モーター、HSA遺伝子及びADHI遺伝子の転写終了配列
を連結させたものを、酵母組み込み型ベクターpRS305に
導入することにより、酵母の leu2遺伝子座に組み込む
ことが可能なHSA発現プラスミドpRG-UAS1-N7-TLY1-3
05を作成する。このHSA発現プラスミド作成の詳細に
ついては実施例1に記載する。
【0011】 2)高分泌株へのHSA高発現プラスミドの導入 pRG-UAS1-N7-TLY1-305をClaIで切断したものを用いて、
HSA高分泌変異株である 222株(特願平3−110775
号;微工研菌寄第 12186号)を形質転換することによ
り、 222株の leu2遺伝子座にこの発現プラスミドを組
み込ませることができる。ここで用いた変異株、 222株
は、AH22株の his4遺伝子座に酵母 ADH1遺伝子のプ
ロモーターを利用したHSA発現プラスミドを導入して
得られたHIS23株にEMS(エチルメタンスルホン酸)
を用いた変異処理を施すことにより得られたHSAを高
分泌するようになった株である(特願平3−110775)。
HSA高分泌変異株である 222株(特願平3−110775
号;微工研菌寄第 12186号)を形質転換することによ
り、 222株の leu2遺伝子座にこの発現プラスミドを組
み込ませることができる。ここで用いた変異株、 222株
は、AH22株の his4遺伝子座に酵母 ADH1遺伝子のプ
ロモーターを利用したHSA発現プラスミドを導入して
得られたHIS23株にEMS(エチルメタンスルホン酸)
を用いた変異処理を施すことにより得られたHSAを高
分泌するようになった株である(特願平3−110775)。
【0012】形質転換株は、ロイシンの非要求性を指標
に選択する。得られた形質転換体のHSA生産能は、Y
PD培地中に分泌されたHSAをSDS-PAGEにより分析す
ることにより調べる。この新たな発現ベクターの導入に
より得られた株、U1N7TLY1/222 株は、元の 222株の倍
以上の量のHSAを培地に分泌する能力を持っていた。
これらの実験の詳細は実施例2に記載した。
に選択する。得られた形質転換体のHSA生産能は、Y
PD培地中に分泌されたHSAをSDS-PAGEにより分析す
ることにより調べる。この新たな発現ベクターの導入に
より得られた株、U1N7TLY1/222 株は、元の 222株の倍
以上の量のHSAを培地に分泌する能力を持っていた。
これらの実験の詳細は実施例2に記載した。
【0013】3)接合による株の創製 AH22由来の 222株は、ミトコンドリアDNAに変異を
持つρ- 株であるため、エタノール資化能などを持たな
い所謂呼吸欠損株である。そのため、菌体の高密度培養
に適した株ではない。故に 222株の形質転換体であるU1
N7TLY1/222 株も同様に高密度培養に適した株とはいえ
ない。この性質を補うためには、例えば接合により、正
常なミトコンドリアDNAを持つミトコンドリアを導入
する必要がある。
持つρ- 株であるため、エタノール資化能などを持たな
い所謂呼吸欠損株である。そのため、菌体の高密度培養
に適した株ではない。故に 222株の形質転換体であるU1
N7TLY1/222 株も同様に高密度培養に適した株とはいえ
ない。この性質を補うためには、例えば接合により、正
常なミトコンドリアDNAを持つミトコンドリアを導入
する必要がある。
【0014】しかしながら、接合を行なうことにより、
呼吸欠損が補われるのみでなく、接合に供する相手株の
好ましくない形質も導入される可能性があるため、供す
る株を選ぶ必要がある。そのような株の候補としては、
以下のような形質を持つことが好ましい。高密度化を図
るためには、増殖能力が高い株が望ましく、またHSA
の生産を行なうためには、例えばプロテアーゼなどが分
泌されにくい株が好ましい。また当然呼吸欠損でない株
であることは必須である。このような株として本発明に
おいては A8207BNK1株(ATCC.52299)を用いる。
呼吸欠損が補われるのみでなく、接合に供する相手株の
好ましくない形質も導入される可能性があるため、供す
る株を選ぶ必要がある。そのような株の候補としては、
以下のような形質を持つことが好ましい。高密度化を図
るためには、増殖能力が高い株が望ましく、またHSA
の生産を行なうためには、例えばプロテアーゼなどが分
泌されにくい株が好ましい。また当然呼吸欠損でない株
であることは必須である。このような株として本発明に
おいては A8207BNK1株(ATCC.52299)を用いる。
【0015】UAS1+N7/222 株と A8207BNK1株を接合さ
せ、2倍体を得る。これを胞子形成培地に移すことによ
り胞子を作らせ、得られた胞子を持つ20個の子嚢から80
個の胞子を単離する。これらの胞子由来株から、HSA
を多く生産し、且つヒスチジンの要求性を持たない株を
ニトロセルロース膜を用いたHSAの検出方法と、SDS-
PAGEを用いた分泌HSAの定量方法を用いて評価するこ
とにより、 222株の形質である高いHSA産生能を持
ち、かつ呼吸能を持つ株を選択する。
せ、2倍体を得る。これを胞子形成培地に移すことによ
り胞子を作らせ、得られた胞子を持つ20個の子嚢から80
個の胞子を単離する。これらの胞子由来株から、HSA
を多く生産し、且つヒスチジンの要求性を持たない株を
ニトロセルロース膜を用いたHSAの検出方法と、SDS-
PAGEを用いた分泌HSAの定量方法を用いて評価するこ
とにより、 222株の形質である高いHSA産生能を持
ち、かつ呼吸能を持つ株を選択する。
【0016】これらの操作の結果、本発明の提供する
株、YY9C株とYY12A株を得た。なおこれ等の実験
の詳細については、実施例3,4,5に記載したが、Y
Y9C株、及びYY12A株は元の 222株の3倍以上のH
SAを培地に分泌する能力を持っていた。また、 222株
が利用することのできなかった非発酵性の炭素源である
グリセロール、乳酸、エタノールを利用し増殖すること
が可能であり、くわえて、これらの炭素源を利用してH
SAを生産することもできる。
株、YY9C株とYY12A株を得た。なおこれ等の実験
の詳細については、実施例3,4,5に記載したが、Y
Y9C株、及びYY12A株は元の 222株の3倍以上のH
SAを培地に分泌する能力を持っていた。また、 222株
が利用することのできなかった非発酵性の炭素源である
グリセロール、乳酸、エタノールを利用し増殖すること
が可能であり、くわえて、これらの炭素源を利用してH
SAを生産することもできる。
【0017】なお、これらの酵母株、Saccharomyces
cerevisiae YY9Cは工業技術院微生物工業技術研究
所に微工研菌寄第12369号として寄託されており、
Saccharomyces cerevisiae YY12Aは同様に微工研
菌寄第12370号として寄託されている。
cerevisiae YY9Cは工業技術院微生物工業技術研究
所に微工研菌寄第12369号として寄託されており、
Saccharomyces cerevisiae YY12Aは同様に微工研
菌寄第12370号として寄託されている。
【0018】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。実施例1 .HSA発現ベクターpRG-UAS1-N7-TLY1-305の
作成 制限酵素処理方法の詳細、制限酵素断片の調整方法の詳
細、T4 DNAリガーゼを用いた連結、環状化反応の詳細、
大腸菌の形質転換、形質転換体の選択、形質転換体の持
つプラスミドDNAの検定などについては、一般的な実
験としてまとめて最後に記載した。
明する。実施例1 .HSA発現ベクターpRG-UAS1-N7-TLY1-305の
作成 制限酵素処理方法の詳細、制限酵素断片の調整方法の詳
細、T4 DNAリガーゼを用いた連結、環状化反応の詳細、
大腸菌の形質転換、形質転換体の選択、形質転換体の持
つプラスミドDNAの検定などについては、一般的な実
験としてまとめて最後に記載した。
【0019】TDH3の欠失変異プロモーターを有する pX
X05から単離された約0.6kbのHindIII-XhoI断片を、プ
ロモーター検定ベクターpJDB-NeoC-ATE のHindII-XhoI
サイトに挿入したプラスミド(詳細は特願平3−106000
に記載済み)、pXX05-NeoC-ATEをHindIII とSalIで切断
し、 TDH3遺伝子のプロモーター断片とネオマイシン耐
性遺伝子とADHI遺伝子のターミネーターを含む2kbの断
片を調整した。
X05から単離された約0.6kbのHindIII-XhoI断片を、プ
ロモーター検定ベクターpJDB-NeoC-ATE のHindII-XhoI
サイトに挿入したプラスミド(詳細は特願平3−106000
に記載済み)、pXX05-NeoC-ATEをHindIII とSalIで切断
し、 TDH3遺伝子のプロモーター断片とネオマイシン耐
性遺伝子とADHI遺伝子のターミネーターを含む2kbの断
片を調整した。
【0020】この断片をHindIII とXhoIで切断したpRS3
05(SikorskiとHieter, Genetics,122, p19−27, 198
9)とT4 DNAリガーゼを用いて連結・環状化させ、その
反応液を用いて大腸菌XL1-Blue(Stratagene社)を形質
転換させ、アンピシリン耐性コロニーを選択することに
より目的とするプラスミドpXX05-NeoC-305を含むクロー
ンを得た。次にHSA発現プラスミドであるpJDB-ADH-n
HSA-A(特開平3−22984)をXhoIとBamHI で切断し、HS
AのcDNAを含む2kbの断片を単離した。この断片とXhoI
とBamHI で切断したpXX05-NeoC-305の大断片とをT4 DNA
リガーゼを用いて連結・環状化させた。
05(SikorskiとHieter, Genetics,122, p19−27, 198
9)とT4 DNAリガーゼを用いて連結・環状化させ、その
反応液を用いて大腸菌XL1-Blue(Stratagene社)を形質
転換させ、アンピシリン耐性コロニーを選択することに
より目的とするプラスミドpXX05-NeoC-305を含むクロー
ンを得た。次にHSA発現プラスミドであるpJDB-ADH-n
HSA-A(特開平3−22984)をXhoIとBamHI で切断し、HS
AのcDNAを含む2kbの断片を単離した。この断片とXhoI
とBamHI で切断したpXX05-NeoC-305の大断片とをT4 DNA
リガーゼを用いて連結・環状化させた。
【0021】この反応液を用いて大腸菌XL1-Blueを形質
転換させ、アンピシリン耐性コロニーを選択することに
より目的とするプラスミドpXX05-LyO-305 を含むクロー
ンを得た。次に、UAS検定ベクターpRG-N7L-LacZC の
HindII, BglII サイトに、 TDH3遺伝子のUAS領域を
持つプラスミドpUAS1から単離した約 150bpのHindIII-
BglII 断片を挿入することによって作成した TDH3遺伝
子の改変プロモーター断片UAS1-N7 を持つプラスミド
(詳細は特願平3−106600に記載済み)、pRG-UAS1-N7-
LacZC をNotIとXhoIで切断し、1.5kbの断片を単離し
た。
転換させ、アンピシリン耐性コロニーを選択することに
より目的とするプラスミドpXX05-LyO-305 を含むクロー
ンを得た。次に、UAS検定ベクターpRG-N7L-LacZC の
HindII, BglII サイトに、 TDH3遺伝子のUAS領域を
持つプラスミドpUAS1から単離した約 150bpのHindIII-
BglII 断片を挿入することによって作成した TDH3遺伝
子の改変プロモーター断片UAS1-N7 を持つプラスミド
(詳細は特願平3−106600に記載済み)、pRG-UAS1-N7-
LacZC をNotIとXhoIで切断し、1.5kbの断片を単離し
た。
【0022】一方pXX05-LyO-305 をNotIとXhoIで切断し
10kbの断片を単離し、上記1.5kbの断片とT4 DNAリガー
ゼを用いて連結・環状化させた。この反応液を用いて大
腸菌XL1-Blueを形質転換させ、アンピシリン耐性コロニ
ーを選択することにより目的とするプラスミドpRG-UAS1
-N7-LyO-305 を含むクローンを得た。
10kbの断片を単離し、上記1.5kbの断片とT4 DNAリガー
ゼを用いて連結・環状化させた。この反応液を用いて大
腸菌XL1-Blueを形質転換させ、アンピシリン耐性コロニ
ーを選択することにより目的とするプラスミドpRG-UAS1
-N7-LyO-305 を含むクローンを得た。
【0023】改変リーダー配列を持つHSA遺伝子発現
ベクター、pJDB-ADH-HSA-A(特開平2−117384)をXhoI
とBamHI で切断し、2kbの断片を単離した。この断片を
XhoIとBamHI で切断したベクターpT3T7-U19X(特開平2
−222689)とT4 DNAリガーゼを用いて連結・環状化さ
せ、この反応液を用いて大腸菌XL1-Blueを形質転換さ
せ、アンピシリン耐性コロニーを選択することにより目
的とするプラスミドpLY1−37を含むクローンを得た。pL
Y1−37をEcoRI で切断し、フェノール抽出、エタノール
沈殿法によりDNAを純化した後、XhoIリンカー(5′
−AATTGCTCGAGC)とT4 DNAリガーゼを用いて連結・環状
化させた。この反応液に1/10反応液分の0.5M NaCl
を加え、68℃、10分処理した後、EcoRI で再切断した。
ベクター、pJDB-ADH-HSA-A(特開平2−117384)をXhoI
とBamHI で切断し、2kbの断片を単離した。この断片を
XhoIとBamHI で切断したベクターpT3T7-U19X(特開平2
−222689)とT4 DNAリガーゼを用いて連結・環状化さ
せ、この反応液を用いて大腸菌XL1-Blueを形質転換さ
せ、アンピシリン耐性コロニーを選択することにより目
的とするプラスミドpLY1−37を含むクローンを得た。pL
Y1−37をEcoRI で切断し、フェノール抽出、エタノール
沈殿法によりDNAを純化した後、XhoIリンカー(5′
−AATTGCTCGAGC)とT4 DNAリガーゼを用いて連結・環状
化させた。この反応液に1/10反応液分の0.5M NaCl
を加え、68℃、10分処理した後、EcoRI で再切断した。
【0024】この反応液を用いて大腸菌XL1-Blueを形質
転換させ、アンピシリン耐性コロニーを選択することに
より目的とするプラスミドpLY1X-37を含むクローンを得
た。このプラスミドをHindIII で切断した後、68℃、10
分処理し、ヌクレオチド混合液(1mM ATP, 1mM TTP,
1mM GTP,1mM CTP)を1/10容、2UのDNAポリメ
ラーゼ(クレノー断片)を加え、37℃、15分間処理する
ことにより、HindIII切断末端を平滑末端化させた。
転換させ、アンピシリン耐性コロニーを選択することに
より目的とするプラスミドpLY1X-37を含むクローンを得
た。このプラスミドをHindIII で切断した後、68℃、10
分処理し、ヌクレオチド混合液(1mM ATP, 1mM TTP,
1mM GTP,1mM CTP)を1/10容、2UのDNAポリメ
ラーゼ(クレノー断片)を加え、37℃、15分間処理する
ことにより、HindIII切断末端を平滑末端化させた。
【0025】フェノール抽出、エタノール沈殿法により
DNAを純化した後、XhoIで切断し、2kbの断片を単離
した。この断片をSmaIとXhoIで切断したpT3T7-U18X(特
開平2−222689)とT4 DNAリガーゼを用いて連結・環状
化させ、この反応液を用いて大腸菌XL1-Blueを形質転換
し、アンピシリン耐性コロニーを選択することにより目
的とするプラスミドpTLY1を含むクローン得た。
DNAを純化した後、XhoIで切断し、2kbの断片を単離
した。この断片をSmaIとXhoIで切断したpT3T7-U18X(特
開平2−222689)とT4 DNAリガーゼを用いて連結・環状
化させ、この反応液を用いて大腸菌XL1-Blueを形質転換
し、アンピシリン耐性コロニーを選択することにより目
的とするプラスミドpTLY1を含むクローン得た。
【0026】次にこのプラスミドをXhoIとBamHI で切断
し、1.8Kbの断片を単離した。またpRG-UAS1-N7-LyO-30
5 をXhoIとBamHI で切断し8Kbの断片を単離した。これ
らの断片をT4 DNAリガーゼを用いて連結・環状化させ、
この反応液を用いて大腸菌XL1-Blueを形質転換させ、ア
ンピシリン耐性コロニーを選択することにより目的とす
るプラスミドpRG-UAS1-N7-TLY1-305を含むクローンを得
た。
し、1.8Kbの断片を単離した。またpRG-UAS1-N7-LyO-30
5 をXhoIとBamHI で切断し8Kbの断片を単離した。これ
らの断片をT4 DNAリガーゼを用いて連結・環状化させ、
この反応液を用いて大腸菌XL1-Blueを形質転換させ、ア
ンピシリン耐性コロニーを選択することにより目的とす
るプラスミドpRG-UAS1-N7-TLY1-305を含むクローンを得
た。
【0027】実施例2. 222株の改良 HSA高分泌変異株、 222株(特願平3−110775)をY
PD培地(1%酵母エキス、2%ペプトン、2%グルコ
ース)で1夜培養し、そのうちの0.1mlを5mlのYPD
培地に接種した。OD600 が1.0に達するまで培養した
後、遠心により菌体を集め、集めた菌体を0.5mlの0.1
M酢酸リチウム液(0.1M酢酸リチウム、10mMトリス塩
酸〔pH7.5〕、1mM EDTA)にて1回洗った。再度遠心に
より菌体を集め、70μlの0.1M酢酸リチウム液に再懸
濁し、30℃、1時間保温した。
PD培地(1%酵母エキス、2%ペプトン、2%グルコ
ース)で1夜培養し、そのうちの0.1mlを5mlのYPD
培地に接種した。OD600 が1.0に達するまで培養した
後、遠心により菌体を集め、集めた菌体を0.5mlの0.1
M酢酸リチウム液(0.1M酢酸リチウム、10mMトリス塩
酸〔pH7.5〕、1mM EDTA)にて1回洗った。再度遠心に
より菌体を集め、70μlの0.1M酢酸リチウム液に再懸
濁し、30℃、1時間保温した。
【0028】ClaIで切断することによって直鎖状にした
発現プラスミドpRG-UAS1-N7-TLY1-305のDNAを5μg
加えた後、30℃、30分保温した。 500μlのPEG溶液
(40%ポリエチレングリコール〔平均分子量4,000 〕を
含む0.1M酢酸リチウム液)を加え、ピペットマンを用
いてよく混合した後、45分、30℃で保温した。
発現プラスミドpRG-UAS1-N7-TLY1-305のDNAを5μg
加えた後、30℃、30分保温した。 500μlのPEG溶液
(40%ポリエチレングリコール〔平均分子量4,000 〕を
含む0.1M酢酸リチウム液)を加え、ピペットマンを用
いてよく混合した後、45分、30℃で保温した。
【0029】この細胞懸濁液を42℃、5分熱処理し、 5
00μlの滅菌水を加えた後、遠心により菌体を集め、 1
00μlの滅菌蒸留水に再懸濁した後、SD(−Leu)寒天
培地(20μg/mlアデニン硫酸塩、20μg/mlアルギニ
ン塩酸塩、20μg/mlメチオニン、20μg/mlヒスチジ
ン硫酸塩、20μg/mlトリプトファン、20μg/mlウラ
シル、30μg/mlイソロイシン、30μg/ml塩酸塩リジ
ン、30μg/mlチロシン、50μg/mlフェニルアラニ
ン、 150μg/mlバリン、0.67%アミノ酸不含イースト
ニトロゲンベース、2%デキストロース、2%寒天)に
ひろげ、30℃におき3日間培養することによりコロニー
を形成させた。
00μlの滅菌水を加えた後、遠心により菌体を集め、 1
00μlの滅菌蒸留水に再懸濁した後、SD(−Leu)寒天
培地(20μg/mlアデニン硫酸塩、20μg/mlアルギニ
ン塩酸塩、20μg/mlメチオニン、20μg/mlヒスチジ
ン硫酸塩、20μg/mlトリプトファン、20μg/mlウラ
シル、30μg/mlイソロイシン、30μg/ml塩酸塩リジ
ン、30μg/mlチロシン、50μg/mlフェニルアラニ
ン、 150μg/mlバリン、0.67%アミノ酸不含イースト
ニトロゲンベース、2%デキストロース、2%寒天)に
ひろげ、30℃におき3日間培養することによりコロニー
を形成させた。
【0030】コロニーを形成した株から分泌されるHS
Aの量の定量を、下に示したSDS-PAGEによるHSAの定
量方法によって行ない、 222株よりも大量のHSAを分
泌する株、U1N7TLY1/222 株を得た。U1N7TLY1/222 株
の培地中に分泌するHSA量を定量した結果を表1に示
す。また比較のために、 222株についてもHSA分泌量
を定量した結果を示した。
Aの量の定量を、下に示したSDS-PAGEによるHSAの定
量方法によって行ない、 222株よりも大量のHSAを分
泌する株、U1N7TLY1/222 株を得た。U1N7TLY1/222 株
の培地中に分泌するHSA量を定量した結果を表1に示
す。また比較のために、 222株についてもHSA分泌量
を定量した結果を示した。
【0031】 表1 菌 株 HSA分泌量 HSA分泌量 (24時間培養)(mg/l) (48時間培養)(mg/l) 222株 2.48 2.92 U1N7TLY1/222 株 5.88 6.66
【0032】実施例3.U1N7TLY1/222 株の改良 YPD寒天培地(2%寒天を含むYPD培地)に形成さ
せたU1N7TLY1/222 株のコロニーを白金耳でかきとり、
同じくYPD寒天培地に形成させたA8207BNK1株(ATCC.
52299)の白金耳でかきとったコロニーを、YPD寒天
培地上で混合した後、30℃、4時間培養することにより
接合させた。培養終了後、白金耳で寒天培地上にコロニ
ーを形成するように広げ、30℃、2日間増殖させた。
せたU1N7TLY1/222 株のコロニーを白金耳でかきとり、
同じくYPD寒天培地に形成させたA8207BNK1株(ATCC.
52299)の白金耳でかきとったコロニーを、YPD寒天
培地上で混合した後、30℃、4時間培養することにより
接合させた。培養終了後、白金耳で寒天培地上にコロニ
ーを形成するように広げ、30℃、2日間増殖させた。
【0033】形成したコロニーの菌体を位相差顕微鏡で
観察し、倍数体の形態を持つ菌体からなるコロニーを選
択した。この倍数体コロニーを前胞子形成寒天培地(0.
8%酵母エキス、0.3%ペプトン、10%グルコース、2
%寒天)上に移し、30℃、24時間培養した。さらにこれ
らの菌体を胞子形成寒天培地(2%酢酸カリウム、2%
寒天)上に広げ、30℃、2日間培養することにより、胞
子を形成させた。
観察し、倍数体の形態を持つ菌体からなるコロニーを選
択した。この倍数体コロニーを前胞子形成寒天培地(0.
8%酵母エキス、0.3%ペプトン、10%グルコース、2
%寒天)上に移し、30℃、24時間培養した。さらにこれ
らの菌体を胞子形成寒天培地(2%酢酸カリウム、2%
寒天)上に広げ、30℃、2日間培養することにより、胞
子を形成させた。
【0034】胞子形成した子嚢、20個から、ミクロマニ
ピュレーターを用いて80個の胞子をYPD寒天培地上に
分離し、30℃、2日間培養することによりコロニーを形
成させた。これらのコロニーのうち、SD(−His)寒天
培地(20μg/mlアデニン硫酸塩、20μg/mlアルギニ
ン塩酸塩、20μg/mlメチオニン、30μg/mlロイシ
ン、20μg/mlトリプトファン、20μg/mlウラシル、
30μg/mlイソロイシン、30μg/ml塩酸塩リジン、30
μg/mlチロシン、50μg/mlフェニルアラニン、 150
μg/mlバリン、0.67%アミノ酸不含イーストニトロゲ
ンベース、2%デキストロース、2%寒天)上で成育す
るものを選択した。
ピュレーターを用いて80個の胞子をYPD寒天培地上に
分離し、30℃、2日間培養することによりコロニーを形
成させた。これらのコロニーのうち、SD(−His)寒天
培地(20μg/mlアデニン硫酸塩、20μg/mlアルギニ
ン塩酸塩、20μg/mlメチオニン、30μg/mlロイシ
ン、20μg/mlトリプトファン、20μg/mlウラシル、
30μg/mlイソロイシン、30μg/ml塩酸塩リジン、30
μg/mlチロシン、50μg/mlフェニルアラニン、 150
μg/mlバリン、0.67%アミノ酸不含イーストニトロゲ
ンベース、2%デキストロース、2%寒天)上で成育す
るものを選択した。
【0035】成育するコロニーを、YPD寒天培地上に
のせたニトロセルロース膜の上に移して、30℃で24時間
培養し、コロニーから分泌された蛋白質をニトロセルロ
ース膜に吸着させた。このニトロセルロース膜から付着
した菌体を蒸留水で洗浄して除去した後、膜を80℃で2
時間乾燥させた。この膜上のHSAを下に示した抗体を
用いたHSAの検出方法によって検出し、比較的大量の
HSAが検出された株をさらに選択した。
のせたニトロセルロース膜の上に移して、30℃で24時間
培養し、コロニーから分泌された蛋白質をニトロセルロ
ース膜に吸着させた。このニトロセルロース膜から付着
した菌体を蒸留水で洗浄して除去した後、膜を80℃で2
時間乾燥させた。この膜上のHSAを下に示した抗体を
用いたHSAの検出方法によって検出し、比較的大量の
HSAが検出された株をさらに選択した。
【0036】これらの株から分泌されるHSAの量の定
量を下に示した、SDS-PAGEによるHSAの定量方法によ
って行ない、そのうち大量のHSAを分泌生産している
YY12A株、YY9C株を選択した。YY9C株、YY
12A株の培地中に分泌するHSA量を定量した結果を表
2、表3、表4に示す。また比較のために、 222株、U1
N7TLY1/222 株についてもHSA分泌量を定量した結果
を示した。
量を下に示した、SDS-PAGEによるHSAの定量方法によ
って行ない、そのうち大量のHSAを分泌生産している
YY12A株、YY9C株を選択した。YY9C株、YY
12A株の培地中に分泌するHSA量を定量した結果を表
2、表3、表4に示す。また比較のために、 222株、U1
N7TLY1/222 株についてもHSA分泌量を定量した結果
を示した。
【0037】 表2 YDP培地におけるHSA発現量 菌 株 HSA発現量 HSA発現量 (24時間培養)(mg/l) (48時間培養)(mg/l) 222株 2.48 2.92 U1N7TLY1/222 株 5.88 6.66 YY9C株 7.62 5.32 YY12A株 6.41 12.68
【0038】
【0039】
【0040】なお、前記ニトロセルロース膜上のHSA
の検出は次のようにして行った。ニトロセルロース膜上
のHSAの検出は、西洋ワサビペルオキシダーゼ標識ヤ
ギ抗HSA抗体を用いて以下のように行なった。まず、
HSAを吸着したニトロセルロース膜を3%ゼラチンを
含むTBS液(0.5M塩化ナトリウム、20mMトリス−塩
酸緩衝液〔pH7.5〕)中で30分処理した。次にこの膜を
TTBS液(0.05%のTween20 を含むTBS液)で5分間処
理し、さらに同じ操作をもう一度行なった後に、1%の
ゼラチンを含むTTBS液で西洋ワサビペルオキシダーゼ標
識ヤギ抗HSA抗体を1000倍に希釈した溶液中に膜を移
して、8分間振盪した。
の検出は次のようにして行った。ニトロセルロース膜上
のHSAの検出は、西洋ワサビペルオキシダーゼ標識ヤ
ギ抗HSA抗体を用いて以下のように行なった。まず、
HSAを吸着したニトロセルロース膜を3%ゼラチンを
含むTBS液(0.5M塩化ナトリウム、20mMトリス−塩
酸緩衝液〔pH7.5〕)中で30分処理した。次にこの膜を
TTBS液(0.05%のTween20 を含むTBS液)で5分間処
理し、さらに同じ操作をもう一度行なった後に、1%の
ゼラチンを含むTTBS液で西洋ワサビペルオキシダーゼ標
識ヤギ抗HSA抗体を1000倍に希釈した溶液中に膜を移
して、8分間振盪した。
【0041】膜をTTBS液で2回、TBS液で1回、それ
ぞれ5分間洗浄した後、 0.015%過酸化水素、0.05%H
RP−カラーデベロップメント試薬(バイオラド社)、
20%メタノールを含むTBS液に膜を移して発色反応さ
せた。反応終了後は、膜を蒸留水で洗浄した。
ぞれ5分間洗浄した後、 0.015%過酸化水素、0.05%H
RP−カラーデベロップメント試薬(バイオラド社)、
20%メタノールを含むTBS液に膜を移して発色反応さ
せた。反応終了後は、膜を蒸留水で洗浄した。
【0042】また、前記SDS-PAGEによるHSA分泌量の
定量は次のようにして行った。HSA分泌酵母株から分
泌されるHSA量をSDS-PAGEによって測定する方法は、
以下にしたがって行なった。まずHSA分泌酵母株を5
mlのYPD培地に懸濁し、30℃で24時間培養した。培養
液50μlを新しい5mlの培地(YPD培地、YPGL培地
〔1%酵母エキス、2%ペプトン、1%グリセリン、1
%乳酸〕、YPE培地〔1%酵母エキス、2%ペプト
ン、1%エタノール〕)に接種し、さらに30℃で培養し
た。培養液を10,000rpm で40秒遠心して得られた培養上
清を 125μl分取し、エタノール 125μlを加えよく混
合した後、氷中に1時間静置した。
定量は次のようにして行った。HSA分泌酵母株から分
泌されるHSA量をSDS-PAGEによって測定する方法は、
以下にしたがって行なった。まずHSA分泌酵母株を5
mlのYPD培地に懸濁し、30℃で24時間培養した。培養
液50μlを新しい5mlの培地(YPD培地、YPGL培地
〔1%酵母エキス、2%ペプトン、1%グリセリン、1
%乳酸〕、YPE培地〔1%酵母エキス、2%ペプト
ン、1%エタノール〕)に接種し、さらに30℃で培養し
た。培養液を10,000rpm で40秒遠心して得られた培養上
清を 125μl分取し、エタノール 125μlを加えよく混
合した後、氷中に1時間静置した。
【0043】これを15,000rpm で5分間遠心し、得られ
た沈殿を減圧乾燥させた後、10μlのサンプル液(2%
SDS 、5%2−メルカプトエタノール、10%グリセリ
ン、0.0625%ブロモフェノールブルー、0.0625Mトリス
塩酸緩衝液〔pH6.8〕)に溶解し、 100℃中、5分間処
理した。この溶液を4%から20%の勾配ゲル濃度のSD
Sポリアクリルアミドゲルにより電気泳動(Laemmli, N
ature, 277, p680-685,1970)した後、クマシーブリリ
アントブルーR250 で蛋白質を染色した。ゲルを脱色し
た後、HSAに対応するバンドをデンシトメーター(TEF
CO社、TIAS−100)により測定し、標準HSA試料と比較
定量した。
た沈殿を減圧乾燥させた後、10μlのサンプル液(2%
SDS 、5%2−メルカプトエタノール、10%グリセリ
ン、0.0625%ブロモフェノールブルー、0.0625Mトリス
塩酸緩衝液〔pH6.8〕)に溶解し、 100℃中、5分間処
理した。この溶液を4%から20%の勾配ゲル濃度のSD
Sポリアクリルアミドゲルにより電気泳動(Laemmli, N
ature, 277, p680-685,1970)した後、クマシーブリリ
アントブルーR250 で蛋白質を染色した。ゲルを脱色し
た後、HSAに対応するバンドをデンシトメーター(TEF
CO社、TIAS−100)により測定し、標準HSA試料と比較
定量した。
【0044】なお、本発明の実施例において一般的実験
方法は次の通りであった。DNAは以下のような条件で
制限酵素処理した。例えば1μgのDNAを10μlの反
応液中(反応後はメーカーの推奨する条件のものを用い
た)、5ユニットの制限酵素を加え、37℃に1時間保温
した。制限酵素断片を調製するためには、例えば反応終
了した反応液に1/10容のBPB液(50%グリセリン、
0.01%ブロモフェノールブルー、50mM EDTA)を加えた
後、0.7%アガロースゲルにのせ電気泳動を行なった。
電気泳動はTAE緩衝液(40mMトリス、20mM酢酸ナトリ
ウム、10mM EDTA 、酢酸を用いてpHを8.0に調整したも
の)を用いて行った。
方法は次の通りであった。DNAは以下のような条件で
制限酵素処理した。例えば1μgのDNAを10μlの反
応液中(反応後はメーカーの推奨する条件のものを用い
た)、5ユニットの制限酵素を加え、37℃に1時間保温
した。制限酵素断片を調製するためには、例えば反応終
了した反応液に1/10容のBPB液(50%グリセリン、
0.01%ブロモフェノールブルー、50mM EDTA)を加えた
後、0.7%アガロースゲルにのせ電気泳動を行なった。
電気泳動はTAE緩衝液(40mMトリス、20mM酢酸ナトリ
ウム、10mM EDTA 、酢酸を用いてpHを8.0に調整したも
の)を用いて行った。
【0045】電気泳動終了後、必要なバンドを切り出
し、GENECLEAN Kit(BIO101社)を用いてゲルからDNA
を回収した。T4 DNAリガーゼを用いた連結反応は、例え
ばゲルから回収したDNA、 100ngと10ngのプラスミド
を10μlの反応液(50mMトリス塩酸〔pH7.5〕、10mM M
gCl2、10mMヂチオスレイトール、1mM ATP)で17ユニッ
トのT4 DNAリガーゼを加え、16℃、1時間保温した。大
腸菌の形質転換はHanahan の方法(p109−135 In D.M.G
lover(ed.), DNA cloning: a plactical approach, vo
l.1.IRL Press, Oxford, England,1985)で行った。
し、GENECLEAN Kit(BIO101社)を用いてゲルからDNA
を回収した。T4 DNAリガーゼを用いた連結反応は、例え
ばゲルから回収したDNA、 100ngと10ngのプラスミド
を10μlの反応液(50mMトリス塩酸〔pH7.5〕、10mM M
gCl2、10mMヂチオスレイトール、1mM ATP)で17ユニッ
トのT4 DNAリガーゼを加え、16℃、1時間保温した。大
腸菌の形質転換はHanahan の方法(p109−135 In D.M.G
lover(ed.), DNA cloning: a plactical approach, vo
l.1.IRL Press, Oxford, England,1985)で行った。
【0046】大腸菌はL培地(0.5%酵母エキス、1%
トリプトン、0.5%塩化ナトリウム)を用いて培養し
た。また大腸菌形質転換体はLamp寒天培地(50μg/ml
アンピシリン、1.5%寒天を含むL培地)によって選択
した。大腸菌形質転換体のプラスミドDNAをミニプレ
パレーション法(例えば、Manatis 等、Molecular clon
ing.A Laboratory Manual.Cold Spring Harbor Laborat
ory, 1982)を用いて調製し、回収したDNAを適当な制
限酵素によって切断し、その切断パターンをアガロース
電気泳動などによって調べることにより、目的とするプ
ラスミドを持つ形質転換体を選択した。
トリプトン、0.5%塩化ナトリウム)を用いて培養し
た。また大腸菌形質転換体はLamp寒天培地(50μg/ml
アンピシリン、1.5%寒天を含むL培地)によって選択
した。大腸菌形質転換体のプラスミドDNAをミニプレ
パレーション法(例えば、Manatis 等、Molecular clon
ing.A Laboratory Manual.Cold Spring Harbor Laborat
ory, 1982)を用いて調製し、回収したDNAを適当な制
限酵素によって切断し、その切断パターンをアガロース
電気泳動などによって調べることにより、目的とするプ
ラスミドを持つ形質転換体を選択した。
【図1】図1はプラスミドpXX05-NeoC-ATE及びpRS305か
らプラスミドpXX05-NeoC-305の作製過程を示す。
らプラスミドpXX05-NeoC-305の作製過程を示す。
【図2】図2はプラスミドpXX05-NeoC-305及びpJDB-ADH
-nHSA-A からプラスミドpXX05-LyO-305 の作製過程を示
す。
-nHSA-A からプラスミドpXX05-LyO-305 の作製過程を示
す。
【図3】図3はプラスミドpJDB-ADH-nHSA-A 及びPT3T7-
O19XからプラスミドpLY1−37の作製過程を示す。
O19XからプラスミドpLY1−37の作製過程を示す。
【図4】図4はプラスミドpLY1−37及びpT3T7-O18Xから
プラスミドpTLY1の作製過程を示す。
プラスミドpTLY1の作製過程を示す。
【図5】図5はプラスミドpXX05-LyO-305 及びpRG-USA1
-N7-LacZC からプラスミドpRG-UAS1-N7-LyO-305 の作製
過程を示す。
-N7-LacZC からプラスミドpRG-UAS1-N7-LyO-305 の作製
過程を示す。
【図6】図6はプラスミドpTLY1及びpRG-UAS1-N7-LyO-
305 からプラスミドpRG-UAS1-N7-TLY1-305の作製過程を
示す。
305 からプラスミドpRG-UAS1-N7-TLY1-305の作製過程を
示す。
Claims (13)
- 【請求項1】 プロモーターとその下流に融合した特定
の蛋白質をコードするDNAを含んで成る複数の発現カ
セットが同一の宿主中の異る染色体又は同一の染色体の
異る部位に組込まれている、該特定の蛋白質を発現する
ことができる宿主。 - 【請求項2】 前記宿主が酵母菌である、請求項1に記
載の宿主。 - 【請求項3】 前記プロモーターが酵母アルコールデヒ
ドロゲナーゼIプロモーター、及び酵母グリセルアルデ
ヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼプロモーターの一部
を含む改変プロモーターであり、これらが異る発現カセ
ット中に存在する、請求項1又は2に記載の宿主。 - 【請求項4】 前記蛋白質がヒト血清アルブミンであ
る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の宿主。 - 【請求項5】 前記発現カセットが組込まれている部位
が酵母染色体上の leu2座又は his4座である、請求項
1〜4のいずれか1項に記載の宿主。 - 【請求項6】 第二の発現カセットがヒト血清アルブミ
ン高発現プラスミドpRGU−N7−TLy1を用いて導入された
ものである、請求項1に記載の宿主。 - 【請求項7】 酵母アルコールデヒドロゲナーゼプロモ
ーターとプレプロヒト血清アルブミンcDNAとが融合され
た第一の発現カセットを his4座位に含む酵母菌に、請
求項6に記載の発現プラスミドにより第二の発現カセッ
トが導入されている、宿主。 - 【請求項8】 前記第一の発現カセットを含む酵母菌
が、突然変異によりヒト血清アルブミンを効率よく産生
するようになったものである、請求項7に記載の宿主。 - 【請求項9】 前記第一の発現カセットを含む酵母変異
株が 222株である、請求項8に記載の宿主。 - 【請求項10】 呼吸能欠損株である、請求項7〜9のい
ずれか1項に記載の宿主。 - 【請求項11】 請求項10に記載の呼吸能欠損株と、呼吸
活性が高く且つ増殖能の高い酵母株との接合により得ら
れる、呼吸能が高く且つヒト血清アルブミンの生産能が
高い宿主。 - 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載の宿
主を培養し、そして培養物から特定の蛋白質を採取する
ことを特徴とする、特定の蛋白質の製造方法。 - 【請求項13】 前記特定の蛋白質がヒト血清アルブミン
である、請求項12に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18879491A JPH05292972A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 改良された酵母発現系 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18879491A JPH05292972A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 改良された酵母発現系 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05292972A true JPH05292972A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=16229917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18879491A Pending JPH05292972A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 改良された酵母発現系 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05292972A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6926898B2 (en) | 2000-04-12 | 2005-08-09 | Human Genome Sciences, Inc. | Albumin fusion proteins |
US8993517B2 (en) | 2001-12-21 | 2015-03-31 | Human Genome Sciences, Inc. | Albumin fusion proteins |
JP2020120622A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | Spiber株式会社 | 組換え細胞、発現構築物、及び組換えタンパク質の製造方法 |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP18879491A patent/JPH05292972A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6926898B2 (en) | 2000-04-12 | 2005-08-09 | Human Genome Sciences, Inc. | Albumin fusion proteins |
US8993517B2 (en) | 2001-12-21 | 2015-03-31 | Human Genome Sciences, Inc. | Albumin fusion proteins |
US9221896B2 (en) | 2001-12-21 | 2015-12-29 | Human Genome Sciences, Inc. | Albumin fusion proteins |
US9296809B2 (en) | 2001-12-21 | 2016-03-29 | Human Genome Sciences, Inc. | Albumin fusion proteins |
JP2020120622A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | Spiber株式会社 | 組換え細胞、発現構築物、及び組換えタンパク質の製造方法 |
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