JPH05292642A - 橋梁端部における電力ケーブルの布設方法 - Google Patents

橋梁端部における電力ケーブルの布設方法

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JPH05292642A
JPH05292642A JP12007892A JP12007892A JPH05292642A JP H05292642 A JPH05292642 A JP H05292642A JP 12007892 A JP12007892 A JP 12007892A JP 12007892 A JP12007892 A JP 12007892A JP H05292642 A JPH05292642 A JP H05292642A
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bridge
power cable
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JP12007892A
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Takashi Matsui
孝志 松井
Naohide Urakawa
直秀 浦川
Kimimasa Kawamata
公正 川又
Sadao Mizutani
禎男 水谷
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NEW JIETSUKU KK
Kansai Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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NEW JIETSUKU KK
Kansai Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スペースが小さく、安定した変形を得る橋梁
端部における電力ケーブルの布設方法を提供する。 【構成】 電力ケーブルを橋梁端部で固定して地上部側
固定点との間に電力ケーブルを曲がり形状に布設し、上
記曲がり形状の中間部複数ヶ所をクリートで把持し、前
記橋梁端部及び地上部側の固定点と中間部クリートを4
個の主ピンと3本の主アームよりなる4ヒンジアーチで
連結すると共に、1個のピンと2本の補助アームにより
橋梁端部及び地上部側の固定点、さらに上記4ヒンジア
ーチの中間部の主ピンの1個を連結することにより、曲
がり形状の電力ケーブルを支持し規制的に変形させる橋
梁端部における電力ケーブルの布設方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は橋梁添架された電力ケー
ブルの橋梁端部における電力ケーブルの布設方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近、電力ケーブルを橋梁上に添架布設
する場合が多いが、橋梁の端部では図4に示すように、
橋桁1の熱膨張、収縮による軸方向の伸縮M、角折れと
称する橋桁1の鉛直方向θ及び水平方向(図示せず)の
角度変化が発生するが、これらは、橋桁1と橋脚11との
間に介在させた支持摺動装置12で対応している。このた
め、そこに添架布設される電力ケーブル及びケーブル用
添架枠も上記橋梁端部では、橋桁の伸縮及び角折れに対
応できるよう布設する必要がある。
【0003】図5は従来の橋梁端部における電力ケーブ
ルの布設方法の一例の説明図である。図面に示すよう
に、橋桁1上に形成した伸縮吸収用のケーブルオフセッ
ト部Cと、橋桁1と地上部側固定点18との間に形成した
角折れ吸収部Dによって対応する。上記オフセット部C
は電力ケーブル2のたるみ形状の変化により伸縮を吸収
する部分であり、通常は電力ケーブル2のみでもよい
が、伸縮量が1m程度以上になると、パンダグラフと称
するリンク機構13を併設し、リンク機構13の変形により
電力ケーブル2の変形を規制する。
【0004】角折れ吸収部Dは、上記オフセット部Cの
リンク機構13の枠から延長し、一端を地上部側固定点18
に固着した添架枠14の中間部にピン 16a,16b を介して
中間枠15を設置し、上記ピン 16a,16b により枠の角折
れが自由に出来るようにしてある。この際、電力ケーブ
ル2には角折れに伴う枠の角度変化により、僅かな長さ
変化が加わるため、図のように若干のたるみ2aをとって
ある。なお、図中17はリンク機構13及び電力ケーブル2
の固定点であり、19は橋桁1とケーブル添架枠14との摺
動部である。
【0005】
【解決しようとする課題】上述したように、従来の橋梁
端部における電力ケーブルの布設方法においては、伸縮
吸収用のオフセット部と角折れ吸収部を別個に形成して
いるため、橋梁上に大きなスペースを必要とするという
問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解消し、小さなスペースで安定した変形を得る橋梁端部
における電力ケーブルの布設方法を提供するもので、そ
の特徴は、電力ケーブルを橋梁端部で固定して地上部側
固定点との間に電力ケーブルを曲がり形状に布設し、上
記電力ケーブルの曲がり形状の中間部複数ヶ所をクリー
トで把持し、前記橋梁端部及び地上部側の固定点と中間
部クリートを4個の主ピンと3本の主アームよりなる4
ヒンジアーチで連結すると共に、1個のピンと2本の補
助アームにより橋梁端部及び地上部側の固定点とさらに
上記4ヒンジアーチの中間部の主ピンの1個とを連結す
ることにより、曲がり形状の電力ケーブルを支持し規制
的に変形させることにある。
【0007】
【実施例】図1は本発明の橋梁端部における電力ケーブ
ルの布設方法の具体例の説明図である。図面に示すよう
に、橋梁に添架布設された電力ケーブル2を、橋桁1端
Aにおいてクリート3で固定し、一方クリート3で固定
された地上部側固定点Dとの間に曲がり形状に布設す
る。そして、上記曲がり形状に布設された電力ケーブル
2の中間部をクリート3で複数ケ所、例えば3ヶ所把持
する。上記橋桁端固定クリート3、地上部側固定クリー
ト3及び上記中間部3ヶ所のクリート3を、4個の主ピ
ン4a,4b,4c,4dと3本の主アーム5a,5b,5c,よりな
る4ヒンジアーチにより連結する。さらに、橋桁1端部
の固定点Aと地上部側固定点Dとを伸縮可能な補助アー
ム8で連結すると共に、上記補助アームの途中にピン6
を設け、該ピン6と前記4ヒンジアーチの主ピンの1つ
4bとを補助アーム7で連結する。
【0008】
【作用】図2は図1の橋桁端部の固定点Aにおける変位
の発生状況の説明図である。図に示すように、橋軸方向
X、橋軸に直角な水平方向Y及び鉛直方向Zに変位が発
生する。そしてX方向の変位は橋の温度変化その他によ
り発生するもので最大であり、例えば1000mm程度であ
る。又Y方向は橋の水平角度変化により発生するもので
あり、Z方向変位は鉛直方向角度変化により発生する
が、通常これらの値はX方向に比して小さく、例えば数
mm〜数10mm程度である。従って、曲がり形状の電力ケー
ブルは、これらX,Y,Z方向の変位を吸収する必要が
ある。
【0009】図3は4ヒンジアーチと1個のピン及び2
本の補助アームよりなる補助リンク及び曲がり形状の電
力ケーブルとの連結点の考え方の説明図である。なお、
補助リンク中のF部は補助アーム8を直線に維持したま
ま長さ変化を可能にするためのはめ合い摺動部である。
【0010】X方向変位Mを吸収すると橋桁端固定点A
はA′に水平移動し、電力ケーブル及びアーチは破線の
位置になる。移動後のB′,C′点でみると、電力ケーブ
ルとアーチの位置とのずれが発生し、アーチが僅かに突
出する。図3では説明のためMを拡大して表示している
ためであり、実用上は無視出来る誤差の範囲である。従
って近似的には変形の前後において、電力ケーブルと4
ヒンジアーチ各部は同じ位置にあることになる。このた
め、アーチ上の任意点と電力ケーブルとを連結しても問
題なくアーチによりケーブルの変形を規制することがで
きる。
【0011】しかし、曲がり形状の電力ケーブルの中間
部に1個のピンがある3ヒンジアーチでは、変形の自由
度がないため変形は安定であるが中間に2個のピンがあ
る4ヒンジアーチでは、中間のピンに変形の自由度が生
じ、不規則な変形となる。これを防止するため補助リン
クをつける必要がある。即ち橋桁端固定点Aと地上部側
固定点Dを1本の伸縮可能な補助アームで連結し、その
途中のE点にピンを設け、E点とB点を1本の補助アー
ムで連結して平行四辺形を形成すれば、BC//ED(即ちA
D)となり、B,C点は任意に変形できなくなり規制的
に変形する。伸縮部Fは、例えば円筒と円柱とをはめ合
い摺動可能にした構造である。
【0012】又Z方向(例えば上方)に変位することは
図中のD点を下方に変位させることと等価であるから、
A点の変位と同様に吸収可能である。又紙面に垂直方向
のY方向変位については、通常は数mmと小さいため、ア
ーチ並びにケーブルの弾性変形により吸収できる。例え
ばR=5000mmとすれば円弧長R′=7850mmであるため、7
850mmの一端を固定して他端を数mmたわませることは弾
性変形で可能である。あるいはA,B,C,D点の主ピ
ンが僅かに紙面の鉛直方向に移動できるようにガタを設
けておき、このガタでY方向の変位を吸収してもよい。
【0013】なお、アーチのアームを円弧状に加工する
ことが困難な場合は直線としてもよい。この場合は、直
線アームと電力ケーブルとの間に距離が生じるため、そ
の距離を埋めるための台座9を設置し、この台座9上に
クリートを取付けてケーブルを把持する必要がある。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の橋梁端部
における電力ケーブルの布設方法によれば、従来のよう
にオフセット部と角折れ吸収部を別個に設置することが
ないので、橋梁上における添架スペースが小さくなり、
添架重量も軽減される。又電力ケーブルの曲がり形成部
を4ヒンジアーチと補助リンクを用いて支持するため、
電力ケーブルが安定した変形を繰返し行うことができ、
又自重により変形することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の橋梁端部における電力ケーブルの布設
方法の具体例の説明図である。
【図2】図1の橋桁端部の固定点Aにおける変位発生状
況の説明図である。
【図3】ヒンジアーチ、及び補助リンクと曲がり形状の
電力ケーブルとの連結点の考え方の説明図である。
【図4】橋梁端部における橋桁の伸縮及び角度変化の説
明図である。
【図5】従来の橋梁端部における電力ケーブルの布設方
法の一例の説明図である。
【符号の説明】
1 橋桁 2 電力ケーブル 3 クリート 4a,4b,4c,4d 主ピン 5a,5b,5c 主アーム 6 ピン 7 補助アーム 8 伸縮可能な補助アーム 9 台座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 孝志 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 浦川 直秀 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 川又 公正 大阪市中央区島之内1丁目20番19号 株式 会社ニュージエック内 (72)発明者 水谷 禎男 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブルを添架布設した橋梁端部
    で、橋の軸方向の伸縮、橋の角折れに伴い発生する鉛直
    方向の伸縮及び橋軸に直角の水平方向の伸縮を電力ケー
    ブルの曲がり線形で吸収する電力ケーブルの布設方法に
    おいて、電力ケーブルを橋梁端部で固定して地上部側固
    定点との間に電力ケーブルを曲がり形状に布設し、上記
    電力ケーブルの曲がり形状の中間部複数ケ所をクリート
    で把持し、前記橋梁端部及び地上部側の固定点と中間部
    クリートを4個の主ピンと3本の主アームよりなる4ヒ
    ンジアーチで連結すると共に、1個のピンと2本の補助
    アームにより橋梁端部及び地上部側の固定点、さらに上
    記4ヒンジアーチの中間部の主ピンの1個とを連結する
    ことにより曲がり形状の電力ケーブルを支持し規制的に
    変形させることを特徴とする橋梁端部における電力ケー
    ブルの布設方法。
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