JPH05291772A - プリント基板接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 共有伝送バスに種々のプリント基板を接続し
てシステムを構成する場合に、そのプリント基板間の入
出力信号ラインを増やし、物理的制約を緩和する。 【構成】 ラック筺体１の上面，下面，側面にも後面と
同様に共有伝送バス基板３を設置し、その共有伝送バス
基板３上にガイドレール兼用のプリント基板接続用の第
２のコネクタ３１を取り付け、ラック筺体１内に挿入，
実装されるプリント基板１０の接栓導体部分１１をその
第２のコネクタ３１に電気的，機械的に接続保持させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータをはじ
めとする情報処理装置，制御装置等を構成する各種プリ
ント基板を、共有伝送バス基板へ電気的，機械的に接続
するプリント基板接続装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図５は従来のバススロット方式のプリン
ト基板接続装置を示す構造図であり、図において、１は
ラック筺体、２はラック筺体１の一面側たる後面に取り
付けられた共有伝送バス基板、４はラック筺体１内の上
下面側に設けられたプリント基板挿入用のガイドレー
ル、５は共有伝送バス基板２に取り付けられた各種実装
プリント基板接続用のコネクタ、６はラック筺体１の補
強板、７は実装するプリント基板に電源を供給する電源
装置、８は電源用ケーブルである。

【０００３】また、図６は上記ラック筺体１に実装され
るプリント基板１４の外観図であり、図において、１３
は上記ガイドレール４に通すための部品実装禁止部分
（図中、斜線部分）、１２は共有伝送バス基板２に設け
たコネクタ５に接続されるコネクタである。

【０００４】次に動作について説明する。コンピュータ
をはじめ情報処理装置および制御装置のハードウエア構
成として、図５に示すようなラック筺体１に各種処理機
能を持った複数のプリント基板１４を実装し、これの後
方に設けたコネクタ１２と共有伝送バス基板２側のコネ
クタ５とを接続して、各基板２，１４間で電気信号の伝
送を行う形態が広く用いられ、また、伝送バス自体もこ
のような伝送形態について各種標準化されてきている。

【０００５】また、上記プリント基板１４の種類として
は、プロセッシング基板，メモリ基板，入出力基板等が
主として存在する。これらのプリント基板１４はラック
筺体１の前方よりラック筺体１内にガイドレール４に案
内されて挿入され、最も奥まで挿入された時点で、共有
伝送バス基板２に取り付けられた上記コネクタ５に対
し、プリント基板１４側のコネクタ１２が相互に接合さ
れる。これらのコネクタ５，１２のタイプとしては、カ
ードエッジタイプや２ピースコネクタタイプ等が用いら
れている。

【０００６】以上のようにして、各プリント基板１４は
上記各コネクタ５，１２の接合によって相互に接続さ
れ、前面側にて、図示しないネジ等によってラック筺体
１に固定される。こうして、全ての接続が完了すると、
電源が投入され、システムとして定められた機能動作を
実行する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来のプリント基板接
続装置は以上のように構成されているので、実装するプ
リント基板１４の上下部分はガイドレール４に挿入する
ため、上記のように部品実装禁止部分１３となってお
り、従って、これを信号の入出力部分として使用でき
ず、このためプリント基板１４の大形化に制約があり、
また、プリント基板１４の相互間の入出力信号が増加す
るシステムにおいては、後面部分のコネクタ５のみでは
対応できないなどの問題点があった。

【０００８】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、プリント基板が小型化された
り、他基板との入出力信号インタフェースが増えても、
プリント基板の上部や下部でも共有伝送バスとの接続を
行えるようにすることで、十分に入出力信号の増加に対
応できるプリント基板接続装置を得ることを目的とす
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明に係るプリント
基板接続装置は、ラック筺体の一面側およびこれに直交
する他面側にそれぞれ設置された共有伝送バス基板と、
上記ラック筺体内に設けられて、該ラック筺体の開口部
側から挿入されるコネクタを持った複数のプリント基板
をガイドするガイドレールと、上記一面側の共有伝送バ
ス基板に設けられて、上記ガイドレールにガイドされて
挿入される上記各プリント基板のコネクタに接合される
複数の第１のコネクタとを設けて、上記他面側の共有伝
送バス基板に設けたレール状の第２のコネクタに、上記
プリント基板の上記挿入をガイドさせ、かつ該挿入完了
時に、そのガイド部位における上記プリント基板の接栓
導体部分を電気的，機械的に強制接合保持させるように
したものである。

【００１０】

【作用】この発明における共有伝送バス基板は、ラック
筺体後面のみならずラック筺体上面や下面，側面にもプ
リント基板に接続可能に設けられ、そのラック筺体上面
等の共有伝送バス基板に実装するプリント基板と接続す
るガイドレール兼用の第２のコネクタを、前方よりの上
記のプリント基板の挿入をガイドした後、このプリント
基板の接栓部導体に接合，固定可能にする。

【００１１】

【実施例】実施例１．以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図１において、１はラック筺体、２は
後面の共有伝送バス基板、３は上面の共有伝送バス基
板、４はプリント基板挿入用のガイドレール、５は共有
伝送バス基板２に取り付けられた第１のコネクタとして
の各種実装プリント基板接続用のコネクタ、６はラック
筺体１の補強板、７は実装するプリント基板に電源を供
給する電源装置、８は電源用ケーブルである。

【００１２】また、図２は図１で示したラック筺体１に
実装されるプリント基板１０の外観図であり、図におい
て、１３はガイドレールを通すための部品実装禁止部分
（図中斜線部分）、１２は共有伝送バス基板２に設けた
コネクタ５に接続されるコネクタ、１１はラック筺体１
上部の共有伝送バス基板３に設けた第２のコネクタとし
てのコネクタ３１に接続されるカードエッジコネクタ部
の接栓導体部分である。

【００１３】さらに、図３はラック筺体１の上部に設置
された共有伝送バス基板３と、これに取り付けられた実
装プリント基板接続用のコネクタ３１部分の詳細図であ
る。同図において、３１はガイドレール兼用の上記コネ
クタ、３２はコネクタ３１に設けられて、プリント基板
１０の接栓導体部分１１と接触するコネクタ側導体であ
る。

【００１４】また、３３はコネクタ３１に設けられて、
ラック筺体１に挿入されたプリント基板１０に接合され
る可動部材、３４はこの可動部材３３を移動させるため
の手動レバーで、その移動機構は周知のものが採用され
る。３５はラック筺体１上部の共有伝送バス基板３上の
バスラインとコネクタ３１の端子との接合部分（ハンダ
付部）である。

【００１５】さらに、図４はコネクタ３１にプリント基
板１０を挿入した図３に示す状態より、手動レバー３４
の操作により可動部材３３を移動させて、この可動部材
３３とコネクタ３１側に設けた各コネクタ側導体３２，
３２との間にプリント基板１０の接栓導体部分を挟むよ
うに接合させる状態を示す。

【００１６】次に動作について説明する。まず、プリン
ト基板１０をラック筺体１内に挿入する場合は、上部の
コネクタ３１にはガイドレールの役割をはたさなければ
ならない。このため、当初は手動レバー３４を図３に示
すように水平位置に保持させることにより、可動部材３
３を後退させて、レール状にオープン状態としておく。
これにより、プリント基板１０をこれまでと同様な方法
で、ラック筺体１の前面より案内させながら挿入するこ
とができる。

【００１７】さらに、このような挿入を続けて実施し、
プリント基板１０側のコネクタ１２をラック筺体１側に
取り付けられた共有伝送バス基板２のコネクタ５に接合
させ、プリント基板１０の回路どうしを共有伝送バス基
板２を介して接続させる。なお、このときはプリント基
板１０の接栓導体部分はコネクタ３１内にあるが、コネ
クタ側導体３２とは電気的接触が確実になされていな
い。

【００１８】そこで、プリント基板１０とコネクタ５と
の接続が完全となった状態にて、手動レバー３４を図４
に示すように垂直方向に回動操作する。この回動操作に
よって可動部材３３は図中左方に変移し、コネクタ側導
体３２，３２間にプリント基板１０の接栓導体部分を挟
んで接合させるとともに、挿入されたプリント基板１０
を固定してしまう。このようにして、以上の一連の動作
により、一枚のプリント基板１０のラック筺体１への実
装を完了する。

【００１９】なお、上記プリント基板１０の交換時に
は、手動レバー３４を上記とは逆の手順で操作し、各コ
ネクタ５，３１から引き抜くことにより、そのプリント
基板１０をラック筺体１から容易に分離することができ
る。

【００２０】

【発明の効果】以上のように、この発明によればラック
筺体の一面側およびこれに直交する他面側にそれぞれ設
置された共有伝送バス基板と、上記ラック筺体内に設け
られて、該ラック筺体の開口部側から挿入されるコネク
タを持った複数のプリント基板をガイドするガイドレー
ルと、上記一面側の共有伝送バス基板に設けられて、上
記ガイドレールにガイドされて挿入される上記各プリン
ト基板のコネクタに接合される複数の第１のコネクタと
を設けて、上記他面側の共有伝送バス基板に設けたレー
ル状の第２のコネクタに、上記プリント基板の上記挿入
をガイドさせ、かつ該挿入完了時に、そのガイド部位に
おける上記プリント基板の接栓導体部分を電気的，機械
的に強制接合保持させるように構成したので、プリント
基板の小型化および入出力信号ラインの増加に伴う物理
的スペースの制約時においても、従来ガイドレールに案
内される部品実装禁止部分として使用できなかったプリ
ント基板の上縁，下縁，側縁などを接栓導体部分として
使用でき、従って、プリント基板間の入出力信号インタ
フェースを増やすことができるものが得られる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例によるプリント基板接続装
置を示す構造図である。

【図２】この発明において用いるプリント基板を示す側
面図である。

【図３】図１における第２のコネクタによりプリント基
板をガイドする状態を示す断面図である。

【図４】図１における第２のコネクタによりプリント基
板を強制接合保持する状態を示す断面図である。

【図５】従来のプリント基板接続装置を示す構造図であ
る。

【図６】従来のプリント基板を示す側面図である。

【符号の説明】

１ ラック筺体 ２，３ 共有伝送バス基板 ４ ガイドレール ５ コネクタ（第１のコネクタ） １０ プリント基板 １１ 接栓導体部分 １２ コネクタ ３１ コネクタ（第２のコネクタ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラック筺体の一面側およびこれに直交す
   る他面側にそれぞれ設置された共有伝送バス基板と、上
   記ラック筺体内に設けられて、該ラック筺体の開口部側
   から挿入されるコネクタを持った複数のプリント基板を
   ガイドするガイドレールと、上記一面側の共有伝送バス
   基板に設けられて、上記ガイドレールにガイドされて挿
   入される上記各プリント基板のコネクタに接合される複
   数の第１のコネクタと、上記他面側の共有伝送バス基板
   に設けられて、上記プリント基板の上記挿入をガイド
   し、かつ該挿入完了時に、そのガイド部位における上記
   プリント基板の接栓導体部分を電気的，機械的に強制接
   合保持する第２のコネクタとを備えたプリント基板接続
   装置。