JPH05291763A - ケーブル・クランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、部品点数が少なく製作も容易であ
り、製造コストが安い上にケーブルの固定のための操作
が容易なケーブル・クランプを提供することを目的とす
る。 【構成】 ケーブルを取り付ける装置本体に取り外し可
能に軸止め固定される固定端部と、該固定端部からほぼ
直線上に伸びるケーブル押え部と、固定端部の反対の端
部近くからケーブルを押さえつける方向に９０度より小
さい角度で曲がっている挿入固定端部とからなるケーブ
ル保持部材と、前記ケーブル保持部材の前記固定端部を
装置に軸止め固定する軸止固定部材と、前記装置側に設
けられ、前記ケーブル保持部材の前記挿入固定端部を挿
入して固定する挿入固定部材とから構成したケーブル・
クランプにより上記目的を達成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は各種電気機器におけるデ
ータ・ケーブル、信号ケーブル、電源ケーブル等の接続
部で、該ケーブルをコネクタ側に押し付けるように保持
するケーブル・クランプに関する。

【０００２】

【従来技術及びその問題点】従来技術によるケーブル・
クランプには、図５に示すようなものがある。しかし、
このような従来技術のケーブル・クランプは複雑な形状
をしており、そのために製作工程が多くなり製造コスト
が高いという問題、部品点数が多いためコストが高いと
いう問題、及びケーブル固定のための取付が面倒である
という問題があった。

【０００３】

【発明の目的】本発明は、部品点数が少なく製作も容易
であり、製造コストが安い上にケーブルの固定のための
操作が容易なケーブル・クランプを提供することを目的
とする。

【０００４】

【目的を達成するための手段】本発明は、ケーブルを取
り付ける装置本体に取り外し可能に軸止め固定される固
定端部と、該固定端部からほぼ直線上に伸びるケーブル
押え部と、固定端部の反対の端部近くからケーブルを押
さえつける方向に９０度より小さい角度で曲がっている
挿入固定端部とからなるケーブル保持部材と、前記ケー
ブル保持部材の前記固定端部を装置に軸止め固定する軸
止固定部材と、前記装置側に設けられ、前記ケーブル保
持部材の前記挿入固定端部を挿入して固定する挿入固定
部材とから構成したケーブル・クランプにより上記目的
を達成した。

【０００５】

【実施例】図面を用いて、本発明の実施例を説明する。
第１図は、本発明のケーブル・クランプの１実施例を示
す図である。図中、２はケーブル保持部材、４は固定端
部、５はケーブル押え部、６は挿入端部、７は軸止固定
部材、８は挿入固定部材、１０はケーブル、１２はケー
ブル接続部、２０はケーブルが接続される装置である。

【０００６】ケーブル１０は、以下のようにして固定さ
れる。まず、ケーブル接続部１２にケーブル１０が接続
される。その後ケーブル保持部材２の挿入端部６が挿入
固定部８に挿入される。次に、例えばネジのように軸が
固定端部４を貫通して、固定端部４を装置に固定する軸
止固定部材７により、固定端部４が固定される。挿入部
８の大きさ及び挿入固定端部６の曲がり角は、固定端部
４が固定されたときに挿入部の側端部８ａと８ｂとが挿
入端部６の外面と内面にそれぞれ接触するような大き
さ、角度に決定される。

【０００７】このようにして取り付けられた保持部材２
は、保持部材２を手前に引いても抜けない。その理由
を、図２を用いて説明する。もし、保持部材２を手前
（図２の下方向）に引いたとすると、保持部材２は固定
端部４の軸止固定部材７を中心に矢印Ａの方向に回転し
ようとする。しかし、保持部材２の挿入端部６の一部が
挿入固定部８の側端部８ａにぶつかり回転できない。こ
のような力が加わると、通常、保持部材２の曲がり角部
１６に強い力が加わることになるが、今挿入端部６の内
面が挿入固定端部８の側端部８ｂに接触しているので、
この側端部８ｂで支えられ曲がり角部１６には力が加わ
らない。すなわち、保持部材２を手前に引く力は、挿入
固定端部８の側端部８ａと８ｂ及び保持部材２の挿入端
部６の剛性により支えられて、保持部材２を挿入部８か
ら引き抜くことはできない。もし保持部材２を矢印Ｂ方
向に移動させることができたら、保持部材２の挿入端部
６を挿入部から引き抜くことができるが、矢印Ｂ方向に
引っ張っても保持部材２のケーブル押え部５の剛性によ
り矢印Ｂ方向には移動させることができない。

【０００８】図３に第２の実施例を示す。この実施例
は、固定端部４の固定位置を斜め後方にずらすことによ
り、保持部材２を装置の後方向（図３の下方向）に移動
させることができるようにしたものである。これによ
り、ケーブルの太さなどに応じてケーブル保持部材２の
位置を調整することができる。

【０００９】図４に、第３の実施例を示す。この実施例
は、固定端部４に設けられる軸止固定部材７が貫通する
固定用穴１８をスリット状に横長に設けて、固定部材７
の取付位置を調整可能にしたものである。また、挿入端
部６の裏面に突起９を設けて挿入端部６をさらに奥に押
し込むことができないようにすることも可能である。さ
らに、このような突起９をもう少し奥、又は手前の表面
に設けて（何れも図示せず）、該突起が側端部８ｂ，８
ａとぶつかることにより引き抜くことがより困難となる
ようにすることもできる。ここで、突起の代わりに刻み
目を設けたり、側端部８ａ、８ｂとの接触面での摩擦が
大きくなるように構成してもよい。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、構成部材
が単純な構造であるため製造が容易であり、又構成部品
の数も少ないので製造コストの安いケーブル・クランプ
を提供することができた。さらに、ケーブル保持部材２
を、挿入部８に挿入してから固定端部４を固定するだけ
でよいので、ケーブルの固定作業が非常に容易であると
いう効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のケーブル・クランプの第１の実施例を
示す図

【図２】本発明のケーブル保持部材２の作用を説明する
ための図

【図３】本発明のケーブル・クランプの第２の実施例を
示す図

【図４】本発明のケーブル・クランプの第３の実施例を
示す図

【図５】従来技術のケーブル・クランプを示す図。

【符号の説明】

２ ケーブル保持部材 ４ 固定端部 ５ ケーブル押え部 ６ 挿入端部 ７ 軸止固定部材 ８ 挿入固定部材 １０ ケーブル １２ ケーブル接続部 ２０ ケーブルが接続される装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置２０に接続されたケーブルを押さえ
   るケーブル保持部材２と、前記ケーブル保持部材の一端
   （固定端部）を前記装置２０に取り外し可能に軸止めし
   て固定する軸止固定部材７と、前記ケーブル保持部材２
   の他端（挿入端部）を挿入して固定する挿入固定部８と
   からなり、 前記ケーブル保持部材２は、前記軸止固定部材７に固定
   される固定端部４と、該固定端部４から他端方向にほぼ
   直線上に伸びるケーブル押え部５と、該ケーブル押え部
   ５の終端付近からケーブルを押さえつける方向に９０度
   より小さい角度で曲がっている挿入端部６とからなり、 前記挿入固定部８は、前記固定端部４の固定位置を前記
   ケーブル押え部５と並行な方向へ延長した延長線上より
   内側の位置に設けられ、前記ケーブル保持部材２の挿入
   端部６を挿入可能な開口部を有しており、該開口部の側
   端部８ａ，８ｂで前記ケーブル保持部材２の挿入端部６
   の両面を挟み込むようにして固定することを特徴とする
   ケーブル・クランプ。