JPH05291522A - クロック同期放電回路 - Google Patents
クロック同期放電回路Info
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- JPH05291522A JPH05291522A JP4118338A JP11833892A JPH05291522A JP H05291522 A JPH05291522 A JP H05291522A JP 4118338 A JP4118338 A JP 4118338A JP 11833892 A JP11833892 A JP 11833892A JP H05291522 A JPH05291522 A JP H05291522A
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- npn bipolar
- clock
- circuit
- collector
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バイポーラスタティックRAMにおいてメモ
リセルを選択するための配線の放電を高速で行うことが
でき、しかもサイクル時間の増大が生じないクロック同
期放電回路を実現する。 【構成】 選択線の選択信号がベースに供給されるnp
nバイポーラトランジスタQ31、比較回路(Q32、
Q33)、npnバイポーラトランジスタQ34、イン
バータ回路(Q35、Q36、R22)、放電制御用の
npnバイポーラトランジスタQD、定電流源IDIS 、
ICLOCK などによりクロック同期放電回路を構成する。
比較回路(Q32、Q33)の入力にクロックを供給
し、このクロックにより、npnバイポーラトランジス
タQDを通して放電を行うべき選択線に流す放電電流I
DIS を制御する。
リセルを選択するための配線の放電を高速で行うことが
でき、しかもサイクル時間の増大が生じないクロック同
期放電回路を実現する。 【構成】 選択線の選択信号がベースに供給されるnp
nバイポーラトランジスタQ31、比較回路(Q32、
Q33)、npnバイポーラトランジスタQ34、イン
バータ回路(Q35、Q36、R22)、放電制御用の
npnバイポーラトランジスタQD、定電流源IDIS 、
ICLOCK などによりクロック同期放電回路を構成する。
比較回路(Q32、Q33)の入力にクロックを供給
し、このクロックにより、npnバイポーラトランジス
タQDを通して放電を行うべき選択線に流す放電電流I
DIS を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クロック同期放電回
路に関し、特に、バイポーラスタティックRAMに適用
して好適なものである。
路に関し、特に、バイポーラスタティックRAMに適用
して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラスタティックRAMは、高速
の半導体メモリとしてコンピュータのメモリなどに使用
され、より一層の高速化及び大容量化を目指して開発が
進められている。
の半導体メモリとしてコンピュータのメモリなどに使用
され、より一層の高速化及び大容量化を目指して開発が
進められている。
【0003】このバイポーラスタティックRAMの高速
化を図るためには、そのサイクル時間(読み出し/書き
込みの開始から次の読み出し/書き込みの開始までの時
間)を短縮する必要がある。ところで、このバイポーラ
スタティックRAMにおいてワード線またはビット線を
選択する際には、その前に選択されたワード線またはビ
ット線の放電を行う必要があるが、バイポーラスタティ
ックRAMのサイクル時間を短縮するためには、最も負
荷が重いワード線の放電を高速で行うことが重要であ
る。
化を図るためには、そのサイクル時間(読み出し/書き
込みの開始から次の読み出し/書き込みの開始までの時
間)を短縮する必要がある。ところで、このバイポーラ
スタティックRAMにおいてワード線またはビット線を
選択する際には、その前に選択されたワード線またはビ
ット線の放電を行う必要があるが、バイポーラスタティ
ックRAMのサイクル時間を短縮するためには、最も負
荷が重いワード線の放電を高速で行うことが重要であ
る。
【0004】このようにバイポーラスタティックRAM
においてワード線の放電を行うために用いられる従来の
放電回路の一例を図13に示す。この放電回路はダイオ
ード結合放電回路と呼ばれるものである。
においてワード線の放電を行うために用いられる従来の
放電回路の一例を図13に示す。この放電回路はダイオ
ード結合放電回路と呼ばれるものである。
【0005】図13において、ワード線WL1´に対し
てnpnバイポーラトランジスタQD1´及びダイオー
ドD1´から成る放電回路が設けられ、ワード線WL2
´に対してnpnバイポーラトランジスタQD2´及び
ダイオードD2´から成る放電回路が設けられている。
これらのnpnバイポーラトランジスタQD1´、QD
2´のエミッタには定電流源IDIS ´が接続されてい
る。
てnpnバイポーラトランジスタQD1´及びダイオー
ドD1´から成る放電回路が設けられ、ワード線WL2
´に対してnpnバイポーラトランジスタQD2´及び
ダイオードD2´から成る放電回路が設けられている。
これらのnpnバイポーラトランジスタQD1´、QD
2´のエミッタには定電流源IDIS ´が接続されてい
る。
【0006】この図13に示す放電回路の動作を図14
を参照しながら説明すると次の通りである。
を参照しながら説明すると次の通りである。
【0007】すなわち、図13及び図14に示すよう
に、ワード線WL1´が選択状態にあってその電位が高
レベル、ワード線WL2´が非選択状態にあってその電
位が低レベルにある時には、npnバイポーラトランジ
スタQD1´はオン状態、npnバイポーラトランジス
タQD2´はオフ状態にあり、ワード線WL1´からn
pnバイポーラトランジスタQD1´を通って放電電流
IDIS ´が流れ、一方、ワード線WL2´からは放電電
流IDIS ´は流れない。
に、ワード線WL1´が選択状態にあってその電位が高
レベル、ワード線WL2´が非選択状態にあってその電
位が低レベルにある時には、npnバイポーラトランジ
スタQD1´はオン状態、npnバイポーラトランジス
タQD2´はオフ状態にあり、ワード線WL1´からn
pnバイポーラトランジスタQD1´を通って放電電流
IDIS ´が流れ、一方、ワード線WL2´からは放電電
流IDIS ´は流れない。
【0008】ここで、ワード線WL1´が非選択状態、
ワード線WL2´が選択状態に変化する際には、ワード
線WL1´の放電が行われてその電位が低下し、一方、
ワード線WL2´は充電が行われてその電位が上昇す
る。この場合、ワード線WL1´の放電は最初は高速で
行われてその電位が急速に低下するが、このワード線W
L1´の電位とワード線WL2´の電位との大小関係が
逆転する時点でこのワード線WL1´を流れる放電電流
IDIS ´が急激に減少することにより、この時点以後の
ワード線WL1´の電位の低下の速さは遅くなる。
ワード線WL2´が選択状態に変化する際には、ワード
線WL1´の放電が行われてその電位が低下し、一方、
ワード線WL2´は充電が行われてその電位が上昇す
る。この場合、ワード線WL1´の放電は最初は高速で
行われてその電位が急速に低下するが、このワード線W
L1´の電位とワード線WL2´の電位との大小関係が
逆転する時点でこのワード線WL1´を流れる放電電流
IDIS ´が急激に減少することにより、この時点以後の
ワード線WL1´の電位の低下の速さは遅くなる。
【0009】図15はバイポーラスタティックRAMに
おいてワード線の放電を行うために用いられる従来の放
電回路の他の例を示す。この放電回路は遅延型放電回路
と呼ばれ、近年多用されているものである。
おいてワード線の放電を行うために用いられる従来の放
電回路の他の例を示す。この放電回路は遅延型放電回路
と呼ばれ、近年多用されているものである。
【0010】図15において、ワード線WL1´に対し
てnpnバイポーラトランジスタQD1´、ダイオード
D1´、抵抗R1´、R2´及び容量C1´から成る放
電回路が設けられ、ワード線WL2´に対してnpnバ
イポーラトランジスタQD2´、ダイオードD2´、抵
抗R3´、R4´及び容量C2´から成る放電回路が設
けられている。ここで、npnバイポーラトランジスタ
QD1´、QD2´のエミッタには定電流源IDIS ´が
接続されている。また、抵抗R2´、R4´の一端には
放電持続用の定電流源IKEEPが接続されている。
てnpnバイポーラトランジスタQD1´、ダイオード
D1´、抵抗R1´、R2´及び容量C1´から成る放
電回路が設けられ、ワード線WL2´に対してnpnバ
イポーラトランジスタQD2´、ダイオードD2´、抵
抗R3´、R4´及び容量C2´から成る放電回路が設
けられている。ここで、npnバイポーラトランジスタ
QD1´、QD2´のエミッタには定電流源IDIS ´が
接続されている。また、抵抗R2´、R4´の一端には
放電持続用の定電流源IKEEPが接続されている。
【0011】この図15に示す放電回路の動作を図16
を参照しながら説明すると次の通りである。
を参照しながら説明すると次の通りである。
【0012】図15及び図16に示すように、ワード線
WL1´が選択状態、ワード線WL2´が非選択状態に
ある時には、図13に示す放電回路と同様に、ワード線
WL1´からnpnバイポーラトランジスタQD1´を
通って放電電流IDIS ´が流れる。そして、この場合に
は、その後にワード線WL1´の電位とワード線WL2
´の電位との大小関係が逆転してからも、抵抗R1´及
び容量C1´から成るRC遅延回路により決まる遅延時
間だけワード線WL1´を流れる放電電流IDIS ´が維
持される。これによって、ワード線WL1´の放電が終
始高速で行われることになる。
WL1´が選択状態、ワード線WL2´が非選択状態に
ある時には、図13に示す放電回路と同様に、ワード線
WL1´からnpnバイポーラトランジスタQD1´を
通って放電電流IDIS ´が流れる。そして、この場合に
は、その後にワード線WL1´の電位とワード線WL2
´の電位との大小関係が逆転してからも、抵抗R1´及
び容量C1´から成るRC遅延回路により決まる遅延時
間だけワード線WL1´を流れる放電電流IDIS ´が維
持される。これによって、ワード線WL1´の放電が終
始高速で行われることになる。
【0013】図17はバイポーラスタティックRAMに
おいてワード線の放電を行うために用いられる従来の放
電回路のさらに他の例を示す。この放電回路は自己制御
型放電回路と呼ばれるものである。
おいてワード線の放電を行うために用いられる従来の放
電回路のさらに他の例を示す。この放電回路は自己制御
型放電回路と呼ばれるものである。
【0014】図17において、ワード線WL´に対して
npnバイポーラトランジスタQ1´、QD´、ダイオ
ードD1´、D2´、D3´、D4´及び抵抗R1´、
R2´から成る放電回路が設けられている。
npnバイポーラトランジスタQ1´、QD´、ダイオ
ードD1´、D2´、D3´、D4´及び抵抗R1´、
R2´から成る放電回路が設けられている。
【0015】この図17に示す放電回路の動作を図18
を参照しながら説明すると次の通りである。
を参照しながら説明すると次の通りである。
【0016】図17及び図18に示すように、npnバ
イポーラトランジスタQ1´のベースに供給されるワー
ド線選択用のデコーダ(ロウデコーダ)の出力が高レベ
ルから立ち下がり始める時点から放電電流IDIS ´が増
大し、この時点から一定時間、すなわちnpnバイポー
ラトランジスタQ1´のベースに供給されるデコーダの
出力が高レベルから低レベルに立ち下がってからnpn
バイポーラトランジスタQD´がオンすることによるス
イッチオン遅延時間の経過後に放電電流IDIS´が最大
値に達した時点でこの放電電流IDIS ´によりワード線
WL´の放電が行われてこのワード線WL´の電位は高
レベルから立ち下がる。これによって、ワード線WL´
の放電が終始高速で行われることになる。
イポーラトランジスタQ1´のベースに供給されるワー
ド線選択用のデコーダ(ロウデコーダ)の出力が高レベ
ルから立ち下がり始める時点から放電電流IDIS ´が増
大し、この時点から一定時間、すなわちnpnバイポー
ラトランジスタQ1´のベースに供給されるデコーダの
出力が高レベルから低レベルに立ち下がってからnpn
バイポーラトランジスタQD´がオンすることによるス
イッチオン遅延時間の経過後に放電電流IDIS´が最大
値に達した時点でこの放電電流IDIS ´によりワード線
WL´の放電が行われてこのワード線WL´の電位は高
レベルから立ち下がる。これによって、ワード線WL´
の放電が終始高速で行われることになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述の図13に示す従
来の放電回路は、図14Aに示すように、ワード線WL
1´の電位とワード線WL2´の電位との大小関係が逆
転する時点から放電の速さが遅くなってしまうことによ
り、ワード線WL1´の放電を高速で行うことができな
いという問題がある。
来の放電回路は、図14Aに示すように、ワード線WL
1´の電位とワード線WL2´の電位との大小関係が逆
転する時点から放電の速さが遅くなってしまうことによ
り、ワード線WL1´の放電を高速で行うことができな
いという問題がある。
【0018】また、上述の図15に示す従来の放電回路
は、ワード線WL1´の放電自身は高速で行うことがで
きるものの、放電電流IDIS ´がワード線WL1´から
ワード線WL2´に切り換わるのに要する時間、すなわ
ちターンオーバ時間(図16B参照)が長いことから、
サイクル時間が長くなってしまうという問題がある。
は、ワード線WL1´の放電自身は高速で行うことがで
きるものの、放電電流IDIS ´がワード線WL1´から
ワード線WL2´に切り換わるのに要する時間、すなわ
ちターンオーバ時間(図16B参照)が長いことから、
サイクル時間が長くなってしまうという問題がある。
【0019】さらに、上述の図17に示す従来の放電回
路は、ワード線WLの放電自身は高速で行うことができ
るものの、スイッチオン遅延時間(図18参照)の分だ
け全放電時間が長くなることから、上述と同様にサイク
ル時間が長くなってしまうという問題がある。
路は、ワード線WLの放電自身は高速で行うことができ
るものの、スイッチオン遅延時間(図18参照)の分だ
け全放電時間が長くなることから、上述と同様にサイク
ル時間が長くなってしまうという問題がある。
【0020】従って、この発明の目的は、例えばバイポ
ーラスタティックRAMにおいてメモリセルの選択に用
いられる配線の放電を高速で行うことができ、しかもサ
イクル時間の増大が生じないクロック同期放電回路を提
供することにある。
ーラスタティックRAMにおいてメモリセルの選択に用
いられる配線の放電を高速で行うことができ、しかもサ
イクル時間の増大が生じないクロック同期放電回路を提
供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によるクロック同期放電回路は、そのコレ
クタが放電を行うべき配線(例えば、SL1)に接続さ
れ、そのエミッタが第一の定電流源(IDIS )を介して
第一の電源電圧を供給する第一の電源に接続された第一
のバイポーラトランジスタ(QD)と、そのエミッタが
共通に接続され、これらの共通に接続されたエミッタが
第二の定電流源(ICLOCK )を介して第一の電源に接続
された第二のバイポーラトランジスタ(Q32)及び第
三のバイポーラトランジスタ(Q33)により構成さ
れ、その入力にクロックが供給される比較回路と、その
エミッタが第二のバイポーラトランジスタ(Q32)の
コレクタに接続され、そのコレクタが抵抗(R21)を
介して第一の電源電圧よりも高い第二の電源電圧を供給
する第二の電源に接続され、そのベースに配線(SL
1)を選択するための選択信号が供給される第四のバイ
ポーラトランジスタ(Q31)と、そのエミッタが第三
のバイポーラトランジスタ(Q33)のコレクタに接続
され、そのコレクタが第四のバイポーラトランジスタ
(Q31)のコレクタに接続された第五のバイポーラト
ランジスタ(Q34)と、第四のバイポーラトランジス
タ(Q31)のコレクタからの出力が入力として供給さ
れ、その出力が第一のバイポーラトランジスタ(QD)
のベース及び第五のバイポーラトランジスタ(Q34)
のベースに伝達されるインバータ回路とを有し、クロッ
クに同期して第一の定電流源(IDIS )による電流によ
り配線(SL1)の放電が行われるようにしたものであ
る。
に、この発明によるクロック同期放電回路は、そのコレ
クタが放電を行うべき配線(例えば、SL1)に接続さ
れ、そのエミッタが第一の定電流源(IDIS )を介して
第一の電源電圧を供給する第一の電源に接続された第一
のバイポーラトランジスタ(QD)と、そのエミッタが
共通に接続され、これらの共通に接続されたエミッタが
第二の定電流源(ICLOCK )を介して第一の電源に接続
された第二のバイポーラトランジスタ(Q32)及び第
三のバイポーラトランジスタ(Q33)により構成さ
れ、その入力にクロックが供給される比較回路と、その
エミッタが第二のバイポーラトランジスタ(Q32)の
コレクタに接続され、そのコレクタが抵抗(R21)を
介して第一の電源電圧よりも高い第二の電源電圧を供給
する第二の電源に接続され、そのベースに配線(SL
1)を選択するための選択信号が供給される第四のバイ
ポーラトランジスタ(Q31)と、そのエミッタが第三
のバイポーラトランジスタ(Q33)のコレクタに接続
され、そのコレクタが第四のバイポーラトランジスタ
(Q31)のコレクタに接続された第五のバイポーラト
ランジスタ(Q34)と、第四のバイポーラトランジス
タ(Q31)のコレクタからの出力が入力として供給さ
れ、その出力が第一のバイポーラトランジスタ(QD)
のベース及び第五のバイポーラトランジスタ(Q34)
のベースに伝達されるインバータ回路とを有し、クロッ
クに同期して第一の定電流源(IDIS )による電流によ
り配線(SL1)の放電が行われるようにしたものであ
る。
【0022】
【作用】上述のように構成されたこの発明によるクロッ
ク同期放電回路によれば、第四のバイポーラトランジス
タ(Q31)のベースに高レベルの選択信号が供給され
ていて放電を行うべき配線(SL1)が選択されている
状態で、比較回路の入力に供給されるクロックが高レベ
ルにある半サイクルにおいては、第二のバイポーラトラ
ンジスタ(Q32)がオン状態、第三のバイポーラトラ
ンジスタ(Q33)がオフ状態にあり、第二のバイポー
ラトランジスタ(Q32)、第四のバイポーラトランジ
スタ(Q31)及び抵抗(R21)を通って第二の定電
流源(ICLOCK )による電流が流れる。そして、抵抗
(R21)での電圧降下により第四のバイポーラトラン
ジスタ(Q31)のコレクタからの出力は低レベルにな
り、この低レベルの出力がインバータ回路の入力に供給
される。すると、このインバータ回路の出力は高レベル
になり、この高レベルの出力が第一のバイポーラトラン
ジスタ(QD)のベースに伝達されることによりこの第
一のバイポーラトランジスタ(QD)はオン状態にな
る。この結果、この第一のバイポーラトランジスタ(Q
D)を通って第一の定電流源(IDIS )による放電電流
が配線(SL1)に流れる。
ク同期放電回路によれば、第四のバイポーラトランジス
タ(Q31)のベースに高レベルの選択信号が供給され
ていて放電を行うべき配線(SL1)が選択されている
状態で、比較回路の入力に供給されるクロックが高レベ
ルにある半サイクルにおいては、第二のバイポーラトラ
ンジスタ(Q32)がオン状態、第三のバイポーラトラ
ンジスタ(Q33)がオフ状態にあり、第二のバイポー
ラトランジスタ(Q32)、第四のバイポーラトランジ
スタ(Q31)及び抵抗(R21)を通って第二の定電
流源(ICLOCK )による電流が流れる。そして、抵抗
(R21)での電圧降下により第四のバイポーラトラン
ジスタ(Q31)のコレクタからの出力は低レベルにな
り、この低レベルの出力がインバータ回路の入力に供給
される。すると、このインバータ回路の出力は高レベル
になり、この高レベルの出力が第一のバイポーラトラン
ジスタ(QD)のベースに伝達されることによりこの第
一のバイポーラトランジスタ(QD)はオン状態にな
る。この結果、この第一のバイポーラトランジスタ(Q
D)を通って第一の定電流源(IDIS )による放電電流
が配線(SL1)に流れる。
【0023】次に、配線(SL1)が非選択状態にな
る、比較回路の入力に供給されるクロックが低レベルに
ある半サイクルにおいては、第二のバイポーラトランジ
スタ(Q32)がオフ状態、第三のバイポーラトランジ
スタ(Q33)がオン状態になる。一方、インバータ回
路から高レベルの出力がそのベースに供給されることに
より第五のバイポーラトランジスタ(Q34)はオン状
態を保持する。これによって、第三のバイポーラトラン
ジスタ(Q33)、第五のバイポーラトランジスタ(Q
34)及び抵抗(R21)を通って第二の定電流源(I
CLOCK )による電流が流れる。この結果、第一のバイポ
ーラトランジスタ(QD)のオン状態が保持され、この
第一のバイポーラトランジスタ(QD)を通って第一の
定電流源(IDIS )による電流が配線(SL1)に流れ
続ける。
る、比較回路の入力に供給されるクロックが低レベルに
ある半サイクルにおいては、第二のバイポーラトランジ
スタ(Q32)がオフ状態、第三のバイポーラトランジ
スタ(Q33)がオン状態になる。一方、インバータ回
路から高レベルの出力がそのベースに供給されることに
より第五のバイポーラトランジスタ(Q34)はオン状
態を保持する。これによって、第三のバイポーラトラン
ジスタ(Q33)、第五のバイポーラトランジスタ(Q
34)及び抵抗(R21)を通って第二の定電流源(I
CLOCK )による電流が流れる。この結果、第一のバイポ
ーラトランジスタ(QD)のオン状態が保持され、この
第一のバイポーラトランジスタ(QD)を通って第一の
定電流源(IDIS )による電流が配線(SL1)に流れ
続ける。
【0024】以上により、配線(SL1)の放電を高速
で行うことができる。しかも、この放電はクロックに同
期して行われるため、サイクル時間の増大は生じない。
で行うことができる。しかも、この放電はクロックに同
期して行われるため、サイクル時間の増大は生じない。
【0025】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照しながら説明する。なお、実施例の全図において、同
一または対応する部分には同一の符号を付す。
照しながら説明する。なお、実施例の全図において、同
一または対応する部分には同一の符号を付す。
【0026】図1はこの発明の一実施例によるセルフタ
イム型バイポーラスタティックRAMを示し、特にその
メモリセルアレイにおける二つのSCRメモリセルの部
分を示したものである。
イム型バイポーラスタティックRAMを示し、特にその
メモリセルアレイにおける二つのSCRメモリセルの部
分を示したものである。
【0027】図1において、UWL1、UWL2は上側
ワード線、LWL1、LWL2は下側ワード線、BL
1、BL2はビット線、RLは読み出し線、SL1、S
L2は選択線を示す。VEEは電源電圧であり、負電圧で
ある。
ワード線、LWL1、LWL2は下側ワード線、BL
1、BL2はビット線、RLは読み出し線、SL1、S
L2は選択線を示す。VEEは電源電圧であり、負電圧で
ある。
【0028】この実施例においては、上側ワード線UW
L1、UWL2及び下側ワード線LWL1、LWL2は
それぞれ所定の電位に固定される。具体的には、上側ワ
ード線UWL1、UWL2の電位及び下側ワード線LW
L1、LWL2の電位は、例えば従来のバイポーラスタ
ティックRAMにおけるSCRメモリセルの選択時の上
側ワード線の電位及び下側ワード線の電位にそれぞれ固
定される。このように上側ワード線UWL1、UWL2
及び下側ワード線LWL1、LWL2の電位を固定する
と、これらの上側ワード線UWL1、UWL2及び下側
ワード線LWL1、LWL2によりSCRメモリセルを
選択することができなくなるが、この実施例において
は、後述のように選択線SL1、SL2によりSCRメ
モリセルの選択を行うことができる。
L1、UWL2及び下側ワード線LWL1、LWL2は
それぞれ所定の電位に固定される。具体的には、上側ワ
ード線UWL1、UWL2の電位及び下側ワード線LW
L1、LWL2の電位は、例えば従来のバイポーラスタ
ティックRAMにおけるSCRメモリセルの選択時の上
側ワード線の電位及び下側ワード線の電位にそれぞれ固
定される。このように上側ワード線UWL1、UWL2
及び下側ワード線LWL1、LWL2の電位を固定する
と、これらの上側ワード線UWL1、UWL2及び下側
ワード線LWL1、LWL2によりSCRメモリセルを
選択することができなくなるが、この実施例において
は、後述のように選択線SL1、SL2によりSCRメ
モリセルの選択を行うことができる。
【0029】さて、この場合には、npnバイポーラト
ランジスタQ1、Q2とpnpバイポーラトランジスタ
Q3、Q4とにより一つのSCRメモリセルが構成さ
れ、npnバイポーラトランジスタQ5、Q6とpnp
バイポーラトランジスタQ7、Q8とによりもう一つの
SCRメモリセルが構成されている。これらのSCRメ
モリセルは同一の構成を有するので、以下においてはn
pnバイポーラトランジスタQ1、Q2とpnpバイポ
ーラトランジスタQ3、Q4とにより構成されたSCR
メモリセルについてだけ説明する。
ランジスタQ1、Q2とpnpバイポーラトランジスタ
Q3、Q4とにより一つのSCRメモリセルが構成さ
れ、npnバイポーラトランジスタQ5、Q6とpnp
バイポーラトランジスタQ7、Q8とによりもう一つの
SCRメモリセルが構成されている。これらのSCRメ
モリセルは同一の構成を有するので、以下においてはn
pnバイポーラトランジスタQ1、Q2とpnpバイポ
ーラトランジスタQ3、Q4とにより構成されたSCR
メモリセルについてだけ説明する。
【0030】このSCRメモリセルにおいて、npnバ
イポーラトランジスタQ1及びpnpバイポーラトラン
ジスタQ3はそれぞれ駆動トランジスタ及び負荷トラン
ジスタとして用いられ、同様に、npnバイポーラトラ
ンジスタQ2及びpnpバイポーラトランジスタQ4は
それぞれ駆動トランジスタ及び負荷トランジスタとして
用いられる。これらのnpnバイポーラトランジスタQ
1及びpnpバイポーラトランジスタQ3はSCR接続
され、同様に、npnバイポーラトランジスタQ2及び
pnpバイポーラトランジスタQ4もSCR接続されて
いる。この場合、npnバイポーラトランジスタQ2の
ベースはnpnバイポーラトランジスタQ1のコレクタ
に接続され、このコレクタは記憶ノードN1を含む。同
様に、npnバイポーラトランジスタQ1のベースはn
pnバイポーラトランジスタQ2のコレクタに接続さ
れ、このコレクタは記憶ノードN2を含む。また、pn
pバイポーラトランジスタQ3のベースは記憶ノードN
1に接続され、そのコレクタはnpnバイポーラトラン
ジスタQ1のベース及び記憶ノードN2に接続されてい
る。同様に、pnpバイポーラトランジスタQ4のベー
スは記憶ノードN2に接続され、そのコレクタはnpn
バイポーラトランジスタQ2のベース及び記憶ノードN
1に接続されている。
イポーラトランジスタQ1及びpnpバイポーラトラン
ジスタQ3はそれぞれ駆動トランジスタ及び負荷トラン
ジスタとして用いられ、同様に、npnバイポーラトラ
ンジスタQ2及びpnpバイポーラトランジスタQ4は
それぞれ駆動トランジスタ及び負荷トランジスタとして
用いられる。これらのnpnバイポーラトランジスタQ
1及びpnpバイポーラトランジスタQ3はSCR接続
され、同様に、npnバイポーラトランジスタQ2及び
pnpバイポーラトランジスタQ4もSCR接続されて
いる。この場合、npnバイポーラトランジスタQ2の
ベースはnpnバイポーラトランジスタQ1のコレクタ
に接続され、このコレクタは記憶ノードN1を含む。同
様に、npnバイポーラトランジスタQ1のベースはn
pnバイポーラトランジスタQ2のコレクタに接続さ
れ、このコレクタは記憶ノードN2を含む。また、pn
pバイポーラトランジスタQ3のベースは記憶ノードN
1に接続され、そのコレクタはnpnバイポーラトラン
ジスタQ1のベース及び記憶ノードN2に接続されてい
る。同様に、pnpバイポーラトランジスタQ4のベー
スは記憶ノードN2に接続され、そのコレクタはnpn
バイポーラトランジスタQ2のベース及び記憶ノードN
1に接続されている。
【0031】また、pnpバイポーラトランジスタQ
3、Q4のエミッタは上側ワード線UWL1に接続され
ている。一方、npnバイポーラトランジスタQ1、Q
2のエミッタは下側ワード線LWL1に接続されてい
る。
3、Q4のエミッタは上側ワード線UWL1に接続され
ている。一方、npnバイポーラトランジスタQ1、Q
2のエミッタは下側ワード線LWL1に接続されてい
る。
【0032】この実施例においては、各SCRメモリセ
ルに対して前置センス増幅器が一体的に設けられてい
る。この場合、npnバイポーラトランジスタQ1、Q
2とpnpバイポーラトランジスタQ3、Q4とにより
構成されたSCRメモリセルに対する前置センス増幅器
はnpnバイポーラトランジスタQS1、QS2、QR
1により構成され、npnバイポーラトランジスタQ
5、Q6とpnpバイポーラトランジスタQ7、Q8と
により構成されたSCRメモリセルに対する前置センス
増幅器はnpnバイポーラトランジスタQS3、QS
4、QR2により構成されている。これらの前置センス
増幅器は同一の構成を有するので、以下においてはnp
nバイポーラトランジスタQS1、QS2、QR1によ
り構成された前置センス増幅器についてだけ説明する。
ルに対して前置センス増幅器が一体的に設けられてい
る。この場合、npnバイポーラトランジスタQ1、Q
2とpnpバイポーラトランジスタQ3、Q4とにより
構成されたSCRメモリセルに対する前置センス増幅器
はnpnバイポーラトランジスタQS1、QS2、QR
1により構成され、npnバイポーラトランジスタQ
5、Q6とpnpバイポーラトランジスタQ7、Q8と
により構成されたSCRメモリセルに対する前置センス
増幅器はnpnバイポーラトランジスタQS3、QS
4、QR2により構成されている。これらの前置センス
増幅器は同一の構成を有するので、以下においてはnp
nバイポーラトランジスタQS1、QS2、QR1によ
り構成された前置センス増幅器についてだけ説明する。
【0033】この前置センス増幅器のnpnバイポーラ
トランジスタQS1のベースは記憶ノードN1に接続さ
れ、npnバイポーラトランジスタQS2のベースは記
憶ノードN2に接続されている。また、これらのnpn
バイポーラトランジスタQS1、QS2のエミッタは、
npnバイポーラトランジスタQR1のコレクタに接続
されている。そして、このnpnバイポーラトランジス
タQR1のベースは選択線SL1に接続され、そのエミ
ッタは読み出し線RLに接続されている。
トランジスタQS1のベースは記憶ノードN1に接続さ
れ、npnバイポーラトランジスタQS2のベースは記
憶ノードN2に接続されている。また、これらのnpn
バイポーラトランジスタQS1、QS2のエミッタは、
npnバイポーラトランジスタQR1のコレクタに接続
されている。そして、このnpnバイポーラトランジス
タQR1のベースは選択線SL1に接続され、そのエミ
ッタは読み出し線RLに接続されている。
【0034】一方、ビット線BL1と記憶ノードN1と
はnpnバイポーラトランジスタQL1を介して接続さ
れている。この場合、このnpnバイポーラトランジス
タQL1のエミッタがビット線BL1に接続され、その
コレクタは記憶ノードN1に接続されている。同様に、
ビット線BL2と記憶ノードN2とはnpnバイポーラ
トランジスタQL2を介して接続されている。そして、
この場合、このnpnバイポーラトランジスタQL2の
エミッタがビット線BL2に接続され、そのコレクタは
記憶ノードN2に接続されている。これらのnpnバイ
ポーラトランジスタQL1、QL2のベースは、上述の
npnバイポーラトランジスタQR1のベースと同様
に、選択線SL1に接続されている。なお、npnバイ
ポーラトランジスタQ5、Q6とpnpバイポーラトラ
ンジスタQ7、Q8とにより構成されたSCRメモリセ
ルに対する、npnバイポーラトランジスタQL1、Q
L2と同様なnpnバイポーラトランジスタをそれぞれ
QL3、QL4で示す。この場合、これらのnpnバイ
ポーラトランジスタQL1、QR1、QL2は、npn
バイポーラトランジスタQL3、QR2、QL4及び図
示省略した他の選択線に接続された同様なnpnバイポ
ーラトランジスタとECL接続されている。
はnpnバイポーラトランジスタQL1を介して接続さ
れている。この場合、このnpnバイポーラトランジス
タQL1のエミッタがビット線BL1に接続され、その
コレクタは記憶ノードN1に接続されている。同様に、
ビット線BL2と記憶ノードN2とはnpnバイポーラ
トランジスタQL2を介して接続されている。そして、
この場合、このnpnバイポーラトランジスタQL2の
エミッタがビット線BL2に接続され、そのコレクタは
記憶ノードN2に接続されている。これらのnpnバイ
ポーラトランジスタQL1、QL2のベースは、上述の
npnバイポーラトランジスタQR1のベースと同様
に、選択線SL1に接続されている。なお、npnバイ
ポーラトランジスタQ5、Q6とpnpバイポーラトラ
ンジスタQ7、Q8とにより構成されたSCRメモリセ
ルに対する、npnバイポーラトランジスタQL1、Q
L2と同様なnpnバイポーラトランジスタをそれぞれ
QL3、QL4で示す。この場合、これらのnpnバイ
ポーラトランジスタQL1、QR1、QL2は、npn
バイポーラトランジスタQL3、QR2、QL4及び図
示省略した他の選択線に接続された同様なnpnバイポ
ーラトランジスタとECL接続されている。
【0035】一方、ビット線BL1の一端にはビット線
選択用のnpnバイポーラトランジスタQC1が設けら
れ、読み出し線RLの一端には読み出し線選択用のnp
nバイポーラトランジスタQC2が設けられ、ビット線
BL2の一端にはビット線選択用のnpnバイポーラト
ランジスタQC3が設けられている。ここで、これらの
npnバイポーラトランジスタQC1、QC2、QC3
のベースは共通接続されている。また、このnpnバイ
ポーラトランジスタQC1のエミッタには定電流源I
WRITE0が接続され、npnバイポーラトランジスタQC
2には定電流源IREADが接続され、npnバイポーラト
ランジスタQC3のエミッタには定電流源IWRITE1が接
続されている。なお、これらのnpnバイポーラトラン
ジスタQC1、QC2、QC3は、図示省略した他のビ
ット線対における同様なnpnバイポーラトランジスタ
とECL接続されている。
選択用のnpnバイポーラトランジスタQC1が設けら
れ、読み出し線RLの一端には読み出し線選択用のnp
nバイポーラトランジスタQC2が設けられ、ビット線
BL2の一端にはビット線選択用のnpnバイポーラト
ランジスタQC3が設けられている。ここで、これらの
npnバイポーラトランジスタQC1、QC2、QC3
のベースは共通接続されている。また、このnpnバイ
ポーラトランジスタQC1のエミッタには定電流源I
WRITE0が接続され、npnバイポーラトランジスタQC
2には定電流源IREADが接続され、npnバイポーラト
ランジスタQC3のエミッタには定電流源IWRITE1が接
続されている。なお、これらのnpnバイポーラトラン
ジスタQC1、QC2、QC3は、図示省略した他のビ
ット線対における同様なnpnバイポーラトランジスタ
とECL接続されている。
【0036】さらに、ビット線BL1、BL2の他端に
は読み出し/書き込み制御用のnpnバイポーラトラン
ジスタQW1、QW2がそれぞれ設けられている。ここ
で、これらのnpnバイポーラトランジスタQW1、Q
W2のコレクタは接地されている。
は読み出し/書き込み制御用のnpnバイポーラトラン
ジスタQW1、QW2がそれぞれ設けられている。ここ
で、これらのnpnバイポーラトランジスタQW1、Q
W2のコレクタは接地されている。
【0037】次に、上述のように構成されたこの実施例
によるセルフタイム型バイポーラスタティックRAMの
読み出し/書き込み動作について説明する。ここでは、
npnバイポーラトランジスタQ1、Q2とpnpバイ
ポーラトランジスタQ3、Q4とにより構成されたSC
Rメモリセルに対して読み出し/書き込みを行う場合を
考える。
によるセルフタイム型バイポーラスタティックRAMの
読み出し/書き込み動作について説明する。ここでは、
npnバイポーラトランジスタQ1、Q2とpnpバイ
ポーラトランジスタQ3、Q4とにより構成されたSC
Rメモリセルに対して読み出し/書き込みを行う場合を
考える。
【0038】読み出し時には、まず、選択線SL1にメ
モリセル選択信号として所定の正電圧(高レベル)が印
加されてnpnバイポーラトランジスタQL1、QR
1、QL2がオンするとともに、npnバイポーラトラ
ンジスタQC1、QC2、QC3のベースに高レベルの
ビット線選択信号が供給されてこれらのnpnバイポー
ラトランジスタQC1、QC2、QC3がオンすること
によりビット線BL1、BL2及び読み出し線RLが選
択され、選択線SL1とビット線BL1、BL2及び読
み出し線RLとの交点のSCRメモリセルが選択され
る。この場合、npnバイポーラトランジスタQR1が
オンすることにより前置センス増幅器は動作状態とな
る。一方、読み出し/書き込み制御用のnpnバイポー
ラトランジスタQW1、QW2のベースには高レベルの
読み出し/書き込み制御信号WRITE0、WRITE
1がそれぞれ供給され、これらのnpnバイポーラトラ
ンジスタQW1、QW2はオンしている。
モリセル選択信号として所定の正電圧(高レベル)が印
加されてnpnバイポーラトランジスタQL1、QR
1、QL2がオンするとともに、npnバイポーラトラ
ンジスタQC1、QC2、QC3のベースに高レベルの
ビット線選択信号が供給されてこれらのnpnバイポー
ラトランジスタQC1、QC2、QC3がオンすること
によりビット線BL1、BL2及び読み出し線RLが選
択され、選択線SL1とビット線BL1、BL2及び読
み出し線RLとの交点のSCRメモリセルが選択され
る。この場合、npnバイポーラトランジスタQR1が
オンすることにより前置センス増幅器は動作状態とな
る。一方、読み出し/書き込み制御用のnpnバイポー
ラトランジスタQW1、QW2のベースには高レベルの
読み出し/書き込み制御信号WRITE0、WRITE
1がそれぞれ供給され、これらのnpnバイポーラトラ
ンジスタQW1、QW2はオンしている。
【0039】なお、この場合、上述のように、選択線S
L1にそのベースが接続されたnpnバイポーラトラン
ジスタQL1、QR1、QL2は他の選択線に接続され
た同様なnpnバイポーラトランジスタとECL接続さ
れていることから、この選択線SL1に印加される電圧
の振幅は、原理的には約100mV、実用的には約30
0mVと極めて低くすることができる。
L1にそのベースが接続されたnpnバイポーラトラン
ジスタQL1、QR1、QL2は他の選択線に接続され
た同様なnpnバイポーラトランジスタとECL接続さ
れていることから、この選択線SL1に印加される電圧
の振幅は、原理的には約100mV、実用的には約30
0mVと極めて低くすることができる。
【0040】今、SCRメモリセルのnpnバイポーラ
トランジスタQ1がオン状態、npnバイポーラトラン
ジスタQ2がオフ状態にあり、記憶ノードN1の電位は
低レベル、記憶ノードN2の電位は高レベルにあるとす
る。この場合、記憶ノードN1の電位は低レベルである
から、この記憶ノードN1にそのベースが接続されたn
pnバイポーラトランジスタQS1はオフ状態にある。
一方、記憶ノードN2の電位は高レベルであるから、こ
の記憶ノードN2にそのベースが接続されたnpnバイ
ポーラトランジスタQS2はオン状態にある。この結
果、定電流源IREADの電流がnpnバイポーラトランジ
スタQC2、QR1、QS2を通って図示省略したメイ
ンのセンス増幅器に流れ込み、このセンス増幅器により
SCRメモリセルの情報の読み出しが行われる。
トランジスタQ1がオン状態、npnバイポーラトラン
ジスタQ2がオフ状態にあり、記憶ノードN1の電位は
低レベル、記憶ノードN2の電位は高レベルにあるとす
る。この場合、記憶ノードN1の電位は低レベルである
から、この記憶ノードN1にそのベースが接続されたn
pnバイポーラトランジスタQS1はオフ状態にある。
一方、記憶ノードN2の電位は高レベルであるから、こ
の記憶ノードN2にそのベースが接続されたnpnバイ
ポーラトランジスタQS2はオン状態にある。この結
果、定電流源IREADの電流がnpnバイポーラトランジ
スタQC2、QR1、QS2を通って図示省略したメイ
ンのセンス増幅器に流れ込み、このセンス増幅器により
SCRメモリセルの情報の読み出しが行われる。
【0041】なお、この読み出し時には、読み出し/書
き込み制御用のnpnバイポーラトランジスタQW1、
QW2がオンしているため、定電流源IWRITE0及び定電
流源IWRITE1の電流がSCRメモリセルに流れ込むのが
防止されている。また、上述のことからわかるように、
この実施例によるセルフタイム型バイポーラスタティッ
クRAMにおいては、読み出し電流はSCRメモリセル
を通って流れないことに注意すべきである。
き込み制御用のnpnバイポーラトランジスタQW1、
QW2がオンしているため、定電流源IWRITE0及び定電
流源IWRITE1の電流がSCRメモリセルに流れ込むのが
防止されている。また、上述のことからわかるように、
この実施例によるセルフタイム型バイポーラスタティッ
クRAMにおいては、読み出し電流はSCRメモリセル
を通って流れないことに注意すべきである。
【0042】次に、書き込み時には、npnバイポーラ
トランジスタQW2のベースに供給される読み出し/書
き込み制御信号WRITE1を低レベルにしてこのnp
nバイポーラトランジスタQW2をオフさせるととも
に、npnバイポーラトランジスタQW1のベースに供
給される読み出し/書き込み制御信号WRITE0は高
レベルのままにしてこのnpnバイポーラトランジスタ
QW1をオン状態のままにしておく。この場合、定電流
源IWRITE1の電流はnpnバイポーラトランジスタQC
3、QL2、Q2を通って流れ、その結果、npnバイ
ポーラトランジスタQ2はオンする。一方、定電流源I
WRITE0の電流はnpnバイポーラトランジスタQC1、
QW1を通って流れ、npnバイポーラトランジスタQ
1はオフ状態となる。これによって、記憶ノードN1の
電位は低レベルから高レベルに、また記憶ノードN2の
電位は高レベルから低レベルに変化し、SCRメモリセ
ルに対する書き込みが行われる。
トランジスタQW2のベースに供給される読み出し/書
き込み制御信号WRITE1を低レベルにしてこのnp
nバイポーラトランジスタQW2をオフさせるととも
に、npnバイポーラトランジスタQW1のベースに供
給される読み出し/書き込み制御信号WRITE0は高
レベルのままにしてこのnpnバイポーラトランジスタ
QW1をオン状態のままにしておく。この場合、定電流
源IWRITE1の電流はnpnバイポーラトランジスタQC
3、QL2、Q2を通って流れ、その結果、npnバイ
ポーラトランジスタQ2はオンする。一方、定電流源I
WRITE0の電流はnpnバイポーラトランジスタQC1、
QW1を通って流れ、npnバイポーラトランジスタQ
1はオフ状態となる。これによって、記憶ノードN1の
電位は低レベルから高レベルに、また記憶ノードN2の
電位は高レベルから低レベルに変化し、SCRメモリセ
ルに対する書き込みが行われる。
【0043】上述のように、この実施例によるセルフタ
イム型バイポーラスタティックRAMにおいては、選択
線SL1上の論理振幅を例えば300mV程度と極めて
小さくすることができることから、この選択線SL1の
放電時間は非常に短くすることができる。このため、こ
の実施例によるセルフタイム型バイポーラスタティック
RAMのサイクル時間は、書き込み時間と選択線SL1
の立ち上げ時間との和によってほぼ決定される。そし
て、この選択線SL1の立ち上げ時間は、この選択線S
L1上の論理振幅が小さいことにより非常に短くするこ
とができるので、サイクル時間の大幅な短縮を図ること
ができる。例えば、2k×9ビットのバイポーラスタテ
ィックRAMにおいては、5nsのサイクル時間を容易
に実現することができる。
イム型バイポーラスタティックRAMにおいては、選択
線SL1上の論理振幅を例えば300mV程度と極めて
小さくすることができることから、この選択線SL1の
放電時間は非常に短くすることができる。このため、こ
の実施例によるセルフタイム型バイポーラスタティック
RAMのサイクル時間は、書き込み時間と選択線SL1
の立ち上げ時間との和によってほぼ決定される。そし
て、この選択線SL1の立ち上げ時間は、この選択線S
L1上の論理振幅が小さいことにより非常に短くするこ
とができるので、サイクル時間の大幅な短縮を図ること
ができる。例えば、2k×9ビットのバイポーラスタテ
ィックRAMにおいては、5nsのサイクル時間を容易
に実現することができる。
【0044】図2及び図3は、この実施例によるバイポ
ーラスタティックRAMにおいて好適に用いられるセン
ス増幅器を示す。
ーラスタティックRAMにおいて好適に用いられるセン
ス増幅器を示す。
【0045】図2に示すセンス増幅器は、主として四つ
のnpnバイポーラトランジスタQ11、Q12、Q1
3、Q14及び四つの抵抗R1、R2、R3、R4によ
り構成されている。この場合、npnバイポーラトラン
ジスタQ11のエミッタは定電流源Icoを介して電源電
圧VEEを供給する電源に接続され、そのコレクタは抵抗
R1を介して接地されている。同様に、npnバイポー
ラトランジスタQ12のエミッタは定電流源Icoを介し
て電源電圧VEEを供給する電源に接続され、そのコレク
タは抵抗R2を介して接地されている。Cは容量を示
す。
のnpnバイポーラトランジスタQ11、Q12、Q1
3、Q14及び四つの抵抗R1、R2、R3、R4によ
り構成されている。この場合、npnバイポーラトラン
ジスタQ11のエミッタは定電流源Icoを介して電源電
圧VEEを供給する電源に接続され、そのコレクタは抵抗
R1を介して接地されている。同様に、npnバイポー
ラトランジスタQ12のエミッタは定電流源Icoを介し
て電源電圧VEEを供給する電源に接続され、そのコレク
タは抵抗R2を介して接地されている。Cは容量を示
す。
【0046】また、npnバイポーラトランジスタQ1
3のベースはnpnバイポーラトランジスタQ11のベ
ースに接続され、そのエミッタはnpnバイポーラトラ
ンジスタQ11のエミッタに接続されている。同様に、
npnバイポーラトランジスタQ14のベースはnpn
バイポーラトランジスタQ12のベースに接続され、そ
のエミッタはnpnバイポーラトランジスタQ12のエ
ミッタに接続されている。さらに、npnバイポーラト
ランジスタQ13のベースは抵抗R3を介して接地さ
れ、そのコレクタはnpnバイポーラトランジスタQ1
4のベースに接続されている。同様に、npnバイポー
ラトランジスタQ14のベースは抵抗R4を介して接地
され、そのコレクタはnpnバイポーラトランジスタQ
13のベースに接続されている。
3のベースはnpnバイポーラトランジスタQ11のベ
ースに接続され、そのエミッタはnpnバイポーラトラ
ンジスタQ11のエミッタに接続されている。同様に、
npnバイポーラトランジスタQ14のベースはnpn
バイポーラトランジスタQ12のベースに接続され、そ
のエミッタはnpnバイポーラトランジスタQ12のエ
ミッタに接続されている。さらに、npnバイポーラト
ランジスタQ13のベースは抵抗R3を介して接地さ
れ、そのコレクタはnpnバイポーラトランジスタQ1
4のベースに接続されている。同様に、npnバイポー
ラトランジスタQ14のベースは抵抗R4を介して接地
され、そのコレクタはnpnバイポーラトランジスタQ
13のベースに接続されている。
【0047】この図2に示すセンス増幅器においては、
npnバイポーラトランジスタQ13、Q14及び抵抗
R3、R4により正帰還回路が構成されている。この場
合、この正帰還回路は、npnバイポーラトランジスタ
Q13及び抵抗R3から成るインバータとnpnバイポ
ーラトランジスタQ14及び抵抗R4から成るインバー
タとの二つのインバータの一方の出力を他方の入力に交
差接続した構成を有する。そして、この正帰還回路によ
る正帰還により、npnバイポーラトランジスタQ1
1、Q12のエミッタにおける電圧振幅ΔVE の一部が
抵抗R3、R4にシフトされ、これによってnpnバイ
ポーラトランジスタQ11、Q12のエミッタにおける
電圧振幅ΔVE が実効的に減少する。図2において、こ
の正帰還の例を矢印で示す。
npnバイポーラトランジスタQ13、Q14及び抵抗
R3、R4により正帰還回路が構成されている。この場
合、この正帰還回路は、npnバイポーラトランジスタ
Q13及び抵抗R3から成るインバータとnpnバイポ
ーラトランジスタQ14及び抵抗R4から成るインバー
タとの二つのインバータの一方の出力を他方の入力に交
差接続した構成を有する。そして、この正帰還回路によ
る正帰還により、npnバイポーラトランジスタQ1
1、Q12のエミッタにおける電圧振幅ΔVE の一部が
抵抗R3、R4にシフトされ、これによってnpnバイ
ポーラトランジスタQ11、Q12のエミッタにおける
電圧振幅ΔVE が実効的に減少する。図2において、こ
の正帰還の例を矢印で示す。
【0048】この場合、例えば抵抗R3にシフトされる
電圧は、 ΔVR3={AQ13 /(AQ11 +AQ13 )}・Is ・R3 (1) で表される。ここで、AQ11 、AQ13 はそれぞれnpn
バイポーラトランジスタQ11、Q13のエミッタ面積
である。
電圧は、 ΔVR3={AQ13 /(AQ11 +AQ13 )}・Is ・R3 (1) で表される。ここで、AQ11 、AQ13 はそれぞれnpn
バイポーラトランジスタQ11、Q13のエミッタ面積
である。
【0049】(1) 式より、電圧ΔVR3は、抵抗R13の
抵抗値やnpnバイポーラトランジスタQ13のエミッ
タ面積AQ13 によって容易に調整することができること
がわかる。なお、Is は通常は固定される。
抵抗値やnpnバイポーラトランジスタQ13のエミッ
タ面積AQ13 によって容易に調整することができること
がわかる。なお、Is は通常は固定される。
【0050】一方、npnバイポーラトランジスタQ1
1、Q12のベース−エミッタ間電圧VBEは、Ebers-Mo
llのモデルより導かれる式により、次のように表され
る。 Q11: VBE=VT ln(Ico/Is ) (2) Q12: VBE=VT ln{(Ico+Is )/Is } (3) ここで、VT =kT/q(k:ボルツマン定数、T:絶
対温度、q:電荷素量)である。
1、Q12のベース−エミッタ間電圧VBEは、Ebers-Mo
llのモデルより導かれる式により、次のように表され
る。 Q11: VBE=VT ln(Ico/Is ) (2) Q12: VBE=VT ln{(Ico+Is )/Is } (3) ここで、VT =kT/q(k:ボルツマン定数、T:絶
対温度、q:電荷素量)である。
【0051】これより、npnバイポーラトランジスタ
Q11、Q12間のベース−エミッタ間電圧の差ΔVBE
は次式で表される。
Q11、Q12間のベース−エミッタ間電圧の差ΔVBE
は次式で表される。
【0052】 ΔVBE=VT ln{(Ico+Is )/Is }−VT ln(Ico/Is ) =VT ln{(Ico+Is )/Ico} (4)
【0053】ΔVE は(1) 、(4) 式と次の (5)、 (6)式
とを用いて求めることができる。
とを用いて求めることができる。
【0054】 ΔVBE=ΔVB −ΔVE (5) ΔVB =ΔVR3=ΔVR4 (6) ここで、ΔVB はベース電圧の振幅である。
【0055】原理的にはΔVE を0にすることも可能で
あるが、この状態は不安定であって発振が生じやすいの
で、実際には例えば約5mV程度の余裕を持たせるのが
好ましい。
あるが、この状態は不安定であって発振が生じやすいの
で、実際には例えば約5mV程度の余裕を持たせるのが
好ましい。
【0056】このように、この図2に示すセンス増幅器
によれば、npnバイポーラトランジスタQ11、Q1
2のエミッタにおける電圧振幅ΔVE を小さくすること
ができることにより、この電圧振幅ΔVE により決定さ
れるセンス増幅器のスイッチング時間を短くすることが
できる。これによって、センス増幅器の高速動作化を図
ることができ、バイポーラスタティックRAMのアクセ
ス時間の大幅な短縮を図ることができる。そして、これ
はセンス増幅器の入力容量が大きい場合においても、同
様に言えることである。例えば、センス増幅器の入力容
量が典型的には約50pFである2k×9ビットのバイ
ポーラスタティックRAMにおいては、従来は4nsで
あったアクセス時間を2nsに短縮することができる。
によれば、npnバイポーラトランジスタQ11、Q1
2のエミッタにおける電圧振幅ΔVE を小さくすること
ができることにより、この電圧振幅ΔVE により決定さ
れるセンス増幅器のスイッチング時間を短くすることが
できる。これによって、センス増幅器の高速動作化を図
ることができ、バイポーラスタティックRAMのアクセ
ス時間の大幅な短縮を図ることができる。そして、これ
はセンス増幅器の入力容量が大きい場合においても、同
様に言えることである。例えば、センス増幅器の入力容
量が典型的には約50pFである2k×9ビットのバイ
ポーラスタティックRAMにおいては、従来は4nsで
あったアクセス時間を2nsに短縮することができる。
【0057】しかも、このセンス増幅器の電源電圧は、
ダイオード一個分の電圧降下に相当する電圧程度で足り
る。
ダイオード一個分の電圧降下に相当する電圧程度で足り
る。
【0058】図2に示すセンス増幅器においては、正帰
還を用いていることにより、発振が生じる可能性があ
る。図3に示すセンス増幅器は、正帰還に加えて負帰還
を用いることにより、この発振を防止するようにしたも
のである。
還を用いていることにより、発振が生じる可能性があ
る。図3に示すセンス増幅器は、正帰還に加えて負帰還
を用いることにより、この発振を防止するようにしたも
のである。
【0059】すなわち、図3に示すセンス増幅器は、図
2に示すセンス増幅器にnpnバイポーラトランジスタ
Q15、Q16を付加し、これらのnpnバイポーラト
ランジスタQ15、Q16により負帰還回路を構成した
ものである。この場合、npnバイポーラトランジスタ
Q15のコレクタは抵抗R3に接続され、このnpnバ
イポーラトランジスタQ15のコレクタとエミッタとは
接続されている。同様に、npnバイポーラトランジス
タQ16のコレクタは抵抗R4に接続され、このnpn
バイポーラトランジスタQ16のコレクタとエミッタと
は接続されている。
2に示すセンス増幅器にnpnバイポーラトランジスタ
Q15、Q16を付加し、これらのnpnバイポーラト
ランジスタQ15、Q16により負帰還回路を構成した
ものである。この場合、npnバイポーラトランジスタ
Q15のコレクタは抵抗R3に接続され、このnpnバ
イポーラトランジスタQ15のコレクタとエミッタとは
接続されている。同様に、npnバイポーラトランジス
タQ16のコレクタは抵抗R4に接続され、このnpn
バイポーラトランジスタQ16のコレクタとエミッタと
は接続されている。
【0060】この図3に示すセンス増幅器においては、
図2に示すセンス増幅器におけると同様な、npnバイ
ポーラトランジスタQ13、Q14及び抵抗R3、R4
により構成される正帰還回路による正帰還に加えて、n
pnバイポーラトランジスタQ15、Q16により構成
される負帰還回路により負帰還が行われる。図3におい
て、正帰還の例を実線の矢印で示し、負帰還の例を破線
の矢印で示す。
図2に示すセンス増幅器におけると同様な、npnバイ
ポーラトランジスタQ13、Q14及び抵抗R3、R4
により構成される正帰還回路による正帰還に加えて、n
pnバイポーラトランジスタQ15、Q16により構成
される負帰還回路により負帰還が行われる。図3におい
て、正帰還の例を実線の矢印で示し、負帰還の例を破線
の矢印で示す。
【0061】この場合、例えば抵抗R3にシフトされる
電圧は、 ΔVR3={(AQ13 −AQ15 )/(AQ11 +AQ13 +AQ15 )}・Is ・R3 …… (7) と表される。
電圧は、 ΔVR3={(AQ13 −AQ15 )/(AQ11 +AQ13 +AQ15 )}・Is ・R3 …… (7) と表される。
【0062】この図3に示すセンス増幅器によれば、正
帰還に加えて負帰還を行うようにしていることにより、
図2に示すセンス増幅器と同様な利点に加えて、発振を
有効に防止することができるという利点も得ることがで
きる。これによって、センス増幅器の動作の安定化を図
ることができるとともに、温度補償を行うこともできる
ようになる。
帰還に加えて負帰還を行うようにしていることにより、
図2に示すセンス増幅器と同様な利点に加えて、発振を
有効に防止することができるという利点も得ることがで
きる。これによって、センス増幅器の動作の安定化を図
ることができるとともに、温度補償を行うこともできる
ようになる。
【0063】なお、センス増幅器において正帰還を用い
ることにより誤動作を防止するようにしたMOSスタテ
ィックRAMが特開昭63−128662号公報に提案
されている。
ることにより誤動作を防止するようにしたMOSスタテ
ィックRAMが特開昭63−128662号公報に提案
されている。
【0064】次に、この実施例によるセルフタイム型バ
イポーラスタティックRAMにおける書き込みサイクル
について説明する。
イポーラスタティックRAMにおける書き込みサイクル
について説明する。
【0065】この実施例においては、対称な入力クロッ
クのデューティをオン・チップで制御することにより非
対称な内部クロックが発生され、この内部クロックに基
づいて書き込み動作の制御が行われる。一般に、この制
御には、常時、すなわち読み出し、書き込み及びその他
の可能な機能の実行の間、入力クロックのデューティを
制御する方法と、必要な期間、すなわち書き込み動作を
行う間だけ入力クロックのデューティを制御する方法と
があるが、この実施例においては後者の方法が用いられ
る。
クのデューティをオン・チップで制御することにより非
対称な内部クロックが発生され、この内部クロックに基
づいて書き込み動作の制御が行われる。一般に、この制
御には、常時、すなわち読み出し、書き込み及びその他
の可能な機能の実行の間、入力クロックのデューティを
制御する方法と、必要な期間、すなわち書き込み動作を
行う間だけ入力クロックのデューティを制御する方法と
があるが、この実施例においては後者の方法が用いられ
る。
【0066】図4はこの実施例によるセルフタイム型バ
イポーラスタティックRAMにおける書き込みサイクル
の一例を示す。
イポーラスタティックRAMにおける書き込みサイクル
の一例を示す。
【0067】図4に示すように、この例においては、対
称な入力クロック(図4A)のデューティを制御するこ
とにより、この入力クロックが高レベルにある期間より
も長い、書き込み時間twrite と等しい期間だけ高レベ
ルにある非対称な内部クロック(図4B)が得られる。
そして、この内部クロックの立ち上がりによりアドレス
1がラッチされてこのアドレス1に対して書き込みが行
われ、その後このアドレス1は非選択となり、他のアド
レス、すなわちアドレス2が選択される。
称な入力クロック(図4A)のデューティを制御するこ
とにより、この入力クロックが高レベルにある期間より
も長い、書き込み時間twrite と等しい期間だけ高レベ
ルにある非対称な内部クロック(図4B)が得られる。
そして、この内部クロックの立ち上がりによりアドレス
1がラッチされてこのアドレス1に対して書き込みが行
われ、その後このアドレス1は非選択となり、他のアド
レス、すなわちアドレス2が選択される。
【0068】図5はこの実施例によるセルフタイム型バ
イポーラスタティックRAMにおける書き込みサイクル
の他の例を示す。
イポーラスタティックRAMにおける書き込みサイクル
の他の例を示す。
【0069】図5に示すように、この例においては、対
称な入力クロック(図5A)のデューティを制御するこ
とにより、この入力クロックが高レベルにある期間より
も短い、書き込み時間twrite と等しい期間だけ高レベ
ルにある非対称な内部クロック(図5B)が得られる。
そして、この内部クロックの立ち上がりによりアドレス
1がラッチされてこのアドレス1に対して書き込みが行
われる。
称な入力クロック(図5A)のデューティを制御するこ
とにより、この入力クロックが高レベルにある期間より
も短い、書き込み時間twrite と等しい期間だけ高レベ
ルにある非対称な内部クロック(図5B)が得られる。
そして、この内部クロックの立ち上がりによりアドレス
1がラッチされてこのアドレス1に対して書き込みが行
われる。
【0070】上述の図4に示す例及び図5に示す例のい
ずれにおいても、書き込みサイクルにおける書き込み信
号のタイミングは最適化されており、いずれの場合も最
小サイクル時間は(twrite +tdesel )に等しい。そ
して、最小サイクル時間は大幅に短縮されている。しか
も、図4及び図5からわかるように、ラッチ信号として
の内部クロックが立ち上がる瞬間には前のアドレスは完
全に非選択状態になっていることから、アクセス時間の
増大は生じない。
ずれにおいても、書き込みサイクルにおける書き込み信
号のタイミングは最適化されており、いずれの場合も最
小サイクル時間は(twrite +tdesel )に等しい。そ
して、最小サイクル時間は大幅に短縮されている。しか
も、図4及び図5からわかるように、ラッチ信号として
の内部クロックが立ち上がる瞬間には前のアドレスは完
全に非選択状態になっていることから、アクセス時間の
増大は生じない。
【0071】図6はこの実施例によるセルフタイム型バ
イポーラスタティックRAMにおいて上述のような書き
込みサイクルを実現するための回路構成を示す。
イポーラスタティックRAMにおいて上述のような書き
込みサイクルを実現するための回路構成を示す。
【0072】図6において、クロック発生回路1から対
称なクロックが発生され、このクロックがクロックバッ
ファ回路2に入力される。そして、このクロックバッフ
ァ回路2において、図示省略した制御回路から供給され
るクロック制御信号に応じて入力クロックのデューティ
が制御され、非対称な内部クロックがこのクロックバッ
ファ回路2から出力される。このクロックバッファ回路
2から出力される非対称な内部クロックは、ラッチ信号
としてラッチ回路3に供給される。そして、このラッチ
信号としての内部クロックが高レベルにある期間、メモ
リセルアレイ4の書き込みを行うべきメモリセルに対応
するアドレスがラッチされる。
称なクロックが発生され、このクロックがクロックバッ
ファ回路2に入力される。そして、このクロックバッフ
ァ回路2において、図示省略した制御回路から供給され
るクロック制御信号に応じて入力クロックのデューティ
が制御され、非対称な内部クロックがこのクロックバッ
ファ回路2から出力される。このクロックバッファ回路
2から出力される非対称な内部クロックは、ラッチ信号
としてラッチ回路3に供給される。そして、このラッチ
信号としての内部クロックが高レベルにある期間、メモ
リセルアレイ4の書き込みを行うべきメモリセルに対応
するアドレスがラッチされる。
【0073】一方、クロックバッファ回路2から出力さ
れる内部クロックはANDゲート5の一方の入力に供給
される。また、このANDゲート5の他方の入力には、
書き込み信号Weが供給される。この結果、このAND
ゲート5からは、クロックバッファ回路2から出力され
る内部クロックが高レベルにある期間と等しい期間だけ
高レベルにある書き込み信号Weが出力される。そし
て、この書き込み信号Weにより、上述のようにしてラ
ッチ信号によりラッチ回路3にラッチされたアドレスを
有するメモリセルに対して書き込みが行われる。
れる内部クロックはANDゲート5の一方の入力に供給
される。また、このANDゲート5の他方の入力には、
書き込み信号Weが供給される。この結果、このAND
ゲート5からは、クロックバッファ回路2から出力され
る内部クロックが高レベルにある期間と等しい期間だけ
高レベルにある書き込み信号Weが出力される。そし
て、この書き込み信号Weにより、上述のようにしてラ
ッチ信号によりラッチ回路3にラッチされたアドレスを
有するメモリセルに対して書き込みが行われる。
【0074】なお、ラッチ回路6はメモリセルアレイ4
から読み出されるデータをラッチするために用いられる
ものである。
から読み出されるデータをラッチするために用いられる
ものである。
【0075】図7は上述のクロックバッファ回路2の具
体的な構成例を示す。
体的な構成例を示す。
【0076】図7に示すように、このクロックバッファ
回路は、npnバイポーラトランジスタQ21、Q2
2、Q23、Q24と抵抗R11、R12とにより構成
され、基本的にはクロック発生回路である。この場合、
npnバイポーラトランジスタQ21、Q22のエミッ
タに定電流源Is1が接続されている。また、npnバイ
ポーラトランジスタQ21のコレクタはnpnバイポー
ラトランジスタQ23、Q24のエミッタに接続され、
npnバイポーラトランジスタQ22のコレクタはnp
nバイポーラトランジスタQ24のコレクタに接続され
ている。
回路は、npnバイポーラトランジスタQ21、Q2
2、Q23、Q24と抵抗R11、R12とにより構成
され、基本的にはクロック発生回路である。この場合、
npnバイポーラトランジスタQ21、Q22のエミッ
タに定電流源Is1が接続されている。また、npnバイ
ポーラトランジスタQ21のコレクタはnpnバイポー
ラトランジスタQ23、Q24のエミッタに接続され、
npnバイポーラトランジスタQ22のコレクタはnp
nバイポーラトランジスタQ24のコレクタに接続され
ている。
【0077】このように構成された図7に示すクロック
バッファ回路においては、上述のクロック発生回路1か
ら発生された対称なクロックがnpnバイポーラトラン
ジスタQ23、Q24のベースに供給され、npnバイ
ポーラトランジスタQ21、Q22のベースに供給され
るクロック制御信号に応じて、npnバイポーラトラン
ジスタQ23、Q24のコレクタから所望のデューティ
を有する非対称な内部クロックCLKH(高レベル)及
びCLKL(低レベル)が出力される。
バッファ回路においては、上述のクロック発生回路1か
ら発生された対称なクロックがnpnバイポーラトラン
ジスタQ23、Q24のベースに供給され、npnバイ
ポーラトランジスタQ21、Q22のベースに供給され
るクロック制御信号に応じて、npnバイポーラトラン
ジスタQ23、Q24のコレクタから所望のデューティ
を有する非対称な内部クロックCLKH(高レベル)及
びCLKL(低レベル)が出力される。
【0078】なお、この図7に示すクロックバッファ回
路は、上述と逆のモードで使用することもできる。すな
わち、CLKHを高レベルとする代わりにCLKLを高
レベルにするようにしてもよい。
路は、上述と逆のモードで使用することもできる。すな
わち、CLKHを高レベルとする代わりにCLKLを高
レベルにするようにしてもよい。
【0079】以上のように、この実施例によれば、必要
な期間だけ、すなわち書き込みを行う間だけアドレスを
ラッチしてこのアドレスに対して書き込みを行うように
していることにより、最小サイクル時間の大幅な短縮を
図ることができる。例えば、典型的には書き込み時間が
3nsであり、アドレス非選択時間が1nsである4k
×4ビットのセルフタイム型バイポーラスタティックR
AMにおいては、この実施例による手法を用いない場合
の最小サイクル時間は6nsであるのに対し、この実施
例による手法を用いた場合の最小サイクル時間は4ns
となり、2nsも最小サイクル時間を短縮することがで
きる。しかも、アクセス時間の増大も生じない。
な期間だけ、すなわち書き込みを行う間だけアドレスを
ラッチしてこのアドレスに対して書き込みを行うように
していることにより、最小サイクル時間の大幅な短縮を
図ることができる。例えば、典型的には書き込み時間が
3nsであり、アドレス非選択時間が1nsである4k
×4ビットのセルフタイム型バイポーラスタティックR
AMにおいては、この実施例による手法を用いない場合
の最小サイクル時間は6nsであるのに対し、この実施
例による手法を用いた場合の最小サイクル時間は4ns
となり、2nsも最小サイクル時間を短縮することがで
きる。しかも、アクセス時間の増大も生じない。
【0080】また、クロック発生回路1から発生される
対称なクロックのデューティの制御による非対称な内部
クロックの発生はオン・チップで行われるため、チップ
外部に設けられた回路によりこの内部クロックを発生さ
せる場合に比べて、内部クロックを高精度にしかも簡単
に発生させることができる。
対称なクロックのデューティの制御による非対称な内部
クロックの発生はオン・チップで行われるため、チップ
外部に設けられた回路によりこの内部クロックを発生さ
せる場合に比べて、内部クロックを高精度にしかも簡単
に発生させることができる。
【0081】なお、上述のように対称なクロックのデュ
ーティを制御して非対称な内部クロックを発生させるた
めの回路としては、図8に示すようなアドレス/データ
ラッチ回路を用いてもよい。
ーティを制御して非対称な内部クロックを発生させるた
めの回路としては、図8に示すようなアドレス/データ
ラッチ回路を用いてもよい。
【0082】図8に示すように、このアドレス/データ
ラッチ回路は、基本的には、図7に示すクロックバッフ
ァ回路にnpnバイポーラトランジスタQ25、Q2
6、QCを付加したものである。ここで、npnバイポ
ーラトランジスタQ22、QCのコレクタはnpnバイ
ポーラトランジスタQ25、Q26のエミッタに接続さ
れている。また、これらのnpnバイポーラトランジス
タQ22、QCのエミッタ同士及びコレクタ同士はそれ
ぞれ接続されている。さらに、npnバイポーラトラン
ジスタQ25のベース及びnpnバイポーラトランジス
タQ26のコレクタはnpnバイポーラトランジスタQ
23のコレクタに接続され、npnバイポーラトランジ
スタQ25のコレクタ及びnpnバイポーラトランジス
タQ26のベースはnpnバイポーラトランジスタQ2
4のコレクタに接続されている。
ラッチ回路は、基本的には、図7に示すクロックバッフ
ァ回路にnpnバイポーラトランジスタQ25、Q2
6、QCを付加したものである。ここで、npnバイポ
ーラトランジスタQ22、QCのコレクタはnpnバイ
ポーラトランジスタQ25、Q26のエミッタに接続さ
れている。また、これらのnpnバイポーラトランジス
タQ22、QCのエミッタ同士及びコレクタ同士はそれ
ぞれ接続されている。さらに、npnバイポーラトラン
ジスタQ25のベース及びnpnバイポーラトランジス
タQ26のコレクタはnpnバイポーラトランジスタQ
23のコレクタに接続され、npnバイポーラトランジ
スタQ25のコレクタ及びnpnバイポーラトランジス
タQ26のベースはnpnバイポーラトランジスタQ2
4のコレクタに接続されている。
【0083】このように構成された図8に示すアドレス
/データラッチ回路においては、npnバイポーラトラ
ンジスタQ21、Q22のベースに対称なクロックが供
給されるとともに、npnバイポーラトランジスタQ2
3、Q24のベースにラッチ信号が供給され、npnバ
イポーラトランジスタQCのベースに供給されるクロッ
ク制御信号に応じて、npnバイポーラトランジスタQ
23、Q24のコレクタからデータOUT0(低レベ
ル)及びOUT1(高レベル)が出力される。
/データラッチ回路においては、npnバイポーラトラ
ンジスタQ21、Q22のベースに対称なクロックが供
給されるとともに、npnバイポーラトランジスタQ2
3、Q24のベースにラッチ信号が供給され、npnバ
イポーラトランジスタQCのベースに供給されるクロッ
ク制御信号に応じて、npnバイポーラトランジスタQ
23、Q24のコレクタからデータOUT0(低レベ
ル)及びOUT1(高レベル)が出力される。
【0084】なお、この図8に示すアドレス/データラ
ッチ回路も、上述と逆のモードで使用することができ
る。すなわち、データOUT1を高レベルとする代わり
にデータOUT0を高レベルにするようにしてもよい。
ただし、この場合には、npnバイポーラトランジスタ
QCのコレクタをnpnバイポーラトランジスタQ21
のコレクタに接続する必要がある。
ッチ回路も、上述と逆のモードで使用することができ
る。すなわち、データOUT1を高レベルとする代わり
にデータOUT0を高レベルにするようにしてもよい。
ただし、この場合には、npnバイポーラトランジスタ
QCのコレクタをnpnバイポーラトランジスタQ21
のコレクタに接続する必要がある。
【0085】図9はこの実施例によるセルフタイム型バ
イポーラスタティックRAMにおいて選択線の放電を行
うために好適に用いられるクロック同期放電回路を示
す。ここで、この同期クロック放電回路は各選択線に対
して設けられる。従って、この実施例によるセルフタイ
ム型バイポーラスタティックRAMが128本の選択線
を有する2k×9ビットのものである場合には、このク
ロック同期放電回路は128個設けられる。
イポーラスタティックRAMにおいて選択線の放電を行
うために好適に用いられるクロック同期放電回路を示
す。ここで、この同期クロック放電回路は各選択線に対
して設けられる。従って、この実施例によるセルフタイ
ム型バイポーラスタティックRAMが128本の選択線
を有する2k×9ビットのものである場合には、このク
ロック同期放電回路は128個設けられる。
【0086】図9において、npnバイポーラトランジ
スタQ31のベースに、図示省略した選択線選択用のデ
コーダ(ロウデコーダ)の出力、すなわち選択線の選択
信号が入力されるようになっている。このnpnバイポ
ーラトランジスタQ31のコレクタは抵抗R21を介し
て接地されている。一方、npnバイポーラトランジス
タQ32、Q33により比較回路が構成され、この比較
回路の入力、すなわちnpnバイポーラトランジスタQ
32、Q33のベースにクロック(CLK1、CLK
0)が入力されるようになっている。ここで、npnバ
イポーラトランジスタQ32のコレクタはnpnバイポ
ーラトランジスタQ31のエミッタに接続されている。
また、npnバイポーラトランジスタQ32、Q33の
エミッタは定電流源ICLOCK を介して、電源電圧VEEを
供給する電源に接続されている。なお、npnバイポー
ラトランジスタQ31のエミッタは、図示省略した他の
クロック同期放電回路における同様なnpnバイポーラ
トランジスタのエミッタとECL接続されている(図9
においてこのECL接続を破線で示す)。
スタQ31のベースに、図示省略した選択線選択用のデ
コーダ(ロウデコーダ)の出力、すなわち選択線の選択
信号が入力されるようになっている。このnpnバイポ
ーラトランジスタQ31のコレクタは抵抗R21を介し
て接地されている。一方、npnバイポーラトランジス
タQ32、Q33により比較回路が構成され、この比較
回路の入力、すなわちnpnバイポーラトランジスタQ
32、Q33のベースにクロック(CLK1、CLK
0)が入力されるようになっている。ここで、npnバ
イポーラトランジスタQ32のコレクタはnpnバイポ
ーラトランジスタQ31のエミッタに接続されている。
また、npnバイポーラトランジスタQ32、Q33の
エミッタは定電流源ICLOCK を介して、電源電圧VEEを
供給する電源に接続されている。なお、npnバイポー
ラトランジスタQ31のエミッタは、図示省略した他の
クロック同期放電回路における同様なnpnバイポーラ
トランジスタのエミッタとECL接続されている(図9
においてこのECL接続を破線で示す)。
【0087】また、npnバイポーラトランジスタQ3
3のコレクタはnpnバイポーラトランジスタQ34の
エミッタに接続されている。ここで、このnpnバイポ
ーラトランジスタQ34のエミッタは、図示省略した他
のクロック同期放電回路における同様なnpnバイポー
ラトランジスタのエミッタとECL接続されている。ま
た、このnpnバイポーラトランジスタQ34のコレク
タはnpnバイポーラトランジスタQ31のコレクタに
接続されている。
3のコレクタはnpnバイポーラトランジスタQ34の
エミッタに接続されている。ここで、このnpnバイポ
ーラトランジスタQ34のエミッタは、図示省略した他
のクロック同期放電回路における同様なnpnバイポー
ラトランジスタのエミッタとECL接続されている。ま
た、このnpnバイポーラトランジスタQ34のコレク
タはnpnバイポーラトランジスタQ31のコレクタに
接続されている。
【0088】一方、npnバイポーラトランジスタQ3
5、Q36及び抵抗R22によりインバータ回路が構成
されている。ここで、npnバイポーラトランジスタQ
35のコレクタは抵抗R22を介して接地され、npn
バイポーラトランジスタQ36のコレクタは接地されて
いる。また、npnバイポーラトランジスタQ35のベ
ースはnpnバイポーラトランジスタQ31のコレクタ
及びnpnバイポーラトランジスタQ34のコレクタに
接続されている。一方、npnバイポーラトランジスタ
Q36のベースには所定の基準電圧VDREFが印加され
る。また、npnバイポーラトランジスタQ35、Q3
6のエミッタは、定電流源を構成するnpnバイポーラ
トランジスタQB及び抵抗RBを介して、電源電圧VEE
を供給する電源に接続されている。このnpnバイポー
ラトランジスタQBのベースには所定の電圧VBGが印加
される。
5、Q36及び抵抗R22によりインバータ回路が構成
されている。ここで、npnバイポーラトランジスタQ
35のコレクタは抵抗R22を介して接地され、npn
バイポーラトランジスタQ36のコレクタは接地されて
いる。また、npnバイポーラトランジスタQ35のベ
ースはnpnバイポーラトランジスタQ31のコレクタ
及びnpnバイポーラトランジスタQ34のコレクタに
接続されている。一方、npnバイポーラトランジスタ
Q36のベースには所定の基準電圧VDREFが印加され
る。また、npnバイポーラトランジスタQ35、Q3
6のエミッタは、定電流源を構成するnpnバイポーラ
トランジスタQB及び抵抗RBを介して、電源電圧VEE
を供給する電源に接続されている。このnpnバイポー
ラトランジスタQBのベースには所定の電圧VBGが印加
される。
【0089】npnバイポーラトランジスタQ35のコ
レクタ、すなわちnpnバイポーラトランジスタQ3
5、Q36及び抵抗R22により構成されるインバータ
回路の出力端子は、npnバイポーラトランジスタQ3
7のベースに接続されている。このnpnバイポーラト
ランジスタQ37のコレクタは接地され、そのエミッタ
はnpnバイポーラトランジスタQ34のベース及びn
pnバイポーラトランジスタQ38のベースに接続され
ている。ここで、このnpnバイポーラトランジスタQ
38のベース・コレクタ間は接続されている。また、こ
のnpnバイポーラトランジスタQ38のエミッタには
抵抗R23を介して定電流源IKEEPが接続されている。
ここで、この抵抗R23の一端は、図示省略した他のク
ロック同期放電回路における同様な抵抗の一端と接続さ
れている(図9においてこの接続を破線で示す)。
レクタ、すなわちnpnバイポーラトランジスタQ3
5、Q36及び抵抗R22により構成されるインバータ
回路の出力端子は、npnバイポーラトランジスタQ3
7のベースに接続されている。このnpnバイポーラト
ランジスタQ37のコレクタは接地され、そのエミッタ
はnpnバイポーラトランジスタQ34のベース及びn
pnバイポーラトランジスタQ38のベースに接続され
ている。ここで、このnpnバイポーラトランジスタQ
38のベース・コレクタ間は接続されている。また、こ
のnpnバイポーラトランジスタQ38のエミッタには
抵抗R23を介して定電流源IKEEPが接続されている。
ここで、この抵抗R23の一端は、図示省略した他のク
ロック同期放電回路における同様な抵抗の一端と接続さ
れている(図9においてこの接続を破線で示す)。
【0090】npnバイポーラトランジスタQ38のエ
ミッタは、放電制御用のnpnバイポーラトランジスタ
QDのベースに接続されている。また、このnpnバイ
ポーラトランジスタQDのエミッタには放電用の定電流
源IDIS が接続されている。ここで、このnpnバイポ
ーラトランジスタQDのエミッタは、図示省略した他の
クロック同期放電回路における同様なnpnバイポーラ
トランジスタのエミッタとECL接続されている。ま
た、このnpnバイポーラトランジスタQDのコレクタ
は、放電を行うべき選択線に接続されている。この選択
線には多数のメモリセルが接続されているが、図9にお
いては、それらのうちの一つだけが示されている。
ミッタは、放電制御用のnpnバイポーラトランジスタ
QDのベースに接続されている。また、このnpnバイ
ポーラトランジスタQDのエミッタには放電用の定電流
源IDIS が接続されている。ここで、このnpnバイポ
ーラトランジスタQDのエミッタは、図示省略した他の
クロック同期放電回路における同様なnpnバイポーラ
トランジスタのエミッタとECL接続されている。ま
た、このnpnバイポーラトランジスタQDのコレクタ
は、放電を行うべき選択線に接続されている。この選択
線には多数のメモリセルが接続されているが、図9にお
いては、それらのうちの一つだけが示されている。
【0091】次に、上述のように構成されたクロック同
期放電回路の動作を図10に示すタイミングチャートを
参照しながら説明する。ここでは、図1における選択線
SL1、SL2の放電を行う場合について説明する。
期放電回路の動作を図10に示すタイミングチャートを
参照しながら説明する。ここでは、図1における選択線
SL1、SL2の放電を行う場合について説明する。
【0092】この場合、npnバイポーラトランジスタ
Q32、Q33により構成される比較回路の入力には、
図10Aに示すようなクロックが供給される。まず、図
9及び図10に示すように、npnバイポーラトランジ
スタQ31のベースに高レベルの選択信号が供給されて
例えば選択線SL1がラッチされた状態(図10B参
照)においてクロックの半サイクルにおけるクロックC
LK1が高レベルになることにより、比較回路を構成す
る一方のnpnバイポーラトランジスタQ32はオン状
態、他方のnpnバイポーラトランジスタQ33はオフ
状態になる。そして、npnバイポーラトランジスタQ
32、Q31及び抵抗R21を通って電流ICLOCK が流
れる。
Q32、Q33により構成される比較回路の入力には、
図10Aに示すようなクロックが供給される。まず、図
9及び図10に示すように、npnバイポーラトランジ
スタQ31のベースに高レベルの選択信号が供給されて
例えば選択線SL1がラッチされた状態(図10B参
照)においてクロックの半サイクルにおけるクロックC
LK1が高レベルになることにより、比較回路を構成す
る一方のnpnバイポーラトランジスタQ32はオン状
態、他方のnpnバイポーラトランジスタQ33はオフ
状態になる。そして、npnバイポーラトランジスタQ
32、Q31及び抵抗R21を通って電流ICLOCK が流
れる。
【0093】上述のように抵抗R21を電流ICLOCK が
流れることによりこの抵抗R21で電圧降下が生じる結
果、npnバイポーラトランジスタQ35のベースの電
位は低レベルになり、従ってこのnpnバイポーラトラ
ンジスタQ35はオフ状態になる。すると、このnpn
バイポーラトランジスタQ35のコレクタ、すなわちn
pnバイポーラトランジスタQ35、Q36及び抵抗R
22により構成されるインバータ回路の出力は高レベル
になる。そして、この高レベルの出力がnpnバイポー
ラトランジスタQ37のベースに供給されてこのnpn
バイポーラトランジスタQ37はオン状態になる。これ
と同時に、npnバイポーラトランジスタQ38もオン
状態になる。これによって、放電制御用のnpnバイポ
ーラトランジスタQDのベースの電位が高レベルにな
り、このnpnバイポーラトランジスタQDもオン状態
になる。この結果、このnpnバイポーラトランジスタ
QDを通って選択線SL1に放電電流IDIS が流れ、こ
の選択線SL1の放電が行われる(図10C参照)。
流れることによりこの抵抗R21で電圧降下が生じる結
果、npnバイポーラトランジスタQ35のベースの電
位は低レベルになり、従ってこのnpnバイポーラトラ
ンジスタQ35はオフ状態になる。すると、このnpn
バイポーラトランジスタQ35のコレクタ、すなわちn
pnバイポーラトランジスタQ35、Q36及び抵抗R
22により構成されるインバータ回路の出力は高レベル
になる。そして、この高レベルの出力がnpnバイポー
ラトランジスタQ37のベースに供給されてこのnpn
バイポーラトランジスタQ37はオン状態になる。これ
と同時に、npnバイポーラトランジスタQ38もオン
状態になる。これによって、放電制御用のnpnバイポ
ーラトランジスタQDのベースの電位が高レベルにな
り、このnpnバイポーラトランジスタQDもオン状態
になる。この結果、このnpnバイポーラトランジスタ
QDを通って選択線SL1に放電電流IDIS が流れ、こ
の選択線SL1の放電が行われる(図10C参照)。
【0094】次に、後半の半サイクルにおいてクロック
CKL0が高レベル、クロックCKL1が低レベルにな
ると、npnバイポーラトランジスタQ32はオフ状
態、npnバイポーラトランジスタQ33はオン状態に
なる。一方、npnバイポーラトランジスタQ34のベ
ースの電位は高レベルにラッチされていてこのnpnバ
イポーラトランジスタQ34はオン状態を保持してい
る。この結果、npnバイポーラトランジスタQ33、
Q34及び抵抗R21を通って電流ICLOCK が流れる。
これによって、後半の半サイクルにおいても、放電制御
用のnpnバイポーラトランジスタQDのオン状態が保
持され、選択線SL1に放電電流IDIS が流れ続ける。
そして、この放電電流IDIS により選択線SL1の放電
が高速で行われる。
CKL0が高レベル、クロックCKL1が低レベルにな
ると、npnバイポーラトランジスタQ32はオフ状
態、npnバイポーラトランジスタQ33はオン状態に
なる。一方、npnバイポーラトランジスタQ34のベ
ースの電位は高レベルにラッチされていてこのnpnバ
イポーラトランジスタQ34はオン状態を保持してい
る。この結果、npnバイポーラトランジスタQ33、
Q34及び抵抗R21を通って電流ICLOCK が流れる。
これによって、後半の半サイクルにおいても、放電制御
用のnpnバイポーラトランジスタQDのオン状態が保
持され、選択線SL1に放電電流IDIS が流れ続ける。
そして、この放電電流IDIS により選択線SL1の放電
が高速で行われる。
【0095】選択線SL2の放電は、クロックの次のサ
イクルにおいて、上述と同様にして行われる(図10D
参照)。
イクルにおいて、上述と同様にして行われる(図10D
参照)。
【0096】なお、定電流源IKEEPは、放電を行うべき
選択線が選択されている時に、この選択線に対するクロ
ック同期放電回路におけるnpnバイポーラトランジス
タQDだけがそのベースの電位が高レベルになっていて
オン状態にあり、他の全てのクロック同期放電回路にお
ける同様なnpnバイポーラトランジスタはそのベース
の電位が低レベルになっていてオフ状態にあるようにす
る役割を果たす。
選択線が選択されている時に、この選択線に対するクロ
ック同期放電回路におけるnpnバイポーラトランジス
タQDだけがそのベースの電位が高レベルになっていて
オン状態にあり、他の全てのクロック同期放電回路にお
ける同様なnpnバイポーラトランジスタはそのベース
の電位が低レベルになっていてオフ状態にあるようにす
る役割を果たす。
【0097】以上のように、この実施例によるクロック
同期放電回路によれば、選択線の放電を高速で行うこと
ができる。この場合、例えば図15に示す従来の放電回
路のように容量、特に、大きな容量は不要である。ま
た、クロックに同期して選択線の放電を行っているの
で、原理的にサイクル時間を固定することができる。そ
して、選択線間での放電電流の切り換えは高速で行うこ
とができるので、図15に示す従来の放電回路に比べて
ターンオーバ時間は極めて短く、従ってサイクル時間を
短縮することができる。また、大きな容量を用いた放電
回路においては、製造プロセス上のパラメータによりサ
イクル時間に影響が生じるおそれがあるのに対して、こ
の実施例によるクロック同期放電回路によれば、このよ
うなおそれはない。
同期放電回路によれば、選択線の放電を高速で行うこと
ができる。この場合、例えば図15に示す従来の放電回
路のように容量、特に、大きな容量は不要である。ま
た、クロックに同期して選択線の放電を行っているの
で、原理的にサイクル時間を固定することができる。そ
して、選択線間での放電電流の切り換えは高速で行うこ
とができるので、図15に示す従来の放電回路に比べて
ターンオーバ時間は極めて短く、従ってサイクル時間を
短縮することができる。また、大きな容量を用いた放電
回路においては、製造プロセス上のパラメータによりサ
イクル時間に影響が生じるおそれがあるのに対して、こ
の実施例によるクロック同期放電回路によれば、このよ
うなおそれはない。
【0098】なお、上述の図9に示すクロック同期放電
回路においては、npnバイポーラトランジスタだけを
用いているが、図11に示すように、インバータ回路の
部分にpnpバイポーラトランジスタQ39を用いてク
ロック同期放電回路を構成することもできる。なお、図
11中、Is2は定電流源、VREF は所定の基準電圧を示
す。
回路においては、npnバイポーラトランジスタだけを
用いているが、図11に示すように、インバータ回路の
部分にpnpバイポーラトランジスタQ39を用いてク
ロック同期放電回路を構成することもできる。なお、図
11中、Is2は定電流源、VREF は所定の基準電圧を示
す。
【0099】この図11に示すクロック同期放電回路に
よれば、図9に示すクロック同期放電回路に比べて、イ
ンバータ回路の構成を簡単化することができるととも
に、必要な定電流源の数が一つ少なくて済むという利点
を得ることができる。
よれば、図9に示すクロック同期放電回路に比べて、イ
ンバータ回路の構成を簡単化することができるととも
に、必要な定電流源の数が一つ少なくて済むという利点
を得ることができる。
【0100】なお、上述の図9に示すクロック同期放電
回路は、最後に選択された選択線がどの選択線であるか
を示すデータの記憶機能を有すると考えられるが、この
データは、選択線の放電の制御に用いられるクロックに
より読み出すことができる。この場合、このクロックの
代わりに、必要な大きさのデューティを有する制御パル
スを用いれば、必要なだけ長い期間このデータの記憶を
行うことができる。
回路は、最後に選択された選択線がどの選択線であるか
を示すデータの記憶機能を有すると考えられるが、この
データは、選択線の放電の制御に用いられるクロックに
より読み出すことができる。この場合、このクロックの
代わりに、必要な大きさのデューティを有する制御パル
スを用いれば、必要なだけ長い期間このデータの記憶を
行うことができる。
【0101】上述の記憶機能はアドレスラッチ回路に適
用することもできる。また、この記憶機能は押しボタン
用のチャタ防止回路に適用することもできる。
用することもできる。また、この記憶機能は押しボタン
用のチャタ防止回路に適用することもできる。
【0102】以上、この発明の一実施例につき具体的に
説明したが、この発明は、上述の実施例に限定されるも
のではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形
が可能である。
説明したが、この発明は、上述の実施例に限定されるも
のではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形
が可能である。
【0103】例えば、上述の実施例においては、選択線
によりメモリセルの選択を行うセルフタイム型バイポー
ラスタティックRAMにおける選択線の放電を行うため
にこの発明によるクロック同期放電回路を適用した場合
について説明したが、この発明によるクロック同期放電
回路は、上側ワード線及び下側ワード線によりメモリセ
ルの選択を行う従来のセルフタイム型バイポーラスタテ
ィックRAMにおいてこれらのワード線の放電を行う場
合に適用することも可能である。さらに、この発明によ
るクロック同期放電回路は、セルフタイム型バイポーラ
スタティックRAMにおけるビット線の放電を行う場合
に適用することも可能である。
によりメモリセルの選択を行うセルフタイム型バイポー
ラスタティックRAMにおける選択線の放電を行うため
にこの発明によるクロック同期放電回路を適用した場合
について説明したが、この発明によるクロック同期放電
回路は、上側ワード線及び下側ワード線によりメモリセ
ルの選択を行う従来のセルフタイム型バイポーラスタテ
ィックRAMにおいてこれらのワード線の放電を行う場
合に適用することも可能である。さらに、この発明によ
るクロック同期放電回路は、セルフタイム型バイポーラ
スタティックRAMにおけるビット線の放電を行う場合
に適用することも可能である。
【0104】また、この発明によるクロック同期放電回
路は、ダイオードクランプ型SCRメモリセルやショッ
トキーバリアダイオード(SBD)ダイオードクランプ
型SCRメモリセルは勿論、SCRメモリセル以外のメ
モリセル、例えばSBDクランプ型メモリセルや抵抗負
荷型メモリセルなどを用いたセルフタイム型バイポーラ
スタティックRAMにおいてワード線やビット線の放電
を行う場合に適用することも可能である。
路は、ダイオードクランプ型SCRメモリセルやショッ
トキーバリアダイオード(SBD)ダイオードクランプ
型SCRメモリセルは勿論、SCRメモリセル以外のメ
モリセル、例えばSBDクランプ型メモリセルや抵抗負
荷型メモリセルなどを用いたセルフタイム型バイポーラ
スタティックRAMにおいてワード線やビット線の放電
を行う場合に適用することも可能である。
【0105】なお、上述の実施例によるセルフタイム型
バイポーラスタティックRAMにおいては、各SCRメ
モリセルに対して前置センス増幅器が設けられているこ
とから、メモリセル一個当たりの占有面積は実質的に増
大する。このことは、バイポーラスタティックRAMの
集積度が32kビット程度までは特に問題とならない
が、集積度をより大きくする場合には不利である。この
問題は、SCRメモリセルを図12に示すような回路構
成とすることにより解決することが可能である。すなわ
ち、図12に示すように、図1に示すバイポーラスタテ
ィックRAMにおけるnpnバイポーラトランジスタQ
S1、Q1をマルチエミッタ型のnpnバイポーラトラ
ンジスタQ1として一体化するとともに、npnバイポ
ーラトランジスタQS2、Q2もマルチエミッタ型のn
pnバイポーラトランジスタQ2として一体化すること
により、SCRメモリセルを構成するトランジスタの個
数を2個減らすことが可能となる。これによって、メモ
リセル一個当たりの実質的な占有面積を小さく抑えるこ
とが可能となり、高集積化に有利となる。
バイポーラスタティックRAMにおいては、各SCRメ
モリセルに対して前置センス増幅器が設けられているこ
とから、メモリセル一個当たりの占有面積は実質的に増
大する。このことは、バイポーラスタティックRAMの
集積度が32kビット程度までは特に問題とならない
が、集積度をより大きくする場合には不利である。この
問題は、SCRメモリセルを図12に示すような回路構
成とすることにより解決することが可能である。すなわ
ち、図12に示すように、図1に示すバイポーラスタテ
ィックRAMにおけるnpnバイポーラトランジスタQ
S1、Q1をマルチエミッタ型のnpnバイポーラトラ
ンジスタQ1として一体化するとともに、npnバイポ
ーラトランジスタQS2、Q2もマルチエミッタ型のn
pnバイポーラトランジスタQ2として一体化すること
により、SCRメモリセルを構成するトランジスタの個
数を2個減らすことが可能となる。これによって、メモ
リセル一個当たりの実質的な占有面積を小さく抑えるこ
とが可能となり、高集積化に有利となる。
【0106】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
例えばバイポーラスタティックRAMにおいてメモリセ
ルの選択に用いられる配線の放電を高速で行うことがで
き、しかもサイクル時間の増大は生じない。
例えばバイポーラスタティックRAMにおいてメモリセ
ルの選択に用いられる配線の放電を高速で行うことがで
き、しかもサイクル時間の増大は生じない。
【図1】この発明の一実施例によるセルフタイム型バイ
ポーラスタティックRAMを示す回路図である。
ポーラスタティックRAMを示す回路図である。
【図2】この発明の一実施例によるセルフタイム型バイ
ポーラスタティックRAMにおいて好適に用いられるセ
ンス増幅器の一例を示す回路図である。
ポーラスタティックRAMにおいて好適に用いられるセ
ンス増幅器の一例を示す回路図である。
【図3】この発明の一実施例によるセルフタイム型バイ
ポーラスタティックRAMにおいて好適に用いられるセ
ンス増幅器の他の例を示す回路図である。
ポーラスタティックRAMにおいて好適に用いられるセ
ンス増幅器の他の例を示す回路図である。
【図4】この発明の一実施例によるセルフタイム型バイ
ポーラスタティックRAMにおける書き込みサイクルの
一例を説明するためのタイミングチャートである。
ポーラスタティックRAMにおける書き込みサイクルの
一例を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】この発明の一実施例によるセルフタイム型バイ
ポーラスタティックRAMにおける書き込みサイクルの
他の例を説明するためのタイミングチャートである。
ポーラスタティックRAMにおける書き込みサイクルの
他の例を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】この発明の一実施例によるセルフタイム型バイ
ポーラスタティックRAMにおける書き込みサイクルの
実現方法を説明するためのブロック図である。
ポーラスタティックRAMにおける書き込みサイクルの
実現方法を説明するためのブロック図である。
【図7】この発明の一実施例によるセルフタイム型バイ
ポーラスタティックRAMにおいて好適に用いられるク
ロックバッファ回路の一例を示す回路図である。
ポーラスタティックRAMにおいて好適に用いられるク
ロックバッファ回路の一例を示す回路図である。
【図8】この発明の一実施例によるセルフタイム型バイ
ポーラスタティックRAMにおいて対称なクロックから
非対称な内部クロックを発生させるために好適に用いら
れるアドレス/データラッチ回路の一例を示す回路図で
ある。
ポーラスタティックRAMにおいて対称なクロックから
非対称な内部クロックを発生させるために好適に用いら
れるアドレス/データラッチ回路の一例を示す回路図で
ある。
【図9】この発明の一実施例によるセルフタイム型バイ
ポーラスタティックRAMにおいて選択線の放電を行う
ために好適に用いられるクロック同期放電回路の一例を
示す回路図である。
ポーラスタティックRAMにおいて選択線の放電を行う
ために好適に用いられるクロック同期放電回路の一例を
示す回路図である。
【図10】図9に示すクロック同期放電回路の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
明するためのタイミングチャートである。
【図11】この発明の一実施例によるセルフタイム型バ
イポーラスタティックRAMにおいて選択線の放電を行
うために好適に用いられるクロック同期放電回路の他の
例を示す回路図である。
イポーラスタティックRAMにおいて選択線の放電を行
うために好適に用いられるクロック同期放電回路の他の
例を示す回路図である。
【図12】高集積化に適したSCRメモリセルの一例を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図13】従来のバイポーラスタティックRAMにおい
てワード線の放電を行うために用いられる放電回路の一
例を示す回路図である。
てワード線の放電を行うために用いられる放電回路の一
例を示す回路図である。
【図14】図13に示す放電回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
のタイミングチャートである。
【図15】従来のバイポーラスタティックRAMにおい
てワード線の放電を行うために用いられる放電回路の他
の例を示す回路図である。
てワード線の放電を行うために用いられる放電回路の他
の例を示す回路図である。
【図16】図15に示す放電回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
のタイミングチャートである。
【図17】従来のバイポーラスタティックRAMにおい
てワード線の放電を行うために用いられる放電回路のさ
らに他の例を示す回路図である。
てワード線の放電を行うために用いられる放電回路のさ
らに他の例を示す回路図である。
【図18】図16に示す放電回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
のタイミングチャートである。
【符号の説明】 UWL1、UWL2 上側ワード線 LWL1、LWL2 下側ワード線 SL1、SL2 選択線 BL1、BL2 ビット線 RL 読み出し線 Q1、Q2、Q31〜Q38、QD npnバイポーラ
トランジスタ Q3、Q4 pnpバイポーラトランジスタ 1 クロック発生回路 2 クロックバッファ回路 3 ラッチ回路 4 メモリセルアレイ
トランジスタ Q3、Q4 pnpバイポーラトランジスタ 1 クロック発生回路 2 クロックバッファ回路 3 ラッチ回路 4 メモリセルアレイ
Claims (1)
- 【請求項1】 そのコレクタが放電を行うべき配線に接
続され、そのエミッタが第一の定電流源を介して第一の
電源電圧を供給する第一の電源に接続された第一のバイ
ポーラトランジスタと、 そのエミッタが共通に接続され、これらの共通に接続さ
れたエミッタが第二の定電流源を介して上記第一の電源
に接続された第二のバイポーラトランジスタ及び第三の
バイポーラトランジスタにより構成され、その入力にク
ロックが供給される比較回路と、 そのエミッタが上記第二のバイポーラトランジスタのコ
レクタに接続され、そのコレクタが抵抗を介して上記第
一の電源電圧よりも高い第二の電源電圧を供給する第二
の電源に接続され、そのベースに上記配線を選択するた
めの選択信号が供給される第四のバイポーラトランジス
タと、 そのエミッタが上記第三のバイポーラトランジスタのコ
レクタに接続され、そのコレクタが上記第四のバイポー
ラトランジスタの上記コレクタに接続された第五のバイ
ポーラトランジスタと、 上記第四のバイポーラトランジスタの上記コレクタから
の出力が入力として供給され、その出力が上記第一のバ
イポーラトランジスタのベース及び上記第五のバイポー
ラトランジスタのベースに伝達されるインバータ回路と
を有し、 上記クロックに同期して上記第一の定電流源による電流
により上記配線の放電が行われるようにしたクロック同
期放電回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4118338A JPH05291522A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | クロック同期放電回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4118338A JPH05291522A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | クロック同期放電回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05291522A true JPH05291522A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=14734205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4118338A Pending JPH05291522A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | クロック同期放電回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05291522A (ja) |
-
1992
- 1992-04-10 JP JP4118338A patent/JPH05291522A/ja active Pending
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