JPH0529084B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 両端に光学的基準面を設けたフエルールを、片
側に機械的基準面、反対側に結合用孔と摺動部を
設けたハウジングの中心孔に挿入し、プラグ側の
光学的基準面と機械的基準面の段差を設定し、前
記中心孔と同径の孔と片側端面に機械的基準面を
有するストツパを前記摺動部に挿入して、ジヤツ
ク側の光学的基準面と機械的基準面の段差を調整
して前記フエルールを固定する簡単な構造の光固
定減衰器。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、光デバイスの光固定減衰器に関する
ものである。

片側にコネクタアダプタを嵌合するプラグ側の
メイテイングフエイスを有し、反対側にコネクタ
プラグと嵌合するように、ジヤツク側のメイテイ
ングフエイスを有する光固定減衰器において、特
にジヤツク側のメイテイングフエイス条件を満足
する精度の高い光固定減衰器が要求されている。

〔従来の技術〕

従来の光固定減衰器は第２図に示すように、フ
エルール１が整合できる中心孔２−１を有し、そ
の中心孔のジヤツク側即ち、矢印Ａ方向側には、
そこと結合するコネクタ（図示せず）のプラグが
挿入できる段付きの結合用孔２−２を配して、そ
の結合用孔２−２の奥の面を中心孔２−１に対し
て垂直に精密仕上げした機械的基準面２′ｂと、
外周に前記コネクタとの結合用ねじ部２−４を設
け、 プラグ側、即ち矢印Ｂ方向側には、結合する相
手のコネクタ（図示せず）のアダプタが挿入でき
るように中心孔２−１を段付き孔にして、その端
面がジヤツク側の機械的基準面２′ｂに対して所
定の寸法ｆ４になるように、中心孔２−１に対し
て垂直に精密仕上げしたプラグ側の機械的基準面
２ａを設けて、ジヤツク側とプラグ側との細くな
つた部分に止めねじ４用のねじ孔を配したハウジ
ング２′と、 中心に光フアイバを有した円柱の両端を垂直に
研磨し、所定の長さｆ３に精密仕上げを行なつて
光学的基準面１ａと１ｂを設けた前記フエルール
１とを用いる。

そして、フエルール１を前記ハウジング２′の
中心孔２−１に挿入し、プラグ側の光学的基準面
１ａと上記機械的基準面２ａの段差がｆ１の寸法
に、ジヤツク側の光学的基準面１ｂと機械的基準
面２′ｂの段差がｆ２の寸法になるように調整し
て止めねじ４でハウジング２′に固定し、そのプ
ラグ側と結合する前記コネクタに締め付けを行う
袋ナツト５をハウジング２′に組み立てている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

以上説明の従来の光固定減衰器で問題となるの
は、機械的基準面２ａと２′ｂがハウジングによ
り１体となつて構成され、その中心孔に一定の長
さに加工したフエルール１を挿入して固定してい
るため、プラグ側の機械的基準面２ａと光学的基
準面１ａとの段差ｆ１、及びジヤツク側の機械的
基準面２′ｂとの光学的基準面１ｂとの段差ｆ２、
の寸法を同時に満足させるためには、フエルール
１の長さｆ３、ハウジング２′の機械的基準面２
ａと２′ｂとの寸法ｆ４、を非常に精密に仕上げ
ることが重要となり、そのため製作費用アツプの
要因となつている。

本発明は以上のような状況からフエルールの長
さと、ハウジングの機械的基準面の寸法をラフに
しても高性能が確保でき、且つ安価に製作できる
光固定減衰器の提供を目的としたものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点は第１図に示すように、フエルール
１が整合できる中心孔２−１を有した円筒の片側
端面に、前記中心孔２−１に対して垂直な機械的
基準面２ａを設けたプラグおよび、その反対側の
端面より中心孔２−１と同心で、コネクタのプラ
グが挿入できる結合用孔２−２と、その奥にスト
ツパが軸線方向に移動できる摺動部２−３例えば
雌ねじを２段に穿設し、外周端縁にねじ部２−４
を形成したジヤツク側を設けて、中間部に前記フ
エルールを固定する止めねじ４用のねじ孔を穿設
したハウジング２と、 前記中心孔２−１と同径の孔３−１を有した金
具の片側端面に、孔３−１に対して垂直な機械的
基準面２ｂを設け、反対側に前記摺動部２−３に
嵌合する例えば雄ねじを配した前記ストツパ３
と、 両端に光学的基準面１ａと１ｂを設けた前記フ
エルール１と、更に、前記止めねじ４と、袋ナツ
ト５とを組み合わせる本発明の光固定減衰器によ
り解決される。

〔作用〕

即ち本発明においては、光学的基準面１ａと１
ｂを有したフエルール１をハウジング２の中心孔
２−１に挿入し、フエルール１の光学的基準面１
ａとハウジング２の機械的基準面２ａのプラグ側
段差のｆ１の寸法を調整して止めねじ４でフエル
ール１を固定することによりプラグ側の位置精度
が設定でき、その後にハウジング２に挿入したス
トツパ３を回転することにより、摺動部２−３の
雌ねじとストツパ３の雄ねじで機械的基準面２ｂ
が矢印Ａ、又はＢ方向に平行移動することでジヤ
ツク側の光学的基準面１ｂとの段差のｆ２寸法が
容易に微調整できるため、フエルール１の光学的
基準面１ａと１ｂの長さ方向の寸法、及びハウジ
ングの機械的基準面２ａの位置を高精度に仕上げ
る必要がなくなり、調整により光学的基準面と機
械的基準面の位置精度が高く且つ安価な光固定減
衰器ができる。

〔実施例〕

以下図面に示した実施例に基づいて本発明を詳
細に説明する。

第１図は本実施例による光固定減衰器の断面図
である。

図において１は光固定減衰を行うフエルール、
１ａはプラグ側に結合するコネクタのアダプタと
フエルール１との光学的基準面、１ｂはジヤツク
側に結合するコネクタのプラグとフエルール１と
の光学的基準面、２は前記フエルールを保持する
ハウジング、２ａはプラグ側の前記コネクタのア
ダプタとハウジング２との機械的基準面、２ｂは
ジヤツク側の前記コネクタのプラグとハウジング
２との機械的基準面、３はジヤツク側の機械的基
準面２ｂの位置を軸心方向に調整するストツパ、
４はフエルール１をハウジング２に固定する止め
ねじ、５はプラグ側の前記コネクタのアダプタに
締め付ける袋ナツトで構成している。

フエルール１は、一定の光減衰率を有する光フ
アイバを中心に有する円柱の両端面に、光フアイ
バの中心線に対して垂直な光学的基準面１ａと１
ｂを形成したものである。

ハウジング２は、フエルール１が整合できる中
心孔２−１を有した円筒の金属例えばステンレ
ス、銅、黄銅等の丸棒材料より加工し、その中心
孔２−１の矢印Ｂ方向側を段付き状の座ぐり孔に
してその端面を中心孔２−１に垂直に仕上げて機
械的基準面２ａを設けたプラグ側と、その反対側
即ち、矢印Ａ方向の端面より中心孔２−１と同心
の結合用孔２−２と、その奥にストツパが軸線方
向に移動できる摺動部２−３、例えば0.5mmの微
細ピツチで加工した雌ねじの孔とを２段に設け、
その外周にジヤツク側に結合するコネクタを締め
付けるねじ部２−４を配したジヤツク側と、前記
プラグ側とジヤツク側との間の細い部分に止めね
じ４用のねじ孔とを設けた構造である。

ストツパ３は、ハウジング２と同種金属で中心
にハウジング２の中心孔２−１と同径の孔３−１
と、片側に前記結合用孔２−２と遊合する外径で
端面を孔３−１に対して垂直に仕上げた機械的基
準面２ｂと、反対側が前記摺動部２−３に嵌合す
る外径、例えば0.5mmの微細ピツチの雄ねじを設
けている。

そして、前記ハウジング２の摺動部２−３にス
トツパ３を螺入してフエルール１を中心孔２−１
に挿入し、フエルール１の光学的基準面１ａとハ
ウジング２の機械的基準面２ａの段差をｆ１の寸
法に調整して止めねじ４で固定した後に、挿入し
たストツパ３を右又は左回転してねじ嵌合により
その機械的基準面２ｂを矢印Ａ、又はＢ方向に平
行移動し、フエルール１の光学的基準面１ｂと機
械的基準面２ｂの段差をｆ２の寸法に微調整して
接着剤等で固定し、袋ナツト５をプラグ側とジヤ
ツク側との間の細い部分に組み立てることで高性
能の光固定減衰器ができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば極めて簡単
な構成で、フエルールの長さ及びハウジングの機
械的基準面の位置寸法に高精度が不要となり、ス
トツパにより位置関係を容易に調整できる等著し
い経済的及び、信頼性向上の効果が期待でき工業
的には極めて有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による光固定減衰器
を示す断面図、第２図は従来の光固定減衰器を示
す断面図である。 図において、１はフエルール、１ａ，１ｂは光
学的基準面、２はハウジング、２ａ，２ｂは機械
的基準面、２−１は中心孔、２−２は結合用孔、
２−３は摺動部、２−４はねじ部、３はストツ
パ、３−１は孔、４は止めねじ、５は袋ナツト、
示す。

【特許請求の範囲】

１ 中央部分に給電用絶縁電線等を配置すると共
に、その外周側を抗張力体で補強し、光フアイバ
心線の周囲に、順次、抗張力層、緩衝層、補強層
を施した複数の光フアイバコードを前記抗張力体
の外側面に給電用の他の絶縁電線と共に所定のピ
ツチで螺線状に巻回し、最外側がプラスチツクシ
ースで被覆されていることを特徴とする水中機器
用光フアイバケーブル。