JPH05290108A - コマンド入力方法および装置 - Google Patents

コマンド入力方法および装置

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JPH05290108A
JPH05290108A JP4116907A JP11690792A JPH05290108A JP H05290108 A JPH05290108 A JP H05290108A JP 4116907 A JP4116907 A JP 4116907A JP 11690792 A JP11690792 A JP 11690792A JP H05290108 A JPH05290108 A JP H05290108A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】CADシステムの動作中任意にしかも容易に種
々のコマンドに対応するコマンドデータの指定・変更を
行うことができ、コマンドの切換も容易に行うことがで
きるようにして、オペレータの操作を簡略化する。 【構成】データ表示制御部13は、コマンド入力処理部
12より与えられるコマンドの選択情報に応じてコマン
ド表示制御部11を制御して、コマンドデータパネルに
表示される情報を、その時点で選択されているコマンド
に対応させる。コマンドデータパネルとしては、多くの
コマンドに共通の標準的な情報群からなる標準CDPと
特定のコマンドに特有の情報群からなるカスタムCDP
とを用意する。カスタムCDPは、複数個の特定のコマ
ンドに対して用意されており、それぞれに適切な情報群
を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CAD(computer-aid
ed design)システムに係り、特にCADシステムにお
ける各種の操作および処理を指示するコマンドを入力す
るためのコマンド入力方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CADシステムにおいては、シ
ステムを使用している際に、システムに対して種々の操
作および処理を指示する各種のコマンドを入力するため
に、いわゆるメニューシステムが用いられている。この
メニューシステムにおいては、多数のコマンドを示す指
標、例えばコマンド名またはアイコン、からなるコマン
ドメニューをディスプレイの画面上に表示させ、マウス
等のポインティングデバイスにより操作されるカーソル
により前記コマンドメニュー上の所望のコマンドに対応
する指標を指示することにより、所望のコマンドが入力
される。
【0003】CADシステムにおける種々の操作および
処理を指示するコマンドの多くには、パラメータ等のコ
マンドデータがそれぞれ付随して意味を持つ場合があ
る。このような、コマンドデータとしては、例えば「図
面作成」コマンドの「作図」コマンドにおける「線」コ
マンドおよび「円」コマンド等の多くのコマンドでは、
「ペン番号」、「カラー」、「ピッチ」、「線種」、
「文字サイズ」、「寸法文字サイズ」、「出図尺度」、
「円の半径」および「円の直径」等がある。従来のメニ
ューシステムにおいて、これらのコマンドデータのうち
の多くのコマンドに共通の一部は、画面上の一部に設定
状態を示す情報として常時固定的に表示されており、こ
れらのコマンドデータには、カーソルで指示することに
よって、設定状態を選択することができるものもあっ
た。しかし、これらのコマンドデータが表示される個所
は、作図画面、およびコマンドメニュー等を確保した後
の狭い部分であり、例えば「出図尺度」、「角度条件の
値」、「円の半径」、「円の直径」等のように数値入力
を伴う項目、複雑な設定が必要な項目および特定のコマ
ンドに固有の項目は表示されていなかった。
【0004】もしも、これらのように数値入力を伴う項
目、複雑な設定が必要な項目および特定のコマンドに固
有の項目を設定あるいは変更する場合には、コマンドメ
ニュー上の「初期設定」コマンドまたは個々のコマンド
の実行にかかわるメニュー階層の中で設定していた。一
般に、コマンドメニューは階層構造を有し、通常の場合
「初期設定」コマンドは比較的上位の階層に位置してい
て、この「初期設定」コマンドを実行することにより初
期設定のためのメニュー等が表示される。また、個々の
コマンドの実行にかかわるメニュー階層の中で設定する
場合は、各コマンドの実行時にそのコマンドの実行過程
の1ステップとしてコマンドデータを指定・変更するた
めのメニュー等が表示され、このメニュー等でコマンド
データを指定・変更する。
【0005】ここで、従来のCADシステムにおけるコ
マンドメニューシステムの一例について具体的に説明す
る。図12はコマンドメニューのメニュー体系の一部を
示している。コマンドグループG1は、システムの基本
的な作業のための「図面作成」、「図面管理」、「デザ
イン」、「初期設定」、「タブレット」、「NCリン
ク」等からなり最上位のメニューを構成する。このコマ
ンドグループG1のメニューでオペレータが「図面作
成」を選択した場合の次段のメニューを構成するコマン
ドグループG2は、「作図」、「注釈」、「図形割
付」、「関係定義」、「プロップフォーム」等からな
る。このコマンドグループG2のメニューで「作図」を
選択した場合の次段のメニューを構成するコマンドグル
ープG3は、「線」、「円」、「楕円」、「自由曲
線」、「点」、「長方形」、「多角形」、「サーフェイ
ス」、「シンボル」、「穴記号」、「スロット記号」、
「トレース」等からなる。また、コマンドグループG2
のメニューで「注釈」を選択した場合の次段のメニュー
を構成するコマンドグループG4は、「文字」、「寸
法」、「引出し線」、「計算」、「シンボル」、「風
船」、「部品表」等からなる。このコマンドグループG
4のメニューで「寸法」を選択した場合の次段のメニュ
ーを構成するコマンドグループG5は、「標準」、「片
矢」、「角度」、「半径」、「直径」、「累進」、「座
標」、「円弧長」、「面取り」、「断面」等からなる。
【0006】このようなメニュー体系において、従来の
システムにおける「線」コマンドに関連するさらに下位
のコマンドメニューについて図13を参照して説明す
る。「図面作成」−「作図」を順次選択すると、画面上
のコマンドグループG3のメニューM31およびそれに
関連する「中止」、「要素」、「仮想要素」等のコマン
ドグループG6のメニューM32が表示される。この状
態で、「線」コマンドを選択すると、指定点を選択する
ための「自動認識」、「既存点」、「任意の点」、「グ
リッド」、「最終指示点」、「交点」、「要素上の
点」、「中点」、「絶対座標」、「相対座標」、「角度
と距離」等のコマンドグループG7からなる点選択メニ
ューM33およびそれに関連する「中止」、「実行」、
「移動」、「初期値」、「角度条件」、「フィルタ」等
のコマンドグループG8のメニューM34が、メニュー
M31およびM32に代わって表示され、最初の点の指
示が促される。最初の点を指示すると、メニューM33
およびM34と全く同様のメニューM35およびM36
が表示され、次の点の指示が促される。逐次連続して点
を指示することにより、連続的に線を描く(つまり折れ
線状にする)ときは、メニューM35およびM36と全
く同様のメニューが繰り返し表示される。
【0007】メニューM35およびM36が表示された
状態で、点の指示を中止する場合には、メニューM36
で「中止」を選択すると、全く同様のメニューM33お
よびM34が表示され、直前の点すなわち最初の点の入
力状態となる。メニューM34で「中止」を選択する
と、作図のためのコマンドグループG3に関連するメニ
ューM31およびM32が表示され、作図のための
「線」、「円」等のコマンド選択を行うことができる状
態となる。
【0008】また、従来のシステムにおける「円」コマ
ンドに関連するさらに下位のコマンドメニューについて
図14を参照して説明する。「図面作成」−「作図」を
順次選択すると、画面上のコマンドグループG3のメニ
ューM31およびそれに関連するコマンドグループG6
のメニューM32が表示される。この状態で、「円」コ
マンドを選択すると、円を描く方法を選択するための
「半径、中心」、「中心、点」、「中心、要素」、「2
点」、「半径、2点」、「3点」、「半径、要素点」、
「半径、2要素」、「2要素、点」、「3要素」、「2
点、要素」等のコマンドグループG9からなるメニュー
M37およびそれに関連する「中止」、「全円」、
「弧」等のコマンドグループG10のメニューM38
が、メニューM31およびM32に代わって表示され、
円を描く方法の選択が促される。メニューM37で「半
径、中心」を選択すると、半径等の入力の方法を選択す
るための「リコール」、「半径1」、「半径2」、「直
径1」、「直径2」、「長さ」、「長さ/2」、「高
さ」、「幅」、「2点間」等のコマンドグループG11
からなるメニューM39およびそれに関連する「中
止」、「実行」、「プラス距離」、「否定」、「フィル
タ」等のコマンドグループG12のメニューM40が、
メニューM37およびM38に代わって表示され、円の
半径の入力が促される。半径を入力すると、指定点を選
択するための(図13のメニューM33と同様の)「自
動認識」、「既存点」等のコマンドグループG7からな
る点選択メニューM41およびそれに関連する(図13
のメニューM34と同様の)「中止」、「実行」等のコ
マンドグループG8のメニューM42が、メニューM3
9およびM40に代わって表示され、円の中心点の指示
が促される。逐次連続して中心点を指示することによ
り、同一半径の複数の円を連続的に描くときは、メニュ
ーM41およびM42と全く同様のメニューが繰り返し
表示される。
【0009】メニューM41およびM42が表示された
状態で、中心点の指示を中止する場合には、メニューM
42で「中止」を選択すると、円を描く方法を選択する
ためのメニューM37およびM38に戻る。また、メニ
ューM39およびM40が表示された状態で、半径入力
を中止する場合には、メニューM40で「中止」を選択
すると、円を描く方法を選択するためのメニューM37
およびM38に戻る。メニューM38で「中止」を選択
すると、作図のためのコマンドグループG3に関連する
メニューM31およびM32が表示され、作図のための
「線」、「円」等のコマンド選択を行うことができる状
態となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のCADシステムに用いられているメニューシステムに
おいては、作図等のコマンドのコマンド階層の例えば最
後のステップで点選択メニューM35、M41等が表示
されていた。このような点選択メニューは、メニューの
最上位に使用頻度の高い「自動認識」を表示させ、点選
択メニューの表示直後にはカーソルは最上位の「自動認
識」に位置するようにするなどして、操作の簡便性を図
ることはできるものの、例えば点選択メニューよりも高
い階層のメニューの内容を選択したい場合には、その都
度「中止」操作を行う必要があった。
【0011】例えば、図13において、「線」コマンド
により作図を行っていて、円の作図に移りたい場合、
「円」コマンドはメニューM31で選択することができ
るが、線の作図中は点選択メニューM33またはM35
等が表示された状態であるので、一旦「中止」操作1回
または2回を行わなければ、メニューM31を表示させ
ることができない。また、図14において、「円」コマ
ンドにより作図を行っていて、線の作図に移りたい場
合、「線」コマンドはメニューM31で選択することが
できるが、円の作図中はメニューM37、M39または
点選択メニューM41が表示された状態であるので、
「中止」の操作を1〜2回行わなければ、メニューM3
1を表示させることができない。このような状況は作図
等に際して極めて頻繁に起こり得るが、従来のシステム
では、上述のように煩雑な操作を必要としていた。
【0012】また、コマンドに付随するコマンドデータ
を指定・変更する場合には、各コマンドに共通のごく一
部のものを除いては、各コマンドの実行時にそのコマン
ドの実行過程の1ステップとしてコマンドデータを指定
・変更するためのメニュー等を用意しておくか、または
別途にメニュー階層の比較的上位に用意された「初期設
定」コマンドによりコマンドデータの指定・変更のため
のメニューを表示させるかして、このようなコマンドデ
ータの指定・変更を行うようにしていた。
【0013】このため、コマンド実行過程のメニュー階
層中でコマンドデータを指定・変更する場合には、コマ
ンドに付随するコマンドデータの指定・変更は、コマン
ドの実行毎にその都度行わねばならなかった。また、別
途の「初期設定」コマンドにより、コマンドデータを指
定・変更する場合においては、所望のコマンドの実行に
先立ってわざわざコマンドデータの指定・変更のために
「初期設定」コマンドを起動しなければならなかった。
したがって、コマンドデータの指定・変更のための操作
が、本来のコマンドの実行の操作を必要以上に複雑に
し、システムの操作を一層煩雑にしていた。
【0014】特に、本来のコマンドの実行中にコマンド
データの指定・変更を行いたいときは、前者(すなわち
コマンド実行過程のメニュー階層中でコマンドデータを
指定・変更する場合)においては、コマンドの実行を中
止して、コマンドデータの指定・変更の可能なメニュー
が表示される状態まで戻ってコマンドデータの指定・変
更を行ってから再度メニューを進めてコマンドの実行を
行わねばならず、後者(すなわち別途の「初期設定」コ
マンドを用いる場合)においては、実行中のコマンドを
一旦キャンセルして「初期設定」コマンドを実行し、コ
マンドデータの指定・変更を行わなければならなかっ
た。
【0015】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、CADシステムの動作中任意にしかも容易に
種々のコマンドに対応するコマンドデータの指定・変更
を行うことができるとともに、コマンドの切換も容易に
行うことができ、オペレータの操作を著しく簡略化し得
るコマンド入力方法および装置を提供することを目的と
している。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコマンド入
力方法は、CADシステムにおけるコマンドを指定する
ための各コマンドを示す指標を表示画面のコマンド表示
領域に表示し、且つ前記各コマンドに関連するコマンド
データを含む情報を表示画面のコマンドデータ表示領域
に表示するコマンド表示ステップと、前記コマンド表示
領域に表示された各コマンドの指標のいずれかを指示カ
ーソルにより選択指示することにより、該当するコマン
ドを入力するコマンド入力ステップと、前記コマンドデ
ータ表示領域に表示されるコマンドデータを、前記コマ
ンドに関連するコマンドデータのうちの、少なくともそ
の時点で選択されているコマンドに対応するコマンドデ
ータを含むコマンドデータとし、そのコマンドデータを
前記指示カーソルにより選択指示することにより該当す
るコマンドデータの設定・変更を可能とするコマンドデ
ータ設定ステップとを有し、且つ前記コマンドデータ設
定ステップは、その時点で選択されているコマンドが標
準的なコマンドであるときには、多くの標準的なコマン
ドに共通の標準コマンドデータ群を、その時点で選択さ
れているコマンドが特定のコマンドであるときには、当
該コマンドに特有のカスタムコマンドデータ群を、それ
ぞれ表示画面のコマンドデータ表示領域に表示されるコ
マンドデータとするステップを含むことを特徴としてい
る。
【0017】本発明に係るコマンド入力装置は、CAD
システムにおけるコマンドを入力するためのコマンド入
力装置において、コマンドを指定するための各コマンド
を示す指標を表示画面のコマンド表示領域に表示し、且
つ前記各コマンドに関連するコマンドデータを含む情報
を表示画面のコマンドデータ表示領域に表示するための
コマンド表示制御手段と、オペレータによる入力操作を
行うための操作入力手段と、表示画面に指示カーソルを
表示させ、該指示カーソルを前記操作入力手段の入力に
応じて移動させるためのカーソル表示制御手段と、前記
コマンド表示制御手段と関連して動作し、前記コマンド
表示領域に表示された各コマンドの指標のいずれかを前
記指示カーソルを用いて選択指示することにより、該当
するコマンドを入力するためのコマンド入力手段と、前
記コマンド入力手段に関連して前記コマンド表示制御手
段を制御し、前記コマンドデータ表示領域に表示される
コマンドデータを、前記コマンドに関連するコマンドデ
ータのうちの、少なくともその時点で選択されているコ
マンドに対応して、該選択されているコマンドが標準的
なコマンドであるときには、多くの標準的なコマンドに
共通の標準コマンドデータ群を、該選択されているコマ
ンドが特定のコマンドであるときには、当該コマンドに
特有のカスタムコマンドデータ群を含むコマンドデータ
とするためのデータ表示制御手段と、前記コマンド表示
制御手段と関連して動作し、前記コマンドデータ表示領
域に表示されたコマンドデータを前記指示カーソルを用
いて選択指示することにより該当するコマンドデータを
前記入力操作手段により設定・変更することを可能とす
るためのデータ設定制御手段とを具備することを特徴と
している。
【0018】
【作用】本発明のコマンド入力方法および装置において
は、CADシステムにおけるコマンドを指定するための
各コマンドの指標を表示画面のコマンド表示領域に表示
し、且つ前記各コマンドに関連するコマンドデータを含
む情報を表示画面のコマンドデータ表示領域に表示し
て、前記コマンド表示領域に表示された各コマンドの指
標のいずれかを指示カーソルにより選択指示することに
より、該当するコマンドを入力するとともに、前記コマ
ンドデータ表示領域に表示されるコマンドデータを、前
記コマンドに関連するコマンドデータのうちの、その時
点で選択されているコマンドに対応するコマンドデータ
を含むコマンドデータとし、且つそのコマンドデータを
前記指示カーソルにより選択指示することにより該当す
るコマンドデータの設定・変更を可能とし、さらにその
時点で選択されているコマンドが標準的なコマンドであ
るときには、多くの標準的なコマンドに共通の標準コマ
ンドデータ群を、その時点で選択されているコマンドが
特定のコマンドであるときには、当該コマンドに特有の
カスタムコマンドデータ群を、それぞれ表示画面のコマ
ンドデータ表示領域に表示されるコマンドデータとする
ので、CADシステムの動作中任意にしかも容易に種々
のコマンドに対応するコマンドデータの指定・変更を行
うことができるとともに、コマンドの切換も容易に行う
ことができるようになり、オペレータの操作が著しく簡
略化される。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の一実施例に係るコマンド入力
装置が組み込まれたCADシステムの概略的な構成を示
している。本実施例のCADシステムでは、コマンドに
関連するパラメータ等のコマンドデータ、コマンド特有
の設定条件および点選択の方法をコマンドの実行中も含
めて随時設定・変更し得るようにするとともに、コマン
ドデータの設定・変更の際には、コマンドデータ表示領
域を拡大して、コマンドデータの設定・変更に適する画
面を表示させるので、コマンドデータおよび点選択の方
法の設定・変更を容易に且つ確実に行うことができ、し
かもメニュー体系が簡略化されるので、コマンドからコ
マンドへの移行も容易に行い得る。
【0020】図1に示すCADシステムは、コマンド処
理部1、CAD処理部2、ディスプレイ3、入力装置
4、表示制御部5、カーソル表示制御部6および出力装
置7を備えている。コマンド処理部1およびCAD処理
部2は、典型的にはCPU(中央処理装置)(図示して
いない)および適宜必要に応じた記憶装置(図示してい
ない)を用いたソフトウェア処理として実現される機能
部分であり、それぞれコマンド入力に係るコマンド処理
および入力されたコマンドに基づくCAD処理を実行す
る。ディスプレイ3は、表示制御部5によって制御さ
れ、CAD処理部2で生成されるCADデータ、コマン
ド処理部1で生成されるコマンドメニュー等のコマンド
入力用データおよび所要の指示カーソルを表示する。入
力装置4は、キーボード等の操作入力装置、マウス等の
ポインティングデバイスを含み、オペレータによる操作
入力情報およびCAD処理に必要なその他の外部情報
を、コマンド処理部1、CAD処理部2およびカーソル
表示制御部6に入力する。
【0021】表示制御部5は、コマンド処理部1、CA
D処理部2およびカーソル表示制御部6から与えられる
情報に基づいて、ディスプレイ3を制御し、ディスプレ
イ3に、CAD処理部2で生成されるCADデータ、コ
マンド処理部1で生成されるコマンドメニュー等のコマ
ンド入力用データおよびカーソル表示制御部6の制御に
基づく所要の指示カーソルを表示する。カーソル表示制
御部6は、入力装置4の操作入力装置およびポインティ
ングデバイスより与えられるカーソル操作情報に基づく
カーソル位置情報を、コマンド処理部1、CAD処理部
2および表示制御部5に与える。出力装置7は、プロッ
タまたはプリンタ等を含み、CAD処理部1により得ら
れる処理画像情報をハードコピーとして出力する。
【0022】コマンド処理部1は、本発明に係るコマン
ド入力に係るコマンド処理を実行するためのコマンド表
示制御部11、コマンド入力処理部12、データ表示制
御部13、データ設定処理部14、カーソル位置識別部
15および拡大表示制御部16を含んでいる。コマンド
表示制御部11は、表示制御部5を介して、ディスプレ
イ3の予め設定されたコマンド表示領域にコマンドメニ
ューを表示させる。このコマンドメニューは、各種コマ
ンドを示す指標、すなわち文字(コマンド名)またはア
イコン(icon)等、をディスプレイ3の表示画面のコマ
ンド表示領域に所定のフォーマットで配列したものであ
る。このコマンド表示制御部11は、また、表示制御部
5を介して、ディスプレイ3の予め設定されたコマンド
データ表示領域に各コマンドに関連するコマンドデータ
および点選択情報を含む情報の一覧(以下、「コマンド
データパネル」と称する)を表示させる。コマンドデー
タパネルに表示される情報には、各コマンドに関連する
パラメータ、条件等のデータの設定値、例えば、先に述
べた「ペン番号」、「カラー」、「ピッチ」、「線種」
および「出図尺度」等があり、この場合、これらの情報
に加えて点選択の情報、例えば「自動認識」等、および
「円」コマンド等においては、半径指定方法の情報等も
含まれている。さらにコマンド表示制御部11は、カー
ソル表示制御部6から与えられるカーソル位置情報に基
づいて、コマンドメニューおよびコマンドデータパネル
上にそれぞれコマンドおよび情報を指示するカーソル
を、表示制御部5を介して表示させる。
【0023】コマンド入力処理部12は、オペレータに
より入力装置4を介して選択されたコマンドの情報をシ
ステムに入力するための処理を行う。すなわち、コマン
ド入力処理部12は、コマンド表示制御部11と関連し
て動作し、カーソル表示制御部6から与えられるカーソ
ル位置情報に対応するコマンド(すなわちその時点でデ
ィスプレイ3の画面上でカーソルにより指示されている
コマンド)を、入力装置4の操作情報によって選択的に
指定することにより、選択されたコマンドの情報をCA
D処理部2およびデータ表示制御部13に与える。デー
タ表示制御部13は、コマンド入力処理部12より与え
られるコマンドの選択情報に応じてコマンド表示制御部
11を制御して、コマンド表示制御部11によりコマン
ドデータパネルに表示される情報を、その時点で選択さ
れているコマンドに対応させるようにする。このデータ
表示制御部13は、コマンドデータパネルの表示内容を
適切に制御するために、データ設定処理部14と関連し
て動作する。
【0024】すなわち、データ表示制御部13は、その
時点で選択されているコマンドに対応する情報がコマン
ドデータパネルに表示されるようにコマンド表示制御部
11を制御する。ここで、コマンドデータパネルとして
は、多くのコマンドに共通の標準的な情報群からなる標
準コマンドデータパネル(以下、「標準CDP」と称す
る)と特定のコマンドに特有の情報群からなるカスタム
コマンドデータパネル(以下、「カスタムCDP」と称
する)とを用意する。カスタムCDPは、通常の場合複
数個の特定のコマンドに対して用意されており、それぞ
れに適切な情報群を表示する。例えば、標準CDPで
は、通常モード(すなわち、拡大モードでない)におい
て、点選択の状態を示す「自動認識」、ペン番号の選択
状態を示す「1 白」、カラーの選択状態を示す「5
水色」、ピッチの選択状態を示す「標準」、線種の選択
状態を示す「−」、および出図尺度を示す「尺度 1.
0」の各表示と、取り扱うレイヤの選択のための「レイ
ヤ」、画面表示カラー等の画面表示モードの選択のため
の「画面表示」およびカーソルサイズの設定・変更のた
めの「カーソル」の各項目とが表示される。また、例え
ば、線コマンドに対するカスタムCDPでは、通常モー
ドで、点選択の状態を示す「自動認識」、ペン番号の選
択状態を示す「1 白」、カラーの選択状態を示す「5
水色」、ピッチの選択状態を示す「標準」、および線
種の選択状態を示す「−」の各表示と、線の作図の方法
を指定するトグルスイッチを示す「□シングル」、「□
基準移動」、「□基準固定」および「□仮想要素」の各
項目とが表示される。なお、各表示項目については、後
に詳述する。
【0025】データ設定処理部14は、オペレータによ
り入力装置4を介して選択されたコマンドデータパネル
のコマンドデータ等の情報をシステムに設定・変更入力
するための処理を行う。すなわち、データ設定処理部1
4は、データ表示制御部13と関連して動作し、カーソ
ル表示制御部6から与えられるカーソル位置情報に対応
するコマンドデータ等の情報(すなわちその時点でディ
スプレイ3の画面上でカーソルにより選択的に指示され
ている情報)を、入力装置4の操作情報によって設定・
変更入力することにより、設定・変更された情報をCA
D処理部2およびデータ表示制御部13に与える。
【0026】カーソル位置識別部15は、カーソル表示
制御部6から出力されるカーソル位置情報およびコマン
ド表示制御部11によるコマンドデータ表示領域に関す
る情報に基づいて、カーソルの位置を識別し、カーソル
がコマンドデータ表示領域に入ったことを検出する。こ
のカーソル位置識別部15からは、カーソルがコマンド
データ表示領域内に位置している間、カーソルがコマン
ドデータ表示領域内にあることを示す識別情報が得られ
る。拡大表示制御部16は、カーソル位置識別部15か
らの識別情報に基づいてコマンド表示制御部11および
データ表示制御部13を制御し、カーソルがコマンドデ
ータ表示領域内にある間、コマンドデータパネルを拡大
モードとし、コマンドデータ表示領域を拡大して表示す
る。なお、データ設定処理部14は、カーソルで点選択
の情報の項目が指示されたときには、コマンド表示制御
部11を制御してディスプレイ3の画面上の適宜なる個
所に点選択方式を選択するための「点選択メニュー」を
表示させる。
【0027】すなわち、コマンド表示制御部11および
表示制御部5を介してディスプレイ3に表示されるコマ
ンドデータパネルは、カーソルがコマンドデータ表示領
域外にあるときは、通常モードで表示され、カーソルが
コマンドデータ表示領域内にあるときは拡大モードで表
示される。コマンドデータパネルは、通常モードでは、
比較的狭いコマンドデータ表示領域に、現在のコマンド
データの設定状態等がわかる程度のコマンドデータ等の
情報を表示し、拡大モードでは、コマンドデータ表示領
域を拡大し、通常モードよりも広いコマンドデータ表示
領域に、コマンドデータ等の設定に必要な情報およびコ
マンドデータ等の現在の設定状態等の情報を表示する。
標準CDPおよびカスタムCDPのいずれにも、このよ
うなコマンドデータパネルの通常モードおよび拡大モー
ドが用意される。
【0028】次に、このような構成のCADシステムに
おける特にコマンド入力に係る動作を、図2〜図4に示
すフローチャートを参照して、詳細に説明する。図2に
示す処理は、CADシステムの起動と共に起動され、C
ADシステムにおける通常の作図もしくは編集操作中に
常時作動しており、図3に示す処理は、CADシステム
における図2のルーチンによる通常の作図もしくは編集
操作中にカーソルがコマンドデータ領域に入ったときに
割り込み処理として起動されるサブルーチンであり、図
4に示す処理は、CADシステムにおける図3のルーチ
ンによるコマンドデータ設定・変更操作中にカーソルが
コマンドデータ領域を出たときに割り込み処理として起
動されるサブルーチンである。まず、システムが起動さ
れると、表示制御部5、カーソル表示制御部6およびコ
マンド表示制御部11により、ディスプレイ3の画面に
コマンドメニューとしての初期コマンドメニュー、コマ
ンドデータパネルとしての標準CDP、およびカーソル
を表示させる(ステップS1)。このとき、コマンドメ
ニューは、ディスプレイ3の画面上のコマンド表示領域
に表示され、コマンドデータパネルはディスプレイ3の
画面上のコマンドデータ表示領域に表示される。通常の
場合、コマンド表示領域およびコマンドデータ表示領域
はディスプレイ3の画面上の側縁部等の周囲部分に配置
して、本来の作図、図面編集等にディスプレイ3の画面
の中央の広い部分を使用できるようにする。
【0029】ディスプレイ3の画面にコマンドメニュ
ー、コマンドデータパネルおよびカーソルが表示された
時点から、カーソル位置識別部15によるカーソル位置
の監視が開始され、このカーソル位置の監視はこの図2
のルーチンが実行されている間継続的に行われる(ステ
ップS2)。このステップS2のカーソル位置の監視
は、カーソルがコマンドデータ表示領域に入ったことを
検出するためのもので、カーソルがコマンドデータ表示
領域に入ると直ちに割り込み処理により図3に示す割り
込みサブルーチンが起動される。カーソル位置識別部1
5によるカーソル位置の監視が行われている状態で、オ
ペレータが入力装置4を操作することにより、コマンド
が入力されると(ステップS3)、そのコマンドが実行
される(ステップS4)。
【0030】ステップS3のコマンドの入力は、具体的
には、オペレータが入力装置4を介してディスプレイ3
の画面上でカーソルを移動させ、ディスプレイ3の画面
のコマンドメニュー上の任意のコマンドの指標をカーソ
ルで選択し、コマンドを実行させるための所定の操作を
行うことにより、コマンド入力処理部12がそのコマン
ドを判別検知して、CAD処理部2に与えることにより
行われる。また、ステップS4のコマンドの実行は、具
体的には、与えられたコマンドに従ってCAD処理部2
が所定のごとく動作することにより行われる。次に、ス
テップS3で選択されたコマンドが予めカスタムCDP
が用意されたカスタムCDP対応コマンドであるか否か
が、コマンド入力処理部12およびデータ表示制御部1
3で判別され(ステップS5)、カスタムCDP対応コ
マンドでない場合は、表示制御部5、カーソル表示制御
部6、コマンド表示制御部11およびデータ表示制御部
13により、ディスプレイ3の画面表示が必要に応じて
一部変更されて、コマンド表示領域にそのコマンドに対
応するコマンドメニューが、そしてコマンドデータ表示
領域に標準CDPが、それぞれ表示される(ステップS
6)。
【0031】また、ステップS5で、カスタムCDP対
応コマンドであると判別された場合は、表示制御部5、
カーソル表示制御部6、コマンド表示制御部11および
データ表示制御部13により、ディスプレイ3の画面表
示が必要に応じて一部変更されて、コマンド表示領域に
そのコマンドに対応するコマンドメニューが、そしてコ
マンドデータ表示領域にカスタムCDPが、それぞれ表
示される(ステップS7)。ステップS6またはS7で
コマンドメニューおよびコマンドデータパネルの変更表
示が行われた後は、システムはステップS3に戻り、そ
の時点で表示されているメニューに対して、コマンド入
力以後の処理が、ステップS4のコマンドの実行として
システムの終了コマンドが実行されるまで繰り返され
る。
【0032】次に、図2の処理の実行中に、カーソルが
コマンドデータ表示領域に入ったことが検出されたとき
に起動される図3の割り込み処理について説明する。割
り込み処理が起動されると、拡大表示制御部16が動作
してコマンド表示制御部11およびデータ表示制御部1
3が制御され、コマンドデータパネルの表示モードが拡
大モードに変更される(ステップS11)。コマンドデ
ータパネルは拡大モードでは、コマンドデータ表示領域
が通常モードよりも広い領域に拡大され、この拡大され
たコマンドデータ表示領域に、コマンドデータ等の設定
に必要な情報およびコマンドデータ等の現在の設定状態
等の情報を表示する。ステップS11で、コマンドデー
タパネルの表示モードが拡大モードに変更されると直ち
に拡大されたコマンドデータ表示領域に対するカーソル
位置識別部15によるカーソル位置の監視が開始され、
このカーソル位置の監視はこの図3のルーチンが実行さ
れている間継続的に行われる(ステップS12)。この
ステップS12のカーソル位置の監視は、カーソルが拡
大されたコマンドデータ領域を出ることを検出するため
のもので、カーソルが拡大されたコマンドデータ領域を
出ると、直ちに図4に示す割り込み処理により図3のサ
ブルーチンを中止して図2のルーチンに戻る。
【0033】次に、オペレータによる入力装置4の操作
により、コマンドデータの設定・変更入力を待ち、コマ
ンドデータの設定・変更入力が行われると(ステップS
13)、その入力が点選択等のように選択メニューを有
する情報に関するものであるか否かを判別し(ステップ
S14)、その入力が選択メニューを有する情報に関す
るものでない場合は、そのコマンドデータの設定・変更
処理が実行される(ステップS15)。また、ステップ
S14で、その入力が選択メニューを有する情報に関す
るものであると判別された場合は、選択処理のための選
択メニューが表示され(ステップS16)、選択入力お
よび選択設定処理が実行される(ステップS17および
S18)。
【0034】具体的には、ステップS13のコマンドデ
ータの設定・変更入力は、オペレータが入力装置4を介
してディスプレイ3の画面上でカーソルを移動させ、デ
ィスプレイ3の画面のコマンドデータパネル上の任意の
情報をカーソルで選択し、コマンドデータを設定・変更
させるための所定の操作を行うことにより、データ設定
処理部14がその内容を判別検知して、CAD処理部2
およびデータ表示制御部13に与えることにより行われ
る。また、ステップS14の選択メニューの有無の判別
処理は、データ設定処理部14がその判別を行って、判
別結果をCAD処理部2およびデータ表示制御部13に
与えることにより行われ、ステップS15のコマンドデ
ータの設定・変更処理は、与えられたコマンドデータの
設定・変更内容に従ってCAD処理部2およびデータ表
示制御部13が所定のごとく動作することにより行われ
る。
【0035】ステップS16の選択メニューの表示は、
与えられたデータ設定処理部14の判別結果に応じたC
AD処理部2およびデータ表示制御部13の動作により
選択肢の一覧をメニューとして表示させることにより行
われる。ステップS17の選択入力は、オペレータが入
力装置4を介してディスプレイ3の画面上でカーソルを
移動させ、ディスプレイ3の画面の選択メニュー上の任
意の情報をカーソルで選択し、指定するための所定の操
作を行うことにより、データ設定処理部14がその内容
を判別検知して、CAD処理部2およびデータ表示制御
部13に与えることにより行われる。また、ステップS
18の選択設定処理は、与えられた選択情報の設定内容
に従ってCAD処理部2およびデータ表示制御部13が
所定のごとく動作することにより行われる。ステップS
13〜S18のコマンドデータの設定・変更および点選
択等のための処理の実行は、カーソル位置識別部15に
よりカーソルが拡大されたコマンドデータ領域を出たこ
とが検出されて、図4の割り込み処理により図3のサブ
ルーチンが中止されるまで繰り返される。
【0036】図3のサブルーチン実行中に、カーソル位
置識別部15によりカーソルが拡大されたコマンドデー
タ領域を出たことが検出されると、直ちに図4のサブル
ーチンが起動されて、図3のサブルーチンのコマンドデ
ータ操作に関する処理を中止終了し(ステップS2
1)、拡大表示制御部16を介してコマンド表示制御部
11およびデータ表示制御部13が制御され、コマンド
データパネルの表示モードを拡大モードから通常モード
に戻し、コマンドデータ領域を拡大前の状態に縮小・復
元して(ステップS22)、図2のルーチンへ戻る。
【0037】ここで、このシステムにおける具体的な操
作の一例を詳細に説明する。まず、CADシステムにお
いて、システムが動作しているときの画面上のメニュー
等は、基本的に図5に示すように領域分割されて表示さ
れる。すなわち、画面左縁部にトップレベルメニューM
1が表示され、その右側に上から順次、ピックメニュー
M2、ゴーメニューM3およびコマンドデータパネルD
P1 が表示される。トップレベルメニューM1、ピック
メニューM2およびゴーメニューM3が表示される領域
がコマンド表示領域であり、コマンドデータパネルDP
1 が表示される領域がコマンドデータ表示領域である。
【0038】システム起動直後には、最上位レベルの表
示状態にあり、トップレベルメニューM1には「図面作
成」、「図面管理」等のコマンドからなる最上位のコマ
ンドメニューが表示され、例えばトップレベルメニュー
M1で「図面作成」コマンドが指示されているときに
は、トップレベルメニューM1およびピックメニューM
2の上に位置する欄であるコマンドラインCLに「図面
作成」と表示され、ピックメニューM2には、次の階層
の「作図」、「注釈」等のコマンドからなる図面作成メ
ニューが表示される。この図面作成メニューで、例えば
「作図」コマンドが選択されると、コマンドラインCL
に「作図」と表示され、ピックメニューM2には、次の
階層の「線」、「円」、「楕円」、「自由曲線」等のコ
マンドからなる作図メニューが図面作成メニューに代わ
って表示される。
【0039】さらにこの作図メニューで、例えば「線」
コマンドが選択されると、図5に示されているように、
コマンドラインCLに「線」と表示され、ピックメニュ
ーM2には、次の階層の「連続」、「2点」、「水平」
等のコマンドからなる線メニューが作図メニューに代わ
って表示される。このようなピックメニューM2のメニ
ュー内容の変化に伴って、「中止」、「実行」、「移
動」等のコマンドからなるゴーメニューM3の内容もそ
のときに表示されているピックメニューM2の内容に応
じたものに変化する。
【0040】このとき、「線」コマンドは、カスタムC
DPを持っているコマンドであるので、コマンドデータ
パネルDP1 には、「線」コマンドが選択されるまで表
示されていた標準CDP(詳細については後述する)に
代わり「線」コマンドのカスタムCDPが表示される。
「線」コマンドのカスタムCDPは、図5に示されるよ
うに、点選択の状態を示す「自動認識」、ペン番号の選
択状態を示す「1 白」、カラーの選択状態を示す「5
水色」、ピッチの選択状態を示す「標準」および線種
の選択状態を示す「−」の各表示と、線の作図の方法を
指定するトグルスイッチ(指示毎に状態が交互に変化す
るスイッチ機能)を示す「■シングル」、「□基準移
動」、「□基準固定」および「□仮想要素」の各表示に
より構成されている。
【0041】なお、「自動認識」は自動認識で点選択が
行われること、「1 白」はペン番号1の白ペンが選択
されていること、「5 水色」は選択されているペン番
号1の白ペンで描画される線が水色で表示されているこ
と、「標準」は破線等のピッチとして標準ピッチが選択
されていること、「−」はその線種が選択されているこ
とをそれぞれ意味している。また、トグルスイッチの先
頭の「■」または「□」は、「■」がそのトグルスイッ
チがオンになっていることを示し、「□」がそのトグル
スイッチがオフになっていることを示す。すなわち、
「■シングル」は線の描画モードとしてシングルモード
が選択されていること、「□基準移動」は線の描画モー
ドとして基準移動モードが選択されていないこと、「□
基準固定」は線の描画モードとして基準固定モードが選
択されていないこと、そして「□仮想要素」は線の描画
モードとして仮想線、例えば2点鎖線等、の描画を行う
仮想要素モードが選択されていないことをそれぞれ意味
する。
【0042】図5の状態は、カーソルCSがコマンドデ
ータパネルDP1 の外部、つまりコマンドデータ領域
外、例えば作図領域にあるときの状態を示している。こ
の図5の状態で、コマンドデータパネルDP1 の内容を
変更しようとする場合、カーソルCSをコマンドデータ
パネルDP1 上、つまりコマンドデータ領域内へ移動さ
せると、直ちに図6に示すように、コマンドデータ領域
が拡大され、拡大モードにてコマンドデータパネルDP
e1 が表示される。拡大モードにおけるコマンドデータ
パネルDPe1 の表示内容は、図5と同様の設定状態で
は、図6に示されるように、点選択の状態を示す「点選
択 自動認識」、ペン番号の選択状態を示す「ペン番号
1 白」、カラーの選択状態を示す「カラー 5 水
色」、ピッチの選択状態を示す「ピッチ 標準」および
線種の選択状態を示す「線種 −」の各表示が詳細にな
される。さらに、「角度条件の値」および「レイヤ」の
各表示がなされる。また、線の作図の方法を指定するト
グルスイッチについては、「■シングル」、「□基準移
動」、「□基準固定」および「□仮想要素」の各表示に
加えて、対称作画モードの選択状態を示す「□対称」の
表示がなされる。
【0043】この状態で、カーソルCSによりコマンド
データパネルDPe1 内の変更しようとする項目を選択
することにより、設定状態を変更する。コマンドデータ
パネルDPe1 の設定状態の変更は具体的には次のよう
にして行われる。点選択については、カーソルCSによ
りコマンドデータパネルDPe1 内の「点選択」という
項目を指示すると、図7に示すように、ピックメニュー
M2には線メニューに代えて、「自動認識」、「既存
点」、「任意の点」、「グリッド」、「最終指示点」、
「交点」、「要素上の点」、「中点」、「絶対座標」、
「相対座標」、「角度と距離」等の点選択方式の種別か
らなる点選択メニューが表示され、ゴーメニューM3の
表示内容もそれに伴って「中止」、「実行」等のコマン
ドとなる。この状態でカーソルを操作して、点選択メニ
ューの任意の項目を選択指示することにより、点選択方
式を選択することができる。この場合には、点選択メニ
ューおよびそれに関連するコマンドがそれぞれ表示され
るピックメニューM2およびゴーメニューM3の領域も
コマンドデータ領域内とみなされる。
【0044】ペン番号、カラー、ピッチおよび線種につ
いては、それぞれ項目を指示する毎に設定内容が逐次変
更される。「シングル」、「基準移動」、「基準固
定」、「仮想要素」および「対称」の各トグルスイッチ
についても、それぞれ項目を指示する毎にオン/オフが
変更される。「シングル」、「基準移動」、および「基
準固定」の各トグルスイッチについては、これらのうち
いずれか1つがオンとなるように指定され、「仮想要
素」および「対称」の各トグルスイッチについては、い
ずれか一方または両者が任意に指定される。したがっ
て、「シングル」、「基準移動」、および「基準固定」
については、そのときオンとなっていないものをオンと
したときに、それまでオンとなっていたものを自動的に
オフとするようにしてもよい。さらに、「角度条件の
値」および「レイヤ」については、それぞれの項目を選
択すると、角度条件の値の入力画面およびレイヤの設定
画面が表示され、各々の設定を行うことができるように
なる。
【0045】また、コマンドデータパネルDPe1 の設
定内容の変更が終了したら、カーソルCSをコマンドデ
ータパネルDPe1 の外部、つまりコマンドデータ領域
外(点選択等の選択メニューが表示されているときはそ
の選択メニューが表示されている領域もコマンドデータ
領域とみなされる)、例えば作図領域に移動させること
により、コマンドデータ領域は通常モードとなり、もと
の表示状態のコマンドデータパネルDP1 に戻る。な
お、コマンドデータパネルDP1 とコマンドデータパネ
ルDPe1 の切換、すなわち通常モードと拡大モードの
切換は、キーボードの割付キー、例えばエスケープキ
ー、特定のファンクションキー(プログラマブルファン
クションキー、コントロールキー等のシフト機能キー+
特定のキー)等によっても行えるようにする。この場
合、同一のキー操作で通常モードと拡大モードとを交互
に繰り返すトグル動作とすれば一層操作性がよくなる。
【0046】このように、コマンドデータ等の情報の変
更時には、通常モードのコマンドデータパネルDP1 に
代えて拡大モードのコマンドデータパネルDPe1 が表
示されるので、数値入力等を含むコマンドデータの設定
・変更も容易に行うことができる。また、拡大モードの
コマンドデータパネルDPe1 では、必要に応じてコマ
ンドデータの項目内容や選択し得るデータの一覧等を表
示させることができるので、コマンドデータの設定・変
更操作を極めて容易に行うことができる。
【0047】そして、例えば点選択については、コマン
ドデータパネルDP1 およびDPe1 の1項目として点
選択が用意され、その項目を指示することにより点選択
メニューが表示される。したがって、例えば、点選択方
式の変更の必要が生じた場合にのみ、コマンドデータパ
ネルDPe1 の点選択の項目を指示すれば、点選択メニ
ューが表示され点選択方式を変更することができる。こ
のため、点選択メニューをコマンド階層から除外するこ
とができ、しかも点選択を含むコマンドデータパネルは
「線」コマンド等の処理中常時表示されているので、従
来よりも自由なタイミングで点選択方式の選択を行うこ
とができる。このように、点選択メニューがコマンド階
層から除外されることにより、例えば「線」コマンドの
コマンド階層が浅くなるので、「線」コマンドの最下階
層のメニューとして、従来存在しなかった線の指示方法
を指定するための「連続」、「2点」、「水平」、「垂
直」等のコマンドからなる線メニューを表示させること
ができ、図13に示した従来のコマンド階層よりも操作
性が向上する。
【0048】「線」コマンドの処理中は、いつでも線メ
ニューが表示されており、この状態で1回中止操作を行
えば、ピックメニューM2の内容は、いつでも作図メニ
ューに復帰する。したがって、コマンドの中止操作も、
中止操作の煩雑な繰り返しを必要とせず、非常に簡易に
なる。なお、「連続」コマンドは、点を連続的に指定す
ることにより、連続する(つまり、折れ線状の)直線群
を逐次描いていく線の描画方法を指定するものであり、
従来は、基本的にこのモードしかなく、「線」コマンド
が選択された時点で自動的にこのモードとなっていた。
「2点」コマンドは、直線上の2点を指示してそれら2
点を通る直線を指定する。これら「連続」および「2
点」コマンドは要素(すなわち実要素)および仮想要素
のいずれにも用いられるが、「水平」および「垂直」コ
マンドは仮想要素にのみ用いられる。「水平」コマンド
は、1点指示により、その点を通る画面上の水平方向の
線を指定する。「垂直」コマンドは、1点指示により、
その点を通る画面上の垂直方向の線を指定する。すなわ
ち、このようにして仮想要素としての下書き線を設定し
た後、その下書き線上で「連続」または「2点」コマン
ドにより(実)要素を指定する。
【0049】また、拡大モードのコマンドデータパネル
DPe1 の大きさは、表示および設定すべき内容に応じ
て、単に通常モードのコマンドデータ領域を図示右側に
延長して横幅を拡げるだけでなく、コマンドデータ領域
を画面の縦方向についても拡大するようにしてもよい。
その場合、最大では、ピックメニューM2、ゴーメニュ
ーM3および作図領域をコマンドデータ領域によって覆
ってしまうようなコマンドデータパネルDPe1 とする
ことができる。また、図5および図6では、「図面作
成」−「作図」−「線」コマンドが選択されている場合
のカスタムCDPを示したが、他のコマンドが選択され
ているときは、コマンドデータパネルDP1 の内容は、
そのコマンドに対応するカスタムCDPまたは(そのコ
マンドに対応するカスタムCDPがない場合は)標準C
DPとなり、図5および図6とは相違する。
【0050】図8および図9は、一般的な多くのコマン
ドに共通に使用される標準CDPの通常モードのコマン
ドデータパネルDP0 および拡大モードのコマンドデー
タパネルDPe0 の例を示したものである。この場合、
通常モードのコマンドデータパネルDP0 には図5のよ
うなトグルスイッチ群がなく、代わりに出図尺度を示す
「尺度 1.0」あるいは「出図尺度 1.00000」の項目、
および「レイヤ」、「画面表示」および「カーソル」の
各項目が含まれている。「レイヤ」を選択すると取り扱
うレイヤを選択するためのレイヤメニューが表示され、
「画面表示」を選択すると画面表示カラー等の画面表示
モードを設定するための画面表示モード設定メニューが
表示され、そして「カーソル」を選択するとカーソルサ
イズを設定・変更するための設定画面が表示される。
【0051】図10および図11は、カスタムCDPの
他の一例として、「図面作成」−「注釈」−「寸法」−
「標準」コマンドが選択されている場合のカスタムCD
Pの通常モードのコマンドデータパネルDP2 および拡
大モードのコマンドデータパネルDPe2 の例を示した
ものである。この場合、通常モードのコマンドデータパ
ネルDP2 には図5のトグルスイッチ群のうち 「シン
グル」、「基準移動」および「基準固定」がなく、代わ
りに「仮想要素」のトグルスイッチのみがある。また、
拡大モードのコマンドデータパネルDPe2 には、「寸
法形式 Value」、「文字サイズ 3.2mm」および「端末
記号 内開矢1」の項目が含まれ、それぞれ「寸法形
式」、「文字サイズ」および「端末記号」の設定をする
ことができるようになっている。コマンドデータパネル
DPe2 には、さらに、「アライン」、「インライ
ン」、「デイタム」、「中間記号」、「寸法値移動」お
よび「仮想要素」のトグルスイッチ群が含まれるととも
に、「アジャスト値の設定状態」を示す「ブレーク」お
よび「スケール」のトグルスイッチとそれぞれの設定値
を示す「ブレーク値 0.000」および「スケール値 1.0
00」の項目、および「斜め寸法の設定状態」を示す「斜
め寸法」のトグルスイッチとその設定値を示す「0.00
0」の項目が含まれる。さらにまた、コマンドデータパ
ネルDPe2 内には、寸法線に関する設定状態に応じた
寸法線、寸法補助線および寸法値の具体的な形態を模式
的に例示している。
【0052】また、図示してはいないが、「図面作成」
−「作図」−「円」コマンドが選択されている場合のカ
スタムCDPには、半径等の入力方法の選択のための
「半径」という項目を設け、この「半径」を選択するこ
とにより、半径選択メニューを表示させるようにすれ
ば、半径の選択方式の設定・選択にも主たるコマンド階
層にメニューを設ける必要がなくなり、実質的なコマン
ド階層が非常に浅くなる。このように、コマンド特有の
カスタムCDPを設けることにより、各コマンド毎に有
効な情報設定を主たるコマンドメニュー階層外で行うこ
とが可能となり、各コマンドの操作性が向上する。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、C
ADシステムにおけるコマンドを指定するための各コマ
ンドの指標を表示画面のコマンド表示領域に表示し、且
つ前記各コマンドに関連するコマンドデータを含む情報
を表示画面のコマンドデータ表示領域に表示して、前記
コマンド表示領域に表示された各コマンドの指標のいず
れかを指示カーソルにより選択指示することにより、該
当するコマンドを入力するとともに、前記コマンドデー
タ表示領域に表示されるコマンドデータを、前記コマン
ドに関連するコマンドデータのうちの、その時点で選択
されているコマンドに対応するコマンドデータを含むコ
マンドデータとし、且つそのコマンドデータを前記指示
カーソルにより選択指示することにより該当するコマン
ドデータの設定・変更を可能とし、さらにその時点で選
択されているコマンドが標準的なコマンドであるときに
は、多くの標準的なコマンドに共通の標準コマンドデー
タ群を、その時点で選択されているコマンドが特定のコ
マンドであるときには、当該コマンドに特有のカスタム
コマンドデータ群を、それぞれ表示画面のコマンドデー
タ表示領域に表示されるコマンドデータとすることによ
り、CADシステムの動作中任意にしかも容易に種々の
コマンドに対応するコマンドデータの指定・変更を行う
ことができるとともに、コマンドの切換も容易に行うこ
とができ、オペレータの操作を著しく簡略化し得るコマ
ンド入力方法および装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るコマンド入力装置が
組み込まれたCADシステムの概略的な構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 図1のCADシステムの概略的な動作を説明
するためのフローチャートである。
【図3】 図1のCADシステムの概略的な動作を説明
するためのフローチャートである。
【図4】 図1のCADシステムの概略的な動作を説明
するためのフローチャートである。
【図5】 図1のCADシステムの動作を説明するため
に「線」コマンド選択時のカスタムCDPの通常表示モ
ードにおける表示画面の一例の様子を模式的に示す図で
ある。
【図6】 図5のカスタムCDPの拡大表示モードにお
ける表示画面の一例の様子を模式的に示す図である。
【図7】 図6のカスタムCDPの選択で表示される点
選択メニューの一例を模式的に示す図である。
【図8】 図1のCADシステムの動作を説明するため
に図5とは異なるコマンドの選択時の通常表示モードに
おける標準CDPの一例を模式的に示す図である。
【図9】 図8の標準CDPの拡大表示モードの一例を
模式的に示す図である。
【図10】 図1のCADシステムの動作を説明するた
めに「標準寸法」コマンド選択時の通常表示モードにお
けるカスタムCDPの一例を模式的に示す図である。
【図11】 図10のカスタムCDPの拡大表示モード
の一例を模式的に示す図である。
【図12】 CADシステムのコマンド階層を説明する
ため、コマンドメニュー体系の一例の一部を模式的に示
す図である。
【図13】 従来のCADシステムのコマンド階層の一
例を説明するため従来のCADシステムの「線」コマン
ドのコマンドメニュー体系の一部を模式的に示す図であ
る。
【図14】 従来のCADシステムのコマンド階層の一
例を説明するため従来のCADシステムの「円」コマン
ドのコマンドメニュー体系の一部を模式的に示す図であ
る。
【符号の説明】
1…コマンド処理部、2…CAD処理部、3…ディスプ
レイ、4…入力装置、5…表示制御部、6…カーソル表
示制御部、7…出力装置、11…コマンド表示制御部、
12…コマンド入力処理部、13…データ表示制御部、
14…データ設定処理部、15…カーソル位置識別部、
16…拡大表示制御部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CADシステムにおけるコマンドを指定
    するための各コマンドを示す指標を表示画面のコマンド
    表示領域に表示し、且つ前記各コマンドに関連するコマ
    ンドデータを含む情報を表示画面のコマンドデータ表示
    領域に表示するコマンド表示ステップと、 前記コマンド表示領域に表示された各コマンドの指標の
    いずれかを指示カーソルにより選択指示することによ
    り、該当するコマンドを入力するコマンド入力ステップ
    と、 前記コマンドデータ表示領域に表示されるコマンドデー
    タを、前記コマンドに関連するコマンドデータのうち
    の、少なくともその時点で選択されているコマンドに対
    応するコマンドデータを含むコマンドデータとし、その
    コマンドデータを前記指示カーソルにより選択指示する
    ことにより該当するコマンドデータの設定・変更を可能
    とするコマンドデータ設定ステップとを有し、且つ前記
    コマンドデータ設定ステップは、その時点で選択されて
    いるコマンドが標準的なコマンドであるときには、多く
    の標準的なコマンドに共通の標準コマンドデータ群を、
    その時点で選択されているコマンドが特定のコマンドで
    あるときには、当該コマンドに特有のカスタムコマンド
    データ群を、それぞれ表示画面のコマンドデータ表示領
    域に表示されるコマンドデータとするステップを含むこ
    とを特徴とするコマンド入力方法。
  2. 【請求項2】 コマンドデータ設定ステップは、コマン
    ドデータを選択指示するための指示カーソルがコマンド
    データ表示領域に入ったことを識別するカーソル位置識
    別ステップと、前記カーソル位置識別ステップに応答し
    前記指示カーソルが前記コマンドデータ表示領域に入っ
    たときに、前記コマンドデータ表示領域を拡大する拡大
    表示ステップとをさらに含むことを特徴とする請求項1
    に記載のコマンド入力方法。
  3. 【請求項3】 コマンド表示ステップは、コマンドの指
    標からなるコマンドメニューを複数階層にて階層的に表
    示するステップであることを特徴とする請求項1または
    2に記載のコマンド入力方法。
  4. 【請求項4】 CADシステムにおけるコマンドを入力
    するためのコマンド入力装置において、 コマンドを指定するための各コマンドを示す指標を表示
    画面のコマンド表示領域に表示し、且つ前記各コマンド
    に関連するコマンドデータを含む情報を表示画面のコマ
    ンドデータ表示領域に表示するためのコマンド表示制御
    手段と、 オペレータによる入力操作を行うための操作入力手段
    と、 表示画面に指示カーソルを表示させ、該指示カーソルを
    前記操作入力手段の入力に応じて移動させるためのカー
    ソル表示制御手段と、 前記コマンド表示制御手段と関連して動作し、前記コマ
    ンド表示領域に表示された各コマンドの指標のいずれか
    を前記指示カーソルを用いて選択指示することにより、
    該当するコマンドを入力するためのコマンド入力手段
    と、 前記コマンド入力手段に関連して前記コマンド表示制御
    手段を制御し、前記コマンドデータ表示領域に表示され
    るコマンドデータを、前記コマンドに関連するコマンド
    データのうちの、少なくともその時点で選択されている
    コマンドに対応して、該選択されているコマンドが標準
    的なコマンドであるときには、多くの標準的なコマンド
    に共通の標準コマンドデータ群を、該選択されているコ
    マンドが特定のコマンドであるときには、当該コマンド
    に特有のカスタムコマンドデータ群を含むコマンドデー
    タとするためのデータ表示制御手段と、 前記コマンド表示制御手段と関連して動作し、前記コマ
    ンドデータ表示領域に表示されたコマンドデータを前記
    指示カーソルを用いて選択指示することにより該当する
    コマンドデータを前記入力操作手段により設定・変更す
    ることを可能とするためのデータ設定制御手段とを具備
    することを特徴とするコマンド入力装置。
  5. 【請求項5】 指示カーソルがコマンドデータ表示領域
    に入ったことを識別するためのカーソル位置識別手段
    と、 前記カーソル位置識別手段に応答し前記指示カーソルが
    前記コマンドデータ表示領域に入ったときに、コマンド
    表示制御手段を制御して、前記コマンドデータ表示領域
    を拡大するための拡大表示制御手段とをさらに具備する
    ことを特徴とする請求項4に記載のコマンド入力装置。
  6. 【請求項6】 コマンド表示制御手段は、コマンドの指
    標からなるコマンドメニューを複数階層にて階層的に表
    示するための手段であることを特徴とする請求項4また
    は5に記載のコマンド入力装置。
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