JPH0528984U - 金属検出機の検出ヘツド - Google Patents

金属検出機の検出ヘツド

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JPH0528984U
JPH0528984U JP8688991U JP8688991U JPH0528984U JP H0528984 U JPH0528984 U JP H0528984U JP 8688991 U JP8688991 U JP 8688991U JP 8688991 U JP8688991 U JP 8688991U JP H0528984 U JPH0528984 U JP H0528984U
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metal
detection head
coil
coil frame
positioning
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JP8688991U
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English (en)
Inventor
恭一 横田
俊寿 渡部
Original Assignee
アンリツ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属検出機の検出ヘッドの金属筐体内に、充
填材によって固定される1対の磁気センサの磁気的なバ
ランスずれを防ぐ。 【構成】 送信コイル11と受信コイル12、14は、
コイル枠14に巻付けられている。コイル枠14は、筐
体本体31の角穴32、33の縁に取り付けられた位置
決めネジ35によって、予め、筐体本体31内の磁気的
にバランスする位置に位置決め固定されている。筐体本
体31の内壁31cとコイル枠14の外周との間は、位
置決めネジ35による位置決め固定後に充填されて硬化
した充填材55によって固定されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は金属検出機の検出ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
金属検出機は、一般的に、被検査体に混入された金属が検査磁界に与える変化 を検出することによって、被検査体に金属が混入しているか否かを判別している 。
【0003】 このための検出ヘッドとして、従来より図5に示すように、中央の送信コイル 1の前後に同一径の受信コイル2、3を配置した同軸形式の検出ヘッドが用いら れている。
【0004】 この形式の検出ヘッドでは、各コイルの内側を連続する検査空間S内に、中央 の送信コイル1から交番磁界を発生させ、この磁束に交わる受信コイル2、3か ら誘起電圧V1、V2を発生させる。各受信コイル2、3は、送信コイル1に対 して等しい距離に配置されているため、被検査体が検査空間から遠い位置にある 状態では誘起電圧の大きさは等しい。
【0005】 ここで、例えば、鉄金属Mを含む被検査体Wが、受信コイル2に近づくと、受 信コイル2内の磁束密度は増し、逆に受信コイル3内の磁束密度は減少する。こ のため、受信コイル2の誘起電圧V1は、受信コイル3の誘起電圧V2より大き くなる。
【0006】 この被検査体Wが受信コイル3内まで移動すると、受信コイル2内よりも受信 コイル3内の磁束密度の方が大きくなるため、誘起電圧V1より誘起電圧V2の 方が大きくなる。
【0007】 したがって、検出ヘッドから出力される誘起電圧同士の差の変化に基づいて、 検出ヘッドの検査空間内を通過した被検査体Wに金属が混入しているか否かを判 定することができる。
【0008】 このような形式の検出ヘッドでは、被検査体の検査空間(被検査体の通過経路 )の確保と、各コイル間の距離変化を防ぐ防ぐために、図6に示すように非磁性 体で且つ絶縁体(ベーク材等)からなるコイル枠4の外周に、送信コイル1と受 信コイル2、3とを等間隔に巻付けて支持している。
【0009】 このコイル枠4は、図7に示すように、磁気シールド用の金属筐体5の機械的 中心部に収容され、この金属筐体5の内壁5aとコイル枠4の外周との隙間に充 填されて硬化した充填材6によって、金属筐体5とコイル枠4との相対位置が変 化しないように、堅固に固定されている。
【0010】 ところが、このように金属筐体5にコイル枠4を収容する場合、その収容位置 が、たとえ金属筐体5の機械的な中心位置であっても、この金属筐体5の検査磁 界に対する影響によって、受信コイル2、3に鎖交する磁束の量が不平衡となり 、被検査体がないときの誘起電圧間の差が、バランスボリウム等による電気的な 調整範囲を越える大きさになってしまう。
【0011】 また、充填材が硬化する際の熱収縮等によって、金属筐体5に対するコイル枠 4の位置が変化するため、誘起電圧間の差のバラツキは、製品毎に非常に大きく なってしまう。
【0012】 このため、従来は製品1個ずつ、コイル枠4の内面(検査空間に接する面)の 誘起電圧同士の差が無くなる位置に、適当な大きさの金属片7などを貼り付けて 、磁気的なバランスをとるようにしていた。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、このように金属筐体5内に固定されたコイル枠4の内面側に金 属片等を貼り付けて強制的に磁束密度をバランスさせた検出ヘッドでは、検査空 間内の磁束密度が不均一となり、混入金属に対する検出感度が著しく低下したり 、金属片を貼り付ける位置によって検出感度が変化してしまうという問題があっ た。また、その金属片の温度に対する磁気特性の変化によって、検出ヘッド全体 の温度特性が悪化するという問題があった。
【0014】 この金属片による悪影響は、貼り付ける金属片の大きさが小さい程少なくなる が、バランス調整は金属片が大きい程容易になり、その兼ね合いが難しく、作業 者によって性能に大きなバラツキが生じてしまう。
【0015】 本考案は、この課題を解決した金属検出機の検出ヘッドを提供することを目的 としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案の金属検出機の検出ヘッドは、 検査空間に発生させた検査磁界を、金属筐体内に固定された1対の磁気センサ で受け、前記検査空間内の金属の有無を判定するための信号を前記1対の磁気セ ンサから出力する金属検出機の検出ヘッドにおいて、 前記金属筐体内の前記1対の磁気センサを、前記金属筐体の外部から位置決め 固定する位置決め機構を備えている。
【0017】
【作用】
本考案の金属検出機の検出ヘッドは、前記位置決め機構によって金属筐体内の 1対の磁気センサの位置を、磁気的にバランスした位置に金属筐体の外部から位 置決めできる。
【0018】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説明する。 図1は、図3のA−A線断面図で一実施例の検出ヘッド10の要部を示し、図 2は、一実施例の検出ヘッド10の斜視図、図3は一実施例の検出ヘッド10の 正面図、図4は、一実施例のコイル枠14の構成を示す斜視図である。
【0019】 この検出ヘッド10は前記した同軸形式のもので、その磁気センサである1対 の受信コイル12、13は、図4に示しているように送信コイル11とともにコ イル枠14の外周に同一間隔で巻き付けられている。
【0020】 コイル枠14は、その内側に直方体の検査空間Sを形成するようにベーク材等 によって構成されている。
【0021】 このコイル枠14は、その前端面14aおよび後端面14bを、アルミ材で形 成された金属筐体30の内壁に近接するように収容されている。
【0022】 金属筐体30は、アルミ材によってほぼ直方体状に形成された筐体本体31と 、筐体本体31の開口された一方の側面を密閉する外蓋40によって構成されて いる。
【0023】 筐体本体31の正面部31aおよび背面部31bには、コイル枠14の検査空 間Sと連続する大きさの角穴32、33が設けられている。
【0024】 角穴32、33の縁部には、筐体本体31の内側に貫通する複数のネジ穴34 が設けられており、各ネジ穴34には、プラスチック等の非磁性体で形成された 位置決めネジ35が螺合されている。
【0025】 これらのネジ穴34と位置決めネジ35は、本考案の位置決め機構を構成する もので、位置決めネジ35の先端は、金属筐体30内に収容されているコイル枠 14の前端面14aおよび後端面14bにそれぞれ当接して、金属筐体30内に おけるコイル枠14の位置を両面側から決めている。
【0026】 この位置決めは、充填材55の充填前に、受信コイル12、13からの誘起電 圧が等しくなる位置に固定される。
【0027】 筐体本体31の内壁31cと、コイル枠14の上面14c,下面14dおよび 側面14e、14fとの間は、エポキシ系(あるいは不飽和ポリエステル系)の 充填材55によって堅固に固定されている。
【0028】 次に、この検出ヘッド10の組立て方法について説明する。 始めに、開口された側面側を上に向けた筐体本体31内のほぼ中心位置に、コ イル枠14をその一方の側面14eが下側となるように収容する。
【0029】 そして、各位置決めネジ35を正面側あるいは背面側から締め付けながら、コ イル枠14の位置を、両受信コイル12、13の誘起電圧が等しくなる位置に位 置決めする。
【0030】 この位置決めの後、角穴32、33とコイル枠14の前端面14aおよび後端 面14bとの隙間を塞ぎ、上方から充填材55を注入する。
【0031】 注入された充填材55は、コイル枠14の外周と筐体本体31の内壁との間に 充填され、所定時間後に完全に硬化する。
【0032】 この硬化の際に充填材55の熱収縮の作用によるコイル枠14の位置ずれは、 位置決めネジ35の固定力によって従来より格段に少なく、硬化後の磁気的なバ ランスずれはほとんど発生しない。このため、バランスボリウム等の電気的な調 整によって、両受信コイル12、13の誘起電圧を完全に平衡状態にすることが できる。
【0033】 また、もしこの僅かなバランスずれを、前述の金属片の貼り付けによって補正 する場合でも、極めて小さな金属片で充分調整ができる。また、バランスのずれ が少ないため、細いボルト等を検査磁界へ進退させるだけでも補正が可能であり 、充填材55が硬化した後に、位置決めネジ35の代わりに金属ネジを締め付け て、微調整するようにしてもよい。
【0034】 この充填材55が完全に硬化した後、外蓋40を筐体本体31に取付けて、こ の組み立て作業が完了する。
【0035】 なお、前記実施例では、同軸形式の検出ヘッドに本考案を適用した例について 説明したが、同一面に並んだ2つの受信コイルと、送信コイルとを、検査空間を はさんで対向させた対向形式の検出ヘッドについても本考案を適用することがで きる。
【0036】 また、前記実施例では、磁気センサとして、コイル枠に巻き付けられた受信コ イルを用いた検出ヘッドについて説明したが、たとえば、ホール素子等の半導体 センサを磁気センサとして用いた検出ヘッドの場合でも本考案を適用することが できる。また、位置決め機構についても前記実施例に限定されず、種々の変形が 可能である。
【0037】 また、前記した交流磁界だけでなく、直流電源や永久磁石による一方向の磁界 や、この一方向磁界の強さを所定周波数で変調させた脈流磁界を検査磁界とする 検出ヘッドについても本考案を同様に適用することができる。
【0038】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の金属検出機の検出ヘッドは、金属筐体内の一対 の磁気センサを金属筐体の外部から位置決めするための位置決め機構を備えてい るため、位置決め機構によって、予め、磁気センサの位置を金属筐体内の磁気的 にバランス位置に位置決めしておけば、充填材の硬化による位置ずれを極めて少 なくすることができる。
【0039】 このため、検査磁界の磁束密度が均一化され、感度が格段に向上し、その温度 特性が極めて良好になり、しかもこれらの性能のバラツキが作業者に左右されな いで済むという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のA−A線断面図である。
【図2】本考案の一実施例の外観を示す斜視図である。
【図3】一実施例の一部を破断した正面図である。
【図4】一実施例の要部を示す斜視図である。
【図5】同軸形式の検出ヘッドの検出原理を説明するた
めの図である。
【図6】従来の検出ヘッドの要部の概略斜視図である。
【図7】従来の検出ヘッドの全体構成を示す図である。
【符号の説明】
10 検出ヘッド 11 送信コイル 12、13 受信コイル 14 コイル枠 30 金属筐体 31 筐体本体 32、33 角穴 34 ネジ穴 35 位置決めネジ 40 外蓋 55 充填材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査空間に発生させた検査磁界を、金属筐
    体内に固定された1対の磁気センサで受け、前記検査空
    間内の金属の有無を判定するための信号を前記1対の磁
    気センサから出力する金属検出機の検出ヘッドにおい
    て、 前記金属筐体内の前記1対の磁気センサを、前記金属筐
    体の外部から位置決め固定する位置決め機構を備えたこ
    とを特徴とする金属検出機の検出ヘッド。
JP8688991U 1991-09-29 1991-09-29 金属検出機の検出ヘツド Pending JPH0528984U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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