JPH0528973A - 角形密閉式電池 - Google Patents

角形密閉式電池

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JPH0528973A
JPH0528973A JP3186024A JP18602491A JPH0528973A JP H0528973 A JPH0528973 A JP H0528973A JP 3186024 A JP3186024 A JP 3186024A JP 18602491 A JP18602491 A JP 18602491A JP H0528973 A JPH0528973 A JP H0528973A
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Shinji Hamada
真治 浜田
Osamu Takahashi
収 高橋
Minoru Koda
稔 幸田
Takafumi Fujii
隆文 藤井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/102Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure
    • H01M50/103Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure prismatic or rectangular
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 角形密閉式電池において、極板群の膨張に起
因する溶接封口部の引張り応力割れの発生による漏液を
防止することを目的とする。 【構成】 極板群5を挿入した角形電池ケース1の開口
部に封口板6を気密に溶接し、角形電池ケース1の極板
群5を積層する方向に対向する両側壁に、底面より電池
総高さの1/2乃至1/3の位置で、かつ角形電池ケー
ス1の厚みの最大部の90%乃至97%となる厚み最小
部を有する曲面状の凹部13を設けた角形密閉式電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、角形密閉式電池、とく
に金属製の電池ケースに封口板を溶接して気密に密閉し
た角形密閉式電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、AV機器、通信機器等の電子電気
機器の小型化、軽量化が進み、これらの機器に使用する
小型で収納効率の良い電池の開発が要望されてきてい
る。このような状況のなかで、機器への収納効率の良い
角形密閉式電池の需要が急速に伸びている。その例を図
面を参照して説明する。
【0003】図3において1は、正極板2と負極板3と
をセパレータ4を介して対向させて構成した極板群5を
挿入した角形電池ケース、6は上記角形電池ケース1を
密封する封口板で、その周縁部は角形電池ケース1の上
端開口縁部に溶接されている。そして、溶接機として
は、溶接部近くの絶縁パッキングおよび極板群などへの
熱の影響を少なくするため、微細加工に適したパルス式
YAGレーザー溶接機が多く用いられている。また、角
形電池ケースとしては、ニッケル鋼板を絞り加工と、し
ごき加工を用いて成型したものが一般に使用されてい
る。
【0004】しかしこのような従来の構成では、図3に
示すように、過充電による電池内圧の上昇、充放電サイ
クル寿命中の極板群5の膨張などにより、図3(イ)の
厚みtを有する角形電池ケース1が、図3(ロ)のよう
に、電池底面より電池総高さの1/2乃至1/3の高さ
位置hに最大膨張点7をもつような形で膨張し、その結
果図4に示すように、角形電池ケース1と封口板6の溶
接部8に引張り応力aがかかることにより引張り応力割
れ部9が発生し、電解液が漏洩するに至るという問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、極板群を挿入した角形電池ケースを封口板の溶接に
よって密封する角形密閉式電池において、角形電池ケー
スが膨らんで溶接部分に引張り応力割れ部が発生すると
いう点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、正極板と負極
板をセパレータを介して交互に積層してなる極板群を挿
入した角形電池ケースの開口部に封口板を嵌合し、この
嵌合部を溶接する角形密閉式電池において、極板群の積
層方向の対向する角形電池ケースの両側面に、底面より
電池総高さの1/2乃至1/3の位置でかつ角形電池ケ
ースの厚みの最大部の90乃至97%となる厚み最小部
を有する曲面状の凹部を設けたものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、過充電による電池内圧の上
昇、充放電サイクル寿命中の極板群の膨張などが発生し
ても、角形電池ケースは、膨張幅の最も大きい箇所を中
心にあらかじめ曲面状に凹部が形成されているために電
池ケースの厚みの最大部以上に膨張することがほとんど
無く、また溶接部についても、側壁の曲面状の凹部によ
って圧縮応力がかかっているので、引張り応力による割
れの発生が少ない。さらに、凹部の形状が曲面状になっ
ているので、平面状の凹部を設けた場合と比較して、両
者が電池ケースの厚みの最小寸法が同一であっても電池
内容積の減少は本発明の曲面の場合の方が少なく、内圧
特性、電池保存特性ともに曲面状凹部による劣化は、ほ
とんどないものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の1実施例につき図面を参照し
て説明する。図1、2において図3に示す従来例と同じ
構成部分については同一符号を付し、詳細な説明を省略
する。
【0009】図1、2において10は、曲面状のプレス
面11を有するプレス型であり、電池底面からの高さ位
置hが電池総高さの1/2乃至1/3の部分に、電池ケ
ースの厚みtの最小部12が位置するように曲面状の凹
部13を形成するものである。
【0010】図2は、角形密閉式電池の断面図であり、
極板群5を挿入した角形電池ケース1と封口板6が、溶
接部8においてレーザー溶接されている。ここで曲面状
の凹部13は、電池ケースの厚み最小部12での厚みt
1 が、電池ケースの厚みの最大部tに対して、90〜9
7%となるように加工する。その場合、溶接部8には、
圧縮応力bが作用することになる。
【0011】次に、本発明の1実施例による角形密閉式
電池をロット1、曲面状の凹部を設けた位置が本発明と
異なる角形密閉式電池をロット2、ロット3、曲面状の
凹部の電池ケースの厚み最小部の厚みが本発明と異なる
角形密閉式電池をロット4、ロット5、凹部形状が本発
明と異なり平面形状にした角形密閉式電池をロット6、
従来の角形電池ケースの側壁が垂直になっている角形密
閉式電池をロット7として、それぞれ各ロット100個
ずつの電池を試作し、45℃恒温下において充放電レー
ト1C/1Cで充放電を繰返し、電池使用寿命が尽きる
までの溶接部における引張り応力割れの発生率、電圧不
良発生率、安全弁作動による漏液発生率をそれぞれ比較
した。その結果を(表1)に示す。
【0012】
【表1】
【0013】上記(表1)の結果より明らかなように、
従来の角形密閉式電池においては、溶接部に引張り応力
割れの発生が見られたが、本発明の実施例による角形密
閉式電池においては、引張り応力による割れ、電圧不
良、および漏液の発生は見られなかった。これは、本発
明においては、曲面状の凹部を角形電池ケースの対向側
壁に設けることにより負荷された溶接部の圧縮応力が、
電池膨張による溶接部の引張り応力より大であるため、
引張り応力割れの要因が取り除かれたからである。
【0014】また、本発明における位置以外に、曲面状
の凹部を電池ケースの側壁に設けた角形密閉式電池は、
引張り応力割れの発生がみられた。これは、電池が最も
膨張する位置に電池厚み最小部が形成されていないため
電池膨張防止効果が不充分であり、封口の溶接部に引張
り応力が生じたためである。
【0015】次に、電池ケースの厚み最小部の厚みが、
本発明における角形密閉式電池より小さいものは、電圧
不良および漏液が発生した。これは、過大な凹部加工に
より、正極板と負極板がセパレータを貫通して短絡した
もの、および電池内圧の上昇により電池封口板にある安
全弁が作動したものである。電池ケースの厚み最小部の
厚みが、本発明における角形密閉式電池より大きいもの
は、引張り応力割れの発生が見られた。これは、極板群
の膨張による溶接部の引張り応力が、曲面状の凹部を設
けることにより負荷された溶接部の圧縮応力を上廻った
ためである。さらに、凹部の形状が平面状のものは、引
張り応力割れおよび漏液の発生がみられた。これは平面
状の凹部では、強度的に電池膨張防止効果が不充分であ
り、また、電池ケースの厚み最小部の厚みが曲面状凹部
と同一である場合において、減少する電池内容積は曲面
プレスの約3倍であるため、電池の内圧が上昇し、封口
板の安全弁が作動したものである。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明角形密閉式電
池は、角形電池ケースの極板積層方向の両面に曲面状の
凹部を設け、かつその位置が電池総高さの1/2乃至1
/3の箇処であるため、角形電池ケースと封口板の溶接
部に引張り応力割れが発生せず、さらに曲面状の凹みを
設けた電池ケースの厚みの最小部の寸法が、電池ケース
の厚みの最大部分の90〜97%となるようにしたた
め、前記溶接部には圧縮応力が作用して引張り応力割れ
が発生しないのみならず、正負極板の短絡、ならびに封
口板に安全弁を取り付けた場合の当該安全弁の作動など
がなく、電子電気機器に使用し易いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における角形密閉式電池の成
型過程を説明する斜視図
【図2】同角形密閉式電池の断面図
【図3】(イ)従来の角形密閉式電池の膨張前の一部切
欠断面図 (ロ)同膨張後の側面図
【図4】従来の角形密閉式電池の角形電池ケースと封口
板の溶接部の説明図
【符号の説明】
1 角形電池ケース 5 極板群 6 封口板 7 最大膨張点 8 溶接部 9 引張り応力割れ部 12 電池ケースの厚みtの最小部 13 曲面状の凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 隆文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正極板と負極板をセパレータを介して交互
    に積層してなる極板群を挿入した角形電池ケースの開口
    部に封口板を嵌合し、この嵌合部を気密に溶接する角形
    密閉式電池において、極板群の積層方向の対向する角形
    電池ケースの両側面に、底面より電池総高さの1/2乃
    至1/3の位置で、かつ角形電池ケースの厚みの最大部
    の90乃至97%となる厚み最小部を有する曲面状の凹
    部を設けたことを特徴とする角形密閉式電池。
  2. 【請求項2】曲面状の凹部の中心部分で厚みが最も小さ
    い部分を、電池底面より電池総高さの1/2の部分に位
    置させた請求項1記載の角形密閉式電池。
  3. 【請求項3】曲面状の凹部の中心部分で、厚みが最も小
    さい部分を、角形電池ケースの最も厚みが大きい部分の
    95%とした請求項1または2記載の角形密閉式電池。
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US7224940B2 (en) 2002-10-22 2007-05-29 Oki Electric Industry Co., Ltd. Frequency modulating device of an integrated circuit and a method of measuring modulated frequency
JP2010238404A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Sanyo Electric Co Ltd 密閉型電池及び密閉型電池の製造方法
WO2017208532A1 (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 株式会社村田製作所 二次電池
JP2020194743A (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 日立造船株式会社 二次電池およびその製造方法
WO2023105940A1 (ja) * 2021-12-08 2023-06-15 日立造船株式会社 固体電池

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