JPH0528912A - 薄板鋼板のエツチング貫通孔形成方法 - Google Patents
薄板鋼板のエツチング貫通孔形成方法Info
- Publication number
- JPH0528912A JPH0528912A JP17910891A JP17910891A JPH0528912A JP H0528912 A JPH0528912 A JP H0528912A JP 17910891 A JP17910891 A JP 17910891A JP 17910891 A JP17910891 A JP 17910891A JP H0528912 A JPH0528912 A JP H0528912A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- etching
- steel plate
- resist layer
- forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- ing And Chemical Polishing (AREA)
Abstract
より大きな寸法のエッチング孔を断面形状を制御しつ
つ、直線性、寸法精度を良好に保って形成する。 【構成】 鋼板1の表裏両面にレジスト層21、22を
塗布し、レジスト層21に、形成する孔の形状に対応し
た比較的大サイズの開口211をパターニングし、レジ
スト層22に、形成する孔のエッジ形状に対応した少な
くとも1つの断面において2個になる比較的小サイズの
開口221、222を、形成する孔1個に対して1個以
上パターニングし、レジスト層22を介して鋼板1を貫
通しない深さにエッチングを行って穴を形成し、その
後、その穴に耐エッチング性のバッキング材4を埋め込
み、次いで、レジスト層21を介して鋼板1をエッチン
グして裏面に形成した穴と連通する穴を形成することに
より貫通孔を形成する。
Description
により孔開け加工する技術に関し、例えば、カラーテレ
ビ等のCRT用の板厚が20〜80μm程度の薄板のシ
ャドウマスクの製造方法に関する。
レイ装置の大型化と共に、シャドーマスクにも大型化が
求められるようになってきた。シャドーマスク自体を軽
量化するために20〜80μm程度の薄板も使用される
ようになってきた。
の基材を用いたシャドーマスクの製造方法としては、図
2に示すように、電極基材1を洗浄し(a)、次に基材
1の両面にレジスト2を塗布し(b)、両面のレジスト
2にガラスマスク3を用いて露光し(c)、その後レジ
スト2を現像してパターンニングし、乾燥してエッチン
グ膜とし(d)、その後、基材1両面から同時にエッチ
ングして開口を形成後(e)、レジスト2を剥離する
(f)1段階エッチングにより製造する方法が知られて
いるが、この方法を20〜80μm程度の薄板基材に適
用した場合、エッチング時のスプレー圧の影響を受け、
平面性が保てず、できあがったエッチング孔の形状、寸
法精度が劣ってしまうことが知られている。また、別
に、図3に記載されるように、電極基材1を洗浄し
(a)、次に基材1の両面にレジスト2を塗布し
(b)、両面のレジスト2にガラスマスク3を用いて露
光し(c)、その後レジスト2を現像してパターンニン
グし、乾燥してエッチング膜とし(d)た後、基材1の
片面(裏面)側のみにエッチングを行って穴を開け
(e)、その後、その穴に耐エッチング性のバッキング
材4を埋め込み(f)、その穴と反対側の面(表面)か
ら再度エッチングし(g)、レジスト2を剥離する
(h)2段階エッチングにより製造する方法が知られて
いるが、この方法を20〜80μm程度の薄板基材に適
用した場合は、所定の断面形状を得ることができない。
後者については、詳しくは、特開昭61−130492
号等に記載がある。
厚さが20〜80μm程度に薄くした場合については、
60〜250μmの幅のエッチング孔を形成するため、
相対的に板厚が薄すぎ、図3に示した2段階エッチング
方法では、所望の断面形状を得るために裏面側のエッチ
ングが適切にできず(所望の断面を得る前にエッチング
孔が貫通してしまう。)、実用的でなかった。また、図
2に示した上記の基材両面からの1段階エッチング方法
では、基材が薄すぎて強度が足りず、エッチング中の平
面性が保てず動いてしまい、エッチング孔の形状、直線
性、寸法精度の点で品質的に満足なものが得られなかっ
た。
ものであり、その目的は、鋼板の厚さが20〜80μm
程度の場合に、その厚さより大きな寸法のエッチング孔
を断面形状を制御しつつ、直線性、寸法精度を良好に保
って形成する方法を提供することである。
明の薄板鋼板のエッチング貫通孔形成方法は、板厚20
〜80μmの鋼板にその板厚より大きな寸法の貫通孔を
エッチングにより形成する方法において、鋼板の表裏両
面にレジスト層を塗布し、塗布された表面のレジスト層
に、形成する孔の形状に対応した比較的大サイズの開口
をパターニングし、塗布された裏面のレジスト層に、形
成する孔のエッジ形状に対応した少なくとも1つの断面
において2個になる比較的小サイズの開口を、形成する
孔1個に対して1個以上パターニングし、裏面のレジス
ト層を介して裏面から鋼板を貫通しない深さにエッチン
グを行って穴を形成し、その後、その穴に耐エッチング
性のバッキング材を埋め込み、次いで、表面のレジスト
層を介して表面から鋼板をエッチングして裏面に形成し
た穴と連通する穴を形成することにより貫通孔を形成す
ることを特徴とする方法である。
板厚の3〜5倍であり、裏面からエッチングする穴の深
さが鋼板の板厚の50〜60%であることが望ましい。
mの鋼板に多数の貫通孔を形成してシャドウマスクを形
成するのが適している。
において、板厚20〜80μmの鋼板の裏面に塗布され
たレジスト層に、形成する孔のエッジ形状に対応した少
なくとも1つの断面において2個になる比較的小サイズ
の開口を、形成する孔1個に対して1個以上パターニン
グし、第1段のエッチングにおいて、裏面のレジスト層
を介して裏面から鋼板を貫通しない深さにエッチングを
行って穴を形成するので、薄い鋼板の板厚に比較して大
きな貫通孔を断面形状を制御しながら形成することがで
きる。また、エッチング孔の径は、開口間の間隔を調節
することにより調節できるものである。さらに、エッチ
ング時間は、設ける孔の径に依存せず、大きな孔も小さ
な孔もほぼ同じ時間で形成することができるものであ
る。
板厚20〜80μmの薄板鋼板でも、従来の2段エッチ
ング方法による場合と同程度にできる。
いて説明する。図1は、本発明の薄板鋼板のエッチング
貫通孔形成方法をシャドウマスクの製造方法に適用した
場合の1実施例の工程を示す断面図であり、板厚20〜
80μmの例えばLC(Low Carbon)材からなる電極基
材1を用い、同図(a)に示すように、基材1を洗浄す
る。次いで、同図(b)に示すように、基材1の両面に
レジスト21、22を塗布する。そして、同図(c)に
示すように、両面のレジスト21、22に電極パターン
をガラスマスク31、31を用いて露光する。この際、
表パターン版31は、従来の2段階エッチング方法の場
合と同様、基材1の表面にエッチングする凹穴径に対応
する大きさの遮光部311を1つの穴に対して1個有し
ているが、裏パターン版32は、断面で見ると、基材1
の裏面から開ける孔のエッジに対応する部分に小寸法の
遮光部321、322が2個設けられている。したがっ
て、基材1に開ける孔が円孔の場合は、裏パターン板3
2に設けられる遮光部321、322は、平面図で見る
と、その円孔の周囲の形状に相当するリング状をしてお
り、基材1に開ける孔がスロットないしスリット孔の場
合は、遮光部321、322は、そのスロットないしス
リット孔の両端に相当する位置に平行に位置する2本の
細い線である。
光焼き付け後、レジスト21、22を現像してパターン
ニングし、乾燥すると、図1(d)に示すように、表面
のレジスト21には表パターン版31の遮光部311に
対応する開口211が形成され、裏面のレジスト22に
は裏パターン版32の遮光部321、322に対応する
開口221、222が形成される。
チング膜として、図1(e)に示すように、基材1の裏
面側のみにエッチングを行って、開口221、222に
相当する部分に対応する形状、すなわち、基材1に開け
る孔が円孔の場合は、リング溝状の凹穴、基材1に開け
る孔がスロットないしスリット孔の場合は、そのスロッ
トないしスリット孔の両端に相当する位置に平行に位置
する2本の直線溝状凹穴を形成する。なお、エッチング
による貫通孔の寸法精度、断面形状を実用レベルに維持
するには、裏面からの凹穴の深さは、基材1の板厚の5
0〜60%程度が好ましい。
に耐エッチング性のバッキング材4を埋め込み、その穴
と反対側の表面からレジスト21の開口211を通して
再度エッチングして、同図(g)に示すような凹穴を形
成し、所望形状の貫通孔を形成する。
ング材4及びレジスト21、22を剥離して、基材1の
厚さに比較して大きな(3〜5倍)孔を、断面形状、直
線性、寸法精度の点で品質的満足できるシャドーマスク
を得ることができる。
1、222間の間隔を調節することにより調節できる。
また、上記の開孔プロセスより明らかなように、エッチ
ング時間は、設ける孔の径に依存せず、大きな孔も小さ
な孔もほぼ同じ時間で形成できる。
上の開口を設け、特に、スロットないしスリット状の孔
を形成する際に、エッチング孔内にエッチング残りが発
生しないようにすることもできる。
のエッチング貫通孔形成方法によると、従来の2段エッ
チング方法において、板厚20〜80μmの鋼板の裏面
に塗布されたレジスト層に、形成する孔のエッジ形状に
対応した少なくとも1つの断面において2個になる比較
的小サイズの開口を、形成する孔1個に対して1個以上
パターニングし、第1段のエッチングにおいて、裏面の
レジスト層を介して裏面から鋼板を貫通しない深さにエ
ッチングを行って穴を形成するので、薄い鋼板の板厚に
比較して大きな貫通孔を断面形状を制御しながら形成す
ることができる。また、エッチング孔の径は、開口間の
間隔を調節することにより調節できるものである。さら
に、エッチング時間は、設ける孔の径に依存せず、大き
な孔も小さな孔もほぼ同じ時間で形成することができる
ものである。
板厚20〜80μmの薄板鋼板でも、従来の2段エッチ
ング方法による場合と同程度にできる。
度のよい薄板シャドウマスクの製造方法に適したもので
ある。
をシャドウマスクの製造方法に適用した場合の1実施例
の工程を示す断面図である。
の図1と同様な図である。
の図1と同様な図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 板厚20〜80μmの鋼板にその板厚よ
り大きな寸法の貫通孔をエッチングにより形成する方法
において、鋼板の表裏両面にレジスト層を塗布し、塗布
された表面のレジスト層に、形成する孔の形状に対応し
た比較的大サイズの開口をパターニングし、塗布された
裏面のレジスト層に、形成する孔のエッジ形状に対応し
た少なくとも1つの断面において2個になる比較的小サ
イズの開口を、形成する孔1個に対して1個以上パター
ニングし、裏面のレジスト層を介して裏面から鋼板を貫
通しない深さにエッチングを行って穴を形成し、その
後、その穴に耐エッチング性のバッキング材を埋め込
み、次いで、表面のレジスト層を介して表面から鋼板を
エッチングして裏面に形成した穴と連通する穴を形成す
ることにより貫通孔を形成することを特徴とする薄板鋼
板のエッチング貫通孔形成方法。 - 【請求項2】 形成する貫通孔の寸法が鋼板の板厚の3
〜5倍であり、裏面からエッチングする穴の深さが鋼板
の板厚の50〜60%であることを特徴とする請求項1
記載の薄板鋼板のエッチング貫通孔形成方法。 - 【請求項3】 板厚20〜80μmの鋼板に多数の貫通
孔を形成することによりシャドウマスクを形成すること
を特徴とする請求項1又は2記載の薄板鋼板のエッチン
グ貫通孔形成方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17910891A JPH07107828B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 薄板鋼板のエッチング貫通孔形成方法 |
US07/908,194 US5348825A (en) | 1991-07-02 | 1992-07-01 | Method for manufacturing shadow mask and shadow mask manufactured by said method |
DE69230119T DE69230119T2 (de) | 1991-07-02 | 1992-07-02 | Verfahren zur Herstellung einer Schattenmaske durch Ätzen einer Resistschicht |
EP92306117A EP0521721B1 (en) | 1991-07-02 | 1992-07-02 | Method for manufacturing a shadow mask by resist etching |
US08/221,058 US5567555A (en) | 1991-07-02 | 1994-03-29 | Method for manufacturing shadow mask and shadow mask manufactured by said method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17910891A JPH07107828B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 薄板鋼板のエッチング貫通孔形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0528912A true JPH0528912A (ja) | 1993-02-05 |
JPH07107828B2 JPH07107828B2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=16060162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17910891A Expired - Lifetime JPH07107828B2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-19 | 薄板鋼板のエッチング貫通孔形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07107828B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4425709A1 (de) * | 1993-07-21 | 1995-01-26 | Dainippon Printing Co Ltd | Verfahren zum Herstellen einer Schlitzmaske |
-
1991
- 1991-07-19 JP JP17910891A patent/JPH07107828B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4425709A1 (de) * | 1993-07-21 | 1995-01-26 | Dainippon Printing Co Ltd | Verfahren zum Herstellen einer Schlitzmaske |
US5585224A (en) * | 1993-07-21 | 1996-12-17 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Method of producing aperture grill |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07107828B2 (ja) | 1995-11-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100641006B1 (ko) | 인쇄판 | |
US5567555A (en) | Method for manufacturing shadow mask and shadow mask manufactured by said method | |
US5819652A (en) | Reduced cavity depth screening stencil | |
CA1052673A (en) | Method for producing an apertured work piece | |
EP0642148B1 (en) | Etching process and method of manufacturing a color selecting mechanism | |
JPH0528912A (ja) | 薄板鋼板のエツチング貫通孔形成方法 | |
KR100273784B1 (ko) | 샤도우 마스크 및 그 제조 방법 | |
EP0385480A3 (en) | Aperture pattern printing plate for shadow mask and method of manufacturing the same | |
US4988404A (en) | Method of producing a primary diffraction grating | |
JPH06938A (ja) | メタルマスク及びその製造方法 | |
JP3103904B2 (ja) | スクリーン印刷用メタルマスク、およびその製造方法 | |
US6391500B1 (en) | Photomask for obtaining a graded pattern profile on a photoresist | |
EP0402616B1 (en) | Emulsion printing plate relief coatings | |
KR100226054B1 (ko) | 새도우 마스크를 이용한 박막의 미세패턴 형성방법 | |
JP3169979B2 (ja) | カラー受像管用シャドウマスクの製造方法 | |
KR100277896B1 (ko) | 반도체소자의 마스크 제작방법 | |
JP2000340110A (ja) | シャドウマスク用ハードマスク及びその製造方法 | |
KR20230140975A (ko) | 증착 마스크 및 그 제조 방법 | |
US5236794A (en) | Emulsion printing plate relief coatings | |
KR100200738B1 (ko) | 반도체장치의 마스크 제조방법 | |
JPH05251314A (ja) | 両面吸収体x線マスクの製造方法 | |
JPS61210358A (ja) | フオトマスク | |
KR970011645B1 (en) | Phase shift mask fabrication | |
JPH11329228A (ja) | シャドウマスクの製造方法 | |
JP2000200548A (ja) | シャドウマスクの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081115 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091115 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 14 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091115 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 15 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101115 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101115 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 16 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111115 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111115 Year of fee payment: 16 |