JPH0528903A - 漏電遮断器の漏電引外し装置 - Google Patents

漏電遮断器の漏電引外し装置

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JPH0528903A
JPH0528903A JP18494191A JP18494191A JPH0528903A JP H0528903 A JPH0528903 A JP H0528903A JP 18494191 A JP18494191 A JP 18494191A JP 18494191 A JP18494191 A JP 18494191A JP H0528903 A JPH0528903 A JP H0528903A
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movable iron
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Yoshiro Okano
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Abstract

(57)【要約】 【目的】永久磁石と、永久磁石から出る磁力線の直列磁
路を構成する固定磁極と可動鉄心と、を備え、可動鉄心
の移動を伝達するための開口を可動鉄心の反固定磁極側
に備えたベースに取り付けられる漏電引外し装置を、固
定磁極, 可動鉄心の各吸着面への金属粉の進入が実用上
十分に防止された装置とする。 【構成】ベースの開口9aを、ゴム材からなり周縁部を形
成するリング状フランジ20a の内側からフランジ面の一
方の側へ立ちあがる周壁20cを有する防塵カバー20で閉
鎖する。周壁を有する防塵カバー20として、ゴム板を、
リング状フランジ20a の内側に山と谷とが同心状に交互
に形成されるように成形したカバーとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、永久磁石と、該永久
磁石から出る磁力線の直列磁路を構成する固定磁極と可
動鉄心と、主回路導体が貫通する零相変流器の2次電流
が入力されるトリップコイルとを備えてなり、可動鉄心
の移動を伝達するために可動鉄心の反固定磁極側に開口
を備えたベースに取り付けられ、開閉機構部の掛合いを
引き外す引外しばねを蓄勢状態に保持して、零相変流器
の2次出力を待機する漏電遮断器の漏電引外し装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来のこの種漏電引外し装置の構
成例を示す。ここに例示する漏電引外し装置は合成樹脂
製のベースに固定され、ここには図示していないが、こ
のベースを遮断器本体のケースの溝に挿入した後、遮断
器本体のケースにより不動に固定されて遮断部の近傍に
位置する。装置は断面が方形の棒状の永久磁石1と、コ
字状ヨーク2に取り付けられた固定磁極3と、円柱状の
可動鉄心4と、図示されない零相変流器の2次電流が入
力されるトリップコイル5とを備えてなるもので、合成
樹脂からなるベース9に止めねじ14で固定されている。
可動鉄心4には押し棒4aが植設され、常時はその先端部
でアーマチュア7を介して引外しばね8を蓄勢状態に保
持している。
【0003】零相変流器の1次導体に接地電流が流れ、
2次電流が所定の方向に整流されてトリップコイル5に
流れると、固定磁極3は可動鉄心4を吸着状態に保持で
きなくなり、ベース9に固定された軸ピン10に巻かれる
捻りばねとして形成された引外しばね8の力により、ア
ーマチュア7が軸ピン10を中心に反時計方向に回動し
て、図示されない開閉機構部の掛合いを引き外すととも
に、可動鉄心4は矢印の方向に駆動される。このときの
可動鉄心4の移動は筒状のガイド6により案内される。
ベース9にはこの可動鉄心4の移動をベースの反対側へ
伝達するための開口9aが形成されており、矢印のように
移動した可動鉄心4は、表示ラッチ11を押す。表示ラッ
チ11は捻りばね12に抗して軸ピン13まわりに紙面の手前
側へ回動し、これにより表示片15との掛合い部11a と表
示片15の掛合い15a との掛合いが外れる。掛合いを外さ
れた表示片15はばね16の力により左方へ飛び出し、漏電
遮断器の遮断動作を表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、引外しば
ねを蓄勢状態に保持するのに永久磁石を用いる構成の漏
電遮断器では、通常の漏電遮断器のように、ばね力を受
けている開閉機構部の掛合いを電磁石により引外す構成
のものと比べ、漏電引外し装置が小形されるメリットを
有するものの、漏電引外し装置が取り付けられるベース
に可動鉄心の移動を伝達するための開口が設けられてい
ると、漏電遮断器の外部から内部へ入った金属片や金属
粉、特に短絡遮断時に接点やその近傍から飛散した金属
片, 金属粉が、この開口を通して永久磁石に吸い寄せら
れ、固定磁極, 可動鉄心の吸着面に付着して、電流遮断
後のアーマチュアの復帰時に吸着力が不足し、引外しば
ねを蓄勢状態に保持することができなくなるという問題
が生じる。特に、漏電遮断器では、通常、遮断部の接点
がベースの面の漏電引外し装置と反対の側に位置してお
り、接点からの金属粉が直進してベースの開口を通過す
るため、この問題のおそれが大きい。
【0005】この発明の目的は、固定磁極および可動鉄
心の各吸着面への金属片や金属粉の進入が実用上十分に
防止された, 冒頭記載の構成による漏電引外し装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明においては、永久磁石と、該永久磁石から
出る磁力線の直列磁路を構成する固定磁極と可動鉄心
と、主回路導体が貫通する零相変流器の2次電流が入力
されるトリップコイルとを備えてなり、可動鉄心の移動
を伝達するために可動鉄心の反固定磁極側に開口を備え
たベースに取り付けられ、開閉機構部の掛合いを引き外
す引外しばねを蓄勢状態に保持して、零相変流器の2次
出力を待機する漏電遮断器の漏電引外し装置を、弾性力
と柔軟性とを有するゴム材からなり周縁部を形成するリ
ング状フランジの内側からフランジ面の一方の側へ立ち
あがる周壁を有する防塵カバーでベースの開口を閉鎖さ
れた装置とするものとする。
【0007】
【作用】このように、ベースの開口を、弾性力と柔軟性
とを有するゴム材からなり周縁部を形成するリング状フ
ランジの内側からフランジ面の一方の側へ立ちあがる周
壁を有する防塵カバーで閉鎖すると、金属片や金属粉の
固定磁極,可動鉄心吸着面への進入路のうち、最も大き
い進入断面積を有する, 可動鉄心とガイドとの隙間側が
閉鎖されることとなり、アーマチュア側から押し棒と固
定磁極との隙間を通る進入分は残るものの、漏電引外し
装置がその機能を保持する上で実用上十分に金属片, 金
属粉の進入が防止される。
【0008】また、防塵カバーは、周縁部を形成するリ
ング状フランジの内側からフランジ面の一方の側へ立ち
あがる周壁を有するから、この周壁を開口の内側に挿入
し、リング状フランジを、止めねじでベースに固定され
た漏電引外し装置と、開口が形成されたベースの面との
間の隙間に保持するのみで、防塵カバーの横ずれが防止
され、通常ゴム板の周縁部を平坦な板面に固定するとき
に必要となるリング状の押さえ板などを必要とすること
なく、初期位置を保って防塵機能を維持する。
【0009】
【実施例】図1, 図2および図3に本発明の一実施例を
示す。これらの図において、図4と同一の部材には同一
符号を付して説明を省略する。防塵カバーは、図3に示
すように、周縁部を形成するリング状フランジ20a の内
側から変形時の損傷を避けるために形成された襞20b を
経てフランジ20a の面の一方の側へ立ちあがる周壁20c
が形成され、この周壁20c を山の側面として山と谷とを
中心部へ向かって同心状に交互に形成したゴム成形品と
して形成されている。
【0010】この防塵カバー20で開口9aを閉鎖するとき
のベース9への漏電引外し装置の組付けは、まず、ベー
ス9に防塵カバー20の中央部を挿入し、次に漏電引外し
装置のヨーク2とベース9との間に防塵カバーのフラン
ジ20a を挟むように止めねじ14で漏電引外し装置をベー
ス9に固定することにより行う。防塵カバー20は、ヨー
ク2とベース9との間で多少の隙間により横ずれを生じ
ることがあっても、ベース9から外れることはない。
【0011】図1は漏電引外し装置の漏電待機中の状態
を示す。この状態では可動鉄心4は防塵カバー20には接
触していない。図2は主回路に漏電が発生し、零相変流
器の2次電流により漏電引外し装置が動作したときの状
態を示す。このときには、可動鉄心4が防塵カバー20を
図のように変形させるが、防塵カバー20の断面が波状と
なっているため、可動鉄心4に対して大きな負荷となる
ことなく容易に変形し、防塵カバーがない場合と同様に
開閉機構部の係合と、表示片, 表示ラッチの係合とを引
き外すことが可能である。
【0012】また、本実施例の構造で、漏電遮断器に要
求される回数の寿命試験を行ったところ、防塵カバー20
が可動鉄心4と表示ラッチ11の突起とに挟まれる部分の
残留変形量も小さく、また、カバー面の亀裂もなく、非
常に良好な結果を示した。
【0013】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明において
は、永久磁石と、該永久磁石から出る磁力線の直列磁路
を構成する固定磁極と可動鉄心と、主回路導体が貫通す
る零相変流器の2次電流が入力されるトリップコイルと
を備えてなり、可動鉄心の移動を伝達するために可動鉄
心の反固定磁極側に開口を備えたベースに取り付けら
れ、開閉機構部の掛合いを引き外す引外しばねを蓄勢状
態に保持して、零相変流器の2次出力を待機する漏電遮
断器の漏電引外し装置を、弾性力と柔軟性とを有するゴ
ム材からなり周縁部を形成するリング状フランジの内側
からフランジ面の一方の側へ立ちあがる周壁を有する防
塵カバーでベースの開口を閉鎖された装置としたので、
永久磁石に吸い寄せられる金属片や金属粉の固定磁極,
可動鉄心吸着面への進入路断面積の最も大きい側で漏電
引外し装置が金属片や金属粉の発生源から遮蔽され、固
定磁極面への可動鉄心の吸着が確実に行われる。これに
より、漏電引外し装置の動作信頼性が向上し、漏電遮断
器の信頼性が向上する。また、防塵カバーの取付けも容
易で、漏電遮断器のわずかのコスト上昇で上述の効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を漏電引外し装置の漏電待機
状態で示す,漏電引外し装置まわりの側面図
【図2】本発明の一実施例を漏電引外し装置の動作時の
状態で示す, 漏電引外し装置まわりの側面図
【図3】本発明による防塵カバー構造の一実施例を示す
図であって、同図(a) は平面図、同図(b) は同図(a) の
A−A線に沿う断面図
【図4】従来の漏電引外し装置まわりの構成例を示す図
であって、同図(a) は平面図、同図(b) は側面図
【符号の説明】
1 永久磁石 3 固定磁極 4 可動鉄心 5 トリップコイル 8 引外しばね 9 ベース 9a 開口 20 防塵カバー 20a フランジ 20c 周壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】永久磁石と、該永久磁石から出る磁力線の
    直列磁路を構成する固定磁極と可動鉄心と、主回路導体
    が貫通する零相変流器の2次電流が入力されるトリップ
    コイルとを備えてなり、可動鉄心の移動を伝達するため
    に可動鉄心の反固定磁極側に開口を備えたベースに取り
    付けられ、開閉機構部の掛合いを引き外す引外しばねを
    蓄勢状態に保持して、零相変流器の2次出力を待機する
    漏電遮断器の漏電引外し装置において、前記ベースの開
    口を、弾性力と柔軟性とを有するゴム材からなり周縁部
    を形成するリング状フランジの内側からフランジ面の一
    方の側へ立ちあがる周壁を有する防塵カバーで閉鎖した
    ことを特徴とする漏電遮断器の漏電引外し装置。
  2. 【請求項2】請求項第1項に記載の漏電引外し装置にお
    いて、リング状フランジの内側からフランジ面の一方の
    側へ立ちあがる周壁を有する防塵カバーは、ゴム板を、
    リング状フランジの内側に山と谷とが同心状に交互に形
    成されるように成形してなる,断面が波形のものである
    ことを特徴とする漏電引外し装置。
JP3184941A 1991-07-25 1991-07-25 漏電遮断器の漏電引外し装置 Expired - Lifetime JP2988027B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6555907B2 (en) 2001-02-09 2003-04-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha High-frequency integrated circuit and high-frequency circuit device using the same
KR100390460B1 (ko) * 2001-08-20 2003-07-04 엘지산전 주식회사 누전차단기의 전자장치부 차폐구조
CN102629534A (zh) * 2012-04-18 2012-08-08 浙江天正电气股份有限公司 控制及保护开关

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KR100390460B1 (ko) * 2001-08-20 2003-07-04 엘지산전 주식회사 누전차단기의 전자장치부 차폐구조
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